JPH06189936A - 磁気共鳴イメ−ジング法 - Google Patents
磁気共鳴イメ−ジング法Info
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Abstract
がなく、また付加的RFおよび磁界傾斜パルスを必要と
しないうえに、計算上の特別な条件を必要としない磁気
共鳴イメ−ジング法を提供することにある。 【構成】 スライスごとに異なる位相エンコ−ディング
順序が取られ、各スライスについてのデ−タ収集はスラ
イスごとに異なる位相エンコ−ディング数から始められ
る。各サイクルが終了するたびに位相エンコ−ディング
数が1つずつ増える。この配列では各スライスの低次位
相エンコ−ディング領域についてのデ−タ収集を異なる
時間に均一に分散させて行い、この、自己較正によって
被検体の動きを正確に検出することができる。さらに、
被検体の位置を2次元で計測するために、スライスごと
に読出し方向が変えられる。
Description
法に関するものであり、詳しくは、被検体の動きを補正
することができる磁気共鳴イメ−ジング法に関するもの
である。
磁気的配向の変化を分析して被検体の像を形成する有効
な診断法である。しかし残念なことに、MRIを行って
いる最中に、基準位置に対して被検体が移動すると、そ
の動きが形成された像の質に悪影響を与える。
RIシステム2を示す図である。このMRIシステム2
には、電源6に電圧が加えられるとz軸に沿った長手方
向磁界h0を形成する、典型的な強力超伝導磁石4が設
けられている。磁界h0を均一とするために、磁石4に
は図示されていないシムコイル機構が設けられている。
このシムコイル機構は、補正用シム磁界傾斜信号を適宜
発するコンピュ−タシステム10に、母線8を介して接
続されている。
内の高周波(”RF”)コイル14に挿入されて、磁界
h0の中に置かれる。被検体12には、一般的にはラン
ダムに配向された磁気双極子を有する核を持つ原子が存
在している。MRIの間、磁界h0によりこの核すなわ
ちスピンの全体が分極されるため、スピンは磁界の方向
(ここではz軸)と平行に配列される。この結果、正味
の磁化M2が生じる。
14とを介して、ラ−モア周波数と呼ばれる共鳴周波数
を持つ短い高周波(RF)エネルギ−パルスをスピンに
加えることにより、配向されたスピンを励起する。この
ように励起すると、核のスピン軸が一時的に再配向さ
れ、z軸に直交する平面、すなわちx−y平面へと核の
磁気モ−メントが倒れる。RF励起パルスが終了した
後、RFコイル14と図示されていない受信器を通過し
たRF信号として、正味の横方向磁化が実時間で検出さ
れる。
化機構によってデジタル化され、コンピュ−タ10に送
信されて処理される。このようにして得られる生のRF
信号には磁界傾斜情報が含まれ、またこのRF信号は、
空間周波数情報領域、すなわちいわゆる生のk空間デ−
タマトリックス(配列)を表している。生のk空間デ−
タマトリックスにフ−リエ変換を施すと、被検体12の
再構成像16を得ることができ、これがモニタ−にディ
スプレイされる。しかし走査の間に被検体12が動く
と、再構成像16の質が低下する。
の振幅は、RF励起の程度と、スピンの緩和特性とに左
右される。コンピュ−タシステム10は、イメ−ジング
が行われている間に、被検体12中のスピンの位置を空
間的に相関させるのに必要な、x軸、y軸、z軸方向の
磁界傾斜Gx,Gy,Gzを制御する。
数は、一般的に256である。このレベル(つまり位相
エンコ−ディングステップ)は、−128から0を通っ
て+128までの幅を持ち、このうち、あるスライス用
の0番目の位相エンコ−ディングは、位相エンコ−ディ
ング用磁界傾斜のないライン(エコ−)を意味する。各
ラインつまり各エコ−は、いわゆるk空間(つまりモ−
メント空間)領域のy軸上の1ステップに相当する25
6点から構成される。基本的には、この傾斜レベルによ
って、MRIシステム2の感度をz軸に沿ってスライス
されたx−y平面の単一スライスに限定することができ
る。
斜強度Gx,Gy,Gzを適切に制御すると、核スピン励
起の空間的分布を制御することができ、また結果として
生じるNMR信号の位置を特定することができる。マル
チアングル投影再構成やフ−リエ変換等の幾つかの周知
の技術を用いれば、像を再構成するためのNMRデ−タ
が集められる。このような技術は一般的に、連続的に遂
行される複数のビュ−(view)からなるパルスシ−
ケンスから構成される。各ビュ−では1またはそれ以上
のNMR実験が行われ、各実験ではRF励起パルスと磁
界傾斜パルスを使用して、空間デ−タをこの結果生じる
NMR信号にエンコ−ドする。当業者には理解されてい
るように、NMR信号は、自由誘導減衰信号、または望
ましくはスピンエコ−信号である。
報を含む低周波数情報は、生のk空間デ−タの中央にの
み存在し、高周波数情報はこのデ−タマトリックスの始
まりと終わりに現れる。
を用いて、取得されたk空間高周波デ−タにより表され
る強度値が空間的にはどこに属するかを特定する。この
技術は、2次元マルチスライスイメ−ジングパルスシ−
ケンスを使用する臨床MRI装置には共通して用いられ
ているものである。この装置では、スライスについての
デ−タ取得は、時間的にインタ−リ−ブされる。
的フ−リエ変換法によって、k空間デ−タを実空間像に
変換する。その後、x軸上の位置とy軸上の位置との関
数としてコントラスト変化を示すように、実空間像16
がモニタ−18に映し出される。実空間像16は一般的
に、z軸上の何箇所かでのx−y平面における被検体1
2の「スライス」を表す。
るように被検体14が動くと、いわゆる動きによるア−
チファクト(モ−ションア−チファクト)によって再構
成像16の質が低下する。しかし被検体12のモ−ショ
ンア−チファクトの計測が可能であれば、これを補正し
て改善された再構成像を作成することができる。
情報が含まれるが、従来技術では、走査の間中ずっとk
空間デ−タからこの動きを直接計測することは困難であ
った。図13に示すように、像走査が行われる時間のう
ち大半において、信号対雑音(”S/N”)比が低いか
らである。
軸上の単一スライスについてのk空間デ−タを集めたも
のである。全部で256本のラインが時間0から256
まで走査されると仮定する。1回の走査では1つのライ
ンについてのデ−タが集められる。上述したように、各
ラインにはy軸上の1つのk空間ステップに相当する2
56のデ−タ点を有し、合計して256のラインがy軸
に沿った256の磁界傾斜レベルを表す。従来技術で
は、各スライスについて、例えば−128から0を通っ
て+128までというように、同じ順序でデ−タ収集を
行っている。
間t=0(またはライン−128)から走査を初めてい
るが、S/N値は比較的低く(例えば弱く)ア−チファ
クトを与える動きの信号を検出するのは難しい。S/N
比が適切な値まで上昇するのは、時間t=96から時間
t=159までであり、最高のS/N比を示すのは、時
間t=128(つまりライン0)である。このように、
低周波数デ−タを表す位相エンコ−ディング用磁界傾斜
が低次(例えば0)で、かつk空間デ−タの中央部分に
ついてのデ−タを収集する時間t=128が、被検体の
動きを表すア−チファクト信号を検出するのには最も適
しているのである。これに対して、この他の収集時間で
のS/N比は不適当である。
体12の動きを検出して、この運動変位を計算し、コン
ピュ−タシステム10を用いて周知の技術で適当な補正
を加え、ディスプレイされる再構成像16の質を高める
ことができる。しかし残念なことに、時間t=159か
らt=256までと時間t=0からt=96までに起る
被検体の動きは、検出されない。これは、S/N比が低
いためにア−チファクト信号がノイズの中に沈み込んで
しまうことが原因である。このように被検体の動きが検
出されないと、その動きに対する補正は行われず、この
結果、ディスプレイされる像の質が悪くなる。言い換え
ると、図13に示された従来技術の方法は、S/N比が
最適の範囲にある時間以外に生じた被検体の動きには
「ブラインドである(反応しない)」のである。
Ehmanらによる米国特許第4,937,526号
は、磁気共鳴イメ−ジングシステムでのモ−ションア−
チファクトを減少させようとするものである。このEh
manらの特許は、数多くの参考図を載せてMRI理論
について詳細な説明を行っているため、本出願の出願人
は、この特許を引例として挙げている。
において最大のS/N比を有する(k空間における)第
2のデ−タマトリックスを作成するために、付加的RF
と磁界傾斜パルスを発する方法が開示されている。この
第2デ−タマトリックスに基づいて、ア−チファクトを
与える動きを表す位置情報を得、さらにこの位置変化デ
−タを用いて、結果的にイメ−ジの質を高めている。
よるシステムでは像の質が向上しているが、これを実現
するためにはいくつかの問題がある。例えば、Ehma
nらの特許の技術では、付加的RFと磁界傾斜パルスを
発生させなければならないため、イメ−ジングに余分な
時間がかかる。さらにこの特許では、初期k空間デ−タ
の基本的には2倍の量のデ−タをメモリ14に保存しな
ければならないため、付加的デ−タをコンピュ−タシス
テム10により処理しなければならず、処理時間が余分
に必要となる。
間に発生するk空間デ−タそのものを使用して、被検体
12の動きを検出し、補正することのできる方法であ
る。この方法は、像のk空間デ−タそのものを保存する
のに必要な量以上にメモリ14を増やす必要がなく、付
加的RFと傾斜パルスの発生を必要とせず(このためイ
メ−ジング時間を延ばす必要がなく)、コンピュ−タシ
ステム10の処理時間を実質的に長くしなくてもよいも
のであることが望ましい。また、異なるスライスからの
S/N比の高いデ−タのみを使用して、自己較正により
読出し方向での被検体の運動変位を計測する方法である
ことが望ましい。本発明は、このような方法を開示する
ものである。
憶するのに必要なメモリ以上にはコンピュ−タメモリを
増量る必要がなく、また付加的RFと磁界傾斜パルスと
を必要としないうえに、計算上の特別な条件を必要とし
ない磁気共鳴イメ−ジング法を提供することにある。
のk空間デ−タマトリックスにはア−チファクトモ−シ
ョンを特定するのに必要なデ−タが含まれるが、マトリ
ックス全体の信号/ノイズ(”S/N”)比だけでは、
被検体の位置を正確に決定するのに十分でない。
被検体の動きが計測され、そしてその場合にS/N比の
高いエコ−のみが使用される。また本発明は基本的に、
二次元マルチスライスイメ−ジングシステムにおける各
スライスの開始時位相エンコ−ド数をオフセットするも
のである。これにより、イメ−ジング過程全体を通し
て、(異なるスライスから)得られたS/N比の高いエ
コ−を、かなり一律に拡散させることができる。各スラ
イスを読出し方向に同じ量だけ変位させるとすると、1
つのスライスからの被検体についての変位デ−タを他の
スライスの変位を補正するのに利用できる。体積の小さ
な物体をカバ−するのに比較的薄いスライスを少数使用
する場合には、特にこの方法が有効である。
である。この実施例では、各スライスについての生のk
空間デ−タ(例えば、位相エンコ−ディング)を収集す
る順序が再配列され、これによって低次の位相エンコ−
ディングが走査全体を通じて均一に配分される。この再
配列により、低次の(S/N比の高い)位相エンコ−デ
ィングエコ−を用いて、被検体の変位を一次元で算出す
ることができる。
−ジングのために、2つの軸の被検体の動き補正をする
ものである。例えば第2の実施例では、スライスごとに
異なる位相エンコ−ディング順序を用いる。各スライス
についてのデ−タ取得は、インタ−リ−ビングにより、
それぞれ異なる位相エ−ンコ−ディング数から開始さ
れ、各スライスでは、(全エコ−数を法として)各エコ
−について1つずつ順に位相エンコ−ディング数を増加
する。また、被検体の位置は、各スライスの低次の(つ
まりS/N比の高い)位相エンコ−ディングから算出で
きる。すべてのスライスから取得された位置情報を結合
させれば、最終的な変位曲線(変位対時間)が得られ
る。この最終の動きのデ−タを使用して、全スライスの
動きが補正される。位置を計測した数値つまり変位デ−
タを時間的に補間すると、2個の隣接する点の間で取得
された高次位相エンコ−ディングエコ−の変位値が得ら
れる。
でデ−タの取得を行うことができるため、二次元での被
検体の位置計測が可能となる。例を挙げると、第1のス
ライスの読出し方向をx軸とし、位相エンコ−ディング
の方向をy軸とする。第2のスライスは、読出し方向を
y軸、位相エンコ−ディングの方向をx軸とする。
コ−を一次元フ−リエ変換した絶対値から得られるエッ
ジデ−タを用いれば、この高周波エコ−からの被検体の
位置を知ることができる。ここで「絶対値」とは、複素
数のベクトル和を意味する。例を挙げると、A+iBの
絶対値は√(A2+B2)である。その後この位置情報を
用いて、フ−リエ変換法により生のデ−タを補正する。
この結果、その再構成像は被検体の1つの位置に対応
し、従来技術とは異なり、本発明では、間隔を置いて何
回かに分けて被検体の動きを検出および計測するので、
基本的には「ブラインド」領域は存在しない。
に含まれる情報を有効に利用してア−チファクトモ−シ
ョンを特定するためには、各スライス用デ−タが取得、
すなわち収集される順序を再配列する必要があること
を、出願人は発見した。
次の(例えばk空間の中心に対応するS/N比の高い)
位相エンコ−ディングが走査の間を通じてかなり均一に
分散されるような再配列が行われる。この結果、イメ−
ジングの間、S/N比の高いデ−タをいつまでも利用で
きる。そのためイメ−ジングの実施中はずっと、高いS
/N比を利用して被検体の動きを記録できるので、都合
が良い。このように再配列された位相エンコ−ディング
が用いられる出願人の発明は、マルチスライススピンエ
コ−やファ−ストスピンエコ−、グラジエントエコ−な
ど、基本的な磁気共鳴イメ−ジングパルスシ−ケンスな
らばどのようなものとも互換性を有する。
エッジ検出デ−タを利用して各高周波(”RF”)エコ
−を一次元フ−リエ変換し、この結果得られた絶対値を
用いて、被検体の位置をエコ−から算出する。そして再
構成されたイメ−ジが被検体の位置の1つに対応するよ
うに、位置デ−タを用いてMRIイメ−ジデ−タを補正
する。ディスプレイされるモ−ションア−チファクトは
最小限のものとなる。図3は、被検体の動きの検出と計
測をx軸とy軸の両方に沿って行った好適な第2の実施
例について、4つのイメ−ジスライスでのスピンエコ−
パルスシ−ケンスを示す概略図である。4つのイメ−ジ
スライスしか図示されていないが、その後サイクル時間
(TR)が許すかぎり4つのスライスを繰り返すことに
より、他のスライスを加えることもできる。MRI技術
の当業者には理解されていることであるが、RFパルス
列は比較的小さい90゜パルスとこれに続く大きな18
0゜パルスからなる。磁界傾斜信号をそれぞれGx,G
y,Gz,と表し、デ−タを取得した時間はA/Dと記さ
れている。図3では、スライスが1つ置きに、y方向と
x方向に同じ位相エンコ−ディング方向を示している。
4つのスライスが図3に示されているが、場合によりこ
の他の数のスライスを用いることもできることがわかっ
ている。
相エンコ−ディングの取得順序を再配列して、低次位相
エンコ−ディングを時間的に一層均一に分散させてい
る。各4個の位相エンコ−ディングのうち1つが最適範
囲−32から+32にあるような、256位相エンコ−
ディングイメ−ジの位相エンコ−ディングについての取
得順序を例として挙げると、−128,0,−64,+
64,−127,+1,−63,+65,−126,+
2,−62,+66等である。
0,−64,+64]は第1組の4個のエコ−について
のデ−タ、[−127,+1,−63,+65]は第2
組のエコ−についてのデ−タを示す。他の配列も可能だ
が、被検体12についての未補正のモ−ションから強い
ア−チファクトを引き出さないようにするためには、
(位相エンコ−ディングの総数を法として)位相エンコ
−ディング順序を単調なものとすることが望ましい。
ケンスに使用される好適な位相エンコ−ディング順序を
表し、図4は、同じ実施例のイメ−ジスライスと読出し
用磁界傾斜との相関関係を表している。位相エンコ−デ
ィングをスライスごとに異なる順序とすることにより、
マルチスライスイメ−ジを持った単調な位相エンコ−デ
ィング順序を維持することが望ましい。図7では、単一
スライスでの位相エンコ−ディング収集順序が再配列さ
れて、低次位相エンコ−ディングが時間的にかなり均一
に分散されている。また図7で斜線模様となっている
「矩形」は、S/N比の高い領域、例えばk空間領域−
32から+32が得られる領域を表す。図7は256位
相エンコ−ディングイメ−ジの位相エンコ−ディングに
ついての一つの収集順序を示しており、4個の位相エン
コ−ディングのいずれかが最適範囲−32から+32の
間にある。つまり、−96,−32,+32,+96,
−95,−31,+33,+97,−94,−30,+
34,+98,−93,−29,+35といったようで
ある。
ジがy軸から得られ、合計8個のイメ−ジが同時に得ら
れることに注目してほしい。上記の位相エンコ−ディン
グで、[−96,−32,+32,+96,−95,−
31,+33,+97]はそれぞれ、おなじ4個のイメ
−ジについての、4個のx次元スライスと4個のy次元
スライスを表す。この好適なエンコ−ディングでは、第
1組の4個のスライスがS/N比が高い範囲で別々に得
られる64「ユニット」から成り、一つのイメ−ジの第
一のスライスからこのイメ−ジの第二のスライスに移る
際に、例えば−96から−95、次に−94というよう
に、位相エンコ−ディングに+1が加えられる。
比を持つスライスが少なくとも1つ得られることに注意
すべきである。例えば、時間0≦t≦64の間には、ス
ライス3とスライス4がそれぞれ高いS/N比を示して
いるため、この時間内に起こった被検体12の動きを検
出できるのである。また、時間64≦t≦96の間で
は、スライス1とスライス2とがそれぞれ高いS/N比
を示しているので、この時間に生じた被検体の動きを検
出し計測することができる。このように、被検体の動き
を検出および計測することのできない「ブラインド」領
域が0≦t≦96と156≦t≦256に存在した図1
3の従来技術の方法とは異なり、本発明にはブラインド
箇所は見られない。
検体12の未補正の動きから強いア−チファクトを引き
出さないようにするために、位相エンコ−ディング順序
を(位相エンコ−ディングの総数を法として)単調なも
のとするのが望ましい。図7において、1つのスライス
から別のスライスへとデ−タを取得する際にア−チファ
クトを起こす可能性のある非連続部分が存在しないこと
に注目すべきである。
界傾斜Gxを用いて、スライス2,4,6,8が磁界傾
斜Gyを用いて読み出されることがわかる。
域が視野内に完全に含まれるように配向されなければな
らないが、この要件は図5に示されている。図5では、
被検体12の断面スライスが30と表されており、一
方、得られるイメ−ジの視野が境界箱32で示されてい
る。
続的な順序で獲得する必要はなく、初期位相エンコ−デ
ィングを順番に配列する必要もないので、この他の読み
出し配列も可能である。例えば、256の位相エンコ−
ディングを持つ8個のスライスイメ−ジ(つまり−12
8から+128までの範囲の位相エンコ−ディング数)
では、32個のエコ−シ−ケンスを用いる以下の取得シ
−ケンスが使用できる。
数が上記と同じ場合でも、別の収集シ−ケンスも可能で
ある。
スについて集められた第1の位相エンコ−ディングが位
相エンコ−ディング数0である場合に生ずるア−チファ
クトを防止することができるのである。
ンコ−ディングの後にエコ−が続く場合には、スライス
の輪郭が不完全であるために、1つのスライスが次のス
ライスに弱いア−チファクトを発生させる結果となるこ
ともある。しかし、このような結果を生じさせないよう
にできる標準的なMRI技術が存在することは、当業者
には周知である。よく知られた技術を1つ挙げると、空
間的位置と同じ順序でスライスを取得しない方法があ
る。また、テ−ラ−ド(tailored)RFパルス
とスライス選択用磁界傾斜波形を用いて、スライスの輪
郭を明確にするという方法もある。この他に、磁界傾斜
波形を調節して(tailor)誘発エコ−の発生を最
小限にする技術もある。これら技術を組み合わせてもよ
いことは、当業者には明らかである。
計測するには、各エコ−を一次元フ−リエ変換した絶対
値を計算しなければならない。各スライスについて基準
エコ−が必要で、この基準エコ−はそのスライスの0番
目の位相エンコ−ディングとして選ばれる、位相エンコ
−ディング磁界傾斜のないエコ−である。被検体12の
位置は、各基準エコ−から計測しなければならず、この
計測は、エッジ検出アルゴリズム等の単純な域値を用い
て行うことができる。
るノイズだが、被検体12の内部では、ノイズが重ねら
れた有限信号が存在する。このS/N比の相関関係は図
6に示されている。この図において、基準エコ−34
(例えば0番目の位相エンコ−ディング)を一次元フ−
リエ変換した絶対値は、被検体12の幅(W)に対応す
る矩形関数36とは全く異なる線を描く。被検体12の
幅(W)は、変換線が域値と交差する左端と右端により
決定される。矩形の高さは、選択された域値を表す。
の変化は、エコ−を変換した絶対値と基準エコ−を変換
した絶対値とを比較して決められる。Radiolog
y179(1991年)の139ペ−ジから142ペ−
ジに掲載されているFelmlee et al.によ
っ提案されているような、これに対応する従来技術で
は、変換された各エコ−の非零信号領域の境界は域値を
検出することにより決められるが、これにはいくつかの
欠点が見られる。Felemlee et al.の技
術では、0番目の位相エンコ−ディング以外の、すべて
の位相エンコ−ディングからの信号が弱いため、生体内
計測では、うまく機能しない。また、信号レベルを低く
するのに合わせて域値レベルを低くしなければならない
ので、単純な域値技術はノイズに対して過敏となりやす
い。
アルゴリズムは、図6に示したように0番目の位相エン
コ−ディングに基づく矩形関数を用いている。矩形関数
は被検体の外部では零となり、被検体の内部では一定し
た非零値(通常、1に等しい値)を持っている。この矩
形関数は、基準エコ−を除いたすべてのエコ−を変換し
た絶対値と相互相関される。相互相関関数が最大となる
位置が、これらエコ−の時間における被検体12の位置
を示す。この位置情報を用いて、デ−タの位相を補正
し、被検体の動きの影響を少なくすることができる。米
国特許第4,937,526号(1990年)、Rad
iology 179(1991年)の139ペ−ジか
ら142ペ−ジ、Magnetic Resonanc
e Imaging 8S1(1990年)の25ペ−
ジを含めて、Felmleeらによる種々の出版物に
は、このような位相補正技術が開示されている。
ィングは、これらのエコ−の時点での変位を正確に計算
するのに十分なだけのS/N比を有していない。このた
め本発明は、1つのスライスからのデ−タを利用して他
のスライスの補正を行う。位相エンコ−デイングの取得
順序が工夫されているために、いついかなる時でもスラ
イスのうち少なくとも1つが高いS/N比を持つエコ−
を有する。
−タを用いて他のスライスを補正するのに、この2つの
スライスのエッジの相対位置についての情報が必要であ
る。同じような時に行われた2つのスライスについての
位置を計測した結果を用いると、この位置デ−タが得ら
れる。イメ−ジシ−ケンスの開始時に余分な0位相エン
コ−ディングエコ−が含まれている場合には、このエコ
−を相対位置の計測に利用する。相対位置の計測には、
通常の位相エンコ−ディングを利用することも可能であ
る。
較的少ないので、時間の関数として位置の計測を容易に
することも可能である。
ディング方向を交互に変えて、二次元で位置を計測でき
るように、本発明を改良することもできる。例えば、ス
ライス1,3,5,7では読出し磁界傾斜がx方向にあ
り、位相エンコ−ディング磁界傾斜がy方向にあってよ
い。一方スライス2,4,6,8では位相エンコ−ディ
ング磁界傾斜がx方向に存在し、読出し磁界傾斜がy方
向に存在してもよい。その後、奇数と偶数のスライスに
ついて別々に、上述の方法を用いる。奇数スライスのy
軸上の位置を偶数スライスでの計測結果から補間し、偶
数スライスのx軸上の位置を奇数スライスから補間す
る。
は、被検体12の位置を最初に算出する場合などには、
他の数学的技術とともに用いると、好都合である。さら
に、R.W. Gerchberg and W.O.
Saxton in Optik, 35(1972
年)の237ペ−ジから248ペ−ジに記載されたアル
ゴリズムなどの数学的技術を用いて、この位置算出技術
を向上させることもできる。多くの場合、最初の位置計
測がかなり正確でないと、このような数学的技術は機能
しない。
を決定する場合の、本発明によるフロ−チャ−トであ
る。図8において、”1D FT”の語は、一次元フ−
リエ変換を意味し、図示した手順で行うことにより、x
−y平面上での被検体12の変位を知ることができる。
y軸に沿って被検体12の変位を決定する場合を示す、
実際のテストデ−タである。図示されたデ−タを得るた
めに、テスト被検体の膝を検査した。まず1つの軸に沿
って次に他の軸に沿ってというように交互に膝を動かす
ように、被検体に指示した。しかし本発明の方法では、
被検体12をx−y平面上で同時に動かしても、同じよ
うに検出および計測することができる。
行った様々な計測の結果を示すものである。図10Aで
は、図6に示されたのと同様のフォ−マットで、0番目
の磁界傾斜について一次元フ−リエ変換を行った。図1
0Bには、基準矩形関数とh0(X)との相互相関関数
が示されている。ここでx軸上の零変位は最大値から決
定される。図11Aは図10Aと似ているが、S/N比
の低い位相エンコ−ディングエコ−、つまり位相エンコ
−ディング番号−32のものが示されている。図11A
に示したエコ−の相互相関関数は図11Bに表されてい
る。図11Bは、図10Bとよく似ているが、右方向に
おいてx軸上の被検体の変位、つまり約20ピクセルを
図示したものである。
記憶するのに必要なメモリ以上にそのメモリ容量を増や
す必要がなく、また付加的RFと磁界傾斜パルスを必要
としないうえに、計算上の特別な条件を必要としない磁
気共鳴イメ−ジング法が提供される。
方向の動きを記録するためのデ−タ取得順序を表す、ス
ライス1、3、5、7のk空間デ−タマトリックスを示
す図である。
方向の動きを記録するためのデ−タ獲得順序を表す、ス
ライス2、4、6、8のk空間デ−タマトリックスを示
す図である。
をx軸とy軸に沿って検出してこれを計測する、マルチ
スライス二次元イメ−ジング用のスピンエコ−パルスシ
−ケンスを示す図である。
イスと読出し用磁界傾斜との相関関係を示す図である。
の全体が視野に含まれるように配向された読出し方向を
示す図である。
リエ変換したものに矩形関数を重ねた状態を示す図であ
り、矩形関数は被検体の動きを検出するための基準とし
て用いられている。
の動きを2つの軸に沿って検出してこれを計測する、図
3のイメ−ジパルスシ−ケンスに用いられる好適な位相
エンコ−ディング順序を示す図である。
きを検出および計測するためのフロ−チャ−トである。
れた変位デ−タを示す図である。
相エンコ−ディングを1次元フ−リエ変換したものと、
基準矩形関数を用いて作成したこれに対応する相互相関
関数(ビデオピクセル単位で表した変位)を示す図であ
る。
ングシステムを示す図である。
イメ−ジングを行うために各スライスに対して同じ収集
順序を用いる従来の磁気共鳴イメ−ジングシステムで
の、2次元イメ−ジングのデ−タ取得順序を表す、生の
(つまりk空間)デ−タマトリックスを示す図である。
母線,10…コンピュ−タ, 14…RFコイル, 1
6…像,18…モニタ−, 30…断面スライス, 3
2…境界箱,34…基準エコ−, 36…矩形関数
Claims (10)
- 【請求項1】被検体を複数のスライスに分割して信号/
ノイズ比が比較的高い零傾斜を含む磁界傾斜を被検体に
かけ、所定の走査時間内に被検体を走査するとともに、
この被検体の像を再構成する磁気共鳴イメ−ジングシ法
において、 (a)前記所定の走査時間を複数の区間に分割する過程
と、 (b)前記複数スライスをそれぞれ前記区間に相関させ
る過程と、 (c)前記区間にそれぞれ所定の磁界傾斜をかける過程
と、 (d)前記所定の走査時間内の特定区間において、走査
スライスについての検出値のうち1つが最適のノイズ比
を持つように、前記区間のそれぞれにおける前記スライ
スの動きをそれぞれ検出する過程と、 (e)前記スライスの区間における検出値を結合して、
被検体の動きを検出および計測する過程と、からなる磁
気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項2】さらに被検体の動きにより実質的に質の低
下していない被検体の再構成像をディスプレイするため
に被検体の動きを補正する過程から成る請求項1に記載
の磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項3】前記区間の長さが均一である請求項1に記
載の磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項4】前記区間が前記所定の走査時間内に均一に
分割される請求項1に記載の磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項5】前記スライスと区間とが連続して配列され
る請求項1に記載の磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項6】2個の隣接するスライスについての前記区
間が2個の隣接する走査区間に連続して配列される請求
項5に記載の磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項7】走査時間内に前記被検体から得られる保存
デ−タについてのメモリが備えられているとともに、そ
のメモリを増量する必要なしに前記方法を実行できる請
求項1に記載の磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項8】被検体を複数のスライスに分割して位相エ
ンコ−ディング数で表される信号/ノイズ比が比較的高
い零傾斜を含む磁界傾斜を被検体にかけ、所定の走査時
間内に被検体を走査するとともに、この被検体の像を再
構成する、磁気共鳴イメ−ジング法において (a)低次位相エンコ−ディング数を前記走査時間内に
実質的に均一に分割できるように、各スライスの開始時
位相エンコ−ディング数をオフセットする過程と、 (b)各エコ−を一次元フ−リエ変換した絶対値を得る
過程と、 (c)矩形関数アルゴリズムにより前記フ−リエ変換を
相互相関させて、前記読出し方向における被検体の変換
変位を決定する過程と、 (d)過程(c)で得られた変換変位デ−タに基づい
て、前記被検物の変換変位を補正する過程と、からなる
磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項9】各イメ−ジ走査サイクルが終了するたびに
前記位相エンコ−ディング数を1つずつ増加させる請求
項8に記載の磁気共鳴イメ−ジング法。 - 【請求項10】奇数スライスがすべてx軸読出し方向と
y軸磁界傾斜エンコ−ド方向を有するとともに、偶数ス
ライスがすべてy軸読出し方向とx軸位相エンコ−ド方
向を有する請求項8に記載の磁気共鳴イメ−ジング法。
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