JPH06178596A - ステッピングモータの制御装置 - Google Patents

ステッピングモータの制御装置

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Publication number
JPH06178596A
JPH06178596A JP41A JP18777092A JPH06178596A JP H06178596 A JPH06178596 A JP H06178596A JP 41 A JP41 A JP 41A JP 18777092 A JP18777092 A JP 18777092A JP H06178596 A JPH06178596 A JP H06178596A
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circuit
stepping motor
output
voltage
motor
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JP41A
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English (en)
Inventor
Michihiro Shimizu
道弘 清水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 別個の駆動回路や外部センサを用いず、主巻
線に誘起する電圧によりモータの回転信号を検出、回転
状態を診断し、異常の場合は訂正動作を行うステッピン
グモータの制御装置を提供する。 【構成】 ステッピングモータ2の固定子に巻線された
主巻線A1,B1に検出巻線a,bを設け、検出巻線より
出力される誘起電圧E2aおよびE2bを回転検出回路
1にて順次信号処理を行う。回転検出回路1に誘起電圧
レベル調整を行う出力増幅回路3、雑音除去などを行う
信号処理回路4、充放電回路8より出力される電圧を利
用して不要な電圧成分を除去する減算演算回路5、ディ
ジタル処理が可能な信号に変換する波形整形回路6、モ
ータが正常に回転しているか否かを判別する診断回路
7、その出力に応じてモータを制御する制御回路9aお
よび分配回路9、パワートランジスタ回路12などを設
け簡単なステッピングモータの自己制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータの
回転位置および速度などの回転状態を検出し、ステッピ
ングモータが正常に回転しているか否かを診断し、異常
の場合はモータの出力端子より異常信号を出力すると同
時に正常状態に戻す訂正手段を有するステッピングモー
タの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業用、一般用を問わず、ステッ
ピングモータの使用は急速に拡大されてきている。この
中で脱調などの異常を検出するために回転検出機能付き
モータが多く使用されてきており、異常の場合でも訂正
動作をさせることができる。
【0003】以下に従来の回転検出機能付きステッピン
グモータの制御装置について図面を参照しながら説明す
る。
【0004】図13(a)に示すように、従来の回転検
出センサとしてポテンショメータを使用した回転検出装
置付きのステッピングモータの制御装置は、回転子2R
と各々ステッピングモータ2の固定子に主巻線A1
2,B1,B2が巻かれ、ポテンショメータ21を用い
てステッピングモータ2と継手22とが機械的に結合さ
れている。電源10とステッピングモータ2の駆動回路
23とは、それぞれ固定子の主巻線A1,A2,B1,B2
に接続されている。ポテンショメータ21の出力端子E
21は駆動回路23に内蔵された制御回路23aに接続
されている。
【0005】以下、各構成要素の関係と動作について説
明する。まず、駆動回路23により主巻線A1,A2,B
1,B2は後述の図2で示す位相で各々励磁される。これ
によってステッピングモータ2の回転子2Rは回転し、
この回転子2Rが回転すると継手22が回転し、図13
(b)に示すように回転角度に応じて、ポテンショメー
タ21の出力電圧E21が変化する。
【0006】このようにして、駆動回路23内の制御回
路23aにおいてポテンショメータ21の出力電圧E2
1を検出することにより、ステッピングモータ2が正常
に回転しているか否かを判断し、異常の場合も訂正動作
を行うことができる。
【0007】また、別の方法としては、ステッピングモ
ータの誘起電圧を利用して回転検出を行う方法が提案さ
れているが、その手段としてモータの外部にトランスを
用い、このトランスの一方の巻線とモータの主巻線の1
つの相を直結し、トランスの二次側に発生する誘起電圧
を用いるというものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ステッピングモータを駆動させモータの回
転を検出するために、モータの外部に励磁を順次切換え
る分配回路およびパワートランジスタ回路、定電圧回路
を含むモータ駆動回路のほか、ポテンショメータのよう
な別個のセンサまたはトランスのような比較的形状や電
流容量の大きい外部部品が必要であり、必要な部品点数
や入出力端子数が多く、形状的な利点や価格的な利点が
少ないという問題点を有していた。また、ポテンショメ
ータのようなセンサを外部に取り付ける場合、モータま
たは負荷との結合が必要となるので、その結合の影響に
よりセンサがヒステリシス特性を有し、位置精度が悪化
するという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、従来のようなモータの外部に別個の分配回路、パワ
ートランジスタ回路、定電圧回路などのモータ駆動回路
およびセンサなど外部部品を用いることなく、ステッピ
ングモータを駆動させ、ステッピングモータにおける主
巻線に発生する誘起電圧から回転子の回転信号を得、こ
の信号によりモータの回転状態を診断し、異常の場合に
自己訂正動作を行うステッピングモータの制御装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のステッピングモータの制御装置は、ステッピ
ングモータの固定子に巻線された主巻線と、検出巻線
と、プリント基板上に作られた分配回路と、パワートラ
ンジスタ回路と、定電圧回路と、充放電回路と、検出巻
線の出力から充放電回路の出力を減算する減算演算回路
と、充放電回路の少なくとも一相の出力を増幅する出力
増幅回路と、減算演算回路、検出巻線または充放電回路
の出力信号を処理する信号処理回路と、信号処理回路の
出力波形を整形する波形整形回路と、波形整形回路の出
力を検出してモータが正常に回転しているか否かを診断
する診断回路と、診断回路の出力に応じてモータを制御
する制御回路とからなる構成を有している。さらに、ス
テッピングモータの主巻線に印加される電圧を減算する
印加電圧減算回路を新たに設けることにより、検出巻線
を不要にすることもできる。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成において、ステッピング
モータは電源および1つの入力信号を供給するだけで動
作し、主巻線に発生する誘起電圧を主巻線または検出巻
線で検出し、この誘起電圧を増幅回路で増幅し、信号処
理回路で処理し、減算演算回路で演算し、波形整形回路
で波形整形し、診断回路で診断し、制御回路で制御する
ことにより、ステッピングモータの回転が正常か否かを
判別し、異常の場合に自己訂正動作をさせることができ
ることとなる。
【0012】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1に示すように本実施例のステッピング
モータの制御装置は、出力増幅回路3、信号処理回路
4、減算演算回路5、波形整形回路6および診断回路7
からなる回転検出回路1を有し、ステッピングモータ2
の固定子に巻線された主巻線A 1,A2,B1,B2に誘起
される誘起電圧の検出手段として、主巻線A1,A2,B
1,B2とは別に、検出巻線a,bを有している。そして
検出巻線aは主巻線A1と、検出巻線bは主巻線B1と各
々磁気的に結合され、検出巻線aおよびbより出力され
る信号は、出力増幅回路3、信号処理回路4、減算演算
回路5、波形整形回路6および診断回路7を経て処理さ
れる。さらに、充放電回路8とパワートランジスタ回路
12と分配回路9を介して、分配回路9に内蔵された制
御回路9aで制御される。なお、電源10と定電圧回路
11を設け、ステッピングモータ2に対しては入出力端
子14から信号が入出力される。
【0014】以下、各構成要素の関係と動作について図
1〜図7を用いて説明する。まず、図1において入出力
端子14のCWまたはCCWに指令パルスが入力され、
分配回路9により主巻線A1,A2,B1,B2が図2に示
すような位相で順次励磁され、ステッピングモータ2の
回転子2Rは回転する。この回転子2Rが回転すると、
誘起電圧E2a,E2bが発生し、検出巻線a,bから
図3(a)に示すような誘起電圧E2a,E2bが信号
として取りだされる。しかしながら、この誘起電圧信号
波形E2aおよびE2bには、ステッピングモータ2の
回転子2Rによる誘起成分と、主巻線A1,A2,B1
2に流れる電流による誘起成分が合成されているた
め、この主巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流による
誘起成分を取り除くことによって、ステッピングモータ
2の回転子2Rの誘起成分のみとなる。ここでは、回転
子2Rの誘起成分のみを信号処理することによって、モ
ータの回転信号を得ることができる。
【0015】つぎに、回転信号を得る方法について説明
する。まず、図1における検出巻線a,bに現われる誘
起電圧E2aおよびE2bには、ステッピングモータ2
の回転子2Rによる誘起成分と、主巻線A1,A2
1,B2に流れる電流による誘起成分が含まれており、
この主巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流による誘起
成分を取り除くことが必要である。ここで、この主巻線
1,A2,B1,B2に流れる電流を各々iA1,iA2
iB1,iB2とし、この電流による誘起電圧成分を各々
EA1,EA2,EB1,EB2とすると、以下の(数1)
が成立する。
【0016】
【数1】
【0017】したがって、このEA1,EA2,EB1
EB2と同じ誘起成分を何らかの方法で形成させ、この
形成させた成分を、検出巻線a,bに現われる誘起電圧
E2aおよびE2bより減算すれば、求める回転子2R
による誘起成分のみを求めることができる。充放電回路
8を使用して主巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流に
よる誘起成分EA1,EA2,EB1,EB2を取り除く。
すなわち充放電回路8では図2に示す励磁タイミングを
利用して、まず、主巻線A1,A2,B1,B2に流れる電
流iA1,iA2,iB1,iB2により誘起される電圧波
形のピーク電圧値を一瞬ホールドし、つぎにこのピーク
電圧値を放電させることによってできる波形E8A1
E8A2,E8B1,E8B2が、主巻線A1,A2,B1
2に流れる電流iA1,iA2,iB1,iB2による誘
起成分に類似した波形になることを利用する。すなわ
ち、以下の(数2)を利用する。
【0018】
【数2】
【0019】したがって、(数1)および(数2)によ
り適切な定数K1〜K8を選べば、充放電回路8を用い
て、主巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流iA1,i
2,iB1,iB2による誘起成分EA1,EA2,E
1,EB2を取り除くことができる。すなわち、(数
1)、(数2)において、定数K1=K5、K2=K6、K
3=K7、K4=K8とすれば、以下の(数3)が成立する
ことになる。
【0020】
【数3】
【0021】つぎに、(数1)および(数2)の適切な
定数の選び方について説明する。ここで、(数1)およ
び(数2)の定数はモータによりばらつきがあり、ま
た、充放電回路8の定数にもばらつきがあること、およ
び基本信号以外の信号、たとえば、雑音信号が混入する
可能性を考慮しなければならない。
【0022】そこで図1において、ステッピングモータ
2のばらつきや充放電回路8のばらつきを吸収するため
に、検出巻線a,bからの誘起成分E2a,E2bの電
圧レベルが出力増幅回路3で調整されて各々E3a,E
3bとなり、そののち信号処理回路4にて、たとえば、
ローパスフィルタやバンドパスフィルタにより雑音など
を取り除かれた信号E4aおよびE4bとなり、減算演
算回路5へ入力される。図3(a)にE2a,E2b、
図3(b),(c)にE3a,E3bおよびE4a,E
4bの波形を示す。
【0023】このようにして、減算演算回路5におい
て、信号処理回路4の出力E4a,E4bと、充放電回
路8の出力E8A1,E8A2,E8B1,E8B2とが減
算処理され、主巻線のA1,A2,B1,B2に流れる電流
iA1,iA2,iB1,iB2による誘起成分EA1,E
2,EB1,EB2を取り除くことができる。
【0024】図4に、充放電回路8の出力波形E8
1,E8A2,E8B1,E8B2および減算演算回路5
の出力波形E5A1,E5A2,E5B1,E5B2を示
す。この減算演算回路5の出力E5A1,E5A2,E5
1,E5B2が、波形整形回路6へ入力される。
【0025】つぎに、図1における波形整形回路6につ
いて説明する。まず、図4に示すような位相関係で誘起
電圧E5A1,E5A2,E5B1,E5B2が波形整形回
路6に入力されると、波形整形回路6では、図4(b)
に示すように、まず最初にコンパレータにて、E5A1
およびE5B1についてはプラス側、E5A2およびE5
2についてはマイナス側を各々基準電圧としてパルス
波形に変換する。これは、図1における減算演算回路5
において、入力波形E4a,E4bおよびE8A1,E
8A2,E8B1,E8B2のプラス側の電位レベルとマ
イナス側の電位レベルが、磁気的影響などにより常に同
一レベルとは限らず、プラス側またはマイナス側のどち
らか一方のみしか完全に減算処理できないためである。
前記コンパレータにてパルス波形化された波形が図5
(a)に示されるE56A1,E56A2,E56B1
E56B2である。
【0026】しかしながら、図5(a)のE56A1
E56A2,E56B1,E56B2は、図4(b)のE
5A1,E5A2,E5B1,E5B2のプラス側あるいは
マイナス側のどちらか一方を基準電圧としてパルス波形
化されたものであり、不安定な要素をもつ波形であり、
作動デューティ50%のパルス波形にはきわめてなりに
くい。そこで、安定な作動デューティ50%のパルス波
形への波形変換手段としてJ−Kフリップフロップを利
用することにより、図5(a)の各波形E56A 1,E
56A2,E56B1,E56B2を作動デューティ50
%のパルス波形に変換する。
【0027】図5(b)がその作動デューティ50%の
波形E6a,E6bである。なお、E6aは、図5
(a)のE56A1およびE56A2を、E6bは、図5
(b)におけるE56B1およびE56B2を、各々波形
整形したものである。図5(c)にこの波形整形回路6
のブロック図を示す。このようにして、波形整形された
作動デューティ50%のパルス波形を使用して以下に説
明するように図1の診断回路7にて、ステッピングモー
タ2が正常に回転しているか否かを判断することができ
る。
【0028】診断回路7はアップダウンカウンタにより
モータが正常に回転しているか否かを診断するもので、
すなわち、モータが正常に回転しているときは、アップ
パルスかダウンパルスのどちらか一方のみパルス列が現
われるが、モータが異常のときはアップパルス列および
ダウンパルス列両方とも現われる仕組みになっている。
【0029】図6(a)および(b)は、各々回転子2
Rが脱調せず正常に回転している場合の例である。また
図6(c)および(d)は、各々回転子2Rが脱調した
場合すなわちモータが異常となったときの例を示してい
る。なお、図6において、E7a,E7bは、図1にお
ける波形整形回路6の出力E6a,E6bを各々診断回
路7に入力したときの診断回路7の出力波形である。図
7(a)に診断回路7の具体的な処理方法を、図7
(b)に診断回路7のブロック図を示す。
【0030】つぎに、図1における制御回路9aについ
て説明する。まず、図1において診断回路7の出力E7
aおよびE7bが制御回路9aに入力される。このE7
aおよびE7bの出力例は、図6(a),(b),
(c),(d)に示すように、モータが正常に回転して
いるときは、アップパルスかダウンパルスのどちらか一
方のみパルス列が現れるが、モータが異常のときはアッ
プパルス列およびダウンパルス列両方とも現れる仕組み
になっているが、脱調したステップ数がパルス数として
正確に現れるので、万が一脱調しても脱調したステップ
数だけ訂正動作を行えば、正常な制御を行うことができ
る。図1における制御回路9aは、この訂正動作を行う
回路であり、この制御回路9aの指令にしたがい分配回
路9を動作させている。たとえば、図6(d)におい
て、ダウンパルスE7bに合計2パルスのパルス列が現
れているが、これは図6(a)と比較してみると、モー
タが正転方向へ正常に回転中、途中で2パルス分脱調し
たことになる。したがって制御回路9aでは、2パルス
分さらに正転方向へモータを回転させる指令を分配回路
9に出力し、訂正動作させることにより、ステッピング
モータ2を正常に制御することができる。なお、制御方
法として前記した正転または逆転ステップ数を追加する
方法のほか、異常信号パルスが入力された瞬間、ステッ
ピングモータ2をホールドさせることも容易にできる。
さらに、制御回路9a内で、診断回路7の出力の位相を
検知することにより、励磁相の切り換えや相電流の増減
指令を行えば、脱調を起こさせないようにもできる。ま
た、モータ入出力端子14のCKを通じて、異常内容を
モータ外部に出力させることもできる。
【0031】以上のように本実施例によれば、ステッピ
ングモータは、電源および1つの入力信号を供給するだ
けで動作し、モータの主巻線とは別に施された検出巻線
a,bを設けることにより、容量の大きい外部部品を使
用せずに回転子2Rの回転信号を検出することができ、
モータが正常に回転しているか否かを診断し、脱調など
異常の場合でも自己訂正動作をさせることができ、さら
に脱調を起こさせない、いわゆる閉ループ制御を行うこ
ともできる。なお、充放電回路8をデジタルフィルタに
おきかえてもまったく同じ働きをすることは言うまでも
ない。
【0032】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0033】図8に示すように本実施例のステッピング
モータの制御装置は、出力増幅回路3、信号処理回路
4、減算演算回路5、波形整形回路6および診断回路7
からなる回転検出回路1を有し、図1の構成と異なるの
は、ステッピングモータ2の固定子に施された主巻線A
1,A2,B1,B2に誘起される誘起電圧の検出手段とし
て、主巻線A1,A2,B1,B2とは別の検出巻線a,b
を不要にした点である。ただし、主巻線A1,A2
1,B2より出力される信号EA1,EA2,EB1,E
2は、出力増幅回路3、信号処理回路4、減算演算回
路5、波形整形回路6および診断回路7を経て処理され
る。さらに、充放電回路8とパワートランジスタ回路1
2と、分配回路9と印加電圧減算回路13を有し、分配
回路9に内蔵された制御回路9aで制御される。なお、
電源10と定電圧回路11を設け、ステッピングモータ
2に対して入出力端子14から信号が入出力される。
【0034】以下、各構成要素の関係と動作について図
8〜図11を用いて説明する。まず、図8において主巻
線A1,A2,B1,B2が図2で示すような位相で順次励
磁される。これによって図8におけるステッピングモー
タ2の回転子2Rは回転する。そして、この回転子2R
が回転すると、図9(a)に示すように、誘起電圧EA
1,EA2,EB1,EB2が発生し、主巻線A1,A2,B
1,B2からこの誘起電圧EA1,EA2,EB1,EB2
信号として取りだされる。この誘起電圧信号波形E
1,EA2,EB1,EB2には、図8におけるステッピ
ングモータ2の回転子2Rによる誘起成分と、主巻線A
1,A2,B1,B2に流れる電流による誘起成分と、印加
電圧成分が合成されているため、この主巻線A1,A2
1,B2に流れる電流による誘起成分および印加電圧成
分を取り除くことによって、ステッピングモータ2の回
転子2Rの誘起成分のみとなる。ここでは、この回転子
2Rの誘起成分のみを信号処理することによって、モー
タの回転信号を得ることができる。
【0035】つぎに、回転信号を得る方法について説明
する。まず、図8における主巻線A 1,A2,B1,B2
現われる誘起電圧EA1,EA2,EB1,EB2には、ス
テッピングモータ2の回転子2Rによる誘起成分と、主
巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流による誘起成分
と、印加電圧成分が含まれており、この主巻線A1
2,B1,B2に流れる電流による誘起成分および印加
電圧成分を取り除くことが必要である。ここで、この主
巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流を各々iA1,i
2,iB1,iB2とし、この電流による誘起電圧成分
を各々Ea1,Ea2,Eb1,Eb2、回転子2Rによる
誘起成分をERa1,ERa2,ERb1,ERb2、また
印加電圧成分をVA1,VA2,VB1,VB2とすると、
以下の(数4)が成立する。
【0036】
【数4】
【0037】したがって、このEa1,Ea2,Eb1
Eb2と同じ成分を何らかの方法で形成させ、この形成
させた成分を、主巻線A1,A2,B1,B2に現われる誘
起電圧EA1,EA2,EB1,EB2より減算させ、さら
に印加電圧成分VA1,VA2,VB1,VB2を減算させ
れば、求める回転子2Rによる誘起成分ERa1,ER
1,ERa2,ERb2のみを求めることができる。
【0038】ここでは、まず、図8において、印加電圧
減算回路13を使用して、主巻線A 1,A2,B1,B2
図9(b)に示すような印加電圧成分VA1,VB1,V
2,VB2を取り除く。この印加電圧成分は、図8にお
ける電源10の波形を、図2に示した各相の励磁タイミ
ングを利用すると簡単に得ることができる。したがっ
て、図8における印加電圧減算回路13の出力波形E1
3a1,E13b1,E13a2,E13b2は図9(c)
のようになる。(数4)を利用して、以下の(数5)が
成立する。
【0039】
【数5】
【0040】つぎに、図8において、充放電回路8を使
用して、主巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流による
誘起成分Ea1,Ea2,Eb1,Eb2を取り除く。すな
わち、図8において充放電回路8では、図2の励磁タイ
ミングを利用して、まず、主巻線A1,A2,B1,B2
流れる電流iA1,iA2,iB1,iB2により誘起され
る電圧波形のピーク電圧値を一瞬ホールドし、つぎにこ
のピーク電圧値を放電させることによってできる波形E
8A1,E8A2,E8B1,E8B2が主巻線A 1,A2
1,B2に流れる電流iA1,iA2,iB1,iB2によ
る誘起成分に類似した波形になることを利用する。すな
わち、図1において以下の(数6)を利用する。
【0041】
【数6】
【0042】したがって、(数4)および(数6)より
適切な定数K1〜K8を選べば、充放電回路8を用いて、
主巻線A1,A2,B1,B2に流れる電流iA1,iA2
iB 1,iB2による誘起成分Ea1,Ea2,Eb1,E
2を取り除くことができる。すなわち、(数4)、
(数6)において、定数K1=K5、K2=K6、K3
7、K4=K8とすれば、以下の(数7)が成立するこ
とになる。
【0043】
【数7】
【0044】つぎに、(数4)および(数6)の適切な
定数の選び方について説明する。ここで、(数4)およ
び(数6)の定数はモータによりばらつきがあり、ま
た、図8における充放電回路8の定数にもばらつきがあ
ること、および基本信号以外の信号、たとえば、雑音信
号が混入する可能性を考慮しなければならない。そこで
図8において、ステッピングモータ2のばらつきや充放
電回路8のばらつきを吸収するために、印加電圧減算回
路13の出力E13a1,E13a2,E13b1,E1
3b2の電圧レベルが出力増幅回路3で調整されて各々
E3a1,E3a2,E3b1,E3b2となり、そのの
ち、信号処理回路4にて、たとえばローパスフィルタや
バンドパスフィルタにより雑音などを取り除かれた信号
E4a1,E4a2,E4b1,E4b2となり、減算演算
回路5へ入力される。図10(a)にE13a1,E1
3a2,E13b1,E13b2、図10(b)および
(c)にE3a1,E3a2,E3b1,E3b2およびE
4a1,E4a2,E4b1,E4b2の波形をそれぞれ示
す。
【0045】このようにして、図8の減算演算回路5に
おいて、信号処理回路4の出力E4a1,E4a2,E4
1,E4b2と、充放電回路8の出力E8A1,E8
2,E8B1,E8B2とが減算処理され、主巻線の
1,A2,B1,B2に流れる電流iA1,iA2,i
1,iB2による誘起成分Ea1,Ea2,Eb1,Eb2
および印加電圧成分VA1,VA2,VB1,VB2を取り
除くことができる。
【0046】図11に、図8における充放電回路8の出
力波形E8A1,E8A2,E8B1,E8B2および減算
演算回路5の出力波形E5A1,E5A2,E5B1,E
5B 2を示す。そして、この減算演算回路5の出力E5
1,E5A2,E5B1,E5B2が、波形整形回路6へ
入力される。
【0047】つぎに、図8における波形整形回路6につ
いて説明する。まず、図11(b)に示すような位相関
係で誘起電圧E5A1,E5A2,E5B1,E5B2が波
形整形回路6に入力されると、波形整形回路6では、図
11(b)に示すようにまず最初にコンパレータにて、
各々基準電圧によりパルス波形に変換する。コンパレー
タにてパルス波形化された波形が第1の実施例で示した
図5(a)のE56A 1,E56A2,E56B1,E5
6B2である。したがって、図8における波形整形回路
6および診断回路7の出力は、第1の実施例と同様であ
ることは言うまでもない。
【0048】以上のように本実施例2によれば、ステッ
ピングモータ2は電源および1つの入力信号を供給する
だけで動作し、モータの主巻線とは別に検出巻線を設け
ることなしに、また容量の大きい外部部品も使用せず
に、回転子2Rの回転信号を検出することができ、モー
タが正常に回転しているか否かを診断し、異常の場合で
も自己訂正動作をさせることができる。なお、充放電回
路8をディジタルフィルタに置換えてもまったく同じ働
きをすることは言うまでもない。
【0049】なお、上記実施例の制御装置を備えたステ
ッピングモータの断面図は図12に示すようであり、図
において、15はモータ軸、16は軸受、17は回転子
磁石、18は固定子、19は本制御装置の回路付きのプ
リント基板、20はモータケースである。
【0050】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、制御対象のステッピングモータに印加する指
令信号数が削減でき、制御対象のステッピングモータの
回転信号が、エンコーダ、ポテンショメータなどの外部
に別個のセンサまたはトランスのような比較的電流容量
の大きい外部部品を用いることなく検出できる。このた
めに、価格的に有利となるのみならず、あらゆる機器の
小型、軽量、簡略化につながり、さらにセンサにおける
不要なヒステリシス特性などと無関係になるという機能
的効果が得られることとなる。また波形処理手段とし
て、出力増幅回路を使用するため、モータによるばらつ
きや、印加電圧、電流によるばらつきなどにも柔軟に対
応できる。
【0051】したがって、本発明のステッピングモータ
の制御装置を、たとえば、自動車のサスペンション制御
システムへ利用した場合、モータが脱調し、車体バラン
スが崩れて危険状態に陥ることを回避することができる
など、安全面でも優れた効果を期待できる。そのほか、
電子制御による四輪操舵システム、パワーステアリング
システム、エンジン制御システム、変速機システム、ア
ンチロックブレーキシステムなど、多くの自動車分野へ
の利用についても同様の効果が期待できる。
【0052】また、プリンタの紙送り制御などの情報機
器分野への利用、さらには、エアコン機器、ビデオ機器
など家電機器分野への利用も、機器の小型、軽量、簡略
化などへつながる効果があるなど優れたステッピングモ
ータの制御装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のステッピングモータの
制御装置のブロック図
【図2】ステッピングモータの主巻線の励磁タイミング
【図3】(a)本発明の第1の実施例における検出巻線
の出力波形図 (b)同実施例における出力増幅回路の出力波形図 (c)同実施例における信号処理回路の出力波形図
【図4】(a)本発明の第1の実施例における充放電回
路の出力波形図 (b)同実施例における減算演算回路の出力波形図
【図5】(a)本発明の第1の実施例および第2の実施
例における波形整形回路の内部に存在するコンパレータ
の出力波形図 (b)同実施例における波形整形回路の出力波形図 (c)同実施例における波形整形回路のブロック図
【図6】(a)モータが正転方向に正常回転している場
合の本発明の第1の実施例および第2の実施例における
波形整形回路および診断回路の出力波形図 (b)モータが逆転方向に正常回転している場合の同実
施例における波形整形回路および診断回路の出力波形図 (c)モータが異常の場合の波形整形回路および診断回
路の出力波形図 (d)モータが異常の場合の波形整形回路および診断回
路の他の出力波形図
【図7】(a)本発明の第1の実施例および第2の実施
例における診断回路の入出力関係図 (b)同実施例における診断回路のブロック図
【図8】本発明の第2の実施例におけるステッピングモ
ータの制御装置のブロック図
【図9】(a)本発明の第2の実施例における主巻線の
出力波形図 (b)同実施例における印加電圧成分の波形図 (c)同実施例における印加電圧減算回路の出力波形図
【図10】(a)本発明の第2の実施例における印加電
圧減算回路の出力波形図 (b)同実施例における出力増幅回路の出力波形図 (c)同実施例における信号処理回路の出力波形図
【図11】(a)本発明の第2の実施例における充放電
回路の出力波形図 (b)同実施例における減算演算回路の出力波形図
【図12】本発明による制御装置を備えたステッピング
モータの断面図
【図13】(a)従来のステッピングモータの制御装置
のブロック図 (b)同装置におけるポテンショメータの出力特性図
【符号の説明】
1 回転検出回路 2 ステッピングモータ 2R 回転子 3 出力増幅回路 4 信号処理回路 5 減算演算回路 6 波形整形回路 7 診断回路 8 充放電回路 9 分配回路 9a 制御回路 11 定電圧回路 12 パワートランジスタ回路 13 印加電圧減算回路 A1,A2,B1,B2 主巻線 a,b 検出巻線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】本発明の第1の実施例における検出巻線および
出力増幅回路の出力波形図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステッピングモータの固定子に巻線された
    主巻線に少なくとも一相以上の検出巻線を設け、前記検
    出巻線より出力される回転子の誘起電圧を出力増幅回
    路、信号処理回路、充放電回路、減算演算回路、波形整
    形回路、診断回路および制御回路により検出してステッ
    ピングモータの回転状態を判別し異常の場合でも自己訂
    正動作を行うようにしたステッピングモータの制御装
    置。
  2. 【請求項2】検出巻線を設けることなく、主巻線の誘起
    出力電圧からステッピングモータへの印加電圧を減算す
    る印加電圧減算回路を設けた請求項1記載のステッピン
    グモータの制御装置。
  3. 【請求項3】主巻線に励磁電流を分配する分配回路と、
    前記分配回路の出力信号により動作するパワートランジ
    スタ回路と、前記分配回路、出力増幅回路、信号処理回
    路、充放電回路、減算演算回路、波形整形回路、診断回
    路および制御回路を動作させる電圧・電流を供給する定
    電圧回路とを設けた請求項1または2記載のステッピン
    グモータの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10289017A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体制御弁制御装置
JP2001292596A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Yazaki Corp ステッピングモータ及び、駆動装置

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