JPH0618630B2 - 超高真空材 - Google Patents
超高真空材Info
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- JPH0618630B2 JPH0618630B2 JP21893187A JP21893187A JPH0618630B2 JP H0618630 B2 JPH0618630 B2 JP H0618630B2 JP 21893187 A JP21893187 A JP 21893187A JP 21893187 A JP21893187 A JP 21893187A JP H0618630 B2 JPH0618630 B2 JP H0618630B2
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- JP
- Japan
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- high vacuum
- ultra
- layer
- container
- aluminum
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- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J3/00—Processes of utilising sub-atmospheric or super-atmospheric pressure to effect chemical or physical change of matter; Apparatus therefor
- B01J3/006—Processes utilising sub-atmospheric pressure; Apparatus therefor
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Particle Accelerators (AREA)
- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
- Extrusion Of Metal (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子、陽子、重イオン等の加速器、核融合用
中性粒子入射装置、宇宙開発用スペースチェンバー、半
導体製造装置等を構成する超高真空容器などに用いられ
る超高真空材に関するものである。
中性粒子入射装置、宇宙開発用スペースチェンバー、半
導体製造装置等を構成する超高真空容器などに用いられ
る超高真空材に関するものである。
(従来技術) 近年、軽金属Vol.33,No.2(1983)P1
03〜P110などに示されるように、アルミニウム
が、粒子加速器等の超高真空装置を構成する部品の材料
として使用されている。これは、アルミニウムが次のよ
うな点で優れているからである。
03〜P110などに示されるように、アルミニウム
が、粒子加速器等の超高真空装置を構成する部品の材料
として使用されている。これは、アルミニウムが次のよ
うな点で優れているからである。
誘導放射化による残留放射能の半減期が短い。
ガス放出率が小さい。
熱伝導率が大きい。
多種多様な合金が選択できる。
軽量である。
使用されるアルミニウム材料としては、純アルミニウム
系のA1050、Al−Cu系のA2218、Al−M
g系のA5052,A5083、Al−Mg−Si系の
A6061,A6063などがある。この中で、銅を含
むA2218などのアルミニウム合金は、真空フランジ
材として用いられ、マグネシウムを1〜5%含むA50
52,A5083、A6061,A6063などのアル
ミニウム合金は、超高真空材として用いられている。
系のA1050、Al−Cu系のA2218、Al−M
g系のA5052,A5083、Al−Mg−Si系の
A6061,A6063などがある。この中で、銅を含
むA2218などのアルミニウム合金は、真空フランジ
材として用いられ、マグネシウムを1〜5%含むA50
52,A5083、A6061,A6063などのアル
ミニウム合金は、超高真空材として用いられている。
(発明の解決しようとする問題点) 粒子加速器などの超高真空装置の構成部分である超高真
空容器などは、上記マグネシウムを含むアルミニウム合
金を材料として押し出し等の方法により製造したパイプ
材、圧延材など超高真空材をTIG溶接等の方法によっ
て溶接して製作される。
空容器などは、上記マグネシウムを含むアルミニウム合
金を材料として押し出し等の方法により製造したパイプ
材、圧延材など超高真空材をTIG溶接等の方法によっ
て溶接して製作される。
ところが、このように、従来の超高真空材で作られた超
高真空容器などは、その内面に粒子線や軌道放射光など
の高エネルギービームが照射されると、内部の超高真空
状態が阻害されてしまうという問題があった。
高真空容器などは、その内面に粒子線や軌道放射光など
の高エネルギービームが照射されると、内部の超高真空
状態が阻害されてしまうという問題があった。
発明者らは、この原因を探るために、次のような試験を
行なった。すなわち、従来の超高真空材(A5083)
をTIG溶接で溶接して超高真空容器を製作し、この超
高真空容器の溶接母材(圧延材)部、TIG溶接による
溶接部およびその周辺部のそれぞれについて、イオンマ
イクロアナライザを用い、マグネシウムの深さ方向の分
析を行なった。この結果、第9図に示すように、母材部
(実線で示す曲線)、溶接部(破線で示す曲線)および
その周辺部(一点鎖線で示す曲線)の表面近くには、マ
グネシウムが大量に分布していた。とくに、溶接部およ
び周辺部の表面近くには多く、母材部の表面近くの数十
倍にもなっていた。このため、超高真空容器内面に高エ
ネルギービームが照射されると、容器内表面近く、とく
に、溶接部およびその周辺部の表面近くに大量に分布し
ているマグネシウムが真空空間にたたき出され、マグネ
シウムが蒸気圧の高い金属であることから、たたき出さ
れたマグネシウムによって超高真空容器内部の超高真空
状態が阻害されていたのである。
行なった。すなわち、従来の超高真空材(A5083)
をTIG溶接で溶接して超高真空容器を製作し、この超
高真空容器の溶接母材(圧延材)部、TIG溶接による
溶接部およびその周辺部のそれぞれについて、イオンマ
イクロアナライザを用い、マグネシウムの深さ方向の分
析を行なった。この結果、第9図に示すように、母材部
(実線で示す曲線)、溶接部(破線で示す曲線)および
その周辺部(一点鎖線で示す曲線)の表面近くには、マ
グネシウムが大量に分布していた。とくに、溶接部およ
び周辺部の表面近くには多く、母材部の表面近くの数十
倍にもなっていた。このため、超高真空容器内面に高エ
ネルギービームが照射されると、容器内表面近く、とく
に、溶接部およびその周辺部の表面近くに大量に分布し
ているマグネシウムが真空空間にたたき出され、マグネ
シウムが蒸気圧の高い金属であることから、たたき出さ
れたマグネシウムによって超高真空容器内部の超高真空
状態が阻害されていたのである。
上記問題が生じないようにするためには、超高真空容器
を構成する超高真空材としてマグネシウムを含まない純
アルミニウム材を用いればよい。しかしながら、純アル
ミニウム材で超高真空容器を構成すると、純アルミニウ
ム材がマグネシウムを含むアルミニウム合金材と比べて
機械的強度に劣るため、容器の肉厚を厚くする必要があ
り、容器が重くなるという欠点があった。
を構成する超高真空材としてマグネシウムを含まない純
アルミニウム材を用いればよい。しかしながら、純アル
ミニウム材で超高真空容器を構成すると、純アルミニウ
ム材がマグネシウムを含むアルミニウム合金材と比べて
機械的強度に劣るため、容器の肉厚を厚くする必要があ
り、容器が重くなるという欠点があった。
(発明の目的) 以上の問題点を解消するため、本発明は、軽量で、か
つ、内面に高エネルギービームが照射されても、内部を
超高真空状態に保つことが可能なアルミニウム製の超高
真空容器等を構成することができる超高真空材を提供す
ることを目的としている。
つ、内面に高エネルギービームが照射されても、内部を
超高真空状態に保つことが可能なアルミニウム製の超高
真空容器等を構成することができる超高真空材を提供す
ることを目的としている。
(発明の構成) 本発明は、超高真空装置の構成部品に使用される超高真
空材において、マグネシウムを含むアルミニウム合金か
らなる層を主体とし、この層の表面の少なくとも超高真
空にさらされる部分が厚み0.5mm以上の純アルミニウ
ムからなる層で覆われて構成されていることを特徴とす
る超高真空材をその要旨としている。
空材において、マグネシウムを含むアルミニウム合金か
らなる層を主体とし、この層の表面の少なくとも超高真
空にさらされる部分が厚み0.5mm以上の純アルミニウ
ムからなる層で覆われて構成されていることを特徴とす
る超高真空材をその要旨としている。
以上の構成によれば、超高真空にさらされる面にマグネ
シウムが分布しなくなる。したがって、これを用いて超
高真空容器等を構成すれば、容器等の超高真空にさらさ
れる面に高エネルギービームが照射されても、マグネシ
ウムが真空空間にたたき出されなくなる。しかも、容器
等がマグネシウムを含む機械的強度に優れたアルミニウ
ム合金を主体として構成されることとなり、肉厚が薄い
軽量な容器等とすることができる。
シウムが分布しなくなる。したがって、これを用いて超
高真空容器等を構成すれば、容器等の超高真空にさらさ
れる面に高エネルギービームが照射されても、マグネシ
ウムが真空空間にたたき出されなくなる。しかも、容器
等がマグネシウムを含む機械的強度に優れたアルミニウ
ム合金を主体として構成されることとなり、肉厚が薄い
軽量な容器等とすることができる。
(実施例) 第1図は本発明に係る超高真空材の実施例が用いられた
電子線加速器を概略的に示している。この電子線加速器
は、電子銃1、線型加速器2、シンクロトロン加速器
3、実験装置4およびビームトランスポート系5を備え
ている。電子銃1で作成した電子を線型加速器2により
パルス状に加速し、加速された電子をシンクロトロン加
速器3に蓄積して、さらに高エネルギー状態に加速して
から、このシンクロトロン加速器3より軌道放射光を取
り出し実験装置4で各種の実験を行なうようになってい
る。
電子線加速器を概略的に示している。この電子線加速器
は、電子銃1、線型加速器2、シンクロトロン加速器
3、実験装置4およびビームトランスポート系5を備え
ている。電子銃1で作成した電子を線型加速器2により
パルス状に加速し、加速された電子をシンクロトロン加
速器3に蓄積して、さらに高エネルギー状態に加速して
から、このシンクロトロン加速器3より軌道放射光を取
り出し実験装置4で各種の実験を行なうようになってい
る。
この電子線加速器において、シンクロトロン加速器3お
よびビームトランスポート系5は、アルミニウム製超高
真空部品になっている。これらの部品は、断面形状が第
2図に示すような円形、または、第3図に示すようなレ
ーストラック形になったパイプ状の超高真空材8,9を
必要な長さに切断し、その両端に真空フランジを溶接し
て構成している。断面形状を円形にするか、レーストラ
ック形にするかは、外周に取り付けられる磁石の種類に
より選択する。第2図および第3図に示すパイプ状の超
高真空材8,9はマグネシウムを含むアルミニウム合金
(Al−Mg系のA5052,A5083、Al−Mg
−Si系のA6061,A6063など)からなる層1
1を主体とし、その層の超高真空にさらされる部分、つ
まり、内周面が純アルミニウム(A1050など)から
なる層12で覆われて構成されている。このようなパイ
プ状の超高真空材(クラッドパイプ)8,9を製作する
には、次の2通りの方法があり、断面形状、サイズに応
じて最適な方法を採用する。第1の方法は、純アルミニ
ウムからなる層(以下、「純アルミニウム層」という)
を内層に、マグネシウムを含むアルミニウム合金からな
る層(以下、「アルミニウム合金層」という)を外層に
配置した二重筒状のビレットを用い、これを押し出し成
形により得るようにする方法であり、円形断面のクラッ
ドパイプ8を得るのに適している。第2の方法は、純ア
ルミニウム製パイプとアルミニウム合金製パイプを個別
に作っておき、アルミニウム合金製パイプに純アルミニ
ウム製パイプを挿入した後、アルミニウム合金製パイプ
を支えながら、純アルミニウム製パイプに内圧を作用さ
せて純アルミニウム製パイプとアルミニウム合金製パイ
プとを一体化することにより得るようにする方法であ
り、レーストラック形断面のクラッドパイプ9を得るの
に適している。
よびビームトランスポート系5は、アルミニウム製超高
真空部品になっている。これらの部品は、断面形状が第
2図に示すような円形、または、第3図に示すようなレ
ーストラック形になったパイプ状の超高真空材8,9を
必要な長さに切断し、その両端に真空フランジを溶接し
て構成している。断面形状を円形にするか、レーストラ
ック形にするかは、外周に取り付けられる磁石の種類に
より選択する。第2図および第3図に示すパイプ状の超
高真空材8,9はマグネシウムを含むアルミニウム合金
(Al−Mg系のA5052,A5083、Al−Mg
−Si系のA6061,A6063など)からなる層1
1を主体とし、その層の超高真空にさらされる部分、つ
まり、内周面が純アルミニウム(A1050など)から
なる層12で覆われて構成されている。このようなパイ
プ状の超高真空材(クラッドパイプ)8,9を製作する
には、次の2通りの方法があり、断面形状、サイズに応
じて最適な方法を採用する。第1の方法は、純アルミニ
ウムからなる層(以下、「純アルミニウム層」という)
を内層に、マグネシウムを含むアルミニウム合金からな
る層(以下、「アルミニウム合金層」という)を外層に
配置した二重筒状のビレットを用い、これを押し出し成
形により得るようにする方法であり、円形断面のクラッ
ドパイプ8を得るのに適している。第2の方法は、純ア
ルミニウム製パイプとアルミニウム合金製パイプを個別
に作っておき、アルミニウム合金製パイプに純アルミニ
ウム製パイプを挿入した後、アルミニウム合金製パイプ
を支えながら、純アルミニウム製パイプに内圧を作用さ
せて純アルミニウム製パイプとアルミニウム合金製パイ
プとを一体化することにより得るようにする方法であ
り、レーストラック形断面のクラッドパイプ9を得るの
に適している。
パルス状の電子ビームを連続ビームとして使用する時に
は、第4図に示すように、シンクロトロン加速器の代わ
りにパルスビームストレッチャー6が取り付けられる。
このパルスビームストレッチャー6には、電子ビームを
連続化するための電磁石を内蔵した超高真空容器7が複
数個配置される。
は、第4図に示すように、シンクロトロン加速器の代わ
りにパルスビームストレッチャー6が取り付けられる。
このパルスビームストレッチャー6には、電子ビームを
連続化するための電磁石を内蔵した超高真空容器7が複
数個配置される。
この超高真空容器7は、第5図(a),(b)に示すように、
立方体の形状をしている。超高真空容器7の側壁7aに
は、ノズル71,72,73が取り付けられている。電
子ビームは、ノズル71より入り、ノズル72より出る
ようになっている。ノズル73は、真空排気用および内
部の電磁石の位置調整用として設けられている。ノズル
71,72,73は、第3図に示すクラッドパイプで構
成されている。ノズル71,72,73には、真空フラ
ンジ71a,72a,73aが溶接により取り付けられ
ている。超高真空容器7の上部には相フランジ74が溶
接により取り付けられ、この相フランジ74の上に盲フ
ランジ75が乗せられて真空シールされている。
立方体の形状をしている。超高真空容器7の側壁7aに
は、ノズル71,72,73が取り付けられている。電
子ビームは、ノズル71より入り、ノズル72より出る
ようになっている。ノズル73は、真空排気用および内
部の電磁石の位置調整用として設けられている。ノズル
71,72,73は、第3図に示すクラッドパイプで構
成されている。ノズル71,72,73には、真空フラ
ンジ71a,72a,73aが溶接により取り付けられ
ている。超高真空容器7の上部には相フランジ74が溶
接により取り付けられ、この相フランジ74の上に盲フ
ランジ75が乗せられて真空シールされている。
超高真空容器7は、第6図に示すような平板状の超高真
空材10をそれぞれ側壁7a、底壁7b、盲フランジ7
5等の大きさに合わせて切断し、これらの切断部材を組
み合わせ、角部をTIG溶接等により溶接することで構
成されている。第6図に示す平板状の超高真空材10
は、アルミニウム合金層11を主体とし、その層の片面
が純アルミニウム層12で覆われて構成されている。こ
のような平板状の超高真空材(クラッド材)10を製作
するには、アルミニウム合金板と純アルミニウム板とを
重ね合わせて圧延するようにする。
空材10をそれぞれ側壁7a、底壁7b、盲フランジ7
5等の大きさに合わせて切断し、これらの切断部材を組
み合わせ、角部をTIG溶接等により溶接することで構
成されている。第6図に示す平板状の超高真空材10
は、アルミニウム合金層11を主体とし、その層の片面
が純アルミニウム層12で覆われて構成されている。こ
のような平板状の超高真空材(クラッド材)10を製作
するには、アルミニウム合金板と純アルミニウム板とを
重ね合わせて圧延するようにする。
角部の溶接は、第7図に示すようにする。すなわち、純
アルミニウム合金層12が超高真空にさらされる容器内
側に配置され、アルミニウム合金層11が大気にさらさ
れる容器外側に配置されるようにして、クラッド板10
同士を直角に突き合わせ、純アルミニウム層12同士を
純アルミニウム用の溶接材料13を用いて連続的に溶接
する。この溶接のみでは大気圧に対する機械的強度が不
足するので、アルミニウム合金層11同志をアルミニウ
ム合金用の溶接材料14によって断続的に溶接し、機械
的強度をもたせるようにする。
アルミニウム合金層12が超高真空にさらされる容器内
側に配置され、アルミニウム合金層11が大気にさらさ
れる容器外側に配置されるようにして、クラッド板10
同士を直角に突き合わせ、純アルミニウム層12同士を
純アルミニウム用の溶接材料13を用いて連続的に溶接
する。この溶接のみでは大気圧に対する機械的強度が不
足するので、アルミニウム合金層11同志をアルミニウ
ム合金用の溶接材料14によって断続的に溶接し、機械
的強度をもたせるようにする。
第2図,第3図および第6図に示した超高真空材など、
本発明に係る超高真空材における純アルミニウム層12
の厚みは、0.5mm以上であることが必要である。これ
は、次の理由による。
本発明に係る超高真空材における純アルミニウム層12
の厚みは、0.5mm以上であることが必要である。これ
は、次の理由による。
クラッド板同士をTIG溶接により第7図に示すように
溶接し、EPMA線分析によってアルミニウム合金層1
1から純アルミニウム層12へのマグネシウムの拡散に
ついて分析した。これを、純アルミニウム層12の厚み
が種々異なるクラッド板について、それぞれ行なった。
なお、純アルミニウムにはA1050を用い、アルミニ
ウム合金にはA5052を用いた。分析方向は、図に示
すA方向であった。分析の結果、第8図に示すように、
アルミニウム合金層11から純アルミニウム層12へマ
グネシウムが拡散していることがわかった。とくに、ア
ルミニウム合金層11と純アルミニウム層12との境
界、つまり、クラッドの境界より純アルミニウム層12
側へ0.1mm移動したところに、アルミニウム合金層1
2のマグネシウム濃度と比べて2.5〜3倍も高いマグ
ネシウム濃度が検出された。拡散領域は、クラッドの境
界より純アルミニウム層12側へ0.3mmのところまで
であった。
溶接し、EPMA線分析によってアルミニウム合金層1
1から純アルミニウム層12へのマグネシウムの拡散に
ついて分析した。これを、純アルミニウム層12の厚み
が種々異なるクラッド板について、それぞれ行なった。
なお、純アルミニウムにはA1050を用い、アルミニ
ウム合金にはA5052を用いた。分析方向は、図に示
すA方向であった。分析の結果、第8図に示すように、
アルミニウム合金層11から純アルミニウム層12へマ
グネシウムが拡散していることがわかった。とくに、ア
ルミニウム合金層11と純アルミニウム層12との境
界、つまり、クラッドの境界より純アルミニウム層12
側へ0.1mm移動したところに、アルミニウム合金層1
2のマグネシウム濃度と比べて2.5〜3倍も高いマグ
ネシウム濃度が検出された。拡散領域は、クラッドの境
界より純アルミニウム層12側へ0.3mmのところまで
であった。
この分析結果より、純アルミニウム層12の厚みを0.
5mm以上とすれば、純アルミニウム層12の表面にマグ
ネシウムが達しなくなり、その表面に高エネルギービー
ムが照射されてもマグネシウムがたたき出されなくなる
ことがわかる。したがって、純アルミニウム層12の厚
みは、0.5mm以上あることが必要なのである。
5mm以上とすれば、純アルミニウム層12の表面にマグ
ネシウムが達しなくなり、その表面に高エネルギービー
ムが照射されてもマグネシウムがたたき出されなくなる
ことがわかる。したがって、純アルミニウム層12の厚
みは、0.5mm以上あることが必要なのである。
通常、純アルミニウム層12の厚みは、2〜3mmとす
る。なお、純アルミニウム層12は、アルミニウム合金
層11の表面の超高真空にさらされる部分のみを覆って
いてもよく、全表面を覆っていてもよい。
る。なお、純アルミニウム層12は、アルミニウム合金
層11の表面の超高真空にさらされる部分のみを覆って
いてもよく、全表面を覆っていてもよい。
アルミニウム合金層11の厚みは、超高真空容器のサイ
ズに依存し、強度解析を行なった上で、最適値を求め、
その値に応じて設定するようにすればよい。
ズに依存し、強度解析を行なった上で、最適値を求め、
その値に応じて設定するようにすればよい。
(発明の効果) 以上に説明してきたように、本発明に係る超高真空材
は、マグネシウムを含むアルミニウム合金からなる層を
主体とし、この層の表面の少なくとも超高真空にさらさ
れる部分が厚み0.5mm以上の純アルミニウムからなる
層で覆われて構成されている。このため、これを用いて
超高真空容器等を構成すれば、容器等の超高真空にさら
される面に高エネルギービームが照射されても、マグネ
シウムを含むアルミニウム合金からなる層が純アルミニ
ウムからなる層で覆われていることにより、マグネシウ
ムを含むアルミニウム合金からなる層にビームが照射さ
れることがない。しかも、純アルミニウムからなる層の
厚みを0.5mm以上としたことにより、マグネシウムを
含むアルミニウム合金からなる層から純アルミニウムか
らなる層へ拡散するマグネシウムが純アルミニウムから
なる層の表面、つまり、容器等の超高真空にさらされる
面まで達することがない。したがって、容器等の超高真
空にさらされる面に高エネルギービームが照射されて
も、マグネシウムが真空空間にたたき出されなくなる。
また、容器等がマグネシウムを含むアルミニウム合金を
主体として構成されることとなり、マグネシウムを含む
アルミニウム合金が機械的強度に優れていることから、
肉厚を薄くでき、軽量な容器等になる。しかも、容器等
がアルミニウム製となり、アルミニウムの優れた特性を
もった容器等になる。
は、マグネシウムを含むアルミニウム合金からなる層を
主体とし、この層の表面の少なくとも超高真空にさらさ
れる部分が厚み0.5mm以上の純アルミニウムからなる
層で覆われて構成されている。このため、これを用いて
超高真空容器等を構成すれば、容器等の超高真空にさら
される面に高エネルギービームが照射されても、マグネ
シウムを含むアルミニウム合金からなる層が純アルミニ
ウムからなる層で覆われていることにより、マグネシウ
ムを含むアルミニウム合金からなる層にビームが照射さ
れることがない。しかも、純アルミニウムからなる層の
厚みを0.5mm以上としたことにより、マグネシウムを
含むアルミニウム合金からなる層から純アルミニウムか
らなる層へ拡散するマグネシウムが純アルミニウムから
なる層の表面、つまり、容器等の超高真空にさらされる
面まで達することがない。したがって、容器等の超高真
空にさらされる面に高エネルギービームが照射されて
も、マグネシウムが真空空間にたたき出されなくなる。
また、容器等がマグネシウムを含むアルミニウム合金を
主体として構成されることとなり、マグネシウムを含む
アルミニウム合金が機械的強度に優れていることから、
肉厚を薄くでき、軽量な容器等になる。しかも、容器等
がアルミニウム製となり、アルミニウムの優れた特性を
もった容器等になる。
第1図は本発明に係る超高真空材が用いられた電子線加
速器を概略的に示す平面図、第2図は円形断面のパイプ
状にした超高真空材を示す断面図、第3図はレーストラ
ック形断面のパイプ状にした超高真空材を示す断面図、
第4図は電子線加速器の別例を概略的に示す平面図、第
5図(a)は超高真空容器の一例を示す平面図、第5図(b)
はその正面図、第6図は平板状の実施例を示す断面図、
第7図はそれを溶接した状態を示す断面図、第8図は平
板状の実施例の分析グラフ、第9図は従来の超高真空材
の分析グラフである。 3,5,6,7…超高真空装置の構成部品、8,9,1
0…超高真空材、11…マグネシウムを含むアルミニウ
ム合金からなる層、12…純アルミニウムからなる層。
速器を概略的に示す平面図、第2図は円形断面のパイプ
状にした超高真空材を示す断面図、第3図はレーストラ
ック形断面のパイプ状にした超高真空材を示す断面図、
第4図は電子線加速器の別例を概略的に示す平面図、第
5図(a)は超高真空容器の一例を示す平面図、第5図(b)
はその正面図、第6図は平板状の実施例を示す断面図、
第7図はそれを溶接した状態を示す断面図、第8図は平
板状の実施例の分析グラフ、第9図は従来の超高真空材
の分析グラフである。 3,5,6,7…超高真空装置の構成部品、8,9,1
0…超高真空材、11…マグネシウムを含むアルミニウ
ム合金からなる層、12…純アルミニウムからなる層。
Claims (1)
- 【請求項1】超高真空装置の構成部品に使用される超高
真空材において、マグネシウムを含むアルミニウム合金
からなる層を主体とし、この層の表面の少なくとも超高
真空にさらされる部分が厚み0.5mm以上の純アルミニ
ウムからなる層で覆われて構成されていることを特徴と
する超高真空材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21893187A JPH0618630B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 超高真空材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21893187A JPH0618630B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 超高真空材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6463029A JPS6463029A (en) | 1989-03-09 |
| JPH0618630B2 true JPH0618630B2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=16727566
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21893187A Expired - Lifetime JPH0618630B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 超高真空材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618630B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4998404B2 (ja) * | 2007-08-16 | 2012-08-15 | 三菱マテリアル株式会社 | パワーモジュール用基板及びその製造方法並びにパワーモジュール |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP21893187A patent/JPH0618630B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6463029A (en) | 1989-03-09 |
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