JPH06191832A - 活性化水酸化マグネシウムの調整方法 - Google Patents
活性化水酸化マグネシウムの調整方法Info
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- JPH06191832A JPH06191832A JP43A JP35720392A JPH06191832A JP H06191832 A JPH06191832 A JP H06191832A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35720392 A JP35720392 A JP 35720392A JP H06191832 A JPH06191832 A JP H06191832A
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- C01F—COMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
- C01F5/00—Compounds of magnesium
- C01F5/14—Magnesium hydroxide
- C01F5/16—Magnesium hydroxide by treating magnesia, e.g. calcined dolomite, with water or solutions of salts not containing magnesium
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Geology (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スラリーが、流動性に富み、非沈降性および
非凝集性があり、安定したスラリーの分散状態等を維持
する活性化水酸化マグネシムの調整方法。 【構成】 脂肪酸のアルカリ金属塩を主成分とするアニ
オン界面活性剤を溶解させた温水溶液に、天然産マグネ
サイトを焼成して得られる粉砕または整粒された軽焼マ
グネシアを添加し、加熱しながら消和させることを特徴
とする活性化水酸化マグネシムの調整方法。
非凝集性があり、安定したスラリーの分散状態等を維持
する活性化水酸化マグネシムの調整方法。 【構成】 脂肪酸のアルカリ金属塩を主成分とするアニ
オン界面活性剤を溶解させた温水溶液に、天然産マグネ
サイトを焼成して得られる粉砕または整粒された軽焼マ
グネシアを添加し、加熱しながら消和させることを特徴
とする活性化水酸化マグネシムの調整方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性化水酸化マグネシ
ウムの調整方法に関する。さらに詳しくは本発明は、酸
性排液の中和、排煙中の硫黄酸化物の脱硫等の用途とし
て好適な活性化水酸化マグネシウムの調整方法に関す
る。
ウムの調整方法に関する。さらに詳しくは本発明は、酸
性排液の中和、排煙中の硫黄酸化物の脱硫等の用途とし
て好適な活性化水酸化マグネシウムの調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】排煙脱硫や排水の中和には、従来から海
水を原料にして得られる水酸化マグネシウム(海水マ
グ)が使用されている。この水酸化マグネシウムの生成
の主反応は、下式で表わされる。 MgCl2 +Ca(OH)2 →Mg(OH)2 +CaC
l2 また、海水マグの代替として、天然産のマグネサイト
(MgCO3 )を焼成し、整粒または紛砕して得られる
軽焼マグネシア(焼成マグ)がある。この焼成マグ生成
の主反応は、下式で表される。 MgCO3 →MgO+CO2 MgO+H2 O→Mg(OH)2 軽焼マグを水和して得られる水酸化マグネシウムは、ヒ
ドロマグと総称され、その主要組成を分子式で示すと、
MgO・nH2 0で表わされる。
水を原料にして得られる水酸化マグネシウム(海水マ
グ)が使用されている。この水酸化マグネシウムの生成
の主反応は、下式で表わされる。 MgCl2 +Ca(OH)2 →Mg(OH)2 +CaC
l2 また、海水マグの代替として、天然産のマグネサイト
(MgCO3 )を焼成し、整粒または紛砕して得られる
軽焼マグネシア(焼成マグ)がある。この焼成マグ生成
の主反応は、下式で表される。 MgCO3 →MgO+CO2 MgO+H2 O→Mg(OH)2 軽焼マグを水和して得られる水酸化マグネシウムは、ヒ
ドロマグと総称され、その主要組成を分子式で示すと、
MgO・nH2 0で表わされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の海水
マグは、海水を原料にして、海水中に含まれている塩化
マグネシウムを水酸化カルシウムと反応させて生成する
水酸化マグネシウムを、種々の工程を経て濃縮したもの
であるから、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の
濃縮分離工程が複雑であり、また、濃縮して得られたス
ラリーの粘度が極めて高くて輸送に困難を生じるという
問題点を有している。したがって海水マグは、製造コス
トも比較的高いものになっている。更に、海水マグには
不純物として水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )が含
まれているので、海水マグを例えば、脱硫剤として使用
すると、Ca(OH)2 +SO2 →CaSO3 +H2 0
の反応により、装置内に溶解度が小さい亜硫酸カルシウ
ム(CaSO3 )が堆積して、装置の運転等にトラブル
を起こしやすくしたり、塩素イオン(Cl- )や硫酸イ
オンの含有率が高いため、腐食の問題に対応する必要が
ある。
マグは、海水を原料にして、海水中に含まれている塩化
マグネシウムを水酸化カルシウムと反応させて生成する
水酸化マグネシウムを、種々の工程を経て濃縮したもの
であるから、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の
濃縮分離工程が複雑であり、また、濃縮して得られたス
ラリーの粘度が極めて高くて輸送に困難を生じるという
問題点を有している。したがって海水マグは、製造コス
トも比較的高いものになっている。更に、海水マグには
不純物として水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )が含
まれているので、海水マグを例えば、脱硫剤として使用
すると、Ca(OH)2 +SO2 →CaSO3 +H2 0
の反応により、装置内に溶解度が小さい亜硫酸カルシウ
ム(CaSO3 )が堆積して、装置の運転等にトラブル
を起こしやすくしたり、塩素イオン(Cl- )や硫酸イ
オンの含有率が高いため、腐食の問題に対応する必要が
ある。
【0004】一方、後者の軽焼マグは、水との反応によ
って得られた水酸化マグネシウムの粘性が、海水マグの
場合と比較して低いため、取扱いが容易であり、ソース
として海水と無関係であるため塩素イオンなどは含ま
ず、腐食性も少なく、輸送、貯蔵等にも有利である。ま
た、製造に際しても、海水マグに比較して、簡単な装置
により安価に製造できる等の利点がある反面、水に対す
る溶解性および反応性が比較的遅く、得られた水酸化マ
グネシウムの酸成分に対する反応速度も遅い等の欠点が
ある。
って得られた水酸化マグネシウムの粘性が、海水マグの
場合と比較して低いため、取扱いが容易であり、ソース
として海水と無関係であるため塩素イオンなどは含ま
ず、腐食性も少なく、輸送、貯蔵等にも有利である。ま
た、製造に際しても、海水マグに比較して、簡単な装置
により安価に製造できる等の利点がある反面、水に対す
る溶解性および反応性が比較的遅く、得られた水酸化マ
グネシウムの酸成分に対する反応速度も遅い等の欠点が
ある。
【0005】そこで、上述した軽焼マグの欠点を解決す
る方法として、天然産マグネサイトを焼成して得られる
粉砕された軽焼マグネシアと水とを、その液性をPH1
1以上にするとともに85℃以上に加熱しながら消和さ
せることを特徴とする活性化水酸化マグネシウムの合成
方法が提案されている。しかし、かかる合成方法による
と、苛性ソーダ(NaOH)や水酸化カリウム(KO
H)は、法的に取扱い規制される危険物、劇物に該当す
るから、特別な貯蔵.保管施設が必要であり、その取扱
いに際しては危険物取扱作業主任者等による管理が義務
付けられる。
る方法として、天然産マグネサイトを焼成して得られる
粉砕された軽焼マグネシアと水とを、その液性をPH1
1以上にするとともに85℃以上に加熱しながら消和さ
せることを特徴とする活性化水酸化マグネシウムの合成
方法が提案されている。しかし、かかる合成方法による
と、苛性ソーダ(NaOH)や水酸化カリウム(KO
H)は、法的に取扱い規制される危険物、劇物に該当す
るから、特別な貯蔵.保管施設が必要であり、その取扱
いに際しては危険物取扱作業主任者等による管理が義務
付けられる。
【0006】また、苛性ソーダや水酸化カリウムのフレ
ーク品、ペレット品の貯蔵は、水分厳禁であり、その
上、空気との接触を絶つ必要があり、吸湿により潮解お
よび固化し、また、空気中の炭素ガス(CO2 )と反応
する性質がある。さらに、苛性ソーダや水酸化カリウム
は、濃度約50%の水溶液の状態で取扱い使用される
が、冬期では凍結し易く、冬期の使用にあっては、強制
加温による保温が必要となり、しかも水酸化カリウム
(KOH)は苛性ソーダ(NaOH)よりも高価となる
ので、汎用されることは少ない。
ーク品、ペレット品の貯蔵は、水分厳禁であり、その
上、空気との接触を絶つ必要があり、吸湿により潮解お
よび固化し、また、空気中の炭素ガス(CO2 )と反応
する性質がある。さらに、苛性ソーダや水酸化カリウム
は、濃度約50%の水溶液の状態で取扱い使用される
が、冬期では凍結し易く、冬期の使用にあっては、強制
加温による保温が必要となり、しかも水酸化カリウム
(KOH)は苛性ソーダ(NaOH)よりも高価となる
ので、汎用されることは少ない。
【0007】軽焼マグの消和反応自体は塩基性下におけ
る反応であり、更に強塩基の苛性ソーダ(NaOH)を
添加することは、理論的には、共通イオン(OH・・・
・水酸イオン(基))の影響により水和を妨害する傾向
は否定できないが、軽焼マグ中に残存していることが考
えられるマグネサイト(主成分MgCO3 )の分解に
は、更に強塩基によるアタックにより、下式の反応によ
り水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を生じること
が考えられる。 MgCO3 +2NaOH→Mg(OH)2 +Na2 CO
3 更に、塩基に対し強塩基を加えた場合は、原則として発
熱反応による反応熱を活用できず、しかも、相当高温度
に加熱する必要があり、軽焼マグの消和には、長期間を
必要とする等の欠点がある。
る反応であり、更に強塩基の苛性ソーダ(NaOH)を
添加することは、理論的には、共通イオン(OH・・・
・水酸イオン(基))の影響により水和を妨害する傾向
は否定できないが、軽焼マグ中に残存していることが考
えられるマグネサイト(主成分MgCO3 )の分解に
は、更に強塩基によるアタックにより、下式の反応によ
り水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を生じること
が考えられる。 MgCO3 +2NaOH→Mg(OH)2 +Na2 CO
3 更に、塩基に対し強塩基を加えた場合は、原則として発
熱反応による反応熱を活用できず、しかも、相当高温度
に加熱する必要があり、軽焼マグの消和には、長期間を
必要とする等の欠点がある。
【0008】本発明の目的は、上記の苛性ソーダ(Na
OH)または水酸化カリウム(KOH)などの強アルカ
リを反応系に添加し、85℃以上に加熱しながら消和さ
せる活性化水酸化マグネシウムの合成方法に改変を加え
ることを特徴とし、スラリーの粘度が低く、流動性に富
み、非沈降性および非凝集性に優れ、安定した分散状態
を維持できる活性化水酸化マグネシウムの調整方法を提
供することにある。
OH)または水酸化カリウム(KOH)などの強アルカ
リを反応系に添加し、85℃以上に加熱しながら消和さ
せる活性化水酸化マグネシウムの合成方法に改変を加え
ることを特徴とし、スラリーの粘度が低く、流動性に富
み、非沈降性および非凝集性に優れ、安定した分散状態
を維持できる活性化水酸化マグネシウムの調整方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、脂肪酸のアルカリ金属塩を主成分とするア
ニオン界面活性剤を溶解させた温水溶液に、天然産マグ
ネサイトを焼成して得られる粉砕または整粒された軽焼
マグネシアを添加し、加熱しながら消和させることを特
徴とする活性化水酸化マグネシウムの調整方法である。
の本発明は、脂肪酸のアルカリ金属塩を主成分とするア
ニオン界面活性剤を溶解させた温水溶液に、天然産マグ
ネサイトを焼成して得られる粉砕または整粒された軽焼
マグネシアを添加し、加熱しながら消和させることを特
徴とする活性化水酸化マグネシウムの調整方法である。
【0010】本発明の方法で使用する脂肪酸の炭素数は
6〜18の範囲が望ましい。また、軽焼マグネシアに対
する添加剤(脂肪酸のアルカリ金属塩)の添加率は、
0.05〜0.5重量%、望ましくは、0.1〜0.4
重量%とする方がよい。さらに、添加剤中に公知の低起
泡性または消泡効果のある他成分を加えてもよい。
6〜18の範囲が望ましい。また、軽焼マグネシアに対
する添加剤(脂肪酸のアルカリ金属塩)の添加率は、
0.05〜0.5重量%、望ましくは、0.1〜0.4
重量%とする方がよい。さらに、添加剤中に公知の低起
泡性または消泡効果のある他成分を加えてもよい。
【0011】次に本発明の方法を具現する実施例および
作用について詳記する。
作用について詳記する。
【0012】
実施例1.ステンレス製の攪拌機付きの、内容積50リ
ットルである反応槽中に40℃の温水(上水)14.5
リットルを収容し、攪拌しながら温水中に脂肪酸ナトリ
ウムを主成分とするアニオン界面活性剤24gを添加
し、これを十分に溶解した。次に上記の温水溶液に天然
産マグネサイトを焼成して得られる粉砕または整粒され
た軽焼マグネシア6Kgを添加して混合攪拌しながら電
熱器の発熱にて混合液を加熱し、75℃に達した時点で
加熱を停止したところ、表面を被うような細かい泡によ
る僅かな発泡現象が認められたが、加熱を停止している
にも拘らず、反応液スラリーの温度は上昇し、加熱停止
20分後に95℃に達し、20℃の温度上昇が認められ
た。
ットルである反応槽中に40℃の温水(上水)14.5
リットルを収容し、攪拌しながら温水中に脂肪酸ナトリ
ウムを主成分とするアニオン界面活性剤24gを添加
し、これを十分に溶解した。次に上記の温水溶液に天然
産マグネサイトを焼成して得られる粉砕または整粒され
た軽焼マグネシア6Kgを添加して混合攪拌しながら電
熱器の発熱にて混合液を加熱し、75℃に達した時点で
加熱を停止したところ、表面を被うような細かい泡によ
る僅かな発泡現象が認められたが、加熱を停止している
にも拘らず、反応液スラリーの温度は上昇し、加熱停止
20分後に95℃に達し、20℃の温度上昇が認められ
た。
【0013】反応液スラリーの温度が90℃に低下した
時点で加熱を再開し、電熱器の電圧を調整しながら、ス
ラリーの温度を85℃〜90℃に保持しつつ、更に1時
間、攪拌を続けた後、反応を終了させた。次に得られた
スラリーより、31.4gを分取し、これに2規定硫酸
200ミリリットルを混合し、5分間、攪拌を行った
後、濾過および乾燥を行い、反応残渣の重量を測定する
と2.4gであった。なお、上記の過程において、混合
液のPHが5に達するまでの所要時間は、10.0秒、
混合液のPHが6に達するまでの所要時間は14.7秒
であった。したがって、本発明の実施例1により得られ
た活性化水酸化マグネシウム含有のスラリーは、やや粘
性を有しているが、流動性が優れており、沈降性、凝集
性も認められず、良好で安定した分散状態が得られた。
時点で加熱を再開し、電熱器の電圧を調整しながら、ス
ラリーの温度を85℃〜90℃に保持しつつ、更に1時
間、攪拌を続けた後、反応を終了させた。次に得られた
スラリーより、31.4gを分取し、これに2規定硫酸
200ミリリットルを混合し、5分間、攪拌を行った
後、濾過および乾燥を行い、反応残渣の重量を測定する
と2.4gであった。なお、上記の過程において、混合
液のPHが5に達するまでの所要時間は、10.0秒、
混合液のPHが6に達するまでの所要時間は14.7秒
であった。したがって、本発明の実施例1により得られ
た活性化水酸化マグネシウム含有のスラリーは、やや粘
性を有しているが、流動性が優れており、沈降性、凝集
性も認められず、良好で安定した分散状態が得られた。
【0014】実施例2.ステンレス製の内容積約15リ
ットルの容器に、45℃の温水(上水)4.833リッ
トルを収容し、攪拌しながら温水中に、脂肪酸カリウム
を主成分とするアニオン界面活性剤4gを添加し、これ
を十分に溶解した。次に上記の温水溶液に天然産マグネ
サイトを焼成して得られる粉砕または整粒された軽焼マ
グネシア2Kgを添加して混合攪拌しながら電熱器の発
熱にて混合液を加熱し、75℃に達した時点で加熱を停
止したところ、容器の内周壁部にのみ、やや大きな、消
泡し易い泡の発生が認められたが、2〜3分以内に泡の
発生は認められなくなった。加熱を停止したにも拘ら
ず、反応液スラリーの温度は上昇し、加熱停止5分後に
85℃に達し、約30min間80℃以上を保持するこ
とができた。
ットルの容器に、45℃の温水(上水)4.833リッ
トルを収容し、攪拌しながら温水中に、脂肪酸カリウム
を主成分とするアニオン界面活性剤4gを添加し、これ
を十分に溶解した。次に上記の温水溶液に天然産マグネ
サイトを焼成して得られる粉砕または整粒された軽焼マ
グネシア2Kgを添加して混合攪拌しながら電熱器の発
熱にて混合液を加熱し、75℃に達した時点で加熱を停
止したところ、容器の内周壁部にのみ、やや大きな、消
泡し易い泡の発生が認められたが、2〜3分以内に泡の
発生は認められなくなった。加熱を停止したにも拘ら
ず、反応液スラリーの温度は上昇し、加熱停止5分後に
85℃に達し、約30min間80℃以上を保持するこ
とができた。
【0015】反応液スラリーの温度が79℃に低下した
時点で加熱を再開し、電熱器の電圧を調整しながら、ス
ラリーの温度を85℃〜90℃に保持しつつ、更に1.
5時間、攪拌を続けた後、反応を終了させた。次に得ら
れたスラリーより、31.4gを分取し、これに2規定
硫酸200ミリリットルを混合し、5分間、攪拌を行っ
た後、濾過および乾燥を行ない、反応残渣の重量を測定
すると、1.8gであった。なお、上記の過程におい
て、混合液のPHが5に達するまでの所要時間は、5.
1秒、混合液のPHが6に達するまでの所要時間は、
7.3秒であった。したがって、本発明の実施例2によ
り得られた活性化水酸化マグネシウム含有スラリーは、
やや粘性を有しているが、流動性が優れており、沈降
性、凝集性も認められず、良好で安定した分散状態が得
られた。
時点で加熱を再開し、電熱器の電圧を調整しながら、ス
ラリーの温度を85℃〜90℃に保持しつつ、更に1.
5時間、攪拌を続けた後、反応を終了させた。次に得ら
れたスラリーより、31.4gを分取し、これに2規定
硫酸200ミリリットルを混合し、5分間、攪拌を行っ
た後、濾過および乾燥を行ない、反応残渣の重量を測定
すると、1.8gであった。なお、上記の過程におい
て、混合液のPHが5に達するまでの所要時間は、5.
1秒、混合液のPHが6に達するまでの所要時間は、
7.3秒であった。したがって、本発明の実施例2によ
り得られた活性化水酸化マグネシウム含有スラリーは、
やや粘性を有しているが、流動性が優れており、沈降
性、凝集性も認められず、良好で安定した分散状態が得
られた。
【0016】比較例1.実施例1に示した条件と同一条
件で、温水に軽焼マグネシアを添加し、脂肪酸カリウム
を主成分とするアニオン界面活性剤を添加しないで反応
物スラリーを調整した。活性剤無添加の場合には、発泡
現象は認められず、併わせて温度上昇も認められなかっ
たので加熱を停止することなく、実施例1の場合と同一
時間、85℃〜90℃に保持し、反応を終了させた。同
様に、反応残渣の重量を測定すると3.7gであった。
また、混合液のPHが5に達するまでの所要時間は1
8.8秒、混合液のPHが6に達するまでの所要時間は
33.5秒であった。得られたスラリーは、沈降速度が
大であって、凝集しやすい傾向が顕著に認められ、透明
な上澄液と凝集沈降ケーキ部の境界は明確であり、スラ
リーの流動性が低下し、著しく沈降しやすい傾向が認め
られた。 比較例2.実施例2に示した条件と同一条件で、温水に
対し、添加剤として苛性ソーダ20gを添加し、溶解さ
せ、この水溶液に軽焼マグネシア2Kgを添加し、混合
攪拌しながら加熱を開始したが、発泡現象、温度上昇は
認められなかったので、加熱を停止することなく、実施
例2の場合と同一時間、85℃〜90℃に保持し反応を
終了させた。同様に、反応残渣の重量を測定すると、
3.4gであった。また、混合液のPHが5に達するま
での所要時間は13.4秒、混合液のPHが6に達する
までの所要時間は18.9秒であった。得られたスラリ
ーは、粘性が比較的低く、攪拌状態下では、比較的、流
動性は優れているが、攪拌停止後の静置状態では、凝集
性及び沈降性が認められ、均一なスラリー状態を保持す
ることは困難であった。
件で、温水に軽焼マグネシアを添加し、脂肪酸カリウム
を主成分とするアニオン界面活性剤を添加しないで反応
物スラリーを調整した。活性剤無添加の場合には、発泡
現象は認められず、併わせて温度上昇も認められなかっ
たので加熱を停止することなく、実施例1の場合と同一
時間、85℃〜90℃に保持し、反応を終了させた。同
様に、反応残渣の重量を測定すると3.7gであった。
また、混合液のPHが5に達するまでの所要時間は1
8.8秒、混合液のPHが6に達するまでの所要時間は
33.5秒であった。得られたスラリーは、沈降速度が
大であって、凝集しやすい傾向が顕著に認められ、透明
な上澄液と凝集沈降ケーキ部の境界は明確であり、スラ
リーの流動性が低下し、著しく沈降しやすい傾向が認め
られた。 比較例2.実施例2に示した条件と同一条件で、温水に
対し、添加剤として苛性ソーダ20gを添加し、溶解さ
せ、この水溶液に軽焼マグネシア2Kgを添加し、混合
攪拌しながら加熱を開始したが、発泡現象、温度上昇は
認められなかったので、加熱を停止することなく、実施
例2の場合と同一時間、85℃〜90℃に保持し反応を
終了させた。同様に、反応残渣の重量を測定すると、
3.4gであった。また、混合液のPHが5に達するま
での所要時間は13.4秒、混合液のPHが6に達する
までの所要時間は18.9秒であった。得られたスラリ
ーは、粘性が比較的低く、攪拌状態下では、比較的、流
動性は優れているが、攪拌停止後の静置状態では、凝集
性及び沈降性が認められ、均一なスラリー状態を保持す
ることは困難であった。
【0017】
【発明の効果】上記従来の、苛性ソーダ(NaOH)又
は水酸化カリウム(KOH)などの強いアルカリを反応
系に添加し、85℃以上に加熱しながら消和させる方法
にあっては、軽焼マグと水とを反応させる際の消和時間
は、通常2〜3時間とされている。これに対して本発明
の方法では、実施例1.2の結果で明らかなように、消
和の際の継続加熱を解消できると共に、軽焼マグの消和
時間を短縮することができる。また、粘度は僅かに上昇
するが、均一のスラリー状態下において、流動性に富
み、非沈降性及び非凝集性があり、安定したスラリーの
分散状態を維持できる。更に、添加剤の添加率を低下さ
せることができ、同時に自己発熱によってスラリーの反
応速度が向上し、未反応残渣が減少する等の効果と相俟
って、従来の苛性ソーダを使用する方法に比べ、ランニ
ングコストを低減できる。さらに本発明は、消和に際
し、苛性ソーダを反応系に添加する必要が無いから、苛
性ソーダの保守管理等が不要となるばかりか、苛性ソー
ダ及び従来の海水マグより安価に活性化水酸化マグネシ
ウム含有のスラリー液が得られる。
は水酸化カリウム(KOH)などの強いアルカリを反応
系に添加し、85℃以上に加熱しながら消和させる方法
にあっては、軽焼マグと水とを反応させる際の消和時間
は、通常2〜3時間とされている。これに対して本発明
の方法では、実施例1.2の結果で明らかなように、消
和の際の継続加熱を解消できると共に、軽焼マグの消和
時間を短縮することができる。また、粘度は僅かに上昇
するが、均一のスラリー状態下において、流動性に富
み、非沈降性及び非凝集性があり、安定したスラリーの
分散状態を維持できる。更に、添加剤の添加率を低下さ
せることができ、同時に自己発熱によってスラリーの反
応速度が向上し、未反応残渣が減少する等の効果と相俟
って、従来の苛性ソーダを使用する方法に比べ、ランニ
ングコストを低減できる。さらに本発明は、消和に際
し、苛性ソーダを反応系に添加する必要が無いから、苛
性ソーダの保守管理等が不要となるばかりか、苛性ソー
ダ及び従来の海水マグより安価に活性化水酸化マグネシ
ウム含有のスラリー液が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国部 進 東京都墨田区太平3丁目11番10号 株式会 社環境エンジニアリング内
Claims (1)
- 【請求項1】 脂肪酸のアルカリ金属塩を主成分とする
アニオン界面活性剤を溶解させた温水溶液に、天然産マ
グネサイトを焼成して得られる粉砕または整粒された軽
焼マグネシアを添加し、加熱しながら消和させることを
特徴とする活性化水酸化マグネシウムの調整方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4357203A JPH0816012B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 活性化水酸化マグネシウムの調整方法 |
| KR1019930015227A KR940014154A (ko) | 1992-12-12 | 1993-08-06 | 활성화 수산화 마그네슘의 조정방법 |
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