JPH0618800A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JPH0618800A JPH0618800A JP1666693A JP1666693A JPH0618800A JP H0618800 A JPH0618800 A JP H0618800A JP 1666693 A JP1666693 A JP 1666693A JP 1666693 A JP1666693 A JP 1666693A JP H0618800 A JPH0618800 A JP H0618800A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザ光源の出射光がスキュー入射する走査
鏡の反射面を主走査方向に負のパワーを有する曲面で形
成し、この走査鏡の主走査光路上に補正レンズを介して
被走査面を配置した光走査装置の光学特性を向上させ
る。 【構成】 主走査方向に平行な回転軸14が主走査光路
の中央から副走査方向でレーザ光源7側に変位した回転
対称曲面で補正レンズ17の光入射面18を形成し、主
走査方向と副走査方向とに直交する回転軸15が主走査
光路の中央から副走査方向に変位した回転対称曲面で補
正レンズ17の光出射面19を形成し、補正レンズ17
のコマ収差によるスポット光の変形を低減すると共に、
補正レンズ17の内部反射による迷光の出射方向を偏向
して対策を容易とする。
鏡の反射面を主走査方向に負のパワーを有する曲面で形
成し、この走査鏡の主走査光路上に補正レンズを介して
被走査面を配置した光走査装置の光学特性を向上させ
る。 【構成】 主走査方向に平行な回転軸14が主走査光路
の中央から副走査方向でレーザ光源7側に変位した回転
対称曲面で補正レンズ17の光入射面18を形成し、主
走査方向と副走査方向とに直交する回転軸15が主走査
光路の中央から副走査方向に変位した回転対称曲面で補
正レンズ17の光出射面19を形成し、補正レンズ17
のコマ収差によるスポット光の変形を低減すると共に、
補正レンズ17の内部反射による迷光の出射方向を偏向
して対策を容易とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、レー
ザファクシミリ、デジタル複写機等に利用するレーザ光
を使用した光走査装置に関するものである。
ザファクシミリ、デジタル複写機等に利用するレーザ光
を使用した光走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、簡易で高品質な印刷方法として電
子写真法が開発され、これを実現するものとしては光走
査装置が知られている。この光走査装置とは、外周部に
多数の反射面を連設したポリゴンミラーを駆動装置の回
転軸に取付けてレーザ光源の出射光路上に配置し、前記
ポリゴンミラーの反射面の反射光路上に感光面が相対的
に副走査移動する感光部材を位置させたものであり、光
学部材の配置による光路形態の違いにより、光を収束し
てから偏向走査するポストオブジェクティブ型と、光を
偏向走査してから収束するプレオブジェクティブ型とに
分類することができる。
子写真法が開発され、これを実現するものとしては光走
査装置が知られている。この光走査装置とは、外周部に
多数の反射面を連設したポリゴンミラーを駆動装置の回
転軸に取付けてレーザ光源の出射光路上に配置し、前記
ポリゴンミラーの反射面の反射光路上に感光面が相対的
に副走査移動する感光部材を位置させたものであり、光
学部材の配置による光路形態の違いにより、光を収束し
てから偏向走査するポストオブジェクティブ型と、光を
偏向走査してから収束するプレオブジェクティブ型とに
分類することができる。
【0003】例えば、プレオブジェクティブ型の光走査
装置は、ポリゴンミラーの反射面への入射光と偏向走査
光とがポリゴンミラーの回転軸に直交する平面上に位置
するサジタル光学系を形成する。このため、fθレンズ
の使用により像面湾曲やfθ誤差を容易に補正すること
ができ、走査光の収束点を平面上に位置させることも容
易なので、多数の装置が実用化されている。しかし、上
記したfθレンズは偏向角に対応した広角レンズとして
形成する必要があるため、この設計製作や小型化が困難
で装置の生産性が低くなりがちである。
装置は、ポリゴンミラーの反射面への入射光と偏向走査
光とがポリゴンミラーの回転軸に直交する平面上に位置
するサジタル光学系を形成する。このため、fθレンズ
の使用により像面湾曲やfθ誤差を容易に補正すること
ができ、走査光の収束点を平面上に位置させることも容
易なので、多数の装置が実用化されている。しかし、上
記したfθレンズは偏向角に対応した広角レンズとして
形成する必要があるため、この設計製作や小型化が困難
で装置の生産性が低くなりがちである。
【0004】一方、ポストオブジェクティブ型の光走査
装置は、fθレンズ等の構造が簡易なので装置の設計製
作や小型化が容易で装置の生産性も高い。また、レーザ
光源からポリゴンミラーの反射面に至る光路がポリゴン
ミラーの回転軸に対して傾斜してスキュー光学系を形成
する場合には、走査光の収束点を平面上に位置させるこ
とが困難で走査速度も一定にならず、像面湾曲やfθ誤
差の補正が必要である。
装置は、fθレンズ等の構造が簡易なので装置の設計製
作や小型化が容易で装置の生産性も高い。また、レーザ
光源からポリゴンミラーの反射面に至る光路がポリゴン
ミラーの回転軸に対して傾斜してスキュー光学系を形成
する場合には、走査光の収束点を平面上に位置させるこ
とが困難で走査速度も一定にならず、像面湾曲やfθ誤
差の補正が必要である。
【0005】そして、このような課題を解決したポスト
オブジェクティブ型の光走査装置としては、特開昭61-1
56020号公報の装置がある。この装置は図12に示すよ
うに、ポリゴンミラー1の反射面2を所定半径の球面か
円筒面として形成することで、実用上問題がないところ
まで像面湾曲を低減させている。
オブジェクティブ型の光走査装置としては、特開昭61-1
56020号公報の装置がある。この装置は図12に示すよ
うに、ポリゴンミラー1の反射面2を所定半径の球面か
円筒面として形成することで、実用上問題がないところ
まで像面湾曲を低減させている。
【0006】しかし、上記した構造ではfθ誤差までは
補正できないので、この補正を実行するために電気的手
段でレーザ光源の駆動タイミングを走査速度の変動に対
応させるなどしているが、これではレーザ光源を駆動す
る回路の構造が複雑化して機器の生産性や小型軽量化を
阻害することになる。
補正できないので、この補正を実行するために電気的手
段でレーザ光源の駆動タイミングを走査速度の変動に対
応させるなどしているが、これではレーザ光源を駆動す
る回路の構造が複雑化して機器の生産性や小型軽量化を
阻害することになる。
【0007】そこで、このような課題を解決する手段と
して、本出願人は特開平1-116513号公報と特開平1-1165
14号公報及び特開平1-116515号公報に、ポリゴンミラー
の反射面を楕円筒面や放物筒面及び双曲筒面等にするこ
とで像面湾曲とfθ誤差とを同時に補正した光走査装置
を提案した。また、本出願人は特開昭64-80924号公報と
特開平1-116516号公報と特開平1-116517号公報と特開平
1-116518号公報及び特開平1-116519号公報において、面
倒れ補正用のシリンドリカルレンズの一面を円筒面とし
て他面を主走査方向にパワーを有する曲面とし、これを
上記構造のポリゴンミラーに組合わせることで上述の補
正効果を向上させた光走査装置も提案した。さらに、本
出願人は特開平1-177011号公報及び特開平1-177512号公
報において、面倒れ補正用のシリンドリカルレンズの光
入射面を主走査方向に平行な回転軸と同回転軸に垂直で
ポリゴンミラーの回転軸を含む対称面とを有する非円筒
の回転対称曲面で形成し、このシリンドリカルレンズの
光出射面を前記光入射面の回転軸と同一の対称面を有す
る主走査方向にパワーを有する曲面で形成し、これを上
記構造のポリゴンミラーに組合わせることで、より良好
に像面湾曲とfθ誤差とを補正することも提案した。
して、本出願人は特開平1-116513号公報と特開平1-1165
14号公報及び特開平1-116515号公報に、ポリゴンミラー
の反射面を楕円筒面や放物筒面及び双曲筒面等にするこ
とで像面湾曲とfθ誤差とを同時に補正した光走査装置
を提案した。また、本出願人は特開昭64-80924号公報と
特開平1-116516号公報と特開平1-116517号公報と特開平
1-116518号公報及び特開平1-116519号公報において、面
倒れ補正用のシリンドリカルレンズの一面を円筒面とし
て他面を主走査方向にパワーを有する曲面とし、これを
上記構造のポリゴンミラーに組合わせることで上述の補
正効果を向上させた光走査装置も提案した。さらに、本
出願人は特開平1-177011号公報及び特開平1-177512号公
報において、面倒れ補正用のシリンドリカルレンズの光
入射面を主走査方向に平行な回転軸と同回転軸に垂直で
ポリゴンミラーの回転軸を含む対称面とを有する非円筒
の回転対称曲面で形成し、このシリンドリカルレンズの
光出射面を前記光入射面の回転軸と同一の対称面を有す
る主走査方向にパワーを有する曲面で形成し、これを上
記構造のポリゴンミラーに組合わせることで、より良好
に像面湾曲とfθ誤差とを補正することも提案した。
【0008】そこで、この特開平1-177512号公報に開示
された光走査装置を第一の先行技術として図13ないし
図17に基づいて説明する。この光走査装置3では、図
13ないし図15に例示するように、コリメータレンズ
4とシリンドリカルレンズ5と結像レンズ6とを光軸上
に順次配置したレーザ光源である半導体レーザ7が、モ
ータ8の回転軸9で回転自在に軸支した走査鏡であるポ
リゴンミラー10の負のパワーを有する反射面11に斜
め下方から対向している。そして、この反射面11から
斜め上方に形成した反射光路上には、補正レンズ12を
介して回転自在な感光ドラム13の被走査面を配置し、
この光走査装置3は回転する反射面11に対して入射光
と出射光との光軸が傾斜したスキュー光学系を形成して
いる。
された光走査装置を第一の先行技術として図13ないし
図17に基づいて説明する。この光走査装置3では、図
13ないし図15に例示するように、コリメータレンズ
4とシリンドリカルレンズ5と結像レンズ6とを光軸上
に順次配置したレーザ光源である半導体レーザ7が、モ
ータ8の回転軸9で回転自在に軸支した走査鏡であるポ
リゴンミラー10の負のパワーを有する反射面11に斜
め下方から対向している。そして、この反射面11から
斜め上方に形成した反射光路上には、補正レンズ12を
介して回転自在な感光ドラム13の被走査面を配置し、
この光走査装置3は回転する反射面11に対して入射光
と出射光との光軸が傾斜したスキュー光学系を形成して
いる。
【0009】なお、図16に例示するように、前記ポリ
ゴンミラー10は、断面形状が半径a,bの楕円形とな
る楕円筒面として形成した反射面11を、半径cの内接
円上に連設した形状となっている。そして、前記シリン
ドリカルレンズ5と結像レンズ6とは、入射するビーム
光をポリゴンミラー10の反射面11より後方の仮想収
束点S上に収束するようになっている。
ゴンミラー10は、断面形状が半径a,bの楕円形とな
る楕円筒面として形成した反射面11を、半径cの内接
円上に連設した形状となっている。そして、前記シリン
ドリカルレンズ5と結像レンズ6とは、入射するビーム
光をポリゴンミラー10の反射面11より後方の仮想収
束点S上に収束するようになっている。
【0010】また、図17に例示するように、前記ポリ
ゴンミラー10に対向する前記補正レンズ12の光入射
面は、主走査方向に平行な回転軸14が前記感光ドラム
13の被走査面との間に位置する回転対称曲面で形成
し、前記感光ドラム13の被走査面に対向する前記補正
レンズ12の光出射面は、主走査方向と副走査方向とに
直交する回転軸15が主走査領域の中央に位置する回転
対称曲面で形成している。また、前記補正レンズ12の
光入射面は副走査方向に正のパワーを有すると共に主走
査方向に負のパワーを有し、前記補正レンズ12の光出
射面は中央部では主走査方向に負のパワーを有し、周辺
部では正のパワーを有している。なお、ここで云うパワ
ーとは、光学面の屈折力や結像力を意味している。
ゴンミラー10に対向する前記補正レンズ12の光入射
面は、主走査方向に平行な回転軸14が前記感光ドラム
13の被走査面との間に位置する回転対称曲面で形成
し、前記感光ドラム13の被走査面に対向する前記補正
レンズ12の光出射面は、主走査方向と副走査方向とに
直交する回転軸15が主走査領域の中央に位置する回転
対称曲面で形成している。また、前記補正レンズ12の
光入射面は副走査方向に正のパワーを有すると共に主走
査方向に負のパワーを有し、前記補正レンズ12の光出
射面は中央部では主走査方向に負のパワーを有し、周辺
部では正のパワーを有している。なお、ここで云うパワ
ーとは、光学面の屈折力や結像力を意味している。
【0011】このような構成において、この光走査装置
3の各パラメータを設定して光学特性をシミュレーショ
ンで検討したところ、fθ誤差や像面湾曲等の光学収差
を良好に補正できることを確認できた。
3の各パラメータを設定して光学特性をシミュレーショ
ンで検討したところ、fθ誤差や像面湾曲等の光学収差
を良好に補正できることを確認できた。
【0012】さらに、本出願人が提案した特開平1-1770
11号公報の光走査装置16では、補正レンズ17の光入
射面18を副走査方向にも湾曲した曲面とすることで、
これがポリゴンミラー10の面倒れを補正できるように
した。このようにすることで、この光走査装置16で
は、図18に例示するように、上述の光走査装置3でポ
リゴンミラー10の面倒れ補正用として使用したシリン
ドリカルレンズ5が省略可能であり、より良好にfθ誤
差や像面湾曲等の光学収差を補正できることも確認でき
た。なお、この光走査装置16では、図19に例示する
ように、補正レンズ17の光入射面18の中央点O1上
に主走査方向と平行な基準軸X1を設定すると共に主走
査方向と副走査方向とに直交する基準軸Y1を設定する
と、この光入射面18の副走査方向と直交する断面形状
をY1O1X1座標上で形成する八次の高次曲線の多項式
は、 Y1=α2X1 2+α4X1 4+α6X1 6+α8X1 8−e1 となっている。同様に、補正レンズ17の光出射面19
の中央点O2上に主走査方向と副走査方向とに直交する
基準軸Y2を設定すると共に距離e2の位置に主走査方向
と平行な基準軸X2を設定すると、この光出射面19の
副走査方向と直交する断面形状を形成する八次の高次曲
線の多項式は、 Y2=β2X2 2+β4X2 4+β6X2 6+β8X2 8−e2 となっている。
11号公報の光走査装置16では、補正レンズ17の光入
射面18を副走査方向にも湾曲した曲面とすることで、
これがポリゴンミラー10の面倒れを補正できるように
した。このようにすることで、この光走査装置16で
は、図18に例示するように、上述の光走査装置3でポ
リゴンミラー10の面倒れ補正用として使用したシリン
ドリカルレンズ5が省略可能であり、より良好にfθ誤
差や像面湾曲等の光学収差を補正できることも確認でき
た。なお、この光走査装置16では、図19に例示する
ように、補正レンズ17の光入射面18の中央点O1上
に主走査方向と平行な基準軸X1を設定すると共に主走
査方向と副走査方向とに直交する基準軸Y1を設定する
と、この光入射面18の副走査方向と直交する断面形状
をY1O1X1座標上で形成する八次の高次曲線の多項式
は、 Y1=α2X1 2+α4X1 4+α6X1 6+α8X1 8−e1 となっている。同様に、補正レンズ17の光出射面19
の中央点O2上に主走査方向と副走査方向とに直交する
基準軸Y2を設定すると共に距離e2の位置に主走査方向
と平行な基準軸X2を設定すると、この光出射面19の
副走査方向と直交する断面形状を形成する八次の高次曲
線の多項式は、 Y2=β2X2 2+β4X2 4+β6X2 6+β8X2 8−e2 となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のような形状に補
正レンズ17等を形成することで、光学特性が良好な光
走査装置16等を得ることができる。
正レンズ17等を形成することで、光学特性が良好な光
走査装置16等を得ることができる。
【0014】しかし、本出願人が上述のような光走査装
置16の光学特性を詳細に検討したところ、補正レンズ
17の光入射面18の影響によってビーム光にコマ収差
が発生するため、各像面湾曲をビーム光の各走査方向の
両端の変位で評価する従来の方法では、実際のスポット
光の形状と一致しないことが判明した。つまり、二本の
主走査周辺ビームは補正レンズ17の光入射面18のコ
マ収差によって主走査方向と副走査方向とに共に湾曲
し、特に主走査領域の外方ではスポット光が変形して面
積が増大していることが判明した。
置16の光学特性を詳細に検討したところ、補正レンズ
17の光入射面18の影響によってビーム光にコマ収差
が発生するため、各像面湾曲をビーム光の各走査方向の
両端の変位で評価する従来の方法では、実際のスポット
光の形状と一致しないことが判明した。つまり、二本の
主走査周辺ビームは補正レンズ17の光入射面18のコ
マ収差によって主走査方向と副走査方向とに共に湾曲
し、特に主走査領域の外方ではスポット光が変形して面
積が増大していることが判明した。
【0015】さらに、上述のような光走査装置16のシ
ミュレーションでは、一般的に補正レンズ17を透過し
たビーム光の光学特性のみを評価しているが、実際には
補正レンズ17の光入射面18から入射したビーム光の
一部を光出射面19が反射し、これを光入射面18が反
射してから光出射面19が透過するなどしている。そし
て、このように二度の内部反射で光出射面19が出射す
る迷光のうち、補正レンズ17の周辺部の迷光は、図2
3に例示するように、中央部から90(mm)弱の位置
に停滞してしまう上に主走査線と重なるので、感光ドラ
ム13の潜像担持体に悪影響が生じる懸念がある。
ミュレーションでは、一般的に補正レンズ17を透過し
たビーム光の光学特性のみを評価しているが、実際には
補正レンズ17の光入射面18から入射したビーム光の
一部を光出射面19が反射し、これを光入射面18が反
射してから光出射面19が透過するなどしている。そし
て、このように二度の内部反射で光出射面19が出射す
る迷光のうち、補正レンズ17の周辺部の迷光は、図2
3に例示するように、中央部から90(mm)弱の位置
に停滞してしまう上に主走査線と重なるので、感光ドラ
ム13の潜像担持体に悪影響が生じる懸念がある。
【0016】そこで、本出願人が上述のような課題を考
慮して行なった光走査装置16のシミュレーションにつ
いて、最初にパラメータを表1に例示し、つぎに、この
ようなパラメータに従って算定した各種の光学特性を図
20ないし図23及び表2に基づいて説明する。なお、
同表中の数値の単位は、長さでは(mm)で角度では(°)と
なっている。
慮して行なった光走査装置16のシミュレーションにつ
いて、最初にパラメータを表1に例示し、つぎに、この
ようなパラメータに従って算定した各種の光学特性を図
20ないし図23及び表2に基づいて説明する。なお、
同表中の数値の単位は、長さでは(mm)で角度では(°)と
なっている。
【0017】
【表1】
【0018】そして、上述のようなパラメータを設定し
て光学特性を算定したところ、図20及び表2に例示す
るように、
て光学特性を算定したところ、図20及び表2に例示す
るように、
【0019】
【表2】
【0020】と云うように各誤差の最大値は低くなって
いる。
いる。
【0021】しかし、このような光走査装置16に関し
て、前述したようにビーム光の副走査方向に拡開した光
成分による主走査像面湾曲と、ビーム光の主走査方向に
拡開した光成分による副走査像面湾曲とを算定したとこ
ろ、これは図20の破線と表2の括弧内に表示するよう
な内容となった。この場合、新たに判明した副走査像面
湾曲は本来の数値よりも小さいので問題とならないが、
主走査像面湾曲は極めて大きいために光走査装置16の
画像品質が低下することになる。
て、前述したようにビーム光の副走査方向に拡開した光
成分による主走査像面湾曲と、ビーム光の主走査方向に
拡開した光成分による副走査像面湾曲とを算定したとこ
ろ、これは図20の破線と表2の括弧内に表示するよう
な内容となった。この場合、新たに判明した副走査像面
湾曲は本来の数値よりも小さいので問題とならないが、
主走査像面湾曲は極めて大きいために光走査装置16の
画像品質が低下することになる。
【0022】そこで、このようなビーム光を副走査方向
に細長く主走査方向に連続した複数の光点と仮想して感
光ドラム13の被走査面上でのスポット形状を評価した
ところ、図21に例示するように、これは主走査領域の
外方ほどスポット形状が変形して面積が増大することが
判明した。なお、同図は最上列の最左方に成形前のビー
ム形状を図示し、この右隣の点像が主走査領域の中央の
スポット形状で以下は最下列右方まで主走査角度を拡大
した場合のスポット形状を順に図示している。
に細長く主走査方向に連続した複数の光点と仮想して感
光ドラム13の被走査面上でのスポット形状を評価した
ところ、図21に例示するように、これは主走査領域の
外方ほどスポット形状が変形して面積が増大することが
判明した。なお、同図は最上列の最左方に成形前のビー
ム形状を図示し、この右隣の点像が主走査領域の中央の
スポット形状で以下は最下列右方まで主走査角度を拡大
した場合のスポット形状を順に図示している。
【0023】さらに、このような光走査装置16に関し
て、前述したように補正レンズ17の二度の内部反射で
光出射面19が出射する迷光の光学特性を調査したとこ
ろ、図22(a)に例示するように、これは本来の走査光
と同様に主走査方向に偏向され、同図(b)及び図23に
例示するように、副走査方向の変位は微少であることが
判明した。つまり、この光走査装置16では、上述のよ
うな迷光は本来の走査光と略同一の位置に出射されて感
光ドラム13に入射するので、この対策が極めて困難で
光走査装置16の画像品質が低下することになる。
て、前述したように補正レンズ17の二度の内部反射で
光出射面19が出射する迷光の光学特性を調査したとこ
ろ、図22(a)に例示するように、これは本来の走査光
と同様に主走査方向に偏向され、同図(b)及び図23に
例示するように、副走査方向の変位は微少であることが
判明した。つまり、この光走査装置16では、上述のよ
うな迷光は本来の走査光と略同一の位置に出射されて感
光ドラム13に入射するので、この対策が極めて困難で
光走査装置16の画像品質が低下することになる。
【0024】本発明は、光学特性が良好な光走査装置を
得るものである。
得るものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】レーザ光源の出射光がス
キュー入射する反射面を備えた走査鏡を回転自在に軸支
し、走査鏡の反射面を主走査方向に負のパワーを有する
曲面で形成し、走査鏡の主走査光路上に補正レンズと被
走査面とを順次配置し、被走査面を主走査光路に対して
副走査方向に相対移動自在に位置させ、補正レンズの光
入射面を少なくとも中央部は主走査方向に平行な回転軸
が主走査光路の中央から副走査方向に変位した回転対称
曲面で形成し、補正レンズの光出射面を主走査方向と副
走査方向とに直交する回転軸が主走査光路の中央から副
走査方向に変位した回転対称曲面で形成した。
キュー入射する反射面を備えた走査鏡を回転自在に軸支
し、走査鏡の反射面を主走査方向に負のパワーを有する
曲面で形成し、走査鏡の主走査光路上に補正レンズと被
走査面とを順次配置し、被走査面を主走査光路に対して
副走査方向に相対移動自在に位置させ、補正レンズの光
入射面を少なくとも中央部は主走査方向に平行な回転軸
が主走査光路の中央から副走査方向に変位した回転対称
曲面で形成し、補正レンズの光出射面を主走査方向と副
走査方向とに直交する回転軸が主走査光路の中央から副
走査方向に変位した回転対称曲面で形成した。
【0026】
【作用】補正レンズのコマ収差によるスポット光の変形
を低減することができ、しかも、補正レンズの内部反射
による迷光の出射方向を副走査方向に偏向して被走査面
に入射しないように対策することもできるので、光学特
性が良好な光走査装置を得ることができる。
を低減することができ、しかも、補正レンズの内部反射
による迷光の出射方向を副走査方向に偏向して被走査面
に入射しないように対策することもできるので、光学特
性が良好な光走査装置を得ることができる。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図11に基づい
て説明する。まず、このポストオブジェクティブ型の光
走査装置20では、図1及び図2に例示するように、コ
リメータレンズ4と結像レンズ6を光軸上に順次配置し
たレーザ光源である半導体レーザ7が、モータ8の回転
軸9で回転自在に軸支した走査鏡であるポリゴンミラー
10の負のパワーを有する反射面11に斜め下方から対
向している。そして、この反射面11から斜め上方に形
成した反射光路上には、補正レンズ17を介して回転自
在な感光ドラム13の被走査面を配置し、この光走査装
置20は回転する反射面11に対して入射光と出射光と
の光軸が傾斜したスキュー光学系を形成している。
て説明する。まず、このポストオブジェクティブ型の光
走査装置20では、図1及び図2に例示するように、コ
リメータレンズ4と結像レンズ6を光軸上に順次配置し
たレーザ光源である半導体レーザ7が、モータ8の回転
軸9で回転自在に軸支した走査鏡であるポリゴンミラー
10の負のパワーを有する反射面11に斜め下方から対
向している。そして、この反射面11から斜め上方に形
成した反射光路上には、補正レンズ17を介して回転自
在な感光ドラム13の被走査面を配置し、この光走査装
置20は回転する反射面11に対して入射光と出射光と
の光軸が傾斜したスキュー光学系を形成している。
【0028】なお、この光走査装置20では、図3に例
示するように、ポリゴンミラー10の反射面11を断面
形状が楕円形となる楕円筒面として形成し、結像レンズ
6は、入射するビーム光をポリゴンミラー10の反射面
11より後方の仮想収束点S上に収束するようになって
いる。
示するように、ポリゴンミラー10の反射面11を断面
形状が楕円形となる楕円筒面として形成し、結像レンズ
6は、入射するビーム光をポリゴンミラー10の反射面
11より後方の仮想収束点S上に収束するようになって
いる。
【0029】また、この光走査装置20では、図4に例
示するように、補正レンズ17の光入射面18は、主走
査方向に平行な回転軸14が感光ドラム13の被走査面
との間に位置する回転対称曲面で形成し、感光ドラム1
3の被走査面に対向する前記補正レンズ17の光出射面
19は、主走査方向と副走査方向とに直交する回転軸1
5が主走査領域の中央に位置する回転対称曲面で形成し
ている。さらに、この補正レンズ17の光入射面18の
中央点O1上に主走査方向と平行な基準軸X1を設定する
と共に主走査方向と副走査方向とに直交する基準軸Y1
を設定すると、この光入射面18の副走査方向と直交す
る断面形状をY1O1X1座標上で形成する八次の高次曲
線の多項式は、 Y1=α2X1 2+α4X1 4+α6X1 6+α8X1 8−e1 となっており、補正レンズ17の光出射面19の中央点
O2上に主走査方向と副走査方向とに直交する基準軸Y2
を設定すると共に距離e2の位置に主走査方向と平行な
基準軸X2を設定すると、この光出射面19の副走査方
向と直交する断面形状を形成する八次の高次曲線の多項
式は、 Y2=β2X2 2+β4X2 4+β6X2 6+β8X2 8−e2 となっている。
示するように、補正レンズ17の光入射面18は、主走
査方向に平行な回転軸14が感光ドラム13の被走査面
との間に位置する回転対称曲面で形成し、感光ドラム1
3の被走査面に対向する前記補正レンズ17の光出射面
19は、主走査方向と副走査方向とに直交する回転軸1
5が主走査領域の中央に位置する回転対称曲面で形成し
ている。さらに、この補正レンズ17の光入射面18の
中央点O1上に主走査方向と平行な基準軸X1を設定する
と共に主走査方向と副走査方向とに直交する基準軸Y1
を設定すると、この光入射面18の副走査方向と直交す
る断面形状をY1O1X1座標上で形成する八次の高次曲
線の多項式は、 Y1=α2X1 2+α4X1 4+α6X1 6+α8X1 8−e1 となっており、補正レンズ17の光出射面19の中央点
O2上に主走査方向と副走査方向とに直交する基準軸Y2
を設定すると共に距離e2の位置に主走査方向と平行な
基準軸X2を設定すると、この光出射面19の副走査方
向と直交する断面形状を形成する八次の高次曲線の多項
式は、 Y2=β2X2 2+β4X2 4+β6X2 6+β8X2 8−e2 となっている。
【0030】そして、本発明の光走査装置20では、図
1に例示したように、補正レンズ17が光軸に対して副
走査方向で半導体レーザ7側に変位量△だけ変位してい
るので、この補正レンズ17は、主走査方向に平行な回
転軸の副走査方向の変位量が△の回転対称曲面で光入射
面18を形成すると共に、主走査方向と副走査方向とに
直交する回転軸の副走査方向の変位量が△の回転対称曲
面で光出射面19を形成している。
1に例示したように、補正レンズ17が光軸に対して副
走査方向で半導体レーザ7側に変位量△だけ変位してい
るので、この補正レンズ17は、主走査方向に平行な回
転軸の副走査方向の変位量が△の回転対称曲面で光入射
面18を形成すると共に、主走査方向と副走査方向とに
直交する回転軸の副走査方向の変位量が△の回転対称曲
面で光出射面19を形成している。
【0031】このような構成において、この光走査装置
20では、半導体レーザ7の出射光をコリメータレンズ
4で平行光束化してから結像レンズ6で収束して回転す
るポリゴンミラー10の反射面11で主走査方向に偏向
走査し、この主走査光を補正レンズ17で光学補正して
回転する感光ドラム13の副走査移動する被走査面に入
射する。
20では、半導体レーザ7の出射光をコリメータレンズ
4で平行光束化してから結像レンズ6で収束して回転す
るポリゴンミラー10の反射面11で主走査方向に偏向
走査し、この主走査光を補正レンズ17で光学補正して
回転する感光ドラム13の副走査移動する被走査面に入
射する。
【0032】このようにすることで、この感光ドラム1
3の被走査面には、光走査による主走査線を副走査方向
に順次形成するので、例えば、この感光ドラム13の被
走査面に帯電器や現像器を対向配置して印刷用紙等の記
録媒体の搬送路上に位置させ、帯電器の放電で帯電した
感光ドラム13の被走査面に光走査で静電潜像を形成
し、この静電潜像を現像器から供給するトナーで現像し
て記録媒体に転写することで、電子写真法による画像形
成を実行することができる。
3の被走査面には、光走査による主走査線を副走査方向
に順次形成するので、例えば、この感光ドラム13の被
走査面に帯電器や現像器を対向配置して印刷用紙等の記
録媒体の搬送路上に位置させ、帯電器の放電で帯電した
感光ドラム13の被走査面に光走査で静電潜像を形成
し、この静電潜像を現像器から供給するトナーで現像し
て記録媒体に転写することで、電子写真法による画像形
成を実行することができる。
【0033】そして、この光走査装置20では、補正レ
ンズ17が副走査方向で半導体レーザ7側に変位量△だ
け変位しているので、補正レンズ17のコマ収差による
スポット形状の変形や、補正レンズ17の内部反射によ
る迷光などの影響を軽減して画像品質が良好になってい
る。
ンズ17が副走査方向で半導体レーザ7側に変位量△だ
け変位しているので、補正レンズ17のコマ収差による
スポット形状の変形や、補正レンズ17の内部反射によ
る迷光などの影響を軽減して画像品質が良好になってい
る。
【0034】そこで、このような光走査装置20に関し
て本出願人が行なったシミュレーションについて、最初
にパラメータを表3に例示し、つぎに、このようなパラ
メータに従って算定した各種の光学特性を図5ないし図
8及び表4に基づいて説明する。
て本出願人が行なったシミュレーションについて、最初
にパラメータを表3に例示し、つぎに、このようなパラ
メータに従って算定した各種の光学特性を図5ないし図
8及び表4に基づいて説明する。
【0035】
【表3】
【0036】そして、上述のようなパラメータを設定し
て光走査装置20の各種の光学特性を算定したところ、
図5及び表4に例示するように、
て光走査装置20の各種の光学特性を算定したところ、
図5及び表4に例示するように、
【0037】
【表4】
【0038】と云うように各誤差の最大値が極めて低く
なることを確認できた。
なることを確認できた。
【0039】しかも、この光走査装置20では、ビーム
光の副走査方向に拡開した光成分による主走査像面湾曲
と、ビーム光の主走査方向に拡開した光成分による副走
査像面湾曲とを算定したところ、これは図5の破線と表
2の括弧内に表示するように、これらの数値も極めて小
さいことを確認できた。
光の副走査方向に拡開した光成分による主走査像面湾曲
と、ビーム光の主走査方向に拡開した光成分による副走
査像面湾曲とを算定したところ、これは図5の破線と表
2の括弧内に表示するように、これらの数値も極めて小
さいことを確認できた。
【0040】そこで、このようなビーム光を副走査方向
に細長く主走査方向に連続した複数の光点と仮想して感
光ドラム13の被走査面上でのスポット形状を評価した
ところ、図6に例示するように、これは主走査領域の外
方ほど各光点の位置は変位するが、これは従来のスポッ
ト形状のように直線状に伸びることなく“く”字状に変
形して面積の増大が微少であることを確認できた。な
お、同図は最上列の最左方に成形前のビーム形状を図示
しており、この右隣の点像が主走査領域の中央のスポッ
ト形状で以下は最下列右方まで主走査角度を拡大した場
合のスポット形状を順に図示している。つまり、この光
走査装置20では、感光ドラム13の被走査面上には散
乱が微小で形状が良好なスポット光を結像できるので、
その画像品質を向上させることができる。
に細長く主走査方向に連続した複数の光点と仮想して感
光ドラム13の被走査面上でのスポット形状を評価した
ところ、図6に例示するように、これは主走査領域の外
方ほど各光点の位置は変位するが、これは従来のスポッ
ト形状のように直線状に伸びることなく“く”字状に変
形して面積の増大が微少であることを確認できた。な
お、同図は最上列の最左方に成形前のビーム形状を図示
しており、この右隣の点像が主走査領域の中央のスポッ
ト形状で以下は最下列右方まで主走査角度を拡大した場
合のスポット形状を順に図示している。つまり、この光
走査装置20では、感光ドラム13の被走査面上には散
乱が微小で形状が良好なスポット光を結像できるので、
その画像品質を向上させることができる。
【0041】さらに、このような光走査装置20に関し
て、前述したように補正レンズ17の二度の内部反射で
光出射面19から出射する迷光の光学特性を調査したと
ころ、図7(a)に例示するように、これは本来の走査光
と同様に主走査方向に偏向できるが、同図(b)及び図8
に例示するように、副走査方向の変位が大きいことを確
認できた。つまり、この光走査装置20では、上述のよ
うな迷光は本来の走査光に対して副走査方向に大きく変
位した位置に出射できるので、これが感光ドラム13に
入射しないように対策を施すことが極めて簡易であり、
迷光によるノイズ成分を低減して画像品質の向上に寄与
することができる。
て、前述したように補正レンズ17の二度の内部反射で
光出射面19から出射する迷光の光学特性を調査したと
ころ、図7(a)に例示するように、これは本来の走査光
と同様に主走査方向に偏向できるが、同図(b)及び図8
に例示するように、副走査方向の変位が大きいことを確
認できた。つまり、この光走査装置20では、上述のよ
うな迷光は本来の走査光に対して副走査方向に大きく変
位した位置に出射できるので、これが感光ドラム13に
入射しないように対策を施すことが極めて簡易であり、
迷光によるノイズ成分を低減して画像品質の向上に寄与
することができる。
【0042】なお、本実施例の光走査装置20では、先
行技術として例示した光走査装置16等と同形状の補正
レンズ17の配置を調節することで、極めて簡易な構造
で光学特性を向上させることを例示したが、本発明は上
記構造に限定するものではなく、光入射面と光出射面と
を形成する回転対称曲面の回転軸が副走査方向に変位し
た上下非対称の補正レンズ(図示せず)を形成すること
も実施可能である。
行技術として例示した光走査装置16等と同形状の補正
レンズ17の配置を調節することで、極めて簡易な構造
で光学特性を向上させることを例示したが、本発明は上
記構造に限定するものではなく、光入射面と光出射面と
を形成する回転対称曲面の回転軸が副走査方向に変位し
た上下非対称の補正レンズ(図示せず)を形成すること
も実施可能である。
【0043】さらに、上述のように補正レンズ17を光
軸に対して副走査方向に変位させた場合の効果を図9な
いし図11に基づいて以下に詳述する。まず、本出願人
は光軸に対する補正レンズの副走査方向の変位量が0(m
m)の光走査装置の光学特性を調査するため、前述した特
開平1-177512号公報の光走査装置3のスキュー角を増減
した場合の光学特性の変化をシミュレーションで算定し
た。
軸に対して副走査方向に変位させた場合の効果を図9な
いし図11に基づいて以下に詳述する。まず、本出願人
は光軸に対する補正レンズの副走査方向の変位量が0(m
m)の光走査装置の光学特性を調査するため、前述した特
開平1-177512号公報の光走査装置3のスキュー角を増減
した場合の光学特性の変化をシミュレーションで算定し
た。
【0044】すると、図9に例示するように、光軸に対
する補正レンズ12の副走査方向の変位量が0(mm)の光
走査装置3のスキュー角を拡大すると、主走査方向と副
走査方向とのスポット径と走査線湾曲とは増加して光学
特性が悪化し、迷光の位置は主走査線と重なった位置か
ら変化しないので光学特性は常時劣悪であることが判明
した。ただし、これは補正レンズ12の主走査方向の中
央部におけることであり、図8及び図23に例示したよ
うに、補正レンズ12の主走査方向の周辺部では、スキ
ュー角を拡大すると迷光は主走査線から離反するので光
学特性は向上する。
する補正レンズ12の副走査方向の変位量が0(mm)の光
走査装置3のスキュー角を拡大すると、主走査方向と副
走査方向とのスポット径と走査線湾曲とは増加して光学
特性が悪化し、迷光の位置は主走査線と重なった位置か
ら変化しないので光学特性は常時劣悪であることが判明
した。ただし、これは補正レンズ12の主走査方向の中
央部におけることであり、図8及び図23に例示したよ
うに、補正レンズ12の主走査方向の周辺部では、スキ
ュー角を拡大すると迷光は主走査線から離反するので光
学特性は向上する。
【0045】そこで、本出願人は上述のような光走査装
置3の設計目標値として、各スポット径を50(mm)以下、
走査線湾曲を100(μm)以下、迷光と主走査線との間隔を
4.0(mm)以上に設定し、これらの実現の可否をシミュレ
ーションで算定した。すると、スキュー角を縮小すると
各スポット径と走査線湾曲とを軽減して設計目標値を実
現することが可能であるが、迷光と主走査線との間隔に
関しては補正レンズ12の中央部から周辺部まで設計目
標値を実現することは困難であることが判明した。
置3の設計目標値として、各スポット径を50(mm)以下、
走査線湾曲を100(μm)以下、迷光と主走査線との間隔を
4.0(mm)以上に設定し、これらの実現の可否をシミュレ
ーションで算定した。すると、スキュー角を縮小すると
各スポット径と走査線湾曲とを軽減して設計目標値を実
現することが可能であるが、迷光と主走査線との間隔に
関しては補正レンズ12の中央部から周辺部まで設計目
標値を実現することは困難であることが判明した。
【0046】そこで、図10に例示するように、本出願
人は光走査装置20のスキュー角を3.4°に設定して光
軸に対する補正レンズ17の副走査方向の変位量を増減
し、各スポット径、走査線湾曲、迷光と主走査線との間
隔等の変化をシミュレーションで算定した。すると、補
正レンズ17の変位量が増加すると、主走査方向のスポ
ット径は縮小して光学特性が向上し、副走査方向のスポ
ット径と走査線湾曲とは増大して光学特性が悪化し、迷
光と主走査線との間隔は増大して光学特性が向上するこ
とが判明した。そして、上述のようにスキュー角を 3.4
°に設定した光走査装置20において、主走査方向のス
ポット径を50(μm)以下とするには、補正レンズ17の
変位量を約0.4(mm)以上とする必要があり、迷光と主走
査線との間隔を4.0(mm)以上とするには、補正レンズ1
7の変位量を約0.48(mm)以上とする必要があることが判
明した。さらに、本出願人が各種の光学収差を重み付け
して総合評価が最良となる補正レンズ17の変位量をシ
ミュレーションで算定したところ、これは0.8638(mm)と
なった。
人は光走査装置20のスキュー角を3.4°に設定して光
軸に対する補正レンズ17の副走査方向の変位量を増減
し、各スポット径、走査線湾曲、迷光と主走査線との間
隔等の変化をシミュレーションで算定した。すると、補
正レンズ17の変位量が増加すると、主走査方向のスポ
ット径は縮小して光学特性が向上し、副走査方向のスポ
ット径と走査線湾曲とは増大して光学特性が悪化し、迷
光と主走査線との間隔は増大して光学特性が向上するこ
とが判明した。そして、上述のようにスキュー角を 3.4
°に設定した光走査装置20において、主走査方向のス
ポット径を50(μm)以下とするには、補正レンズ17の
変位量を約0.4(mm)以上とする必要があり、迷光と主走
査線との間隔を4.0(mm)以上とするには、補正レンズ1
7の変位量を約0.48(mm)以上とする必要があることが判
明した。さらに、本出願人が各種の光学収差を重み付け
して総合評価が最良となる補正レンズ17の変位量をシ
ミュレーションで算定したところ、これは0.8638(mm)と
なった。
【0047】そこで、図11に例示するように、本出願
人は光走査装置20の補正レンズ17の変位量を上方に
−0.8638(mm)と設定してスキュー角を増減し、各スポッ
ト径、走査線湾曲、迷光と主走査線との間隔等の変化を
シミュレーションで算定した。すると、副走査方向のス
ポット径を50(μm)以下とするにはスキュー角を 0.4°
以下にする必要があることが判明した。しかし、図1に
例示したように、この光走査装置20では、スキュー角
を極度に減縮するとポリゴンミラー10から補正レンズ
17に至る主走査光路に結像レンズ6等が干渉する懸念
があるので、スキュー角は 3.4°程度にすることが望ま
しいことを本出願人は上述のように確認した。
人は光走査装置20の補正レンズ17の変位量を上方に
−0.8638(mm)と設定してスキュー角を増減し、各スポッ
ト径、走査線湾曲、迷光と主走査線との間隔等の変化を
シミュレーションで算定した。すると、副走査方向のス
ポット径を50(μm)以下とするにはスキュー角を 0.4°
以下にする必要があることが判明した。しかし、図1に
例示したように、この光走査装置20では、スキュー角
を極度に減縮するとポリゴンミラー10から補正レンズ
17に至る主走査光路に結像レンズ6等が干渉する懸念
があるので、スキュー角は 3.4°程度にすることが望ま
しいことを本出願人は上述のように確認した。
【0048】また、本実施例の光走査装置20では、回
転軸14が直線で全体に主走査方向と平行な補正レンズ
17を例示したが、本出願人は上述のような回転軸の中
央部のみを主走査方向と平行にして両端部を光軸方向に
変位させることで、樹脂成形の形状誤差を低減した光走
査装置を特願平3-346155号として先に出願しており、こ
のような構造の光走査装置にも本発明は適用可能であ
る。
転軸14が直線で全体に主走査方向と平行な補正レンズ
17を例示したが、本出願人は上述のような回転軸の中
央部のみを主走査方向と平行にして両端部を光軸方向に
変位させることで、樹脂成形の形状誤差を低減した光走
査装置を特願平3-346155号として先に出願しており、こ
のような構造の光走査装置にも本発明は適用可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明は上述のように、補正レンズの光
入射面を少なくとも中央部は主走査方向に平行な回転軸
が主走査光路の中央から副走査方向に変位した回転対称
曲面で形成し、補正レンズの光出射面を主走査方向と副
走査方向とに直交する回転軸が主走査光路の中央から副
走査方向に変位した回転対称曲面で形成したことによ
り、補正レンズのコマ収差によるスポット光の変形を低
減することができ、しかも、補正レンズの内部反射によ
る迷光の出射方向を副走査方向に偏向して被走査面に入
射しないように対策することもできるので、光学特性が
良好な光走査装置を得ることができる等の効果を有する
ものである。
入射面を少なくとも中央部は主走査方向に平行な回転軸
が主走査光路の中央から副走査方向に変位した回転対称
曲面で形成し、補正レンズの光出射面を主走査方向と副
走査方向とに直交する回転軸が主走査光路の中央から副
走査方向に変位した回転対称曲面で形成したことによ
り、補正レンズのコマ収差によるスポット光の変形を低
減することができ、しかも、補正レンズの内部反射によ
る迷光の出射方向を副走査方向に偏向して被走査面に入
射しないように対策することもできるので、光学特性が
良好な光走査装置を得ることができる等の効果を有する
ものである。
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】斜視図である。
【図3】平面図である。
【図4】補正レンズの構造を示す平面図である。
【図5】各種の光学収差を示す特性図である。
【図6】ビーム形状とスポット形状とを示す特性図であ
る。
る。
【図7】迷光の光軸方向を示す特性図である。
【図8】迷光の軌跡を示す特性図である。
【図9】補正レンズの変位量を0に設定してスキュー角
を増減した場合の各種の光学特性を示す特性図である。
を増減した場合の各種の光学特性を示す特性図である。
【図10】スキュー角を所定値に設定して補正レンズの
変位量を増減した場合の各種の光学特性を示す特性図で
ある。
変位量を増減した場合の各種の光学特性を示す特性図で
ある。
【図11】補正レンズの変位量を所定値に設定してスキ
ュー角を増減した場合の各種の光学特性を示す特性図で
ある。
ュー角を増減した場合の各種の光学特性を示す特性図で
ある。
【図12】従来例のポリゴンミラーを示す平面図であ
る。
る。
【図13】本出願人が先に出願した第一の先行技術を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図14】平面図である。
【図15】側面図である。
【図16】ポリゴンミラー等の構造を示す平面図であ
る。
る。
【図17】補正レンズの構造を示す平面図である。
【図18】本出願人が先に出願した第二の先行技術を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図19】補正レンズの構造を示す平面図である。
【図20】各種の光学収差を示す特性図である。
【図21】ビーム形状とスポット形状とを示す特性図で
ある。
ある。
【図22】迷光の光軸方向を示す特性図である。
【図23】迷光の軌跡を示す特性図である。
7 レーザ光源 10 走査鏡 11 反射面 14,15 回転軸 17 補正レンズ 18 光入射面 19 光出射面 20 光走査装置
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザ光源の出射光がスキュー入射する
反射面を備えた走査鏡を回転自在に軸支し、この走査鏡
の反射面を主走査方向に負のパワーを有する曲面で形成
し、この走査鏡の主走査光路上に補正レンズと被走査面
とを順次配置し、この被走査面を前記主走査光路に対し
て副走査方向に相対移動自在に位置させ、前記補正レン
ズの光入射面を少なくとも中央部は主走査方向に平行な
回転軸が前記主走査光路の中央から副走査方向に変位し
た回転対称曲面で形成し、前記補正レンズの光出射面を
主走査方向と副走査方向とに直交する回転軸が前記主走
査光路の中央から副走査方向に変位した回転対称曲面で
形成したことを特徴とする光走査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1666693A JPH0618800A (ja) | 1992-05-08 | 1993-02-04 | 光走査装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-115955 | 1992-05-08 | ||
| JP11595592 | 1992-05-08 | ||
| JP1666693A JPH0618800A (ja) | 1992-05-08 | 1993-02-04 | 光走査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0618800A true JPH0618800A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=26353051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1666693A Pending JPH0618800A (ja) | 1992-05-08 | 1993-02-04 | 光走査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618800A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0651275A1 (en) * | 1993-10-27 | 1995-05-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Optical scanning system |
| US6239894B1 (en) | 1998-07-06 | 2001-05-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Scanning optical system and image forming apparatus using the same |
| US6445483B2 (en) | 1996-07-01 | 2002-09-03 | Seiko Epson Corporation | Optical scanning apparatus |
| US6954295B2 (en) | 2000-02-01 | 2005-10-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Light scanning optical system, optical scanning apparatus and image forming apparatus using the same |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP1666693A patent/JPH0618800A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0651275A1 (en) * | 1993-10-27 | 1995-05-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Optical scanning system |
| US5661587A (en) * | 1993-10-27 | 1997-08-26 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Optical scanning system |
| US6445483B2 (en) | 1996-07-01 | 2002-09-03 | Seiko Epson Corporation | Optical scanning apparatus |
| US6239894B1 (en) | 1998-07-06 | 2001-05-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Scanning optical system and image forming apparatus using the same |
| US6954295B2 (en) | 2000-02-01 | 2005-10-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Light scanning optical system, optical scanning apparatus and image forming apparatus using the same |
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