JPH0618420A - 高周波誘導結合プラズママススペクトル分析を用いる検体の元素分析のための改良法およびこの改良法を実施するための装置 - Google Patents

高周波誘導結合プラズママススペクトル分析を用いる検体の元素分析のための改良法およびこの改良法を実施するための装置

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JPH0618420A
JPH0618420A JP2418559A JP41855990A JPH0618420A JP H0618420 A JPH0618420 A JP H0618420A JP 2418559 A JP2418559 A JP 2418559A JP 41855990 A JP41855990 A JP 41855990A JP H0618420 A JPH0618420 A JP H0618420A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、改善された元素分析方法および装置
を提供する。 【構成】プラズマ生成媒体からプラズマを生成し、この
プラズマ中に被検体を注入するためのトーチ1、および
被検体に試料を取り込むためのインターフェースを備
え、2つの連続したコニカル部材であって、異なる頂点
を持つ角度を有しかつ分析すべき被検体のフラクション
をその中に通過させる軸オリフィスをそれぞれ備えた以
外は同軸に沿って配置されたものを含む装置を用い、高
周波誘導結合プラズマ質量分析計により元素分析を行
う。高熱発生力を有する所定量の補充ガスを被検体に加
え、これをプラズマ中に注入して、採取用コニカル部材
を局所的に加熱し、プラズマ中に存在する被検体の成分
をコニカル部材上に付着させることを防止するために、
プラズマの温度を上昇させる。好ましくは、採取用コニ
カル部材(18,19)は、ニオブ、ハフニウムおよび
チタンの合金で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の詳細な説明】
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、高周波数誘導結合プ
ラズマにより、マススペクトロメーターにおいて標本取
りされたイオンの源を形成する、既知のガス試料の分析
方法の改良に関し、また、この方法を実施するために必
要な装置における改良に関する。
【0003】
【従来の技術】特定の試料、特にガス状成分もしくは溶
液中の成分の元素分析は、極めて詳細な方法でこれらの
成分の純度を調節するために、とても精密な手段を用い
て行われることがますます必要となる。具体的には、限
定はされないが、高集積半導体製品の製造用のようない
くつかのエレクトロニクス用途が知られており、極めて
純粋なシリコンの被着物を製造しおよびその組成が厳密
に一定に保つために不可欠である。一般に、そのような
被着物は、真空下で蒸発し基板上に被着する式SiH
であるシランのようなシリコン化合物から得られる。得
られた被着物の質は、比較的低濃度であってもときどき
シリコン被着物の半導体特性を変化させるリチウムL
i,ナトリウムNa,鉄Fe,カルシウムCa,砒素A
s,硼素B等のシラン中の存在により強く改変される。
したがって、使用されるガスもしくは溶液のとても精密
な元素分析をいつでも行うことができることに対する要
求が高まってきている。
【0004】このため、この成果を成し遂げるために、
高周波数誘導結合プラズマと関係するマススペクトロメ
ーターを使用することが良く知られている。このシステ
ムは、英語表現「誘導結合プラズマ・マススペクトロメ
ーター」のイニシャルである呼称ICP/MSの下に当
該技術分野において知られている。特に、前もってミス
トに転化された分析されるガスもしくは溶液の試料を収
容する石英管で形成されたトーチおよびトーチの軸にお
いて中央の試料射出部分の回りのクラウン形に送られる
プラズマ製造媒体から起こる。この方法はトーチに対し
て2軸的である高周波数誘導デバイスによりプラズマを
製造することからなる。これにより、トーチの出口でガ
ス状混合物の励起を引き起こし、その後サンプリングデ
バイスに送られるイオン流を集めることができる。その
後に、マススペクトロメーターと関係する。既知の方法
において、このデバイスは、通常ニッケルで作られた2
つの連続した円錐部材を具備し、これらの円錐部材は一
つが後部にもう一つがトーチの軸に沿って配置され、各
々は分析されるイオンの流れの留分を収容するための軸
状の口を備える。より開いている第1の円錐部材は、試
料円錐部材と呼ばれ、適当な冷媒の連続的な循環により
通常冷却される支持部材と一体となっている。後者の下
流に載置された第2の円錐部材は、サンプリング円錐部
材という語で表現されている。ガス流の主留分は、ポン
プ等により2つの円錐部材の間に引き込まれる。一方、
残りの部分は、第2の円錐部材を通った後、高真空下に
保たれたチャンバーに導入される。その寸法は、その後
にマススペクトロメーターにより集められるイオンの自
由な通行を可能にするために充分である。それらは、イ
オンの電荷に対するイオンの質量の比の関数として検出
される。この分野における専門家に良く知られているそ
のような装置は、例えば、1986年1月の雑誌”An
alytical Chemistry”第58巻、N
o.1、97頁以降に記述されている。
【0005】シランSiHのような分析される物質の
高濃度のイオンを含有する試料を用いた、2つの境界面
円錐部材を通りマススペクトロメーターまでの充分でか
つ規則正しいイオンの移動は、プラズマの中で原子(例
えばSi)またはイオン(例えば、Si+)が、自ら円
錐部材の外表面上にシリコンの彼着物を速やかに与える
こと、特にそれらの軸状ダクトのオリフィスをふさぎ、
これによって、マススペクトロメーターで行われる分析
を実質的に非常に乱すという事実のために困難と直面し
ていることが実験により見出だされている。
【0006】実際の問題として、与えられるプラズマ中
で、液体検体の場合における溶液のブレーク・ダウン
(the solution breakdown)が
起こった後、分子の原子化および原子の励起のすべての
場合において、検体が液体であろうと気体であろうと
も、その物質の沸点(例えば、シリコンの場合には26
28°Kである)よりも実質的に高いプラズマの温度
(一般的に5000°K以上)のために、イオンおよび
原子は必然的に気相になる。一方、ニッケルの円錐部材
の冷却のために、シリコンは後者と接触して部分的に凝
固し、これにより有害である被着物が生じる。
【0007】この発明の一つの目的は、高周波誘導結合
プラズマ・マススペクトロメータの改良された元素分析
法に関する。この方法は、装置の円錐部材のダクトのオ
リフィスのプラッギング(plugging)を限定す
ることによって上記の欠点を克服し、マススペクトロメ
ータにより発生する信号を減少させる。この信号の減少
は、イオン光学系(ion optics)の調節を変
更(分析の最中は変更することはできないが)すること
によって結局は若干補償され得る。
【0008】この目的のために考慮された改善は、プラ
ズマ中に注入される検体に所定量のメイキャップガスを
添加することに特徴を有する。該メイキャップガスはプ
ラズマの温度を上昇させるような高発熱能を有し、プラ
ズマ中に存在するサンプリング円錐部材を局部的に加熱
して、その上に検体成分が滞積するのを防止する。
【0009】実際に、プラズマ生成媒体および/または
該プラズマに注入されるサンプル中に高発熱能のガスを
補充することによって、おそらくはプラズマと検体成分
との間のエネルギー転移が改善され、生成したプラズマ
の温度(その電子密度および組成に依存する)が実質的
に上昇することが観察された。こうして、例えばアルゴ
ンからなるプラズマ生成媒質について、単に適切な水素
流を添加することによって、プラズマの励起温度を50
00〜7000Kとすることができる。
【0010】一方、この発明の他の特徴に従えば、プラ
ズマ温度の上昇は、サンプリングおよび検体画分のマス
スペクトロメータへの送給のために用いられる円錐部材
の材料を適切に選択することから得られる効果と組み合
わされる。好ましくは、円錐部材の材料は該部材が高温
における耐火性を示し、且つ要求される形状を得るため
の十分な加工性を有するように決定される。
【0011】有利なことに、この発明の特定の実施例に
従えば、円錐部材はニオビウムNb、ハフニウムHf、
チタニウムTiの合金で製造され、これら三つの金属元
素の相対比率は夫々約89%(Nb)、10%(Hf)
および1%(Ti)である。
【0012】この発明に従って改良された高周波誘導結
合プラズマ・マススペクトロメータ(ICP/MS)の
他の特徴は、以下の実施例の説明を通読することによっ
て明らかになるであろう。また、下記の例はこの発明の
範囲を限定するためのものではない。
【0013】
【実施例】図に示す装置は、タイプICP/MSの公知
の装置として従来知られているのと同一の構成を用いて
おり、例えば注入トーチ1を具備する。この注入トーチ
は、図示しない質量分析器に接続される構造2に対向し
て置かれている。トーチ1は、適当な流量でトーチに注
入されたガス状媒体と誘導カップリングされる、プラズ
マの生成を可能とする高周波誘導コイル4と連結した外
面を有する石英管3を具備している。有利なことに、ト
ーチ1は試料のための入口手段、及びプラズマ生成媒体
を具備している。プラズマ生成媒体は一般にアルゴンで
あり、コネクション7により管状部材5と石英管3の内
面に、誘導コイル4に垂直に導入される。他のコネクシ
ョン8もまた管状部材5内に、トーチ内のプラズマの生
成条件を調節するための、プラズマ生成媒体を構成する
もの以外の又は同一のガスの補助的流れの導入を可能と
する。軸方向ダクト6は、装置に試料を導入するための
ユニット9に接続されており、単一のコネクションライ
イン12によりダクト6と接続された2つの平行ライン
10,11を具備している。
【0014】分析されるべきガスサンプルは、流れ13
の自己制御及び調整のために設けられたバルブ12を通
してライン10により放出される。この試料はどのよう
なタイプでもよく、加えてガス状又は液体溶液の形とす
ることが出来、液体溶液の形の場合、非常に微細なミス
トを構成するように予め処理されているものである。加
えて、本発明によると、バルブ14及びセルフコントロ
ール15も設けられており、第2のライン11を通して
高い熱形成力を有する補助ガス流、好ましくは水素が導
入され、これはトーチ1の軸にあるダクト6に導入され
る前にコネクションライン12内で試料と混合される。
【0015】このように供給された水素と混合と緊密に
混合された試料ガスは、プラズマに注入され、その一部
はサンプリングされて質量分析器との連結のための構造
2に送られ、試料の各成分の所望の定量元素分析を提供
する。
【0016】この目的に対し、試料の必要な部分のサン
プリングは、トーチ1の出口に、かつ電子光学の第1の
電極17の前に配置されたインターフェース16を通し
て実施され、このサンプルを分析器に送ることを可能と
する。知られているように、インターフェース16は、
相互に同軸状に配置されたそれぞれ2つの連続する円錐
部材18、19を具備する。第1の円錐部材18は、試
料円錐部材と呼ばれ、後者はサンプリング円錐部材と呼
ばれている。円錐部材18、19は、それぞれ中央オリ
フィス20、21を具備し、試料円錐部材18はサンプ
リング円錐部材19のそれより大きい頂部開口部を有す
る。円錐部材18はケーシングサポート22と一体的で
あり、円錐部材を冷却するための流体、一般に水を循環
させる内部凹部23を有する。円錐部材19はオリフィ
ス20、21を通してサンプリングされたイオンが、分
析器に向かってそれを加速する電極17により処理され
る。チャンバー25は、高真空の下にある。最後に、第
1の円錐部材18のケーシングサポート22と第2の円
錐部材19の構造体24との間にスペース26があり、
このスペースは真空下でもあるが、チャンバー26内に
生ずるほど高くなく、かつ、ポンプ装置(図示せず)に
接続されている。このようにトーチ1から出るプラズマ
ジェット27は、軸方向ゾーン28の回りを囲んでい
る。軸方向ゾーン28では、ダクト6から来るガスサン
プルが高度にイオン化されており、サンプルの重要な部
分は、第1の円錐部材の表面をたどることにより外側に
向かって取り出される。一方、残りの部分は、オリフィ
ス20を通してスペース26に入り、そこでは膨脹ゾー
ン29が形成される。残りの部分の中央部はオリフィス
21を通してチャンバー25に入る。
【0017】本発明によると、高い熱形成力を有するガ
ス、特に水素の最初のガス試料への添加は、プラズマ温
度を上昇せしめ、その後、例えば、オリフィス20、2
1がサンプル成分の堆積により徐々に塞いでしまうのを
防止することにより、連続する円錐部材18、19を局
部的に加熱する。これらの円錐部材の温度は、どの場合
でも、実質的にプラズマのそれよりも低い。
【0018】もちろん、円錐部材の材質を同時に加工し
得る金属又は合金から選択すること、及び7000Kに
達し得る温度を維持することが適切である。そのため、
円錐部材18、19は、ニオブ(89%)、ハフニウム
(10%)、及びチタン(1%)の合金からなることが
有利である。
【0019】以下に、1%(0.02 1/nm)に希
釈されたシランの試料を用いた本発明のプロセスの実施
例を示す。この実施例は、ニオブ−ハフニウム−チタン
の円錐部材を用いて得た結果と公知のニッケルの円錐部
材を用いて得た結果とを比較しており、その後、水素か
らなる補充ガスを試料に加えた。シラン試料は、2pp
bの非常に低濃度のヨウ化メチルを添加することにより
汚染されている。次の結果は、水素の注入と合金製の円
錐部材の使用との組合わせの効果を示しており、それ
は、所望の成分の信号特性のより高い安定性を可能とす
る検出限界を許容する(ニッケルの円錐部材の場合より
も低い対比変化)。この実施例では、表に示される以下
のパラメーターが用いられる。
【0020】注入流は、アルゴンの流れであり、分析す
べき試料をプラズマ(第1図の12)中に搬送させる。
この混合物は、アルゴン、分析すべきガス、および水素
からなり、コニカル部材は、本発明に従ってNb−Hf
−Tiで形成される。
【0021】127Iの強度。プラズマ中のイオン(A
、Si、I)は、コニカル部材により採取され
ると、仕込に対する質量の比(m/g)に依存して質量
分析計中で分離され、ついで、装置の後段に設置された
検出器により、同じm/g比を有するイオンがカウント
される。かくして、イオンの量は、その単位がACPS
である強さに形で与えられる。この強度の尺度は装置の
良好な操作を示す。下記式1の典型的な相対偏差を計算
するために、複数回の測定を順次おこなった。
【0022】
【式1】 (ここで、xは、測定Xiの平均、nは、これら測定の
回数)。
【0023】この典型相対偏差は、測定の再現性および
系の安定性を示す。本発明によるNb−Hf−Tiのコ
ニカル部材に対して、Niのコニカル部材を用いると、
系は、不安定であり、典型変数は、29%である。これ
は、例えば、コニカル部材のオリフィスに析出物が生
じ、質量分析計の入口でイオンのジェットを改変させる
ためである。他方、Nb−Hf−Tiのコニカル部材の
場合には、相対的典型偏差は、わずか1.5%で有り、
信号の安定性の利得を達成する。
【0024】コニカル部材の開口部に生成した析出物
は、また、Niのコニカル部材を用いた場合にイオン
127Iの平均強さが低い主な理由である。
【0025】こうして、これら2つの効果(平均強さの
増大、および信号のよりよい安定性)の結果、よりよい
検出限界と、分析すべきガス中の不純物量のより低い検
出が達成できる。 (1) 秒当りの面積カウント (2) IUPAC、1987の標準の定義に従い、3
σc/I(ここで、σは、ボトムの典型偏差、cは、分
析すべき試料に対する不純物濃度、Iは、取り出された
不純物の平均強さ)に等しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の横断面図。
【図2】本発明の装置の拡大詳細図。
【符号の説明】
1…注入トーチ,2…構造体,3…石英管,4…誘導コ
イル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルテイヌ・ブリドンヌ フランス国、91300 マシ、リュ・アン リ・デュナン12 (72)発明者 エリック・コッフル フランス国、78190 トラッペ、リュ・カ ルノ6 (72)発明者 ロバート・ハットン イギリス国、シーダブリユ7・3ビーエッ クス、チェシャー、ナントウイッチ、セア ント・アンド・アルバンス・ドライブ 5 (72)発明者 イブ・マロ フランス国、78000 ベルサイユ、オンジ ェム・レジダンス・デ・ペピニエール、リ ュ・シャン・ラガルド23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ生成媒体からプラズマを製造
    し、かつ該プラズマに検体を注入するためのトーチ、お
    よび前記検体に試料を取り込むためのインターフェイス
    を具備し、頂角が異なり、かつ各々分析しようとする検
    体の留分の通過を可能にする軸口を有することを除いて
    同軸に沿って配置された2つの連続した円錐部材を含む
    装置を用いる、高周波誘導結合プラズママススペクトル
    分析による検体の元素分析のための改良法であって、プ
    ラズマの温度を上昇させて、前記サンプリング円錐部材
    を部分的に加熱し、それによりプラズマ中に存在する検
    体の成分が前記円錐部材上に堆積することを妨げるため
    に、プラズマに注入される検体に所定量の高熱発生力を
    有するメイクアップガスを添加する工程を含むことを特
    徴とする改良法。
  2. 【請求項2】 高熱発生力を有する前記ガスが水素から
    なることを特徴とする請求項1記載の改良法。
  3. 【請求項3】 前記プラズマの温度を約7000℃と
    し、このプラズマの製造を可能にするプラズマ生成媒体
    がアルゴンからなることを特徴とする請求項1または2
    のいずれか1項に記載の改良法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の改良法の実施を可能にする装置であって、前記サンプ
    リング円錐部材(18、19)が、高温での耐火特性お
    よび良好な機械加工性を有する材料からなることを特徴
    とする装置。
  5. 【請求項5】 前記円錐部材が、ニオブ(Nb)、ハフ
    ニウム(Hf)およびチタン(Ti)の合金からなる材
    料で形成されることを特徴とする請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記合金の成分の割合が、Nb89%、
    Hf10%、およびTi1%であることを特徴とする請
    求項5記載の装置。
JP2418559A 1990-01-05 1990-12-28 高周波誘導結合プラズママススペクトル分析を用いる検体の元素分析のための改良法およびこの改良法を実施するための装置 Expired - Fee Related JP3040495B2 (ja)

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