JPH06191394A - ブレーキブースタ装置 - Google Patents
ブレーキブースタ装置Info
- Publication number
- JPH06191394A JPH06191394A JP4344913A JP34491392A JPH06191394A JP H06191394 A JPH06191394 A JP H06191394A JP 4344913 A JP4344913 A JP 4344913A JP 34491392 A JP34491392 A JP 34491392A JP H06191394 A JPH06191394 A JP H06191394A
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- Japan
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- pressure
- brake
- negative pressure
- control
- pressure chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は内燃機関の吸気負圧を駆動源とす
るブレーキブースタ装置に関し、応答性の向上と確実な
フェールセーフの確保を目的とする。 【構成】 第1及び第2制御用B/B31,32は吸気
負圧を蓄える負圧室31a,32aと、吸気負圧及び大
気とを適宜導入して所定の内圧を保持する変圧室31
b,32bと、それらの間の差圧に応じた推力をブレー
キ機構6〜9の油圧に変換するマスタシリンダ31c,
32cとで構成される。第1制御用B/B31の正常時
は第3遮断弁36を開弁して第2制御用B/B32をバ
キュームタンクとして機能させ、大気導入直後における
負圧室31aの内圧変動を抑制する。そして、第1制御
用B/B31が故障した際には第3遮断弁36を閉弁し
て、以後第2制御用B/B32でブレーキ増圧を行う。
るブレーキブースタ装置に関し、応答性の向上と確実な
フェールセーフの確保を目的とする。 【構成】 第1及び第2制御用B/B31,32は吸気
負圧を蓄える負圧室31a,32aと、吸気負圧及び大
気とを適宜導入して所定の内圧を保持する変圧室31
b,32bと、それらの間の差圧に応じた推力をブレー
キ機構6〜9の油圧に変換するマスタシリンダ31c,
32cとで構成される。第1制御用B/B31の正常時
は第3遮断弁36を開弁して第2制御用B/B32をバ
キュームタンクとして機能させ、大気導入直後における
負圧室31aの内圧変動を抑制する。そして、第1制御
用B/B31が故障した際には第3遮断弁36を閉弁し
て、以後第2制御用B/B32でブレーキ増圧を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキブースタ装置に
係り、特に内燃機関で生じる吸気負圧と大気圧との差圧
を駆動源としてブレーキ操作力を増大させるブレーキブ
ースタ装置に関する。
係り、特に内燃機関で生じる吸気負圧と大気圧との差圧
を駆動源としてブレーキ操作力を増大させるブレーキブ
ースタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関で発生する吸気負圧
を駆動源としてブレーキ操作力を増大させるブレーキブ
ースタ装置が知られている(特開昭61−175130
号公報)。
を駆動源としてブレーキ操作力を増大させるブレーキブ
ースタ装置が知られている(特開昭61−175130
号公報)。
【0003】上記公報記載の装置は、内燃機関の吸気負
圧を蓄えて吸気負圧と等圧の内圧に保持し得る負圧室
と、吸気負圧と大気とを適宜導入して内圧を所定の負圧
に設定し得る変圧室と、負圧室と変圧室とを分離する位
置にピストンを有し、それらの間に生ずる差圧を油圧に
変換するマスタシリンダとからなるブレーキブースタを
備えている。
圧を蓄えて吸気負圧と等圧の内圧に保持し得る負圧室
と、吸気負圧と大気とを適宜導入して内圧を所定の負圧
に設定し得る変圧室と、負圧室と変圧室とを分離する位
置にピストンを有し、それらの間に生ずる差圧を油圧に
変換するマスタシリンダとからなるブレーキブースタを
備えている。
【0004】このマスタシリンダのピストンは、各車輪
毎に配設されたブレーキ機構に供給されるブレーキフル
ードに圧力を与えるプッシュロッドと連結している。従
って、例えば負圧室と変圧室とを等圧に保持した場合、
ピストンには何らの力も作用しないためブレーキ機構は
作動しない。一方、負圧室を負圧に保持したまま変圧室
を大気圧とすると、ピストンすなわちプッシュロッドに
はその差圧に応じた推力が作用し、各ブレーキ機構には
その推力に応じた圧力に昇圧されたブレーキ圧が供給さ
れることになる。
毎に配設されたブレーキ機構に供給されるブレーキフル
ードに圧力を与えるプッシュロッドと連結している。従
って、例えば負圧室と変圧室とを等圧に保持した場合、
ピストンには何らの力も作用しないためブレーキ機構は
作動しない。一方、負圧室を負圧に保持したまま変圧室
を大気圧とすると、ピストンすなわちプッシュロッドに
はその差圧に応じた推力が作用し、各ブレーキ機構には
その推力に応じた圧力に昇圧されたブレーキ圧が供給さ
れることになる。
【0005】つまり、上記公報記載のブレーキブースタ
装置によれば、各ブレーキ機構には負圧室と変圧室との
差圧に応じた油圧が供給されることになり、変圧室を大
気に開放することで確実に油圧の増圧を図ることができ
ると共に、変圧室に導入する空気量を制御することによ
り容易に増圧率を制御することができる。
装置によれば、各ブレーキ機構には負圧室と変圧室との
差圧に応じた油圧が供給されることになり、変圧室を大
気に開放することで確実に油圧の増圧を図ることができ
ると共に、変圧室に導入する空気量を制御することによ
り容易に増圧率を制御することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、負圧室に蓄えることのできる負圧容量が
少ないため、変圧室に大気が導入されてマスタシリンダ
のピストンが負圧室側に移行すると、それに伴って負圧
室の負圧が一時的に低下する。このため、変圧室と負圧
室との間に発生する差圧が減少し、各ブレーキ機構に供
給されるブレーキ圧の発生が妨げられることになる。
置においては、負圧室に蓄えることのできる負圧容量が
少ないため、変圧室に大気が導入されてマスタシリンダ
のピストンが負圧室側に移行すると、それに伴って負圧
室の負圧が一時的に低下する。このため、変圧室と負圧
室との間に発生する差圧が減少し、各ブレーキ機構に供
給されるブレーキ圧の発生が妨げられることになる。
【0007】特に内燃機関の吸気負圧が小さい領域にお
いては、所望の制動力の確保に必要な差圧が得られにく
い上に、変圧室を大気に開放した際の空気の流入速度が
遅いため、一層顕著に応答性の悪さを露呈することにな
る。このように、上記従来のブレーキブースタ装置にお
いては、運転者の操作に対するブレーキ圧の応答性が十
分に確保できないという問題を有していた。
いては、所望の制動力の確保に必要な差圧が得られにく
い上に、変圧室を大気に開放した際の空気の流入速度が
遅いため、一層顕著に応答性の悪さを露呈することにな
る。このように、上記従来のブレーキブースタ装置にお
いては、運転者の操作に対するブレーキ圧の応答性が十
分に確保できないという問題を有していた。
【0008】更に、上記従来のブレーキブースタ装置に
おいては、ブレーキ機構に供給されるブレーキ圧は全て
ブレーキブースタで発生させる構成であり、唯一のブレ
ーキブースタが故障した場合には十分な制動力が得られ
なくなる場合があるという問題をも有していた。
おいては、ブレーキ機構に供給されるブレーキ圧は全て
ブレーキブースタで発生させる構成であり、唯一のブレ
ーキブースタが故障した場合には十分な制動力が得られ
なくなる場合があるという問題をも有していた。
【0009】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、複数のブレーキブースタを負圧室を連通した状態
で配設することにより十分な負圧容量を確保すると共
に、一部に異常が発生した場合には正常なブレーキブー
スタで制御を続行することとして、応答性の向上と確実
なフェールセーフの確保とを可能とするブレーキブース
タ装置を提供することを目的とする。
あり、複数のブレーキブースタを負圧室を連通した状態
で配設することにより十分な負圧容量を確保すると共
に、一部に異常が発生した場合には正常なブレーキブー
スタで制御を続行することとして、応答性の向上と確実
なフェールセーフの確保とを可能とするブレーキブース
タ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するブ
レーキブースタ装置の原理図を図1に示す。
レーキブースタ装置の原理図を図1に示す。
【0011】図1中、符号M1は第1のブレーキブース
タを、また符号M2は第2のブレーキブースタを示す。
第1及び第2のブレーキブースタM1,M2は、負圧供
給源から供給される負圧を蓄える負圧室M1a,M2a
と、負圧供給源から供給される負圧と大気とを適宜導入
して所定の内圧を保持し得る変圧室M1b,M2bと、
負圧室M1a,M2aと変圧室M1b,M2bとの間に
生ずる差圧に応じた推力をブレーキ機構M3の油圧に変
換するマスタシリンダM1c,M2cとで構成される。
タを、また符号M2は第2のブレーキブースタを示す。
第1及び第2のブレーキブースタM1,M2は、負圧供
給源から供給される負圧を蓄える負圧室M1a,M2a
と、負圧供給源から供給される負圧と大気とを適宜導入
して所定の内圧を保持し得る変圧室M1b,M2bと、
負圧室M1a,M2aと変圧室M1b,M2bとの間に
生ずる差圧に応じた推力をブレーキ機構M3の油圧に変
換するマスタシリンダM1c,M2cとで構成される。
【0012】また、第1のブレーキブースタM1の負圧
室M1aと第2のブレーキブースタM2の負圧室M2a
との間は、制御弁M4を備える連通路M5により連結さ
れている。異常検出手段M6は、第1及び第2のブレー
キブースタM1,M2を監視して、一方の異常を検出し
た際には異常時制御手段M7に向けて異常検出信号を送
信する。異常時制御手段M7は、一方のブレーキブース
タの異常が検出された場合、制御弁M4を閉弁すること
により連通路M5を遮断すると共に一方のブレーキブー
スタからブレーキ機構M3への油圧の供給を停止させ
る。
室M1aと第2のブレーキブースタM2の負圧室M2a
との間は、制御弁M4を備える連通路M5により連結さ
れている。異常検出手段M6は、第1及び第2のブレー
キブースタM1,M2を監視して、一方の異常を検出し
た際には異常時制御手段M7に向けて異常検出信号を送
信する。異常時制御手段M7は、一方のブレーキブース
タの異常が検出された場合、制御弁M4を閉弁すること
により連通路M5を遮断すると共に一方のブレーキブー
スタからブレーキ機構M3への油圧の供給を停止させ
る。
【0013】
【作用】本発明に係るブレーキブースタ装置において、
前記第1及び第2のブレーキブースタM1,M2が正常
に機能している場合は前記制御弁M4が開弁している。
このため、負圧室M1a及びM2aが導通した状態とな
り、変圧室M1b,M2bが大気に開放されていない場
合、負圧室M1a,M2a及び変圧室M1b,M2b全
体に負圧が蓄えられることになる。
前記第1及び第2のブレーキブースタM1,M2が正常
に機能している場合は前記制御弁M4が開弁している。
このため、負圧室M1a及びM2aが導通した状態とな
り、変圧室M1b,M2bが大気に開放されていない場
合、負圧室M1a,M2a及び変圧室M1b,M2b全
体に負圧が蓄えられることになる。
【0014】従って、ブレーキ圧増圧時に変圧室M1b
だけに大気を導入する構成とすれば、第1のブレーキブ
ースタM1の負圧室M1aに加えて第2のブレーキブー
スタM2の負圧室M2a及び変圧室M2bがバキューム
タンクとして作用し、大気導入による負圧変動が抑制さ
れる。このため、内燃機関の吸気負圧が低い領域におい
ても、運転者の操作に対して良好な応答性が確保され
る。
だけに大気を導入する構成とすれば、第1のブレーキブ
ースタM1の負圧室M1aに加えて第2のブレーキブー
スタM2の負圧室M2a及び変圧室M2bがバキューム
タンクとして作用し、大気導入による負圧変動が抑制さ
れる。このため、内燃機関の吸気負圧が低い領域におい
ても、運転者の操作に対して良好な応答性が確保され
る。
【0015】また、第1若しくは第2のブレーキブース
タM1,M2に異常が発生した場合は、連通路M5が遮
断され、第1のブレーキブースタM1の負圧室M1aと
第2のブレーキブースタM2の負圧室M2aとが分離さ
れた状態になると共に、故障した側のブレーキブースタ
からブレーキ機構M3に対する油圧の供給が停止され
る。
タM1,M2に異常が発生した場合は、連通路M5が遮
断され、第1のブレーキブースタM1の負圧室M1aと
第2のブレーキブースタM2の負圧室M2aとが分離さ
れた状態になると共に、故障した側のブレーキブースタ
からブレーキ機構M3に対する油圧の供給が停止され
る。
【0016】つまり、第1若しくは第2のブレーキブー
スタM1,M2に異常が発生した場合、それ以後故障し
た側のブレーキブースタはブレーキブースタ装置から切
り離された状態となる。このため、故障した側のブレー
キブースタはブレーキブースタ装置に対して何らの影響
も与えることがない。一方、ブレーキブースタ装置の機
能は、正常に機能している側のブレーキブースタにより
引き続き維持され、異常時においても安全性が確保され
る。
スタM1,M2に異常が発生した場合、それ以後故障し
た側のブレーキブースタはブレーキブースタ装置から切
り離された状態となる。このため、故障した側のブレー
キブースタはブレーキブースタ装置に対して何らの影響
も与えることがない。一方、ブレーキブースタ装置の機
能は、正常に機能している側のブレーキブースタにより
引き続き維持され、異常時においても安全性が確保され
る。
【0017】
【実施例】図2は、本発明に係るブレーキブースタ装置
の一実施例を組み込んだブレーキシステムの構成図を示
す。尚、このシステムは本発明に係るブレーキブースタ
装置を身体障害者用として備えると共に、ブレーキペダ
ルの踏力に応じた制動力を発揮する一般的ブレーキ機構
を健常者用として兼備している。
の一実施例を組み込んだブレーキシステムの構成図を示
す。尚、このシステムは本発明に係るブレーキブースタ
装置を身体障害者用として備えると共に、ブレーキペダ
ルの踏力に応じた制動力を発揮する一般的ブレーキ機構
を健常者用として兼備している。
【0018】図2中、符号1は前記した内圧制御手段を
包含する電子制御装置(制御ECU)を示す。制御EC
U1には、身体障害者モード・健常者モード切り換え用
のモード切り換えスイッチ2が接続され、このモード切
り換えスイッチ2の出力信号により本実施例のブレーキ
ブースタ装置を作動させるか否かが決定される。
包含する電子制御装置(制御ECU)を示す。制御EC
U1には、身体障害者モード・健常者モード切り換え用
のモード切り換えスイッチ2が接続され、このモード切
り換えスイッチ2の出力信号により本実施例のブレーキ
ブースタ装置を作動させるか否かが決定される。
【0019】符号3及び4は、それぞれ車速に応じたパ
ルス信号を出力する車速センサ、及び内燃機関の回転数
に応じたパルス信号を出力する機関回転数センサを示
す。また、符号5は身体障害者モードにおける操作レバ
ーを示す。この操作レバー5は車両の加減速指示に用い
られ、運転者の操作により所定の加減速指示量信号を制
御ECU1に供給する。
ルス信号を出力する車速センサ、及び内燃機関の回転数
に応じたパルス信号を出力する機関回転数センサを示
す。また、符号5は身体障害者モードにおける操作レバ
ーを示す。この操作レバー5は車両の加減速指示に用い
られ、運転者の操作により所定の加減速指示量信号を制
御ECU1に供給する。
【0020】図1においてFL,FR及びRL,RRは
それぞれ車両の左右前輪,左右後輪を示す。これらの各
車輪はそれぞれ独立に、油圧により作動して各車輪を制
動するブレーキ機構6〜9を備えている。尚、このブレ
ーキ機構6〜9は、供給される油圧が高圧になった場合
にだけ制動力を発揮するように設定されている。
それぞれ車両の左右前輪,左右後輪を示す。これらの各
車輪はそれぞれ独立に、油圧により作動して各車輪を制
動するブレーキ機構6〜9を備えている。尚、このブレ
ーキ機構6〜9は、供給される油圧が高圧になった場合
にだけ制動力を発揮するように設定されている。
【0021】また、左右前輪FL,FRには、ブレーキ
機構6〜9に実際に供給されている実ブレーキ圧を検出
する油圧センサ10,11が配設されている。そして、
これらの油圧センサ10,11は、検出した油圧に対応
した実ブレーキ圧信号を制御ECU1に供給している。
機構6〜9に実際に供給されている実ブレーキ圧を検出
する油圧センサ10,11が配設されている。そして、
これらの油圧センサ10,11は、検出した油圧に対応
した実ブレーキ圧信号を制御ECU1に供給している。
【0022】ところで、本実施例においては内燃機関に
供給される吸入空気量を制御するスロットルバルブ13
の開度調整を電子制御で行っている。身体障害者モード
においては、制動力のみならず駆動力をも操作レバー5
により調整できる構成とするためである。
供給される吸入空気量を制御するスロットルバルブ13
の開度調整を電子制御で行っている。身体障害者モード
においては、制動力のみならず駆動力をも操作レバー5
により調整できる構成とするためである。
【0023】符号20は本実施例に使用する電子制御ス
ロットルを示す。電子制御スロットル20は、直流モー
タ21を駆動源として備え、操作レバー5から供給され
る加減速指示量に応じて制御ECU1から出力されるス
ロットル開度信号に基づいて、スロットルバルブ13の
開度調整を行う。
ロットルを示す。電子制御スロットル20は、直流モー
タ21を駆動源として備え、操作レバー5から供給され
る加減速指示量に応じて制御ECU1から出力されるス
ロットル開度信号に基づいて、スロットルバルブ13の
開度調整を行う。
【0024】つまり、本実施例装置におけるスロットル
バルブ13は、アクセルペダル12の他に制御ECU1
に駆動される直流モータ21によっても駆動されるので
ある。ここで、スロットルバルブ13に連結したワイヤ
14の他端は、直流モータ21の回転を伝達する電磁ク
ラッチ22と連動して回動する軸23に連結されてい
る。
バルブ13は、アクセルペダル12の他に制御ECU1
に駆動される直流モータ21によっても駆動されるので
ある。ここで、スロットルバルブ13に連結したワイヤ
14の他端は、直流モータ21の回転を伝達する電磁ク
ラッチ22と連動して回動する軸23に連結されてい
る。
【0025】従って、電磁クラッチ22が直流モータ2
1とつながっている場合、直流モータ21が回動すれば
それにつれてワイヤ14がスロットルバルブ13を開閉
させ、スロットルバルブの開度が変動することになる。
尚、電磁クラッチ22は制御ECU1から供給される制
御信号に従って動作し、直流モータ21とスロットルバ
ルブ13とを切り離し、又は連結する。そして、電磁ク
ラッチ22が切れた状態では、もはや直流モータ21の
回転に従ってスロットルバルブが開くことはない。
1とつながっている場合、直流モータ21が回動すれば
それにつれてワイヤ14がスロットルバルブ13を開閉
させ、スロットルバルブの開度が変動することになる。
尚、電磁クラッチ22は制御ECU1から供給される制
御信号に従って動作し、直流モータ21とスロットルバ
ルブ13とを切り離し、又は連結する。そして、電磁ク
ラッチ22が切れた状態では、もはや直流モータ21の
回転に従ってスロットルバルブが開くことはない。
【0026】また、電子制御スロットル20には、図2
に示すように軸23の回転角に基づいてスロットルバル
ブの実際の開度を検出する開度センサ24が組み込まれ
ている。そして、この開度センサ24は検出したスロッ
トルバルブの実開度データを制御ECU1に送信してい
る。
に示すように軸23の回転角に基づいてスロットルバル
ブの実際の開度を検出する開度センサ24が組み込まれ
ている。そして、この開度センサ24は検出したスロッ
トルバルブの実開度データを制御ECU1に送信してい
る。
【0027】以下、本実施例の要部である電子制御ブレ
ーキシステムの構成について説明する。上記したよう
に、本実施例装置は身体障害者用車両に搭載することを
前提としている。ここで、身体障害者用の車両設計にあ
たっては良好な操作性の確保が重要な課題の一つであ
る。中でも車両にブレーキをかける際の操作性は、安全
性確保の観点から最重要項目である。
ーキシステムの構成について説明する。上記したよう
に、本実施例装置は身体障害者用車両に搭載することを
前提としている。ここで、身体障害者用の車両設計にあ
たっては良好な操作性の確保が重要な課題の一つであ
る。中でも車両にブレーキをかける際の操作性は、安全
性確保の観点から最重要項目である。
【0028】そこで、本実施例においては僅かな操作力
で確実な制動力を確保するため、各車輪に配設されたブ
レーキ機構6〜9に供給される実ブレーキ圧を電気的に
制御し得る電子制御ブレーキシステムを採用している。
で確実な制動力を確保するため、各車輪に配設されたブ
レーキ機構6〜9に供給される実ブレーキ圧を電気的に
制御し得る電子制御ブレーキシステムを採用している。
【0029】図2中、符号31及び32は前記した第1
及び第2のブレーキブースタに相当する第1制御用ブレ
ーキブースタ(以下、第1制御用B/Bと略記する。第
2制御用ブレーキブースタについても同じ。)及び第2
制御用B/Bを示す。これら第1及び第2制御用B/B
31,32は、図1に示すようにそれぞれ負圧室31
a,32a,変圧室31b,32b,マスタシリンダ3
1c,32cで構成されている。
及び第2のブレーキブースタに相当する第1制御用ブレ
ーキブースタ(以下、第1制御用B/Bと略記する。第
2制御用ブレーキブースタについても同じ。)及び第2
制御用B/Bを示す。これら第1及び第2制御用B/B
31,32は、図1に示すようにそれぞれ負圧室31
a,32a,変圧室31b,32b,マスタシリンダ3
1c,32cで構成されている。
【0030】これらの負圧室31a,32aは、それぞ
れ第1遮断弁33及び第2遮断弁34を介して内燃機関
35の吸気管内スロットルバルブ(図示せず)下流に連
通すると共に、第3遮断弁36を介して互いに連通して
いる。
れ第1遮断弁33及び第2遮断弁34を介して内燃機関
35の吸気管内スロットルバルブ(図示せず)下流に連
通すると共に、第3遮断弁36を介して互いに連通して
いる。
【0031】一方、変圧室31b,32bはそれぞれ第
1,第2増圧弁37,38及びエアフィルタ39,40
を介して大気と通じていると共に、第1減圧弁41及び
第2減圧弁42を介して負圧室31a,32aと連通し
ている。
1,第2増圧弁37,38及びエアフィルタ39,40
を介して大気と通じていると共に、第1減圧弁41及び
第2減圧弁42を介して負圧室31a,32aと連通し
ている。
【0032】従って、変圧室31b,32b内の圧力
は、第1増圧弁37,第2増圧弁38を閉じて第1減圧
弁41,第2減圧弁42を開とすれば負圧室31a,3
2aの内圧と等圧になり、また第1増圧弁37,第2増
圧弁38を開として第1減圧弁41,第2減圧弁42を
閉とすれば大気圧となる。
は、第1増圧弁37,第2増圧弁38を閉じて第1減圧
弁41,第2減圧弁42を開とすれば負圧室31a,3
2aの内圧と等圧になり、また第1増圧弁37,第2増
圧弁38を開として第1減圧弁41,第2減圧弁42を
閉とすれば大気圧となる。
【0033】尚、これらの遮断弁33,34,36、増
圧弁37,38、及び減圧弁41,42は、制御ECU
1から供給される遮断信号、増圧信号、減圧信号を受け
て適宜開弁または閉弁して負圧室31a,32a及び変
圧室31b,32bの内圧調整を行っている。
圧弁37,38、及び減圧弁41,42は、制御ECU
1から供給される遮断信号、増圧信号、減圧信号を受け
て適宜開弁または閉弁して負圧室31a,32a及び変
圧室31b,32bの内圧調整を行っている。
【0034】ここで、負圧室31a,32aと変圧室3
1b,32bとの間には、これらの空間を分離するピス
トンまたはダイアフラムが配設されている。そして、こ
れらのピストン等は、マスタシリンダ31c,32cの
プッシュロッドに連結されている。
1b,32bとの間には、これらの空間を分離するピス
トンまたはダイアフラムが配設されている。そして、こ
れらのピストン等は、マスタシリンダ31c,32cの
プッシュロッドに連結されている。
【0035】一方、負圧室31a,32aに内燃機関3
5の吸気負圧が蓄えられた状態で変圧室31b,32b
に大気が導入されると、負圧室31a,32aと変圧室
31b,32bとの間には差圧が生じ、それらを分離し
ているピストン等には変圧室31b,32b側から負圧
室31a,32a側に向かう推力が生ずる。
5の吸気負圧が蓄えられた状態で変圧室31b,32b
に大気が導入されると、負圧室31a,32aと変圧室
31b,32bとの間には差圧が生じ、それらを分離し
ているピストン等には変圧室31b,32b側から負圧
室31a,32a側に向かう推力が生ずる。
【0036】従って、変圧室31b,32bと負圧室3
1a,32aとの間に差圧が生じると、マスタシリンダ
31c,32cのプッシュロッドにはその差圧に応じた
推力が発生し、マスタシリンダ31c,32c内の油圧
が昇圧されることになる。
1a,32aとの間に差圧が生じると、マスタシリンダ
31c,32cのプッシュロッドにはその差圧に応じた
推力が発生し、マスタシリンダ31c,32c内の油圧
が昇圧されることになる。
【0037】一方、変圧室31b,32bの内圧が負圧
室31a,32aの内圧と等圧に保持されている場合、
それらの空間を分離するピストンまたはダイアフラムに
は何らの力も作用しない。従って、変圧室31b,32
b内に十分な吸気負圧が蓄えられている場合には、マス
タシリンダ31a,32a内の油圧が昇圧されることは
ない。
室31a,32aの内圧と等圧に保持されている場合、
それらの空間を分離するピストンまたはダイアフラムに
は何らの力も作用しない。従って、変圧室31b,32
b内に十分な吸気負圧が蓄えられている場合には、マス
タシリンダ31a,32a内の油圧が昇圧されることは
ない。
【0038】ところで、マスタシリンダ31c,32c
で発生した油圧は、チェンジバルブ43を構成する高圧
選択弁43a及び43bに導かれる。これら高圧選択弁
43a,43bは、2つの流入口に供給された油圧のう
ち圧力の高い方を選択して流出口に送りだす弁機構であ
る。
で発生した油圧は、チェンジバルブ43を構成する高圧
選択弁43a及び43bに導かれる。これら高圧選択弁
43a,43bは、2つの流入口に供給された油圧のう
ち圧力の高い方を選択して流出口に送りだす弁機構であ
る。
【0039】また、高圧選択弁43a,43bから流出
した油圧は、それぞれもう一つのチェンジバルブ44を
構成する高圧選択弁44a,44bの流入口に導かれ
る。この高圧選択弁44a,44bも、上記の高圧選択
弁43a,43bと同様に2つの流入口を備えている。
そして、高圧選択弁43a,43bと連通していない側
の流入口には、ブレーキペダル15と連動して油圧を発
生するマスタシリンダ16の流出口が連通している。
した油圧は、それぞれもう一つのチェンジバルブ44を
構成する高圧選択弁44a,44bの流入口に導かれ
る。この高圧選択弁44a,44bも、上記の高圧選択
弁43a,43bと同様に2つの流入口を備えている。
そして、高圧選択弁43a,43bと連通していない側
の流入口には、ブレーキペダル15と連動して油圧を発
生するマスタシリンダ16の流出口が連通している。
【0040】そして、チェンジバルブ44から流出した
油圧は、各車輪に配設されたブレーキ機構6〜9に伝達
される。尚、本実施例のブレーキシステムには公知のア
ンチロックブレーキシステム(ABS)が組み込まれて
おり、チェンジバルブ44から伝播される油圧は、AB
S機構17を介して各ブレーキ機構6〜9に供給され
る。
油圧は、各車輪に配設されたブレーキ機構6〜9に伝達
される。尚、本実施例のブレーキシステムには公知のア
ンチロックブレーキシステム(ABS)が組み込まれて
おり、チェンジバルブ44から伝播される油圧は、AB
S機構17を介して各ブレーキ機構6〜9に供給され
る。
【0041】ここで、ブレーキペダル15及びマスタシ
リンダ16は、健常者用モードに対応して設けられたブ
レーキ機構であるが、安全性の担保のためモード切替え
スイッチ2により身体障害者モードが選択されている場
合でも動作可能な状態に維持される。従って、本実施例
装置において身体障害者モードが選択されている場合
は、第1及び第2制御用B/B31,32又はブレーキ
ペダル15により与えられた油圧のうち最も高圧のもの
が各ブレーキ機構6〜9に供給されることになる。
リンダ16は、健常者用モードに対応して設けられたブ
レーキ機構であるが、安全性の担保のためモード切替え
スイッチ2により身体障害者モードが選択されている場
合でも動作可能な状態に維持される。従って、本実施例
装置において身体障害者モードが選択されている場合
は、第1及び第2制御用B/B31,32又はブレーキ
ペダル15により与えられた油圧のうち最も高圧のもの
が各ブレーキ機構6〜9に供給されることになる。
【0042】一方、モード切替えスイッチ2により健常
者モードが選択されている場合は、操作レバー5の誤操
作により電子制御ブレーキが作動するのを防止する必要
がある。そこで、本実施例装置において健常者モードが
選択された場合は、第1及び第2減圧弁41,42を開
弁して、負圧室31a,32aと変圧室31b,32b
とを等圧に保持している。従って、第1及び第2制御用
B/B31,32によってブレーキ圧が昇圧されること
はなく、仮に操作レバー5を誤操作したとしてもそれに
よってブレーキブースト機能が作動することはない。
者モードが選択されている場合は、操作レバー5の誤操
作により電子制御ブレーキが作動するのを防止する必要
がある。そこで、本実施例装置において健常者モードが
選択された場合は、第1及び第2減圧弁41,42を開
弁して、負圧室31a,32aと変圧室31b,32b
とを等圧に保持している。従って、第1及び第2制御用
B/B31,32によってブレーキ圧が昇圧されること
はなく、仮に操作レバー5を誤操作したとしてもそれに
よってブレーキブースト機能が作動することはない。
【0043】尚、図2中、符号18,19は、それぞれ
制御ECU1に接続されたブレーキランプ及びモード表
示ランプを示し、それぞれブレーキ機構6〜9の状態や
モード切替えスイッチ2の状態に合わせて点灯する。
制御ECU1に接続されたブレーキランプ及びモード表
示ランプを示し、それぞれブレーキ機構6〜9の状態や
モード切替えスイッチ2の状態に合わせて点灯する。
【0044】図3は、本実施例のブレーキブースタ装置
の制御ECU1が実行するメインルーチンのフローチャ
ートを示す。以下、同図に沿って本実施例装置の動作に
ついて説明する。
の制御ECU1が実行するメインルーチンのフローチャ
ートを示す。以下、同図に沿って本実施例装置の動作に
ついて説明する。
【0045】図3に示すメインルーチンが起動すると、
先ずステップ100ではブレーキ初期チェックを行う。
このブレーキ初期チェックは、初期状態において第1及
び第2制御用B/B31,32が正常に機能しているか
否かを確認するために行われる。図4は、このブレーキ
初期チェックのサブルーチンのフローチャートを示す。
以下図4を参照してブレーキ初期チェック処理について
説明する。
先ずステップ100ではブレーキ初期チェックを行う。
このブレーキ初期チェックは、初期状態において第1及
び第2制御用B/B31,32が正常に機能しているか
否かを確認するために行われる。図4は、このブレーキ
初期チェックのサブルーチンのフローチャートを示す。
以下図4を参照してブレーキ初期チェック処理について
説明する。
【0046】ブレーキ初期チェックルーチンが起動する
と、先ずステップ300が実行され、図2における第1
及び第2制御用B/B31,32の負圧室31a,32
aを分離するため第3遮断弁36が閉弁される。そし
て、この状態を維持したまま、先ず第1制御用B/B3
1の機能チェックを行う。
と、先ずステップ300が実行され、図2における第1
及び第2制御用B/B31,32の負圧室31a,32
aを分離するため第3遮断弁36が閉弁される。そし
て、この状態を維持したまま、先ず第1制御用B/B3
1の機能チェックを行う。
【0047】ステップ310では、第1制御用B/B3
1の機能チェックのための準備が行われる。すなわち、
第2制御用B/B32の影響を受けることがないよう
に、第2増圧弁38を閉弁,第2減圧弁42を開弁して
マスタシリンダ32cに差圧による推力が生じない状態
とすると共に、第2遮断弁34を閉弁して第2制御用B
/B32を本実施例装置から実質的に切り離した状態と
する。そして、第1制御用B/B31の負圧室31aに
内燃機関35の吸気負圧を供給するため、第1遮断弁3
3を開弁する。
1の機能チェックのための準備が行われる。すなわち、
第2制御用B/B32の影響を受けることがないよう
に、第2増圧弁38を閉弁,第2減圧弁42を開弁して
マスタシリンダ32cに差圧による推力が生じない状態
とすると共に、第2遮断弁34を閉弁して第2制御用B
/B32を本実施例装置から実質的に切り離した状態と
する。そして、第1制御用B/B31の負圧室31aに
内燃機関35の吸気負圧を供給するため、第1遮断弁3
3を開弁する。
【0048】次に、ステップ320では、第1増圧弁3
7を開弁状態とすると共に、第1減圧弁41を閉弁状態
とする。従って、負圧室31aの内圧は内燃機関35の
吸気負圧に、また変圧室31bの内圧は大気圧に近づく
ことになり、第1制御用B/B31が正常であれば、マ
スタシリンダ31cの作用によりブレーキ機構6〜9に
は昇圧されたブレーキ圧が供給されることになる。
7を開弁状態とすると共に、第1減圧弁41を閉弁状態
とする。従って、負圧室31aの内圧は内燃機関35の
吸気負圧に、また変圧室31bの内圧は大気圧に近づく
ことになり、第1制御用B/B31が正常であれば、マ
スタシリンダ31cの作用によりブレーキ機構6〜9に
は昇圧されたブレーキ圧が供給されることになる。
【0049】そこで、ステップ330では、油圧センサ
10,11で検出される実ブレーキ圧BPRが、所定の
判定値KFBP1に達しているか否かを判別している。
そしてBPR≧KFBP1が成立していれば、第1制御
用B/B31の油圧増圧機能は正常であると判断してス
テップ340に進む。
10,11で検出される実ブレーキ圧BPRが、所定の
判定値KFBP1に達しているか否かを判別している。
そしてBPR≧KFBP1が成立していれば、第1制御
用B/B31の油圧増圧機能は正常であると判断してス
テップ340に進む。
【0050】ステップ340及びステップ350では、
第1制御用B/B31の減圧機能のチェックを行う。す
なわち、ステップ340では、第1増圧弁37を閉弁す
ると共に第1減圧弁41を開弁して、変圧室31bの内
圧と負圧室31aの内圧とが等圧となる条件を作ってい
る。
第1制御用B/B31の減圧機能のチェックを行う。す
なわち、ステップ340では、第1増圧弁37を閉弁す
ると共に第1減圧弁41を開弁して、変圧室31bの内
圧と負圧室31aの内圧とが等圧となる条件を作ってい
る。
【0051】従って、第1制御用B/B31の減圧機能
が正常に機能していれば、ブレーキ機構6〜9に供給さ
れるブレーキ圧が昇圧されることはなく、圧力センサ1
0,11で検出される実ブレーキ圧BPRは0となるは
ずである。そこで、ステップ350においてBPR=0
か否かを判別している。
が正常に機能していれば、ブレーキ機構6〜9に供給さ
れるブレーキ圧が昇圧されることはなく、圧力センサ1
0,11で検出される実ブレーキ圧BPRは0となるは
ずである。そこで、ステップ350においてBPR=0
か否かを判別している。
【0052】そして、BPR=0が成立している場合に
は第1制御用B/B31は正常に機能していると判断
し、ステップ360へ進んで第1制御用B/B31の機
能状態を表すフラグXFB1に“0”をセットして、第
1制御用B/B31の機能チェックを終了する。
は第1制御用B/B31は正常に機能していると判断
し、ステップ360へ進んで第1制御用B/B31の機
能状態を表すフラグXFB1に“0”をセットして、第
1制御用B/B31の機能チェックを終了する。
【0053】一方、上記ステップ330においてBPR
<KFBP1であると判別され、または、上記ステップ
350においてBPR≠0であると判別された場合は、
いずれの場合もブレーキ機構6〜9に重大な影響を与え
る異常が第1制御用B/B31に発生していると判断す
ることができる。このため、本実施例においては、両者
を区別することなく、異常であると判別された場合は等
しく故障として判断し、ステップ370においてフラグ
XFB1に“1”をセットしている。
<KFBP1であると判別され、または、上記ステップ
350においてBPR≠0であると判別された場合は、
いずれの場合もブレーキ機構6〜9に重大な影響を与え
る異常が第1制御用B/B31に発生していると判断す
ることができる。このため、本実施例においては、両者
を区別することなく、異常であると判別された場合は等
しく故障として判断し、ステップ370においてフラグ
XFB1に“1”をセットしている。
【0054】このようにして第1制御用B/B31の機
能チェックを終了したら、続いて第2制御用B/B32
の機能チェックを行う。
能チェックを終了したら、続いて第2制御用B/B32
の機能チェックを行う。
【0055】今度は、第1制御用B/B31を本実施例
装置から切り離した状態とする必要があるため、ステッ
プ380では第1増圧弁37を閉弁、第1減圧弁41を
開弁してマスタシリンダ31cによっては油圧が増圧さ
れない状態を作り、更に第1遮断弁33を閉弁して負圧
室31aへの吸気負圧の供給を停止する。そして、第2
遮断弁を開弁して負圧室32aに内燃機関35の吸気負
圧を供給する。
装置から切り離した状態とする必要があるため、ステッ
プ380では第1増圧弁37を閉弁、第1減圧弁41を
開弁してマスタシリンダ31cによっては油圧が増圧さ
れない状態を作り、更に第1遮断弁33を閉弁して負圧
室31aへの吸気負圧の供給を停止する。そして、第2
遮断弁を開弁して負圧室32aに内燃機関35の吸気負
圧を供給する。
【0056】ここで、上記ステップ310において第2
増圧弁38は閉弁状態に、また第2減圧弁42は開弁状
態にされているため、負圧室32aに吸気負圧が供給さ
れた場合、その負圧は負圧室32aのみならず変圧室3
2b内にも蓄えられることになる。
増圧弁38は閉弁状態に、また第2減圧弁42は開弁状
態にされているため、負圧室32aに吸気負圧が供給さ
れた場合、その負圧は負圧室32aのみならず変圧室3
2b内にも蓄えられることになる。
【0057】このため、ステップ390において第2増
圧弁38を開弁すると共に第2減圧弁42を閉弁する
と、負圧室31aには内燃機関35の負圧が蓄えられた
まま変圧室32b内が大気圧となる。従って、第2制御
用B/B32が正常であれば、マスタシリンダ32c内
では負圧室32aと変圧室32bとの間に生じた差圧に
応じて増圧された油圧がブレーキ機構6〜9に供給され
ることになる。
圧弁38を開弁すると共に第2減圧弁42を閉弁する
と、負圧室31aには内燃機関35の負圧が蓄えられた
まま変圧室32b内が大気圧となる。従って、第2制御
用B/B32が正常であれば、マスタシリンダ32c内
では負圧室32aと変圧室32bとの間に生じた差圧に
応じて増圧された油圧がブレーキ機構6〜9に供給され
ることになる。
【0058】そこでステップ400では、油圧センサ1
0、11で検出された実ブレーキ圧BPRと所定の判定
値KFBPとを再び比較して、BPR≧KFBPが成立
していれば第2制御用B/B32の油圧増圧機能は正常
であると判断している。
0、11で検出された実ブレーキ圧BPRと所定の判定
値KFBPとを再び比較して、BPR≧KFBPが成立
していれば第2制御用B/B32の油圧増圧機能は正常
であると判断している。
【0059】第2制御用B/B32の油圧増圧機能が正
常であると判断された場合、次に、その減圧機能が正常
であるか否かの判別を行う。すなわち、ブレーキ機構6
〜9に所定のブレーキ圧が供給された状態からステップ
410に進み、第2増圧弁38を閉弁すると共に第2減
圧弁42を開弁して負圧室32aと変圧室32bとの間
に生じていた差圧を消滅させる。そして、ステップ42
0へ進んで実ブレーキ圧BPRが消滅しているか、すな
わちBPR=0が成立しているか否かをみる。
常であると判断された場合、次に、その減圧機能が正常
であるか否かの判別を行う。すなわち、ブレーキ機構6
〜9に所定のブレーキ圧が供給された状態からステップ
410に進み、第2増圧弁38を閉弁すると共に第2減
圧弁42を開弁して負圧室32aと変圧室32bとの間
に生じていた差圧を消滅させる。そして、ステップ42
0へ進んで実ブレーキ圧BPRが消滅しているか、すな
わちBPR=0が成立しているか否かをみる。
【0060】ここで、BPR=0が成立していれば、第
2制御用B/B32の油圧減圧機能は正常であると判断
でき、油圧増圧機能の機能チェック結果と合わせて第2
制御用B/B32は完全に正常であると判断することが
できる。従って、ステップ420においてBPR=0が
成立している場合は、ステップ430に進み第2制御用
B/B32の機能状態を表すフラグXFB2に“0”を
セットしている。
2制御用B/B32の油圧減圧機能は正常であると判断
でき、油圧増圧機能の機能チェック結果と合わせて第2
制御用B/B32は完全に正常であると判断することが
できる。従って、ステップ420においてBPR=0が
成立している場合は、ステップ430に進み第2制御用
B/B32の機能状態を表すフラグXFB2に“0”を
セットしている。
【0061】一方、上記ステップ400またはステップ
420において、第2制御用B/B32の油圧増圧機能
または油圧減圧機能が異常であると判断された場合は、
ステップ440に進み、フラグXFB2に“1”をセッ
トすることにより第2制御用B/B32の故障を表すこ
ととしている。
420において、第2制御用B/B32の油圧増圧機能
または油圧減圧機能が異常であると判断された場合は、
ステップ440に進み、フラグXFB2に“1”をセッ
トすることにより第2制御用B/B32の故障を表すこ
ととしている。
【0062】以上のステップ300〜440でブレーキ
初期チェックを終了する。以後、ステップ450におい
て第1〜第3遮断弁33,34,36及び第1減圧弁4
1を開弁すると共に第1増圧弁37を閉弁して、負圧室
31a,32a及び変圧室31b,32bに吸気負圧を
蓄え得る状態を設定して図3に示すメインルーチン中、
ステップ110に戻る。
初期チェックを終了する。以後、ステップ450におい
て第1〜第3遮断弁33,34,36及び第1減圧弁4
1を開弁すると共に第1増圧弁37を閉弁して、負圧室
31a,32a及び変圧室31b,32bに吸気負圧を
蓄え得る状態を設定して図3に示すメインルーチン中、
ステップ110に戻る。
【0063】尚、参考のため、以下にブレーキ初期チェ
ックルーチンにおける各弁の動作を表す表を示す。
ックルーチンにおける各弁の動作を表す表を示す。
【0064】
【表1】
【0065】図3におけるステップ110では、上記ブ
レーキ初期チェックルーチンの結果からブレーキに故障
が発生しているか否かを判別し、ブレーキに故障が発生
している場合には後述の故障処理ループへと進む。一
方、ブレーキが正常であると判別された場合は、ステッ
プ120へ進み、モード切替えスイッチ2が身体障害者
モードとなっているか否かをみる。
レーキ初期チェックルーチンの結果からブレーキに故障
が発生しているか否かを判別し、ブレーキに故障が発生
している場合には後述の故障処理ループへと進む。一
方、ブレーキが正常であると判別された場合は、ステッ
プ120へ進み、モード切替えスイッチ2が身体障害者
モードとなっているか否かをみる。
【0066】ここで、モード切替えスイッチ2が身体障
害者モードを表していない場合、すなわち運転者が健常
者である場合は、上記したように操作レバー5の誤操作
による急制動等を防止する観点から、第1及び第2制御
用B/B31,32をブレーキ機構6〜9から切り離す
必要がある。そこで、ステップ120において身体障害
者モードでないと判別された場合には、ステップ130
に進み、ブレーキ減圧制御を実行することとしている。
害者モードを表していない場合、すなわち運転者が健常
者である場合は、上記したように操作レバー5の誤操作
による急制動等を防止する観点から、第1及び第2制御
用B/B31,32をブレーキ機構6〜9から切り離す
必要がある。そこで、ステップ120において身体障害
者モードでないと判別された場合には、ステップ130
に進み、ブレーキ減圧制御を実行することとしている。
【0067】ところで、このブレーキ減圧制御は、第1
及び第2制御用B/B31,32によってはブレーキ圧
が増圧されない状況を作ることが目的である。そこで、
本実施例においては、図5に示すフローチャートに表さ
れるように、第1及び第2増圧弁37,38を閉弁する
と共に第1及び第2減圧弁41,42を開弁し、更に第
1及び第2遮断弁33,34を閉弁することとしてい
る。
及び第2制御用B/B31,32によってはブレーキ圧
が増圧されない状況を作ることが目的である。そこで、
本実施例においては、図5に示すフローチャートに表さ
れるように、第1及び第2増圧弁37,38を閉弁する
と共に第1及び第2減圧弁41,42を開弁し、更に第
1及び第2遮断弁33,34を閉弁することとしてい
る。
【0068】すなわちこの場合は、第1制御用B/B3
1においても第2制御用B/B32においても、それぞ
れの負圧室31a,32aと変圧室31b,32bとは
導通した状態に保持され、また、負圧室31a,32a
にも吸気負圧が供給されない。このため、マスタシリン
ダ31c,32cにおいて油圧が増圧されることがな
く、ブレーキ機構6〜9には、常にブレーキペダル15
の踏力に応じたブレーキ圧が供給されることになる。
1においても第2制御用B/B32においても、それぞ
れの負圧室31a,32aと変圧室31b,32bとは
導通した状態に保持され、また、負圧室31a,32a
にも吸気負圧が供給されない。このため、マスタシリン
ダ31c,32cにおいて油圧が増圧されることがな
く、ブレーキ機構6〜9には、常にブレーキペダル15
の踏力に応じたブレーキ圧が供給されることになる。
【0069】一方、上記ステップ120においてモード
切替えスイッチ2が身体障害者モードであると判別され
た場合は、ステップ140に進み、操作レバー5の加減
速指示量に応じたブレーキ制御を行う。
切替えスイッチ2が身体障害者モードであると判別され
た場合は、ステップ140に進み、操作レバー5の加減
速指示量に応じたブレーキ制御を行う。
【0070】図6は、上記ステップ140において実行
するブレーキ制御のサブルーチンのフローチャートを示
す。以下、図6を参照して本実施例のブレーキブースタ
装置の動作について説明するが、それに先立って、本実
施例装置の要部である第1及び第2制御用B/B31,
32それぞれの役割について説明する。
するブレーキ制御のサブルーチンのフローチャートを示
す。以下、図6を参照して本実施例のブレーキブースタ
装置の動作について説明するが、それに先立って、本実
施例装置の要部である第1及び第2制御用B/B31,
32それぞれの役割について説明する。
【0071】図7は、第1の制御用B/B31のみを用
いてブレーキ機構6〜9に油圧を供給した際の、負圧室
31aの内圧変化の様子と、油圧センサ10,11で検
出された実ブレーキ圧の変化の様子を表す図を示す。
いてブレーキ機構6〜9に油圧を供給した際の、負圧室
31aの内圧変化の様子と、油圧センサ10,11で検
出された実ブレーキ圧の変化の様子を表す図を示す。
【0072】ここで、図7中に破線で示す曲線は、第3
遮断弁36を閉弁した状態で、すなわち制御用B/Bを
1つしか備えていない従来のブレーキブースタ装置と同
様の構成での様子を、また、図7中に実線で示す曲線
は、第3遮断弁36を開弁して第2制御用B/B32内
にも負圧を蓄えた状態での様子を示している。
遮断弁36を閉弁した状態で、すなわち制御用B/Bを
1つしか備えていない従来のブレーキブースタ装置と同
様の構成での様子を、また、図7中に実線で示す曲線
は、第3遮断弁36を開弁して第2制御用B/B32内
にも負圧を蓄えた状態での様子を示している。
【0073】図7に示すように、時刻t1 においてブレ
ーキ圧の増圧を開始するため変圧室31b内に大気を導
入すると、第3遮断弁36の開閉にかかわりなくその直
後において負圧室31cの内圧は一時的に上昇する。
ーキ圧の増圧を開始するため変圧室31b内に大気を導
入すると、第3遮断弁36の開閉にかかわりなくその直
後において負圧室31cの内圧は一時的に上昇する。
【0074】これは、変圧室31bに大気が流入して、
負圧室31aと変圧室31bとを分離しているダイアフ
アム等が負圧室31a側に移行する際に、負圧室31a
の体積が変化することによると考えられる。つまり、変
圧室31bに大気が導入された直後における負圧室31
aの体積変化を吸収できるほどには、負圧室31aに対
する負圧の供給能力が確保されていないことに起因する
ものである。
負圧室31aと変圧室31bとを分離しているダイアフ
アム等が負圧室31a側に移行する際に、負圧室31a
の体積が変化することによると考えられる。つまり、変
圧室31bに大気が導入された直後における負圧室31
aの体積変化を吸収できるほどには、負圧室31aに対
する負圧の供給能力が確保されていないことに起因する
ものである。
【0075】ところが、負圧室31aの内圧変動の程度
を比較すると、明らかに第3遮断弁36を開弁している
場合の方が上昇率が低く抑えられている。これは、第3
遮断弁36を閉弁した状態では、大気導入時におけるダ
イアフラム等の移行による体積変化を負圧室31aの体
積だけで吸収する必要があるのに対し、第3遮断弁36
が開弁している場合には、負圧室31a,第2制御用B
/Bの負圧室32a,変圧室32bの全体積でその変化
を吸収することができるためである。
を比較すると、明らかに第3遮断弁36を開弁している
場合の方が上昇率が低く抑えられている。これは、第3
遮断弁36を閉弁した状態では、大気導入時におけるダ
イアフラム等の移行による体積変化を負圧室31aの体
積だけで吸収する必要があるのに対し、第3遮断弁36
が開弁している場合には、負圧室31a,第2制御用B
/Bの負圧室32a,変圧室32bの全体積でその変化
を吸収することができるためである。
【0076】ところで、このような負圧室の内圧の上昇
は、大気導入直後における変圧室31bと負圧室31a
との差圧を減少させ、運転者の操作に対するブレーキ圧
の応答性を悪化させることになる。このため図7に示す
ように、第3遮断弁36を開弁している場合と閉弁して
いる場合とでは、当然に開弁している場合の方が良好な
応答性を示している。
は、大気導入直後における変圧室31bと負圧室31a
との差圧を減少させ、運転者の操作に対するブレーキ圧
の応答性を悪化させることになる。このため図7に示す
ように、第3遮断弁36を開弁している場合と閉弁して
いる場合とでは、当然に開弁している場合の方が良好な
応答性を示している。
【0077】つまり、上記構成のブレーキブースタ装置
を用いてブレーキ圧の増圧を行う場合、ブレーキブース
タ装置内において内燃機関35の吸気負圧を蓄えておく
ことのできる体積が大きいほど、運転者の操作に対する
ブレーキ圧の応答性は改善されることになる。
を用いてブレーキ圧の増圧を行う場合、ブレーキブース
タ装置内において内燃機関35の吸気負圧を蓄えておく
ことのできる体積が大きいほど、運転者の操作に対する
ブレーキ圧の応答性は改善されることになる。
【0078】一方、身体障害者用車両において、ブレー
キ機構6〜9に供給するブレーキ圧を上記構成のブレー
キブースタ装置により増圧する構成を採用する場合は、
ブレーキブースタ装置自体に極めて高い信頼性が要求さ
れると共に、ブレーキブースタ装置が故障した場合にお
ける確実なフェールセーフ機能が要求される。仮に車両
の走行中にブレーキブースタ装置に異常が発生した場
合、操作レバー5の操作によっては何らの制動力も働か
なくなる場合が想定されるからである。
キ機構6〜9に供給するブレーキ圧を上記構成のブレー
キブースタ装置により増圧する構成を採用する場合は、
ブレーキブースタ装置自体に極めて高い信頼性が要求さ
れると共に、ブレーキブースタ装置が故障した場合にお
ける確実なフェールセーフ機能が要求される。仮に車両
の走行中にブレーキブースタ装置に異常が発生した場
合、操作レバー5の操作によっては何らの制動力も働か
なくなる場合が想定されるからである。
【0079】そこで、本実施例装置においては、負圧を
蓄え得る空間を拡張する手段として単なるバキュームタ
ンクでなく第2制御用B/B32を第1制御用B/B3
1と並列に設けることとし、第1制御用B/B31が故
障した際には第2制御用B/B32により引き続きブレ
ーキ圧の制御を続行し得る構成を採用した。
蓄え得る空間を拡張する手段として単なるバキュームタ
ンクでなく第2制御用B/B32を第1制御用B/B3
1と並列に設けることとし、第1制御用B/B31が故
障した際には第2制御用B/B32により引き続きブレ
ーキ圧の制御を続行し得る構成を採用した。
【0080】以下、図6に示すフローチャートに沿っ
て、本実施例装置の電子制御ブレーキシステムの動作に
ついて詳細に説明する。
て、本実施例装置の電子制御ブレーキシステムの動作に
ついて詳細に説明する。
【0081】本実施例の電子制御ブレーキシステムにお
いては、上記したように第1制御用B/B31または第
2制御用B/B32によりブレーキ圧が増圧される。こ
こで、第1制御用B/B31が正常であると仮定する
と、ブレーキ圧は第1制御用B/B31により増圧さ
れ、ブレーキ機構6〜9には、第1負圧室31bと第1
変圧室31bとの間に生じた差圧に応じた油圧が供給さ
れる。
いては、上記したように第1制御用B/B31または第
2制御用B/B32によりブレーキ圧が増圧される。こ
こで、第1制御用B/B31が正常であると仮定する
と、ブレーキ圧は第1制御用B/B31により増圧さ
れ、ブレーキ機構6〜9には、第1負圧室31bと第1
変圧室31bとの間に生じた差圧に応じた油圧が供給さ
れる。
【0082】尚、この場合、ブレーキ圧の応答性改善の
ためには、第2制御用B/B32を第1制御用B/B3
1の第1負圧室31bに連通するバキュームタンクとし
て機能させる必要がある。このため、第2増圧弁38を
閉弁すると共に第2,第3遮断弁34,36及び減圧弁
42を開弁して、負圧室32a及び変圧室32bに負圧
を供給しつつ、それらと第1負圧室31bとを連通する
構成としている。
ためには、第2制御用B/B32を第1制御用B/B3
1の第1負圧室31bに連通するバキュームタンクとし
て機能させる必要がある。このため、第2増圧弁38を
閉弁すると共に第2,第3遮断弁34,36及び減圧弁
42を開弁して、負圧室32a及び変圧室32bに負圧
を供給しつつ、それらと第1負圧室31bとを連通する
構成としている。
【0083】ところで、本実施例における第1,第2増
圧弁37,38及び第1,第2減圧弁41,42は、制
御ECU1から供給される増圧信号又は減圧信号に従っ
て、導通部の開口面積を変化させる制御弁である。つま
り、本実施例装置は、第1増圧弁37または第1減圧弁
41を適当な開口面積で開弁させることにより、第1変
圧室31bに流入する空気量、または第1変圧室31b
から流出する空気量を制御して、第1変圧室31bと第
1負圧室31bとの間に適当な差圧を発生させるもので
ある。
圧弁37,38及び第1,第2減圧弁41,42は、制
御ECU1から供給される増圧信号又は減圧信号に従っ
て、導通部の開口面積を変化させる制御弁である。つま
り、本実施例装置は、第1増圧弁37または第1減圧弁
41を適当な開口面積で開弁させることにより、第1変
圧室31bに流入する空気量、または第1変圧室31b
から流出する空気量を制御して、第1変圧室31bと第
1負圧室31bとの間に適当な差圧を発生させるもので
ある。
【0084】しかし、第1増圧弁37開弁時に第1変圧
室31bに流入する空気量や、第1減圧弁41開弁時に
第1変圧室31bから流出する空気量は、開弁時におけ
る第1増圧弁37または第1減圧弁41の開口面積のみ
で一律に決まるものではない。すなわち、開口面積が同
一でも第1増圧弁37の開弁時における第1変圧室31
bの内圧が異なれば、第1増圧弁37を開弁した際に第
1変圧室31bに流入する空気量はその内圧によって変
動する。また、第1変圧室31b内に大気が導入された
状態で第1減圧弁41を開弁した際に第1変圧室31b
から流出する空気量は、同様に開弁時における第1負圧
室31bの内圧の影響を受けることになる。
室31bに流入する空気量や、第1減圧弁41開弁時に
第1変圧室31bから流出する空気量は、開弁時におけ
る第1増圧弁37または第1減圧弁41の開口面積のみ
で一律に決まるものではない。すなわち、開口面積が同
一でも第1増圧弁37の開弁時における第1変圧室31
bの内圧が異なれば、第1増圧弁37を開弁した際に第
1変圧室31bに流入する空気量はその内圧によって変
動する。また、第1変圧室31b内に大気が導入された
状態で第1減圧弁41を開弁した際に第1変圧室31b
から流出する空気量は、同様に開弁時における第1負圧
室31bの内圧の影響を受けることになる。
【0085】従って、運転者が操作レバー5により指示
した感覚と、各ブレーキ機構6〜9で発揮される制動力
とを一致させるためには、内燃機関の吸気負圧の大小に
かかわらず、第1増圧弁37を開弁した際に第1変圧室
31bに流入する空気量を一定とし、また第1減圧弁4
1を開弁した際に第1変圧室31bから第1負圧室31
bに向けて流出する空気量を一定とする必要がある。
した感覚と、各ブレーキ機構6〜9で発揮される制動力
とを一致させるためには、内燃機関の吸気負圧の大小に
かかわらず、第1増圧弁37を開弁した際に第1変圧室
31bに流入する空気量を一定とし、また第1減圧弁4
1を開弁した際に第1変圧室31bから第1負圧室31
bに向けて流出する空気量を一定とする必要がある。
【0086】そこで、本実施例においては、内燃機関の
吸気管内に発生している吸気負圧を検出し、検出した吸
気負圧の大きさに基づいて第1増圧弁37及び第1減圧
弁41の開弁時における開口面積を補正することによ
り、吸気負圧の影響を相殺することしている。
吸気管内に発生している吸気負圧を検出し、検出した吸
気負圧の大きさに基づいて第1増圧弁37及び第1減圧
弁41の開弁時における開口面積を補正することによ
り、吸気負圧の影響を相殺することしている。
【0087】このため、図6に示すブレーキ制御ルーチ
ンが起動すると、先ず、ステップ600において回転数
センサ4の出力信号から機関回転数NEを検出する。次
にステップ610へ進みスロットル開度センサ24の出
力信号に基づいて実際のスロットル開度THRを検出す
る。
ンが起動すると、先ず、ステップ600において回転数
センサ4の出力信号から機関回転数NEを検出する。次
にステップ610へ進みスロットル開度センサ24の出
力信号に基づいて実際のスロットル開度THRを検出す
る。
【0088】ここで、吸気負圧 E/GBの大きさは、機関
回転数NEが大きいほど、またスロットル開度THRが
小さいほど大きな値となることが知られており、NEと
THRの関数として求めることができる。そこで、本実
施例においては図8に示すようなマップを予め制御EC
U1に格納しておき、検出したNE,THRに基づいて
そのマップを参照して内燃機関の吸気管に発生している
吸気負圧 E/GBを求めている。(ステップ620)。
回転数NEが大きいほど、またスロットル開度THRが
小さいほど大きな値となることが知られており、NEと
THRの関数として求めることができる。そこで、本実
施例においては図8に示すようなマップを予め制御EC
U1に格納しておき、検出したNE,THRに基づいて
そのマップを参照して内燃機関の吸気管に発生している
吸気負圧 E/GBを求めている。(ステップ620)。
【0089】ところで、車両にブレーキをかける場合、
車両速度が低速であるほどブレーキが効くことによるシ
ョックが大きく感じられる。また、一般に低速走行中に
おいては、強い制動力が要求されることよりも制動力の
微妙な調整が要求される場合が多い。従って、本実施例
のシステムにおいて運転者の操作感覚と車両の制動感覚
とを対応させるためには、車速に応じた補正も行う必要
がある。
車両速度が低速であるほどブレーキが効くことによるシ
ョックが大きく感じられる。また、一般に低速走行中に
おいては、強い制動力が要求されることよりも制動力の
微妙な調整が要求される場合が多い。従って、本実施例
のシステムにおいて運転者の操作感覚と車両の制動感覚
とを対応させるためには、車速に応じた補正も行う必要
がある。
【0090】そこで、本実施例においては、上記ステッ
プ620において内燃機関の吸気負圧 E/GBを推定した
ら、ステップ630へ進み車速センサ3の出力信号に基
づいて車速VW を算出している。
プ620において内燃機関の吸気負圧 E/GBを推定した
ら、ステップ630へ進み車速センサ3の出力信号に基
づいて車速VW を算出している。
【0091】このようにして吸気負圧 E/GB及び車速V
W を推定したら、次にその E/GB及び車速VW に基づい
て、第1変圧室31bに所定の空気量を導入するための
補正ゲインGB 及びGVWを求める。
W を推定したら、次にその E/GB及び車速VW に基づい
て、第1変圧室31bに所定の空気量を導入するための
補正ゲインGB 及びGVWを求める。
【0092】上記したように第1変圧室31b内に流入
する空気の量は、第1増圧弁37開弁時における開口面
積と、開弁時における第1変圧室31b内の圧力、すな
わち内燃機関35の吸気負圧 E/GBとの関数である。従
って、吸気負圧 E/GBの大小にかかわらず第1変圧室3
1b内に所定量の空気を導入するためには、吸気負圧E/
GBが大きいほど第1増圧弁37の開口面積を小さく補
正する必要がある。
する空気の量は、第1増圧弁37開弁時における開口面
積と、開弁時における第1変圧室31b内の圧力、すな
わち内燃機関35の吸気負圧 E/GBとの関数である。従
って、吸気負圧 E/GBの大小にかかわらず第1変圧室3
1b内に所定量の空気を導入するためには、吸気負圧E/
GBが大きいほど第1増圧弁37の開口面積を小さく補
正する必要がある。
【0093】そこで、本実施例においては、図9に示す
マップを予め制御ECU1に格納しておき、そのマップ
を上記ステップ620で推定した吸気負圧 E/GBで参照
することにより補正ゲインGB を算出している(ステッ
プ640)。
マップを予め制御ECU1に格納しておき、そのマップ
を上記ステップ620で推定した吸気負圧 E/GBで参照
することにより補正ゲインGB を算出している(ステッ
プ640)。
【0094】また、車速VW と制動力との関係について
は、上記したように車速VW が遅いほど第1制御用B/
B31による油圧増圧率を低く抑える必要がある。つま
り高速走行時には第1変圧室31bに多量の空気を導入
し、低速走行時には第1変圧室31bに導入する空気を
少量とする必要が生じる。
は、上記したように車速VW が遅いほど第1制御用B/
B31による油圧増圧率を低く抑える必要がある。つま
り高速走行時には第1変圧室31bに多量の空気を導入
し、低速走行時には第1変圧室31bに導入する空気を
少量とする必要が生じる。
【0095】そこで、本実施例においては、例えば図1
0に示すような車速VW と補正ゲインGVWとの関係を予
め設定しておき、これを車速VW で参照することにより
補正ゲインGVWを求めている(ステップ650)。
0に示すような車速VW と補正ゲインGVWとの関係を予
め設定しておき、これを車速VW で参照することにより
補正ゲインGVWを求めている(ステップ650)。
【0096】次に、ステップ660では、運転者が要求
している制動力に対応した要求ブレーキ圧TBPLと、
油圧センサ10,11で検出された実ブレーキ圧との差
ΔBPを検出している。ここで、ΔBPが正の値であれ
ば運転者はより強い制動力を要求していることになり、
またΔBPが正の値でなければ制動力を弱める意思を持
っていることになる。
している制動力に対応した要求ブレーキ圧TBPLと、
油圧センサ10,11で検出された実ブレーキ圧との差
ΔBPを検出している。ここで、ΔBPが正の値であれ
ば運転者はより強い制動力を要求していることになり、
またΔBPが正の値でなければ制動力を弱める意思を持
っていることになる。
【0097】ところで、ブレーキ機構6〜9に供給され
ている実ブレーキ圧BPRは上記したように第1負圧室
31bと第1変圧室31bとの間に発生している差圧に
応じた圧力を示す。従って、実ブレーキ圧BPRが大き
いほど第1負圧室31bと第1変圧室31bとの差圧が
大きく、すなわち第1変圧室31b内の圧力が大気圧に
近くなっているはずである。一方、第1増圧弁37を開
弁した際に第1変圧室31b内に導入される単位時間当
たりの空気量は、第1変圧室31b内の圧力が大気圧に
近いほど少量となる。他方、第1減圧弁41を開弁した
際に第1変圧室31bから第1負圧室31bに向けて流
出する空気量は、第1変圧室31b内の圧力が大気圧に
近いほど、すなわち実ブレーキ圧BPRが大きいほど多
量となる。
ている実ブレーキ圧BPRは上記したように第1負圧室
31bと第1変圧室31bとの間に発生している差圧に
応じた圧力を示す。従って、実ブレーキ圧BPRが大き
いほど第1負圧室31bと第1変圧室31bとの差圧が
大きく、すなわち第1変圧室31b内の圧力が大気圧に
近くなっているはずである。一方、第1増圧弁37を開
弁した際に第1変圧室31b内に導入される単位時間当
たりの空気量は、第1変圧室31b内の圧力が大気圧に
近いほど少量となる。他方、第1減圧弁41を開弁した
際に第1変圧室31bから第1負圧室31bに向けて流
出する空気量は、第1変圧室31b内の圧力が大気圧に
近いほど、すなわち実ブレーキ圧BPRが大きいほど多
量となる。
【0098】従って、運転者の操作感覚に実際の制動力
の変化を対応させるためには、各瞬間における実ブレー
キ圧BPRに対しても補正を行う必要がある。つまり、
運転者が制動力を強めようとしている場合には、その時
点における実ブレーキ圧BPRが大きいほど開弁時にお
ける第1増圧弁37の開口面積を大きく補正し、また運
転者が制動力を弱めようとしている場合には、実ブレー
キ圧BPRが大きいほど開弁時における第1減圧弁41
の開口面積を小さく補正する必要が生じる。
の変化を対応させるためには、各瞬間における実ブレー
キ圧BPRに対しても補正を行う必要がある。つまり、
運転者が制動力を強めようとしている場合には、その時
点における実ブレーキ圧BPRが大きいほど開弁時にお
ける第1増圧弁37の開口面積を大きく補正し、また運
転者が制動力を弱めようとしている場合には、実ブレー
キ圧BPRが大きいほど開弁時における第1減圧弁41
の開口面積を小さく補正する必要が生じる。
【0099】そこで、本実施例においては、上記ステッ
プ660においてΔBPを検出したら、続いてその値が
正の値であるか否かを判別する(ステップ670)。そ
して、ΔBP>0であれば実ブレーキ圧BPRを増圧す
るための補正ゲインGBPU を算出し(ステップ68
0)、ΔBP≦0であれば、運転者は制動力を弱める意
思を持っていると判断して実ブレーキ圧BPRを減圧す
るための補正ゲインGBPDを算出することとしている
(ステップ690)。
プ660においてΔBPを検出したら、続いてその値が
正の値であるか否かを判別する(ステップ670)。そ
して、ΔBP>0であれば実ブレーキ圧BPRを増圧す
るための補正ゲインGBPU を算出し(ステップ68
0)、ΔBP≦0であれば、運転者は制動力を弱める意
思を持っていると判断して実ブレーキ圧BPRを減圧す
るための補正ゲインGBPDを算出することとしている
(ステップ690)。
【0100】尚、本実施例においては、それぞれの補正
ゲインGBPU ,GBPD が上記したように実ブレーキ圧B
PRの関数として定まる値であることに着目して、予め
制御ECU1に図11(A),(B)に示すGBPU 又は
GBPD とBPRとの関係を表すマップを格納しておき、
これを実ブレーキ圧BPRで参照してGBPU 及びGBP D
を求めることとしている。
ゲインGBPU ,GBPD が上記したように実ブレーキ圧B
PRの関数として定まる値であることに着目して、予め
制御ECU1に図11(A),(B)に示すGBPU 又は
GBPD とBPRとの関係を表すマップを格納しておき、
これを実ブレーキ圧BPRで参照してGBPU 及びGBP D
を求めることとしている。
【0101】このようにして内燃機関の吸気負圧に対す
る補正ゲインGB ,車速に対する補正ゲインGVW,実ブ
レーキ圧BPRに対する補正ゲインGBPU 又はGBPD を
算出したら、これらの補正ゲインを積算して総合補正ゲ
インGBRK を求める(ステップ700)。
る補正ゲインGB ,車速に対する補正ゲインGVW,実ブ
レーキ圧BPRに対する補正ゲインGBPU 又はGBPD を
算出したら、これらの補正ゲインを積算して総合補正ゲ
インGBRK を求める(ステップ700)。
【0102】尚、この場合において上記ステップ670
でΔBP>0であると判別されていれば、総合補正ゲイ
ンGBRK =GB *GVW*GBPU となり、またΔBP≦0
であると判別されていれば、総合補正ゲインGBRK =G
B *GVW*GBPD となる。
でΔBP>0であると判別されていれば、総合補正ゲイ
ンGBRK =GB *GVW*GBPU となり、またΔBP≦0
であると判別されていれば、総合補正ゲインGBRK =G
B *GVW*GBPD となる。
【0103】そして、ステップ710において、この総
合補正ゲインGBRK を用いて第1増圧弁37、または第
1減圧弁41に所望の空気量を流通させるために確保す
べき開口面積TAFを算出する。尚、運転者の操作感覚
と一致した制動力を実現するため、第1増圧弁37、ま
たは第1減圧弁41の開口面積TAFは、運転者による
要求ブレーキ圧TBPRと実ブレーキ圧BPRとの差、
すなわち上記ステップ660で算出したΔBPと、総合
補正ゲインGBRK とを積算することで求めている。
合補正ゲインGBRK を用いて第1増圧弁37、または第
1減圧弁41に所望の空気量を流通させるために確保す
べき開口面積TAFを算出する。尚、運転者の操作感覚
と一致した制動力を実現するため、第1増圧弁37、ま
たは第1減圧弁41の開口面積TAFは、運転者による
要求ブレーキ圧TBPRと実ブレーキ圧BPRとの差、
すなわち上記ステップ660で算出したΔBPと、総合
補正ゲインGBRK とを積算することで求めている。
【0104】ところで、本実施例における増圧弁37,
38及び減圧弁41,42は、図12の特性図に示すよ
うに、供給される増圧または減圧信号の電流Iに応じた
開口面積TAFで開弁する特性を有している。従って、
上記ステップ710において開口面積TAFが算出され
たら、ステップ720へ進みその開口面積TAFを実現
するために供給すべき電流Iを算出する。
38及び減圧弁41,42は、図12の特性図に示すよ
うに、供給される増圧または減圧信号の電流Iに応じた
開口面積TAFで開弁する特性を有している。従って、
上記ステップ710において開口面積TAFが算出され
たら、ステップ720へ進みその開口面積TAFを実現
するために供給すべき電流Iを算出する。
【0105】そして、運転者による操作レバー5の操作
に基づいて、例えば制動力を強める場合は第1増圧弁3
7に対して電流Iを供給し、また、制動力を弱めたい場
合には第1減圧弁41に対して電流Iを供給して(ステ
ップ730)今回の処理を終了する。
に基づいて、例えば制動力を強める場合は第1増圧弁3
7に対して電流Iを供給し、また、制動力を弱めたい場
合には第1減圧弁41に対して電流Iを供給して(ステ
ップ730)今回の処理を終了する。
【0106】このように本実施例装置においては、第1
制御用B/Bが正常な場合、第1増圧弁37及び第1減
圧弁41の開口面積が適宜調整され、常に運転者の操作
感覚と一致した制動力を確保することができる。また、
上記したように第2制御用B/B32が、第1制御用B
/B31のバキュームタンクとして機能していることか
ら、操作に対するブレーキ圧の応答性にも優れており、
従来のブレーキブースタ装置に比べて一層運転者の操作
感覚に合った制動力を提供することができる。
制御用B/Bが正常な場合、第1増圧弁37及び第1減
圧弁41の開口面積が適宜調整され、常に運転者の操作
感覚と一致した制動力を確保することができる。また、
上記したように第2制御用B/B32が、第1制御用B
/B31のバキュームタンクとして機能していることか
ら、操作に対するブレーキ圧の応答性にも優れており、
従来のブレーキブースタ装置に比べて一層運転者の操作
感覚に合った制動力を提供することができる。
【0107】上記ブレーキ制御ルーチンが終了すると再
びメインルーチンに戻り、図3中ステップ150におい
てブレーキ故障検出を行う。初期チェックにおいて正常
であっても走行中に故障する場合もあり、仮に走行中に
ブレーキが故障したとすれば、安全確保のために何らか
のフェールセーフを行う必要があるからである。
びメインルーチンに戻り、図3中ステップ150におい
てブレーキ故障検出を行う。初期チェックにおいて正常
であっても走行中に故障する場合もあり、仮に走行中に
ブレーキが故障したとすれば、安全確保のために何らか
のフェールセーフを行う必要があるからである。
【0108】以下、図13に示すフローチャートに沿っ
て、走行中におけるブレーキ故障検出ルーチンについて
説明する。尚、本実施例装置は、このブレーキ故障検出
ルーチンを実行することにより前記した異常検出手段を
実現する。
て、走行中におけるブレーキ故障検出ルーチンについて
説明する。尚、本実施例装置は、このブレーキ故障検出
ルーチンを実行することにより前記した異常検出手段を
実現する。
【0109】このルーチンが起動すると、先ずステップ
800において要求ブレーキ圧TBPRと実ブレーキ圧
BPRとの差、即ちΔBPを算出し、その値を現在のブ
レーキ圧偏差BP(t) として記憶する。次いで、ステッ
プ810へ進み、前回処理時におけるブレーキ圧偏差B
P(t-1) と今回のブレーキ圧偏差BP(t) との差を算出
し、その値をブレーキ圧偏差微分値DBP(t) として記
憶する。
800において要求ブレーキ圧TBPRと実ブレーキ圧
BPRとの差、即ちΔBPを算出し、その値を現在のブ
レーキ圧偏差BP(t) として記憶する。次いで、ステッ
プ810へ進み、前回処理時におけるブレーキ圧偏差B
P(t-1) と今回のブレーキ圧偏差BP(t) との差を算出
し、その値をブレーキ圧偏差微分値DBP(t) として記
憶する。
【0110】そして、ステップ820で次回の処理のた
めにBP(t-1) を今回のブレーキ圧偏差BP(t) に書き
換えた後ステップ830へ進み、今回のブレーキ圧偏差
BP (t) と所定の判定値KFBP2との比較を行う。こ
こで、ブレーキ圧偏差BP(t ) が判定値KFBP2以下
である場合(BP(t) ≦KFBP2)は、要求ブレーキ
圧TBPRに対して実ブレーキ圧BPRが追従してい
る、すなわち、第1制御用B/B31は正常に機能して
いると判断することができる。
めにBP(t-1) を今回のブレーキ圧偏差BP(t) に書き
換えた後ステップ830へ進み、今回のブレーキ圧偏差
BP (t) と所定の判定値KFBP2との比較を行う。こ
こで、ブレーキ圧偏差BP(t ) が判定値KFBP2以下
である場合(BP(t) ≦KFBP2)は、要求ブレーキ
圧TBPRに対して実ブレーキ圧BPRが追従してい
る、すなわち、第1制御用B/B31は正常に機能して
いると判断することができる。
【0111】一方、ブレーキ圧偏差BP(t) が判定値K
FBP2を越えている場合(BP(t ) >KFBP2)
は、実ブレーキ圧BPRが要求ブレーキ圧TBPRに対
して追従できていないことになる。このような現象は、
第1制御用B/B31が故障してブレーキ圧を十分に増
圧できていない場合か、または運転者が急制動を要求し
た場合に生ずる現象である。
FBP2を越えている場合(BP(t ) >KFBP2)
は、実ブレーキ圧BPRが要求ブレーキ圧TBPRに対
して追従できていないことになる。このような現象は、
第1制御用B/B31が故障してブレーキ圧を十分に増
圧できていない場合か、または運転者が急制動を要求し
た場合に生ずる現象である。
【0112】従って、上記ステップ830においてBP
(t) >KFBP2が成立していると判別された場合は、
その原因が第1制御用B/B31の故障であるのか、運
転者の意図する急制動であるのかを判別する必要が生じ
る。このため、ステップ840では、ブレーキ圧偏差微
分値DBP(t) と所定の判定値KFDBP1との比較を
行っている。
(t) >KFBP2が成立していると判別された場合は、
その原因が第1制御用B/B31の故障であるのか、運
転者の意図する急制動であるのかを判別する必要が生じ
る。このため、ステップ840では、ブレーキ圧偏差微
分値DBP(t) と所定の判定値KFDBP1との比較を
行っている。
【0113】ここで、DBP(t) ≧KFDBP1が成立
する場合は、今回急激にBP(t) の値が増加した、すな
わち、ブレーキ圧偏差BP(t) が判定値KFBP2を越
えたのは急制動の要求により、第1制御用B/B31は
正常に機能していると判断することができる。
する場合は、今回急激にBP(t) の値が増加した、すな
わち、ブレーキ圧偏差BP(t) が判定値KFBP2を越
えたのは急制動の要求により、第1制御用B/B31は
正常に機能していると判断することができる。
【0114】一方、DBP(t) <KFDBP1が成立し
ている場合、すなわち前回処理時から継続して実ブレー
キ圧BPRが要求ブレーキ圧TBPRに追従できていな
い場合は、その状態が長期間継続しているか否かを確認
する必要が生ずる。短期間で正常な状態に戻れば急制動
時における油圧系の遅れが原因であり第1制御用B/B
31自体は正常であると判断できる、また所定期間継続
してその状態が維持されている場合は、第1制御用B/
B31の故障が原因であると判断する必要があるからで
ある。
ている場合、すなわち前回処理時から継続して実ブレー
キ圧BPRが要求ブレーキ圧TBPRに追従できていな
い場合は、その状態が長期間継続しているか否かを確認
する必要が生ずる。短期間で正常な状態に戻れば急制動
時における油圧系の遅れが原因であり第1制御用B/B
31自体は正常であると判断できる、また所定期間継続
してその状態が維持されている場合は、第1制御用B/
B31の故障が原因であると判断する必要があるからで
ある。
【0115】そこで、上記ステップ840においてDB
P(t) <KFBP1が成立していると判断された場合
は、ステップ850でタイマCFBをインクリメント
し、ステップ860においてそのタイマCFBが所定の
値KFBTに達したか否かを判別している。そして、C
FB≧KFBTが成立している場合は第1制御用B/B
31が故障していると判断して、ステップ870におい
て、第1制御用B/B31故障を表すフラグXFB1に
“1”をセットして今回の処理を終了する。
P(t) <KFBP1が成立していると判断された場合
は、ステップ850でタイマCFBをインクリメント
し、ステップ860においてそのタイマCFBが所定の
値KFBTに達したか否かを判別している。そして、C
FB≧KFBTが成立している場合は第1制御用B/B
31が故障していると判断して、ステップ870におい
て、第1制御用B/B31故障を表すフラグXFB1に
“1”をセットして今回の処理を終了する。
【0116】また、上記ステップ860においてCFB
が未だKFBTに達していないと判別された場合は、以
後この処理が実行される度に上記ステップ830及び8
40において異常な状態が継続されているか否かを判別
し、その状態が継続している限り繰り返し上記の処理を
実行する。そして、CFB≧KFBTが成立した時点で
ステップ870へ進み、フラグXFB1に“1”をセッ
トする。
が未だKFBTに達していないと判別された場合は、以
後この処理が実行される度に上記ステップ830及び8
40において異常な状態が継続されているか否かを判別
し、その状態が継続している限り繰り返し上記の処理を
実行する。そして、CFB≧KFBTが成立した時点で
ステップ870へ進み、フラグXFB1に“1”をセッ
トする。
【0117】一方、上記ステップ830においてBP
(t) ≦KFBP2となるか、またはステップ840にお
いてDBP(t) ≧KFDBP1となった場合は、上記し
たように第1制御用B/B31は正常であると判断でき
るため、ステップ880においてフラグXFB1及びタ
イマCFTに共に“0”をセットして今回の処理を終了
する。
(t) ≦KFBP2となるか、またはステップ840にお
いてDBP(t) ≧KFDBP1となった場合は、上記し
たように第1制御用B/B31は正常であると判断でき
るため、ステップ880においてフラグXFB1及びタ
イマCFTに共に“0”をセットして今回の処理を終了
する。
【0118】このようにしてブレーキ故障検出を行った
ら、再びメインルーチンへ戻りステップ160を実行す
る。このステップ160では、上記サブルーチンで設定
したフラグXFB1の値をみることにより、ブレーキが
故障しているか否かの判別を行う。
ら、再びメインルーチンへ戻りステップ160を実行す
る。このステップ160では、上記サブルーチンで設定
したフラグXFB1の値をみることにより、ブレーキが
故障しているか否かの判別を行う。
【0119】そしてブレーキが故障していないと判別さ
れた場合は、正常運転を続行するためステップ170へ
進み、今度はスロットル制御を行う。以下、図14に示
すスロットル制御のサブルーチンのフローチャートに沿
って、本実施例装置におけるスロットル制御について説
明する。
れた場合は、正常運転を続行するためステップ170へ
進み、今度はスロットル制御を行う。以下、図14に示
すスロットル制御のサブルーチンのフローチャートに沿
って、本実施例装置におけるスロットル制御について説
明する。
【0120】尚、本実施例装置においては、スロットル
バルブ13の実開度を検出する開度センサ24を用いて
フィードバック系を構成し、比例積分微分制御(PID
制御)により直流モータ21を駆動する構成を採用して
いる。
バルブ13の実開度を検出する開度センサ24を用いて
フィードバック系を構成し、比例積分微分制御(PID
制御)により直流モータ21を駆動する構成を採用して
いる。
【0121】スロットル制御ルーチンが起動すると、先
ずステップ900において操作レバー5によるスロット
ル開度指示量TTHを検出する。次いでステップ910
では、開度センサ24により検出される実スロットル開
度THRに基づいて、スロットル偏差ΔTTH=TTH
−THR(=TTH(t) )を算出する。
ずステップ900において操作レバー5によるスロット
ル開度指示量TTHを検出する。次いでステップ910
では、開度センサ24により検出される実スロットル開
度THRに基づいて、スロットル偏差ΔTTH=TTH
−THR(=TTH(t) )を算出する。
【0122】続いてステップ920へ進み、直流モータ
21に供給する開度指示信号のうち微分制御により構成
される成分を算出する基礎として、今回のスロットル偏
差TTH(t) と前回処理時におけるスロットル偏差TT
H(t-1) との差をとることによりスロットル偏差の微分
量DTTHを算出する(ステップ920)。
21に供給する開度指示信号のうち微分制御により構成
される成分を算出する基礎として、今回のスロットル偏
差TTH(t) と前回処理時におけるスロットル偏差TT
H(t-1) との差をとることによりスロットル偏差の微分
量DTTHを算出する(ステップ920)。
【0123】更に、ステップ930では、開度指示信号
のうち積分制御により構成される成分を算出する基礎と
して、前回までのスロットル偏差の積分値に今回のスロ
ットル偏差TTH(t) を加算して、ΔTTHの積分量∫
ΔTTHを算出する。
のうち積分制御により構成される成分を算出する基礎と
して、前回までのスロットル偏差の積分値に今回のスロ
ットル偏差TTH(t) を加算して、ΔTTHの積分量∫
ΔTTHを算出する。
【0124】そして、ステップ940へ進み、予め設定
した比例ゲインGP ,積分ゲインG I ,微分ゲインGD
を用いて次式のように基本制御量TTHIを算出する。
した比例ゲインGP ,積分ゲインG I ,微分ゲインGD
を用いて次式のように基本制御量TTHIを算出する。
【0125】 TTHI=GP ・ΔTTH+GI ・∫ΔTTH+GD ・DTTH 基本制御量TTHIが算出できたら、ステップ950へ
進み、バッテリ電圧V B の変動に対する補正を行う。車
両に搭載されるバッテリの電圧は、車両の運転状態等に
より大幅に変動する反面、スロットルバルブ13の開度
は非常に高い精度で制御する必要があるからである。
尚、本実施例装置の制御ECU1は、バッテリ電圧VB
に対する補正係数KVBを予めマップとして備えており
(図15参照)、このマップをバッテリ電圧VB で参照
するこにより要求される補正係数KVBを算出する。
進み、バッテリ電圧V B の変動に対する補正を行う。車
両に搭載されるバッテリの電圧は、車両の運転状態等に
より大幅に変動する反面、スロットルバルブ13の開度
は非常に高い精度で制御する必要があるからである。
尚、本実施例装置の制御ECU1は、バッテリ電圧VB
に対する補正係数KVBを予めマップとして備えており
(図15参照)、このマップをバッテリ電圧VB で参照
するこにより要求される補正係数KVBを算出する。
【0126】そして、上記ステップ940において算出
した基本制御量TTHIと、この補正係数KVBとを乗算
することにより実制御量を算出し、その値をTTHIと
して記憶する(ステップ960)。
した基本制御量TTHIと、この補正係数KVBとを乗算
することにより実制御量を算出し、その値をTTHIと
して記憶する(ステップ960)。
【0127】このようにして直流モータ21に供給すべ
き制御量TTHIを算出したら、ステップ970ではそ
の制御量TTHIを実現するためのデュティ比を算出す
る。そして、ステップ980において算出されたデュテ
ィ比の信号を直流モータ駆動回路に出力して今回の処理
を終了する。
き制御量TTHIを算出したら、ステップ970ではそ
の制御量TTHIを実現するためのデュティ比を算出す
る。そして、ステップ980において算出されたデュテ
ィ比の信号を直流モータ駆動回路に出力して今回の処理
を終了する。
【0128】上記したように、本実施例装置において
は、スロットルバルブ13の開度はPID制御により実
行される。従って、運転者の指示に対して良好な応答性
の下に高い精度で所望のスロットル開度が確保されるこ
とになる。
は、スロットルバルブ13の開度はPID制御により実
行される。従って、運転者の指示に対して良好な応答性
の下に高い精度で所望のスロットル開度が確保されるこ
とになる。
【0129】以上で図3に示すメインルーチンにおける
ステップ170の処理を終了する。以後、身体障害者モ
ードが解除され、または第1制御用B/B31に異常が
発生しない限り、メインルーチンにおけるステップ12
0〜170が繰り返し実行され、運転者による操作レバ
ー5の操作通りに車両は駆動力及び制動力を発揮するこ
とになる。
ステップ170の処理を終了する。以後、身体障害者モ
ードが解除され、または第1制御用B/B31に異常が
発生しない限り、メインルーチンにおけるステップ12
0〜170が繰り返し実行され、運転者による操作レバ
ー5の操作通りに車両は駆動力及び制動力を発揮するこ
とになる。
【0130】ところで、図3中ステップ110において
ブレーキが初期段階において既に故障していると判別さ
れた場合は、ステップ180へと進み、異常の発生を運
転者に知らせるため異常ランプを点灯させた後ステップ
190へ進み、モード切替えスイッチにより選択されて
いるモードが身体障害者モードであるか否かを判別す
る。
ブレーキが初期段階において既に故障していると判別さ
れた場合は、ステップ180へと進み、異常の発生を運
転者に知らせるため異常ランプを点灯させた後ステップ
190へ進み、モード切替えスイッチにより選択されて
いるモードが身体障害者モードであるか否かを判別す
る。
【0131】ここで、健常者モードが選択されている場
合は、ステップ200へ進み、上記図5に示すブレーキ
減圧制御を実行し、第1及び第2制御用B/B31,3
2をブレーキ系統から実質的に切り離す処理を行う。故
障が発生しているのは、あくまでも身体障害者モードを
前提とした第1制御用B/B31または第2制御用B/
B32であり、健常者モードが選択されていれば、走行
にはなんらの障害もないからである。
合は、ステップ200へ進み、上記図5に示すブレーキ
減圧制御を実行し、第1及び第2制御用B/B31,3
2をブレーキ系統から実質的に切り離す処理を行う。故
障が発生しているのは、あくまでも身体障害者モードを
前提とした第1制御用B/B31または第2制御用B/
B32であり、健常者モードが選択されていれば、走行
にはなんらの障害もないからである。
【0132】そして、ステップ190において身体障害
者モードが選択されていると判別されない限り、上記ス
テップ180〜200が繰り返し実行され、異常ランプ
が点灯した状態ではあるが通常通りの走行が確保され
る。
者モードが選択されていると判別されない限り、上記ス
テップ180〜200が繰り返し実行され、異常ランプ
が点灯した状態ではあるが通常通りの走行が確保され
る。
【0133】一方、ステップ190において身体障害者
モードが選択されている場合は、ステップ210へ進
み、故障処理1が実行される。以下、図16に示すフロ
ーチャートに沿って、故障処理1ルーチンについて説明
する。
モードが選択されている場合は、ステップ210へ進
み、故障処理1が実行される。以下、図16に示すフロ
ーチャートに沿って、故障処理1ルーチンについて説明
する。
【0134】故障処理1ルーチンが起動すると、先ずス
テップ1010において、第1及び第2増圧弁37,3
8及び第1及び第2遮断弁33,34を開弁すると共に
第1及び第2減圧弁41,42及び第3遮断弁36を閉
弁する。このため、第1制御用B/B31及び第2制御
用B/B32は互いに独立した状態でブレーキ圧を増圧
する。従って、仮に何れかの制御用B/B31,32が
増圧不能の状態となっている場合においても、ブレーキ
機構には増圧されたブレーキ圧が供給され、車両には制
動力が作用した状態となる。
テップ1010において、第1及び第2増圧弁37,3
8及び第1及び第2遮断弁33,34を開弁すると共に
第1及び第2減圧弁41,42及び第3遮断弁36を閉
弁する。このため、第1制御用B/B31及び第2制御
用B/B32は互いに独立した状態でブレーキ圧を増圧
する。従って、仮に何れかの制御用B/B31,32が
増圧不能の状態となっている場合においても、ブレーキ
機構には増圧されたブレーキ圧が供給され、車両には制
動力が作用した状態となる。
【0135】そして、ステップ1020においては、ス
ロットルバルブ13と直流モータ21とを連結する電磁
クラッチ22を切り離す処理を行う。これにより、操作
レバー5の操作によってはスロットルバルブ13が動作
しない状態となり、実質的にスロットルバルブ13が全
閉位置に固定されることになる。
ロットルバルブ13と直流モータ21とを連結する電磁
クラッチ22を切り離す処理を行う。これにより、操作
レバー5の操作によってはスロットルバルブ13が動作
しない状態となり、実質的にスロットルバルブ13が全
閉位置に固定されることになる。
【0136】従って、故障処理1ルーチンが実行される
と、車両はアイドリング状態で停止したまま動くことが
できない状態となり、故障した制御用B/B31,32
が故障状態のままで走行してしまうことはない。尚、こ
のような状態においても、健常者モードが選択された場
合には上記したように通常の走行が確保され、修理工場
等まで自走することが可能である。
と、車両はアイドリング状態で停止したまま動くことが
できない状態となり、故障した制御用B/B31,32
が故障状態のままで走行してしまうことはない。尚、こ
のような状態においても、健常者モードが選択された場
合には上記したように通常の走行が確保され、修理工場
等まで自走することが可能である。
【0137】一方、車両走行中にブレーキ故障が発生し
た場合は、上記の初期故障の場合と異なり、走行中の車
両を安全に停止させることができる処理が要求される。
本実施例装置においては、上記したように車両走行中に
おけるブレーキ故障は、ステップ160において検出さ
れる。
た場合は、上記の初期故障の場合と異なり、走行中の車
両を安全に停止させることができる処理が要求される。
本実施例装置においては、上記したように車両走行中に
おけるブレーキ故障は、ステップ160において検出さ
れる。
【0138】以下、本実施例の要部であるステップ16
0で故障が検出された場合の処理についての説明を行
う。
0で故障が検出された場合の処理についての説明を行
う。
【0139】ズテップ160においてブレーキ故障、す
なわち第1制御用B/B31の故障が検出された場合、
図3に示すように異常ランプを点灯(ステップ220)
した後ステップ230へと進み、本実施例装置において
前記した異常時制御手段を実現する故障処理2を実行す
る。以下、図17に示すフローチャートに沿って故障処
理2ルーチンについて説明する。
なわち第1制御用B/B31の故障が検出された場合、
図3に示すように異常ランプを点灯(ステップ220)
した後ステップ230へと進み、本実施例装置において
前記した異常時制御手段を実現する故障処理2を実行す
る。以下、図17に示すフローチャートに沿って故障処
理2ルーチンについて説明する。
【0140】故障処理2ルーチンが起動すると、先ずス
テップ1110において第1増圧弁37及び第1遮断弁
33を閉弁し、第1減圧弁41及び第2遮断弁34を開
弁する。この処理により、実質的に第1制御用B/B3
1は本実施例のブレーキ系統から切り離された状態とな
ると共に、第2制御用B/B32によるブレーキ圧制御
が可能な状態となる。
テップ1110において第1増圧弁37及び第1遮断弁
33を閉弁し、第1減圧弁41及び第2遮断弁34を開
弁する。この処理により、実質的に第1制御用B/B3
1は本実施例のブレーキ系統から切り離された状態とな
ると共に、第2制御用B/B32によるブレーキ圧制御
が可能な状態となる。
【0141】ステップ1120においては、車両が安全
に停止するまで加速状態とならないことを担保するた
め、電磁クラッチ22を切り離し、スロットルバルブ1
3の操作ができない状態とする。そして、ステップ11
30において、上記図6に示すブレーキ制御を第2制御
用B/B32に対して実行する。
に停止するまで加速状態とならないことを担保するた
め、電磁クラッチ22を切り離し、スロットルバルブ1
3の操作ができない状態とする。そして、ステップ11
30において、上記図6に示すブレーキ制御を第2制御
用B/B32に対して実行する。
【0142】このため、本実施例のブレーキブースタ装
置を備える車両においては、故障した第1制御用B/B
31の異常動作により急制動がかかったりすることな
く、第2制御用B/B32で増圧されたブレーキ圧によ
り安全に停止することが可能である。
置を備える車両においては、故障した第1制御用B/B
31の異常動作により急制動がかかったりすることな
く、第2制御用B/B32で増圧されたブレーキ圧によ
り安全に停止することが可能である。
【0143】図3に示すように、ステップ160におい
て故障が検出された場合は、以後異常ランプ点灯処理
(ステップ220)と故障処理2ルーチン(ステップ2
30)とが繰り返し実行され、内燃機関のイグニッショ
ンスイッチがオフとされない限り、この処理が続行され
る。
て故障が検出された場合は、以後異常ランプ点灯処理
(ステップ220)と故障処理2ルーチン(ステップ2
30)とが繰り返し実行され、内燃機関のイグニッショ
ンスイッチがオフとされない限り、この処理が続行され
る。
【0144】尚、参考のため、以下に第1制御用B/B
31の正常時及び異常時における各弁の動作を示す表を
示す。
31の正常時及び異常時における各弁の動作を示す表を
示す。
【0145】
【表2】
【0146】上記したように、本実施例装置によれば、
第1制御用B/B31が正常に機能している場合は第2
制御用B/B32がバキュームタンクとして機能し、操
作に対する良好なブレーキ圧の応答性を確保することが
できると共に第1制御用B/B31が故障した際には、
第2制御用B/B32により確実なフェールセーフ処理
が実現され、異常時においても確実に制動力を確保する
ことができる。
第1制御用B/B31が正常に機能している場合は第2
制御用B/B32がバキュームタンクとして機能し、操
作に対する良好なブレーキ圧の応答性を確保することが
できると共に第1制御用B/B31が故障した際には、
第2制御用B/B32により確実なフェールセーフ処理
が実現され、異常時においても確実に制動力を確保する
ことができる。
【0147】このため、車両の走行中に全くブレーキが
効かなくなる事態が発生する心配がなく、身体障害者用
車両として十分な安全性を保証することができる。
効かなくなる事態が発生する心配がなく、身体障害者用
車両として十分な安全性を保証することができる。
【0148】尚、上記実施例においては、制御用B/B
を2組備える構成に限定しているが、これに限るもので
はなく、複数の制御用B/Bを並列に組み合わせて使用
する構成であればよい。
を2組備える構成に限定しているが、これに限るもので
はなく、複数の制御用B/Bを並列に組み合わせて使用
する構成であればよい。
【0149】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、第1のブ
レーキブースタと第2のブレーキブースタとを、互いの
負圧室を連通し得る構成で備えているため、何れかのブ
レーキブースタをブレーキ圧の増圧に用いる場合には、
他方のブレーキブースタをバキュームタンクとして使用
することができる。このため、ブレーキ圧の増圧開始直
後における負圧室の圧力変動が抑制され、従来のブレー
キブースタ装置に比べて運転者の操作に対するブレーキ
圧の応答性を改善することができる。
レーキブースタと第2のブレーキブースタとを、互いの
負圧室を連通し得る構成で備えているため、何れかのブ
レーキブースタをブレーキ圧の増圧に用いる場合には、
他方のブレーキブースタをバキュームタンクとして使用
することができる。このため、ブレーキ圧の増圧開始直
後における負圧室の圧力変動が抑制され、従来のブレー
キブースタ装置に比べて運転者の操作に対するブレーキ
圧の応答性を改善することができる。
【0150】また、ブレーキブースタを2つ並列に備え
る構成であるため、一方のブレーキブースタが故障した
場合には、他方のブレーキブースタによりブレーキ圧を
増圧することが可能であり、車両の走行中に制動力が得
られなくなる心配がない。このように、本実施例のブレ
ーキブースタ装置によれば、従来の装置に比べて著しく
高い信頼性を確保することが可能となるという特長を有
している。
る構成であるため、一方のブレーキブースタが故障した
場合には、他方のブレーキブースタによりブレーキ圧を
増圧することが可能であり、車両の走行中に制動力が得
られなくなる心配がない。このように、本実施例のブレ
ーキブースタ装置によれば、従来の装置に比べて著しく
高い信頼性を確保することが可能となるという特長を有
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキブースタ装置の原理図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係るブレーキブースタ装置の一実施例
の構成を表す全体図である。
の構成を表す全体図である。
【図3】本実施例装置の制御ECUが実行するメインル
ーチンのフローチャートである。
ーチンのフローチャートである。
【図4】本実施例装置の制御ECUが実行するブレーキ
初期チェックサブルーチンのフローチャートである。
初期チェックサブルーチンのフローチャートである。
【図5】本実施例装置の制御ECUが実行するブレーキ
減圧制御サブルーチンのフローチャートである。
減圧制御サブルーチンのフローチャートである。
【図6】本実施例装置の制御ECUが実行するブレーキ
制御サブルーチンのフローチャートである。
制御サブルーチンのフローチャートである。
【図7】本実施例装置の制御用B/Bの負圧室の内圧及
び制御用B/Bにより増圧されるブレーキ圧の変化の様
子を表す図である。
び制御用B/Bにより増圧されるブレーキ圧の変化の様
子を表す図である。
【図8】本実施例装置を備える内燃機関のスロットル開
度THR及び機関回転数NEと吸気負圧 E/GBとの関係
を表す特性図である。
度THR及び機関回転数NEと吸気負圧 E/GBとの関係
を表す特性図である。
【図9】本実施例装置において吸気負圧 E/GBに対する
補正ゲインGB を求めるためのマップである。
補正ゲインGB を求めるためのマップである。
【図10】本実施例装置において車速VW に対する補正
ゲインGVWを求めるためのマップである。
ゲインGVWを求めるためのマップである。
【図11】本実施例装置において実ブレーキ圧BPRに
対する増圧時補正ゲインGBPU 及び減圧時補正ゲインG
BPD を求めるためのマップである。
対する増圧時補正ゲインGBPU 及び減圧時補正ゲインG
BPD を求めるためのマップである。
【図12】本実施例装置の大気導入弁及び負圧導入弁の
開弁時における開口面積TAFと流量指示信号の電流I
との関係を表す特性図である。
開弁時における開口面積TAFと流量指示信号の電流I
との関係を表す特性図である。
【図13】本実施例装置の制御ECUが実行するブレー
キ故障検出サブルーチンのフローチャートである。
キ故障検出サブルーチンのフローチャートである。
【図14】本実施例装置の制御ECUが実行するスロッ
トル制御サブルーチンのフローチャートである。
トル制御サブルーチンのフローチャートである。
【図15】本実施例装置におけるスロットル制御に用い
るバッテリ電圧と補正値の関係を表すマップである。
るバッテリ電圧と補正値の関係を表すマップである。
【図16】本実施例装置の制御ECUが実行する故障処
理1サブルーチンのフローチャートである。
理1サブルーチンのフローチャートである。
【図17】本実施例装置の制御ECUが実行する故障処
理2サブルーチンのフローチャートである。
理2サブルーチンのフローチャートである。
M1 第1のブレーキブースタ M1a,M2a 負圧室 M1b,M2b 変圧室 M1c,M2c マスタシリンダ M2 第2のマスタシリンダ M3,6〜9 ブレーキ機構 M4 制御弁 M5 連通路 M6 異常検出手段 M7 異常時制御手段 1 制御ECU 2 モード切替えスイッチ 5 操作レバー 10,11 油圧センサ 31 第1制御用ブレーキブースタ 31a,32a 負圧室 31b,32b 変圧室 31c,32c マスタシリンダ 32 第2制御用ブレーキブースタ 33 第1遮断弁 34 第2遮断弁 36 第3遮断弁 37 第1増圧弁 38 第2増圧弁 41 第1減圧弁 42 第2減圧弁
Claims (1)
- 【請求項1】 負圧供給源から供給される負圧を蓄え得
ると共に大気を導入することにより内圧を所定の負圧に
設定し得る変圧室と、前記負圧供給源から供給される負
圧を蓄えて内圧を負圧に保持し得る負圧室と、前記変圧
室の内圧と前記負圧室の内圧との差圧に応じた推力をブ
レーキ機構の油圧に変換するマスタシリンダとからなる
ブレーキブースタを用いて運転者によるブレーキ操作力
を増大させるブレーキブースタ装置であって、 第1のブレーキブースタと、 第2のブレーキブースタと、 前記第1のブレーキブースタの負圧室と前記第2のブレ
ーキブースタの負圧室とを連通する連通路中に設けら
れ、両者の導通を制御する制御弁と、 前記第1のブレーキブースタと前記第2のブレーキブー
スタの内、一方の異常を検出する異常検出手段と、 該異常検出手段により前記一方のブレーキブースタの異
常が検出された場合、前記制御弁を閉弁することにより
前記連通路を遮断すると共に前記一方のブレーキブース
タから前記ブレーキ機構への油圧供給を停止させる異常
時制御手段とを有することを特徴とするブレーキブース
タ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4344913A JPH06191394A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ブレーキブースタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4344913A JPH06191394A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ブレーキブースタ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06191394A true JPH06191394A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18372970
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4344913A Pending JPH06191394A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ブレーキブースタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06191394A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5954406A (en) * | 1996-04-08 | 1999-09-21 | Denso Corporation | Brake control apparatus for a vehicle |
| WO2010034261A1 (en) * | 2008-09-28 | 2010-04-01 | Byd Company Limited | Brake vacuum boosting control system for motor vehicle and control method thereof |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP4344913A patent/JPH06191394A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5954406A (en) * | 1996-04-08 | 1999-09-21 | Denso Corporation | Brake control apparatus for a vehicle |
| WO2010034261A1 (en) * | 2008-09-28 | 2010-04-01 | Byd Company Limited | Brake vacuum boosting control system for motor vehicle and control method thereof |
| CN101683849B (zh) | 2008-09-28 | 2012-05-30 | 比亚迪股份有限公司 | 刹车真空助力系统及刹车真空助力控制方法 |
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