JPH06184299A - エポキシプレポリマー用の架橋剤として好適な、ペルフルオロポリエーテル鎖およびカルボキシル末端基を含むプレポリマー - Google Patents

エポキシプレポリマー用の架橋剤として好適な、ペルフルオロポリエーテル鎖およびカルボキシル末端基を含むプレポリマー

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JPH06184299A
JPH06184299A JP5056528A JP5652893A JPH06184299A JP H06184299 A JPH06184299 A JP H06184299A JP 5056528 A JP5056528 A JP 5056528A JP 5652893 A JP5652893 A JP 5652893A JP H06184299 A JPH06184299 A JP H06184299A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】ペルフルオロポリエーテル鎖またはフルオロポ
リエーテル鎖、および2個の−COOHまたは1個の−
COOHおよび1個の−OHから選択された2個の末端
官能基を含んで成る、式 [式中、Qは、例えば、 −CF2 −O−(CF2 CF2 O)m (CF2 O)p −CF2 − (V) (式中、単位(CF2 CF2 O)および(CF2 O)は
鎖に沿ってランダムに分布し、m/pは0.2〜2であ
る。)平均分子量が500〜10,000のペルフルオ
ロポリエーテル鎖またはフルオロポリエーテル鎖であ
り、Tは、ジカルボン酸またはテトラカルボン酸の無水
物に由来する、所望により塩素原子を含む、2価の脂肪
族、芳香族、シクロアルキレンまたはシクロアルケン炭
化水素基であり、nは0〜5であり、xおよびyは、0
または1であるプレポリマー。 【効果】優れた機械的特性と共に非常に良好な表面特性
ならびに非常に良好な化学的および熱的安定性を示すフ
ッ素化エポキシ樹脂を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、フッ素化エポキシ樹脂に関す
る。更に詳しくは、本発明は、エポキシプレポリマー用
の新規なフッ素化架橋剤および該架橋剤を使用して製造
される新規なフッ素化エポキシ樹脂に関する。ヨーロッ
パ特許出願第271,873号は、ペルフルオロアルキ
レン鎖を含むエポキシプレポリマーの架橋により製造さ
れる新規なフッ素化エポキシ樹脂を記載している。ヨー
ロッパ特許出願第212,319号は、エポキシプレポ
リマーがペルフルオロポリエーテル鎖を含む類似の樹脂
を開示している。これらのフッ素化樹脂は良好な表面特
性を有するが、それらの機械的特性は劣っている。
【0002】ここで、驚くべきことに、以下に説明する
特殊なフッ素化プレポリマーを、通常の非フッ素化エポ
キシプレポリマーの架橋剤として使用することにより、
優れた機械的特性と共に非常に良好な表面特性ならびに
非常に良好な化学的および熱的安定性を示すフッ素化エ
ポキシ樹脂を製造できることが分かった。そこで、本発
明の目的は、ペルフルオロポリエーテル鎖またはフルオ
ロポリエーテル鎖および末端のカルボキシル基またはカ
ルボキシル基および水酸基を含む、特にエポキシプレポ
リマーの架橋に好適な、新規なプレポリマーを提供する
ことである。もう一つの目的は、上記の優れた特性を組
み合わせて有する新規なフッ素化エポキシ樹脂を提供す
ることである。
【0003】これらの目的の中の第一の目的は、ペルフ
ルオロポリエーテル鎖またはフルオロポリエーテル鎖、
および2個の−COOH、または1個の−COOHおよ
び1個の−OHから選択された2個の末端官能基を含ん
で成るプレポリマーにより達成される。これらのプレポ
リマーは式 [式中、Qは、 1)−CF2 −O−(CF2 CF2 O)m (CF2 O)p −CF2 − (V) (式中、単位(CF2 CF2 O)および(CF2 O)は
鎖に沿ってランダムに分布し、m/pは0.2〜2であ
る。)、 2)−CF2 −CH2 (OCF2 −CF2 −CH2 )r −O−R1 −O− (CH2 −CF2 −CF2 O)s −CH2 −CF2 − (VI) (式中、R1 は1〜10個の炭素原子を有するフルオロ
アルキレン基であり、r/sは0.8〜1.2であ
る。)、 に沿ってランダムに分布し、X=FまたはCF3 、t/
u=0.6〜2.0、u/vは10より大きい。)、お
よび (式中、R2 は1〜10個の炭素原子を有するペルフル
オロアルキレン基であり、c/f=0.8〜1.2であ
る。)からなる群から選択された、平均分子量が500
〜10,000のペルフルオロポリエーテル鎖またはフ
ルオロポリエーテル鎖である。]に相当する。
【0004】Tは、ジカルボン酸またはテトラカルボン
酸の無水物に由来する、所望により塩素原子を含む、2
価の脂肪族、芳香族、シクロアルキレンまたはシクロア
ルケン炭化水素基であり、nは0〜5であり、xおよび
yは、同一であるか、または互いに異なるものであっ
て、0または1に等しいが、ただしx+yは1または2
に等しい。これらの新規な化合物であるプレポリマー
は、式 HO(CH2 CH2 O)n −CH2 −Q−CH2 (OCH2 CH2 )n OH (I) (式中、Qおよびnは上記と同じ意味を有する。)のペ
ルフルオロポリエーテルまたはフルオロポリエーテルジ
オールを、所望により塩素原子を含む、脂肪族、芳香
族、シクロアルカンまたはシクロアルケンジカルボン酸
またはテトラカルボン酸の1種以上の無水物と反応させ
ることにより製造される。
【0005】したがって、1種以上の無水物を使用する
場合、プレポリマー(XI)は、使用した各種の無水物に由
来する基に応じて、異なった意味の基Tを含む。ジオー
ルと無水物の反応は、通常20〜200℃、好ましくは
100〜150℃の温度で行われる。溶剤は所望により
使用する。使用する場合、その溶剤は一般的にCCl2
F−CClF2 の様なペルフルオロポリエーテル、また
はその様な溶剤とケトン、例えばアセトンまたはメチル
エチルケトン、あるいはエステル、例えば酢酸ブチルま
たは酢酸アミル、との混合物である。ペルフルオロポリ
エーテル鎖またはフルオロポリエーテル鎖の平均分子量
は好ましくは500〜5,000である。基Tが脂肪族
である場合、その基は通常4〜18個の炭素原子を有す
る。その基が環状である場合、通常6〜12個の炭素原
子を有する。環状ジカルボン酸に由来する、Cl原子を
含む環状基Tは、一般的にその様な原子の数が多く、C
l原子とH原子の比率が通常2以上に相当する。
【0006】上記のプレポリマー製造に有用な無水物と
しては、下記の化合物がある。 − 式
【化2】 の無水ヘキサクロロ−エンドメチレン−テトラヒドロフ
タル酸(クロレンド酸無水物)。対応する基Tは、この
式および下記の式において、その式から無水物官能基
(−CO−O−CO−)を除去することによって得られ
る。 − 無水フタル酸:
【化3】 − 無水ヘキサヒドロフタル酸:
【化4】 − 無水トリメリト酸:
【化5】 − 無水ピロメリト酸:
【化6】 − 無水メチル−エンドメチル−テトラヒドロフタル酸
(メチルナド酸無水物):
【化7】 − 無水メチルテトラヒドロフタル酸 − 無水2−ドデシル−コハク酸 − 無水テトラクロロフタル酸
【0007】本発明により使用できる無水物の混合物の
中で、例えばクロレンド酸無水物と無水ヘキサヒドロフ
タル酸の共融混合物の様な共融組成を有する混合物を使
用することができる。ペルフルオロポリエーテルジオー
ル(A)と無水物(B)の反応において、A/Bモル比
は一般的に1.0/0.5〜1.0/3.0、好ましく
は1.0/1.5〜1.0/2.0である。上記のA/
Bモル比の値により、付加物の異なった混合物が得られ
る。
【0008】n=0であるペルフルオロポリエーテルお
よびフルオロポリエーテルジオール(XI)は公知の化合物
である。ペルフルオロポリエーテル鎖(V)に対応する
化合物は、伊国特許第903,446号に記載されてい
る。鎖(VI)に対応する、n=0のジオールは、ヨーロッ
パ特許出願第148,482号に記載されているフッ化
ジアシルの還元により得られる。鎖(VII) に対応する、
n=0のジオールは、米国特許第3,665,041号
に記載されているフッ化ジアシルから出発し、米国特許
第3,847,978号および第3,810,874号
に記載されている方法により得られる。鎖(VIII)に対応
するジオールは、ヨーロッパ特許出願第151,877
号に記載されている方法により製造される。
【0009】nが1〜5であるペルフルオロポリエーテ
ルおよびフルオロポリエーテルジオール(I)は、n=
0である化合物から出発し、エトキシル化により製造さ
れる。このためには、n=0であるジオールを、室温
で、約5〜10%のアルコラートを形成する様な量のナ
トリウムアルコキシドで処理することができる。続い
て、反応生成物を所望量のエチレンオキシドで温度50
〜100℃で、エチレンオキシドを一度に加えるか、あ
るいは数回に分けて加えることにより処理する。エトキ
シル化により製造するペルフルオロポリエーテルおよび
フルオロポリエーテルジオールにおける「n」の値は、
好ましくは1〜2である。
【0010】本発明は、ペルフルオロポリエーテル鎖ま
たはフルオロポリエーテル鎖、および2個の−COO
H、または1個の−COOHおよび1個の−OHから選
択された2個の末端官能基を含む、第二の種類のプレポ
リマーをも提供する。これらのプレポリマーは、新規化
合物であり、式 [式中、T、Q、x、yおよびnは、上記と同じ意味を
有し、 (式中、zは3〜11、好ましくは3〜7の整数であ
り、d 1 およびd 2 は、同一であるか、または互いに異
なるものであって、0〜8、好ましくは0〜4の整数で
あるが、ただしB1 およびB2 の一方だけがHであるこ
とができ、d 1 +d 2 の合計は1以上である。)であ
る]に対応する。
【0011】該第二の種類のプレポリマーは、第一の種
類のプレポリマー(ペルフルオロポリエーテルまたはフ
ルオロポリエーテルジオールと1種以上の無水物の付加
物)を5〜12個の炭素原子を有するラクトンと反応さ
せることにより製造される。付加物とラクトンの反応は
通常80℃〜200℃、好ましくは100℃〜150℃
で行なう。溶剤は所望により使用する。使用する場合、
その溶剤は一般的にCCl2 F−CClF2 の様なペル
フルオロポリエーテル、またはその様な溶剤とケトンま
たはエステル、例えば上記の化合物との混合物である。
5〜8個の炭素原子を有するラクトンが好ましい。付加
物/ラクトンのモル比は、一般的に1.0/0.5〜
1.0/5.0、好ましくは1.0/1.0〜1.0/
3.0である。
【0012】本発明の別の目的は、公知の非フッ素化エ
ポキシプレポリマーを、上記の第一および第二の種類か
ら選択された1種以上のフッ素化架橋剤、および所望に
より1種以上の公知の、フッ素を含まない架橋剤を使用
して架橋させることにより製造される新規なフッ素化エ
ポキシ樹脂である。一般的に、その様な樹脂は1〜15
重量%、より一般的には1〜10重量%のフッ素を含
む。
【0013】公知の非フッ素化エポキシプレポリマーと
しては、例えば下記のプレポリマーがある。 − ビスフェノールAとエピクロロヒドリンから得られ
るプレポリマー − 水素化ビスフェノールAとエピクロロヒドリンから
得られるプレポリマー − クレゾール系エポキシプレポリマーノボラック − ビスフェノールFとエピクロロヒドリンから得られ
るプレポリマー − ビスフェノールSとエピクロロヒドリンから得られ
るプレポリマー − フェノールとグリシドエーテルから得られる多核プ
レポリマー − テトラグリシジル−メチレン−ジアニリンプレポリ
マー − トリグリシジルイソシアヌレートプレポリマー − ジグリシジルヒダントインプレポリマー − エピクロロヒドリンとハロゲン化ビスフェノール、
例えばテトラブロモビスフェノールAおよびテトラクロ
ロビスフェノールA、から得られるプレポリマー− 環
状脂肪族プレポリマー 所望により使用される非フッ素化架橋剤はそれ自体公知
であり、特にジカルボン酸またはテトラカルボン酸の無
水物、多官能性アミン、ポリアミド、ポリアミノアミド
(ポリアミンおよび脂肪酸の二量体から得られる)、ポ
リフェノール、ポリチオール、ポリカルボン酸およびポ
リイソシアネートがある。架橋反応は、公知の方法によ
り行なう。反応温度は一般的に80〜200℃である。
【0014】架橋反応は、塊状でに、または架橋樹脂の
用途に応じて溶液中で予備混合して、行なうことができ
る。液体であることが多い試薬は多くの場合、溶剤を使
用せずに混合できる。試薬の幾つかが固体である、およ
び/または反応を溶液中で行なう場合、試薬は好適な溶
剤、特にエステル(酢酸ブチルまたは酢酸アミルの様
な)、ケトン(アセトンおよびメチルエチルケトンの様
な)および芳香族炭化水素(キシレンおよびトルエンの
様な)に溶解させることができるが、その様な溶剤は、
所望により1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン
の様なペルフルオロポリエーテルの溶剤と混合して使用
する。エポキシプレポリマー100重量部に対して、一
般的に、フッ素化架橋剤2〜80部および水素化架橋剤
0〜80部を使用する。単一のエポキシプレポリマーを
使用する代わりに、その様なプレポリマーの混合物を使
用することもできる。
【0015】エポキシプレポリマーおよび架橋剤の混合
物に、n−ブチルイミダゾール、トリス(ジメチルアミ
ノフェニル)フェノール、ベンジルジメチルアミン、ト
リエタノールアミンおよびジシアナミドの様な公知の促
進剤を加えることができる。その様な促進剤はエポキシ
プレポリマーに対して一般的に0.5〜1重量%の量で
使用する。水素化架橋剤としてポリイソシアネートを使
用する場合、ジラウリン酸ジブチルジスズ、酢酸ジブチ
ルスズ、酸化ジブチルスズ、アセトン酸アセチル鉄およ
びチタンアルコラート(例えばチタンテトライソプロピ
ラート)の様な公知の触媒を使用することができる。そ
の様な触媒は、各成分の総量に対して一般的に0.00
1〜2、好ましくは0.01〜0.5重量%の量で使用
する。エポキシプレポリマーおよび架橋剤の混合物は、
架橋樹脂の用途に応じて、顔料および充填材の様な他の
通常の成分を含むこともできる。
【0016】本発明のもう一つの目的は、破断時におけ
る曲げひずみ%が非常に高い製品を得ることができる、
本発明のエポキシ樹脂の製造方法を提供することであ
る。この製法は2工程からなる。第一工程で、エポキシ
プレポリマーを、連鎖延長反応を起こす様な条件下で前
記フッ素化架橋剤と反応させるが、このために、カルボ
キシル基とエポキシ基の反応用の触媒を使用する。好適
な触媒は、CTBN(カルボキシ末端を有するブタジエ
ンニトリル)プレポリマーとエポキシプレポリマーの反
応に使用する触媒、特にトリフェニルホスフィンおよび
第4ホスホニウム塩、例えばヨウ化エチルトリフェニル
ホスホニウムである。この工程では、エポキシプレポリ
マーはフッ素化架橋剤に対して過剰に使用する。より精
確には、前者と後者のモル比は一般的に2〜20、好ま
しくは2〜6である。第二工程では、所望により、エポ
キシプレポリマーの追加量および非フッ素化架橋剤を、
第一工程の反応生成物に加えるが、エポキシプレポリマ
ーと該反応生成物のモル比は0〜10、好ましくは一般
的に2〜5であり、その後、架橋反応を通常の条件下で
行なう。
【0017】本発明のフッ素化エポキシ樹脂は、非フッ
素化エポキシ樹脂よりはるかに高い機械的および化学物
理的特性を示す。フッ素化エポキシプレポリマーから出
発して製造したフッ素化エポキシ樹脂は、機械的特性が
最も大きく改良されている。特に、本発明のフッ素化エ
ポキシ樹脂は、優れた機械的特性を有することに加え
て、 − 加水分解、化学薬品および大気中の物質に対する安
定性が高い、 − 熱安定性が高い、 − 屈折率が低い、 − 湿潤性が低い、 − 寸法安定性が高い、 − 自己潤滑性がある、 − はつ油性およびはっ水性が高い、 − 難燃性がある、 − 誘電率が低い のが特徴である。本発明のエポキシ樹脂は、その傑出し
た特性のために、接着剤、高性能構造材料および複合材
料(例えば航空機および電子工学分野)、光ファイバ
ー、磁気テープおよび磁気ディスク用のコーティング
材、航空機および宇宙分野で使用する塗料、溶剤に浸漬
する機械部品および腐食にさらされる金属構造用のコー
ティング材などの用途に使用できる。下記の実施例によ
り本発明を説明するが、これらの実施例は本発明を制限
するものではない。
【0018】実施例1 実施例1〜6は、ペルフルオロポリエーテルジオールと
無水物の付加物の製造に関する。この実施例では、ペル
フルオロポリエーテルジオールとして、式 OH−CH2 −CF2 −(CF2 CF2 O)m (CF2 O)p − CF2 −CH2 OH (IX) の、平均分子量が2,000で、m/p=1である、モ
ンテフルオス製のフォンブリンZ DOL 2000を
使用した。該ジオール200g(0.1モル)をクロレ
ンド酸無水物55g(0.15モル)と混合し、150
℃で1時間還流加熱した。式(XI)中、 Q=−CF2 −(CF2 CF2 O)m (CF2 O)p −
CF2
【化8】 n=0 である化合物に相当する付加物の混合物が得られた。そ
の様な生成物は19F NMR分析および 1H NMR分
析により確認された。
【0019】実施例2 ペルフルオロポリエーテルジオールとして、式 OH−(CH2 CH2 O)n −CH2 −CF2 −O(CF2 −CF2 O)m − (CF2 O)p −CF2 −CH2 −(OCH2 CH2 )n OH (X) の、平均分子量が2,000で、m/p=1およびn=
1.5である、モンテフルオス製のフォンブリンZ D
OL TX2000を使用した。該ジオール220g
(0.1モル)をクロレンド酸無水物55g(0.15
モル)と混合し、150℃で1時間還流加熱した。式(X
I)中、QおよびTは実施例1と同じであり、n=1.5
である化合物に相当する付加物の混合物が得られた。そ
の様な生成物は19F NMR分析および 1H NMR分
析により確認された。
【0020】実施例3 フォンブリンZ DOL 2000 200g(0.1
モル)を、無水ヘキサヒドロフタル酸およびクロレンド
酸無水物の共融混合物23g(0.15モル)と混合
し、1時間還流加熱した。
【0021】実施例4 フォンブリンZ DOL TX2000 220g
(0.1モル)を、実施例3の共融混合物23g(0.
15モル)と混合し、150℃で1時間還流加熱した。
【0022】実施例5 フォンブリンZ DOL 2000 220g(0.1
モル)を、実施例3の共融混合物18g(0.15モ
ル)と混合し、150℃で1時間還流加熱した。
【0023】実施例6 フォンブリンZ DOL TX2000 220g
(0.1モル)を、同じ実施例5の無水物の共融混合物
18g(0.15モル)と混合し、150℃で1時間還
流加熱した。
【0024】実施例7 実施例1〜6の付加物をεカプロラクトンと、εカプロ
ラクトン/付加物のモル比2で反応させた。150℃で
1時間還流加熱した。下記の反応生成物が確認された。付加物を得た実施例 εカプロラクトンとの反応生成物 1 7a 2 7b 3 7c 4 7d 5 7e 6 7f
【0025】実施例8 下記の各種の混合物から出発してエポキシ樹脂を製造し
た。 a)ビスフェノールA系エポキシプレポリマー(シェル
社製エピコート828): 100g b)実施例2の、または実施例7のフッ素化架橋剤(比
較のために、フッ素化架橋剤を含まない混合物も製造し
た。) c)水素化架橋剤:無水ヘキサヒドロフタル酸(HHP
A) d)ベンジルジメチルアミン(BDMA)からなる促進
剤 各成分の量(重量部)を表1に示す。攪拌により各成分
を均質化した後、その混合物を120℃に加熱し、この
温度に24時間保持した。 表1成分 樹脂E1 樹脂E2 樹脂E3 樹脂E4 樹脂E5 エピコート828 100 100 100 100 100 HHPA 80 74 71 74 71 BDMA 1 1 1 1 1 実施例2の架橋剤 − 10 25 − − 実施例7bの架橋剤 − − − 10 25 フッ素量(重量%) 0 2.85 6.7 1.5 3.5 表1の混合物を、長さ100mm、幅12mmおよび深さ3
mmの長方形の窪みを有するポリテトラフルオロエチレン
製の小さな開放鋳型中に流し込んだ。架橋は、120℃
で24時間、150℃で3時間および180℃で1時間
行なった。得られた試料について下記の評価を行なっ
た。 a)フォウクス−ヤング法による表面エネルギーの測定 b)規格ASTM 570−81による、沸騰水中8時
間浸漬による吸水性 c)規格ASTM D790による、破断時の曲げ強度
および曲げひずみ(%)
【0026】金属に対する接着性の品質を評価するため
に、直径1.5cm、高さ4cmの2個の軟鋼製円筒の対向
する面間に各種の混合物を広げ、次いでこれらの円筒を
互いに押し付けた。混合物層を上記の様に120℃、1
50℃および180℃で架橋熱サイクルにかけた。続い
て、樹脂により接着した円筒の対を10mm/分の速度で
引っ張りにかけ、破断応力を測定した。その値を円筒の
断面積で割ることにより、接着強度を求めた。各種試験
の結果を表2に示す。 表2 樹脂の種類 E1 E2 E3 E4 E5 曲げ強度(MPa) 68.1 105.3 98.7 111.5 102.4 破断時の曲げひずみ(%) 2.4 4.2 4.8 4.1 4.9 100 ℃における吸水性 1.36 1.08 1.07 1.15 1.12 表面エネルギー(mN/m) 30.3 20.8 20.1 20.2 20.1 接着強度(MPa) 32.5 55.4 41.3 43.0 測定せず 表2から、測定した特性はすべて、本発明の樹脂の場合
(E2、E3、E4、E5)においてはるかに優れてい
ることが分かる。
【0027】実施例9 比較のために、フッ素化エポキシプレポリマー、水素化
エポキシプレポリマーおよび水素化架橋剤から出発して
2種類のエポキシ樹脂を製造した。フッ素化エポキシプ
レポリマーは、式(IX)のペルフルオロポリエーテルジオ
ールZ DOL 2000を、ヨーロッパ特許出願第2
12,319号の実施例7に記載されている条件下で、
エピクロロヒドリンと反応させることにより製造した。
下記の組成を有する混合物を製造した。 Z2 Z3 エピコート828 100 100 フッ素化エポキシプレポリマー 10 25 HHPA 74 71 BDMA 1 1 これらの混合物を、実施例8に記載する小型の開放鋳型
中に流し込み、該実施例に記載する120℃、150℃
および180℃における架橋熱サイクルにかけた。曲げ
強度および破断時の曲げひずみ%は、実施例8に記載す
る様にして測定し、本発明の2種類の樹脂(E2および
E3)と比較して表3に示す。 表3 樹脂の種類 破断時の曲げ強度(MPa) 破断時の曲げひずみ(%) E2 105.3 4.2 E3 98.7 4.8 Z2 45.3 5.1 Z3 40.7 5.6 破断時の曲げ強度は本発明の2種類の製品の場合にはるかに高いことが分かる 。
【0028】実施例10 実施例7fで製造した架橋剤25部をエピコート828
100部およびトリフェニルホスフィン1部と混合し
た。この混合物を85℃で4時間反応させた。反応生成
物を2つの部分に分割した。第一の部分(A)に、エピ
コート828およびHHPAを、エピコート828対H
HPAの重量比100/74で、最終混合物中のペルフ
ルオロポリエーテル鎖が3.65重量%になる様な量で
加えた。第二の部分(B)に、エピコート828および
HHPAを相互に同じ比率で、ただし最終混合物中のペ
ルフルオロポリエーテル鎖が5.62重量%になる様な
量で加えた。混合物AおよびBを、断続的に攪拌しなが
ら120℃で10分間加熱してHHPAを完全に溶解さ
せ、次いで室温に冷却した。BDMA2部を加え、混合
物を実施例8に記載するポリテトラフルオロエチレン鋳
型中に流し込み、実施例8と同じ条件下で架橋させた。
比較のため、試料AおよびBで使用した手順により2種
類の試料CおよびDを製造したが、第一工程ではトリフ
ェニルホスフィンをまったく加えず、そのために該工程
では予備反応は起こらなかった。次いで、破断時の曲げ
強度および破断時の曲げひずみ(%) を測定した。その結
果を樹脂E1(本発明の樹脂ではなく、表1に記載す
る)のデータと比較して表4に示す。 表4 E1 10A 10B 10C 10D 本発明の 予備反応 予備反応 予備反応 予備反応 樹脂の 樹脂では あり、ペル あり、 なし、 なし、 種類 ない フルオロポ リエーテル 鎖3.65% 5.62% 3.65% 5.62% 破断時の 曲げ強度 68.1 95.6 98.4 131.7 127.6 (MPa) 破断時の 曲げひずみ 2.4 5.1 7.4 2.9 3.6 (%)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペルフルオロポリエーテル鎖またはフルオ
    ロポリエーテル鎖、および2個の−COOHまたは1個
    の−COOHおよび1個の−OHから選択された2個の
    末端官能基を含んで成る、式 [式中、Qは、 1)−CF2 −O−(CF2 CF2 O)m (CF2 O)p −CF2 − (V) (式中、単位(CF2 CF2 O)および(CF2 O)は
    鎖に沿ってランダムに分布し、m/pは0.2〜2であ
    る。)、 2)−CF2 −CH2 (OCF2 −CF2 −CH2 )r −O−R1 −O− (CH2 −CF2 −CF2 O)s −CH2 −CF2 − (VI) (式中、R1 は1〜10個の炭素原子を有するフルオロ
    アルキレン基であり、r/sは0.8〜1.2であ
    る。)、 に沿ってランダムに分布し、 X=FまたはCF3 、 t/u=0.6〜2.0、u/vは10より大き
    い。)、および (式中、R2 は1〜10個の炭素原子を有するペルフル
    オロアルキレン基であり、c/f=0.8〜1.2であ
    る。) からなる群から選択された、平均分子量が500〜1
    0,000のペルフルオロポリエーテル鎖またはフルオ
    ロポリエーテル鎖であり、Tは、ジカルボン酸またはテ
    トラカルボン酸の無水物に由来する、所望により塩素原
    子を含む、2価の脂肪族、芳香族、シクロアルキレンま
    たはシクロアルケン炭化水素基であり、 nは0〜5であり、 xおよびyは、同一であるか、または互いに異なるもの
    であって、0または1に等しいが、ただしx+yは1ま
    たは2に等しい。]のプレポリマー。
  2. 【請求項2】nの値が1〜2であることを特徴とする、
    請求項1に記載のプレポリマー。
  3. 【請求項3】ペルフルオロポリエーテル鎖またはフルオ
    ロポリエーテル鎖Qの平均分子量が500〜5,000
    であることを特徴とする、請求項1または2に記載のプ
    レポリマー。
  4. 【請求項4】Tが基 【化1】 であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のプレポリマー。
  5. 【請求項5】ペルフルオロポリエーテル鎖またはフルオ
    ロポリエーテル鎖、および2個の−COOH、1個の−
    COOHおよび1個の−OHから選択された2個の末端
    官能基を含んで成る、式 [式中、T、Q、x、yおよびnは、請求項1と同じ意
    味を有し、 (式中、zは3〜11の整数であり、d 1 および
    d 2 は、同一であるか、または互いに異なるものであっ
    て、0〜8の整数であるが、ただしB1 およびB2 の一
    方だけがHであることができ、d 1 +d 2 の合計は1以
    上である。)である]のプレポリマー。
  6. 【請求項6】nの値が1〜2であることを特徴とする、
    請求項5に記載のプレポリマー。
  7. 【請求項7】ペルフルオロポリエーテル鎖またはフルオ
    ロポリエーテル鎖Qの平均分子量が500〜5,000
    であることを特徴とする、請求項5または6に記載のプ
    レポリマー。
  8. 【請求項8】基B1 およびB2 において、zの値が3〜
    7であることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1
    項に記載のプレポリマー。
  9. 【請求項9】請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレ
    ポリマーの、エポキシプレポリマー用の架橋剤としての
    使用。
  10. 【請求項10】請求項5〜8のいずれか1項に記載のプ
    レポリマーの、エポキシプレポリマー用の架橋剤として
    の使用。
  11. 【請求項11】フッ素を含まない公知のエポキシプレポ
    リマーを、1種以上の、請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のフッ素化架橋剤、および所望により1種以上の公
    知の非フッ素化架橋剤で架橋させることにより製造され
    たフッ素化エポキシ樹脂。
  12. 【請求項12】1〜15重量%のフッ素を含むことを特
    徴とする、請求項11に記載のフッ素化エポキシ樹脂。
  13. 【請求項13】フッ素を含まない公知のエポキシプレポ
    リマーを、1種以上の、請求項5〜8のいずれか1項に
    記載のフッ素化架橋剤、および所望により1種以上の公
    知の非フッ素化架橋剤で架橋させることにより製造され
    たフッ素化エポキシ樹脂。
  14. 【請求項14】1〜15重量%のフッ素を含むことを特
    徴とする、請求項13に記載のフッ素化エポキシ樹脂。
  15. 【請求項15】請求項11〜14のいずれか1項に記載
    の、破断時の曲げひずみ%が高いフッ素化エポキシ樹脂
    の製造方法であって、 1)第一工程で、カルボキシル基とエポキシ基の反応用
    の触媒の存在下で、過剰のエポキシプレポリマーを使用
    し、エポキシプレポリマーをフッ素化架橋剤と反応さ
    せ、 2)第二工程で、所望により、エポキシプレポリマーの
    追加量および非フッ素化架橋剤を第一工程の反応生成物
    に加え、その後、架橋反応を通常の条件下で行なう、こ
    とを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】第一工程におけるエポキシプレポリマー
    とフッ素化架橋剤のモル比が2〜20であることを特徴
    とする、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】第一工程で使用する触媒がトリフェニル
    ホスフィンであることを特徴とする、請求項15または
    16に記載の方法。
JP05652893A 1992-02-20 1993-02-22 エポキシプレポリマー用の架橋剤として好適な、ペルフルオロポリエーテル鎖およびカルボキシル末端基を含むプレポリマー Expired - Fee Related JP3313444B2 (ja)

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