JPH06183875A - 受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ - Google Patents
受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボInfo
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- JPH06183875A JPH06183875A JP33726392A JP33726392A JPH06183875A JP H06183875 A JPH06183875 A JP H06183875A JP 33726392 A JP33726392 A JP 33726392A JP 33726392 A JP33726392 A JP 33726392A JP H06183875 A JPH06183875 A JP H06183875A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 縦に分割された黒鉛ルツボ30b の内側に石英
ルツボ10a が嵌合され、黒鉛ルツボ30b の下方に受け台
31が勘合された単結晶引き上げ用ルツボ30において、受
け台31の熱膨張係数が黒鉛ルツボ30b の熱膨張係数より
小さく、かつ、限界隙間寸法W0 をW0 =(αb −α
a )×T×R(ただし、αb は黒鉛ルツボ30b 底部の熱
膨張係数(℃-1)、αa は受け台31の熱膨張係数
(℃-1)、Tは単結晶引き上げ温度(℃)、Rは黒鉛ル
ツボ30b の底の半径(mm))とした場合、W0 ≦W≦
1+W0 の寸法Wを有する隙間25b が受け台31と黒鉛ル
ツボ30bとの嵌合面22に形成されている受け台を備えた
単結晶引き上げ用ルツボ。 【効果】 単結晶引き上げ中には黒鉛ルツボ30b の分割
面21の隙間を小さくし、冷却時には嵌合面22の隙間25b
を充分に確保することにより黒鉛ルツボ30bの破損を防
止でき、黒鉛ルツボ30b の寿命を大幅に延ばすことがで
きる。
ルツボ10a が嵌合され、黒鉛ルツボ30b の下方に受け台
31が勘合された単結晶引き上げ用ルツボ30において、受
け台31の熱膨張係数が黒鉛ルツボ30b の熱膨張係数より
小さく、かつ、限界隙間寸法W0 をW0 =(αb −α
a )×T×R(ただし、αb は黒鉛ルツボ30b 底部の熱
膨張係数(℃-1)、αa は受け台31の熱膨張係数
(℃-1)、Tは単結晶引き上げ温度(℃)、Rは黒鉛ル
ツボ30b の底の半径(mm))とした場合、W0 ≦W≦
1+W0 の寸法Wを有する隙間25b が受け台31と黒鉛ル
ツボ30bとの嵌合面22に形成されている受け台を備えた
単結晶引き上げ用ルツボ。 【効果】 単結晶引き上げ中には黒鉛ルツボ30b の分割
面21の隙間を小さくし、冷却時には嵌合面22の隙間25b
を充分に確保することにより黒鉛ルツボ30bの破損を防
止でき、黒鉛ルツボ30b の寿命を大幅に延ばすことがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受け台を備えた単結晶引
き上げ用ルツボに関し、より詳細にはCZ法等によりシ
リコン等の半導体単結晶を引き上げる際に用いられる受
け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボに関する。
き上げ用ルツボに関し、より詳細にはCZ法等によりシ
リコン等の半導体単結晶を引き上げる際に用いられる受
け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボに関する。
【0002】
【従来の技術】結晶成長法には種々の方法があるが、そ
の一つの方法として、例えばチョクラルスキー法(CZ
法)に代表される引き上げ法が挙げられる。図2は、C
Z法に用いられる結晶成長装置を示した模式的断面図で
あり、図中、10はチャンバ18内に配置された単結晶
引き上げ用ルツボを示している。該単結晶引き上げ用ル
ツボ10は有底円筒状の石英ルツボ10aと、この石英
ルツボ10aを支持すべく嵌合された同じく有底円筒状
の黒鉛ルツボ10bとにより構成されている。また、単
結晶引き上げ用ルツボ10の外側には、抵抗加熱式のヒ
ーター12が、さらにその外側には黒鉛製の保温筒14
が同心円状に配設されており、単結晶引き上げ用ルツボ
10の内部には所定重量の原料を抵抗加熱式のヒーター
12により溶融させた溶融液13が充填されている。ま
た、単結晶引き上げ用ルツボ10の中心軸上には、図中
矢印方向に所定速度で回転する引き上げ棒又はワイヤー
(以下、両者を合わせて引き上げ棒と記す)16が配置
され、引き上げ棒16の先端には種結晶15が取り付け
られており、単結晶引き上げ用ルツボ10は引き上げ棒
16と同一軸心で同方向又は逆方向に回転する支持軸1
7により支持されている。そして、種結晶15を溶融液
13の表面に接触させ、結晶の成長に合わせて回転させ
つつ上方に引き上げていくことにより溶融液13を凝固
させ、単結晶11を成長させていくようになっている。
の一つの方法として、例えばチョクラルスキー法(CZ
法)に代表される引き上げ法が挙げられる。図2は、C
Z法に用いられる結晶成長装置を示した模式的断面図で
あり、図中、10はチャンバ18内に配置された単結晶
引き上げ用ルツボを示している。該単結晶引き上げ用ル
ツボ10は有底円筒状の石英ルツボ10aと、この石英
ルツボ10aを支持すべく嵌合された同じく有底円筒状
の黒鉛ルツボ10bとにより構成されている。また、単
結晶引き上げ用ルツボ10の外側には、抵抗加熱式のヒ
ーター12が、さらにその外側には黒鉛製の保温筒14
が同心円状に配設されており、単結晶引き上げ用ルツボ
10の内部には所定重量の原料を抵抗加熱式のヒーター
12により溶融させた溶融液13が充填されている。ま
た、単結晶引き上げ用ルツボ10の中心軸上には、図中
矢印方向に所定速度で回転する引き上げ棒又はワイヤー
(以下、両者を合わせて引き上げ棒と記す)16が配置
され、引き上げ棒16の先端には種結晶15が取り付け
られており、単結晶引き上げ用ルツボ10は引き上げ棒
16と同一軸心で同方向又は逆方向に回転する支持軸1
7により支持されている。そして、種結晶15を溶融液
13の表面に接触させ、結晶の成長に合わせて回転させ
つつ上方に引き上げていくことにより溶融液13を凝固
させ、単結晶11を成長させていくようになっている。
【0003】上述のような装置を用いたCZ法による結
晶成長方法において、黒鉛ルツボ10b内にセットされ
た石英ルツボ10aは、単結晶引き上げ中には高温に加
熱されるため軟化し、黒鉛ルツボ10bと密着する。黒
鉛の熱膨張係数は石英の約10倍であるため、冷却時に
おける半径方向の収縮は黒鉛ルツボ10bの方が大き
い。この収縮量の差に起因し、冷却時には黒鉛ルツボ1
0bは収縮量の少ない石英ルツボ10aより内圧を受
け、黒鉛ルツボ10bに引っ張り応力が発生する。近
年、高収率で単結晶を得るために単結晶の直径は大きく
なり、それに伴い石英ルツボや黒鉛ルツボの大型化が進
んでいる。このような大型化により、石英ルツボと黒鉛
ルツボの半径方向の収縮量の差が大きくなり、冷却時に
黒鉛ルツボに作用する引っ張り応力が増大し、変形、割
れ又は欠損等(以下、破損と記す)が発生し易くなり、
同一の黒鉛ルツボを使用し得る回数が減少しているとい
う問題がある。
晶成長方法において、黒鉛ルツボ10b内にセットされ
た石英ルツボ10aは、単結晶引き上げ中には高温に加
熱されるため軟化し、黒鉛ルツボ10bと密着する。黒
鉛の熱膨張係数は石英の約10倍であるため、冷却時に
おける半径方向の収縮は黒鉛ルツボ10bの方が大き
い。この収縮量の差に起因し、冷却時には黒鉛ルツボ1
0bは収縮量の少ない石英ルツボ10aより内圧を受
け、黒鉛ルツボ10bに引っ張り応力が発生する。近
年、高収率で単結晶を得るために単結晶の直径は大きく
なり、それに伴い石英ルツボや黒鉛ルツボの大型化が進
んでいる。このような大型化により、石英ルツボと黒鉛
ルツボの半径方向の収縮量の差が大きくなり、冷却時に
黒鉛ルツボに作用する引っ張り応力が増大し、変形、割
れ又は欠損等(以下、破損と記す)が発生し易くなり、
同一の黒鉛ルツボを使用し得る回数が減少しているとい
う問題がある。
【0004】上記の問題に対処するため、最近では縦割
りに2分割又は3分割された黒鉛ルツボが使用されてい
る。
りに2分割又は3分割された黒鉛ルツボが使用されてい
る。
【0005】図3は、縦割りに2分割された黒鉛ルツボ
を有する単結晶引き上げ用ルツボ20を模式的に示した
断面図である。図3に示すように、分割面21で2分割
された黒鉛ルツボ20bの内面には石英ルツボ10aが
セットされており、この黒鉛ルツボ20bの下部は、通
常支持軸17で支持された受け台23の嵌合面22にし
っかりと密着して嵌合されている。このように黒鉛ルツ
ボ20bはしっかりと受け台23に密着して嵌合してい
るので、通常分割された黒鉛ルツボ20bの分割面21
は密接し、石英ルツボ10aを保持している。
を有する単結晶引き上げ用ルツボ20を模式的に示した
断面図である。図3に示すように、分割面21で2分割
された黒鉛ルツボ20bの内面には石英ルツボ10aが
セットされており、この黒鉛ルツボ20bの下部は、通
常支持軸17で支持された受け台23の嵌合面22にし
っかりと密着して嵌合されている。このように黒鉛ルツ
ボ20bはしっかりと受け台23に密着して嵌合してい
るので、通常分割された黒鉛ルツボ20bの分割面21
は密接し、石英ルツボ10aを保持している。
【0006】この黒鉛ルツボ20bは、単結晶引き上げ
後に冷却される際に上記の場合と同様に、単結晶引き上
げ時に軟化した石英ルツボ10aが黒鉛ルツボ20bに
密着しているため半径方向の収縮量の差に起因した引っ
張り応力を受ける。しかし、黒鉛ルツボ20bは予め分
割面21で分割されているため開口し、発生応力は開放
される。
後に冷却される際に上記の場合と同様に、単結晶引き上
げ時に軟化した石英ルツボ10aが黒鉛ルツボ20bに
密着しているため半径方向の収縮量の差に起因した引っ
張り応力を受ける。しかし、黒鉛ルツボ20bは予め分
割面21で分割されているため開口し、発生応力は開放
される。
【0007】このように黒鉛ルツボ20bを分割するこ
とにより黒鉛ルツボ20bの破損率は減少するが、分割
した黒鉛ルツボ20bを用いてもなお以下のような問題
が残る。すなわち、従来の黒鉛ルツボ20bは、図3の
ように黒鉛ルツボ20bの底部を受け台23に嵌め込ん
だ形状であり、受け台23との間に隙間がほとんどない
ため黒鉛ルツボ20bの底部が受け台23により拘束さ
れ、半径方向にずれにくい形状になっている。このため
石英ルツボ10aと黒鉛ルツボ20bとの熱膨張差に起
因する引っ張り応力を充分に開放することが難しいとい
う問題点が残る。
とにより黒鉛ルツボ20bの破損率は減少するが、分割
した黒鉛ルツボ20bを用いてもなお以下のような問題
が残る。すなわち、従来の黒鉛ルツボ20bは、図3の
ように黒鉛ルツボ20bの底部を受け台23に嵌め込ん
だ形状であり、受け台23との間に隙間がほとんどない
ため黒鉛ルツボ20bの底部が受け台23により拘束さ
れ、半径方向にずれにくい形状になっている。このため
石英ルツボ10aと黒鉛ルツボ20bとの熱膨張差に起
因する引っ張り応力を充分に開放することが難しいとい
う問題点が残る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、黒鉛ルツボと
受け台との嵌合面に隙間を形成することによりこの問題
点を克服しようとする試みがなされている。図4は、黒
鉛ルツボ20bと受け台24との嵌合面22に隙間25
が形成された単結晶引き上げ用ルツボを20を示してい
る。このように嵌合面22に隙間25を形成することに
より、冷却時に黒鉛ルツボ20bと石英ルツボ10aと
の収縮差に起因する引っ張り応力が発生した場合に、黒
鉛ルツボ20bのずれや開口が容易になり、発生した応
力を容易に解放することができる。
受け台との嵌合面に隙間を形成することによりこの問題
点を克服しようとする試みがなされている。図4は、黒
鉛ルツボ20bと受け台24との嵌合面22に隙間25
が形成された単結晶引き上げ用ルツボを20を示してい
る。このように嵌合面22に隙間25を形成することに
より、冷却時に黒鉛ルツボ20bと石英ルツボ10aと
の収縮差に起因する引っ張り応力が発生した場合に、黒
鉛ルツボ20bのずれや開口が容易になり、発生した応
力を容易に解放することができる。
【0009】しかし、黒鉛ルツボ20bと受け台24と
の嵌合部22に隙間25を形成しても、単結晶引き上げ
を重ねるにつれ、以下のような課題が生じることがわか
った。
の嵌合部22に隙間25を形成しても、単結晶引き上げ
を重ねるにつれ、以下のような課題が生じることがわか
った。
【0010】通常黒鉛ルツボ20bと受け台24との熱
膨張係数は同じであるので、黒鉛ルツボ20b内に原料
のシリコンを入れた石英ルツボ10aをセットして単結
晶引き上げを行った場合、石英ルツボ10aは軟化し、
シリコンの重さにより黒鉛ルツボ20bに沿って変形す
る。この時、受け台24と黒鉛ルツボ20bとの嵌合面
22に隙間25があると、シリコンの重さにより黒鉛ル
ツボ20bは横にずれて、嵌合面22に黒鉛ルツボ20
bと受け台24との隙間25はなくなり、図5に示すよ
うに黒鉛ルツボ20bの分割面21aに嵌合面22の隙
間25(図4に示す)に対して2倍の隙間25aが形成
される。
膨張係数は同じであるので、黒鉛ルツボ20b内に原料
のシリコンを入れた石英ルツボ10aをセットして単結
晶引き上げを行った場合、石英ルツボ10aは軟化し、
シリコンの重さにより黒鉛ルツボ20bに沿って変形す
る。この時、受け台24と黒鉛ルツボ20bとの嵌合面
22に隙間25があると、シリコンの重さにより黒鉛ル
ツボ20bは横にずれて、嵌合面22に黒鉛ルツボ20
bと受け台24との隙間25はなくなり、図5に示すよ
うに黒鉛ルツボ20bの分割面21aに嵌合面22の隙
間25(図4に示す)に対して2倍の隙間25aが形成
される。
【0011】この分割面の隙間25aが余り大きいと、
単結晶引き上げ中に隙間25aに石英ルツボ10aが入
り込み、そこから割れが発生し易くなり、割れが発生し
た場合には溶融シリコンのもれ(湯もれ)が発生し、装
置を停止しなければならないという課題があった。
単結晶引き上げ中に隙間25aに石英ルツボ10aが入
り込み、そこから割れが発生し易くなり、割れが発生し
た場合には溶融シリコンのもれ(湯もれ)が発生し、装
置を停止しなければならないという課題があった。
【0012】また分割面の隙間25aが小さい場合にも
下記の問題が発生した。すなわちシリコン単結晶引上げ
時には、黒鉛ルツボ20bはシリコンの融点以上に高温
に加熱されるため、黒鉛ルツボ20bと石英ルツボ10
aとの接触面で両者が反応してCO、SiO 等が発生し、黒
鉛ルツボ20bの消耗が進行する一方、生成したSiOガ
スが黒鉛ルツボ20bと反応し、黒鉛ルツボ20bの表
層部分がSiC に転化する。前記したSiC 化は単結晶引上
げ時に高温となるルツボ側面下部およびルツボ内面底部
で顕著であるとともに、黒鉛ルツボ20bと受け台24
との嵌合面22および黒鉛ルツボ分割面21aでも発生
する。この様なSiC 化は単結晶引き上げ用ルツボ20の
使用を繰り返すことによりしだいに進行する。このSiC
化によって黒鉛の体積が膨張するため、黒鉛ルツボ分割
面の隙間25aが小さくなり、冷却時に受け台24が黒
鉛ルツボ20bを拘束し、黒鉛ルツボ20bが受け台2
4から分離して開口することによる応力の解放を阻害す
る。また、嵌合面22のSiC 化により黒鉛ルツボ20b
と受け台24との摩擦係数が上昇し、分割面21aのず
れや開口による応力の解放を阻害する。このように応力
解放が阻害されることにより黒鉛ルツボ20bが破損し
易くなるという課題があった。
下記の問題が発生した。すなわちシリコン単結晶引上げ
時には、黒鉛ルツボ20bはシリコンの融点以上に高温
に加熱されるため、黒鉛ルツボ20bと石英ルツボ10
aとの接触面で両者が反応してCO、SiO 等が発生し、黒
鉛ルツボ20bの消耗が進行する一方、生成したSiOガ
スが黒鉛ルツボ20bと反応し、黒鉛ルツボ20bの表
層部分がSiC に転化する。前記したSiC 化は単結晶引上
げ時に高温となるルツボ側面下部およびルツボ内面底部
で顕著であるとともに、黒鉛ルツボ20bと受け台24
との嵌合面22および黒鉛ルツボ分割面21aでも発生
する。この様なSiC 化は単結晶引き上げ用ルツボ20の
使用を繰り返すことによりしだいに進行する。このSiC
化によって黒鉛の体積が膨張するため、黒鉛ルツボ分割
面の隙間25aが小さくなり、冷却時に受け台24が黒
鉛ルツボ20bを拘束し、黒鉛ルツボ20bが受け台2
4から分離して開口することによる応力の解放を阻害す
る。また、嵌合面22のSiC 化により黒鉛ルツボ20b
と受け台24との摩擦係数が上昇し、分割面21aのず
れや開口による応力の解放を阻害する。このように応力
解放が阻害されることにより黒鉛ルツボ20bが破損し
易くなるという課題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題につ
いて検討を行った結果、単結晶引き上げ中には黒鉛ルツ
ボ20bの分割面21aの隙間25aを小さくして黒鉛
ルツボ20bと受け台24との嵌合面22および黒鉛ル
ツボ分割面21aでSiCの生成を防止し、かつ冷却時
には嵌合面22の隙間25を確保して黒鉛ルツボ20b
のずれや開口を容易にするためには、受け台24の熱膨
張係数と黒鉛ルツボ20b底部の熱膨張係数とに差を設
け、温度の変化を利用して隙間の間隔を調整すれば良い
ことを見出し本発明を完成させるに至った。
いて検討を行った結果、単結晶引き上げ中には黒鉛ルツ
ボ20bの分割面21aの隙間25aを小さくして黒鉛
ルツボ20bと受け台24との嵌合面22および黒鉛ル
ツボ分割面21aでSiCの生成を防止し、かつ冷却時
には嵌合面22の隙間25を確保して黒鉛ルツボ20b
のずれや開口を容易にするためには、受け台24の熱膨
張係数と黒鉛ルツボ20b底部の熱膨張係数とに差を設
け、温度の変化を利用して隙間の間隔を調整すれば良い
ことを見出し本発明を完成させるに至った。
【0014】すなわち本発明に係る受け台を備えた単結
晶引き上げ用ルツボは、縦に分割された黒鉛ルツボの内
側に石英ルツボが嵌合され、前記黒鉛ルツボの下方に受
け台が嵌合された単結晶引き上げ用ルツボにおいて、前
記受け台の熱膨張係数が前記黒鉛ルツボの熱膨張係数よ
り小さく、かつ、限界隙間寸法W0 を上記の数1式で表
わした場合、上記の数2式で示される寸法Wの隙間が前
記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面に形成されている
ことを特徴としている。
晶引き上げ用ルツボは、縦に分割された黒鉛ルツボの内
側に石英ルツボが嵌合され、前記黒鉛ルツボの下方に受
け台が嵌合された単結晶引き上げ用ルツボにおいて、前
記受け台の熱膨張係数が前記黒鉛ルツボの熱膨張係数よ
り小さく、かつ、限界隙間寸法W0 を上記の数1式で表
わした場合、上記の数2式で示される寸法Wの隙間が前
記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面に形成されている
ことを特徴としている。
【0015】の嵌合面に形成されていることを特徴とし
ている。
ている。
【0016】 W0 =(αb −αa )×T×R・・・・・・(1) ただし αb :黒鉛ルツボ底部の熱膨張係数(℃-1) αa :受け台の熱膨張係数(℃-1) T:単結晶引き上げ温度(℃) R:黒鉛ルツボの底の半径(mm) W0 ≦W≦1+W0 ・・・・・・・・・・・(2)
【0017】
【作用】本発明に係る受け台を備えた単結晶引き上げ用
ルツボにあっては、縦に分割された黒鉛ルツボの内側に
石英ルツボが嵌合され、前記黒鉛ルツボの下方に受け台
が嵌合された単結晶引き上げ用ルツボにおいて、前記受
け台の熱膨張係数が前記黒鉛の熱膨張係数より小さく、
かつ、限界隙間寸法W0 を上記の数1式で表わした場
合、上記の数2式で示される寸法Wの隙間が前記黒鉛ル
ツボと前記受け台との嵌合面に形成されていることを特
徴としている。
ルツボにあっては、縦に分割された黒鉛ルツボの内側に
石英ルツボが嵌合され、前記黒鉛ルツボの下方に受け台
が嵌合された単結晶引き上げ用ルツボにおいて、前記受
け台の熱膨張係数が前記黒鉛の熱膨張係数より小さく、
かつ、限界隙間寸法W0 を上記の数1式で表わした場
合、上記の数2式で示される寸法Wの隙間が前記黒鉛ル
ツボと前記受け台との嵌合面に形成されていることを特
徴としている。
【0018】このため、単結晶引き上げ中には前記黒鉛
ルツボの分割面の隙間は小さくなり、前記黒鉛ルツボと
前記受け台との嵌合面および前記黒鉛ルツボの分割面で
のSiCの生成が防止される。さらに前記石英ルツボの
軟化により前記石英ルツボの体積が広がったり、前記石
英ルツボが前記黒鉛ルツボの分割面の隙間に入り込むの
が防止され、一方冷却時には前記黒鉛ルツボと前記受け
台との嵌合面の隙間が充分に確保されるので前記黒鉛ル
ツボのずれや開口が容易になり、前記黒鉛ルツボの破損
が防止される。
ルツボの分割面の隙間は小さくなり、前記黒鉛ルツボと
前記受け台との嵌合面および前記黒鉛ルツボの分割面で
のSiCの生成が防止される。さらに前記石英ルツボの
軟化により前記石英ルツボの体積が広がったり、前記石
英ルツボが前記黒鉛ルツボの分割面の隙間に入り込むの
が防止され、一方冷却時には前記黒鉛ルツボと前記受け
台との嵌合面の隙間が充分に確保されるので前記黒鉛ル
ツボのずれや開口が容易になり、前記黒鉛ルツボの破損
が防止される。
【0019】本発明で使用されている熱膨張係数は、熱
膨張係数測定器で測定された室温から単結晶引き上げ温
度までの熱膨張係数の平均値である。
膨張係数測定器で測定された室温から単結晶引き上げ温
度までの熱膨張係数の平均値である。
【0020】前記黒鉛ルツボ及び前記受け台の熱膨張係
数は、冷却時に前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面
の隙間を大きくし、ずれや開口を容易にして、前記黒鉛
ルツボに発生する引っ張り応力の解放を促進するという
観点から、前記黒鉛ルツボの回転軸に垂直な方向の熱膨
張係数が重要であり、この方向に関しての前記受け台の
熱膨張係数が前記黒鉛ルツボの熱膨張係数よりも小さい
ことが必要である。従って、回転軸に平行な方向の熱膨
張係数は余り問題とはならない。
数は、冷却時に前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面
の隙間を大きくし、ずれや開口を容易にして、前記黒鉛
ルツボに発生する引っ張り応力の解放を促進するという
観点から、前記黒鉛ルツボの回転軸に垂直な方向の熱膨
張係数が重要であり、この方向に関しての前記受け台の
熱膨張係数が前記黒鉛ルツボの熱膨張係数よりも小さい
ことが必要である。従って、回転軸に平行な方向の熱膨
張係数は余り問題とはならない。
【0021】前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面の
室温での隙間の寸法Wを数2式: W0 ≦W≦1+W0 ・・・・・・・・・・・(2) になるように設定した場合、単結晶引き上げ時には前記
黒鉛ルツボと前記受け台の熱膨張係数の差により、前記
黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面の隙間の寸法Wは0
〜1mm、すなわち前記黒鉛ルツボの分割面の隙間の寸
法に換算すると0〜2mmになる。
室温での隙間の寸法Wを数2式: W0 ≦W≦1+W0 ・・・・・・・・・・・(2) になるように設定した場合、単結晶引き上げ時には前記
黒鉛ルツボと前記受け台の熱膨張係数の差により、前記
黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面の隙間の寸法Wは0
〜1mm、すなわち前記黒鉛ルツボの分割面の隙間の寸
法に換算すると0〜2mmになる。
【0022】単結晶引き上げ時の前記黒鉛ルツボの分割
面の隙間の寸法が2mmより大きい場合、単結晶引上げ
中に前記黒鉛ルツボの隙間に前記石英ルツボが入り込
み、そこから割れが発生し易くなり、これにより溶融シ
リコンのもれ(湯もれ)が発生するため好ましくない。
また室温での前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面の
隙間の寸法WをW0 mm未満とすると、単結晶引き上げ
時の前記黒鉛ルツボの分割面の隙間が全く無くなり、前
記単結晶引き上げ用ルツボを昇温した際に黒鉛ルツボ底
部を受け台が絞めつける応力が発生するので、前記黒鉛
ルツボの開きによる応力解放が阻害され、前記黒鉛ルツ
ボの割れ等の欠損が発生しやすくなるため好ましくな
い。
面の隙間の寸法が2mmより大きい場合、単結晶引上げ
中に前記黒鉛ルツボの隙間に前記石英ルツボが入り込
み、そこから割れが発生し易くなり、これにより溶融シ
リコンのもれ(湯もれ)が発生するため好ましくない。
また室温での前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面の
隙間の寸法WをW0 mm未満とすると、単結晶引き上げ
時の前記黒鉛ルツボの分割面の隙間が全く無くなり、前
記単結晶引き上げ用ルツボを昇温した際に黒鉛ルツボ底
部を受け台が絞めつける応力が発生するので、前記黒鉛
ルツボの開きによる応力解放が阻害され、前記黒鉛ルツ
ボの割れ等の欠損が発生しやすくなるため好ましくな
い。
【0023】前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合面の
隙間の寸法Wを小さくしておくとSiC 化の進行は著しく
減少し、局部的にSiC 化することを防止することができ
るので、室温での前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合
面の隙間Wは限界隙間寸法Wo に近いほど、単結晶引き
上げ時の隙間が0に近くなりなり好ましい。
隙間の寸法Wを小さくしておくとSiC 化の進行は著しく
減少し、局部的にSiC 化することを防止することができ
るので、室温での前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌合
面の隙間Wは限界隙間寸法Wo に近いほど、単結晶引き
上げ時の隙間が0に近くなりなり好ましい。
【0024】本発明で使用される熱膨張係数の異なる黒
鉛材料は、黒鉛材料の原料の種類を変えること、黒鉛材
料の炭化や黒鉛化の条件を変えること、あるいは炭素材
原料の成形時の成形条件を変えること等により得られ
る。
鉛材料は、黒鉛材料の原料の種類を変えること、黒鉛材
料の炭化や黒鉛化の条件を変えること、あるいは炭素材
原料の成形時の成形条件を変えること等により得られ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る受け台を備えた単結晶引
上げ用黒鉛ルツボの実施例を図面に基づいて説明する。
なお、従来例と同一の機能を有する構成部品には同一の
符合を付すこととする。
上げ用黒鉛ルツボの実施例を図面に基づいて説明する。
なお、従来例と同一の機能を有する構成部品には同一の
符合を付すこととする。
【0026】図1(a)は、実施例に係る受け台を備え
た単結晶引き上げ用ルツボを示した断面図であり、図1
(b)は図1(a)におけるA部を拡大して示した拡大
断面図である。図中30bは分割面21で縦に分割され
た黒鉛ルツボを示している。黒鉛ルツボ30bの内側に
は石英ルツボ10aが嵌合され、黒鉛ルツボ30bの下
方には受け台31が嵌合されており、黒鉛ルツボ30b
と受け台31との嵌合面22には、図1(b)に示した
ような寸法Wの隙間25bが形成されている。また、用
いられている黒鉛ルツボ30bと受け台31は熱膨張係
数が異なる黒鉛材料から構成されており、この黒鉛ルツ
ボ30bと受け台31は以下に示す方法により製造し
た。
た単結晶引き上げ用ルツボを示した断面図であり、図1
(b)は図1(a)におけるA部を拡大して示した拡大
断面図である。図中30bは分割面21で縦に分割され
た黒鉛ルツボを示している。黒鉛ルツボ30bの内側に
は石英ルツボ10aが嵌合され、黒鉛ルツボ30bの下
方には受け台31が嵌合されており、黒鉛ルツボ30b
と受け台31との嵌合面22には、図1(b)に示した
ような寸法Wの隙間25bが形成されている。また、用
いられている黒鉛ルツボ30bと受け台31は熱膨張係
数が異なる黒鉛材料から構成されており、この黒鉛ルツ
ボ30bと受け台31は以下に示す方法により製造し
た。
【0027】まず、コールタールを真空50Torr,43
0℃で約3時間熱処理することにより得られた、揮発分
18.2重量%のメソフェーズを微粉砕して、平均粒径
19μmのメソフェーズ粉を調製した。次に、このメソ
フェーズ粉を配合した炭素材原料を以下に説明するよう
に成形した。
0℃で約3時間熱処理することにより得られた、揮発分
18.2重量%のメソフェーズを微粉砕して、平均粒径
19μmのメソフェーズ粉を調製した。次に、このメソ
フェーズ粉を配合した炭素材原料を以下に説明するよう
に成形した。
【0028】(1) ゴム製のラバー(直径370mm、高
さ350mm)に充填し、ラバープレス成形を行った。
このときの静水圧成形圧力は1200kg/cm2 であっ
た。
さ350mm)に充填し、ラバープレス成形を行った。
このときの静水圧成形圧力は1200kg/cm2 であっ
た。
【0029】(2) 金型(直径370mm、高さ80m
m)に充填し、型込め成形(1軸プレス成形)を行っ
た。このときのプレス圧力は500kg/cm2 であった。
m)に充填し、型込め成形(1軸プレス成形)を行っ
た。このときのプレス圧力は500kg/cm2 であった。
【0030】前記(1) 又は(2) の工程で得られたそれぞ
れの成形体を窒素雰囲気の電気炉に入れ、1000℃まで加
熱して炭化を行った後、前記加熱処理を行った炭素材を
アルゴン雰囲気の黒鉛化炉で2500℃まで加熱して黒鉛化
を行った。
れの成形体を窒素雰囲気の電気炉に入れ、1000℃まで加
熱して炭化を行った後、前記加熱処理を行った炭素材を
アルゴン雰囲気の黒鉛化炉で2500℃まで加熱して黒鉛化
を行った。
【0031】このような黒鉛化処理により得られた黒鉛
材のうち、前記(1) の静水圧成形で得られたものを、内
径310mm、外径340mmの縦に2分割した黒鉛ル
ツボ30bに加工した。前記黒鉛ルツボの底部の直径B
は240mmであり、X軸方向(図1(a)に示す)の
熱膨張係数は5.8×10-6/℃であった。
材のうち、前記(1) の静水圧成形で得られたものを、内
径310mm、外径340mmの縦に2分割した黒鉛ル
ツボ30bに加工した。前記黒鉛ルツボの底部の直径B
は240mmであり、X軸方向(図1(a)に示す)の
熱膨張係数は5.8×10-6/℃であった。
【0032】また、前記(2) のプレス成形で得られた黒
鉛材を直径が340mmで、黒鉛ルツボ30bの隙間2
5bの寸法Wが下記の表1に示す値になるように加工し
て、受け台31を作製した。金型でプレス成形した黒鉛
材は配向するため、プレス方向に垂直な方向(図1
(a)のX方向)の熱膨張係数は、静水圧成形で得られ
たものよりも小さくなる。この受け台31のX軸方向の
熱膨張係数は3.8×10-6/℃であった。なお、プレ
ス圧力を増加すると配向がきつくなるため、X方向の熱
膨張係数は小さくなる傾向にある。
鉛材を直径が340mmで、黒鉛ルツボ30bの隙間2
5bの寸法Wが下記の表1に示す値になるように加工し
て、受け台31を作製した。金型でプレス成形した黒鉛
材は配向するため、プレス方向に垂直な方向(図1
(a)のX方向)の熱膨張係数は、静水圧成形で得られ
たものよりも小さくなる。この受け台31のX軸方向の
熱膨張係数は3.8×10-6/℃であった。なお、プレ
ス圧力を増加すると配向がきつくなるため、X方向の熱
膨張係数は小さくなる傾向にある。
【0033】また比較例1〜4においては、前記(2) の
プレス成形により得られた成形体を用いて製造した受け
台を用い、比較例5〜6においては、前記(1) のラバー
プレスにより得られた成形体を用いて製造した受け台を
使用した。このとき、黒鉛ルツボと受け台との嵌合面の
隙間の寸法Wが下記の表1になるように受け台の嵌合面
を加工した。受け台の直径は実施例の場合と同様とし
た。
プレス成形により得られた成形体を用いて製造した受け
台を用い、比較例5〜6においては、前記(1) のラバー
プレスにより得られた成形体を用いて製造した受け台を
使用した。このとき、黒鉛ルツボと受け台との嵌合面の
隙間の寸法Wが下記の表1になるように受け台の嵌合面
を加工した。受け台の直径は実施例の場合と同様とし
た。
【0034】実施例及び比較例について、黒鉛ルツボと
受け台との嵌合部隙間の寸法、熱膨張係数、受け台の成
形法を表1に示す。
受け台との嵌合部隙間の寸法、熱膨張係数、受け台の成
形法を表1に示す。
【0035】上記のように構成された受け台を備えた単
結晶引き上げ用ルツボを用い、CZ法によってシリコン
単結晶を製造した。黒鉛ルツボの寿命はシリコン単結晶
引き上げを反復し、ルツボが損傷するあるいは消耗が進
行するまでの耐用回数を測定した。その結果を下記の表
1に示す。
結晶引き上げ用ルツボを用い、CZ法によってシリコン
単結晶を製造した。黒鉛ルツボの寿命はシリコン単結晶
引き上げを反復し、ルツボが損傷するあるいは消耗が進
行するまでの耐用回数を測定した。その結果を下記の表
1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、実施例に係る本
発明の受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ30は、
比較例に示すものに較べて耐用回数が増加している。ま
た実施例においては、使用できなくなった原因はいずれ
の場合も破損ではなく黒鉛ルツボ30bの減肉消耗によ
るものだったのに対し、比較例においては、使用できな
くなった原因は石英ルツボ10aの大きな変形や黒鉛ル
ツボ30bの破損によるものだった。
発明の受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ30は、
比較例に示すものに較べて耐用回数が増加している。ま
た実施例においては、使用できなくなった原因はいずれ
の場合も破損ではなく黒鉛ルツボ30bの減肉消耗によ
るものだったのに対し、比較例においては、使用できな
くなった原因は石英ルツボ10aの大きな変形や黒鉛ル
ツボ30bの破損によるものだった。
【0038】このように、実施例に係る受け台31を備
えた単結晶引き上げ用ルツボ30を用いることにより、
黒鉛ルツボ30bの破損を防止することができ、黒鉛ル
ツボ30bの寿命を大きく延ばすことができる。
えた単結晶引き上げ用ルツボ30を用いることにより、
黒鉛ルツボ30bの破損を防止することができ、黒鉛ル
ツボ30bの寿命を大きく延ばすことができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る受け台
を備えた単結晶引き上げ用ルツボにあっては、縦に分割
された黒鉛ルツボの内側に石英ルツボが嵌合され、前記
黒鉛ルツボの下方に受け台が嵌合された単結晶引き上げ
用ルツボにおいて、前記受け台の熱膨張係数が前記黒鉛
ルツボの熱膨張係数より小さく、かつ、限界隙間寸法W
0 を下記の数1式で表わした場合、下記の数2式で示さ
れる寸法の隙間Wが前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌
合面に形成されている。
を備えた単結晶引き上げ用ルツボにあっては、縦に分割
された黒鉛ルツボの内側に石英ルツボが嵌合され、前記
黒鉛ルツボの下方に受け台が嵌合された単結晶引き上げ
用ルツボにおいて、前記受け台の熱膨張係数が前記黒鉛
ルツボの熱膨張係数より小さく、かつ、限界隙間寸法W
0 を下記の数1式で表わした場合、下記の数2式で示さ
れる寸法の隙間Wが前記黒鉛ルツボと前記受け台との嵌
合面に形成されている。
【0040】 W0 =(αb −αa )×T×R・・・・・・(1) ただし αb :黒鉛ルツボ底部の熱膨張係数(℃-1) αa :受け台の熱膨張係数(℃-1) T:単結晶引き上げ温度(℃) R:黒鉛ルツボの底の半径(mm) W0 ≦W≦1+W0 ・・・・・・・・・・・(2) このため、単結晶引き上げ中には前記黒鉛ルツボの分割
面の隙間を小さくして前記黒鉛ルツボと前記受け台との
嵌合面および前記黒鉛ルツボの分割面でのSiCの生成
を防止することができ、また前記石英ルツボの軟化によ
り前記石英ルツボの体積が広がったり、前記石英ルツボ
が黒鉛ルツボの分割面の隙間に入り込むのを防止するこ
とができる。一方冷却時には嵌合面の隙間を充分に確保
できるので前記黒鉛ルツボのずれや開口が容易になり、
黒鉛ルツボの破損を防止することができ、その結果黒鉛
ルツボの寿命を大幅に延ばすことができる。
面の隙間を小さくして前記黒鉛ルツボと前記受け台との
嵌合面および前記黒鉛ルツボの分割面でのSiCの生成
を防止することができ、また前記石英ルツボの軟化によ
り前記石英ルツボの体積が広がったり、前記石英ルツボ
が黒鉛ルツボの分割面の隙間に入り込むのを防止するこ
とができる。一方冷却時には嵌合面の隙間を充分に確保
できるので前記黒鉛ルツボのずれや開口が容易になり、
黒鉛ルツボの破損を防止することができ、その結果黒鉛
ルツボの寿命を大幅に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の実施例に係る受け台
を備えた単結晶引き上げ用ルツボを示す断面図と拡大断
面図である。
を備えた単結晶引き上げ用ルツボを示す断面図と拡大断
面図である。
【図2】従来のCZ法に用いられる結晶成長装置を示す
模式的な断面図である。
模式的な断面図である。
【図3】従来の縦に分割された黒鉛ルツボを有する単結
晶引き上げ用ルツボを示す断面図である。
晶引き上げ用ルツボを示す断面図である。
【図4】従来の受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】黒鉛ルツボと受け台との嵌合面に隙間が形成さ
れた従来の受け台を有する単結晶引き上げ用ルツボを示
す断面図である。
れた従来の受け台を有する単結晶引き上げ用ルツボを示
す断面図である。
10a 石英ルツボ 22 嵌合面 30 単結晶引き上げ用ルツボ 30b 黒鉛ルツボ 25b 隙間 31 受け台
Claims (1)
- 【請求項1】 縦に分割された黒鉛ルツボの内側に石英
ルツボが嵌合され、前記黒鉛ルツボの下方に受け台が嵌
合された単結晶引き上げ用ルツボにおいて、前記受け台
の熱膨張係数が前記黒鉛ルツボの熱膨張係数より小さ
く、かつ、限界隙間寸法W0 を下記の数1式で表わした
場合、下記の数2式で示される寸法Wの隙間が前記黒鉛
ルツボと前記受け台との嵌合面に形成されていることを
特徴とする受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ。 W0 =(αb −αa )×T×R・・・・・・(1) ただし αb :黒鉛ルツボ底部の熱膨張係数(℃-1) αa :受け台の熱膨張係数(℃-1) T:単結晶引き上げ温度(℃) R:黒鉛ルツボの底の半径(mm) W0 ≦W≦1+W0 ・・・・・・・・・・・(2)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33726392A JPH06183875A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33726392A JPH06183875A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06183875A true JPH06183875A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18306979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33726392A Pending JPH06183875A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 受け台を備えた単結晶引き上げ用ルツボ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06183875A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20210091885A (ko) * | 2020-01-15 | 2021-07-23 | 에스케이씨 주식회사 | 탄화규소 분말의 열처리를 위한 확장 가능한 도가니 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP33726392A patent/JPH06183875A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20210091885A (ko) * | 2020-01-15 | 2021-07-23 | 에스케이씨 주식회사 | 탄화규소 분말의 열처리를 위한 확장 가능한 도가니 |
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