JPH0618641U - シリンダライナの冷却構造 - Google Patents

シリンダライナの冷却構造

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JPH0618641U
JPH0618641U JP6359392U JP6359392U JPH0618641U JP H0618641 U JPH0618641 U JP H0618641U JP 6359392 U JP6359392 U JP 6359392U JP 6359392 U JP6359392 U JP 6359392U JP H0618641 U JPH0618641 U JP H0618641U
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JP
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annular groove
cylinder liner
cooling
peripheral surface
cylinder
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JP6359392U
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English (en)
Inventor
藤夫 浜
謙市 原科
Original Assignee
帝国ピストンリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿式ライナを使用していた従来のエンジンに
大幅な変更を要さずにシリンダライナの冷却性能を改善
する。 【構成】 外周面に冷却液溝4〜12を形成したシリン
ダライナ1の外周面に薄肉スリーブ20を嵌装し、これ
をウォータジャケット32,33を形成しているシリン
ダブロック30のシリンダボア31に挿入する。冷却液
溝4〜12とウォータジャケット32,33とを仕切る
薄肉スリーブ20は冷却液溝4〜12とウォータジャケ
ット32,33とを連通する冷却水の出口22と入口2
3とを備える。 【効果】 シリンダライナの冷却を溝冷却で行えるため
シリンダライナの冷却性能を改善でき、かつスリーブが
薄肉であるので、湿式ライナを使用していた従来のエン
ジンに大幅な変更を要することがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内燃機関のシリンダライナの冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ディーゼルエンジンはシリンダブロックのシリンダボアの内周面に 設けられたウォータジャケットに冷却水を流すことによりシリンダライナを冷却 している。しかしながら、この冷却方式は、 ・シリンダライナの上部を充分に冷却することができない。 ・シリンダライナの周方向における冷却が不均一である。 の不都合があり、エンジンのより一層の高性能化や排気ガスのクリーン化に対し て改善が求められている。
【0003】 一方、実公平3−29560号公報には、シリンダライナの外周面に複数の環 状溝群が形成され、各環状溝群には環状溝同士を互いに連通させるとともに冷却 液の入口をなす縦方向溝と環状溝同士を互いに連通させるとともに冷却液の出口 をなす縦方向溝とが設けられており、隣接する環状溝群は冷却液の出口と入口と が直列に連通されて、各環状溝群を順次冷却液が流れるように構成されているシ リンダライナが示されている。そして各環状溝群における環状溝の総断面積を上 部で小さく、下部で大きくすることにより、各環状溝群内を流れる冷却液の流速 を変化させ、シリンダライナの軸方向の冷却の最適化を図っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
湿式ライナを使用している従来のエンジンに、上記実公平3−29560号公 報記載のシリンダライナを組み込む場合、シリンダボア間のピッチを変更する必 要が生じ、この変更はシリンダブロックのみならずエンジン全体に波及し、全く 新しいエンジンを設計することにつながる。
【0005】 本考案は、湿式ライナを使用していた従来のエンジンに大幅な変更を要するこ となく適用でき、かつシリンダライナの冷却を改善できるシリンダライナの冷却 構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の構成はシリンダブロックのシリンダボアに挿入されるシリンダライナ には外周面に薄肉スリーブが嵌装されており、この薄肉スリーブを装着したシリ ンダライナがシリンダボアに挿入され、前記薄肉スリーブにより前記シリンダボ ア内周面に形成されているウォータジャケットと前記シリンダライナの外周面に 形成されている冷却液溝とが仕切られ、前記冷却液溝と前記ウォータジャケット とを連通する冷却水の入口と出口とが前記薄肉スリーブに形成されていることを 特徴とする。
【0007】
【作用】
シリンダライナの外周面に嵌装されている薄肉スリーブによって、シリンダラ イナ外周面周りの冷却液溝とボア内周面周りのウォータジャケットとが仕切られ 、冷却水は薄肉スリーブに形成されている冷却水の入口を通ってウォータジャケ ットからシリンダライナ外周面周りの冷却液溝に流入し、シリンダライナ外周を 流れた後、薄肉スリーブに形成されている冷却水の出口を通ってウォータジャケ ットへ流出する。このようにして、シリンダライナは溝冷却により冷却性能を改 善できる。そして、スリーブが薄肉であるので、湿式ライナを使用していた従来 のエンジンに大幅な変更を要することなく適用することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は薄肉スリーブを嵌 装したシリンダライナが挿入されているシリンダボア部分の一部分を示す縦断面 図、図2はシリンダライナを示す斜視図、図3はシリンダライナの外周面の一部 分を示す展開図で、冷却液の流れを説明する図、図4は薄肉スリーブを示す斜視 図である。
【0009】 シリンダライナの主要な寸法は以下の通りである。 鍔部外径 :165mm ライナ外径(鍔下嵌合部) :155mm ライナ内径 :135mm ライナ長さ :230mm
【0010】 シリンダライナ1は上端に鍔部2を備え、この鍔部2の下方のライナ外周面の 上端部にシリンダボアとの嵌合部3が設けられている。嵌合部3よりも下方のラ イナ外周面は後記する薄肉スリーブ20が嵌挿するために嵌合部3よりも若干小 径に形成されており、このライナ外周面に、軸方向に間隔をおいて15個の環状 溝4が形成されている。そしてこれらの環状溝4は3つの環状溝群に分けられる 。
【0011】 この3つの環状溝群は、ライナ上端側の第1番目の環状溝4から第5番目の環 状溝4までの第1環状溝群4A、第6番目の環状溝4から第10番目の環状溝4 までの第2環状溝群4B、第11番目の環状溝4から第15番目の環状溝4まで の第3環状溝群4Cから構成されている。
【0012】 第1環状溝群4Aには、ライナ周方向の180度離れた2つの位置に、環状溝 4同士を連通させる2本の縦方向溝5,6が形成されており、一方の縦方向溝5 が冷却液の入口をなし、他方の縦方向溝6が冷却液の出口をなす。
【0013】 同様に、第2環状溝群4Bにも、第1環状溝群4Aの縦方向溝5,6と周方向 において同一の2つの位置に、環状溝4同士を連通させる2本の縦方向溝7,8 が形成されており、第1環状溝群4Aの冷却液の入口側に位置する縦方向溝7が 冷却液の出口をなし、他方の縦方向溝8が冷却液の入口をなす。
【0014】 また、第3環状溝群4Cにも、同様に、第2環状溝群4Bの縦方向溝7,8と 周方向において同一の2つの位置に、環状溝4同士を連通させる2本の縦方向溝 9,10が形成されており、第2環状溝群4Bの冷却液の入口側に位置する縦方 向溝9が冷却液の出口をなし、他方の縦方向溝10が冷却液の入口をなす。
【0015】 そして、第1環状溝群4Aの冷却液の入口をなす縦方向溝5と、第2環状溝群 4Bの冷却液の出口をなす縦方向溝7とは、これらの縦方向溝5,7と周方向に おいて同一の位置で第5番目の環状溝と第6番目の環状溝4の間に設けられた縦 方向溝11で直列に連通されている。
【0016】 同様に、第2環状溝群4Bの冷却液の入口をなす縦方向溝8と、第3環状溝群 4Cの冷却液の出口をなす縦方向溝9とは、これらの縦方向溝8,9と周方向に おいて同一の位置で第10番目の環状溝と第11番目の環状溝4の間に設けられ た縦方向溝12で直列に連通されている。
【0017】 上記シリンダライナ1の環状溝4と縦方向溝5〜12は断面矩形形状をなして おり、溝の寸法等は下記の通りである。 第1環状溝群4A: 環状溝数 :5 環状溝深さ :3mm 環状溝幅 :6mm 環状溝総断面積 :90mm2 第2環状溝群4B: 環状溝数 :5 環状溝深さ :3mm 環状溝幅 :7mm 環状溝総断面積 :105mm2 第3環状溝群4C: 環状溝数 :5 環状溝深さ :3mm 環状溝幅 :8mm 環状溝総断面積 :120mm2 縦方向溝: 溝深さ :3mm 溝幅 :24.4mm
【0018】 このシリンダライナ1の冷却液溝4〜12が形成されている外周面に薄肉スリ ーブ20(図4参照)が嵌装され、薄肉スリーブ20の内周面とシリンダライナ 1の外周面に形成されている上記溝4〜12とで画定される空間が冷却液通路2 1をなす。薄肉スリーブ20はステンレス鋼製の円筒で、下記の寸法を有してい る。 スリーブ内径 :153mm スリーブ外径 :155mm スリーブ長さ :155mm
【0019】 薄肉スリーブ20には、周面の上端部に冷却水の出口をなす貫通孔22が形成 されており、周面の下端部に冷却水の入口をなす貫通孔23が形成されている。 これらの貫通孔22,23は周面において180度離れた位置に配置されており 、シリンダライナ1に嵌装されたとき、第1環状溝群4Aにおける上部の環状溝 4の高さ位置に冷却水出口貫通孔22が配置し、第3環状溝群4Cにおける下部 の環状溝4の高さ位置に冷却水入口貫通孔23が配置する。
【0020】 この薄肉スリーブ20は下端部がシリンダライナ1の外周面の下端部に形成さ れた環状溝24内にかしめられて固定される。
【0021】 薄肉スリーブ20を嵌装したシリンダライナ1がシリンダブロック30のシリ ンダボア31に挿入される。シリンダボア31の内周面には周方向全長にわたっ て形成されたウォータジャケット32,33が上下方向において2つ形成されて おり、上部のウォータジャケット32は上端側から数えて第1番目の環状溝4か ら第7番目の環状溝4までにわたる上下長さを有しており、下部のウォータジャ ケット33は第8番目の環状溝4から固定用の環状溝24の下方位置までにわた る上下長さを有している。これらのウォータジャケット32,33と前記冷却液 溝4〜12は薄肉スリーブ20で仕切られ、上部のウォータジャケット32は冷 却水出口貫通孔22により第1環状溝群4Aの上部の環状溝4に連通されており 、下部のウォータジャケット33は冷却水入口貫通孔23により第3環状溝群4 Cの下部の環状溝4に連通されている。
【0022】 なお、34、35はシリンダライナ1の下端部の外周面に形成されているOリ ング溝に装着されているOリングである。
【0023】 以下に冷却水の流れを説明すると、ラジエータで冷却された冷却水は、シリン ダブロック30に形成されている冷却水通路(図示せず)を通って、下部のウォ ータジャケット33に流入し、薄肉スリーブ20の下端部に形成されている冷却 水入口貫通孔23から、シリンダライナ1の外周面周りの冷却液通路21に流入 する。
【0024】 シリンダライナ1の第3環状溝群4Cの入口をなす縦方向溝10に流入した冷 却水は、第3環状溝群4Cの環状溝4を180度反対側の方へ流れていき、第3 環状溝群4Cの出口をなす縦方向溝9から第2環状溝群4Bの入口をなす縦方向 溝8へ流入する。
【0025】 そして第2環状溝群4Bの環状溝4を180度反対側の方へ流れていき、第2 環状溝群4Bの出口をなす縦方向溝7から第1環状溝群4Aの入口をなす縦方向 溝5へ流入する。
【0026】 そして第1環状溝群4Aの環状溝4を180度反対側の方へ流れていき、第1 環状溝群4Aの出口をなす縦方向溝6から、薄肉スリーブ20の上端部に形成さ れている冷却水出口貫通孔22を通って、上部のウォータジャケット32に流入 し、図示しないシリンダヘッドの冷却水通路に流れる。
【0027】 以上の場合、3つの環状溝群4A,4B,4Cにおける環状溝4の総断面積は 上部の環状溝群ほど小さくなり、各環状溝群4A,4B,4Cを流れる冷却水の 流速は、下部の第3環状溝群4Cよりも中央部の第2環状溝群4Bの方が大きく 、中央部の第2環状溝群4Bよりも上部の第1環状溝群4Aの方が大きくなる。
【0028】 したがって、ライナ上部にいくほど冷却水の熱伝達係数は大きくなり、冷却能 力が大きくなって、シリンダライナ1の軸方向の温度勾配(上部で高く、下部で 低い)に対応した適切な冷却が行われる。また、冷却水は環状溝4を通じてシリ ンダライナ1の外周を周方向に流れるので、円周方向における冷却も均一化が図 れる。
【0029】 本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えば溝の断面形状は矩形形 状の他、円弧形状、V字形状、正方形形状などであってもよい。ただし、伝熱面 積を大きくするためには矩形や正方形が望ましい。
【0030】 また、上記実施例では、シリンダライナ1の外周面に3つの環状溝群を形成し たが、環状溝群の数は2つ、あるいは4以上設けるようにしてもよい。
【0031】 また、上記実施例では、各環状溝群を複数個の環状溝の集合したものとしたが 、ライナ上端側から数えて第1番目の環状溝群は1個の環状溝とし、残りの環状 溝群を複数個の環状溝の集合したものとすることもできる。
【0032】 また、本考案は上記で説明した環状溝群構成の冷却構造に限定して適用される ものではなく、シリンダライナの外周面に形成される溝構成は他の冷却溝構成で もよい。
【0033】
【考案の効果】 以上説明したように本考案によれば、シリンダライナの外周面に薄肉スリーブ を嵌装することにより、シリンダライナ外周面に形成されている冷却液溝とシリ ンダボアに形成されているウォータジャケットとが仕切られ、かつ両者は薄肉ス リーブに設けた入口と出口とを通じて連通される。このようにして、シリンダラ イナの冷却を溝冷却で行えるためシリンダライナの冷却性能の改善を図ることが でき、かつ、スリーブが薄肉であるので、湿式ライナを使用していた従来のエン ジンに大幅な変更を要することなく適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、薄肉スリーブを嵌装
したシリンダライナが挿入されているシリンダボア部分
の一部分を示す縦断面図である。
【図2】図1に示されているシリンダライナを示す斜視
図である。
【図3】図1に示されているシリンダライナの外周面の
一部分を示す展開図で、冷却液の流れを説明する図であ
る。
【図4】図1に示されている薄肉スリーブを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 シリンダライナ 2 鍔部 3 鍔下嵌合部 4 環状溝 4A 第1環状溝群 4B 第2環状溝群 4C 第3環状溝群 5、6、7、8、9、10、11、12 縦方向溝 20 薄肉スリーブ 21 冷却液通路 22 冷却水出口 23 冷却水入口 24 環状溝 30 シリンダブロック 31 シリンダボア 32、33 ウォータジャケット 34、35 Oリング

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックのシリンダボアに挿入
    されるシリンダライナには外周面に薄肉スリーブが嵌装
    されており、この薄肉スリーブを装着したシリンダライ
    ナがシリンダボアに挿入され、前記薄肉スリーブにより
    前記シリンダボア内周面に形成されているウォータジャ
    ケットと前記シリンダライナの外周面に形成されている
    冷却液溝とが仕切られ、前記冷却液溝と前記ウォータジ
    ャケットとを連通する冷却水の入口と出口とが前記薄肉
    スリーブに形成されていることを特徴とするシリンダラ
    イナの冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記シリンダライナの外周面に形成され
    ている冷却液溝が複数個の環状溝群を有しており、これ
    らの各環状溝群には環状溝同士を連通させるとともに冷
    却液の入口をなす縦方向溝と環状溝同士を連通させると
    ともに冷却液の出口をなす縦方向溝とが設けられ、隣接
    する環状溝群は冷却液の出口と入口とが直列に連通され
    ていることを特徴とする請求項1記載のシリンダライナ
    の冷却構造。
  3. 【請求項3】 各環状溝群における環状溝の総断面積は
    下部の環状溝群から上部の環状溝群に向かって減少して
    いることを特徴とする請求項2記載のシリンダライナの
    冷却構造。
  4. 【請求項4】 前記薄肉スリーブの一部分が、シリンダ
    ライナ外周面に設けられた固定用環状溝内にかしめられ
    て固定されていることを特徴とする請求項1,2,また
    は3記載のシリンダライナの冷却構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018080695A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft 車両用冷却装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0329560U (ja) * 1989-07-31 1991-03-25

Patent Citations (1)

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JP2018080695A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft 車両用冷却装置

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