JPH06192232A - 5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方法 - Google Patents

5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方法

Info

Publication number
JPH06192232A
JPH06192232A JP25321693A JP25321693A JPH06192232A JP H06192232 A JPH06192232 A JP H06192232A JP 25321693 A JP25321693 A JP 25321693A JP 25321693 A JP25321693 A JP 25321693A JP H06192232 A JPH06192232 A JP H06192232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butynenitrile
reaction
methylpyrazole
amino
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25321693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Minamisaka
和也 南坂
Masahito Sekiguchi
将人 関口
Kenji Saito
憲治 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP25321693A priority Critical patent/JPH06192232A/ja
Publication of JPH06192232A publication Critical patent/JPH06192232A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】2−ブチンニトリルとヒドラジンを反応させる
ことをことを特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾ
ールの製造方法。 【効果】本発明によれば、入手が容易な2,3−ジクロ
ロプロペンとシアノ化剤を原料として得られる2−ブチ
ンニトリルとヒドラジンとを反応させることにより、医
農薬および写真薬中間体として有用な5-アミノ-3- メチ
ルピラゾールを容易に製造することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医農薬および写真薬中
間体として有用性のある5−アミノ−3−メチルピラゾ
ールの工業的製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来5−アミノ−3−メチルピラゾール
を得る方法としては3−アミノクロトノニトリルを出発
原料として5−アミノ−3−メチルピラゾールを得る方
法(特開平2−279674)が知られていた。
【0003】しかしながら原料である3−アミノクロト
ノニトリルは化学量論量の禁水性のアルカリ金属または
その水素化物をアセトニトリルに作用させる方法(例え
ば,特開平2−134354)で得られているため該方
法は発火の危険性のある試剤を取り扱う点で工業的な製
造方法としては必ずしも十分なものとは言えなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
ような発火の危険のある試剤を取り扱うことなく、入手
が容易な2,3−ジクロロプロペンとシアノ化剤を原料
として得られる2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応
させ5−アミノ−3−メチルピラゾールを得るための製
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応させること
を特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造
方法、 2,3−ジクロロプロペンとシアノ化剤を水および一
価の銅塩の存在下に、pH3から8の範囲で反応させ
て、3−クロロ−3−ブテノニトリルおよび2,3−ブ
タジエンニトリルよりなる群から選ばれた少なくとも一
以上の化合物を得、該化合物をpH12.5以上で塩基
と反応させて2−ブチンニトリルを得、次いで2−ブチ
ンニトリルをヒドラジンと反応させることを特徴とする
5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方法、 2,3−ジクロロプロペンと青酸を極性溶媒、炭酸カ
ルシウムおよび一価の銅塩の存在下に反応させて、3−
クロロ−3−ブテノニトリルを得、該化合物をpH1
2.5以上で塩基と反応させ2−ブチンニトリルを得、
ついで2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応させるこ
とを特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾールの製
造方法、 3−クロロ−3−ブテノニトリルを水の存在下pH1
2.5以上で塩基と反応させて2−ブチンニトリルを
得、ついで2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応させ
ることを特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾール
の製造方法、 2,3−ブタジエンニトリルを水の存在下pH12.
5以上で塩基と反応させ2−ブチンニトリルを得、つい
で2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応させることを
特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方
法、 を提供するものである。
【0006】まず、2−ブチンニトリルをヒドラジンと
反応させることを特徴とする5−アミノ−3−メチルピ
ラゾールの製造方法について以下、詳細に説明する。ヒ
ドラジンとしては無水ヒドラジンも使用できるし、ヒド
ラジンと酸の塩、例えば塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩などに
塩基を作用させてヒドラジンを生成せしめて使用するこ
ともできるが、通常、抱水ヒドラジンが用いられる。ヒ
ドラジンの使用量は、通常2−ブチンニトリル1モルに
対して、1〜2倍モルである。2−ブチンニトリルとヒ
ドラジンの反応は、これら反応試剤のみで溶媒を添加す
ることなく行うかあるいは溶媒として水を添加して行う
こともできる。またメタノール、エタノール、ブタノー
ル等のアルコール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル等のエーテル類を反応溶媒として用いて行う
こともでき、その使用量は特に限定されない。
【0007】反応方法としては上記のニトリルまたはそ
の溶液とヒドラジンもしくはヒドラジンの水溶液を反応
容器中に併注する方法、さらには抱水ヒドラジンもしく
はその水溶液を2−ブチンニトリルまたはその溶液中に
滴下する方法でも行うことができるが、2−ブチンニト
リルまたは該ニトリルと上記した溶媒との溶液を抱水ヒ
ドラジンもしくはその水溶液の中に滴下する方法で実施
することが好ましい。この反応の温度は通常20〜12
0℃である。このようにして得られる5−アミノ−3−
メチルピラゾールの溶液は、通常の後処理法で取り出す
ことができる。
【0008】上記反応において用いられる2−ブチンニ
トリルは、2,3−ジクロロプロペンとシアノ化剤を水
および一価の銅塩の存在下に、pH3から8の範囲で反
応させて、3−クロロ−3−ブテノニトリルもしくは
2,3−ブタジエンニトリルよりなる群から選ばれた少
なくとも一以上の化合物を得、該化合物をpH12.5
以上で塩基と反応させることによって得られる。以下、
この2−ブチンニトリルの製造法について説明する。こ
の方法の最初の工程である2,3−ジクロロプロペンと
シアノ化剤を水および一価の銅塩の存在下に、pH3か
ら8の範囲で反応させて、3−クロロ−3−ブテノニト
リルもしくは2,3−ブタジエンニトリルよりなる群か
ら選ばれた少なくとも一以上の化合物を得る反応におい
て使用されるシアノ化剤としては、青酸ナトリウム、青
酸カリウムなどの青酸塩類と青酸があげられ、その使用
量は2,3-ジクロロプロペン1モルに対して通常1〜2倍
モルである。1価の銅塩としては、例えば塩化第1銅、
シアン化第1銅等が挙げられる。その使用量は、2,3-ジ
クロロプロペン1モルに対して、通常0.01〜1倍モル、
好ましくは0.05〜0.3 倍モルである。本反応は、1価の
銅塩だけでなく銅粉を添加して行うことも可能である。
銅粉としては、通常30〜100 メッシュ程度の粒度のもの
が用いられ、1価の銅塩1モルに対して通常0.5 倍モル
程度まで使用できる。また本反応ではヨウ化ナトリウム
を共存させることにより円滑に反応を行うことができ
る。その場合の使用量は、2,3-ジクロロプロペン1モル
に対して通常0.5 倍モル程度まで、好ましくは0.3 倍モ
ル程度までである。
【0009】反応は通常、水の存在下で行われ、水と併
用できる有機溶媒としては、メタノール、エチレングリ
コール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の有機極性溶媒、トルエンに代表される芳香族炭化水
素溶媒やヘキサン、ヘプタン等の炭化水素溶媒もしくは
これら有機溶媒類の混合溶媒が例示される。水の使用量
は2,3−ジクロロプロペンに対して通常1〜10倍重
量である。有機溶媒の使用量は特に限定されず、反応を
妨げない範囲の量が必要により適宜使用される。
【0010】本反応は、通常pH3〜8の範囲で行わ
れ、3−クロロ-3- ブテノニトリルおよび2,3-ブタジエ
ンニトリルよりなる群から選ばれた少なくとも一つ以上
の化合物が得られる。3−クロロ-3- ブテノニトリルお
よび2,3-ブタジエンニトリルの生成割合は反応液のpH
により異なる。pHが低い場合、3-クロロ-3- ブテノニ
トリルの生成量は多くなり、反対にpHが高くなると2,
3-ブタジエンニトリルの生成量が多くなる。反応液のp
Hを3 以上6 未満の範囲、より好ましくは3 〜5に保ち
ながら反応を行うと、3-クロロ-3- ブテノニトリルが主
生成物として得られる。一方、pH6〜8に保って反応
を行うと、2,3−ブタジエンニトリルが主生成物とし
て得られる。しかし、この反応における生成物はいずれ
も次以降の工程で塩基との反応で、2−ブチンニトリル
に変換されるため、いずれが主成分であってもよい。
尚、2,3−ジクロロプロペンとシアノ化剤との反応で
は、反応液のpHが8を越えるとタール化が激しく、3
−クロロ−3−ブテノニトリルはもとより2,3−ブタ
ジエンニトリルもほとんど得られない。また反応液のp
Hが3より低い場合、反応はほとんど進行しない。
【0011】本反応では、シアノ化剤として青酸を用い
る場合、pHを上記範囲内に保つため適当量の塩基の存
在下行うか、あるいは塩基を逐次添加して実施される。
用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウムなどのアルカリ土類金属水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属
炭酸塩または炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
どのアルカリ金属重炭酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウムなどのアルカリ土類金属炭酸塩、蟻酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウムなどの低級カルボン酸のアルカリ金
属塩、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、
カリウムブトキサイド等のアルカリ金属アルコラートま
たはトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基が挙げら
れる。これらの塩基は、そのまま、あるいは水溶液、あ
るいは水懸濁液として使用することができる。これら塩
基のなかでも好ましくは水酸化カルシウムまたは炭酸カ
ルシウムが用いられる。塩基の使用量は、2,3−ジク
ロロプロペン1当量に対して、通常0.1〜3当量、好
ましくは1〜2当量である。
【0012】また、シアノ化剤として、青酸塩を使用し
た場合は、必要により、調節するpHにより、上記した
塩基類の他に酸が使用され、使用される酸としては、塩
酸、硫酸などの鉱酸または低級カルボン酸類が挙げられ
る。反応方法としては通常、水または水と有機溶媒との
混合溶媒と一価の銅塩の混合物中に2,3−ジクロロプ
ロペンとシアノ化剤をそれぞれ別個にあるいは混合物と
して滴下する方法で実施される。反応温度は、通常50〜
120 ℃である。本反応では、特にシアノ化剤として青酸
を用いる実施態様において、炭酸カルシウムと一価の銅
塩および極性溶媒の存在下に2,3-ジクロロプロペンと反
応させることにより3-クロロ-3- ブテノニトリルを得る
こともできる。極性溶媒としては、水または有機極性溶
媒であるメタノール、エタノール、エチレングリコー
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が
例示される。極性溶媒の使用量は、2,3-ジクロロプロペ
ンに対して通常1〜10倍重量である。またこの実施態
様において、特に青酸の気散を防止するため密封加圧下
に90〜110℃でオートクレーブ中で反応を行うこと
により3-クロロ-3- ブテノニトリルを好収率で得ること
ができる。
【0013】反応終了後は、濾過、分液あるいは必要に
より抽出等の操作を行って生成物を分離してもよい。反
応、抽出に有機溶媒を用いた場合、処理後、得られた上
記ニトリル類の溶液から溶媒を留去して目的物を取り出
すことができる。さらに必要により蒸留等の手段により
上記ニトリル類を精製することができる。
【0014】次に、かかる反応で得られた3−クロロ−
3−ブテノニトリルおよび2,3−ブタジエンニトリル
からなる群から選ばれた少なくとも一つ以上の化合物を
水の存在下、pH12.5以上で塩基と反応させ2−ブチンニ
トリルを得る工程について説明する。この工程では、3
−クロロ−3−ブテノニトリルを、脱塩化水素・異性化
させ2−ブチンニトリルを得る態様、2,3−ブタジエ
ンニトリルを、異性化させ2−ブチンニトリルを得る態
様、これらの混合物を原料として脱塩化水素反応および
異性化反応により2−ブチンニトリルを得る態様があ
る。上記いずれの態様においても反応は、水の存在下に
行われ、水は例えば、3−クロロ−3−ブテノニトリル
または2,3−ブタジエンニトリルといった原料ニトリ
ル類を得る反応で使用されたものもしくは塩基類の水溶
液の形で反応系内に加えられるものでもよく、反応容器
内に最初から仕込んでおいてもよい。水の使用量は、反
応系内のpHが測定可能なだけの量であればよいが、通
常原料ニトリル類に対して1〜10倍重量程度である。
反応には2,3−ジクロロプロペンと青酸とを反応させ
る反応に使用したものと同様の有機溶媒を併用すること
ができ、さらに必要により本反応には相間移動触媒等を
用いることもできる。
【0015】次に、3−クロロ−3−ブテノニトリルに
水の存在下、pH12.5以上で塩基を反応させ2−ブチンニ
トリルを得る態様についてさらに詳しく説明する。ここ
で使用できる塩基としては、ナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、カリウムブトキサイド等のアルカ
リ金属アルコラート類および水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムなどのアルカリ金属水酸化物が例示され、特に
水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが好ましい。こ
れら塩基はそのままかあるいは水溶液の形でかまたは水
懸濁液として使用される。
【0016】この態様においては、水の存在下、3−ク
ロロ−3−ブテノニトリルに塩基を添加するか3−クロ
ロ−3−ブテノニトリルと塩基を反応器中に同時に加え
る方法で行われ、pH12.5以上で塩基と反応させる
ことにより2−ブチンニトリルが得られる。ここで、p
Hを6〜12.5未満の範囲になるように調整して塩基
と反応させると脱塩化水素反応が進行して中間体2,3
−ブタジエンニトリルが得られるが、該ニトリルも結局
は、pH12.5以上で塩基と反応させることにより2
−ブチンニトリルに変換することができる。
【0017】反応の温度は通常0〜100℃、好ましく
は0〜50℃である。反応終了後は濾過、分液、さらに
必要により抽出等の操作を行うことにより2−ブチンニ
トリルを得ることができる。反応、抽出に有機溶媒を用
いた場合、処理後、得られた上記ニトリルの溶液から溶
媒を留去することにより目的物を取り出すことができ
る。また、必要により蒸留等の操作により2−ブチンニ
トリルを得ることが出来る。
【0018】次に、2,3−ブタジエンニトリルを原料
として用い、これを異性化して2−ブチンニトリルを得
る態様についてさらに詳しく説明する。異性化反応の原
料となる2,3−ブタジエンニトリルは、3−クロロ−
3−ブテノニトリルに水の存在下、pH6以上12.5
未満で塩基を反応させ、脱塩化水素反応を進行させる
か、又は2,3−ジクロロプロペンとシアノ化剤との反
応により直接得られたものを反応液のまま、あるいは単
離した形で用いてもよい。
【0019】本反応で利用可能な塩基としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化
物、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カ
リウムブトキサイド等のアルカリ金属アルコラート等が
挙げられる。これらの塩基は、そのまま、あるいは水溶
液、あるいは水懸濁液として使用することができる。こ
れら塩基のうちでも特に水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムが好ましい。
【0020】この異性化反応は、水の存在下2,3−ブ
タジエンニトリルに塩基を加えるか、2,3−ブタジエ
ンニトリルと塩基とを反応容器中に同時に加えて行く
か、あるいは2,3−ブタジエンニトリルを塩基に滴下
するか、いずれの方法でもpH12.5以上で塩基と反
応させることにより2−ブチンニトリルを得ることがで
きる。この工程の反応温度は通常0〜100℃、好まし
くは、0〜50℃である。 生成した2−ブチンニトリ
ルは、反応液を濾過分液するか、有機溶媒を用いた場合
は、溶媒を留去することにより通常分離する事が出来
る。該ニトリルは、更に、蒸留、カラムクロマトグラフ
ィ−等の手段で精製することができる。
【0021】3−クロロ−3−ブテノニトリルと2,3
−ブタジエンニトリル混合物を原料とする態様において
は、これら原料の中に塩基を加えていくか、塩基の中に
原料を加えていくかあるいは塩基と原料を同時に加えて
いく方法で反応させてもよく、反応液のpHを12.5
以上の塩基性とすることによって脱塩化水素、異性化の
反応を同時または逐次進行させて2−ブチンニトリルを
得ることができる。この反応に用いる塩基は3−クロロ
−3−ブテノニトリルまたは2,3−ブタジエンニトリ
ルをそれぞれ単独で原料として用いて反応を行ったとき
の塩基から適宜選択して、pH調整が可能な範囲で利用
することが出来る。これら塩基の中では、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムが好ましく、なかでも水酸化ナト
リウムが特に好ましい。
【0022】反応温度は、通常0〜100℃、好ましく
は、0〜50℃である。生成した2−ブチンニトリル
は、3−クロロ−3−ブテノニトリルまたは2,3−ブ
タジエンニトリルをそれぞれ単独で原料として用いて反
応を行ったときと同様の方法で分離、精製することがで
きる。本発明の方法により、発火する危険性のあるアル
カリ金属またはその水素化物を用いることなく得られる
2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応させることによ
って、容易に5−アミノ−3−メチルピラゾールを製造
することができる。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0024】実施例1 100mlフラスコ中に仕込んだ40%抱水ヒドラジン2
6.05g(0.208mol)中に2−ブチンニトリ
ル留分13.23g(2−ブチンニトリル 0.193 mol,
2,3−ブタジエンニトリル 0.007 mol)を7時間かけ
て80℃で滴下した。さらに80℃で2時間保温した
後、室温まで冷却した。酢酸エチルで生成物を抽出し
た。抽出酢酸エチル溶液から溶媒を留去濃縮して粗5−
アミノ−3−メチルピラゾール20.79gを得た。(
純度85%;0.182mol,収率91.4%( 2−
ブチンニトリルと2,3−ブタジエンニトリルの合計を
基準))これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製して精製5−アミノ−3−メチルピラゾール17.
46gを得た。( 純度99%;0.178mol,収率
89%( 2−ブチンニトリルと2,3−ブタジエンニト
リルの合計を基準))
【0025】実施例2 100mlフラスコ中に仕込んだ80%抱水ヒドラジン1
8.79g(0.300mol)中に2−ブチンニトリ
ル留分20.73g(2−ブチンニトリル 0.288 mol,
2,3−ブタジエンニトリル 0.006 mol)を40分かけ
て70〜80℃で滴下した。さらに70〜80℃で4時
間保温した後、室温まで冷却した。酢酸エチルで生成物
を抽出した。抽出酢酸エチル溶液から溶媒を留去濃縮し
て粗5−アミノ−3−メチルピラゾール28.11gを
得た。( 純度86%;0.249mol,収率84.7
%( 2−ブチンニトリルと2,3−ブタジエンニトリル
の合計を基準))これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製して5−アミノ−3−メチルピラゾール2
3.64gを得た。( 純度99%;0.241mol,
収率82.1%( 2−ブチンニトリルと2,3−ブタジ
エンニトリルの合計を基準))
【0026】実施例3 塩化第1銅186.3g(1.80mol) 、銅粉15.7g(0.25mol)、水
2400g を仕込んだ10リットルのセパラブルフラスコ内の
混合液の温度を65℃に保ちつつ、攪拌下青酸97.2g(3.
60mol)と20% 水酸化カルシウムスラリー580.7g(1.57mo
l) を15分間で併注し、反応液のpHを3.5 とした。そ
の後、80℃まで昇温し、2,3-ジクロロプロペン1344g(1
2.00mol) と青酸388.4g(14.4mol) の混合液を反応液に8
0℃で4.5 時間かけて滴下した。この間、20% 水酸化カ
ルシウムスラリー1948.7g(5.26 mol)を滴下し、反応液
のpHを3.3 〜3.9 の範囲に保った。さらに同温度で2時
間保温し,この間,20% 水酸化カルシウムスラリ−353.
0g(0.95 mol)を反応液に滴下し,そのpHを3.3 〜3.9 の
範囲に保った。
【0027】反応終了後、20℃まで冷却した反応マスを
濾過分液して3-クロロ-3- ブテノニトリル985.6g(9.71
mol, 2,3-ジクロロプロペン基準の収率80.9%)と2,3
−ブタジエンニトリル19.2g(0.30mol, 2,3- ジクロロプ
ロペン基準の収率2.5%) を含む1142g の茶色のオイルを
得た。このオイル35.3g を200ml フラスコに仕込んだ18
% 水酸化ナトリウム水溶液80.0g(0.36mol)の中に10℃で
30分かけてpH12.5以上の条件下で滴下した。滴下
終了後、20℃に昇温し、同温度で1 時間保温した。その
後静置分液して赤茶色のオイル21.19gを得た。水層はジ
クロロメタン60.0g で抽出しオイル層とあわせて蒸留
し、2-ブチンニトリル16.41g(0.252 mol) と2,3−ブ
タジエンニトリル0.70g(0.01 mol)を含む17.46gの留分
を得た。(2,3- ジクロロプロペン基準の収率はそれぞれ
68.0%, 2.7%)
【0028】100mlフラスコ中に仕込んだ40%抱水
ヒドラジン25.04g(0.200mol)中に2−
ブチンニトリル留分13.29gを8時間かけて90℃
で滴下した。さらに同温度で1時間保温した後、室温ま
で冷却した。酢酸エチルで生成物を抽出した。抽出酢酸
エチル溶液から溶媒を留去濃縮して5−アミノ−3−メ
チルピラゾール17.38gを含む37.27gのオイ
ルを得た。( 収率89.5%)
【0029】実施例4 塩化第1銅15.63g(0.15mol) 、水249gを仕込んだ1 リッ
トルのフラスコに攪拌下65℃で35% シアン化ナトリウム
水溶液45.57g(0.326mol)と36% 塩酸12.10g(0.119mol)を
併注し、pHを3.2 とした。その後、80℃まで昇温し、2,
3-ジクロロプロペン111.00g( 0.98mol) と35% シアン化
ナトリウム水溶液139.92g(1.00mol)を反応液に80℃で5
時間かけて併注した。この間、36% 塩酸11.70g(0.116mo
l)を滴下し、pH3.4 〜3.8 の範囲に保った。さらに80℃
で5 時間保温し、この間28% 水酸化ナトリウム水溶液2
8.23g(0.198mol)を反応液に滴下してpH3.6 〜3.8 の範
囲に保った。
【0030】反応終了後、28℃まで冷却した反応液を濾
過分液して3-クロロ-3- ブテノニトリル75.88g(0.748m
ol, 2,3- ジクロロプロペン基準の収率77.4%)と2,3
−ブタジエンニトリル3.04g(0.047mol, 2,3-ジクロロプ
ロペン基準の収率4.8%) と2−ブチンニトリル 0,43g
(0.007 mol, 2,3-ジクロロプロペン基準の収率 0.7%)と
を含む86.5g の茶色のオイルを得た。このオイル34.71g
を200ml フラスコに仕込んだ18% 水酸化ナトリウム水溶
液80.0g(0.36mol)の中に10℃で30分かけてpH12.5
以上の条件下で滴下した。滴下終了後、反応液を20℃に
昇温し、同温度で1 時間保温した。その後静置分液して
赤茶色のオイル20.36gを得た。水層はジクロロメタン6
0.0g で抽出しオイル層とあわせて蒸留し、2-ブチンニ
トリル15.97g(0.245mol, 2,3−ジクロロプロペン基準の
収率63.2%)と2, 3−ブタジエンニトリル0.80g(0.012m
ol, 2,3-ジクロロプロペン基準の収率3.1%) を含む17.1
1gの精製2-ブチンニトリル留分を得た。
【0031】100mlフラスコ中に仕込んだ40%抱水
ヒドラジン25.05g(0.200mol)中に上記
の2−ブチンニトリル13.28gを7時間かけて80
℃で滴下した。さらに同温度で2時間保温した後、室温
まで冷却した。酢酸エチルで生成物を抽出した。抽出酢
酸エチル溶液から溶媒を留去濃縮して粗5−アミノ−3
−メチルピラゾール17.48g(0.180mol)
を含む37.88gのオイルを得た。( 収率90%)
【0032】実施例5 塩化第1銅 0.015g(0.15mmol) 、銅粉0.006g(0.09mmo
l)、炭酸カルシウム0.165g(1.65mmol)、メタノール0.4m
l を仕込んだ50mlのオートクレーブを4 ℃に冷却し、青
酸0.089g(3.3mmol) と2,3-ジクロロプロペン0.333g(3.0
mmol) を加えた。これを100 ℃まで昇温し、同温度で10
時間攪拌した。反応終了後25℃まで冷却した反応液から
固体を濾別した後、濾液を蒸留し、3-クロロ-3- ブテノ
ニトリル0.227g(2.19mmol)を得た。( 純度98%,収率72.9
%) 10ml フラスコ中に仕込んだ18%水酸化ナトリウム水溶
液0.548g(2.628mmol) を10℃に保ち、この中に先に得た
3-クロロ-3- ブテノニトリル0.227g(2.19mmol)を同温度
に保ちつつ5 分間で滴下した。滴下終了後、20℃に昇温
し、同温度で1 時間保温した。この間反応液のpHは1
2.5以上に保たれていた。その後静置分液して赤茶色
のオイル0.151gを得た。水層はジクロロメタン2gで抽出
し、分液したオイル層とあわせて蒸留し、2-ブチンニト
リル0.120g(1.84mol,2,3- ジクロロプロペン基準の収率
61.3%)と2,3−ブタジエンニトリル0.014g(0.220mmo
l,2,3- ジクロロプロペン基準の収率7.3%) を含む0.137
gの留分を得た。この2-ブチンニトリル留分を実施例1
と同様にヒドラジンと反応させ5−アミノ−3−メチル
ピラゾールを得る。
【0033】実施例6 2,3−ブタジエンニトリル6.51g(0.10mo
l)と2−ブチンニトリル0.63g(0.0097m
ol)を含むオイル7.17gを仕込んだ100mlフ
ラスコ中に、28%水酸化ナトリウム水溶液1.45g
(0.010mol)を滴下し、反応液のpHを12.
5以上に保ち30℃で1時間反応させた。反応終了後、
静置分液して、赤茶色のオイル5.48gを得た。次い
で、水層をジクロロメタン40.0gで抽出し、オイル
層と合わせて蒸留し、2−ブチンニトリル5.91g
(0.091mol)と2,3−ブタジエンニトリル
0.17g(0.0026mol)を含む6.21gの
留分を得た。2−ブチンニトリルの収率は83.0%で
あった。この2-ブチンニトリル留分を実施例1と同様に
ヒドラジンと反応させ5−アミノ−3−メチルピラゾー
ルを得る。
【0034】実施例7 200mlフラスコ中に、18%水酸化ナトリウム水溶
液80.0g(0.36mol)を仕込み、3−クロロ
−3−ブテノニトリル30.45g(0.30mol)
と2,3−ブタジエンニトリル3.24g(0.050
mol)を含むオイル35.57gを10℃で30分か
けて滴下した。滴下終了後、20℃に昇温し、1時間保
温した。滴下から保温終了までの間、反応液のpHは1
2.5以上に保たれていた。その後、静置分液して、赤
茶色のオイル21.46gを得た。次いで、水層をジク
ロロメタン60.0gで抽出し、オイル層と合わせて蒸
留し、2−ブチンニトリル20.54g(0.316m
ol)と2,3−ブタジエンニトリル1.00g(0.
015mol)を含む21.98gの留分を得た。2−
ブチンニトリルの収率は90.3%、2,3−ブタジエ
ンニトリルの収率は4.3%であった。この2-ブチンニ
トリル留分を実施例1と同様にヒドラジンと反応させ5
−アミノ−3−メチルピラゾールを得る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、入手が容易な2,3−
ジクロロプロペンとシアノ化剤を原料として得られる2
−ブチンニトリルとヒドラジンとを反応させることによ
り、医農薬および写真薬中間体として有用な5-アミノ-3
- メチルピラゾールを容易に製造することが可能とな
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応さ
    せることを特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾー
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】2,3−ジクロロプロペンとシアノ化剤を
    水および一価の銅塩の存在下に、pH3から8の範囲で
    反応させて、3−クロロ−3−ブテノニトリルおよび
    2,3−ブタジエンニトリルよりなる群から選ばれた少
    なくとも一以上の化合物を得、該化合物をpH12.5
    以上で塩基と反応させて2−ブチンニトリルを得、次い
    で2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応させることを
    特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方
    法。
  3. 【請求項3】2,3−ジクロロプロペンと青酸を極性溶
    媒、炭酸カルシウムおよび一価の銅塩の存在下に反応さ
    せて3−クロロ−3−ブテノニトリルを得、該化合物を
    pH12.5以上で塩基と反応させ2−ブチンニトリル
    を得、ついで2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応さ
    せることを特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾー
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】3−クロロ−3−ブテノニトリルを水の存
    在下pH12.5以上で塩基と反応させて2−ブチンニ
    トリルを得、ついで2−ブチンニトリルをヒドラジンと
    反応させることを特徴とする5−アミノ−3−メチルピ
    ラゾールの製造方法。
  5. 【請求項5】2,3−ブタジエンニトリルを水の存在下
    pH12.5以上で塩基と反応させ2−ブチンニトリル
    を得、ついで2−ブチンニトリルをヒドラジンと反応さ
    せることを特徴とする5−アミノ−3−メチルピラゾー
    ルの製造方法。
JP25321693A 1992-11-09 1993-10-08 5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方法 Pending JPH06192232A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25321693A JPH06192232A (ja) 1992-11-09 1993-10-08 5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-298702 1992-11-09
JP29870292 1992-11-09
JP25321693A JPH06192232A (ja) 1992-11-09 1993-10-08 5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06192232A true JPH06192232A (ja) 1994-07-12

Family

ID=26541087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25321693A Pending JPH06192232A (ja) 1992-11-09 1993-10-08 5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06192232A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118812369A (zh) * 2024-06-17 2024-10-22 万华化学集团股份有限公司 一种戊二胺的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118812369A (zh) * 2024-06-17 2024-10-22 万华化学集团股份有限公司 一种戊二胺的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
HK1001328B (en) Process for the preparation of a biphenyl derivative
JP2001081065A (ja) [ビス−(トリフルオロメチル)−フェニル]−酢酸及びそのアルキルエステル及びジアルキル[ビス−(トリフルオロメチル)−フェニル]−マロネートを製造する方法
US4203928A (en) Process for the preparation of 2-nitrobenzaldehyde
JPS63156753A (ja) アルキルトリフルオロアセトアセテ−トの製造方法
KR100332160B1 (ko) 시클로알킬및할로알킬o-아미노페닐케톤의개선된제조방법
KR100244880B1 (ko) 2-클로로-5-알킬아미노메틸-피리딘의제조방법
US4231962A (en) 3-Phenoxybenzylideneamines and 3-benzylbenzylideneamines
USRE31260E (en) Process for the preparation of an acetonitrile derivative
JP2992334B2 (ja) 軟体動物駆除剤の2,4,5―トリブロモピロール―3―カーボニトリル化合物の製造法
JPH06199766A (ja) 2−ブチンニトリルの製造方法
JP3146674B2 (ja) 2,3−ブタジエンニトリルの製造方法
JP2000095730A (ja) ハロゲン化フェニルマロン酸エステルの製造方法
EP0010856B1 (en) Halogenated hydrocarbons and a method for their preparation
EP0726244B1 (en) Process for producing 2-fluorocyclopropanecarboxylic acid
JP3486911B2 (ja) 5−アミノ−4−クロロ−3−メチルピラゾール塩酸塩の製造方法
US6096894A (en) Production method of 2-(p-alkylphenyl)pyridine compound
US5597941A (en) Process for production of 5-amino-3-methylpyrazole
JPH0522711B2 (ja)
JP2002512210A (ja) 2−ヒドロキシアルキルハロフェノンの製造方法
JP3486684B2 (ja) 5−アミノ−3−メチルピラゾールの製造法
JP3463937B2 (ja) 2,3,5,6−テトラクロロピリジンの製造
EP0038053B1 (en) Method for the preparation of cis-nonen-6-yl chloride
JP2001247563A (ja) 3−メチル−2−チオフェンカルボン酸類の製造方法
JP2798491B2 (ja) p―ヒドロキシネオフイルm―フエノキシベンジルエーテル類の製造法
EP0559909B1 (en) Process for producing 5-amino-3-methylpyrazole