JPH06193124A - 排水用部品の蓋およびその成型方法 - Google Patents

排水用部品の蓋およびその成型方法

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JPH06193124A
JPH06193124A JP4347005A JP34700592A JPH06193124A JP H06193124 A JPH06193124 A JP H06193124A JP 4347005 A JP4347005 A JP 4347005A JP 34700592 A JP34700592 A JP 34700592A JP H06193124 A JPH06193124 A JP H06193124A
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drainage
surface layer
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lid
outer edge
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はコンクリート製の側溝ブロック等の
排水用部品の蓋およびその成型方法に関し、ハイヒール
の踵部や杖が排水孔内に嵌まって躓く等の不都合がな
く、安全な歩行が行え、またゴミ等が内部に侵入して詰
まることなく雨水の排水が効率的に行え、軽量にして構
造的に堅牢にすることを目的とする。 【構成】 強化繊維入りコンクリートの基体部3に対す
る表面層7の接合面に、基体部3の外縁より排水孔8の
外縁にかけておよび隣接する排水孔8間に、排水孔に向
けて傾斜する集水斜面部9,9′を形成した構成によ
り、表面層内の透水空隙6を通じて浸透して来る雨水等
を集水して排水孔8内へ案内し、排水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車道や舗道の傍
らに設けるコンクリート製の側溝ブロックや排水溝等の
排水用部品に着脱可能に被冠することにより、透水性が
優れた排水部品の蓋およびその成型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車道や舗道の傍らに雨水を
排水するのに敷設するコンクリート製の側溝ブロックや
排水溝、汚水ます等の排水用部品は、歩行を安全になす
ために鋼材によって形成されるグレーチングやコンクリ
ート製で多数の孔が設けられた蓋部品が被冠されること
がある。
【0003】また蓋部品は、鋼製やコンクリート製のも
のに限らず雨水等の集水のために、天然石またはその砕
石、粘土等を焼成したもの、またはセラミック、スラッ
ジ等の粒状の骨材を合成樹脂、セメント等の結合剤を用
いて結合することにより、蓋本体の少なくとも厚み方向
に透水空隙が連通された透水性の蓋部品を製作すること
も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記グレーチ
ングやコンクリート製の蓋部品は、側溝ブロックや排水
溝内に雨水等を集水して流し込むための排水孔が設けら
れているので、ハイヒールを着用した場合に、ハイヒー
ルの踵部が排水孔内に不用意に嵌まったり、又は杖を使
用する歩行者の杖が排水孔内に嵌まることにより躓く等
の不都合があり、安全な歩行が行えなかった。
【0005】またグレーチングに形成された格子状の多
数の排水孔から雨水と一緒に木の葉等のゴミ、砂、泥等
が側溝ブロック等の排水部品の内部に流入するので、側
溝ブロック内にはゴミ等が堆積して詰まりを生じ易く、
排水を阻害することがある。しかもゴミ等が腐敗するこ
とにより周囲に腐敗臭が発生し、不衛生になっていた。
このため、時折、グレーチング等の蓋部品を開けて側溝
ブロック等の排水部品内を清掃する必要があり、清掃作
業に手間がかかっていた。
【0006】しかも鋼製のグレーチングやコンクリート
製の蓋部品は重量が大きいので、運搬作業や施工作業を
行う場合、または清掃時における蓋部品の開閉作業を行
う場合に、多くの労力がかかり、作業能率が悪かった。
【0007】また天然石またはその砕石等の粒状の骨材
を合成樹脂やセメント等の結合剤を用いて結合し、少な
くとも厚み方向に透水空隙を有した上記蓋部品は、重量
面においてはグレーチングやコンクリート製の蓋部品よ
りも軽量化がはかれる利点があるが、地震、車両の乗り
入れ等の衝撃を受けたり、大きな荷重を受けると、カケ
やヒビ割れを生じ易く、構造的に脆弱であった。このよ
うに、天然石またはその砕石等の粒状の骨材を合成樹脂
にて結合した蓋部品は、構造的な脆弱さを有する観点か
ら、表面積に対する透水空隙の設置面積の割合を強度を
無視して無闇に大きくして透水率を高くすることはでき
なかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであり、強化繊維入りコンクリートにて形
成され、複数の排水孔を設けた基体部と、該基体部の表
面に形成され、粒状の骨材を合成樹脂の結合剤にて結合
することにより少なくとも厚み方向に連通する透水空隙
を有する表面層とにより蓋本体を形成し、前記基体部の
上面の前記表面層との接合面には基体部の外縁より前記
排水孔の外縁にかけておよび隣接する排水孔間に排水孔
に向けて傾斜する集水斜面部を形成するという手段を採
用した。
【0009】また本発明は型枠内に強化繊維入りコンク
リートを打設することにより複数の排水孔を有し、且つ
表面層との接合面には外縁より前記排水孔の外縁にかけ
ておよび隣接する前記排水孔間に排水孔に向けて傾斜す
る集水斜面部を設けた基体部を形成する工程と、該基体
部の上面にネットを重合して敷設する工程と、粒状の骨
材を合成樹脂の結合剤にて結合することにより少なくと
も厚み方向に透水空隙を有する表面層を前記ネットを介
して前記基体部の上面に形成する工程とから成るという
手段を採用した。
【0010】また本発明は型枠内に強化繊維入りコンク
リートを打設することにより複数の排水孔を有し、且つ
表面層との接合面には外縁より前記排水孔の外縁にかけ
ておよび隣接する前記排水孔間に排水孔に向けて傾斜す
る集水斜面部を設けた基体部を形成する工程と、該基体
部の表面をプライマー処理する工程と、プライマー処理
した前記基体部の上面にネットを重合して敷設する工程
と、粒状の骨材を合成樹脂の結合剤にて結合することに
より厚み方向に透水空隙を有する表面層を前記ネットを
介して前記基体部の上面に形成する工程とから成るとい
う手段を採用した。
【0011】
【作用】粒状の骨材を合成樹脂の結合剤にて結合するこ
とにより、少なくとも表面層の厚み方向に連通して設け
た透水空隙を通じて車道、舗道等に降ったり、または表
面層に降った雨は表面層内に浸透して行く。この際、表
面層に対する接合面において該基体部の外縁より排水孔
の外縁にかけておよび隣接する排水孔間に排水孔に向け
て傾斜する集水斜面部が形成されているので、表面層に
降った雨水は表面層内の少なくとも厚み方向に設けた透
水空隙を通じて浸透して行き、案内斜面部により案内さ
れて基体部に設けた排水孔を通じて側溝等の排水用部品
内に流れ落ちて排水される。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図9に従って本発明の一実施
例を説明する。1は排水部品としての側溝本体であり、
この側溝本体1はコンクリートによって形成される公知
のものであり、左右の上部には後記蓋本体2が着脱可能
に被冠される鍔段差部1a,1aが略対向して形成され
る。
【0013】2は側溝本体1に着脱可能に被冠される蓋
本体であり、この蓋本体2は強化繊維入りのコンクリー
トにて形成される平面略矩形乃至は略正方形の基体部3
と、該基体部3の表面に一体形成され、粒状の骨材4を
合成樹脂の結合剤5にて結合することにより少なくとも
厚み方向に透水空隙6が形成される表面層7とにより成
る。
【0014】この実施例において前記蓋本体2の大きさ
は、人手によっても容易に運搬と移動とを行い易くする
ために、縦の長さLが略500mm 程度であり、また横の長
さL′幅が最大700mm 程度の平面略略矩形であり、厚み
Mは略100mm 前後に形成される。
【0015】前記基体部3は本実施例においては図1に
示すように平面略矩形に形成され、周囲には前記表面層
7の外縁部7aを包み囲むための立壁部3aが形成さ
れ、さらに基体部3の下面には上げ底部3bが蓋本体2
の敷設方向に向かって形成されることにより軽量化をは
かっている。
【0016】前記基体部3のコンクリート内に混入され
る前記繊維としては、ガラス繊維、炭素等の無機繊維、
ステンレス等の金属繊維、合成樹脂等の繊維があげられ
るが、これ等の繊維をコンクリート内に混入することに
よりコンクリートが養生、固化した後に圧縮、引張、衝
撃性、靱性等を高くする。
【0017】透水性を有する前記表面層7を形成する場
合に使用される前記骨材4としては、例えば天然石やそ
の砕石の比較的角張った粒子、また赤玉土を焼成したも
ののほかセラミック等が使用される。そしてこの骨材4
の粒径は、天然石またはその砕石を使用する場合には3
mm〜10mm程度の大きさの粒度のものが使用され、またセ
ラミック等を使用する場合には1mm〜5mm 程度の粒度の
ものが使用される。また骨材4に使用される天然石また
はセラミックに様々な色彩のものを使用すれば、色彩に
変化をもたせ、町並みにマッチしたものが得られる。
【0018】また前記骨材4を結合するための結合剤5
として使用される合成樹脂としては、例えばエポキシ系
の接着剤、またはウレタン系不飽和ポリエステル系等の
接着剤が使用される。
【0019】そして骨材4に対して合成樹脂の結合剤5
を100:3 〜15(重量比)程度の割合で充分、均一に混
合して放置することにより、図5に示すように少なくと
も厚み方向に透水空隙6が設けられた表面層7が得られ
る。この透水空隙6の空隙率は、比較的角張った前記粒
度の天然石またはその砕石を使用した場合には、15〜25
%程度であり、また前記粒度のセラミックを使用した場
合には10〜20%程度に形成される。しかも透水空隙6の
空隙率は、合成樹脂の結合剤5の混合割合に応じて変化
することができる。
【0020】そして前記粒度の天然石またはその砕石を
用いて空隙率が15〜25%程度に形成される表面層7の透
水率は、4.5 〜5.5 ×10-2(cm /sec )程度である。ま
た前記粒度のセラミックを使用して空隙率が10〜20%程
度に形成される表面層7の透水率は、4.0 〜5.0 ×10-2
(cm/sec )程度である。
【0021】そして蓋本体2を成型するのには、先ず最
初に型枠内に強化繊維入りコンクリートFCを打設するこ
とにより、図1の上面の周囲外縁部に立壁部3aを設
け、しかも該立壁部3a内に複数の排水孔8を設けると
ともに表面層7との接合面における該立壁部3aの内側
の排水孔8にかけておよび隣接する排水孔8間に前記排
水孔8に向けて傾斜する集水斜面部9,9′を設けた基
体部3を形成する。
【0022】これには例えば図7に示すように、雄型K
1と雌型K2とよりなる型枠K内に前記繊維を混入した
強化繊維入りコンクリートFCを打設し、この強化繊維入
りコンクリートFCに50kgf/cm2 程度の圧力を加えて余分
な水分を排出して基体部3を形成するというプレス法に
よる方法がある。また基体部3を成型する2つ目の方法
には図9に示すように、型枠K′の下側の雄型K′1内
に強化繊維入りコンクリートFCを打設し、次いで雌型
K′2を雄型K′1内の繊維強化コンクリートFC内に押
し込んで養生、固化することにより、基体部3を天地逆
に成型する流し込みによる方法がある。さらに3つ目の
方法としては図10に示すように、横向きに設置した雌
型K″2に対して摺動可能に雄型K″1を組合せた型枠
K″内に強化繊維コンクリートFCを流し入れて養生、固
化後に雄型K″1を摺動して基体部3を成型する流し込
みによる方法がある。
【0023】その後、上記のようにして形成される基体
部3の上面に図8の如く、ネットNを重合して敷設す
る。このようにネットNを基体部3と表面層7との間に
介装するのは次期工程において表面層7を形成する骨材
4が基体部3に形成された排水孔8内に落下して排水孔
8を詰まらせて排水効率が低下するのを防止するため
と、骨材4を結合するための合成樹脂の結合剤5がネッ
トNに付着したり、またはネットNの網目を通じて下方
へ流れ出ることにより基体部3と表面層7との結合強度
を大きくするためである。このネットNとしては、ガラ
ス繊維、炭素等の無機繊維、金属繊維、合成樹脂の繊維
等により形成されるものがあげられる。
【0024】この際、ネットNを基体部3の表面に重合
する事前に、透水性の表面層7と、強化繊維入りの基体
部3との結合強度を向上するためにプライマー処理を基
体部3の表面に施すとよい。このプライマー処理とは、
基体部3と表面層7との接着を補助する処理である。
【0025】これには、その1つとして表面層7を形成
する骨材4を結合すると同時に基体部3を形成する無機
材料としての強化繊維入りコンクリートFCと、骨材4と
有機材料としての合成樹脂の結合剤5との混練物である
表面層7との異質の材料相互の親和性を高め、強固な密
着性を得るための化学的方法がある。親和性を高める結
合材料としては、エポキシ系、ウレタン系等の結合剤5
と同質系のものが望ましく、予備的に基体部3の表面に
塗布することもできる。
【0026】また基体部3と表面層7との密着性をより
高める方法として、基体部3の表面をグラフト加工やシ
ョット加工により疎面加工をし、密着力を確保し、結合
剤5の結合力を高める機械的方法がある。そして化学的
方法および/または上記機械的方法により、基体部3と
表面層7とに確実な密着性を確保できる。
【0027】さらに図8に示すように、粒状の骨材4を
結合剤5としての合成樹脂と混練した混練材料を、基体
部3の立壁部3a内に打設することにより、粒状の骨材
4を合成樹脂の結合剤5にて結合して少なくとも厚み方
向には透水空隙6を連通して設けた表面層7を、接合面
個所に敷設した前記ネットNを介して基体部3の上面に
形成する(図1、図2、図5参照)。
【0028】そして前記上げ底部3bは、この実施例に
おいては図2および図3に示すように、各排水孔8の下
方に近接してその中央部が最も深く凹んで左右方向へ向
かって下がり勾配の断面略円弧状の弓形傾斜部3b1
3b1 と、該弓形傾斜部3b 1 ,3b1 の外端部に連設
された水切斜面部3b2 ,3b2 とから形成することに
より、基体部3に設けた複数の排水孔8から側溝本体1
内に排水される雨水等の一部が、表面張力によって水滴
となって一個所に停滞することなく、自重により弓形傾
斜部3b1 ,3b1 を伝ってスムーズに左右方向に移動
して行き、その後水切斜面部3b2 ,3b2 を介して側
溝本体1内に落下させ、水切りを効率良く行うようにし
ている。
【0029】またこの上げ底部3bを蓋本体2の基体部
3の下面に、蓋本体2の敷設方向に向かって形成したの
は、基体部3を強度に耐え得るように薄肉にして蓋本体
2の軽量化をはかるのと、基体部3の左右縁に肉厚が厚
い厚肉部3c,3cを略対向して確保することによって
例えば地震、車両の乗り入れ等の衝撃等に対して耐衝撃
性を向上してカケやヒビ割れ等を防止して構造を堅牢化
することと、基体部3の上面に形成される表面層7内の
透水空隙6を流れる雨水等によって流される微塵等の滞
留時間を短くして効率的な排水を行うためである。
【0030】8は前記蓋本体2の前記立壁部3a内に該
蓋本体2の敷設方向に略交叉して適宜複数列、例えば図
1および図2に示すように、2列5行に形成された排水
孔であり、この排水孔8は図示の如く平面略矩形に形成
されるが、そのほかに図には示さないが、平面略長方
形、平面略円形に形成されることも考えられ、且つ雨水
を集水の上、排水用部品としての側溝本体1内への排水
を水切れが良く効率的に行うために、図3および図4に
示すように下方に末広がりの断面略台形に形成される
か、または図には示さないが筒形に形成される。
【0031】排水孔8は図1に示すように、充分な強度
の平坦な表面積Sを有する表面層7に対して排水孔8の
孔面積S′、設置個数、設置場所等を決定することによ
り、蓋本体2に対して如何なる方向から流れて来る雨水
等でも平均に且つ迅速に排水できることと、排水孔8の
設置場所、設置個数等に偏りがないため、ゴミ、微塵、
砂、ドロ等をつまりにくくすることと、仮にゴミ等がつ
まったとしても排除でき易くするようにしている。
【0032】図1乃至図3に示すように、前記排水孔8
を蓋本体2の敷設方向に略交叉して形成したのは、構造
的に堅牢に略対向する厚肉部3c,3cに対して該厚肉
部3c,3c間に位置する前記薄肉部が荷重、引張、靱
性等に対して耐えて折損する等の構造的な不都合を解消
して構造堅牢にするためである。
【0033】9,9′は集水斜面部であり、この集水斜
面部9,9′は上層の前記表層面7との接合面における
前記立壁部3aの内側上面および縦横に隣接して設けら
れる2行5列の前記排水孔8,8間の基体部3の上面に
それぞれ排水孔8に向けて傾斜するように形成されるこ
とにより、車道および舗道等の路面および表面層7内に
降った雨水、ゴミ、微塵等が表面層7の少なくとも厚み
方向の透水空隙6を通じて表面層7内に浸水した後に、
基体部3に設けた排水孔8内に集水するためのものであ
る。
【0034】またこの集水斜面部9,9′を繊維強化入
りコンクリートFCによって形成される基体部3と、粒状
の骨材4を合成樹脂の結合剤5によって結合することに
より形成される表面層7との接合面に形成したのは、表
面層7内に設けた少なくとも厚み方向の透水空隙6を通
じて浸透される雨水等の排水孔8に対する集水を効率良
く基体部3の上面において行うのと、表面層7と、基体
部3との接触面積を増大して表面層7と基体部3との固
着を構造堅牢に且つ確実にするためである。
【0035】このうち立壁部3aの内側に位置する集水
斜面部9は、2行5列に設けた前記排水孔8の前記立壁
部3aに最も近接する外周縁部に向けて傾斜するように
形成される。そしてこの集水斜面部9は図2、図3、図
5に示すように急勾配の第1の斜面部9aと、該斜面部
9aに連続して形成される緩勾配の第2の斜面部9bと
の2段階に形成されることにより、立壁部3aの内側に
形成される前記表面層7の設置厚みM′が、排水孔8に
向かう単一の斜面部のみで集水斜面部9を立壁部3a内
に形成した図6に示すような蓋本体2の外縁から相等距
離の設置厚みM″に較べて充分に厚みを確保できるの
で、表面層7が地震や車の走行により衝撃を受けたり、
または車両がその上面を横切る等の大きな荷重を受ける
場合に、該表面層7のカケやヒビ割れが確実に防止でき
るほか、透水性を有する表面層7の容積は増大され、透
水効率は向上される。また車道や舗道Hに面する基体部
3の外縁部から最も近く、雨水等によりゴミ、微塵、
砂、泥等が詰まって透水効率が損なわれ易い傾向にある
表面層7の外縁部付近の透水空隙6の流速を速められる
ので、ゴミ、微塵、砂、泥等を流出し、透水効率は向上
される。
【0036】本発明の一実施例は以上の構成からなり、
強化繊維入りコンクリートにて形成され、複数の排水孔
8が設けられた基体部3の表面は、粒状の骨材4を合成
樹脂の結合剤5にて結合した表面層7によって覆われて
いるので、ハイヒールを履いたり、杖をついて歩行を行
う場合に、その歩行者はハイヒールの踵部や杖が表面層
7によって覆われて排水孔8内に嵌まることがなくな
り、安全に歩行が行なえる。また木の葉や比較的大きな
ゴミが排水孔8から排水用部品としての側溝本体1内に
侵入するのを表面層7によって防がれる。
【0037】しかも例えば車道、舗道に降る雨や蓋本体
2の表面に降る雨は、粒状の骨材4を合成樹脂の結合剤
5にて結合することにより少なくとも厚み方向に連通し
た透水空隙6を通じて表面層7内に浸透して行く。
【0038】そしてこの表面層7との接合面における基
体部3の上面には、該基体部3の周囲に設けた立壁部3
aから複数の排水孔8の外縁にかけておよび複数の排水
孔8のうち隣接する複数の排水孔8間に、それぞれ排水
孔8に向けて傾斜する集水斜面部9,9′が設けられて
いるので、表面層7の少なくとも厚み方向に骨材4間に
おいて形成される透水空隙6内を浸透して来る雨水等
は、集水斜面部9,9′の勾配に沿って集水されながら
複数の排水孔8内に平均に且つ確実に案内されて流れ落
ちて行く。
【0039】この際、基体部3の外縁に設けた立壁部3
aの内側部分において、立壁部3aから複数の排水孔8
の外縁にかけて設けた集水斜面部9は、急傾斜の第1の
斜面部9aが形成されているので、表面層7内の透水空
隙6内を浸透して来る雨水等は斜面部9aの急傾斜と表
面張力とにより流速が速まる。従って小さなゴミ、砂、
泥等が集まり易く、詰まり易い蓋本体2の外縁に近い表
面層7の外縁部7aに位置する透水空隙6は、ゴミ等に
よって詰まることが無く、雨水等を常時、効率的に排水
孔8へ案内して集水され、側溝本体1内に流れ落ちる。
【0040】そして排水孔8内に流れ落ちる雨水等の一
部は、図3に示すように排水孔8の下方に近接してその
中央部が最も深く凹んで左右方向へ向かって下がり勾配
の断面略円弧状の弓形傾斜部3b1 ,3b1 と、該弓形
傾斜部3b1 ,3b1 の外端部に連設された水切斜面部
3b2 ,3b2 とよりなる上げ底部3bが形成されてい
るので、上げ底部3bの下面に付着して滞留することな
く、速やかに弓形傾斜部3b1 ,3b1 と、水切斜面部
3b2 ,3b2 とを伝って水切りが良く側溝本体1内に
流れ落ち、効率的な排水が行える。
【0041】また衝撃を受けたり、荷重を受けたりする
ことによってカケやヒビを生じ易く、骨材4が合成樹脂
の結合剤5によって結合された表面層7の外縁部7a
は、前述のように、強化繊維入りコンクリートFCにて形
成した基体部3の周囲に設けた立壁部3aによって図
1、図3、図4に示すように保護されるので、カケやヒ
ビが表面層7内に入るのが防止される。
【0042】そして表面層7の外縁部7aは前述のよう
に基体部3の上面周囲に設けた立壁部3a内に囲まれる
ことにより蓋本体2の同一平面下での表面層7のズレ動
きが阻止されるのと、表面層7に対する基体部3の接合
面には基体部3の上面周囲に設けた立壁部3aから複数
の排水孔8の外縁に向かっておよび隣接する複数の排水
孔8間に、排水孔8に向けて傾斜する集水斜面部9,
9′が形成されることにより、表面層7に対する基体部
3の接合面が単なる平坦面とは異なり、凹凸になって表
面層7の下面と基体部3の上面との接触面積が増大して
摩擦係数が大きくなるのと、表面層7に対する基体部3
の接合面にはネットNが敷設されて補強されることによ
り合成樹脂の結合剤5による基体部3と表面層7との結
合度を高めることとから、基体部3と表面層7とは引
張、圧縮、衝撃、靱性等に対して一体に結合されること
により、構造堅牢になる。
【0043】また基体部3自体、その下面が上げ底部3
bに形成されることにより厚みが薄くなって軽量化され
ても、その内部にはガラス繊維、炭素等の無機繊維、ス
テンレス等の金属繊維、さらには合成樹脂等の繊維が混
入されているので、コンクリートのみによって基体部3
が形成される場合に比較して厚みが薄くても引張、圧
縮、衝撃性、靱性が高まり、構造堅牢となる。
【0044】しかも基体部3の下方に設けた上げ底部3
bは、中央部が最も深く凹んで左右方向へ向かって下が
り勾配の断面略円弧状の弓形傾斜部3b1 ,3b1 と、
該弓形傾斜部3b1 ,3b1 の外端部に連設された水切
斜面部3b2 ,3b2 とよりなるアーチ形に形成されて
いるので、衝撃、荷重等の特に上方からの力は弓形傾斜
部3b1 ,3b1 と、水切斜面部3b2 ,3b2 とを伝
って応力分散され、高い剛性を発揮する。
【0045】そのうえ、図1に示すように例えば2行5
列の複数の排水孔8を蓋本体2の敷設方向に略交叉して
形成しているので、構造的に堅牢な厚肉部3c,3cに
対してこの該厚肉部3c,3c間に位置する薄肉部が荷
重、引張、衝撃、靱性等に耐えて折損する等の不都合は
ない。
【0046】図11乃至図14に示すものは本発明の他
の実施例であり、前記第1実施例が基体部3の上面周囲
に立壁部3aを設け、そしてその立壁部3a内において
骨材4を結合剤5にて結合した表面層7の周囲の外縁部
7aを包み込むように基体部3の上面に表面層7を形成
しているが、この実施例においては蓋本体2の敷設方向
に略対向する立壁部3a,3aを設けて表面層7の略対
向する外縁部7a,7aを包み込むようにした点が前記
第1実施例とは異なり、そのほかは前記第1実施例と同
様な構成、作用・効果がある。
【0047】さらに図15乃至図18に示すものは本発
明の第3実施例であり、この実施例においては前記第1
実施例および第2実施例とは異なり、基体部3の外縁部
に立壁部3aを設けることなく、強化繊維コンクリート
FCにて形成された基体部3の表面に、骨材4を結合剤5
にて結合した表面層7を形成したものであり、そして表
面層7に対する基体部3との接合面に複数の排水孔8に
向かう集水斜面部9,9′を設けて集水を効率良く行う
ほか、基体部3の下面に排水孔8と近接する上げ底部3
bを形成することにより、水切りと排水とを効率的に行
うようにした点は前記第1実施例および第2実施例と同
様の作用を奏する。
【0048】
【考案の効果】本発明は以上のように、繊維強化入りコ
ンクリートにて形成された基体部の表面の表面層により
ハイヒールの踵部や杖を使用する歩行者の杖が基体部に
設けた排水孔内に嵌まって躓く等の不都合を生ずること
なく安全な歩行が行える。また粒状の骨材を合成樹脂の
結合剤により結合した表面層によりゴミ、砂、泥等が側
溝本体等の排水部品内に侵入するのが阻止されてゴミ詰
まりにより滞留することがなくなり、雨水等の排水が効
率的に行える。従って腐敗臭等がなくなり、衛生的であ
る。しかも軽量にして運搬および施工が容易となり、側
溝本体等の排水用部品内の清掃作業も容易に行なえ、さ
らには地震、車両の乗り入れ等の衝撃を受けたり、大き
な荷重を受けた場合のカケやヒビ割れを生ぜず、構造的
に堅牢となり、製作は容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図2】同じく分解斜面図である。
【図3】同じく敷設した状態の図1のA−A′矢視断面
図である。
【図4】図1のB−B′断面図である。
【図5】同じく蓋本体の拡大断面図である。
【図6】同じく蓋本体の他例を示す拡大断面図である。
【図7】本実施例の基体部を製造する一例を示す断面図
である。
【図8】同じく基体部の表面にネットを介して表面層を
形成する場合の一例を示す断面図である。
【図9】基体部を流し込み法によって成型する一例を示
す断面図である。
【図10】同じく基体部を横打ちすることにより成型す
る流し込み法の一例を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す斜面図である。
【図12】同じく表面層の半分を剥離した状態を示す平
面図である。
【図13】同じく蓋本体の横断面図である。
【図14】同じく蓋本体の縦断面図である。
【図15】同じく第3実施例を示す斜面図である。
【図16】同じく表面層の半分を剥離した状態を示す平
面図である。
【図17】同じく横断面図である。
【図18】同じく蓋本体の縦断面図である。
【符号の説明】
1 側溝本体 2 蓋本体 3 基体部 3a 立壁部 3b 上げ底部 3b1 弓形傾斜部 3b2 水切り傾斜部 3c 厚肉部 4 骨材 5 結合剤 6 透水空隙 7 表面層 8 排水孔 9 集水斜面部 9a 第1の斜面部 9b 第2の斜面部 9′ 集水斜面部 N ネット K 型枠 K1 雄型 K2 雌型 K′1 雄型 K′2 雌型 K″1 雄型 K″2 雌型

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維入りコンクリートにて形成さ
    れ、複数の排水孔を設けた基体部と、該基体部の表面に
    形成され、粒状の骨材を合成樹脂の結合剤にて結合する
    ことにより少なくとも厚み方向に連通する透水空隙を有
    する表面層とにより蓋本体を形成し、前記基体部の上面
    の前記表面層との接合面には基体部の外縁より前記排水
    孔の外縁にかけておよび隣接する排水孔間に排水孔に向
    けて傾斜する集水斜面部を形成したことを特徴とする排
    水用部品の蓋。
  2. 【請求項2】 前記表面層と前記基体部との接合面にネ
    ットを敷設したことを特徴とする請求項1に記載の排水
    用部品の蓋。
  3. 【請求項3】 前記基体部の上面の周囲外縁部に前記表
    面層の外縁部を包み込む立壁部を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の排水用部品の蓋。
  4. 【請求項4】 前記基体部の少なくとも略対向する上面
    外縁部に前記表面層の外縁部を包み込む立壁部を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の排水用部品の蓋。
  5. 【請求項5】 前記集水斜面部は、前記排水孔に向かう
    少なくとも2段階の傾斜面が連設されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の排水用部品の蓋。
  6. 【請求項6】 排水用部品に着脱可能に被冠する前記蓋
    本体の敷設方向に略交叉して前記表面層に対する前記基
    体部の接合面個所に適宜複数列、前記排水孔を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の排水用部品の蓋。
  7. 【請求項7】 前記強化繊維がガラス、炭素等の無機繊
    維、金属繊維、合成樹脂の繊維の何れかであることを特
    徴とした請求項1に記載の排水用部品の蓋。
  8. 【請求項8】 前記基体部の下面が上げ底になっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の排水用部品の蓋。
  9. 【請求項9】 前記ネットが、ガラス繊維、炭素等の無
    機繊維、ステンレス等の金属繊維、合成樹脂等の何れか
    により形成されたことを特徴とする請求項2に記載の排
    水用部品の蓋。
  10. 【請求項10】 型枠内に強化繊維入りコンクリートを
    打設することにより複数の排水孔を有し、且つ表面層と
    の接合面には外縁より前記排水孔の外縁にかけておよび
    隣接する前記排水孔間に排水孔に向けて傾斜する集水斜
    面部を設けた基体部を形成する工程と、該基体部の上面
    にネットを重合して敷設する工程と、粒状の骨材を合成
    樹脂の結合剤にて結合することにより少なくとも厚み方
    向に透水空隙を有する表面層を前記ネットを介して前記
    基体部の上面に形成する工程とから成る排水用部品の蓋
    の成型方法。
  11. 【請求項11】 型枠内に強化繊維入りコンクリートを
    打設することにより複数の排水孔を有し、且つ表面層と
    の接合面には外縁より前記排水孔の外縁にかけておよび
    隣接する前記排水孔間に排水孔に向けて傾斜する集水斜
    面部を設けた基体部を形成する工程と、該基体部の表面
    をプライマー処理する工程と、プライマー処理した前記
    基体部の上面にネットを重合して敷設する工程と、粒状
    の骨材を合成樹脂の結合剤にて結合することにより少な
    くとも厚み方向に透水空隙を有する表面層を前記ネット
    を介して前記基体部の上面に形成する工程とから成る排
    水用部品の蓋の成型方法。
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