JPH06190404A - 圧延方法および圧延機 - Google Patents

圧延方法および圧延機

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JPH06190404A
JPH06190404A JP35828392A JP35828392A JPH06190404A JP H06190404 A JPH06190404 A JP H06190404A JP 35828392 A JP35828392 A JP 35828392A JP 35828392 A JP35828392 A JP 35828392A JP H06190404 A JPH06190404 A JP H06190404A
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JP
Japan
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roll
backup
rolls
rolling
backup roll
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Application number
JP35828392A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Kimura
勝秀 木村
Koji Utsunomiya
康志 宇都宮
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被圧延材の耳伸びや中伸び等のクラウン制御
とエッジドロップ等の板端制御を迅速に行うようにした
圧延機とすること。 【構成】 ワークロールまたは中間ロールに転接したバ
ックアップロール装置の両端部を軸受を介してハウジン
グに支持させた圧延機において、バックアップロール部
材を軸方向に移動させる軸方向シフト機構を設けてい
る。この軸方向シフト機構によるバックアップロール部
材へのシフト操作部位を当該バックアップロール部材の
回転入側に設定した。この場合において、前記バックア
ップロール装置を軸受で支持したバックアップシャフト
と、バックアップシャフトに回転かつ軸方向移動可能に
取り付けられるとともに軸方向に分離して形成された分
離サポートロールとによって構成し、この分離サポート
ロールをバックアップロール部材として軸方向にシフト
させるに際し、軸方向シフト機構による分離サポートロ
ールへのシフト操作部位を分離サポートロールの回転入
側に設定すればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄鋼業や非鉄の分野にお
いて用いられ、鋼板等の板材をロールの間に通して塑性
変形を行うことにより所望の板厚にするための圧延機に
係り、特に形状修正およびクラウン修正手段を設けた圧
延方法および圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に被圧延材の形状制御を行わせるた
めに、従来から各種の方法が提示されており、例えば4
段式圧延機は、比較的小径の一対のワークロールと、こ
れらを外側から挟むように配置された比較的大径のバッ
クアップロールとを備え、これらはいずれもほぼ等しい
胴長に形成されて全長にわたって転接させるようにし、
ワークロールの軸受間にベンディングシリンダを取り付
けるようにしている。
【0003】このような圧延機に被圧延材を通過させて
所望の板厚のストリップ材を得るのであるが、被圧延材
の通過に伴ってワークロールの中央部が拡開され、圧延
後の被圧延材は中央部が厚く両側縁が薄いいわゆる中高
の断面形状となってしまうため、前記ベンディングシリ
ンダを作用させてワークロールのネックを相互に拡大方
向に駆動させることによりワークロールの圧下面が平坦
になるように調整し、被圧延材に発生するクラウンを修
正する形状制御をなすようにしている。
【0004】しかしながら、上記従来の圧延機ではワー
クロールや中間ロールがバックアップロールの全面に拘
束されているために、ワークロールに充分なロールベン
ディングを与えることが困難であり、形状制御の絶対能
力に欠けるばかりか、特に4段圧延機では被圧延材の板
幅、強度、形状等によりバックアップロールを組替えて
そのクラウン形状を変更する必要がある等の欠点があ
る。また、ワークロール、中間ロールに転接するバック
アップロールは全面接触となるため、バックアップ支点
を任意に変更することができず任意位置での形状制御が
できないものとなっている。しかも、バックアップロー
ルの保守面においても全面研磨を行う必要があり、保守
の困難性や中間ロールのシフト機構により圧延機側方に
充分な空間スペースを必要とする欠点もあった。
【0005】このような観点から、本発明者らは既にバ
ックアップロール装置を、バックアップシャフトと、こ
れに回転可能かつ軸方向移動可能に取り付けられ、かつ
同長を短く形成された一対の分離サポートロールとによ
って構成した圧延機を提案した。これによればバックア
ップロール部材としてのサポートロールをワークロール
あるいは中間ロールに転接させつつ、任意の位置に軸方
向移動させることによって上記従来の基本的問題を解決
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成によ
って分離サポートロールをバックアップシャフトに沿っ
て軸方向移動させる場合には、圧延圧下状態でのシフト
操作となるため、大きなシフト力でサポートロールを移
動させなければならず、このためサポートロールを軸受
支持するロールガイドを設けておき、このロールガイド
をシフト機構によって駆動させていた。
【0007】ところが、従来の一般的なシフト機構では
サポートロールを高速シフト移動することが極めて困難
であった。例えば、従来のシフト機構では、ロールガイ
ドにスクリュウシャフトを螺合貫通させ、スクリュウシ
ャフトを回転駆動することによってサポート位置を変更
するもの、あるいは油圧シリンダによりロールガイドを
軸方向に押圧移動させるもの等が提案されているが、こ
れらはいずれもサポートロール側面全体を押圧シフト駆
動させるようにしており、高い圧延圧力により圧下して
いる状態で、軽快にシフト移動させることは困難となっ
ていた。高速圧延状態では形状異常が検出された場合に
は高い応答性で制御する必要があるが、従来では高速応
答が困難であり、結局形状修正効果の遅れを生じてしま
う問題が指摘されていたものである。
【0008】また、上述のような分離サポートロール構
造以外の一般的なバックアップロール装置において、当
該ロールを軸方向にシフト移動させる場合もあるが、こ
のような構造のものでも、同様にシフト操作には迅速な
操作性を必要とするが、従来のシフト操作機構では単純
にロール全体にシフト操作力を与えるようにしているた
め、大きなシフト操作力を要し、したがって形状制御の
応答性に問題があったものである。
【0009】本発明の目的は、上記従来の問題点に着目
し、ワークロールまたは中間ロールのベンディング制御
による圧延形状制御能力を大幅に改善することができる
とともに、特に高速圧延で刻々変化する条件に対応でき
る即応性を持たせて制御性を向上させることができる圧
延方法および圧延機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る圧延方法は、ワークロールまたは中間
ロールに転接したバックアップロール装置の両端部を軸
受を介してハウジングに支持させた圧延機による圧延方
法であって、被圧延材の形状制御のためにバックアップ
ロール部材を軸方向にシフト移動させるに際して、当該
バックアップロールの回転方向入側をシフト操作部位と
して軸方向駆動させるように構成したものである。
【0011】また、本発明に係る圧延機は、ワークロー
ルまたは中間ロールに転接したバックアップロール装置
の両端部を軸受を介してハウジングに支持させた圧延機
において、バックアップロール部材を軸方向に移動させ
る軸方向シフト機構を設けてなり、この軸方向シフト機
構によるバックアップロール部材へのシフト操作部位を
当該バックアップロールの回転入側に設定したものであ
る。
【0012】この場合において、前記バックアップロー
ルを、軸受で支持したバックアップシャフトと、バック
アップシャフトに回転かつ軸方向移動可能に取り付けら
れるとともに軸方向に分離して形成され、直接ワークロ
ール等に転接されるバックアップロール部材としての分
離サポートロールとによって構成し、この分離サポート
ロールを軸方向にシフトさせるに際し、軸方向シフト機
構による分離サポートロールへのシフト操作部位を分離
サポートロールの回転入側に設定するようにすることが
できる。
【0013】
【作用】上記構成によれば、バックアップロール部材を
軸方向にシフト操作するに際し、その回転方向入側をシ
フト操作部位としているので、シフト操作力は極めて小
さくて済む。すなわち、バックアップロール部材とこれ
に転接されているロールとの接触点では圧下反力が作用
しているが、接触点は基本的にころがり接触状態であ
る。シフト操作によって接触点の移動方向はロール間の
接線方向ベクトルとシフト方向のベクトルの合力方向と
なり、これはころがり接触とすべり接触状態の混合状態
である。バックアップロール部材をその回転入側でシフ
トさせた場合には接触点には水平回転モーメントが作用
し、前記合力方向がロール間接線方向に傾き、ころがり
接触状態が助長される。これに対し、回転出側でシフト
させると前記合力方向がシフト方向に傾き、滑り接触が
助長される。したがって、ロール回転方向入側をシフト
操作部位とすることにより、シフト操作力は大幅に低減
され、高速シフト操作が可能となるのである。
【0014】そして、特に、バックアップロール装置を
バックアップシャフトとこれに回転かつ軸方向移動可能
に取り付けた分離サポートロールにより構成すれば、被
圧延材を直接圧下するワークロール撓みを抑制する各バ
ックアップロール装置の機能は、ワークロールまたは中
間ロールに転接されロール軸方向に分離されているサポ
ートロールおよびこれを装着しているバックアップシャ
フトにより発揮され、ワークロールの圧下力をサポート
する。そしてこれらの分離サポートロールは軸方向に移
動可能とされ、その位置移動を行わせることにより曲げ
モーメント支点が変化し、ワークロールネックまたは中
間ロールネックに設けたベンディング手段によるロール
ベンディング量を加減調整することができる。したがっ
て、サポートロールの位置移動により全体的なベンディ
ング量が制御され、被圧延材のクラウン等の形状制御が
可能となり、しかも曲げモーメント支点を任意に変化さ
せることができるので、形状制御能力が大幅に向上す
る。
【0015】そして、このような構成における分離サポ
ートロールをシフト操作させる際に、軸方向シフト機構
による分離サポートロールへのシフト操作部位を分離サ
ポートロールの回転入側に設定したことにより、上記し
たように、シフト操作時に回転出側でのシフトによる滑
り接触状態が助長されることによる抵抗分がなくなり、
シフト操作を軽快にかつ迅速に行わせることができるの
である。
【0016】
【実施例】以下に、本発明に係る圧延方法および圧延機
の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図5〜図6は実施例に係る圧延機の全体構
成を示している。図示のように、門型のハウジング20
に対して平行な一対の上下ワークロール21、22が互
に転接可能に横架され、これらの間に被圧延材23を通
板可能にしている。このような上下ワークロール21、
22に並列してこれらを上下から挟み込むようにして転
接される一対の中間ロール24、26がハウジング20
に横架されている。中間ロール24、26はワークロー
ル21、22の直径より大径に形成されて圧下力を伝達
するようになっているが、特にその胴長は被圧延材23
の板幅以上に設定し、かつワークロール21、22の胴
長より短くなるように設定している。したがって、ハウ
ジング20に組込んだ状態では、中間ロール24、26
がワークロール21、22と全面接触状態となるが、ワ
ークロール21、22の端部が図5に示したように中間
ロール24、26の端部から所定長さLだけはみ出るよ
うに設定されるものとなっている。
【0018】また、このようなロール列に加えて、中間
ロール24、26を挟み込むようにそれらの上下位置に
は上部バックアップロール装置28と下部バックアップ
ロール装置30がやはり平行に横架されている。
【0019】上部バックアップロール装置28は中間ロ
ール24と平行に配置されるバックアップシャフト32
を有し、これにはロール軸方向の左右に分離され、胴長
が被圧延材23の板幅より短く形成された一対のサポー
トロール34R、34Lが回転かつ軸方向に摺動移動で
きるように取付けられている。この一対のサポートロー
ル34R、34Lは前記上中間ロール24に直接転接さ
れ、圧延時にワークロール21および中間ロール24の
バックアップサポートをなすバックアップロール部材を
構成しているものである。同様に、下部バックアップロ
ール装置30もバックアップシャフト36と、これに装
着される左右一対に分離されたサポートロール38R、
38Lを有し、これらを下中間ロール26に転接させる
ようにして圧延時のバックアップサポートをなすように
している。
【0020】また、前記サポートロール34R、34
L、38R、38Lは、図2に上部装置28について代
表して示したように、バックアップシャフト32を中央
部に挿通させている。バックアップシャフト32はロー
ラベアリング88を介して軸受50に取り付けられてい
る。バックアップシャフト32の外周面およびサポート
ロール34R、34Lの内周面には、表面硬度、耐摩耗
性、耐熱性、および潤滑性を向上させるために、窒化処
理、浸炭処理、またはセラミック等の蒸着処理、化学緻
密化処理のうち所望する1種類の表面処理が施工可能で
ある。バックアップシャフト32の外径とサポートロー
ル34R、34Lの内径間の間隙は、図3(2)に示す
ように、バックアップシャフト32が熱膨張してもサポ
ートロール34R、34Lが軸方向に沿って移動できる
程度、例えば0.5〜数mmのクリアランスとなってい
る。なお、前記したようにバックアップシャフト32の
外周面およびサポートロール34R、34Lの内周面の
両方を表面処理することに限定するものでなく、バック
アップシャフト32の外周面あるいはサポートロール3
4R、34Lの内周面のどちらかに表面処理を施工する
ようにしてもよい。
【0021】上記した上下ワークロール21、22およ
び中間ロール24、26のネック部分と、上下部バック
アップロール装置28、30のバックアップシャフト3
2、36のネック部分には、図6に示すように、軸受4
6、47、48、49、50、52が取付けられ、これ
らをハウジング20に縦列配置して取付けている。そし
て、ハウジング20の下部位置には圧下シリンダ54が
装備されており、これを駆動することにより所定の圧延
圧力をワークロール21、22間に発生させるようにし
ている。
【0022】このような圧延機において、バックアップ
ロール装置の要部構成および全体詳細構成を図1〜図3
を参照して説明する。図2は上部バックアップロール装
置28を示しており、この装置28の分離サポートロー
ル34R、34Lの各々はロール軸方向に摺動移動する
ことにより位置調整ができるようになっている。この位
置調整のためのシフト駆動機構は軸受50に装備された
油圧シリンダ82を備えている。この油圧シリンダ82
は伸縮方向をサポートロール34R、34Lの軸方向に
一致させており、その伸縮ロッド81によるサポートロ
ール34R、34Lへのシフト操作部位がバックアップ
シャフト回転方向入側に位置するように設定されている
のである。油圧シリンダ82によるシフト操作を受ける
ため、サポートロール34R、34Lには外周面部分に
円周溝83が形成されている。そして油圧シリンダ82
の伸縮ロッド81の先端にはローラ71(71R、71
L)が取り付けられ、これが円周溝83に嵌入されるよ
うに取り付けられている。ローラ71の回転軸芯はバッ
クアップシャフト32の軸芯と直交配置され、伸縮ロッ
ド81の押引によって円周溝83の側壁面部分にローラ
71を転接し、サポートロール34R、34Lの回転を
阻害しないように配慮しつつ、これを軸芯方向に沿って
シフト駆動可能としている。すなわち、油圧シリンダ8
2に圧油を給排することによって油圧シリンダ82の先
端に配設されたローラ71を介して軸方向にサポートロ
ール34R、34Lを移動させることができる。図4は
図2のC〜C断面図である。ローラ71Lは軸受72L
を介してシャフト73Lにて油圧シリンダ先端金物74
Lに取り付けられている。
【0023】このようなガイドロッド58および油圧シ
リンダ82の構成は下部バックアップロール装置30に
も同様に取り付けられている。なお、符号90は蛇腹で
あり、スライド部にスケール、異物、および圧延油等が
入り込まないように保護している。また、サポートロー
ル34R、34L、38R、38Lは図2に上部バック
アップロール装置28について代表して示したように、
軸受50内のローラベアリング88で回転支持されてい
るバックアップシャフト32に装着されている。
【0024】また、ハウジング20にはワークロールベ
ンディング装置100と中間ロールベンディング装置2
00が組込まれており、これを図7に示す。
【0025】まず、ワークロールベンディング装置10
0は、上部ロールベンディング用ロッド102、下部ロ
ールベンディング用ロッド104、およびロールベンデ
ィング用シリンダブロック106、およびピストン10
8から構成されている。上部ロールベンディング用ロッ
ド102の下端部はピストン108に固着され、上端部
が上部ワークロール軸受46と接離自在に配設されてい
る。また、下部ロールベンディング用ロッド104は逆
に上端部がピストン108に固着され、下端部が下部ワ
ークロール軸受47と接離自在になっている。シリンダ
ブロック106のボア部107には前記ピストン108
が内蔵され、両ピストン108の中間に位置してボア部
107には小径の連通孔110が設けられ、ここに図示
しない圧油供給装置から圧油を導入すると、ロールベン
ディング用ロッド102、104は互に離反し、上下ワ
ークロール21、22の各軸受46、47を各々中間ロ
ール24、26の軸受48、49側に押圧するように作
用する。
【0026】同様に、中間ロールベンディング装置20
0は、前記シリンダブロック106に対し前記ボア部1
07と独立したボア部207が穿設され、これに一対の
ピストン208を摺動可能に装着している。各ピストン
208には上部ロールベンディング用ロッド202、下
部ロールベンディング用ロッド204が連結され、これ
らのロッド202、204の先端をシリンダブロック1
06から突出させて中間ロール軸受48、49に当接可
能としている。このボア部207にも中央部に小径の連
通孔210が設けられ、ここに前記圧油供給装置から圧
油を導入することによりロールベンディング用ロッド2
02、204は互に離反し、中間ロール24、26の各
軸受48、49を各々上下バックアップロールユニット
28、30の軸受50、52側に押圧するように作用す
る。
【0027】なお、前記ロールベンディング用シリンダ
ブロック106と上下ワークロール軸受46、47との
摺動面には、各々ライナ112、114を貼着し、シリ
ンダブロック106への圧油供給時にこの摺動面にて滑
動させ、ワークロール軸受46、47とシリンダブロッ
ク106の摺動抵抗を低減させるようにしている。
【0028】また、圧下シリンダ54は、図6に示した
ように、ヘッド116を内蔵し、圧延時には図示しない
圧油供給装置から圧下シリンダ54内に圧油を導入する
ことにより、ヘッド116を上昇させるようにしてい
る。ヘッド116の動作は下部バックアップロール装置
30のバックアップシャフト軸受52を押上げ、この圧
下力は下部サポートロール38R、38L、下部中間ロ
ール26、下部ワークロール22、上部ワークロール2
1、上部中間ロール24、上部サポートロール34R、
34L、上部バックアップシャフト軸受50、ハウジン
グ20に伝達されて、所望の圧延力を発生させるのであ
る。
【0029】このように構成された圧延機の動作は次の
ようになる。圧延前に被圧延材23の幅に合せてサポー
トロール34R、34Lおよび38R、38Lの位置を
予め決定しておく。この場合、サポートロール34、3
8のワークロール21、22への転接位置は被圧延材2
3の側部に重合するような位置に設定する。その後図示
されていないロールベンディング用ロッドおよびロール
バランス用シリンダを使用し、ワークロール21、2
2、中間ロール24、26およびサポートロール34、
38を軽く接触させておく。そして、サポートロール3
4、38の位置調整用油圧シリンダ82を駆動し、予め
設定されている位置に移動させる。これにより一対のサ
ポートロール34R、34L、および38R、38Lの
間隔が所望の間隔に設定される。
【0030】この初期設定が終了した後、ワークロール
21、22間に被圧延材23を通板する。被圧延材23
の通板時には、サポートロール34、38はワークロー
ル21、22を介してバックアップシャフト32、36
と中間ロール24、26間にそれぞれ圧接される。この
ため、バックアップシャフト32、36の回動とともに
サポートロール34、38も連れ回りすることになる。
すなわち、圧延中はバックアップシャフト32、36と
軸受50間にローラベアリング88が配設してあるため
にころがり摩擦が生じ、さらに、バックアップシャフト
32、36とサポートロール34、38間のすべり摩擦
との摩擦力の差によりサポートロール34、38がバッ
クアップシャフト32、36と一体回転する。
【0031】これにより被圧延材23は所望の板厚に圧
延されてストリップ材として出るが、この形状判定を目
視あるいはセンサロールによる接触方式、光や磁気を利
用した非接触方式によって行う。この判定により耳伸び
や中伸びが発生した場合には、油圧シリンダ82を作動
させて対となっているサポートロール34R、34Lお
よび38R、38Lを相互にまたは単独に近接するよう
にあるいは離反するように位置移動させることにより中
間ロール24、26を通じてワークロール21、22に
作用する曲げモーメント量を調整し、形状異常の発生を
抑制し、矩形のストリップ材を得ることができる。この
とき、中間ロールベンディング装置200によるベンデ
ィング力を加減調整することにより、中間ロール24、
26のベンディング量が制御されるので、サポートロー
ル34R、34Lおよび38R、38Lの位置移動量と
の相互作用により、大きな形状修正機能を発揮させるこ
とができる。すなわち、サポートロール34R、34L
および38R、38Lの位置移動により修正領域を調整
し、中間ロールベンディング装置200により修正量を
調整することができるのである。
【0032】また被圧延材23にエッジドロップが発生
している場合には、ワークロールベンディング装置10
0によるワークロール21、22のベンディング力を制
御する。ワークロール21、22は中間ロール24、2
6より両端が突出しているので、ベンディング装置に圧
油を供給することにより、中間ロール24、26の端縁
からのはみ出し部分が主として大きく曲げられ、エッジ
ドロップを抑制するように作用する。もちろんワークロ
ール21、22にも剛性があるので、中間ロール24、
26に対してベンディング力が伝達される。
【0033】このような実施例の圧延機によれば、分離
サポートロール34、38をシフト駆動させるに際し、
分離サポートロール34、38がその回転入側でシフト
操作される。この状態を図8(1)に示す。いま分離サ
ポートロール34(38)をその側面全体を平均的にシ
フト操作すると、中間ロール24(26)と分離サポー
トロール34との接触点(図中ハッチング部分)には回
転に伴う接線方向の速度ベクトルvcとシフト操作によ
る軸方向ベクトルvsが発生し、接触点はそれらの合力
G方向に移動する。実施例では分離サポートロール34
の回転入側を操作部位としてシフトさせるようにしてい
るので(図中Fs)、接触点回りに回転モーメントMを
生じ、これが合力Gの方向をロール間接線力の方向に傾
転させる(GF)。これに対して逆に回転出側をシフト
操作部位としてシフトさせると合力Gは軸方向側に傾転
させられる。このことは分離サポートロール34のシフ
ト抵抗は中間ロール24との間のころがり接触とすべり
摩擦接触の合成力であり、シフト操作を分離サポートロ
ール34の回転方向入側で行うと、すべり摩擦抵抗分が
低減し、ころがり接触抵抗分を主因としたシフト操作力
で足りることを意味する。そして、分離サポートロール
34の側面部全体をシフトさせたり、あるいは回転出側
をシフトさせると、すべり摩擦抵抗が助長され、シフト
操作力が増大するものとなる。
【0034】これを実験的に確認したところ、圧延圧下
力に対するシフト操作力は次の様になった。図8(2)
に示しているように、分離サポートロール34と中間ロ
ール24との接触部をA点とし、分離サポートロール3
4へのシフト操作部位を回転入側で軸芯と平行高さ位置
をB点、回転出側で同様の位置をC点、B点と接触点A
点の中間部分をD点とする。回転出側C点をシフト操作
すると圧下力に対するシフト力の割合は43〜57%
(平均約50%)、回転出側C点と入側B点を同時にシ
フトさせると17〜27%(平均約25%)、回転入側
B点のみをシフトさせると1.4〜2.4%(平均約2
%)、回転入側D点のみをシフトさせると1.1〜2.
9%(平均約2.3%)であった。このことから明らか
なように、分離サポートロール34、38をシフトさせ
る場合には、例えば、B点やD点等のように、その回転
入側を操作部位としてシフト操作することにより、非常
に小さい力で軽快にシフト移動させることができるので
ある。
【0035】このような作用に加えて、実施例ではワー
クロール21、22または中間ロール24、26のベン
ディング支点を自由に変更できるので、従来の全面接触
型のバックアップロールに拘束されることなくロールベ
ンディング効果を充分に発揮させることができる。ま
た、上下サポートロール34R、34Lおよび38R、
38Lの位置を個別に変更することができるので、板幅
方向での任意の位置での形状制御が可能となる。したが
って、被圧延材の中伸び、耳伸びなどの形状不良の他
に、両者が複合した複合伸びの形状不良に対しての制御
が可能となる利点が得られる。
【0036】更に、ワークロールベンディング装置10
0と中間ロールベンディング装置200を備えているの
で、板全幅形状制御は中間ロールベンディングで行わ
せ、エッジドロップ等の板端部の形状制御はワークロー
ルベンディングで行わせることができるので、制御操作
が非常に容易になる。また、サポートロール34R、3
4Lおよび38R、38Lの位置を上下左右で対称に行
わせることができるので、形状制御は被圧延材23の板
厚方向および板幅方向で対称制御が可能となり、優れた
精度の圧延製品を得ることができる。
【0037】加えて、サポートロール34R、34Lお
よび38R、38Lの位置を板幅により自由に調整でき
るので、ワークロール21、22と板幅端部との接触面
をロールベンディングとの併用によってより滑らかにす
ることができ、エッジドロップ防止効果が高いものとな
る。また中間ロール24、26を設けているので、ワー
クロール21、22の直径を小径にできるので、圧延荷
重面積を小さくし、もって高圧下圧延ができるものとな
り、ワークロール21、22の撓み量およびロール偏平
変形を低減することができる。更に、板厚および板幅方
向ともに対称に制御も可能な構成となっているので、被
圧延材23が通板時に蛇行することがなく、安定した通
板特性が得られる効果がある。
【0038】なお、上記実施例では中間ロール24、2
6を備えた6段圧延機に適用した例を示したが、図9
(1)に示す4段圧延機のバックアップロールに適用す
ることもでき、同図(2)のようなワークロール21、
22の直径を中間ロール24、26より大径にしたもの
に適用できる。また、同図(3)のようなクラスタ圧延
機のバックアップロールにも適用できる。もちろん図示
しないが、上部のみに実施例のバックアップロール装置
を備えた圧延機など、他の特殊構造の任意の圧延機に適
用することができるのはいうまでもない。また、上記実
施例では一対のサポートロール34R、34Lまたは3
8R、38Lの適用例を示したが、3個および4個など
複数のサポートロール34、38を配置した圧延機に適
用することも可能である。また、油圧シリンダ82に作
用する曲げ荷重を防ぐため、ガイドロッド等を設置する
ことも可能である。
【0039】また、図示しないが、ワークロールの周囲
にバックアップロール装置をサテライト型に配置した構
造の圧延機にも当然適用することができる。更に、分離
サポートロール34、38構造とせず、中間ロールある
いはバックアップロールを軸方向にシフトさせる構造を
もつ圧延機にも適用することが可能である。
【0040】なお、前記実施例においては、サポートロ
ール34R、34L、38R、38Lを水平移動させる
ために、図1、図2に示したように、油圧シリンダ82
の伸縮ロッド81の先端部に取り付けたローラ71を、
サポートロール34R、34L等の外周面部分に設けた
円周溝83の中に配置させて設けたが、これは、サポー
トロール34R、34L等の側面外周部にボールベアリ
ングを介してフランジを相対的に回転自在に取り付け、
このフランジの側面に油圧シリンダ82の伸縮ロッド8
1の先端部を直接取り付けるようにすることもできる。
【0041】また、この油圧シリンダ82は、装置をコ
ンパクトにするために、図2に示すように、軸受50の
中に直接設けたが、これは必ずしも軸受50の中に設け
る必要はなく、軸受50の外周側面に密着させて取り付
け、その代り、サポートロール34R、34L等側に設
けた前記フランジの一部を少し外周側面方向に伸して、
その部分に油圧シリンダ82の伸縮ロッド81の先端部
を取り付けるようにしてもよい。すなわち、サポートロ
ール34R、34L等へのシフト操作部位がこれらの回
転方向入側に設定されていればよく、したがって油圧シ
リンダ82等のシフト駆動機構の配置自体は適宜変更す
ることができる。
【0042】また、前記実施例では、図3(2)に示す
ように、バックアップシャフト32の外径とサポートロ
ール34R、34L等の内径間には、幾分クリアランス
を設けたが、これはサポートロール34R、34L等の
内周部にローラベアリングを設けておくようにしてもよ
い。
【0043】更に、サポートロール34R、34L等部
に、サポートロール位置検出器を設けておき、サポート
ロール位置検出器で検知したサポートロール34R、3
4L等の位置と、別途検知した圧延材の形状、寸法等を
用いて演算し、サポートロール34R、34L等の位置
を制御するようにすることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はワークロ
ールまたは中間ロールに転接したバックアップロール装
置の両端部を軸受を介してハウジングに支持させた圧延
機による圧延方法であって、被圧延材の形状制御のため
にバックアップロール部材を軸方向にシフト移動させる
に際して、当該バックアップロール部材の回転方向入側
をシフト操作部位として軸方向駆動させるようにし、こ
のため圧延機は、バックアップロール部材を軸方向に移
動させる軸方向シフト機構を設けてなり、この軸方向シ
フト機構によるバックアップロール部材へのシフト操作
部位を当該バックアップロール部材の回転入側に設定し
た構成としたので、バックアップロール部材のシフト操
作を小さいシフト操作力で高速にシフト移動させること
ができるので、高速圧延で刻々変化する条件に対応でき
る即応性を有し、ワークロールまたは中間ロールのベン
ディング制御量を大幅に増大することができ、もって形
状制御能力が高く、迅速な形状制御能力を持たせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る圧延機の要部構成を示す斜視
図である。
【図2】同圧延機の上部サポートロール部の要部拡大断
面図である。
【図3】図2のA−A線断面図およびB−B線断面図で
ある。
【図4】図2のC−C線断面図である。
【図5】同圧延機の正面図である。
【図6】同圧延機の側面図である。
【図7】同圧延機のロールベンディング装置の断面図で
ある。
【図8】同圧延機によるロールシフトの説明図である。
【図9】本発明を適用できる他の圧延機の説明図であ
る。
【符号の説明】
20 ハウジング 21、22 ワークロール 24、26 中間ロール 23 被圧延材 28、30 バックアップロー
ル装置 32、36 バックアップシャ
フト 34R、34L、38R、38L サポートロール 46、47、48、49、50、52 軸受 54 圧下シリンダ 71 ローラ 72 軸受 74 油圧シリンダ先端
金物 81 伸縮ロッド 82 油圧シリンダ 83 円周溝 88 ローラベアリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークロールまたは中間ロールに転接し
    たバックアップロール装置の両端部を軸受を介してハウ
    ジングに支持させた圧延機による圧延方法であって、被
    圧延材の形状制御のためにバックアップロール部材を軸
    方向にシフト移動させるに際して、当該バックアップロ
    ール部材の回転方向入側をシフト操作部位として軸方向
    駆動させることを特徴とする圧延方法。
  2. 【請求項2】 ワークロールまたは中間ロールに転接し
    たバックアップロール装置の両端部を軸受を介してハウ
    ジングに支持させた圧延機において、バックアップロー
    ル部材を軸方向に移動させる軸方向シフト機構を設けて
    なり、この軸方向シフト機構によるバックアップロール
    部材へのシフト操作部位を当該バックアップロール部材
    の回転入側に設定したことを特徴とする圧延機。
JP35828392A 1992-12-25 1992-12-25 圧延方法および圧延機 Pending JPH06190404A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024139201A (ja) * 2023-03-27 2024-10-09 Jfeスチール株式会社 板圧延用圧延機、圧延機のロール圧下位置の検出方法および制御方法ならびに圧延板の製造方法

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