JPH0618120B2 - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置

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JPH0618120B2
JPH0618120B2 JP60161810A JP16181085A JPH0618120B2 JP H0618120 B2 JPH0618120 B2 JP H0618120B2 JP 60161810 A JP60161810 A JP 60161810A JP 16181085 A JP16181085 A JP 16181085A JP H0618120 B2 JPH0618120 B2 JP H0618120B2
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ion
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聡 原市
博司 山口
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は荷電粒子ビームを用いて試料を処理する装置に
係り、特に荷電粒子ビームを照射中に、該荷電粒子ビー
ム電流値を正確に測定するに好適な荷電粒子ビーム偏向
光学系を有する荷電粒子ビーム装置に関する。
〔発明の背景〕
従来の荷電粒子ビーム装置における荷電粒子集束偏向光
学系はたとえば第8図に示す如く、イオンビーム11を
集束してターゲット12に照射し、分析、加工、打ち込
みなどを行なうようにしたものが実施されている。この
装置においては、イオン源1と引き出し電極2との間に
数KVの高電圧を印加することによりイオン源1からイ
オンビーム11き引出されたのち、ビームディファイン
ディングアパーチヤ36を通過しレンズ電極4、5、6
により集束され、デフレクタ10で偏向されてターゲッ
ト12上に照射される。このとき、ブランカ7に電圧を
高速で印加してビーム11のターゲット12上でのオ
ン、オフを行なう。またブランキングアパーチヤ8はビ
ーム11が破線にて示す如く曲がったとき、これを遮断
するものであり、スティグマ9はビーム11の形状を成
形するための電極である。ここでブランカ7は2枚の平
行平板、スティグマ9は8粒の対向電極、デフレクタ1
0は4極の対向電極で形成され、これら以外の電極はす
べて軸対称の円盤状電極で形成されている。これらを総
称して以後イオン光学系と云う。このイオン光学は真空
チャンバ27内に収納され、真空ポンプ28により一定
の真空圧に保持されている。なお、図示の17は絶縁
物、18は電流計、19はヒータ電源、20は引き出し
電源、21は加速電源、22はレンズ電源、23はステ
ージコントローラ、24はブランカドライバ、25はス
テイグマコントローラ、26はデフレクタコントローラ
である。
前記のイオンビーム照射装置によりターゲット12に照
射されるビーム電流を測定する場合には、ステージ13
上に設けたファラデーカップ15を使用する。これはイ
オンビーム11からの照射によりターゲット12から発
生する2次電子16の効果をなくためで、一般には上記
2次電子16を追い返すための電極14を上方開口部付
近に設け、正確に入射するイオン電流のみを測定するよ
うに構成されている。
しかるに従来のブァラデーカップ15はステージコント
ローラ23により矢印方向あるいはそれと反対方向に移
動するステージ13に固定され、電流測定の必要が生じ
たとき、イオンビーム11をブランカ7でオフし、ファ
ラデーカップ15をイオン光学系の軸心付近まで移動さ
せて電流測定を行なっている。そのため、イオン電流を
測定したのち、たとえターゲット12を光軸の軸心位置
に戻したとしても、実際には数μm乃至10数μm程度
の位置ズレを発生しているので、つぎのターゲットにイ
オンビーム11を照射する度毎に照射位置に位置決めす
る必要がある。これに加えてファラデーカップ15によ
りイオン電流を測定する度毎にステージコントローラ2
3によりステージ13を移動させる必要があるので、装
置のスループットを低減させる要因の一つとなる問題が
ある。なお従来の荷電粒子照射装置については、たとえ
ば日刊工業新聞社発行の電子、イオン化ハンドブックP
199〜P266の「ビーム系の測定」に記載されている。
〔発明の目的〕
本発明は前記従来の問題点を解決し、ビーム照射位置を
調整することなくビーム電源測定後も同一領域でビーム
照射を可能にしこれによってスループットの向上を可能
とする荷電粒子光学系を有する荷電粒子ビーム装置を提
供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は前記の目的を達成するため、イオン光学系内に
ファラデーカップを組込むかあるいは光学系の電極をフ
ァラデーカップとして利用するように構成したことを特
徴とするものである。
〔発明の実施例〕
以下本発明の実施例を第1図乃至第7図に基づいて説明
する。
<実施例1> 第1図は本発明の一実施例の基本的な方式を示すイオン
光学系の模式図である。同図においては、ターゲット1
2の上方のイオンビーム11の偏向位置に、上方のイオ
ンビーム11の軸心位置に設けたブランカ7に対向する
如くファラデーカップ29を設け、上記ブランカ7によ
りイオンビーム11がターゲット12上に照射するのを
オフした状態でイオンビーム11をファラデーカップ2
9内に照射してビーム電流を測定するようにしたもので
ある。
上記の構成であるから、ターゲット12を移動すること
なく停止した状態でブランカ7を起動すれば直ちにファ
ラデーカップ29によりビーム電流を測定することがで
き、上記ブランカ7を起動停止すれば予じめステージ1
3上の所定位置に位置決めされたターゲット12上にイ
オンビーム11を照射することができる。したがってタ
ーゲット12上にイオンビーム11を一定時間照射する
度毎にブランカ7を起動してファラデーカップ29によ
りビーム電流を測定しながらイオンビーム11の入射イ
オン数を正確に把握した上でターゲット12上に照射す
ることができる。
第2図は第1図に示す方式を実施した光学系のブランカ
付近の断面図である。同図に示す如く、円筒形状をした
ケース41内には下方からデフレクタ10、スティグマ
9、ファラデーカップ29およびブランカ電極30、3
1を順次積重している。上記ブランカ電極30、31は
絶縁物で形成されたブランカホルダ36内に嵌着され、
ブランキング電圧印加ネジ33の先端部に螺着されこの
ブランキング電圧印加ネジは外部の電圧、電流供給電源
(図示せず)とシールド35a内のリード線34aにて
接続されている。上記ファラデーカップ29はアパーチ
ャケース45内のイオンビーム11の先軸より距離Xだ
け偏心した位置に上方部が開口する如く形成されてい
る。上記アパーチャケース45はその上面にアパーチャ
プレート押えネジ37にてアパーチャプレート38を締
着し、かつ絶縁物で形成されたアパーチャホルダー40
内にビーム電極取り出しネジ39に締着されている。上
記アパーチャプレート38はその中心位置にブランキン
グアパーチャ38aを形成し、その外方の上方ファラデ
ーカップ29の上方位置にファラデーカップアパーチャ
38bを形成している。すなわち1枚のアパーチャプレ
ート38にブランキングアパーチャ38aおよびファラ
デーカップアパーチャ38bを並列に形成している。上
記ビーム電流取り出しネジ39はシールド35b内のリ
ード線34bにて外方の電圧、電流供給源(図示せず)
に接続している。上記スティグマ9は絶縁物で形成され
たスティグマホルダ43内にスティグマ電圧印加ネジ4
2で締着されている。上記スティグマ電圧印加ネジ42
はシールド35c内のリード線34cにて外部の電圧供
給電源(図示せず)に接続している。上記デフレクタ1
0は絶縁物で形成されたデフレクタホルダ44内に固定
されている。また、第2図において、32はブランカ押
さえ、45はアパーチャサポートである。
本発明による荷電粒子光学系は前記の構成をしているか
ら、今加速電圧をV0とし、一方のブランカ電極30に
−VD/2、他方のブランカ電極31に+VD/2を印加
して両ブランカ電極30、31の中央部からアパーチャ
プレート38の上面までの距離をL、両ブランカ電極3
0、31の幅をl、両ブランカ電極30、31間の距離
をdとすると、両ブランカ電極30、31による偏向距
離xは、 となる。ここで、V0=30KV、l=5mm、L=12m
m、d=2mm、x=3mmに設定すると、印加電圧VD=7
50Vをブランカ電極30と31との間に印加すること
になる。ただ本実施例では加速電圧V0を変化させたと
き、ブランカ電極30と31との間への印加電圧VD
変化させるため、両電圧V0、VDを連動させる必要があ
る。
<実施例2> 前記の如く、実施例1では加速電圧V0と印加電圧VD
連動させる必要があるため、連動用電源が必要となるだ
けでなく、取扱いも若干面倒になる問題がある。そこで
実施例2ではこの問題を解決するため、加速電圧V0
少々変化しても印加電圧VDを変化させる必要のないよ
うに構成されている。
すなわち、第3図は実施例2の基本的な方式を示す模式
図である。同図に示す如く、ファラデーカップ54はそ
の底部中心位置にブランキングアパーチャ54aを穿設
し、上方部中心位置にファラデーカップアパーチャ54
bを穿設したカッフ状電極に形成されている。上記ブラ
ンキングアパーチャ54aはブランカ7を起動しない状
態のときにイオンビーム11が通過しうる大きさに形成
され、上記ファラデーカップアパーチャ54bは印加電
圧V0の変化する範囲内でブランカ7により偏向された
イオンビーム11が通過しうる大きさに形成され、これ
によってブランカ7が起動したとき、イオンビーム11
がブランキングアパーチャ54aからばずれてファラデ
ーカップ54の底面に照射され、このとき発生する2次
電子16がファラデーカップ54内の壁面に吸収されて
電流計18により正確なビーム電流が測定される。
第4図は第3図に示す方式を実施した光学系のブランカ
付近の断面図である。同図に示す如く、本実施例は前記
実施例1に比較して構成を簡単にすることができ、実用
性が高い。
<実施例1及び2の応用例> 前記実施例1および2においては、イオンビーム11を
ファラデーカップ29、54に導くためにブランカ7を
使用したが、本発明の応用例として、デフレクタ10を
使用する場合を示す。第5図はその基本的な方式を示す
イオン光学系の模式図である。同図に示す如く、デフレ
クタ10の下方位置にファラデーカップ29を配置して
いる。なお、応用例においても、前記第2図と同様に夫
々絶縁物で形成されたホルダ内に保持された各電極を円
筒状のケース内に積重するように組み立てられている。
またデフレクタ10の下方位置にファラデーカップ29
を配置するとき、第2図に示すような構成でなく第4図
に示す如くイオンビーム11に対して軸対称なアパーチ
ャ兼ファラデーカップを使用して測定することも可能で
ある。
<実施例3> 前記に述べた実施例は何れも測定とビーム照射とを交互
に行なうように構成されている。これに対して本実施例
はビームが単一のイオン種で構成されていない場合にお
いて、ビーム電流をモニタしたがらビームをターゲット
に照射するものである。
すなわち、第6図はイオンビームのマススペクトルの一
例を示す。このビームはAuとSiとから構成され、かつAu
とSiとの構成比は引き出し電圧一定の状態では一定であ
る。したがってたとえば、今使用するイオン種をSi2+
したとき、他のSi+、Si+ 2、Au2+、Au+、AuSi+などのビ
ーム電流を測定すれば、Si2+のビーム電流の値を常にモ
ニタすることができる。
第7図は本実施例における構成を模式的に示したもので
ある。2種以上のイオン種の混在したビーム11の中か
ら適当なビームを選択して使用する場合、一般に、コン
デンサレンズ電極46、47、48と対物レンズ電極5
1、52、53の2段系とし、その間にEXBマスフィ
ルタ50、ブランカ7、等を配置する。本実施例ではE
XBマスフィルタ50の下に実施例2で述べたファラデ
ーカップと同様のマス分離アパーチャ兼ファラデーカッ
プ49を配置して、所定のイオン種のビームだけをアパ
ーチャから通し、他のイオン種のビームはファラデーカ
ップで受け、その電流を正確に測定することとした。こ
れにより、所定のイオン種のビーム電流をビームの引き
出し条件が変わらない限り、他のイオン種のビーム電流
でモニタでき、特にイオン打ち込み等で要求される正確
なイオンドーズコントロールが可能となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ビーム電流の測定にステージの移動を
必要としないので、ステージ移動によるビーム照射位置
のズレが生じない。このため、従来要していたビーム照
射位置の再調整が不用となる。しかも、従来では再調整
しても±0.1μm以下の精度で同一領域にビームを照射
することは不可能であったが、本発明によれば、ビーム
電流測定には機械的なズレの要因が含まれないため、ビ
ーム電流測定後も同一領域へのビーム照射が可能であ
る。また、このため、ビーム照射量を細かく計測し、正
確に定めることができる。なお、ステージ移動、ビーム
照射位置再調整に要する時間を省けるため、装置のスル
ープットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の基本的な方式を示すイ
オン光学系の模式図、第2図は第1図を実施したイオン
光学系のブランカ付近の断面図、第3図は本発明の第2
の実施例の基本的な方式を示すイオン光学系の模式図、
第4図は第3図を実施したイオン光学系のブランカ付近
の断面図、第5図は本発明の応用例を示す模式図、第6
図はAu、Siイオン源から放出されたイオンビームのマス
スペクトル、第7図は本発明の第3の実施例の基本的な
方式を示す模式図、第8図は従来のイオンビーム装置を
示す説明図である。 1……イオン源、2……引き出し電源、3……ビームデ
ィファインディングアパーチャ、4……レンズ電極A、
5……レンズ電極B、6……レンズ電極C、7……ブラ
ンカ、8……ブランキングアパーチャ、9……スティグ
マ、10……デフレクタ、11……イオンビーム、12
……ターゲット、13……ステージ、14……2次電子
追い返し電極、15……ファラデーカップ、16……2
次電子、17……絶縁物、18……電流計、19……ヒ
ータ電源、20……引き出し電源、21……加速電源、
22……レンズ電源、23……ステージコントローラ、
24……ブランカドライバ、25……スティグマコント
ローラ、26……デフレクタコントローラ、27……真
空チャンバ、28……真空ポンプ、29……ファラデー
カップ、30……ブランカ電極A、31……ブランカ電
極B、32……ブランカ押え、33……ブランキング電
圧印加ネジ、34……リード線、35……シールド、3
6……ブランカホルダ、37……アパーチャプレート押
えネジ、38……アパーチャプレート、38a……ブラ
ンキングアパーチャ、38b……ファラデーカップアパ
ーチャ、39……ビーム電流取り出しネジ、40……ア
パーチャホルダー、41……ケース、42……スティグ
マ電圧印加ネジ、43……スティグマホルダ、44……
デフレクタホルダ、45……アパーチャサポート、46
……コンデンサレンズ電極A、47……コンデンサレン
ズ電極B、48……コンデンサレンズ電極C、49……
マス分離アパーチャ兼ファラデーカップ、50……EX
Bマスフィルタ、51……対物レンズ電極A、52……
対物レンズ電極B、53……対物レンズ電極C、54…
…ファラデーカップ、54a……ブランキングアパーチ
ャ、54b……ファラデーカップアパーチャ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮内 建興 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−97357(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料の表面に集束した荷電粒子ビームを照
    射する荷電粒子ビーム装置であって、該荷電粒子ビーム
    装置は、荷電粒子ビームを発生させる荷電粒子発生手段
    と、前記発生した荷電粒子ビームを集束させる集束手段
    と、前記集束した荷電粒子ビームを偏向させる第1の偏
    向手段と、該第1の偏向手段で前記集束した荷電粒子ビ
    ームを偏向させて照射することにより前記集束した荷電
    粒子ビームの電流値を測定するビーム電流測定手段と、
    前記第1の偏向手段で偏向させずに通過させた前記集束
    した荷電粒子ビームを偏向させて前記試料へ照射する第
    2の偏向手段とからなる荷電粒子光学系を有することを
    特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  2. 【請求項2】前記ビーム電流測定手段は、ファラデーカ
    ップよりなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の荷電粒子ビーム装置。
  3. 【請求項3】前記ビーム電流測定手段は、前記荷電粒子
    光学系の光軸を囲む側壁と、該側壁に接し、かつ前記光
    軸に交わる方向に配置された上壁と下壁とから構成さ
    れ、該下壁には前記集束した荷電粒子ビームが通過しう
    る大きさに形成された第1のアパーチャを上記光軸と交
    わる部分に有し、前記上壁には該第1のアパーチャより
    大きく形成された第2のアパーチャを上記光軸と交わる
    部分に有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の荷電粒子ビーム装置。
  4. 【請求項4】前記第1の偏向手段は、ビームブランキン
    グ電極よりなり、該ビームブランキング電極で前記集束
    した荷電粒子ビームを偏向して前記ビーム電流測定手段
    に照射することにより、前記荷電粒子ビームの電流値を
    測定することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    荷電粒子ビーム装置。
JP60161810A 1985-07-24 1985-07-24 荷電粒子ビーム装置 Expired - Lifetime JPH0618120B2 (ja)

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