JPH06184599A - 難燃性炭化水素洗浄剤組成物 - Google Patents

難燃性炭化水素洗浄剤組成物

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JPH06184599A
JPH06184599A JP35492392A JP35492392A JPH06184599A JP H06184599 A JPH06184599 A JP H06184599A JP 35492392 A JP35492392 A JP 35492392A JP 35492392 A JP35492392 A JP 35492392A JP H06184599 A JPH06184599 A JP H06184599A
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weight
hydrocarbon
fraction
boiling point
flame
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JP35492392A
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Michiaki Torii
迪明 鳥居
Keiji Endo
圭治 遠藤
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類や樹脂加工物や精密機械、電気、電子部
品、あるいはハンダフラックス等の汚れの除去性、安全
性に優れかつ環境汚染がない難燃性炭化水素洗浄剤組成
物を開発する。 【構成】 下記の(A)〜(C)の成分からなることを
特徴とする難燃性炭化水素洗浄剤組成物により目的を達
成できる。(A)成分の沸点が沸点150から300℃
の範囲内にある灯油留分を、芳香族核の核水素添加用金
属触媒により圧力10〜100kg/cm2 、温度10
0〜300℃の条件で、核水素添加し、ついで合成ゼオ
ライトからなる分子篩を用いて該灯油留分中のn−パラ
フィン類の少なくとも一部を分離、除去することにより
得られる残油を、精密蒸留装置により分溜してなる実質
的にナフタリン及びビフェニルを含まない沸点150〜
240℃の範囲にある成分を主とする炭化水素留分10
0重量部、(B)水10〜60重量部、(C)界面活性
剤 水重量の20〜120重量%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性の洗浄剤組成物に
関する。さらに詳しくは、難燃性に加え環境汚染性がな
く後処理が容易な洗浄剤組成物であって、強力な洗浄力
を有する洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂加工品や精密機械部品の洗浄
やプリント基板のハンダ用フラックスを除去するために
はケロシン、ベンゼン、キシレン、などの炭化水素系溶
剤;トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリ
クロロエタンなどの塩索系溶剤;トリクロロトリフルオ
ロエタンなどのフロン系溶剤;オルソケイ酸ソーダや苛
性ソーダに界面活性剤やビルダーを配合した水系の洗浄
剤などが使用されている。特に機械などの部品にはその
高洗浄性、難燃性によりフロン系溶剤または塩素系溶剤
が使用されている。また、近年、環境汚染が少なくかつ
安全性の高い洗浄剤として、リモネン、ピネン、ジテル
ペン等のようなテルペン類や環式炭化水素を主とする洗
浄剤も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの洗浄
剤の多くは、汚れ除去性、耐劣化性及び低毒性という洗
浄剤組成物に要求される条件の全てを満たすようなもの
ではなかった。すなわち、塩素系およびフロン系の溶剤
を用いる洗浄剤は、安全性、毒性、環境汚染などに大き
な問題を有しており、また炭化水素系溶剤、特にベンゼ
ン、キシレンなどは毒性が高く、労働安全法上の有害物
に指定されている化合物であるため、これらを取り扱う
作業の危険性及び煩雑さを考慮した場合、洗浄剤として
用いることは好ましくない。
【0004】一方、水系洗浄剤は、溶剤系洗浄剤に比べ
て危険性と毒性が低い点では好ましいが、洗浄力におい
て数段劣っている。またリモネンに代表されるテルベン
類は、安全性と洗浄性を両立させ得る化合物であるが、
使用時に劣化し易く、耐久性が問題であるばかりではな
く、天然物由来のために安定品質の物が得にくく、高価
でかつ供給量に限界があり、工業用洗浄剤として実用的
ではない。また近年、ナフテン系炭化水素を洗浄に使う
例もあるが、これらは洗浄性という点では優れているも
のの引火点が低く火気に対して危険である。よって、本
発明は上述のような従来技術の持つ欠点を改良し、衣類
や樹脂加工物や精密機械、電気、電子部品、あるいはハ
ンダフラックス等の汚れの除去性、安全性に優れかつ環
境汚染のない洗浄剤組成物を安価に提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる困難な実状におい
て、本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究を行
った結果、特定の炭化水素留分と界面活性剤または有機
溶剤を介して水を混合する事により本発明を完成するに
至った。また、本発明者らは上記炭化水素留分が石油化
学工業に於ける特定のプロセスにおいて副生する炭化水
素留分を用いたものであるきわめて安価に提供できるこ
とを見いだした。すなわち本発明は、下記の(A)〜
(C)の成分からなることを特徴とする難燃性炭化水素
洗浄剤組成物を提供するものである。 (A)成分の沸点が沸点150から300℃の範囲内に
ある灯油留分を、芳香族核の核水素添加用金属触媒によ
り圧力10〜100kg/cm2 、温度100〜300
℃の条件で、核水素添加し、ついで合成ゼオライトから
なる分子篩を用いて該灯油留分中のn−パラフィン類の
少なくとも一部を分離、除去することにより得られる残
油を、精密蒸留装置により分溜してなる実質的にナフタ
リン及びビフェニルを含まない沸点150〜240℃の
範囲にある成分を主とする炭化水素留分 10
0重量部 (B)水 10〜60重量部 (C)界面活性剤 水重量の20〜120重量%
【0006】以下に本発明の(A)成分の炭化水素混合
物の詳細について述べる。本発明に於いては、沸点15
0〜300℃の範囲にある灯油留分を芳香族の核水素添
加用金属触媒により水素添加する。この触媒は従来知ら
れている芳香族核の水素添加用金属触媒であればいずれ
でも好ましく使用できる。例えば、ニッケル、酸化ニッ
ケル、ニッケル/珪藻土、ラネーニッケル、ニッケル/
銅、白金、酸化白金、白金/活性炭、白金/ロジウム、
白金/リチウム/アルミナ、ロジウム/活性炭、パラジ
ウム、コバルト、ラネーコバルト、ルテニウム、ニッケ
ル/タングステン、硫化タングステン/硫化ニッケル/
アルミナ、コバルト/モリブデン等が良好に使用でき
る。水素圧力は10〜100kg/cm2 、また温度は
100〜300℃で行う。10kg/cm2 より低い圧
力または100℃より低い温度では水素添加反応が十分
進まず、また100kg/cm2 より高い圧力または、
300℃より高い温度では分解反応などの副反応が優先
するのでいずれも好ましくない。反応形式はバッチ式、
あるいは連続・流通式などのいずれの方法も取り得る。
【0007】ここで上記の水素添加により灯油留分中の
芳香族炭化水素は核水素化されナフテン類となるが、通
常は含まれる芳香族炭化水素の100%が核水素添加さ
れることはなく上述の触媒の種類、反応条件などに応じ
て、ある程度の量の芳香族炭化水素が水素添加されずに
残留するものである。また水素添加処理にはしばしば副
反応として分解、異性化などをともない、これらの反応
に係る生成物も水素添加された灯油留分に必然的に含ま
れることとなる。
【0008】上述の水素添加処理について、灯油留分を
合成ゼオライトからなる分子篩を用いて、少なくとも一
部を分離・除去し残油を得る。分子篩を用いて、気相ま
たは液層で吸・脱着を繰り返すことにより炭化水素混合
物からn−パラフィン類を分離、取得する方法は、従来
から以下のようにn−パラフィン類の製造方法として工
業的に広く実施されている。
【0009】即ち、例えば5Aに調整された多数の孔を
持つ合成ゼオライトから成る分子篩を固定床として、n
−パラフィン類の吸・脱着を交互に行い、n−パラフィ
ンを吸着した分子篩を脱着用の低分子パラフィンで洗い
n−パラフィン類を脱着させ、混入した脱着用低分子量
パラフィンは蒸留によって分離し、再循環させるモレッ
クス法、同じく5Aの孔を有する合成ゼオライトからな
る分子篩による吸・脱着を利用して気相でn−パラフィ
ン類を吸着させ、その脱着は低分子量パラフィンで洗い
流すTSF法(テキサコ・セレクティブ・フィニッシン
グ法)、同じく5Aの合成ゼオライトからなる分子篩を
用いるが、n−パラフィン類の分子篩への吸・脱着は加
圧、減圧を交互に繰り返すことにより行われるアイソシ
ーブ型、さらに蒸気相・液床相を組み合わせた方法で、
n−パラフィン類の5Aの孔を有する合成ゼオライトか
らなる分子篩への吸着を、吸着装置中の液床で連続的に
行い、その脱着は再生装置中で吸着より高い温度で操作
し、再生された分子篩は再生装置から吸着装置へ戻して
再循環させるエッソ法等がある。これら5Aの孔を有す
る合成ゼオライトからなる分子篩を用いるいずれの方法
によってもn−パラフィン類を分離することができる。
【0010】一般にn−パラフィンの分離においては、
理論的にはn−パラフィン類のみが分離するはずのとこ
ろ、その方法によっては、n−パラフィン類以外の炭化
水素もn−パラフィン類に随伴して分離され、その結果
として得られた残油中のn−パラフィン類以外の成分の
含有量が変化することがある。このような点を考慮する
と、工業的にn−パラフィン類を分離する方法には尿素
結晶を利用する方法もあるが、本発明の方法としては、
5Aの孔を有する合成ゼオライトからなる分子篩を用い
る上記の如き方法が適当である。
【0011】上記の如くしてn−パラフィン類を水素添
加処理した灯油留分から分離し、残油を得る。次にこの
残油を精密蒸留する。これは、例えば2本以上の蒸留塔
からなる精密蒸留装置を用い、第1塔の塔頂から軽質炭
化水素を除去し、第2塔またはそれ以後の塔の塔頂から
目的とする留分が製造される。もちろん、蒸留段数など
の分配効率が適当であれば、1本の蒸留塔からなる精密
蒸留装置の塔頂および塔底からそれぞれ軽質炭化水素お
よび重質炭化水素を除去し、塔央より目的とする留分を
製造することもできる。なお、この精密蒸留は、次に述
べる第2段の核水素添加の後に行ってもよい。上記精密
蒸留装置により、沸点150〜240℃の範囲にある成
分を主とする炭化水素留分を得る。
【0012】本発明の炭化水素留分の成分の沸点は上記
範囲にあることが必要であって、この範囲をはずれると
各成分の存在およびその含有量のバランスが崩れ初期の
目的を達成し得なくなるため好ましくない。すなわち、
上記沸点範囲よりも低い沸点の成分では、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の有害な芳香族炭化水素を多く含む
こととなり好ましくない。更に240℃を越える沸点の
成分では、沸点が高くなりすぎて洗浄後の乾燥性が劣る
ようになり、残存臭も強くなってくるために好ましくな
い。上記炭化水素留分は、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどは実質的に含まずその他の芳香族炭化水素含有量
が少なく、特に実質的にナフタレン及びビフェニルを含
まない。しかしながら本発明に於いては、より高い安全
性を所望して、例えば実質的に全ての種類の芳香族炭化
水素を含まないようにするためには、前記残油に対し第
二段階の水素添加処理を行い、実質的に芳香族炭化水素
を含まない留分を得ることもできる。
【0013】ここに上記の残油に対する第二段階で行う
水素添加は、前記第一段階の水素添加と同様に行うこと
ができる。あるいは、より穏やかに条件即ち、より低い
温度またはより低い圧力の条件下で核水素添加してもよ
い。第二段で使われる核水素添加用金属触媒は、第一段
のものと同じものである必要は必ずしもない。即ち、同
一でもまた異なる触媒であってもよい。いずれにして
も、前述の水素添加条件から適宜に選択すればよい。次
に第二段の核水素添加の後、前述のように必要に応じて
精密蒸留する。上記精密蒸留装置により、沸点150〜
240℃の範囲にある成分を主とする炭化水素留分を得
る。
【0014】本発明は上記のようにして得られた炭化水
素留分と水を混合することによりなる。上記の(A)成
分の炭化水素留分と(B)成分の水とは(C)成分の界
面活性剤を介して充分に乳化または、溶解していなくて
はならない。水は硬度の低いものを使うことが好まし
い。水の量は10〜60重量部がよい。10重量部未満
であれば難燃の効果がなく、60重量部を超えれば焼却
処分がしにくくなるほか、洗浄性も悪くなる。
【0015】本発明の(C)成分の界面活性剤としては
カチオン系、アニオン系、ノニオン系、両イオン系いず
れも使用できるが、特に洗浄面への影響が少ないという
点で非イオン系界面活性剤が最も良い。例えば、ステア
リン酸グリセライド、ポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエー
テル、ポリオキシアルキレンアルキル脂肪酸エステル、
ポリオキシアルキレンアリルフェノールエーテル、ポリ
オキシアルキレンソルビタン脂肪酸エーテル、ポリオキ
シルアルキレンアルキルアミン、ソルビタン酸脂肪酸エ
ステル、ポリオキシアルキレン、アルキルフェノール縮
合物などが好ましく、そのなかでも平均HLB4〜15
の非イオン性界面活性剤が特に優れた効果を発現する。
ここで、ポリオキシアルキレンとしては、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイドまたはブチレンオキサイ
ドの重合体または共重合体が好ましい。
【0016】界面活性剤の量としては水の重量の20〜
120重量%、好ましくは40〜80重量%がよい。2
0重量%未満では十分に乳化、または溶解せずに相分離
を起こしてしまい、120重量%を超えれば界面活性剤
の残留の問題や後洗いの問題が生じる。
【0017】本発明は更に両親媒性の溶剤を加えること
により洗浄性を上げ、界面活性剤の量を減らすことがで
きる。本発明の両親媒性の溶剤としては、炭素数3〜1
8の脂肪族系アルコール、エステル、エーテル、一般式
R−OCn2nOH(Rは脂肪族炭化水素を示し、nは
1,2,3の整数を示す)の化合物、非プロトン性極性
溶媒からなる群から選ばれる一種または二種以上の溶剤
の混合物をいう。
【0018】上記脂肪族アルコールとしては、例えば、
プロパノール、ブタノール、ペンタノール、t−ブタノ
ール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、ラウ
リルアルコール、オレイルアルコール、ゲルベアルコー
ルやオキソ法によって合成されるアルコール等の天然及
び合成で得られる各種アルコールが挙げられる。
【0019】エステルとしては酢酸プロピル、酢酸ブチ
ル、酢酸ペンチル、酢酸ヘキシル、プロピオン酸エチ
ル、ピロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチル、プロ
ピオン酸ペンチル、プロピオン酸ヘキシル、酪酸メチ
ル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸ブチル、酪酸ペン
チル、酪酸ヘキシル等がある。
【0020】エーテルとしてはジメチルエーテル、ジエ
チルエーテル、シプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、ジペンチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチ
ルプロピルエーテル、メチルペンチルエーテル、エチル
プロピルエーテル、エチルブチルエーテル、エチルペン
チルエーテル、プロピルブチルエーテル、プロピルペン
チルエーテル、ブチルペンチルエーテル、グリセリンメ
チルエーテル等がある。
【0021】一般式R−OCn2nOH(Rは炭素数1
〜6の脂肪族炭化水素を示し、nは1,2,3,4の整
数を示す)で表される化合物としては、例えばヒドロキ
シジメチルエーテル、ヒドロキシメチルエチルエーテ
ル、ヒドロキシメチルプロピルエーテル、ヒドロキシメ
チルイソプロピルエーテル、ヒドロキシメチルブチルエ
ーテル、ヒドロキシメチルペンチルエーテル、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ、ペンチルセロソルブ、3ヒドロキシプ
ロピルメチルエーテル、3ヒドロキシプロピルエチルエ
ーテル、3ヒドロキシジプロピルエーテル、3ヒドロキ
シプロピルイソプロピルエーテル、3ヒドロキシプロピ
ルペンチルエーテル、4ヒドロキシブチルメチルエーテ
ル、4ヒドロキシブチルエチルエーテル等がある。
【0022】非プロトン性極性溶媒としてはスルフォラ
ン、炭酸プロピレン等が毒性がなく好ましい。
【0023】本発明はエチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリエチレングリコール、グリセリン等の
多価アルコールおよびこれらの混合物を含有すればさら
に洗浄力を高めるものである。その量は0.001〜
0.5重量部が望ましい。含量が0.001重量部未満
であるとそれらを入れた効果が少なく0.5重量部を超
えると相分離を起こしてしまう。
【0024】また、本発明の洗浄剤組成物には、その効
果を損なわない範囲で、必要に応じてさらに各種アルコ
ール、クエン酸、酒石酸、フタル酸等の有機酸、防腐
剤、防錆剤、消泡剤、酸化防止剤、酵素等を配合しても
よい。
【0025】本発明の洗浄剤組成物は、プリント基板の
ハンダ付け後、付着残存するハンダ用フラックスの洗
浄、プラスチック成型品の塗装前の洗浄に特に優れた効
果を有するものであるが、他の電気機器や精密機器の部
品、あるいはそれらの治工具類の洗浄にも使用できる。
【0026】更に本発明の組成物により洗浄する場合、
従来公知の方法により洗浄することができる。例えば、
先ず本発明の洗浄剤組成物を入れた超音波洗浄槽で超音
波洗浄し、ついで本発明の洗浄剤組成物で満たした液浴
槽に浸漬洗浄し、最後に本発明の洗浄剤組成物によりシ
ャワー洗浄するなどの方法を連続的に行うことにより効
果的に行うことができる。
【0027】本発明の洗浄剤組成物で洗浄後、後洗いす
る事が好ましい。後洗いに使用する液体としては、ナフ
テン系オイル、他の炭化水素溶剤、イソプロピルアルコ
ール、水、あるいは本発明の洗浄剤組成物の成分の一つ
である沸点150から300℃の範囲にある灯油留分
を、芳香族核の核水素添加用金属触媒により圧力10〜
100kg/cm2 、温度100〜300℃の条件で、
核水素添加し、ついで合成ゼオライトからなる分子篩を
用いて該灯油留分中のn−パラフィン類の少なくとも一
部を分離、除去することにより得られる残油を、精密蒸
留装置により分溜してなる実質的にナフタリン及びビフ
ェニル等の芳香族炭化水素を含まない沸点150〜24
0℃の範囲にある成分を主とする炭化水素留分ですすい
でもよい。さらに、もし、フロン系の溶剤で洗浄する必
要があっても本発明の洗浄剤と併用して使えば従来より
も極めて少ない量で用を足すことができる。また、表面
の酸化の心配のない被洗浄物、酸化する事が望ましい被
洗浄物は本発明の洗浄剤で洗浄した後にオゾン、紫外線
で洗浄すると良い。
【0028】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 (炭化水素留分の製造−1)原油の蒸留によって得られ
た沸点範囲150〜300℃の灯油留分(パラフィン類
60重量%、ナフテン類20重量%、芳香族20重量
%)を280℃、90kg/cm2 の条件下、触媒とし
て芳香族炭化水素の核水素化用であるNi−W触媒を用
いて、核水素添加し、得られた生成物をモレックス法に
より、合成ゼオライトからなる5オングストロームの孔
を有する分子篩を充填した分離塔に供給してn−パラフ
ィン類を分離した。得られたn−パラフィン類が減少し
た残油留分を次に2塔の精密蒸留装置を用いて精密蒸留
する事により沸点177〜200℃の炭化水素留分を得
た。この溶剤の組成および性状を表1に示す。
【0029】(炭化水素成分の製造例−2)炭化水素成
分の製造例−1の工程中に得られたn−パラフィン類が
減少した残油留分を200℃、50kg/cm2 の条件
下で、ニッケル系触媒を用いて第2段階の水素添加処理
を施し、得られた生成物を2塔の精密蒸留装置を用いて
精密蒸留して、沸点177〜200℃の炭化水素留分を
得た。この溶剤の組成および性状を表1に示す。
【0030】(炭化水素成分の製造例−3)原油の蒸留
によって得られた沸点範囲150〜300℃の灯油留分
(パラフィン類60重量%、ナフテン類20重量%、芳
香族20重量%)を280℃、90kg/cm2 の条件
下、触媒として芳香族炭化水素の核水素化用であるNi
−W触媒を用いて、核水素添加し、得られた生成物をモ
レックス法により、合成ゼオライトからなる5オングス
トロームの孔を有する分子篩を充填した分離塔に供給し
てn−パラフィン類を分離した。得られたn−パラフィ
ン類が減少した残油留分を次に2塔の精密蒸留装置を用
いて精密蒸留する事により沸点210〜240℃の炭化
水素留分を得た。この溶剤の組成および性状を表1に示
す。
【0031】(実施例1〜12、比較例1〜4)表2に
示す処方で洗浄剤を調製した。実験は4cm×2cm×
5mmガラス板または樹脂板(ポリプロピレン)に廃油
を均一に塗布したものをテストピースとした。実施例
1、7〜9においては樹脂板を用い、他はガラス板を用
いた。洗浄は28kHzの超音波を用いて、液温37℃
の条件で2分間行った後、布で洗浄剤を拭き取るか、あ
るいはさらに、水、イソプロピルアルコール、(A)成
分の炭化水素成分で後洗浄した後、それらを拭き取り洗
浄性を評価した。廃油の洗浄度は目視により確認した。
難燃性は引火点測定装置を使い、開放系で表2の成分が
液温80℃まで引火しなかったものを合格とした。
【0032】なお表1、表2に使用した記号は以下の通
りである。 S1:製造例−1の炭化水素成分 S2:製造例−2の炭化水素成分 S3:製造例−3の炭化水素成分 I1:ラウリルエーテル I2:エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック
ポリマー(HLB=10.1) I3:ソルビタン脂肪酸エーテル(HLB=12.5) I4:ステアリン酸グリセライド H1:ヘキシルアルコール H2:プロピオン酸ヘキシルエステル H3:エチルブチルエーテル H4:3ヒドロキシプロピルメチルエーテル H5:炭酸プロピレン
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物はロジンフラック
スの洗浄やプラスチック加工品の塗装前の洗浄などに優
れた効果を示すと共に難燃性にすぐれたものである。本
発明の洗浄剤組成物は衣類や樹脂加工物や精密機械、電
気、電子部品、あるいはハンダフラックス等の汚れの除
去性、安全性に優れかつ環境汚染がないので産業上の利
用価値が大きい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1:68 1:74 7:24)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(C)の成分からなるこ
    とを特徴とする難燃性炭化水素洗浄剤組成物。 (A)成分の沸点が沸点150から300℃の範囲内に
    ある灯油留分を、芳香族核の核水素添加用金属触媒によ
    り圧力10〜100kg/cm2 、温度100〜300
    ℃の条件で、核水素添加し、ついで合成ゼオライトから
    なる分子篩を用いて該灯油留分中のn−パラフィン類の
    少なくとも一部を分離、除去することにより得られる残
    油を、精密蒸留装置により分溜してなる実質的にナフタ
    リン及びビフェニルを含まない沸点150〜240℃の
    範囲にある成分を主とする炭化水素留分 10
    0重量部 (B)水 10〜60重量部 (C)界面活性剤 水重量の20〜120重量%
JP35492392A 1992-12-18 1992-12-18 難燃性炭化水素洗浄剤組成物 Pending JPH06184599A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5460742A (en) * 1993-05-18 1995-10-24 Reckitt & Colman Inc. Aqueous acidic hard surface cleaner with abrasive
JP2010194134A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Seiichi Manabe 油汚れの激しい作業衣のクリーニング方法およびクリーニング装置
JP2015040217A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 アクア化学株式会社 洗浄剤組成物及びその蒸留再生システム

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