JPH06185486A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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Publication number
JPH06185486A
JPH06185486A JP35520192A JP35520192A JPH06185486A JP H06185486 A JPH06185486 A JP H06185486A JP 35520192 A JP35520192 A JP 35520192A JP 35520192 A JP35520192 A JP 35520192A JP H06185486 A JPH06185486 A JP H06185486A
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JP
Japan
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casing
pressure
chamber
liquid
closed container
Prior art date
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Pending
Application number
JP35520192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Takashi Saito
隆 斉藤
Susumu Sakamoto
晋 坂本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材の損傷を初期の段階で簡単に検知
することができ、清浄な流体を吐出できるようにしたス
クロール式流体機械を提供する。 【構成】 ケーシング1にシール室27と連通する検出
通路29を形成し、検出通路29を接続管30を介して
ケーシング1の外部で圧力センサ35に接続し、シール
室27内の圧力を圧力センサ35で検出する。シール部
材24が損傷して吸込通路22側がシール室27内に連
通するようになると、シール室27内は吸込通路22側
の吸込圧によって負圧状態となるから、このときの圧力
変化を検出通路29を介して圧力センサ35で検出で
き、シール部材24の損傷の有無を判定することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気圧縮機や真
空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関
し、特に、ケーシング内のみを油液等によって潤滑する
ようにした半給油式のスクロール式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半給油式のスクロール式流体機
械は、内部に油液を収容するケーシングと、該ケーシン
グに回転可能に設けられ、該ケーシング内に伸びる先端
側がクランクとなった駆動軸と、該駆動軸のクランクに
旋回可能に設けられ、鏡板にうず巻状のラップ部が立設
された旋回スクロールと、該旋回スクロールと対向して
前記ケーシングに固着され、鏡板に該旋回スクロールの
ラップ部との間で複数の圧縮室を形成するうず巻状のラ
ップ部が立設された固定スクロールと、前記各圧縮室の
うち、最外周側の圧縮室に連通する吸込ポートおよび最
内周側の圧縮室に連通する吐出ポートと、前記各圧縮室
をケーシング内に対して遮断すべく、前記旋回スクロー
ルおよび固定スクロールのラップ部の径方向外側に配設
されたシール部材とから大略構成されている。
【0003】そして、この種のスクロール式流体機械を
空気圧縮機として用いる場合には、駆動軸を外部から電
動モータ等で回転駆動することにより旋回スクロールを
旋回させて、吸込ポートから吸込んだ空気を旋回スクロ
ールと固定スクロールとの各ラップ部間に形成された圧
縮室内で圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出ポートから外
部の空気タンク等に向けて吐出させる。このとき、シー
ル部材は弾性変形しながら、固定スクロールの内側で旋
回スクロールが公転するのを許容しつつ、ケーシング内
と圧縮室内を遮断して油液が圧縮室側に漏れるのを防止
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による空気圧縮機では、旋回スクロールを旋回さ
せて圧縮作用を行なわせる間、該旋回スクロールが固定
スクロールに対して相対的な円運動を行ない、旋回スク
ロールと固定スクロールとの間ではシール部材が径方向
および周方向に変形を繰返すため、シール部材を構成す
るゴム等の材料に劣化や摩耗等による損傷が生じ易い。
【0005】そして、該シール部材は直接外側から観察
できないため、シール部材の損傷を知らずに圧縮機の稼
動を続けるとシール部材が破損し、ケーシング内に収容
された油液が旋回スクロールの最外周側の圧縮室から吸
込まれ、オイルミストが圧縮空気に混入して吐出ポート
から吐出されるという問題がある。
【0006】一方、オイルミストをセンサ等によって直
接検出するのは難しく、シール部材の損傷によって吐出
ポートからオイルミストが吐出されても自動的にシール
部材の破損を報知する手段がなかったため、オイルミス
トの発生からシール部材の損傷を察知したときには各圧
縮室内に大量の油液が吸込まれた後となり、空気圧縮機
をその後に分解して洗浄する必要があるという問題があ
る。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はシール部材の損傷を初期の段階
で簡単に検知することができ、吐出ポートから吐出する
流体中にオイルミストが混入するのを防止できるように
したスクロール式流体機械を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基端側に軸受部が設けられ、先端側にス
ラスト受部が該軸受部の軸線と略直交する方向に延びる
ように設けられた筒状のケーシングと、該ケーシングの
軸受部に回転可能に設けられ、先端側が該ケーシング内
に伸長してクランクとなり、基端側が該ケーシング外に
突出した駆動軸と、鏡板の背面側が前記ケーシングのス
ラスト受部に摺接して該ケーシングを施蓋するように該
駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ、鏡板の前面側
にうず巻状のラップ部が立設された旋回スクロールと、
該旋回スクロールを前記ケーシングのスラスト受部との
間で挟むように前記ケーシングの先端側に固着され、鏡
板に該旋回スクロールのラップ部と重なり合ううず巻き
状のラップ部が立設された固定スクロールと、該固定ス
クロールのラップ部と前記旋回スクロールのラップ部と
の間にそれぞれ形成され、吸込ポートから吸込んだ流体
を圧縮しつつ、吐出ポートから吐出させる複数の圧縮室
と、前記固定スクロールのラップ部外周側に設けられ、
吸込ポートと最外周側の圧縮室との間を連通する環状の
吸込通路と、前記ケーシング内に収容した油液が該吸込
通路側に浸入するのを防止すべく、前記ケーシングまた
は固定スクロールと前記旋回スクロールとの間に設けら
れ、前記ケーシングのスラスト受部との間に前記吸込通
路に対して遮断されるシール室を形成したシール部材
と、前記固定スクロールまたはケーシングに設けられ、
前記シール室内に連通する検出通路と、該検出通路に接
続され、該検出通路内の圧力を検出する圧力検出手段と
からなる構成を採用している。
【0009】この場合、前記圧力検出手段は、液体が収
容された密閉容器と、該密閉容器内に設けられ、該密閉
容器内に収容した液体の液面上に前記検出通路に連通す
る受圧室と外気に連通する大気圧室とを画成した仕切部
と、該仕切部の下側に設けられ、前記密閉容器内の液体
を受圧室側と大気圧室側とに流通させる液体の流通部
と、前記密閉容器の大気圧室側に設けられ、該大気圧室
内で液体の液面レベルが所定レベルまで変化したか否か
を検出する液面レベルセンサとから構成するとよい。
【0010】また、前記圧力検出手段は、前記ケーシン
グ内と連通して前記ケーシング内の油液の一部を収容し
た密閉容器と、該密閉容器内で油液の液面上に画成さ
れ、該密閉容器の上部側で前記検出通路と連通した受圧
室と、該受圧室内で前記密閉容器内に設けられ、液体の
液面レベルが前記検出通路側の圧力に応じて所定レベル
まで変化したか否かを検出する液面レベルセンサとから
構成してもよい。
【0011】
【作用】上記構成により、シール部材が損傷して吸込通
路側がシール室内に連通するようになると、シール室内
は吸込通路側の吸込圧によって負圧状態となるから、こ
のときの圧力変化を検出通路を介して圧力検出手段で検
出でき、シール部材の損傷の有無を判定することができ
る。
【0012】ここで、前記圧力検出手段は密閉容器内に
受圧室と大気圧室とを画成して設け、検出通路を受圧室
内に連通させるようにすれば、シール部材が損傷して前
記シール室内が負圧となると、受圧室内も負圧状態とな
るから、密閉容器内の液体は大気圧室内の大気圧によっ
て受圧室側に流入し、大気圧室側の液面レベルが所定の
液面レベルまで低下するようになり、この液面レベルの
変下を液面レベルセンサにより、シール部材の損傷とし
て検出することができる。
【0013】また、前記検出通路を密閉容器の上部に画
成された受圧室に連通させ、該受圧室内にケーシング内
の油液を前記検出通路側の圧力に応じて流通させるよう
にすれば、受圧室内で油液の液面レベルが上昇したとき
に、これをシール部材の損傷として検出できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づき、スクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明する。
【0015】まず、図1ないし図3は本発明の第1の実
施例を示している。
【0016】図において、1はケーシング、2は該ケー
シング1を後述の前側ケーシング3と共に構成するケー
シング本体を示し、該ケーシング本体2は、基端側に位
置する円板状の底部2Aと、該底部2Aの外周側から後
述の固定スクロール15側に向けて延設された筒部2B
と、底部2Aの内周側に形成された筒状の軸受部2Cと
から有底の段付筒状に形成されている。
【0017】3はケーシング本体2の筒部2B先端側か
ら径方向内向きに突出して一体形成された段付筒状の前
側ケーシングを示し、該前側ケーシング3は、後述する
固定スクロール15に衝合される環状の衝合部3Aと、
該衝合部3Aの内周側に位置して前記軸受部2Cの軸線
と略直交する方向に延び、後述する旋回スクロール7の
背面側に摺接してスラスト方向の荷重を受承するスラス
ト受部3Bと、該スラスト受部3Bよりも内周側に位置
し、周方向に所定間隔をもって形成された複数の切欠部
3C,3C,…(2個のみ図示)とが設けられている。
【0018】4はケーシング本体2の軸受部2Cに軸受
5,6を介して回転可能に支持された駆動軸を示し、該
駆動軸4の先端側はケーシング1内へと伸長してクラン
ク4Aとなり、該クランク4Aの軸線は駆動軸4の軸線
に対して所定寸法dだけ偏心している。また、該駆動軸
4の基端側はケーシング1外で後述する電動モータ39
にベルト等を介して連結され、該電動モータ39によっ
て回転駆動されるものである。
【0019】7はケーシング1内に位置して駆動軸4の
クランク4Aに旋回可能に設けられた旋回スクロールを
示し、該旋回スクロール7は、円盤状に形成された鏡板
8と、該鏡板8の前面8Aから立設されたうず巻き状の
ラップ部9と、鏡板8の背面8B側中央に設けられたボ
ス部10とから構成され、該ボス部10内にはクランク
4Aが旋回軸受11を介して取付けられている。また、
該鏡板8の外周側には、後述のシール部材26を内周側
から支持する筒状の内側支持部12が一体形成されてい
る。
【0020】ここで、前記鏡板8の背面8B外周側に
は、複数のキー溝13,13,…(2個のみ図示)が周
方向に所定間隔をもって形成され、該各キー溝13と前
側ケーシング3の各切欠部3Cとの間には、自転防止機
構としてのオルダム継手14が配設されている。そし
て、旋回スクロール7は、駆動軸4が回転駆動される
と、クランク4Aにより寸法dの旋回半径をもった円運
動が与えられ、オルダム継手14によって自転が防止さ
れることにより、駆動軸4の軸線を中心にして旋回(公
転)し続けるようになっている。
【0021】15は前記旋回スクロール7を前側ケーシ
ング3のスラスト受部3Bとの間に挟むように、ケーシ
ング1の先端側に衝合して設けられた固定スクロールを
示し、該固定スクロール15は、その中心が駆動軸4の
軸線と一致するように中央部に配設された鏡板16と、
該鏡板16から旋回スクロール7のラップ部9と同様
に、うず巻き状に立設されたラップ部17と、鏡板16
の外周側を取囲むように形成され、前側ケーシング3の
衝合部3Aと衝合する鍔付の筒部18とから構成され、
該筒部18の内周側には後述の吸込通路22が設けられ
ている。そして、該固定スクロール15のラップ部17
には、旋回スクロール7のラップ部9が所定角度(例え
ば180°程度)だけずらした状態で重なりあってい
る。
【0022】19,19,…は旋回スクロール7のラッ
プ部9と固定スクロール15のラップ部17との間に形
成された複数の圧縮室を示し、該各圧縮室19は、固定
スクロール15のラップ部17に対して旋回スクロール
7が旋回運動をする間に、その体積が順次縮小するよう
に形成されている。そして、該各圧縮室19は、旋回ス
クロール7が旋回運動することにより、後述の吸気サイ
レンサ28を介して吸込ポート20から空気を取込み、
この空気を順次圧縮するものである。
【0023】20は固定スクロール15の筒部18に穿
設された吸込ポート、21は固定スクロール15の鏡板
16中心部に穿設された吐出ポートを示し、該吸込ポー
ト20は最外周側(低圧側)の圧縮室19に、吐出ポー
ト21は最中央側(高圧側)の圧縮室19に連通してい
る。
【0024】22は固定スクロール15内に位置してラ
ップ部17の外周側を取囲むように設けられ、筒部18
の内周側に形成された環状の吸込通路を示し、該吸込通
路22は前記吸込ポート20と最外周側の圧縮室19と
を連通している。
【0025】23は前側ケーシング3の先端側で衝合部
3Aから突出して設けられた筒状の外側支持部、24は
該外側支持部23の外周面と内側支持部12の外周面と
の間に設けられ、可撓性樹脂材料から断面U字状をなす
有底筒状に形成されたシール部材を示し、該シール部材
24は、その内周側が内側支持部12の外周面に固定リ
ング25により固定され、その外周側が外側支持部23
の外周面に固定リング26により固定され、該シール部
材24とスラスト受部3Bとの間には吸込通路22から
遮断される環状のシール室27が形成されるようになっ
ている。そして、該シール部材24は吸込通路22とケ
ーシング1内の室Aとの間を気液密にシールして、吸込
通路22が前側ケーシング3と旋回スクロール7との間
を介してケーシング1内の室Aと連通するのを防止して
いる。
【0026】28は吸込ポート20に設けられた吸気サ
イレンサを示し、該吸気サイレンサ28は、吸込ポート
20から吸込通路22等を介して各圧縮室19内に空気
が取込まれるときに生じる吸気音を低減するものであ
る。
【0027】29は前記ケーシング1に設けられた検出
通路を示し、該検出通路29は前側ケーシング3の衝合
部3Aに径方向外側から形成され、スラスト受部3Bと
外側支持部23の間で略L字状に屈曲して、前記シール
室27内に連通している。そして、該検出通路29はケ
ーシング1外に伸長する接続管30を介して後述の圧力
センサ35に接続されている。
【0028】31はケーシング本体2内に位置して駆動
軸4に嵌合固着された油掻きを示し、該油掻き31は、
その外周側がケーシング1内に収容された油液32と接
触するように配設されている。そして、該油掻き31は
駆動軸4の回転時に、油液32を掻き上げることによ
り、軸受5、旋回軸受11、前側ケーシング3のスラス
ト受部3B等にこの油液32を供給し、これらを冷却,
潤滑させるものである。33は油掻き31に固着され駆
動軸4の回転バランスをとるカウンタウェイト、34は
ケーシング本体2の上部に設けられ、ケーシング1内を
外気と連通させる呼吸栓である。
【0029】35はケーシング1外に設けられた圧力検
出手段としての圧力センサを示し、該圧力センサ35
は、例えば半導体歪ゲージ式圧力センサ、接着型金属歪
ゲージ式圧力センサまたは差動インダクタンス式圧力セ
ンサ等が採用され、その出力側は図2に示す如く後述の
制御装置36に接続されている。そして、該圧力センサ
35は検出通路29、接続管30を介してシール室27
内の圧力Pを検出し、この圧力Pに対応する検出信号を
制御装置36に出力する。
【0030】36はマイクロコンピュータ等からなる制
御装置を示し、該制御装置36の入力側には前記圧力セ
ンサ35、電動モータ39等のメインスイッチ37の他
に、例えば吐出ポート21と空気タンクとの間の圧力を
検出する他の吐出圧センサ(図示せず)等が接続され、
出力側は警報器としてのアラーム38および電動モータ
39等に接続されている。そして、該制御装置36はそ
の記憶回路内に図3に示すプログラム等を格納し、電動
モータ39等の制御処理を行うようになっている。ま
た、該制御装置36の記憶回路にはその記憶エリア36
A内にシール室27内が負圧状態となっているか否かを
判別するための設定圧P0 等が格納され、この設定圧P
0 は例えば−10mmAq程度となっている。
【0031】さらに、39は駆動軸4の駆動源となる電
動モータを示し、該電動モータ39は制御装置36によ
って制御され、例えばベルト等を介して駆動軸4の基端
側を回転駆動させるものである。
【0032】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
以上に述べた構成を有するもので、駆動軸4を電動モー
タ39によって回転駆動すると、この回転はクランク4
Aから旋回軸受11を介して旋回スクロール7に伝えら
れ、該旋回スクロール7は駆動軸4の軸線を中心として
所定寸法dの旋回半径で旋回運動し、この旋回運動によ
って空気が吸気サイレンサ28、吸込ポート20から吸
込通路22を介して最外周側の圧縮室19内に流入す
る。
【0033】そして、各圧縮室19は連続的に縮小し、
取込んだ空気を順次内周側の圧縮室19に送り込んで圧
縮しつつ、この圧縮空気を吐出ポート21から外部の空
気タンク(図示せず)等に吐出して圧縮作用を行う。
【0034】ここで、空気の圧縮動作を行っている間
は、旋回スクロール7の旋回運動により、吸込通路22
内の空気が順次各圧縮室19内に取込まれるため、吸込
通路22内の圧力は大気(外気)圧よりも低くなってい
る。また、ケーシング1のスラスト受部3Bとシール部
材24との間に形成されたシール室27は、スラスト受
部3B上に旋回スクロール7の背面8Bが摺動し続ける
ため、ケーシング1内の室Aと絞りを介して連通した状
態となり、通常時は呼吸栓34を介して外気に連通する
ケーシング1内とほぼ同圧(大気圧状態)となってい
る。
【0035】しかし、シール部材24が損傷し、吸込通
路22とシール室27が連通した場合には、吸込通路2
2側の吸込圧によってシール室27内の圧力Pが負圧状
態となり、この圧力変化は検出通路29および接続管3
0を介して圧力センサ35に伝えられ、制御装置36に
よる制御処理が行われる。
【0036】そこで、図3を参照して制御装置36によ
る制御処理について説明する。
【0037】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1でメインスイッチ37がON状態か否かを判定し、
「YES」の場合はステップ2に移って、例えば吐出ポ
ート21と空気タンクとの間の吐出圧センサ等から、圧
縮運転が行われているか否か、即ち電動モータ39が回
転しているか否かを判定し、「YES」の場合にはステ
ップ3に移行する。
【0038】そして、ステップ3では圧力センサ35か
らシール室27内の圧力Pを読込み、ステップ4ではこ
の圧力Pが記憶エリア35A内に格納した設定圧P0 よ
りも低いか否かを判定する。そして、ステップ4で「Y
ES」と判定した場合には、シール部材24が損傷し
て、吸込通路22とシール室27とが連通することによ
り、シール室27内の圧力Pが負圧状態になっていると
判定できるから、ステップ5でアラーム38を作動させ
て作業者に警報すると共に、ステップ6に移って電動モ
ータ39等を停止させ、圧縮運転を中断させる。
【0039】一方、ステップ1で「NO」と判定した場
合には、メインスイッチ37がOFF状態で、圧縮機の
運転を停止させている状態であるから、ステップ7でリ
ターンする。また、ステップ2で「NO」と判定した場
合にも、電動モータ39が停止している状態であるか
ら、ステップ7でリターンする。
【0040】さらに、ステップ4で「NO」と判定した
場合には、圧縮機が圧縮運転中であり、シール部材24
に損傷がない場合であると判定できるから、ステップ1
以降の処理を繰返す。
【0041】かくして、本実施例では、ケーシング1に
シール室27内に連通する検出通路29を形成し、該検
出通路29から接続管30を介してケーシング1の外部
に設けた圧力センサ35によってシール室27内の圧力
Pを検出し、シール室27内の圧力Pが設定圧P0 より
も低下して負圧状態となったときには、制御装置36に
よってアラーム38を作動させ、電動モータ39を停止
させるようにしたから、シール部材24が損傷して小孔
が生じた場合でも、これをシール室27内の圧力Pに基
づき速やかに検出でき、警報を発して圧縮運転を停止さ
せることができる。
【0042】また、ケーシング1の室A内に収容した油
液32は比較的粘度が高く、シール部材24が損傷して
シール室27内が負圧状態になった後にも、しばらくの
間はケーシング1内の油液32が吸込通路22側に漏洩
することはないので、油液が圧縮室19に吸込まれる前
に、圧縮機の運転を迅速に停止させることができ、各圧
縮室19内に油液32が吸込まれて、吐出ポート21か
ら圧縮空気と共にオイルミストが吐出されるのを確実に
防止でき、信頼性を向上させ、保守点検等を容易にする
ことができる。
【0043】さらに、圧力センサ35をケーシング1の
外部に設けたから、該圧力センサ35への圧縮機からの
振動や、温度変化、ノイズ等の影響を小さくしてシール
室27内の圧力Pを正確に検出でき、制御装置36によ
る制御が確実に行えるようにできる等、種々の効果を奏
する。
【0044】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、圧力検出手段を、密閉
容器内に収容した液体の液面レベルが所定の液面レベル
に達したか否かを検出するフロート式液面レベルセンサ
等から構成したことにある。なお、本実施例では前記第
1の実施例と同一の構成要素に同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0045】図中、40は接続管30の途中に設けられ
た逆止弁を示し、該逆止弁40は空気が接続管30内を
後述の密閉容器42側から検出通路29側へ流通するの
を許して逆の流れを阻止し、一旦検出通路29側に生じ
た負圧状態を保持して圧力検出を確実に行えるようにし
ている。
【0046】41は圧力検出手段としての圧力検出装置
41を示し、該圧力検出装置41は後述する密閉容器4
2、仕切板43、フロート式液面レベルセンサ50等か
ら構成されている。そして、該圧力検出装置41は前記
ケーシング1内の油液32の液面レベル内に位置して、
内部の油液32が水平となるように設置されている。
【0047】42は圧力検出装置41の本体を構成する
密閉容器を示し、該密閉容器42は図5に示す如く蓋部
42A、底部42Bおよび前,後、左,右の側面部42
C,42C,…からなり、内部には後述の連通パイプ4
9を介してケーシング1内の油液32が液体として収容
されている。そして、該密閉容器42はケーシング1に
対して所定高さをもって配設され、通常時には後述する
受圧室44側の液面レベルがケーシング1内の液面レベ
ルと同一となるようにしている。
【0048】43は上端側および前,後の両端側が密閉
容器42の蓋部42Aおよび前,後の側面部42Cに固
着された仕切部としての仕切板を示し、該仕切板43の
下端側は密閉容器42内の油液32中に伸長し、密閉容
器42内を液面よりも上側で大容積の受圧室44と小容
積の大気圧室45とに画成し、例えば、受圧室44と大
気圧室45の液面の面積比が4.5:1〜5:1程度と
なるように画成している。そして、密閉容器42の蓋部
42Aには受圧室44の上側でケーシング1の検出通路
29に連通する接続管30が接続され、大気圧室45の
上側には外気に連通する筒状の通気パイプ46が突出し
て設けられている。また、前記仕切板43の下端側には
密閉容器42の底部42Bとの間に流通部47が形成さ
れ、該流通部47は密閉容器42内の油液32を受圧室
44側と大気圧室45側とに流通させるようになってい
る。
【0049】48は受圧室44の側面に設けられた覗き
窓を示し、該覗き窓48はガラス等の透明板を、例えば
密閉容器42の前側の側面部42Cに取付けることによ
り構成され、該覗き窓48は外部から受圧室44内の液
面レベルを直接視認できるようになっている。
【0050】49は密閉容器42の側面部42Cから突
出し、ケーシング1内に連通する連通パイプを示し、該
連通パイプ49はケーシング1内の油液32を密閉容器
42内に流通させ、ケーシング1内と密閉容器42内と
で油液32の液面レベルを同レベルに保つようにしてい
る。ここで、該連通パイプ49には図4に示す如く、内
側が狭幅となった絞り部49Aが設けられ、該絞り部4
9Aによって、受圧室44内の液面レベルが上昇しても
ケーシング1内の油液32が受圧室44に流入するまで
に遅延時間を設け、受圧室44が負圧となったときに大
気圧室45内の液面レベルを確実に低下させるようにし
ている。
【0051】50は前記大気圧室45内に設けられたフ
ロート式液面レベルセンサを示し、該フロート式液面レ
ベルセンサ50は、上端側が密閉容器42の蓋部42A
に固定され、下端側が底部42B側に向けて伸長する検
出ロッド51と、後述のフロート53とから構成され、
該検出ロッド51の下端側には磁力によって作動するリ
ードスイッチ52が設けられている。そして、該リード
スイッチ52にはリード線52A,52Aの下端側が接
続され、該各リード線52Aは検出ロッド51内を上向
きに伸長して密閉容器42の蓋部42A上から引出さ
れ、図示しない制御装置に接続されている。
【0052】53は前記大気圧室45内に設けられたフ
ロートを示し、該フロート53は油液32よりも比重の
小さい材料により筒状に形成され、内周側の挿通穴53
Aを介して検出ロッド51の外周側に挿通されている。
そして、該フロート53は大気圧室45内で油液32の
液面上に浮び、油液32の液面の上下動に応じて上下方
向に移動するようになっている。
【0053】54は前記フロート53内に設けられた環
状磁石を示し、該環状磁石54は前記フロート53の挿
通穴53A周囲でフロート53に埋設され、フロート5
3と共に検出ロッド51に沿って上,下に移動する。そ
して、大気圧室45内で油液32の液面レベルが低下
し、環状磁石54がフロートと共にリードスイッチ52
に近接する位置まで移動したときには、該リードスイッ
チ52が環状磁石54からの磁力によって作動すること
により、前記制御装置が警報器等のアラームを作動さ
せ、圧縮機の運転を停止させる。
【0054】本実施例は以上に述べた構成を有するもの
で、シール部材24が損傷してシール室27内の圧力が
負圧になれば、該シール室27と検出通路29および接
続管30を介して連通する密閉容器42内の受圧室44
内も負圧状態となるから、通気パイプ46を介して外気
と連通する大気圧室45内よりも受圧室44内の圧力は
相対的に低くなり、密閉容器42内の油液32はこの差
圧によって大気圧室45側から受圧室44側に流入し、
受圧室44内では油液32の液面が上昇し、大気圧室4
5内の液面が下降する。そして、該大気圧室45内で検
出ロッド51に挿通して設けたフロート53は、大気圧
室45内の液面レベルと共に下降し、この液面レベルが
リードスイッチ52に近い所定の液面レベルまで低下し
たときには、該フロート53内の環状磁石54の磁力に
より、リードスイッチ52が作動し、各リード線52A
に接続された制御装置によって警報を発し、圧縮機の運
転を停止させることができる。
【0055】ここで、本実施例では、受圧室44側の液
面の面積を大気圧室45側のそれよりも約5倍大きく形
成したから、受圧室44に生じた僅かの負圧によっても
大気圧室45側の液面レベルを大きく変化させることが
でき、圧力検出装置41によってシール部材24の損傷
を高精度に検出することができる。
【0056】また、密閉容器42内を連通パイプ49を
介してケーシング1内に連通させ、前側の側面部42C
には覗き窓48を設けたから、シール部材24が損傷し
ていない通常の場合には、密閉容器42内の液面はケー
シング1内の油液32の液面と同レベルとなり、覗き窓
48を介して密閉容器42内の液面を監視することによ
り圧力検出装置41をケーシング1のオイルレベルゲー
ジとしても使用することができる。そして、ケーシング
1内の油液32が外部に漏れたり、消費したりして、液
面が所定の液面レベルよりも低下したときにも、フロー
ト式液面レベルセンサ50が作動して圧縮機の運転を自
動的に停止させることができる。
【0057】次に、図6は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、圧力検出手段を構成する密閉容
器内の液体を、スクロール式空気圧縮機のケーシング内
の油液とは別の油液としたことにある。なお、本実施例
では前記第2の実施例と同一の構成要素に同一符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0058】図中、61は圧力検出手段としての圧力検
出装置を示し、該圧力検出装置61は後述する密閉容器
62、仕切板64、フロート式液面レベルセンサ50等
から構成されている。
【0059】62は圧力検出装置61の本体を構成する
密閉容器を示し、該密閉容器62は図6に示す如く蓋部
62A、底部62Bおよび前,後、左,右の側面部62
C,62C,…からなり、内部には液体として油液63
が収容されている。
【0060】64は上端側および前,後の両端側が密閉
容器62の蓋部62Aおよび前,後の側面部62Cに固
着された仕切部としての仕切板を示し、該仕切板64の
下端側は密閉容器62内の油液63中に伸長し、密閉容
器62内を液面よりも上側で大容積の受圧室65と小容
積の大気圧室66とに画成している。ここで、該受圧室
65は大気圧室66に対して4.5〜5倍程度の受圧面
積(液面の面積)をもって形成され、該大気圧室66の
上側には外気に連通する筒状の通気パイプ67が突出し
て設けられている。また、前記仕切板64の下端側には
密閉容器62の底部62Bとの間に流通部68が形成さ
れ、該流通部68は密閉容器62内の油液63を受圧室
65側と大気圧室66側とに流通させるようになってい
る。そして、受圧室65は接続管30、逆止弁40等を
介して検出通路29側に連通している。
【0061】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を奏する
ものの、特に本実施例では、圧力検出装置61を構成す
る密閉容器62をケーシング1から独立させて設けたか
ら、該圧力検出装置61を設置するときに設置場所を自
由に選ぶことができ、液体としても油液63に限ること
なく、例えばアルコール等の液体を用いることも可能で
ある。
【0062】次に、図7は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例の特徴は液面レベルセンサにサーミスタ式
液面レベルセンサを用いたことにある。なお、本実施例
では前記第3の実施例と同一の構成要素に同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0063】図中、71は圧力検出手段としての圧力検
出装置を示し、該圧力検出装置71は密閉容器62と、
後述するサーミスタ式液面レベルセンサ72とから構成
されている。
【0064】72はサーミスタ式液面レベルセンサを示
し、該サーミスタ式液面レベルセンサ72は大気圧室6
6内の油液63に所定の深さに浸漬して取付けられたセ
ンサ本体72Aと、該センサ本体72Aから蓋部62A
を介して密閉容器62の外側へ導出され、図示しない制
御装置に接続されたリード線72B,72Bとからなっ
ている。そして、制御装置から該各リード線72Bを介
して所定値の電流を供給することによりセンサ本体72
Aは発熱し、該センサ本体72Aの熱放射定数はセンサ
本体72Aの周囲が油液63である場合と、空気である
場合とで大きく異なるため、油液63の液面が上下動し
てセンサ本体72Aが油液63の液面から露出したとき
に電流−電圧特性が大きく変化するようになっている。
【0065】本実施例は以上に述べた構成を有するもの
で、シール部材24が損傷すれば前記第3の実施例と同
様に、密閉容器62内の受圧室65内が大気圧室66内
に対して負圧となり、密閉容器62内の油液63が流通
部68を介して大気圧室66側から受圧室65側に流入
する。
【0066】そして、大気圧室66側の液面が所定レベ
ルまで低下し、サーミスタ式液面レベルセンサ72のセ
ンサ本体72Aが液面から露出すると、制御装置が電流
−電圧特性の変化を検出して警報を発し、圧縮機の運転
を停止させることができる。特に本実施例によれば、液
面レベルセンサとしてサーミスタ式液面レベルセンサを
用いたから、構造を大幅に簡略化でき、小型化を図るこ
とが容易にできる。
【0067】次に、図8は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例の特徴は、液面レベルセンサとして超音波
式液面レベルセンサを用いたことにある。なお、本実施
例でも前記第3の実施例と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0068】図中、81は圧力検出手段としての圧力検
出装置を示し、該圧力検出装置81は密閉容器62と、
後述する超音波式液面レベルセンサ82とから大略構成
されている。
【0069】82は超音波式液面レベルセンサを示し、
該超音波式液面レベルセンサ82は図8に示す如く、大
気圧室66内で蓋部62Aの内側に固定されたセンサ本
体82Aと、該センサ本体82Aから蓋部62Aを介し
て密閉容器62の外側へ導出され、図示しない制御装置
に接続されたリード線82B,82Bとから構成されて
いる。ここで、センサ本体82Aは大気圧室66内で油
液63の液面に向けて超音波を発射し、油液63の液面
で反射した反射波が受信されるまでの時間を計測してセ
ンサ本体82Aと大気圧室66内の液面との距離Dを検
出し、この距離Dが所定値となったときに制御装置によ
って警報を発し、圧縮機の運転を停止させるようになっ
ている。
【0070】以上の如く構成される本実施例によっても
前記第3の実施例とほぼ同様の作用効果を奏するもの
の、特に本実施例では油液63と超音波式液面レベルセ
ンサ82が非接触状態で液面レベルを計測でき、油液6
3の粘度変化があっても高精度な検出を行うことができ
る。
【0071】次に、図9は本発明の第6の実施例を示
し、本実施例の特徴は、圧力検出装置の密閉容器には受
圧室のみ設け、密閉容器内にケーシング内の油液を導く
ことによって、検出通路側に負圧が生じたときに受圧室
の液面が上昇するようにしたことにある。
【0072】図中、91は圧力検出手段としての圧力検
出装置を示し、該圧力検出装置91は後述する密閉容器
92、フロート式液面レベルセンサ95等から構成され
ている。
【0073】92は密閉容器を示し、該密閉容器92は
蓋部92A、底部92Bおよび前,後、左,右の側面部
92C,92C,…を有し、該密閉容器92は一の側面
部92Cの下部側に中空パイプからなる連通パイプ93
を介してスクロール式空気圧縮機のケーシング1に連通
している。但し、該連通パイプ93には前記第2の実施
例で述べた連通パイプ49のように絞り部は設けていな
い。また、該密閉容器92内にはケーシング1内と同レ
ベルまで油液32が充填され、油液32の液面上に受圧
室94が画成されている。
【0074】95はフロート式液面レベルセンサを示
し、該フロート式液面レベルセンサ95は後述する検出
ロッド96とフロート53等から構成されている。
【0075】96は検出ロッドを示し、該検出ロッド9
6は前記第2の実施例で述べた検出ロッド51とほぼ同
様に、上端側が前記密閉容器92の蓋部92Aに固定さ
れ、下端側が底部92B側に伸長して油液32中に浸漬
されている。また、該検出ロッド96には油液32の液
面よりも上側に磁力によって動作するリードスイッチ9
7が設けられ、該リードスイッチ97のリード線97
A,97Aが蓋部92Aから密閉容器92の外側に導出
されている。そして、検出ロッド51の外周側には前記
第1の実施例で述べたフロート53および環状磁石54
が摺動可能に設けられ、これらは油液32の液面に浮い
て液面の上,下と共に検出ロッド96上を移動するよう
になっている。
【0076】本実施例は以上に述べた構成を有するもの
で、シール部材24が損傷すれば、ケーシング1内は通
常時は呼吸栓34を介して外気に連通するため、ほぼ大
気圧状態となっているものの、受圧室94が接続管3
0,検出通路29を介して連通するシール室27はスラ
スト受部3B上で旋回スクロール7の背面8Bが摺動し
続けるため、前述の如く、ケーシング1内の室Aと絞り
を介して連通した状態となり、ケーシング1内に対して
負圧状態になる。
【0077】そして、密閉容器92内にケーシング1内
の油液32が流入して液面が上昇すると、フロート53
は受圧室94内の液面レベルと共に上昇し、この液面レ
ベルがリードスイッチ97に近い所定の液面レベルまで
上昇したときに、該フロート53内の環状磁石54の磁
力によってリードスイッチ97が作動し、各リード線9
7Aに接続された制御装置によって警報を発し、圧縮機
の運転を停止させることができる。
【0078】従って、以上の如く構成される本実施例に
よっても、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を奏する
ものの、特に本実施例によれば、密閉容器92内に受圧
室94のみを設ければよいから、密閉容器92を小型に
形成することができる。
【0079】なお、前記各実施例では、シール室27内
に連通する検出通路29をケーシング1の前側ケーシン
グ3に形成するものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば前側ケーシング3の衝合部3Aに衝合され
る固定スクロール15の筒部18から外側支持部23に
向け通気パイプ等を径方向に貫通させて設け、この通気
パイプの先端側をシール室27内に連通させることによ
り検出通路を構成してもよい。また、この場合、通気パ
イプは固定スクロール15の筒部18等にフェルト等の
緩衝材を介して設けるのがよい。
【0080】一方、前記各実施例では、スクロール式流
体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばスク
ロール式真空ポンプに用いてもよい。
【0081】さらに、前記第2、第3、第6の実施例で
は、フロート式液面レベルセンサ50(95)として、
リードスイッチ52(97)とフロート53等からなる
ものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えば燃料タンク等に設けられるフロート式
の液面検出器等を用いてもよく、差動インダクタンス式
センサ等を用いてもよい。また、光学式液面レベルセン
サ等を用いてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明では、ケーシ
ング内に収容した油液が吸込通路側に浸入するのを防止
すべく、前記ケーシングまたは固定スクロールと旋回ス
クロールとの間に設けたシール部材により、前記ケーシ
ングのスラスト受部との間に前記吸込通路に対して遮断
されるシール室を形成し、該シール室内に連通する検出
通路を、前記固定スクロールまたはケーシングに径方向
に設け、該検出通路内の圧力を圧力検出手段によって検
出するようにしたから、シール部材が損傷して吸込通路
とシール室が連通し、シール室内の圧力が吸込通路側の
吸込圧によって負圧となったときには、このときの負圧
を圧力検出手段によって検出でき、シール部材の損傷を
早期に判別することができる。
【0083】ここで、ケーシング内に収容した油液は比
較的粘度が高く、シール室内の空気が吸込通路側に吸込
まれて負圧状態になった後にも、しばらくの間はケーシ
ング内の油液が各圧縮室に吸込まれることはないので、
油液が圧縮室に吸込まれる前にシール部材の損傷を検出
でき、各圧縮室内に油液が吸込まれて、吐出ポートから
オイルミストが吐出されるのを確実に防止でき、信頼性
を向上させて保守点検等を容易にすることができる。そ
して、圧力検出手段をケーシングまたは固定スクロール
の外部に設けるようにすれば、圧力検出手段が振動、温
度変化、ノイズ等の影響を受けるのを確実に防止でき、
シール室内の圧力変動を正確に検出することができる。
【0084】また、圧力検出手段を、液体が収容された
密閉容器と、該密閉容器内に設けられ、該密閉容器内に
収容した液体の液面上に前記検出通路に連通する受圧室
と外気に連通する大気圧室とを画成した仕切部と、該仕
切部の下側に設けられ、前記密閉容器内の液体を受圧室
側と大気圧室側とに流通させる液体の流通部と、前記密
閉容器の大気圧室側に設けられ、該大気圧室内で液体の
液面レベルが所定液面レベルまで変化したか否かを検出
する液面レベルセンサとから構成すれば、密閉容器内の
受圧室はシール室内と同圧になり、シール部材が損傷し
て受圧室内の圧力が低下したときに、大気圧室側の液体
が流通部を介して受圧室側に流入し、大気圧室の液面レ
ベルが下がることによって、この液面レベルの低下を液
面レベルセンサによって検出でき、シール部材の損傷を
早期に判別できる。
【0085】また、前記検出通路を密閉容器内の液面上
に画成された受圧室に連通させ、該受圧室内の油液が前
記検出通路側の圧力に応じてケーシングから受圧室に流
通するように接続すれば、密閉容器から大気圧室を省略
でき、圧力検出手段の小型化を図ることができる等、種
々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】制御装置等を示す制御ブロック図である。
【図3】電動モータの制御処理を示す流れ図である。
【図4】本発明の第2の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
【図5】図4中の圧力検出装置を拡大して示す縦断面図
である。
【図6】本発明の第3の実施例による圧力検出装置を拡
大して示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例による圧力検出装置を拡
大して示す縦断面図である。
【図8】本発明の第5の実施例による圧力検出装置を拡
大して示す縦断面図である。
【図9】本発明の第6の実施例による圧力検出装置を拡
大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2C 軸受部 3B スラスト受部 4 駆動軸 4A クランク 7 旋回スクロール 8,16 鏡板 9,17 ラップ部 15 固定スクロール 19 圧縮室 20 吸込ポート 21 吐出ポート 22 吸込通路 24 シール部材 27 シール室 29 検出通路 32,63 油液(液体) 35 圧力センサ(圧力検出手段) 41,61,71,81,91 圧力検出装置(圧力検
出手段) 42,62,92 密閉容器 43,64 仕切板(仕切部) 44,65,94 受圧室 45,66 大気圧室 47,68 流通部 49,93 連通パイプ 50,95 フロート式液面レベルセンサ(液面レベル
センサ) 72 サーミスタ式液面レベルセンサ(液面レベルセン
サ) 82 超音波式液面レベルセンサ(液面レベルセンサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 27/00 331 6907−3H 29/00 J 6907−3H 29/02 321 A 6907−3H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側に軸受部が設けられ、先端側にス
    ラスト受部が該軸受部の軸線と略直交する方向に延びる
    ように設けられた筒状のケーシングと、該ケーシングの
    軸受部に回転可能に設けられ、先端側が該ケーシング内
    に伸長してクランクとなり、基端側が該ケーシング外に
    突出した駆動軸と、鏡板の背面側が前記ケーシングのス
    ラスト受部に摺接して該ケーシングを施蓋するように該
    駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ、鏡板の前面側
    にうず巻状のラップ部が立設された旋回スクロールと、
    該旋回スクロールを前記ケーシングのスラスト受部との
    間で挟むように前記ケーシングの先端側に固着され、鏡
    板に該旋回スクロールのラップ部と重なり合ううず巻き
    状のラップ部が立設された固定スクロールと、該固定ス
    クロールのラップ部と前記旋回スクロールのラップ部と
    の間にそれぞれ形成され、吸込ポートから吸込んだ流体
    を圧縮しつつ、吐出ポートから吐出させる複数の圧縮室
    と、前記固定スクロールのラップ部外周側に設けられ、
    吸込ポートと最外周側の圧縮室との間を連通する環状の
    吸込通路と、前記ケーシング内に収容した油液が該吸込
    通路側に浸入するのを防止すべく、前記ケーシングまた
    は固定スクロールと前記旋回スクロールとの間に設けら
    れ、前記ケーシングのスラスト受部との間に前記吸込通
    路に対して遮断されるシール室を形成したシール部材
    と、前記固定スクロールまたはケーシングに径方向に設
    けられ、前記シール室内に連通する検出通路と、該検出
    通路に接続され、該検出通路内の圧力を検出する圧力検
    出手段とから構成してなるスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記圧力検出手段は、液体が収容された
    密閉容器と、該密閉容器内に設けられ、該密閉容器内に
    収容した液体の液面上に前記検出通路に連通する受圧室
    と外気に連通する大気圧室とを画成した仕切部と、該仕
    切部の下側に設けられ、前記密閉容器内の液体を受圧室
    側と大気圧室側とに流通させる液体の流通部と、前記密
    閉容器に設けられ、該密閉容器内で液体の液面レベルが
    所定レベルまで変化したか否かを検出する液面レベルセ
    ンサとから構成してなる請求項1に記載のスクロール式
    流体機械。
  3. 【請求項3】 前記圧力検出手段は、前記ケーシング内
    と連通して前記ケーシング内の油液の一部を収容した密
    閉容器と、該密閉容器内で油液の液面上に画成され、該
    密閉容器の上部側で前記検出通路と連通した受圧室と、
    該受圧室内で前記密閉容器内に設けられ、液体の液面レ
    ベルが前記検出通路側の圧力に応じて所定レベルまで変
    化したか否かを検出する液面レベルセンサとから構成し
    てなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102032182A (zh) * 2011-01-05 2011-04-27 天津商业大学 双级卧式全封闭涡旋式制冷压缩机
JP2023547422A (ja) * 2020-10-28 2023-11-10 ライボルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング スクロール真空ポンプを作動させる方法
JP2024163137A (ja) * 2019-10-07 2024-11-21 プファイファー・ヴァキューム・ゲーエムベーハー 真空ポンプ、スクロールポンプ及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102032182A (zh) * 2011-01-05 2011-04-27 天津商业大学 双级卧式全封闭涡旋式制冷压缩机
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JP2023547422A (ja) * 2020-10-28 2023-11-10 ライボルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング スクロール真空ポンプを作動させる方法

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