JPH0618160B2 - コンデンサ−製造用ホルダ− - Google Patents

コンデンサ−製造用ホルダ−

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JPH0618160B2
JPH0618160B2 JP60292086A JP29208685A JPH0618160B2 JP H0618160 B2 JPH0618160 B2 JP H0618160B2 JP 60292086 A JP60292086 A JP 60292086A JP 29208685 A JP29208685 A JP 29208685A JP H0618160 B2 JPH0618160 B2 JP H0618160B2
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信雄 近内
晴久 加藤
清秀 大島
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子回路用コンデンサーの自動溶接、塗装、検
査用の設備の一つであるホルダーに関する。
〔従来の技術とその問題点〕
コンデンサーは電子回路の基本部品として種々の用途、
特性、形状の物が大量に製造、使用されている。最近、
これらの部品はリード線の溶接から製品の完成検査まで
ほとんど自動で行うようになりつつある。これらの工程
を更に例をあげて詳細に説明すれば、まず自動コンデン
サー溶接機にホルダーをセットし、これにコンデンサー
リード線を固定し(一般にこの操作をテーピングと称し
ている)、自動的にコンデンサーを供給して溶接する。
つぎにホルダーにセットした状態のままパウダーコーテ
ィングマシンに入れて自動的に塗装、乾燥を行いコンデ
ンサーを完成する。次にコンデンサーをホルダーにセッ
トした状態のままでコンデンサー自動検査機に挿入し、
電気容量、絶縁抵抗、周波数特性、 tanδ等コンデンサ
ーに必要な各種特性について自動検査する。ホルダーの
形状は断面が正方形、長方形、円形等の棒状体、板状体
等があり、棒状体の場合は中空でも中空でなくてもよ
い。
これらのコンデンサー製造、検査工程においてホルダー
に要求される性能として溶接工程における耐熱性、塗装
工程における耐熱性、耐溶剤性、耐紫外線等があり、
又、反り、歪などの変形の発生も好ましくない。即ち、
ホルダーにこのような変形が発生するとコンデンサーの
溶接作業、塗装作業、検査作業が不完全となり、製品の
特性、外観を著しく損ねる結果となり、歩留まりを悪く
する。また品質管理も不可能となる。更にホルダーの表
面絶縁抵抗も不可欠な性能である。即ち、ホルダー表面
の絶縁が不良であれば検査の完全を期しがたい。
従来ホルダーの材質としてはアルミ合金の絶縁塗装品や
紙材の樹脂含浸物等が用いられている。しかしアルミ合
金材は定期的に絶縁塗装する必要がある。これはアルミ
合金材は導電性があり、ホルダーが絶縁不良を示すと自
動検査工程で検査が不能となるか、不完全となり正確な
検査が出来なくなり、製品のコンデンサーの不良品チェ
ックが不可能となるためである。しかも、絶縁塗装作業
は生産工程においてホルダーを定期的に検査し、絶縁不
良品を抜き取り、再塗装するという煩雑な作業を必要と
する。また、紙材製ホルダーは寸法精度、耐熱性、耐久
性等に問題があり、あまり普及していない。
その他の材料としてはエンジニアリングプラスチックが
考えられるが、これらも又、ホルダーの材料としては満
足すべきものがない。例えば、耐熱性が優れているポリ
エーテルエーテルケトン製ホルダーは価格的にも高価で
あり、また使用中に亀裂が出来たり、反り、歪等の変形
量も大きく使用に耐えない。高耐熱性を有するポリイミ
ド製ホルダーは成形が困難で表面平滑性が不良であり、
表面の凹部に汚れ、異物、ごみ等がたまり易く、それら
が塗装工程で製品コンデンサーの塗膜に付着してコンデ
ンサーの品質を損ねる結果となり、好ましくない。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者はこれらの点を改良すべく鋭意検討の結果、不
飽和ポリエステル樹脂をマトリックスとした特定のFR
P(繊維強化プラスチック)はホルダーとして優れた性
能を示すことを見出し、本発明に到達した。(a) 全酸成
分中、不飽和二塩基酸が 45モル%以上である不飽和ポ
リエステル樹脂 30〜60重量%、(b) 硝子繊維 20〜60重
量%、及び(c) 有機繊維1〜10重量%を含んでなるコン
デンサー製造用ホルダーである。
本発明に用いる(a)の不飽和ポリエステル樹脂とは、必
要により飽和二塩基酸を含む不飽和二塩基酸と二価アル
コールとの縮合反応によって合成されたオリゴマーを硬
化して得られる樹脂である。硬化の際は、通常架橋剤を
使用する。又、重合禁止剤、硬化調整剤を加えてもよ
い。不飽和二塩基酸は全酸成分中45モル%以上である事
が必要で、45モル%未満では硬化した成形物の架橋密度
が不充分で、物性、耐熱性が劣り、ホルダーとしての性
能を有しない。不飽和二塩基酸としてはマレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸及びこ
れらの無水物等があげられる。必要により使用する飽和
二塩基酸としてはフタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、アジピン酸、こはく酸、エンドメチレンテトラヒド
ロフタル酸、アゼライン酸、セバチン酸、テトラクロロ
フタル酸、ヘット酸、テトラブロムフタル酸及びこれら
の酸無水物等が挙げられる。二価アルコールとしてはエ
チレングリコール、エチレンオキサイド、プロピレング
リコール、プロピレンオキサイド、ジエチレングリコー
ル、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、トリエ
チレングリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、水素化ビスフェノール
A、2,2-ジ (4-ヒドロキシプロポキシフェニル) プロパ
ン等があげられる。架橋剤としてはスチレン、ビニルト
ルエン、ジビニルベンゼン、α- メチルスチレン、クロ
ロスチレン、メチルメタクリレート、ジアリルフタレー
ト等が挙げられる。重合禁止剤としてはハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、ベンゾキノン、カテコール
類等が挙げられる。硬化調整剤としてはアミン化合物、
有機金属塩等が挙げられる。
不飽和ポリエステル樹脂の量は30〜60重量%、好ましく
は35〜55重量%である。30重量%未満では硝子繊維、有
機繊維を含浸して樹脂化するに充分な量ではなく、未含
浸分が出来、ホルダーとしての性能を著しく損ねる。
又、必要に応じて加える充填剤についても同様のことが
言える。60重量%を越えると逆に硝子繊維、有機繊維を
含浸して樹脂化した場合、なお樹脂分が多量に存在し、
樹脂リッチな部分の物性が不充分となり、結果的にホル
ダーとしての用途に適さなくなる。
本発明における(b)の硝子繊維は直径数〜数10ミクロン
の単繊維を引き整えて表面処理剤、バインダー等で処理
したもので、外観的形態としてはガラスマット、ガラス
ロービング、ガラスクロス、ガラスロービングクロス等
のものである。硝子繊維の量は20〜60重量%、好ましく
は25〜55重量%である。20重量%未満では補強効果がな
く、ホルダーとして性能を有しない。60重量%を越える
とその硝子繊維を含浸して樹脂化するのに充分な樹脂が
不足し、未含浸部分が出来て、ホルダーとしての性能が
著しく損なわれる。
本発明における(c)の有機繊維とはポリプロピレン、ポ
リエステル、ナイロン、ビニロン、アラミド等の材質の
繊維で直径数〜数10ミクロンのものであり、外観的形態
としてはマット状(不織布)、布状、糸状等のものであ
る。有機繊維の量は1〜10重量%、好ましくは2〜7重
量%である。1重量%未満では有機繊維を使用する目
的、即ち、耐熱性、表面平滑性、耐久性が不充分であ
る。10重量%を越えるとこの有機繊維を含浸して樹脂化
するに必要な樹脂分が不足し、硝子繊維も含めて未含浸
部分が出来る。又、有機繊維は高温物性が劣るので多量
に使用するのは好ましくない。
なお、表面平滑性や光沢を改良する上で、有機繊維は硝
子繊維よりもホルダーの表面に近い側に存在しているこ
とが好ましい。
本発明のホルダー製造するには、例えば不飽和ポリエス
テル樹脂のオリゴマーに硬化触媒、必要に応じ硬化調整
剤、着色剤、充填剤、低収縮剤等を加えて均一な混合物
とした後、引き抜き成形法、連続成形法、プレス成形
法、インジェクション成形法により成形する。硬化触媒
としては、例えばベンゾイルパーオキサイド、メチルエ
チルケトンパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビス
イソブチルニトリル等のアゾビス化合物が用いられる。
硬化調整剤としてはアミン化合物、有機金属塩等が用い
られる。着色剤としてはチタンホワイト、コバルトブル
ー等が用いられる。充填剤としては炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム等が用いられる。低収縮剤としてはポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート
等の熱可塑性樹脂等が用いられる。
本発明のホルダーを引き抜き成形法により成形する場合
は、例えば、予め所定の配合割合に均一に混合した樹脂
オリゴマー、充填剤、着色剤、硬化触媒等の樹脂混合物
を含浸したガラスロービング、ガラスマット等とマット
状有機繊維を、含浸量を調節するためのスリットを通し
てから、、ホルダーの断面形状と同一の断面形状をした
金型の内を通し、キャタピラ、ロール等の装置で一定速
度で引き抜けば良い。金型は通常 130〜160 ℃に加熱し
ておくと良く、樹脂は金型を移動しながら硬化する。
連続成形法により成形する場合は同様に樹脂混合物を含
浸した繊維を含浸量を調節するスリットを通してから、
上下をセロファン、ポリエチレン等の離型用フィルムに
挟んで引っ張りながら硬化させる。一般に温度は40〜80
℃、圧力はほぼ0である。引き抜き成形と異なる点は金
型を用いない点である。但し、成形物は平面状のものや
U字型、V字型等一定の断面形状のものに限られる。
プレス成形により成形する場合は硝子繊維や有機繊維の
マット等を所定の寸法に切断し、上記樹脂混合物をその
上に供給し、これをプレスに固定された金型に供給し、
加温しながら加圧して成形する。一般に温度は 100〜12
0 ℃、圧力は20〜100kg/cm2である。
インジェクション成形により成形する場合は硝子繊維、
有機繊維と樹脂混合物を混練機で充分混合後、インジェ
クション成形機に供給して圧力下に成形する。一般に温
度は 140〜170 ℃、圧力は 140〜170kg/cm2である。
このようにして得られたコンデンサー用ホルダーは絶縁
性が優れていることは勿論であるが、反りや歪が小さ
く、表面の凹凸も少ない。従って優れた品質のコンデン
サーを得ることが出来る。さらにコンデンサーの検査工
程でトラブルを引き起こすことが極めて少ない。
〔実施例〕
以下実施例にて本発明を詳細に説明する。
実施例1 無水マレイン酸 0.7モル、無水フタル酸 0.3モル、プロ
ピレングリコール 1.1モルを常法の縮合反応により酸価
30まで反応させた後冷却し、ハイドロキノンをこの縮合
物に300ppm加えて溶解し、更に、スチレンモノマーを3
重量%になるまで加えて溶解し、不飽和ポリエステル樹
脂オリゴマー(以下UPEと記す)を製造した。このU
PEを用いて表−1に示したFRP組成物にて 428mm×
20mm×12mmの寸法で肉厚が1.4mmの断面が長方形で中空
のホルダーを常法の引き抜き成形法により製造した。こ
れを(株)精研社製モデルWLD-TIテーピング付自動コン
デンサー溶接機にセットし、コンデンサー(材質セラミ
ック、電気容量500pF)25個をテーピングし、自動溶接
した。次にコンデンサーをテーピングした状態で(株)
精研社製モデルPC4Sパウダーコーティング機にて自動塗
装し、コンデンサーを完成させた。
次にホルダーテーピングした状態で広幡電子(株)製自
動コンデンサー検査機にかけて各種特性を検査した。
この工程を各ホルダーについて、 100回繰り返して使用
した後、ホルダーの外観変化、変形量、コンデンサー製
造・検査上の問題点及び出来たコンデンサーの不良率に
ついてまとめ、表−2に示した。なおホルダーの反り、
歪等の変形量は次の様にして測定した。即ち、定盤の上
に変形したホルダーを両端部の短辺が定盤に接するよう
に上に凸となるように置いて、中心部に於けるホルダー
の下面と定盤の距離をmmで示した。
表−1〜2から判るように本発明の範囲内であるNo.1
〜7は総て外観、作業性、変形、不良率に於いて優れて
いたが、UPEの量が本発明の範囲外であるNo.9、1
1、硝子繊維の量が範囲外であるNo.8、有機繊維の量が
範囲外であるNo.10においてはこれらの特性の全部又は
一部が劣っている。
尚、表−1中、UPE以外の使用原料は次のとおりであ
る。
硝子繊維:ロービングER4400 F-183(日本電気硝子
(株)) 有機繊維:ポリエステル繊維、ソンタラ8000(東レ・デ
ュポン(株)) 低収縮剤:ポリエチレン粉末、フローセン20(製鉄化学
(株)) 無機充填剤:炭酸カルシウム、NS80(日東粉化(株)) 着色剤:チタンホワイト、R680(石原産業(株)) 硬化触媒:t-ブチルパーオクトエート、パーブチルO
(日本油脂(株)) 実施例2 表−3の縮合条件にて常法により縮合反応を行い、UP
Eを製造した。このUPEを用いて表−3に示したFR
P組成物にて 420mm×15mm×15mmの寸法で肉厚が 1.4mm
の断面が正方形の中空のホルダーを常法の引き抜き成形
法により製造した。これを実施例1と同様に自動コンデ
ンサー溶接機にセットし、コンデンサー(材質ポリエス
テルフィルム、電気容量0.01μF)28個をテーピング
し、自動溶接した。更に、実施例1と同様に塗装工程を
経てコンデンサーを完成させた後、自動検査をした。
この工程を各ホルダーについて 100繰り返して使用した
後、ホルダーの外観変化、変形量、コンデンサー製造・
検査上の問題点及び出来たコンデンサーの不良率につい
てまとめ、表−4に示した。なおホルダーの反り、歪等
の変形量は実施例1の方法に準じて測定した。
本発明の範囲内であるNo.12〜23はいずれも外観、作業
性、変形、不良率に於いて優れているが、不飽和ポリエ
ステル樹脂の不飽和酸の量が本発明の範囲外であるNo.2
4〜26、不飽和ポリエステル樹脂の量が範囲外であるNo.
31、32、硝子繊維の量が範囲外であるNo.29、30、33、
有機繊維の量が範囲外であるNo.27、28はこれらの特性
の全部又は一部が劣っている。
尚、表−3中の使用原料は次のとおりである。
A1=無水マレイン酸 A2=フマル酸 S1=フタル酸 S2=イソフタル酸 S3=テレフタル酸 G1=プロピレングリコール G2=エチレングリコール ST =スチレン Q =パラキノン 硝子繊維:ロービングER4400 F-183(日本電気硝子
(株)) 有機繊維 ポリエステル繊維 ソンタラ8000(東レ・デュポン(株)) 低収縮剤 ポリエチレン粉末 フローセン20(製鉄化学(株)) 無機充填剤 水酸化アルミニウム H32(昭和軽金属(株)) 着色剤 チタンホワイト R-680(石原産業(株)) 硬化触媒 t-ブチルパーオクトエート パーブチルO(日本油脂(株))

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 全酸成分中、不飽和二塩基酸が 45モ
    ル%以上である不飽和ポリエステル樹脂 30〜60重量
    %、(b) 硝子繊維 20〜60重量%、及び(c) 有機繊維1
    〜10重量%を含んでなるコンデンサー製造用ホルダー。
JP60292086A 1985-12-26 1985-12-26 コンデンサ−製造用ホルダ− Expired - Lifetime JPH0618160B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57209938A (en) * 1981-06-22 1982-12-23 Dainippon Ink & Chem Inc Preparation of fiber reinforced plastic
JPS5978224A (ja) * 1982-10-28 1984-05-07 Hitachi Chem Co Ltd Frp成形用樹脂組成物

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