JPH0618873U - 製氷機の製氷水貯留機構 - Google Patents

製氷機の製氷水貯留機構

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JPH0618873U
JPH0618873U JP5965392U JP5965392U JPH0618873U JP H0618873 U JPH0618873 U JP H0618873U JP 5965392 U JP5965392 U JP 5965392U JP 5965392 U JP5965392 U JP 5965392U JP H0618873 U JPH0618873 U JP H0618873U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水皿に内部画成した製氷室中に、常に一定レ
ベルで製氷水を効率的に貯留する。 【構成】 水皿16は、傾動機構により斜め下方へ傾動
されると共に、水平姿勢に上昇復帰される。水皿16の
直立壁16cに、補助室46が画成される。補助室46
と製氷室29とは、直立壁16cよりも低い堰止板48
により仕切られる。製氷室29には、水皿16が水平姿
勢に上昇復帰される際に製氷水が補給される。水皿16
は、水平姿勢に上昇復帰する際に一旦水平姿勢を越えて
傾動端に向けて上傾斜となる位置まで傾動された後、水
平姿勢に復帰して停止される。製氷室29に補給された
製氷水は、堰止板48によって所定レベルで貯留され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、製氷機の製氷水貯留機構に関し、更に詳しくは、水皿に内部画成 した製氷室中の製氷水に、製氷基板の下面に多数突設した製氷突起を浸漬させ、 製氷運転の進行に伴い前記製氷突起の周囲に逆ドーム状の氷塊を形成させるよう にした製氷機において、除氷運転により傾動していた水皿が元の水平姿勢に復帰 するに際し、次の製氷運転のために補給される製氷水を、前記製氷室に所要レベ ルで効率的に貯留し得るよう構成した製氷水貯留機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】
角氷等の氷塊を連続的に多数製造する自動製氷機では、その製氷方式として多 数の型式が提案され、用途に応じて適宜の方式が採用されている。例えば、多 数の仕切り板を縦横に配設して下方に開口する多数の製氷小室を画成し、その下 方に配設した水皿から各対応の製氷小室に製氷水を噴射供給して、冷凍系に接続 する蒸発管で冷却されている各製氷小室に角氷を形成するクローズドセル式の製 氷機や、前記水皿は使用せず、これらの製氷小室中に下方から製氷水を散布す ることにより、各小室中に角氷を形成するオープンセル型の製氷機や、直立配 置した製氷板の一側面に、その上方から製氷水を流下させることにより、該製氷 板面にかまぼこ状の氷塊を多数形成する水流下式の製氷機等が知られている。
【0003】 前述の3型式に係る製氷機は、何れも製氷水を所要量貯留するための製氷水タ ンクを備え、該タンク中の製氷水をポンプで圧送して製氷ユニットの前記製氷小 室または直立製氷板に供給し、氷結するに至らなかった製氷水は前記タンク中に 回収した後に、再び製氷ユニットに向け送り出す強制循環機構を採用している。 従ってこれらの製氷機では、製氷水タンクや製氷水を循環させるポンプ等の付帯 設備が必要となり、構成が複雑化すると共に製造コストも高騰し、また大型化す る一因ともなっていた。これに対して、水皿中に製氷水を所要レベルで貯留し、 蒸発管を配設した製氷基板の下面に突設垂下した製氷突起を、該製氷水中に浸漬 させることにより、該製氷突起の周りに氷塊を形成させるようにした簡易型の製 氷機が既に提案されている。この製氷機では、製氷運転中に製氷水を水皿と製氷 水タンクとの間でポンプ循環させる機構を必要としないために、構造的に簡略化 されて製造コストを抑制し得ると共に、小型化を図った製氷機を製造し得る利点 を有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記冷却保持した多数の製氷突起を水皿中の製氷水に浸漬させ、該突起の周り に氷塊を形成するよう構成した製氷機では、製氷運転が終了すると、水皿を斜め 下方に傾動させて所要角度位置でこれを停止させ、除氷運転により製氷突起から 氷塊が落下した後に、傾動停止している水皿を斜め上方に復帰させて水平姿勢で 停止させるようになっている。そして、水皿の復帰動作中に、次の製氷運転のた めの製氷水を該水皿に補給するよう設定されている。この場合において、水皿に 貯留される製氷水の水位が運転の都度異なると、前記製氷突起の浸漬深さが異な ることに起因して、得られた氷塊の寸法(大きさ)が不均一となる問題がある。
【0005】 そこで例えば、水皿に貯留されている製氷水を外部に排出する排水部を所要高 さの画壁で囲繞し、水皿に補給される製氷水を画壁の上端から排水部にオーバー フローさせることにより、該画壁の上端で製氷水の水位を一定に保持させる構成 が採用されている。しかるに、傾動状態から水平姿勢に復帰する水皿に補給され る製氷水は、該水皿が水平姿勢で停止した時点でその補給を停止すると、画壁の 上端よりも低い水位で貯留されるおそれがある。従って、前記画壁の上端と同一 水位で製氷水を貯留するため、水皿が水平姿勢で停止した以後も所定時間に亘っ て製氷水の補給を継続して、画壁の上端から確実にオーバーフローさせるのが一 般的であった。しかしこの場合は、水皿が停止した後に製氷水の補給を継続させ るために、タイマ装置等が必要となり、部品点数が多くなると共に、コストが嵩 む欠点がある。また、製氷水を必要以上にオーバーフローさせてしまい、不経済 である、という欠点が指摘される。
【0006】
【考案の目的】
本考案は、蒸発管により冷却される製氷突起を、水皿中の製氷室に貯留した製 氷水に浸漬して、当該製氷突起の周りに氷塊を形成するようにした製氷機に内在 している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、 水皿に内部画成した製氷室中に、常に一定レベルで製氷水を効率的に貯留し得る 製氷水貯留機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本考案は、圧縮機や凝縮器等を 備える冷凍系に接続する蒸発管と、この蒸発管が上面に配設されると共に、下面 に多数の製氷部を所定間隔で突設垂下させた製氷基板と、製氷機本体に傾動自在 に枢支されて常には水平姿勢を保持し、内部に画成した製氷室中の製氷水に前記 製氷部が浸漬される水皿と、前記製氷部の周りに製氷水が氷結して所要の氷塊が 形成されると、前記水皿を斜め下方に傾動させて該氷塊を放出し、次いで該水皿 を再び水平姿勢に上昇復帰させるよう構成した製氷機において、 前記水皿の製氷室を、略矩形状に形成した底面と該底面から直立する壁面とか ら形成し、 この水皿に、前記壁面よりも低い寸法に設定した堰止部を形成し、 前記斜め下方に傾動した水皿を製氷機本体に配設した傾動機構により水平姿勢 に上昇復帰させるに際し、該水皿は一旦水平姿勢を越えて傾動端に向けて上傾斜 となる位置まで傾動された後、再び水平姿勢に復帰して停止するようになってお り、 前記水皿の復帰動作中に製氷室に給水管を介して補給される製氷水は、前記堰 止部により堰止められて貯留されると共に、前記水皿が水平姿勢で停止した際に 製氷水を堰止部の上端からオーバーフローさせるよう構成したことを特徴とする 。
【0008】
【実施例】
次に、本考案に係る製氷機の製氷水貯留機構につき、好適な実施例を挙げて、 添付図面を参照しながら以下説明する。なお説明の便宜上、「前後」,「左右」とは 、製氷機を正面から視た状態において指称するものとする。
【0009】 (製氷機の概略構成について) 図2および図8は、実施例に係る製氷水貯留機構が採用される製氷機の全体的 な構成を概略的に示す断面図および斜視図である。製氷機本体を構成する筐体1 0の内部は、圧縮機CMや凝縮器11等の冷凍機械が収納される下部機械室12 と、その上方に位置し断熱材で囲われると共に、内部に貯氷室83を画成した箱 状の貯氷庫14と、この貯氷庫14の内部上方に配設される製氷ユニット15と から基本的に構成されている。製氷ユニット15は、図1および図4に関して後 述する如く、製氷水を所定レベルで貯留する水皿16と、この製氷水中に浸漬さ れる製氷突起17を備えた製氷基板18とを備え、該水皿16は除氷運転に切換 わると所定角度傾動して、該水皿16中の製氷水を排水受部19および排水管2 0を介して外部へ排出すると共に、氷塊21を前記貯氷室83へ放出し得るよう になっている。なお、貯氷室14には後述する氷塊放出装置13が配設され、該 装置13により貯氷室83に貯留される氷塊21を外部に放出するよう構成して ある。
【0010】 (筐体の外部構造について) 前記筐体10は、図8に示す如く、前述した各部材を囲繞するメインフレーム 22と、該フレーム22の前面に配設される前面パネル23とから構成され、全 体として横幅寸法が極めて短かいスリムな形状を呈している。前面パネル23は 、合成樹脂により図示形状に形成されたものであって、その高さ方向の略中間位 置に、貯氷庫14に形成した氷塊21の放出口14aと対応する開口23aが下 方に向けて開設されている(図2参照)。この開口23aの下方には、容器状の載 置台24が着脱自在に装着され、氷塊21を取出す際に該載置台24にコップ等 の受容器を載置するようになっている。この載置台24の上面には多数のスリッ ト24aが形成され、放出口14aから落下する水滴を集水して周囲を汚すのを 防止するよう構成される。また開口23aの上方に延在する正面パネル23には 、電源ランプLと氷塊放出用の第1スイッチSW1の押しボタン25が配設され 、該押しボタン25を押してスイッチSW1をON作動させている間、前記氷塊 放出装置13が作動して貯氷室83に貯留されている氷塊21を、放出口14a および開口23aを介して放出するよう設定されている。
【0011】 前記筐体10の底面には、前記下部機械室12に連通する開口(図示せず)が開 設され、該開口は筐体10に着脱自在に装着されるフィルター部材26により被 覆されるようになっている。このフィルター部材26は、前記凝縮器11の空冷 のために機械室12に導入される外気中の塵埃を捕集して、凝縮器11の目詰り による冷却能力の低下を防止するべく機能する。なおフィルター部材26は、筐 体10の前面側から簡単に装着および取外し可能に構成されている。
【0012】 (カバー体について) 図2に示す如く、前記貯氷庫14の前面にカバー体27が着脱自在に配設され 、このカバー体27の前面側に、前記製氷ユニット15における水皿16の傾動 用のアクチュエータモータAM,揺動板28(後述)の揺動用のモータRMおよび 氷塊放出装置13の放出用モータGMが纏めて配設されている。カバー体27に 配設されている各モータAM,RM,GMおよびそれに付帯する部材は、前記前面 パネル23を取外すことにより、簡単にメンテナンスを行ない得る。また自動製 氷機の組立てに際しては、予めカバー体27に各モータAM,RM,GMを配設し た状態で、該カバー体27を貯氷庫14の前面に取付けることができるので、組 立てに要する時間の短縮を図り得る利点がある。
【0013】 (製氷ユニットについて) 図4は、製氷ユニット15の詳細を縦断面で示すものであって、前記水皿16 は図1に示す形状を有すると共に、その内部に画成した製氷室29中に所定レベ ルで製氷水を貯留し得るようになっている。すなわち製氷室29は、水皿16に おける矩形状底面16aと、その四方に直立する壁面16b,16c,16d,1 6eとにより画成され、図1において右側に位置する直立壁16eの外側には、 長手方向に沿って複数の軸支持部30が整列して一体成形されている。軸支持部 30は、図6に示す如く、前記製氷基板18を貯氷庫14の上方に懸吊支持する ブラケット32,32に穿設した通孔32a,32aに回動自在に挿通されて、水 皿16を該軸支持部30を中心として短手方向(製氷機の幅方向)に回動可能に構 成されている。また、製氷基板18の適宜位置には、製氷水の給水管49が着脱 自在に配設され、後述するタイミングで給水弁WVが開放されて製氷室29に所 定量の製氷水を供給するようになっている(図21参照)。なお、製氷ユニット1 5は、前記カバー体27を貯氷庫14から取外すことにより、前記ブラケット3 2から簡単に取外すことができるようになっているので、組立てや保守管理が容 易となる利点がある。
【0014】 また、前面側に位置する軸支持部30に角孔30aが穿設され、これに後述す る旋回支軸33の軸端に突設した角軸33aが嵌挿されている。この旋回支軸3 3は、前記カバー体27に回動自在に枢支されており、該カバー体27に配設し たアクチュエータモータAMの回転に伴い、前記水皿16は軸支持部30を中心 として、図15〜図19に示す如く、斜め下方への傾動および斜め上方への復帰 をなし得るようになっている。このように、水皿16を製氷機の幅方向に傾動さ せるよう構成したことにより、前述した如く、製氷機の横幅寸法を短かくするこ とができるものである。
【0015】 (水皿の傾動機構について) 前記カバー体27における水皿16の軸支持部30と対応する位置に、前面側 に突出する円筒状の軸受部34が突設され、該軸受部34に穿設した通孔34a に前記旋回支軸33が回動自在に挿通されて、その軸端に突設した角軸33aを 軸支持部30の角孔30aに嵌挿している。また旋回支軸33の前面側の端部に は、半径方向に延出するレバー片33bが一体形成されると共に、該レバー片3 3bの前面側に係合突起33cが突設されている。図1および図3に示す如く、 カバー体27にブラケット35を介して配設したアクチュエータモータAMにお けるブラケット35の前面側に延出する回転軸に、周方向の一部が切欠かれた所 要直径の円板からなるカム板36が一体的に回転するよう配設されている。この カム板36の前面に、連杆37の一端が偏心的に枢支され、該連杆37の他端に 穿設した長孔37aに、前記旋回支軸33に形成したレバー片33bの係合突起 33cが摺動自在に遊嵌されている。従って、アクチュエータモータAMを所定 方向(実施例では反時計方向)に回転することにより、カム板36および連杆37 を介して旋回支軸33が所要角度で往復回動し、これにより水皿16が傾動およ び傾動復帰される。
【0016】 前記旋回支軸33のレバー片33b,連杆37およびカム板36の位置関係は 、製氷運転に際しては、図5および図15に示す如く、レバー片33bの係合突 起33cが、連杆37における長孔37aの下端縁(カム板36との枢支部を指 向する側)に当接した状態で、水皿16を水平姿勢に保持するよう設定してある 。そしてこの状態でカム板36が反時計方向に一回転することにより、水皿16 が斜め下方に傾動した後、斜め上方に復帰する。また、除氷運転が終了して水皿 16を斜め上方に復帰させる際に、図18に示す如く、該水皿16を水平姿勢を 越えてその傾動端(直立壁16d)側に向けて上傾斜となる位置まで傾動した後、 逆方向に傾動して水平姿勢で停止させる動作を行なわせるよう設定されている。 このように、水皿16を一旦水平姿勢を越える位置まで傾動させることにより、 後述する如く、製氷室29に常に一定レベルで製氷水を貯留し得るものである。 更に、連杆37に対してレバー片33bを長孔37a分だけ移動可能とすること により、後述する水皿16の傾斜停止時におけるレバー片33bと連杆37との 位置の誤差を許容するようになっている。
【0017】 また前記係合突起33cの前端部には、連杆37の長孔37aに挿通可能な楕 円状の規制部33dが、突起33cに対して半径方向に延出するよう配設され、 係合突起33cを長孔37aに挿通した状態で、該係合突起33cから連杆37 が容易に外れないよう構成してある。なおレバー片33bの裏面側に、前記揺動 用モータRMが配設される取付治具38を所定方向に付勢するねじりばね39( 何れも後述)の一端が係合する係合片33eが突設されている。この係合片33 eは、水皿16の傾動および傾動復帰に伴い、取付治具38に対してねじりばね 39の付勢力が作用する状態と作用しない状態とを切換えるべく機能する(図2 0参照)。
【0018】 (冷凍系について) 図10は、製氷機に使用される冷凍系の概略構成を示す。圧縮機CMで圧縮さ れた気化冷媒は、吐出管40を経て前記凝縮器11で液化され、ドライヤ41で 脱湿された後にキャピラリー42で減圧される。そして蒸発管31に流入して一 挙に膨張し、製氷基板18と熱交換を行なって各製氷突起17を氷点下にまで冷 却させる。この蒸発管31で蒸発した気化冷媒と未蒸発の液化冷媒とは、気液混 相状態でアキュムレータ43に流入して気液分離がなされ、気相冷媒は吸入管4 4を経て圧縮機CMに帰還し、また液相冷媒は該アキュムレータ43に貯留され る。更に、圧縮機CMの吐出管40から分岐したホットガス管45は、ホットガ ス弁HVを経て前記蒸発管31の入口側に接続されている。このホットガス弁H Vは除氷運転時に開放して、圧縮機CMから吐出される高温冷媒(以下「ホットガ ス」という)を、前記ホットガス管45を介して蒸発管31にバイパスさせ、各製 氷突起17を加温することにより各氷塊21を自重で落下させる。また蒸発管3 1から流出したホットガスは、前記アキュムレータ43に滞留している液相冷媒 を加熱して蒸発させ、気相冷媒として吸入管44から圧縮機CMに再び帰還させ る。なお、図中の符号FMは、凝縮器11用のファンモータを示す。
【0019】 (水皿の排水構造について) 図4および図9に示す如く、前記水皿16には、該水皿16の傾動時に製氷室 29中の製氷水を外部へ放出する水排出部が形成されている。すなわち水皿16 の後側に位置する直立壁16cにおける傾動下端側の近傍に、後側に向けて凹設 される補助室46が画成され、該補助室46の外側(後側)に所要長さの排水管4 7が連通接続されている。この排水管47の下方には、前記排出水を受けて外部 へ排出する排水受部19が貯氷庫14の後面側に形成されている。前記補助室4 6と製氷室29とは、直立壁16cよりも低い堰止板48により画成されるよう になっている。従って、水皿16に供給された製氷水は、堰止板48の上端面か らオーバーフローして前記排水管47を介して排水受部19に排出可能となって いる。換言すれば堰止板48によって、製氷室29に貯留される製氷水は所定レ ベルに保持されるものである。また後述の除氷運転に切換わると、図9に示すよ うに、水皿16は斜め下方に傾動して製氷水を排水管47を介して排出する。そ して該水皿16が傾動停止した位置で、製氷水の一部は堰止板48によりそのま ま残留し(図16参照)、この残留水は次の製氷運転に向け製氷水給水管49から 補給される水と混合して、全体として製氷水の温度低下を促進し得るものである 。
【0020】 なお前記排水管47は、水皿16が斜め下方に傾動した際に排水受部19の貯 氷室側の上端縁部に当接し、該水皿16を傾斜状態で保持するストッパとしても 機能する。またこのとき、前記傾動機構における連杆37の長孔37aに対して 旋回支軸33の係合突起33cが所要範囲で移動可能となっているので、水皿1 6の傾動停止位置とアクチュエータモータAMの回転停止位置とにズレがあって も、傾動機構に負荷が加わるのを防止し得る。
【0021】 前記貯氷庫14の内部上方には、複数のブラケット32を介して製氷基板18 が水平に配設固定され、この製氷基板18の上面に、機械室12中に収納した冷 凍系から導出した蒸発管31が蛇行配置されている。また製氷基板18の下面に 、多数の製氷突起17が所要間隔で垂下するように突設され、製氷運転に際しこ の製氷突起17は、前記水皿16に貯留した製氷水に浸漬されるようになってい る。そして冷凍系の運転により、蒸発管31において冷媒との熱交換がなされ、 製氷突起17は0℃以下に冷却保持される結果として、この製氷突起17の周囲 に、図13に示す如く、次第に氷塊21が形成されることになる。なお製氷基板 18には複数の通孔18aが穿設され、熱交換効率の向上を図ると共に軽量化を 達成するよう構成してある。
【0022】 (カム制御機構について) 図5に示す如く、前記アクチュエータモータAMに配設されるカム板36の前 記ブラケット35を指向する裏面に、第1カム部50と第2カム部51とが半径 方向に偏位して形成されている。またブラケット35には、前記第1カム部50 および第2カム部51と夫々対応的に、第2スイッチSW2および第4スイッチ SW4が配設され、アクチュエータモータAMの回転に伴い所要タイミングでカ ム作動を与えて、該モータAMによる水皿16の傾動停止および復帰停止、ホ ットガス弁HVの開放、製氷水を補給する給水弁WVの開放および閉成を夫々 制御するようになっている。すなわち第1カム部50および第2カム部51は、 軸方向に突出する所要半径の弧状突起で構成される。そして第2スイッチSW2 から延出するレバー片52が、第1カム部50に当接すると共に、該第1カム部 50から所要タイミングで離間するようになっている。この第2スイッチSW2 のレバー片52が前記カム部50に当接すると、該スイッチのON作動がなされ る。第2スイッチSW2は、図11の制御回路に示す如くリレーX2およびアクチ ュエータモータAMに接続し、後述の如くアクチュエータモータAMによる水皿 16の傾動停止と復帰停止を制御すると共に、前記ホットガス弁HVの開放を制 御する(後述)。なお、第1カム部50と第2スイッチSW2とのカム動作のタイ ミングを、図21のタイミングチャートに示す。
【0023】 また第4スイッチSW4から延出するレバー片53が、第2カム部51に当接 すると共に、所要タイミングで離間するようになっている。そして第4スイッチ SW4のレバー片53が前記カム部51に当接すると、該スイッチのON作動が なされる。この第4スイッチSW4は、図11に示す如く給水弁WVに接続し、 該給水弁WVの開放を制御する(後述)。第2カム部51と第4スイッチSW4と のカム動作のタイミングを、図21のタイミングチャートに示す。
【0024】 (揺動板および揺動機構について) 前記水皿16における製氷室29の内部には、矩形状に形成した底板54aに おける水皿16の傾動端側(左側)となる直立壁16dと対向する側を除く3辺に 、垂直な立上り部54b,54c,54dを夫々形成した揺動板54が揺動自在に 配置され、揺動用モータRMの回転により上下に揺動駆動されるようになってい る。この揺動板54における底板54aおよび右側の立上り部54bには、円形 や四角形状を呈する多数の通孔55が所要間隔で穿設されている。該揺動板54 の周囲寸法は、製氷室29における底面16aの内部寸法より若干小さ目に設定 され、前記立上り部54bの上部長手方向両側に形成した突部56,56が、水 皿16にピン57,57を介して回動自在に枢支される(図1参照)。そして水皿 16に揺動板54を枢支した状態で、該揺動板54は図4に示す如く、製氷室2 9の底面に密着的に載置される。なお通孔55の穿設位置は、前記隣設する製氷 突起17,17の間に臨むよう設定されている。
【0025】 図3に示すように、揺動板54における前側に位置する立上り部54cに逆L 字形の係合片58が一体形成され、その上部水平部58aは製氷室29の直立壁 16bを越えて外方に延出している(図1参照)。また上部水平部58aと対応す る位置の前記カバー体27に、上下方向に延在する長孔27aが形成され、該長 孔27aに、前記揺動用モータRMにより回転される揺動部材59が摺動自在に 挿通されている。この揺動部材59のカバー体27の裏側に臨む位置に、揺動突 起59aが偏心的に突設され、これが前記揺動板54の上部水平部58aに下方 から係合・離脱可能となっている。従って揺動部材59を反時計方向に回転させ れば、前記揺動突起59aは、図12に示す如く上部水平部58aと係合した状 態で回転し、揺動板54を製氷室29の底面から所要距離だけ上昇させると共に 、揺動突起59aが上部水平部58aから外れると、該揺動板54は自重で製氷 室29の底面に落下する。すなわち製氷運転中に揺動用モータRMを回転させれ ば、前記ピン57,57を中心として揺動板54は製氷室29の内部で上下の揺 動を反復し、これにより製氷水を常に動かすことができる。なお揺動板54には 通孔55が穿設されているので、製氷水はこの通孔55を介して上下および左右 に流通し、更に活発な動きが得られる。
【0026】 更に前記揺動板54は、後述の除氷運転に際し、水皿16の傾動に伴い一体的 に傾動するが、該揺動板54における右側の立上り部54bに、前記製氷基板1 8より上方に延出する直立片60が形成してある。そして揺動板54が水皿16 と共に傾動する途中で、前記直立片60を前記製氷基板18に係合させることに より、該揺動板54は水皿16から分離されて、その傾動姿勢を一定に保持され る(図16参照)。
【0027】 (揺動用モータRMの取付構造について) 図3および図5に示す如く、前記カバー体27に突設した軸受部34に、平板 状を呈する取付治具38の一端が回動自在に支持され、この取付治具38の枢支 部から離間する端部近傍の前面側に、前記揺動用モータRMが配設される。そし て前記通孔27aから前面側に突出する揺動部材59のカム部59bに、モータ RMが連結されている。また、枢支部と揺動用モータRMとの間に臨む取付治具 38の前面側に突片38aが形成され、該突片38aの下端に、軸受部34に介 装したねじりばね39の一方の端部39aが係合されている。この突片38aに 近接して前記レバー片33bに形成した係合片33eが臨んでおり、この係合片 33eの上端に、ねじりばね39の他方の端部39bが係合されている。係合片 33eの上端は、前記水皿16が水平姿勢に支持されている状態では、図12に 示す如く、取付治具38における突片38aの上端よりも上方に臨んでいる。従 って、このときには取付治具38は、ねじりばね39の弾力作用下に軸受部34 を支点として常に時計方向に回動付勢されることとなる。そして、揺動用モータ RMに所要の外力が加わると、その取付治具38が軸受部34を支点として所要 の角度だけ回動し得るようになっている。
【0028】 すなわち、ねじりばね39は、製氷運転時に水皿16が水平姿勢を保持してい る間は、前記揺動部材59の揺動突起59aが揺動板54の係合片58に係合可 能な作動位置に保持するべく機能する。また、製氷運転から除氷運転に切換わっ て水皿16が傾動すると、前記レバー片33bにおける係合片33eの上端は、 取付治具38における突片38aの上端よりも下方に移動し、このときにはねじ りばね39の端部39bは突片38aの上端に係合するに至る(図19参照)。従 って、水皿16の傾動時には、ねじりばね39は取付治具38に対して付勢力を 作用させないようになっている。
【0029】 なお、取付治具38の枢支部から離間する端部に上下方向に延在する長孔38 bが穿設され、該長孔38bにカバー体27に対応的に突設した規制ピン61が 摺動自在に挿通されている。該規制ピン61は、取付治具38の回動範囲を規制 するべく機能し、前記ねじりばね39の弾力付勢下に、常には長孔38bの下端 が規制ピン61に当接して揺動部材59を作動位置に臨ませるようになっている (図12参照)。
【0030】 (製氷および除氷完了検知用のスイッチSW5,Th1について) 前記カバー体27には、例えばマイクロスイッチ等の製氷完了検知用の第5ス イッチSW5がブラケット70を介して配設され、そのレバー片62を前記揺動 部材59におけるカム部59bの下降軌跡に臨ませて、取付治具38(揺動用モ ータRM)の回動に伴いカム部59bに当接して、該スイッチの切換え可能とな っている。すなわち図13に関して後述する如く、製氷運転が進行して、製氷突 起17の周りに氷塊21が成長すると、前記揺動板54はその上動時に該氷塊2 1と接触するに至り、前記係合片58および揺動突起59aを介して揺動用モー タRMに下方側への反力を与えることになる。このため揺動用モータRMが配設 される取付治具38は、前記軸受部34を支点として反時計方向に回動し、その 回動過程でカム部59bが第5スイッチSW5のレバー片62を押圧することに より、該スイッチSW5の接点を「a」側から「b」側に切換えて製氷ユニット15 での製氷完了を検知し得るものである。なお前記ブラケット70は、カバー体2 7に対して上下方向に位置調節可能に配設され、該ブラケット70を上下調節す ることによって、第5スイッチSW5におけるレバー片62のカム部59bに対 する位置を調節可能に構成される。これにより、製氷突起17に形成される氷塊 21の寸法を可変させることができるものである。
【0031】 ここで、第5スイッチSW5が接点「b」側に切換えられると同時に揺動用モー タRMを停止させると、前記揺動板54の係合片58に当接する揺動突起59a が揺動板54の傾動の妨げとなる。そこで実施例では、前記揺動部材59のカム 部59bに、揺動用モータRMが回動した状態で第5スイッチSW5の接点を「a」 側に切換え可能な切欠部59cを形成し、該切欠部59cにより揺動突起59 aを係合片58の傾動軌跡から離間させる制御を行なうよう構成している。また この切欠部59cは、前記揺動突起59aが係合片58の上部水平部58aから 離間した位置に臨んだときに、第5スイッチSW5のレバー片62と対応する位 置に臨む位置関係をもってカム部59bに形成されている。すなわち、揺動用 モータRMの回動により第5スイッチSW5が接点「b」側に切換えられた後も該 モータRMを回転させ、切欠部59cがスイッチSW5のレバー片62に対応 する位置に到来して該スイッチSW5の接点が「a」側に切換わったときに、当該 揺動用モータRMを停止するよう設定している。これにより揺動突起59aは、 揺動板54における係合片58の傾動軌跡から離間することとなり、揺動板54 の傾動を妨げることはなくなる。
【0032】 図4に示すように、前記製氷ユニット15における製氷基板18の上面には、 除氷完了を検知するためのサーモスイッチTh1が配設されている。このサーモ スイッチTh1は、製氷運転により製氷基板18が所定温度まで低下した際に接 点「b」に切換えられ、また除氷運転により氷塊21が製氷突起17から落下した 際の急激な温度上昇を検出して、その接点を「b」から「a」に切換えるよう設定さ れる。そしてこのときに、後述の如くホットガス弁HVを閉成すると共に、アク チュエータモータAMを回転させるようになっている。
【0033】 (氷塊放出装置および貯氷完了検知スイッチについて) 前記カバー体27の前面下部に、氷塊放出用のモータGMが配設され、該モー タGMにより回転駆動される氷塊搬出用のスクリュー63が、貯氷室83内に延 出するよう配設されている。このスクリュー63の突出端部は、図2に示す如く 、貯氷庫14の対応位置に凹設した凹部64に回動自在に嵌挿されて定位置で回 転するよう設定してある。放出用モータGMは、前面パネル23に配設した前記 押しボタン25を押して第1スイッチSW1をON作動させている間のみ回転し 、スクリュー63により貯氷室83に貯留されている氷塊21を前記放出口14 aまで搬送するようになっている。
【0034】 前記カバー体27の裏面には、図2に示す如く、スクリュー63の配設位置に 対応すると共に、放出口14aの形成位置より貯氷室内側に臨む規制板65が回 動自在に垂設されている。この規制板65は、前記スクリュー63により搬送さ れる氷塊21により押圧されて放出口14aを開放して氷塊21の放出を許容す ると共に、氷塊放出装置13が停止した際には初期の位置に戻って放出口14a を閉成し、この放出口14aを介して外気が貯氷室83内へ入り込むのを防止す るべく機能する。また規制板65に近接して分離板68がカバー体27に配設さ れ、該分離板68は、貯氷室83に貯留される氷塊21が放出口14aから放出 されるのを防止すると共に、スクリュー63により搬送される氷塊21の一部を 貯氷室83に戻して放出口14aが詰まるのを防止するべく機能する。なお貯氷 庫14における前記凹部64の形成位置に近接する底部に排出管69が配設され 、氷塊21からの融解水を庫外に排出するよう構成されている。
【0035】 前記水皿16の下面に検知板66が回動自在に枢支され、該検知板66は、図 7に示すように、常には水皿16の底面に対してその開放端部側が下方に離間し ている状態に保持されている。また水皿16の前面に貯氷完了検知用の第3スイ ッチSW3が配設され、このスイッチSW3のレバー片67は、前記検知板66の 前面側の端部に形成した突片66aにより常には押圧された状態になっている。 そして、水皿16が傾動する過程で検知板66が氷塊21に当接し、回動を継続 する水皿16に対して時計方向に回動した際(開放端が水皿16の底面に近接し た際)に、前記突片66aがレバー片67から離間して該スイッチSW3をON作 動して、貯氷完了を検出するよう設定してある。なお、検知板66の突片66a を、氷塊21の非検出時に第3スイッチSW3のレバー片67に当接させるよう 設定することにより、該検知板66が何等かの原因により水皿16から脱落した 際に自動製氷機を停止させて、貯氷完了の検出が不能の状態で氷塊21が製造さ れるのを防止し得るようになっている。また検知板66の開放端部は櫛歯状に形 成され、該検知板66が氷塊21に当接した際に加わる負荷の軽減を図っている 。
【0036】 (電気制御回路例について) 図11は、実施例に係る自動製氷機の電気制御回路を示す。図において、電源 供給ラインRと接続点Dとの間に、ヒューズFが介挿され、この接続点Dとライ ンTとの間に電源ランプLが接続されている。同じく接続点DとラインTとの間 に、氷塊放出用の第1スイッチSW1と放出用モータGM、アクチュエータ モータAM用の第2スイッチSW2と貯氷完了検知用の第3スイッチSW3および リレーX1が夫々直列に介挿されている。また、第2スイッチSW2と第3スイッ チSW3との間の接続点Eと接続点Kとの間に、リレーX1の常閉接点X1-b1が 介挿され、この接続点KとラインTとの間に、リレーX2、製氷水供給用の 第4スイッチSW4と給水弁WV、リレーX3の常開接点X3-a1とアクチュエ ータモータAMが夫々直列に介挿されている。
【0037】 また、ヒューズFと直列に接続したリレーX1の常閉接点X1-b2と、前記リレ ーX3の常開接点X3-a1とアクチュエータモータAMとの間の接続点Nとの間に 、リレーX2の常閉接点X2-b1とリレーX3の常閉接点X3-bが直列に介挿され ている。リレーX2の常開接点X2-aと直列に接続される除氷完了検知用の前記 サーモスイッチTh1の接点「a」側に凝縮器11用のファンモータFMが接続さ れ、接点「b」側にホットガス供給用のホットガス弁HVが接続されている。更に 、リレーX1の常閉接点X1-b2とラインTとの間に、リレーX3の常開接点X3 -a2と前記揺動用モータRMおよびリレーX2の常閉接点X2-b2、RリレーS Rと前記圧縮機CMが夫々直列に介挿されている。そして、リレーX3の常開接 点X3-a2と揺動用モータRMとの間の接続点Pに製氷完了検知用の第5スイッ チSW5が接続され、該スイッチSW5の接点「a」側に保護サーモTh2とリレー X3が直列に接続されると共に、接点「b」側は前記接続点Dに接続されている。 なお、前記ファンモータFMとリレーX3とは並列となっている。
【0038】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る自動製氷機の作用につき、図21に示すタイミングチャー トを参照しながら説明する。 (初期動作について) 図示しない自動製氷機の電源スイッチをONすると、前記電源ランプLが点灯 すると共に、圧縮機CMが始動して蒸発管31に冷媒が供給される。またリレー X1,X2,X3の各常閉接点X1-b2,X2-b1,X3-bを介してアクチュエータモー タAMが回転され、水平姿勢に保持されている水皿16は斜め下方へ傾動し始め る。モータAMの回転により第4スイッチS4がOFF作動した後に、第2スイ ッチS2がON作動され、リレーX2が付勢されてこれと協働する常開接点X2-a が閉成し、サーモスイッチTh1を介してリレーX3が付勢される。これにより、 該リレーX3と協働する常開接点X3-a1を介してアクチュエータモータAMは回 転を継続し、水皿16は傾動を停止することなく水平姿勢に向けて復帰する。な おリレーX3は、これと協働する常開接点X3-a2により自己保持される。
【0039】 水皿16が所要位置まで復帰すると、前記第4スイッチS4がON作動して給 水弁WVが開放され、前記製氷水給水管49を介して水皿16中の製氷室29に 製氷水が供給される。なお水皿16は、水平姿勢を越えて枢支端側(直立壁16 e側)から傾動端側(直立壁16d側)に向けて上傾斜となる位置まで時計方向に 傾動した後、再び反時計方向に傾動して水平姿勢で停止するよう設定されている ので、製氷室29には予め設定された量だけ製氷水が確実に貯留される(図18 および図19参照)。また多少多目に供給された製氷室29中の製氷水は、先に 述べた如く堰止板48をオーバーフローして、補助室46,排水管47および排 水受部19を介して外部へ放出される。
【0040】 アクチュエータモータAMの回転に伴い、第2スイッチSW2がOFF作動さ れることにより、該モータAMが回転を停止し、水皿16は水平姿勢となった状 態で停止される。またリレーX2と協働とする常閉接点がX2-b2が閉成されるこ とにより、前記揺動用モータRMは回転を開始する。更に、第2スイッチSW2 がOFF作動されることにより、給水弁WVが閉成して製氷水の供給が停止され る。但し、第4スイッチSW4はON作動された状態を保持している。
【0041】 (製氷運転について) 電源投入により付勢されている圧縮機CMにより、冷凍系の冷媒循環パイプか ら冷媒が前記蒸発管31に供給され、その熱交換作用により製氷基板18に突設 した製氷突起17の冷却が開始される。この製氷突起17は製氷水に浸漬されて いるために、該突起17の周囲から結氷が開始され、次第に成長して逆ドーム状 の氷塊21が形成される。そしてこの製氷運転の間、前記揺動用モータRMは回 転を継続している。従って該モータRMにより回転される揺動部材59の揺動突 起59aが、前記立上り部54cに設けた係合片58と係合して、揺動板54を 図12に示す如く上方に持ち上げる。前記揺動突起59aが係合片58から離脱 すると、揺動板54は、自重で落下して製氷室29の底面16aに当接するに至 る。このように、揺動板54は製氷運転の期間中、製氷室29における製氷水の 中で揺動を反復し、これにより該製氷水を常に動かすこととなる。しかも揺動板 54には通孔55が穿設されているので、該揺動板54の揺動に伴い製氷水は該 通孔55を通過し、これが噴流現象を伴って製氷水の動きを更に活発なものとす る。このように製氷水が常に動的状態に保たれることにより、製氷突起17に形 成される氷塊21の白濁が防止され、透明で清澄な氷塊21が得られる。
【0042】 (除氷運転について) 図13に示す如く、製氷突起17に完全な氷塊21が逆ドーム状に形成される と、前記揺動板54はその上動時に該氷塊21と接触することとなり、遂には前 記係合片58および揺動突起59aを介して揺動用モータRMに下方側への反力 を与えるに至る。従って揺動用モータRMが配設される取付治具38は、前記軸 受部34を支点として反時計方向の回動を開始して、揺動部材59のカム部59 bで製氷完了検知用の第5スイッチSW5のレバー片62を押圧してその接点を「 a」側から「b」側に切換え、これにより製氷ユニット15での製氷完了を検出す る。すると図11に示すリレーX3の自己保持が解除されて滅勢され、これと協 働する常閉接点X3-bが閉成して、アクチュエータモータAMの回転を開始する 。このため前記カム板36が反時計方向に回転し、これに偏心連結した連杆37 と係合する旋回支軸33のレバー片33bが反時計方向に傾動されることにより 、前記水皿16は斜め下方へ傾動し始める(図15参照)。この傾動により製氷室 29中の製氷水は、前記堰止板48を介して補助室46にオーバーフローし、こ の補助室46から排水受部19へ放出される。なお水皿16が傾動する過程にお いて、前記アクチュエータモータAMにより回転されるカム板36の第2カム部 51により第4スイッチSW4はOFF作動される(図21参照)。
【0043】 ここで前記揺動用モータRMは、製氷完了検知用の第5スイッチSW5のレバ ー片62が揺動部材59のカム部59bにより押圧されて接点「b」側に切換わっ ても、その回転は継続される。これにより、前記揺動突起59aが上部水平部5 8aから離間し、取付治具38はねじりばね39の弾力作用により時計方向に回 動し、第5スイッチSW5の接点は「b」側から「a」側に切換えられ、揺動用モー タRMは一旦停止する。しかるに、前記旋回支軸33の反時計方向への回動に伴 い、レバー片33bにおける係合片33eの上端が取付治具38における突片3 8aの上端より下方に移動して、前記ねじりばね39の端部39bが該突片38 aの上端に係合されることにより、取付治具38にはばね力は作用しなくなる( 図20(b)参照)。すると、該取付治具38は自重により軸受部34を支点とし て反時計方向の回動を開始し、前記カム部59bで第5スイッチSW5の接点を 再び「a」側から「b」側に切換え、揺動用モータRMを回転させる。そしてカム部 59aに形成した切欠部59cがレバー片62と対応する位置に到来した際に、 該レバー片62の押圧が解除されてスイッチSW5の接点が「b」側から「a」側に 切換わることにより、揺動用モータRMは回転を停止する(図20(c)参照)。こ れにより、揺動部材59に設けた揺動突起59aは、前記揺動板54における係 合片58の傾動軌跡から離間した位置で停止し、該揺動板54の傾動が妨げられ るのは防止される(図14参照)。
【0044】 そして前記カム板36に設けた前記第1カム部50が第2スイッチSW2のレ バー片52に到来すると、該スイッチSW2はON作動してリレーX2を付勢し、 これと協働する常閉接点X2-b1を開放させると共に、常開接点X2-aを閉成す る。このとき、前記除氷完了検知用のサーモスイッチTh1は製氷突起17に氷 塊21が生成されることにより接点「b」側に接続されている。従って、前記リレ ーX3は付勢されず、アクチュエータモータAMは回転を停止し、水皿16は、 図9に示す如く、前記排水管47が排水受部19の上端縁部に当接した所要の傾 斜姿勢で保持される。このとき製氷室29の内部には、製氷水の一部が前記堰止 板48により堰止められて残留するが、この残留水は先の製氷運転に伴い充分冷 却されているので、次の製氷運転に向けて補給される新たな製氷水と混合して、 製氷水全体の温度を低下させることができる。また水皿16の傾動により、製氷 突起17の周りに形成された氷塊21は、該突起17に付着した状態で露出する 。更に水皿16が傾動停止する過程で、前記揺動板54の直立片60が前記製氷 基板18に当接するので、その後に傾動を停止した水皿16における製氷室29 の底面16aよりも、該揺動板54は傾め上方に位置することになる。この揺動 板54は、氷塊21が落下した際に、これを貯氷室83へ案内するための滑落用 シュートとして機能する。
【0045】 前記アクチュエータモータAMの停止と同時に、前記ホットガス弁HVが開放 し、図21のタイミングチャートに示すように、冷媒に代えてホットガスを前記 蒸発管31へ供給する。これにより製氷基板18を介して製氷突起17は急速に 加温されるに至る。このため製氷突起17と氷塊21との結合が解除され、当該 氷塊21は自重により落下する。そして、図16に示す如く、前記直立片60に より所要の傾斜姿勢に保持されている揺動板54の上面を滑落し、その下方に位 置する前記貯氷室83中へ案内放出される。
【0046】 この氷塊21の落下により、製氷基板18におけるマイナスの温度負荷が解除 され、該基板18は前記蒸発管31でのホットガスの流通により一挙に温度上昇 を来す。この温度上昇を前記サーモスイッチTh1が検出し、直ちに接点「a」側 に切換わることにより、リレーX3が付勢されて、これと協働する常開接点X3- a1が閉成することによりアクチュエータモータAMの回転が再開される。また 前記ホットガス弁HVが閉成し、前記蒸発管31への冷媒供給が再開される。
【0047】 モータAMの回転再開によりカム板36,連杆37,レバー片33bの作用下に 、旋回支軸33が時計方向に回動し、水皿24も同様に時計方向に回転して水平 姿勢への復帰を開始する。また該モータAMの回転再開に伴い、カム板36の第 2カム部51が、図17に示す如く、第4スイッチSW4のレバー片53に到来 し、該スイッチをON作動させる。これにより給水弁WVを開放し、製氷室29 へ製氷水を補給する。
【0048】 前記カム板36の回転に伴い前記水皿16は、図18に示す如く、一旦水平姿 勢を越えて枢支端側(直立壁16e側)から傾動端側(直立壁16d側)に向けて上 傾斜となる位置まで傾動される。次いで、水皿16が反時計方向に傾動し、図1 9に示すように水平姿勢となったときに、カム板36の第1カム部50が、第2 スイッチSW2のレバー片52から離脱する。これにより、該スイッチSW2がO FF作動し、給水弁WVを閉成して製氷水の供給を停止すると共に、アクチュエ ータモータAMが停止し、水皿16は水平姿勢で保持される。これはリレーX3 が自己保持されて、該リレーX3の常閉接点X3-bを開放しているからである。
【0049】 ここで、水皿16を水平姿勢で停止する前に、図18に示す上傾斜位置まで傾 動させることにより、前記補助室46と製氷室29とを仕切る堰止板48の上端 レベルを高くするようにしている。すなわち、この状態で製氷室29に、堰止板 46の上端から製氷水がオーバーフローする量だけ製氷水を補給すれば、水皿1 6が図19に示す水平姿勢に復帰したときには、製氷室29には堰止板46の上 端のレベルまで製氷水が確実に貯留される。これにより、製氷室29には常に一 定水位で製氷水が貯留され、製氷運転により得られる氷塊21の寸法を均一にし 得るものである。また、水皿16の傾動停止と同時に製氷水の補給を停止させる ことができるので、タイマ装置等を必要とせず、部品点数の低減とコストダウン とを図り得る利点を有する。なお、製氷水の補給停止は、水皿16の傾動停止と 同時である必要はなく、それ以前に製氷水の補給のみを停止するようにしてもよ い。
【0050】 また、前記製氷水の補給を水皿16が上傾斜した際に停止するよう制御すると 共に、その補給量を、水皿16が上傾斜している状態で製氷室29における製 氷水の水位が堰止板48の上端レベルよりも低く、かつ水皿16が水平姿勢に 復帰した際に堰止板48から製氷水がオバーフローする量に設定すれば、製氷水 を無駄に排出することがなく、経済的となる。しかも、製氷室29には一定レベ ルで製氷水を貯留し得る。
【0051】 また前記旋回支軸33の時計方向への回動に伴い、レバー片33bにおける係 合片33eの上端は、取付治具38における突片38aの上端より上方に移動し 、前記ねじりばね39の端部39bは該係合片33eの上端に係合される(図2 0(a)参照)。これにより取付治具38は、ねじりばね39の弾力付勢下に旋回 支軸33を支点として時計方向に回動し、前記揺動部材59をその揺動突起59 aが揺動板54の係合片58に係合可能な作動位置に臨ませる。従って、第2ス イッチSW2がOFF作動してリレーX2が滅勢されると、これと協働する常閉接 点X2-b2が閉成して前記揺動用モータRMを回転させ、製氷運転中における揺 動板44の上下揺動を再開する。
【0052】 前述した製氷運転−除氷運転が反復して貯氷室83に所定量の氷塊21が貯留 された状態で、製氷運転が完了して水皿16が傾動すると、その傾動過程におい て前記検知板66が氷塊群に当接して傾動が阻止され、傾動を継続する水皿16 に対して回動することとなり、貯氷完了検知用の第3スイッチSW3をON作動 させるに至る。このときには、図11に示す第2スイッチSW2がON作動して いるので、リレーX1が付勢されることにより、これと協働する常閉接点X1-b1 ,X1-b2が開放し、アクチュエータモータAMの回転が停止すると共に、圧縮機 CMへの通電も停止される。
【0053】 なお図示の実施例では、逆テーパ状の製氷突起17を、製氷基板18に対し所 定間隔で多数垂下させた構成が採用されている。しかし前記製氷突起は、いわゆ る製氷部として機能する中核的な被冷却部材であれば、丸棒状の部材やピン状の 部材など種々のものを好適に使用し得るものである。
【0054】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る製氷機の製氷水貯留機構によれば、製氷水の 補給を行ないつつ水平姿勢に復帰する水皿を、水平姿勢を越えて傾動端に向けて 上傾斜となる位置まで傾動した後、水平姿勢に復帰して停止するよう構成したこ とにより、上傾斜の姿勢となった際に堰止部からオーバーフローする量だけ製氷 水を製氷室に補給しておけば、該水皿が水平姿勢に復帰した際には、製氷室には 常に一定量の製氷水が貯留される。従って、得られる氷塊の寸法を均一にし得る ものである。なお、製氷水の補給量を、水皿が上傾斜している状態では堰止部の 上端よりも低い水位で、かつ該水皿が水平姿勢で停止したときに堰止部の上端か らオーバーフローするよう設定しておけば、製氷水が無駄に排出されるのを防止 し、経済的となる利点がある。
【0055】 また、水皿が傾動を停止すると同時かまたはそれ以前に製氷水の補給を停止さ せ得るので、水皿の傾動機構に関連する部材により簡単に製氷水の補給を制御す ることが可能となる。すなわち、タイマ装置等を必要とせず、部品点数を少なく してコストを低減し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る製氷水貯留機構が採用される製
氷ユニットを、一部分解した状態で示す概略斜視図であ
る。
【図2】 実施例に係る製氷水貯留機構が採用される製
氷機の概略縦断面図である。
【図3】 水皿の傾動機構および揺動板の揺動機構を分
解した状態で示す要部斜視図である。
【図4】 図1に示す製氷ユニットの要部断面図であ
る。
【図5】 水皿の傾動機構および揺動板の揺動機構を一
部切欠いた状態で示す要部正面図である。
【図6】 製氷ユニットを筐体に配設した状態で示す概
略斜視図である。
【図7】 製氷ユニットの一部切欠き正面図である。
【図8】 製氷機の外観斜視図である。
【図9】 製氷ユニットにおいて、水皿が傾動した状態
を示す一部切欠き側面図である。
【図10】 製氷機に採用される冷凍系の概略図であ
る。
【図11】 製氷機の制御回路図である。
【図12】 製氷運転中において、揺動板が揺動してい
る状態の製氷ユニットおよび対応の揺動機構を示す説明
図である。
【図13】 製氷が完了した状態の製氷ユニットおよび
対応の揺動機構を示す説明図である。
【図14】 製氷が完了した状態の製氷ユニットおよび
揺動板における係合片の傾動軌跡から揺動部材の揺動突
起が退避した状態での対応の揺動機構を示す説明図であ
る。
【図15】 製氷が完了した状態の製氷ユニットおよび
対応の揺動機構,傾動機構を示す説明図である。
【図16】 水皿が傾動を停止した状態の製氷ユニット
と、対応する傾動機構のカム板と第2および第4スイッ
チの位置関係を併せて示す説明図である。
【図17】 水皿が復帰を開始した状態の製氷ユニット
と、対応する傾動機構のカム板と第2および第4スイッ
チの位置関係を併せて示す説明図である。
【図18】 水皿が水平姿勢を越えて上傾斜となる位置
まで傾動した状態の製氷ユニットと、対応する傾動機構
のカム板と第2および第4スイッチの位置関係を併せて
示す説明図である。
【図19】 水皿が水平姿勢に復帰して停止した状態の
製氷ユニットと、対応する傾動機構のカム板と第2およ
び第4スイッチの位置関係を併せて示す説明図である。
【図20】 揺動板の揺動機構を、製氷完了を検出して
揺動板における係合片の傾動軌跡から揺動部材の揺動突
起が退避する過程を示す動作説明図である。
【図21】 製氷機における制御のタイミングチャート
図である。
【符号の説明】
11…凝縮器,16…水皿,16a…底面,16b…直
立壁 16c…直立壁,16d…直立壁,16e…直立壁,1
7…製氷突起 18…製氷基板,21…氷塊,29…製氷室,31…蒸
発管 33…旋回支軸,36…カム板,37…連杆,46…補
助室 47…排水管,48…堰止板,CM…圧縮機 AM…アクチュエータモータ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(CM)や凝縮器(11)等を備える冷凍
    系に接続する蒸発管(31)と、この蒸発管(31)が上面に配
    設されると共に、下面に多数の製氷部(17)を所定間隔で
    突設垂下させた製氷基板(18)と、製氷機本体に傾動自在
    に枢支されて常には水平姿勢を保持し、内部に画成した
    製氷室(29)中の製氷水に前記製氷部(17)が浸漬される水
    皿(16)と、前記製氷部(17)の周りに製氷水が氷結して所
    要の氷塊(21)が形成されると、前記水皿(16)を斜め下方
    に傾動させて該氷塊(21)を放出し、次いで該水皿(16)を
    再び水平姿勢に上昇復帰させるよう構成した製氷機にお
    いて、 前記水皿(16)の製氷室(29)を、略矩形状に形成した底面
    (16a)と該底面(16a)から直立する壁面(16b,16c,16d,16
    e)とから形成し、 この水皿(16)に、前記壁面よりも低い寸法に設定した堰
    止部(48)を形成し、 前記斜め下方に傾動した水皿(16)を製氷機本体に配設し
    た傾動機構(33,37,36,AM)により水平姿勢に上昇復帰さ
    せるに際し、該水皿(16)は一旦水平姿勢を越えて傾動端
    に向けて上傾斜となる位置まで傾動された後、再び水平
    姿勢に復帰して停止するようになっており、 前記水皿(16)の復帰動作中に製氷室(29)に給水管(49)を
    介して補給される製氷水は、前記堰止部(48)により堰止
    められて貯留されると共に、前記水皿(16)が水平姿勢で
    停止した際に製氷水を堰止部(48)の上端からオーバーフ
    ローさせるよう構成したことを特徴とする製氷機の製氷
    水貯留機構。
  2. 【請求項2】 前記堰止部(48)の外側に補助室(46)を形
    成すると共に、該補助室(46)に排水管(47)を連通接続
    し、前記堰止部(48)の上端から補助室(46)側にオーバー
    フローした製氷水を、該排水管(47)を介して外部に排出
    するようにした請求項1記載の製氷機の製氷水貯留機
    構。
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