JPH06194559A - 急速変形圧電アクチュエータ - Google Patents

急速変形圧電アクチュエータ

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JPH06194559A
JPH06194559A JP34736092A JP34736092A JPH06194559A JP H06194559 A JPH06194559 A JP H06194559A JP 34736092 A JP34736092 A JP 34736092A JP 34736092 A JP34736092 A JP 34736092A JP H06194559 A JPH06194559 A JP H06194559A
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JP
Japan
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actuator
piezoelectric element
speed
pulse
actuator body
Prior art date
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JP34736092A
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English (en)
Inventor
Koichi Umeyama
広一 梅山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は駆動電圧のパルス波の立ち上りと立ち
下りの速度を変えずにアクチュエータ本体のスピードコ
ントロールを行ない、耐久性がよく、動作速度を遅くす
る場合でも安定して動作させることを最も主要な特徴と
する。 【構成】パルス波の立ち上りと立ち下りの速度を変えず
にパルス波の単位時間当りのパルス数を変えることによ
り、アクチュエータ本体8の駆動速度を調整する波形切
換えスイッチを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばカメラや内視鏡等
の光学装置のズーム機構や絞り機構、或いは細胞内に遺
伝子を導入する為のマニピュレータの進退機構や放電加
工機の電極の移動装置に使用される急速変形圧電アクチ
ュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からカメラや内視鏡等の光学装置の
ズーム機構や絞り機構、或いは細胞内に遺伝子を導入す
る為のマニピュレータの進退機構や放電加工機の電極の
移動装置に使用されるアクチュエータとして例えば特公
平4−52070号公報、特開平4−177214号公
報に示す急速変形圧電アクチュエータが知られている。
【0003】この種の急速変形圧電アクチュエータには
図12(A)〜(D)に示すように圧電素子aの一端部
に慣性体b、他端部に移動体cが接合され、移動体cが
静止部材dに摩擦係合されたアクチュエータ本体eが設
けられている。
【0004】そして、このアクチュエータ本体eの動作
時には圧電素子aに電圧の立ち上りと立ち下りの速度の
違うパルス波を印加することにより、圧電素子aの変位
の急激な変化や、ゆっくりとした変化を生じさせて移動
体cを静止部材dに沿って摺動させるようになってい
る。
【0005】すなわち、図12(A)〜(D)に示すよ
うにアクチュエータ本体eを左方向に移動させる場合に
は次のような動作が行なわれる。まず、動作スタート
前、質量Mが大きい移動体cは図12(A)に示すよう
に静止部材d上に置かれて静摩擦力で保持され、圧電素
子aは縮んだ状態になっている。このため、質量mが小
さい慣性体bは前方の移動体cに引き寄せられて待機さ
れている。
【0006】この状態から圧電素子aに高圧の駆動電圧
を瞬時に印加して圧電素子aを急激に伸ばすと、図12
(B)に示すように移動体cと慣性体bとが互いに逆方
向に同時に移動する。このとき、移動体cは動摩擦力を
受けながら前方へ距離Δm1移動する。
【0007】続いて、圧電素子aに対する印加電圧を比
較的ゆっくりと低減させて圧電素子aを縮めて移動体c
側へ慣性体bを一定の加速度で引き戻す。このとき、移
動体cは静止部材dとの静摩擦力で保持されて静止する
ようにその加速度による慣性力がその摩擦力より小さく
なる印加電圧に調整しておく。
【0008】さらに、圧電素子aが十分に縮んだところ
で、通電を急に止めて慣性体bの動きを急に止め、引き
戻し動作を急に停止させる。すると、図12(C)に示
すように慣性体bが移動体cに衝突する作用となり、こ
れによってアクチュエータ本体e全体が摩擦力に打ち勝
って前進を始め、移動体cの動摩擦力によって運動エネ
ルギが失われるまで移動して停止する。この動作によっ
て、アクチュエータ本体e全体が図12(D)に示すよ
うに前方へ距離Δm2 移動する。
【0009】したがって、この1サイクルの動作でΔm
1 +Δm2 の距離を前進させることができ、この微動前
進動作を繰り返すことにより、アクチュエータ本体e全
体を大きく前進させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あってはアクチュエータ本体eの動作時にアクチュエー
タ本体eの動作スピードを変える場合には電圧や周波数
を変えるようにしている。ここで、アクチュエータ本体
eの動作スピードが標準状態の場合にはアクチュエータ
本体eに印加される駆動電圧は図13(A)に示す標準
のパルス波w1 となり、アクチュエータ本体eの速度を
遅くする場合にはアクチュエータ本体eの駆動電圧は図
13(B)に示すパルス波w2 となる。
【0011】すなわち、上記従来構成のものにあっては
アクチュエータ本体eの動作スピードを変える場合には
駆動電圧の電圧変化量(ΔV)と変化にかける時間(Δ
t)とが一緒に変わるので、ΔV/Δtが大きくなり過
ぎた場合は耐久性に問題が生じ、ΔV/Δtがある値以
下になると突然アクチュエータ本体eが動かなくなり、
リニアなスピードのコントロールができない問題があ
る。
【0012】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、駆動電圧の電圧変化量(ΔV)と変化
にかける時間(Δt)との比率(パルス波の立ち上りと
立ち下りの速度)を変えずにアクチュエータ本体のスピ
ードコントロールを行なうことができ、耐久性がよく、
動作速度を遅くする場合でも安定して動作させることが
できる急速変形圧電アクチュエータを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は圧電素子の一端
部に慣性体、他端部に移動体が接合され、前記移動体が
静止部材に摩擦係合されたアクチュエータ本体と、電圧
の立ち上りと立ち下りの速度が違うパルス波を前記圧電
素子に印加して前記アクチュエータ本体を駆動する駆動
手段と、前記パルス波の立ち上りと立ち下りの速度を変
えずに前記パルス波の単位時間当りのパルス数を変える
ことにより前記アクチュエータ本体の駆動速度を調整す
る速度調整手段とを具備したものである。
【0014】
【作用】アクチュエータ本体のスピードコントロール時
には速度調整手段によってパルス波の立ち上りと立ち下
りの速度を変えずにパルス波の単位時間当りのパルス数
を変えてアクチュエータ本体の駆動速度を調整すること
により、アクチュエータ本体の耐久性を高め、動作速度
を遅くする場合でも安定して動作させるようにしたもの
である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図3
を参照して説明する。図1は内視鏡1の挿入部2の先端
に配設された先端構成部3の概略構成を示すものであ
る。この先端構成部3には図示しない照明光学系ととも
に、観察光学系4が配設されている。
【0016】この観察光学系4には先端構成部3の本体
3aに固定されたカバーガラス5とこのカバーガラス5
に対して接離する方向(内視鏡1の光軸方向)に移動可
能に支持された対物レンズ6とが設けられている。
【0017】また、7は対物レンズ6のレンズ枠、8は
このレンズ枠7を内視鏡1の光軸方向に移動操作する急
速変形圧電アクチュエータの本体である。このアクチュ
エータ本体8には先端構成部本体3aに固定された固定
管(静止部材)9内に収容された積層圧電素子10が設
けられている。
【0018】この圧電素子10の一端部には慣性体1
1、他端部には移動体12がそれぞれ接合されている。
この場合、慣性体11および移動体12は積層圧電素子
10の伸縮方向と垂直な面に接着されている。
【0019】さらに、移動体12の後端部には弾力性を
備えた梁部13が設けられている。そして、移動体12
を固定管9内に圧入させた際にこの梁部13の弾力によ
り移動体12が固定管9の内周面に摩擦係合されてい
る。
【0020】また、慣性体11の先端部外周面には突起
部14が突設されている。この突起部14と固定管9と
の間の隙間Dは積層圧電素子10と慣性体11における
内視鏡1の光軸方向の長さとを合わせた長さをL、圧電
素子10の許容曲げ角をαとした場合に次の数1に示す
関係となるように選ばれている。
【0021】
【数1】 さらに、慣性体11の先端部には連結部材15の上部に
後端側に向けて突設された突設部16が固定されてい
る。この連結部材15の下端部はレンズ枠7の先端部外
周面に固定されている。そして、この連結部材15を介
して慣性体11がレンズ枠7に連結されている。
【0022】また、積層圧電素子10にはリード線17
の一端が電気的に接続されている。このリード線17の
他端はアクチュエータ駆動回路(駆動手段)18に電気
的に接続されている。
【0023】図2はこのアクチュエータ駆動回路18を
示すものである。このアクチュエータ駆動回路18には
2つの(第1,第2の)三角波発振器19、20が設け
られている。
【0024】ここで、第1の三角波発振器19は第1の
アナログスイッチ21の第1の接点21aに接続されて
いる。この第1のアナログスイッチ21の共通接点21
cは第2のアナログスイッチ22および出力スイッチ2
3を介して増幅回路24に接続されている。この増幅回
路24はリード線17を介して積層圧電素子10に接続
されている。
【0025】また、第2の三角波発振器20は電圧リミ
ッタ25を介して第1のアナログスイッチ21の第2の
接点21bに接続されている。この第1のアナログスイ
ッチ21は波形切換えスイッチ(速度調整手段)26に
接続されており、この波形切換えスイッチ26の切換え
操作に連動して第1のアナログスイッチ21が切換え操
作されるようになっている。
【0026】さらに、第2のアナログスイッチ22には
無安定マルチバイブレータ27が接続されている。この
無安定マルチバイブレータ27にはデューティー比可変
抵抗28が接続されている。
【0027】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、急速変形圧電アクチュエータ本体8の動作時には
圧電素子10に図3に示すように電圧の立ち上りと立ち
下りの速度が違う駆動信号のパルス波を印加することに
より、慣性体11に加速度を与え、その慣性力により移
動体12を摩擦力に抗して滑らせて移動させる。
【0028】この場合、本実施例では単位時間に圧電素
子10に印加される駆動信号のパルス波(図3のTV1
またはリミッタ出力)のパルス数を第2のアナログスイ
ッチ22で制御することにより、アクチュエータ本体8
を前進動作、或いは後退動作させる際の移動速度を変え
ることができる。
【0029】このとき、第2のアナログスイッチ22の
on−offは無安定マルチバイブレータ27の方形波
パルス(図3のMV)により行なわれる。また、アクチ
ュエータ本体8の前進動作および後退動作は第1のアナ
ログスイッチ21により切換えられる。この第1のアナ
ログスイッチ21の切換えは波形切換えスイッチ26に
より第1のアナログスイッチ21に印加される電圧(図
3のSW)により行なわれる。
【0030】そして、アクチュエータ本体8が前進動
作、または後退動作することにより、レンズ枠7が内視
鏡1の光軸方向に沿って前進動作、または後退動作して
観察光学系4のズーム動作やフォーカス動作が行なわれ
る。
【0031】また、本実施例のアクチュエータ本体8は
外部からの衝撃力に対する耐性を持たせる為に、慣性体
11と固定管9との間の隙間Dを小さくすることによ
り、圧電素子10がこの素子10の許容曲げ角以上に曲
がらないように設定されている。
【0032】そこで、上記構成のものにあってはアクチ
ュエータ本体8のスピードコントロール時には無安定マ
ルチバイブレータ27の方形波パルス(図3のMV)に
より、第2のアナログスイッチ22のオン−オフ操作を
行ないこの第2のアナログスイッチ22で単位時間に圧
電素子10に印加される駆動信号のパルス波(図3のT
1 またはリミッタ出力)のパルス数を制御することに
より、アクチュエータ本体8を前進動作、或いは後退動
作させる際の移動速度を変えるようにしているので、図
3の駆動信号で示す圧電素子10に印加されるパルス波
の立ち上りや立ち下りは無安定マルチバイブレータ27
のデューティー比を変えても変わらない。
【0033】そのため、アクチュエータ本体8の移動速
度を無安定マルチバイブレータ27のデューティー比だ
けでリニアに決めることができるので、パルス波の立ち
上りと立ち下りの速度を変えずにパルス波の単位時間当
りのパルス数を変えてアクチュエータ本体8の駆動速度
を調整することができ、アクチュエータ本体8の耐久性
を高め、アクチュエータ本体8の動作速度を遅くする場
合でも安定して動作させることができる。
【0034】また、図4〜図6(D)は本発明の第2の
実施例を示すものである。これは、内視鏡1の観察光学
系4のレンズ枠7を内視鏡1の光軸方向に移動操作する
急速変形圧電アクチュエータの本体の構成を変更したも
のである。すなわち、本実施例のアクチュエータ本体3
1にはこのアクチュエータ本体31の発生力を拡大する
ためのアクチュエータ発生力増幅用の第2のアクチュエ
ータ36が設けられている。
【0035】この場合、アクチュエータ本体31には先
端構成部本体3aに固定された固定管32内に収容され
た第1の積層圧電素子33が設けられている。この圧電
素子33の一端部には慣性体34、他端部には略L字形
状の移動体35がそれぞれ接合されている。この場合、
慣性体34および移動体35の縦壁部35aは積層圧電
素子33の伸縮方向と垂直な面に接着されている。な
お、この積層圧電素子33の外周面には耐湿性を上げる
ためのパリレンが10μm程度の厚さにコートされてい
る。
【0036】また、第2のアクチュエータ36には第2
の積層圧電素子37が設けられている。この圧電素子3
7の一端部は移動体35の縦壁部35a、他端部は圧接
材38にそれぞれ接合されている。この場合、移動体3
5の縦壁部35aおよび圧接材38は圧電素子37の伸
縮方向と垂直な面にそれぞれ接着されている。
【0037】さらに、移動体35の横壁部35bと圧接
材38との間には弾性材39が挟まれている。そして、
圧接材38は弾性材39の弾力により、固定管32に押
し付けられている。なお、慣性体34は連結部材15を
介して可動レンズ枠7に連結されている。
【0038】また、積層圧電素子33はリード線を介し
てアクチュエータ駆動回路40に接続されている。さら
に、第2の積層圧電素子37はリード線を介してアクチ
ュエータ発生力増幅用の制御回路41に接続されてい
る。
【0039】図5(A)はアクチュエータ駆動回路40
を示すものである。このアクチュエータ駆動回路40に
はデューティー比可変抵抗が接続された無安定マルチバ
イブレータ42が設けられており、この無安定マルチバ
イブレータ27には2つの(第1,第2の)ワンショッ
トバイブレータ43,44が接続されている。
【0040】ここで、第1のワンショットバイブレータ
43は第1のアナログスイッチ45を介して第2のアナ
ログスイッチ47の第1の接点に接続されている。この
第2のアナログスイッチ47の共通接点は出力スイッチ
48を介して増幅回路49に接続されている。この増幅
回路49はリード線を介して積層圧電素子33に接続さ
れている。
【0041】また、第2のワンショットバイブレータ4
4は第3のアナログスイッチ46を介して第2のアナロ
グスイッチ47の第2の接点に接続されている。この第
2のアナログスイッチ47は波形切換えスイッチ50に
接続されており、この波形切換えスイッチ50の切換え
操作に連動して第2のアナログスイッチ47が切換え操
作されるようになっている。
【0042】また、図5(B)はアクチュエータ発生力
増幅用の制御回路41を示すものである。この制御回路
41には印加電圧を例えば5Vまたは−5Vに切換える
スイッチ51が設けられている。このスイッチ51は抵
抗52、増幅回路53を介して第2の積層圧電素子37
に接続されている。
【0043】次に、上記アクチュエータ本体31および
第2のアクチュエータ36の作用を図5(C)および図
6(A)〜(D)を参照して説明する。まず、第2のア
クチュエータ36は発生力増幅用の制御回路41のスイ
ッチ51を切り換えることにより、第2の積層圧電素子
37が伸張、または収縮して圧接材38を弾性材39を
中心に角度θ傾ける。
【0044】ここで、圧電素子37が伸張した場合には
図6(B)に示すように圧接材38の上端部が移動体3
5の縦壁部35aから離れる方向に角度θ傾き、圧電素
子37が収縮した場合には図6(D)に示すように圧接
材38の上端部が移動体35の縦壁部35a側に接近す
る方向に角度θ傾く。
【0045】なお、図6(A)に示すように圧接材38
が傾いていない状態の圧接材38が固定管32を押す力
をfとすると、圧接材38を傾けた場合、アクチュエー
タ本体31の進行方向にfsinθの力が生じる。
【0046】また、圧接材38が固定管32を押す力は
fcosθになる。そして、急速変形圧電アクチュエー
タの原理で発生する力Fは移動体35に与えられている
静止摩擦力の1/2〜1/5倍なので圧接材38を傾け
た場合は次の数2に示す通りとなる。
【0047】
【数2】 ここで、θは十分小さく、sinθが略1/10程度に
なるように圧電素子37の伸縮量を選べばcosθは略
1なので、急速変形圧電アクチュエータの原理で発生す
る力Fは略μ(1/2〜1/5)fとなり、圧接材38
を傾ける前とほとんど変わらない。
【0048】したがって、第2のアクチュエータ36の
作用によって圧接材38を傾けることにより、fsin
θの力がアクチュエータ本体31の進行方向に生じてい
るので、アクチュエータ本体31の発生力はfsinθ
だけ大きくなる。
【0049】 また、アクチュエータ本体31を前進また
は後退動作させる三角形パルス(V1 )や台形パルス
(V2 )は図5(C)に示すようにワンショットバイブ
レータ43,44により発生した方形波パルスでアナロ
グスイッチ45,46をスイッチングし、出力を0Vと
5Vの間で切り換える。その際、併設したRC回路で積
分させることにより作られる。
【0050】ワンショットバイブレータ43,44は無
安定マルチバイブレータ42の方形波パルス(MV)に
よりトリガがかけられる。無安定マルチバイブレータ4
2の発振周波数を変えれば単位時間当りの三角パルスや
台形パルスの発生率も変わるので、アクチュエータ本体
31の移動速度も変わる。
【0051】無安定マルチバイブレータ42の発振周波
数を変えても三角波パルスや台形パルスの電圧の立ち上
りや立ち下り速度はRC回路の時定数だけで決まるの
で、変わらない。なお、台形パルスと三角パルスの切り
換えはスイッチ50でアナログスイッチ47に印加する
電圧を切り換えることにより行なう。
【0052】そして、上記のような作用でアクチュエー
タ本体31を内視鏡1の光軸に沿って前進動作、または
後退動作させることにより、観察光学系4のズーム動作
やフォーカス動作が行なわれる。
【0053】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施例と同じ効果を得ることができるとともに、この実
施例ではアクチュエータ発生力増幅用の第2のアクチュ
エータ36によってアクチュエータ本体31の発生する
力を大きくすることができるので、内視鏡1のサイズを
変えずに重いレンズ枠7も動せるようになり、設計の自
由度が上がる。
【0054】また、図7および図8は本発明の第3の実
施例を示すものである。これは、急速変形圧電アクチュ
エータの本体の構成をさらに変更したものである。すな
わち、本実施例のアクチュエータ本体61には固定管6
2内に収容された積層圧電素子63が設けられている。
この圧電素子63の一端部には慣性体64、他端部には
略L字形状の移動体65がそれぞれ接合されている。こ
の場合、慣性体64および移動体65の縦壁部は積層圧
電素子63の伸縮方向と垂直な面に接着されている。な
お、移動体65の底面には球面が形成されている。
【0055】さらに、慣性体64にはバイモルフ素子6
6の一端部がはめ込まれて固定されている。このバイモ
ルフ素子66の他端部は図1に示す可動レンズ枠7には
め込まれている。
【0056】また、移動体65の横壁部上には圧接材6
7および弾性材68が配設されている。この場合、弾性
材68は移動体65の横壁部と圧接材67との間に挟ま
れている。そして、圧接材67は弾性材68の弾力によ
り、固定管62に押し付けられている。
【0057】また、積層圧電素子63にはリード線69
を介してアクチュエータ駆動回路40が接続されてい
る。さらに、バイモルフ素子66にはリード線70を介
してアクチュエータ発生力増幅用の制御回路41に接続
されている。
【0058】そして、上記構成のものにあってはアクチ
ュエータ発生力増幅用の制御回路41のスイッチ51を
切り換えることにより、図8に示すようにバイモルフ素
子66が湾曲変形して移動体65を傾ける。これによ
り、第2の実施例のアクチュエータと同様にアクチュエ
ータ本体61の進行方向にfsinθの力が生じてアク
チュエータ本体61の発生力は大きくなる。
【0059】また、図9および図10は本発明の第4の
実施例を示すものである。これは、第1の実施例の急速
変形圧電アクチュエータ本体8のアクチュエータ駆動回
路の構成を変更したものである。すなわち、この実施例
のアクチュエータ駆動回路は図9に示す構成になってい
る。
【0060】そして、このアクチュエータ駆動回路の動
作時にはマニュアルスイッチ71をオン操作することに
より、ワンショットバイブレータ72より1パルス出力
され、NOR回路73より1パルス出力される。続い
て、ワンショットバイブレータ74よりディレイ値
(T)だけ遅れたパルスがワンショットバイブレータ7
A1にトリガをかける。
【0061】ワンショットバイブレータ76A1よりパル
スが出力されると、アナログスイッチ77A1をオン操作
してVA1が出力される。さらに、これと同時にパルスの
立ち下りがワンショットバイブレータ76A2にトリガを
かける。そして、このワンショットバイブレータ76A2
から出力されたパルスにより、アナログスイッチ77A2
をオン操作してVA2が出力される。このようにVAnまで
出力される。同様に、VB1〜VBnまで出力される。
【0062】また、ワンショットバイブレータ76An
出力はNOR回路73に入力されるので、VA1〜VAn
またはVB1〜VBnの出力はいづれも周期的に出力される
ようになる。
【0063】さらに、VA1〜VAnの出力とVB1〜VBn
出力はアナログスイッチ78により選択された後、出力
スイッチ79およびLPF80を通ってT時間のフラッ
ト域を持つ三角波や台形波になる。
【0064】ここで、Tの値はワンショットバイブレー
タ74に併設されている可変抵抗75の抵抗値を変える
ことにより適宜調整することができる。そして、Tの値
を変化させることにより、三角波や台形波の単位時間に
おける発生率を変えられる。これによりアクチュエータ
本体8の移動速度が変化する。このとき、アクチュエー
タ本体8の移動速度が変化しても三角波や台形波の立ち
上りや立ち下りの速度は変わらない。
【0065】そして、この実施例のアクチュエータ駆動
回路でも第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。なお、この第3の実施例のアクチュエータ駆動回路
はマイクロコンピュータとD/Aコンバータ及び適当な
プログラムを使っても実現できる。
【0066】また、図11(A)は第1の実施例のアク
チュエータ本体8の第1の変形例を示すものである。こ
の変形例では慣性体11における積層圧電素子10との
接着面にこの接着部分を囲むリング状の溝91が形成さ
れている。
【0067】さらに、移動体12には積層圧電素子10
との接着面側に積層圧電素子10の周囲を囲む状態に突
設された円筒状の保護筒部92が形成されている。この
移動体12の保護筒部92の先端は慣性体11のリング
状溝91に嵌め込まれている。また、この保護筒部92
と積層圧電素子10の間には弾性材93が充填され、慣
性体11と積層圧電素子10と移動体12との間は接着
されている。この場合、慣性体11のリング状溝91の
内底部と保護筒部92の先端部との間には適宜の隙間が
形成されており、この保護筒部92が圧電素子10の伸
縮の邪魔にならないようになっている。
【0068】そこで、上記構成のものにあっては圧電素
子10の外周面を移動体12の保護筒部92で補強する
ことができるので、アクチュエータ本体8の耐衝撃性を
高めることができる。
【0069】また、図11(B)は第1の実施例のアク
チュエータ本体8の第2の変形例を示すものである。こ
の変形例では慣性体11における積層圧電素子10との
接着面側に積層圧電素子10の周囲を囲む状態に突設さ
れた円筒状の保護筒部101が形成されている。
【0070】この保護筒部101の突出端部は移動体1
2における積層圧電素子10との接着面側の小径部の外
周面を囲む状態に延設されている。この場合、移動体1
2における積層圧電素子10との接着面側の小径部の基
端部側の大径部と保護筒部101の突出端部との間には
適宜の隙間が形成されており、この保護筒部92が圧電
素子10の伸縮の邪魔にならないようになっている。
【0071】また、移動体12の外周面と保護筒部10
1との間の隙間Dは積層圧電素子10の伸縮方向の長さ
をL、圧電素子10の許容曲げ角αとした場合に前記数
1に示す関係となるように選ばれている。さらに、積層
圧電素子10と保護筒部101との間には弾性材102
が充填されている。
【0072】そこで、上記構成のものにあっても圧電素
子10の外周面を慣性体11の保護筒部102で補強す
ることができるので、アクチュエータ本体8の耐衝撃性
を高めることができる。さらに、慣性体11の保護筒部
101と移動体121との間の隙間Dを小さくすること
により、圧電素子10がこの素子10の許容曲げ角以上
に曲がらないようになっている。
【0073】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。
【0074】
【発明の効果】本発明によればパルス波の立ち上りと立
ち下りの速度を変えずにパルス波の単位時間当りのパル
ス数を変えることによりアクチュエータ本体の駆動速度
を調整する速度調整手段を設けたので、駆動電圧の電圧
変化量と変化にかける時間との比率(パルス波の立ち上
りと立ち下りの速度)を変えずにアクチュエータ本体の
スピードコントロールを行なうことができ、耐久性がよ
く、動作速度を遅くする場合でも安定して動作させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のアクチュエータが装
着された内視鏡の概略構成図。
【図2】 急速変形圧電アクチュエータの駆動回路を示
す概略構成図。
【図3】 アクチュエータの動作特性を説明するための
特性図。
【図4】 本発明の第2の実施例のアクチュエータが装
着された内視鏡の概略構成図。
【図5】 (A)は急速変形圧電アクチュエータの駆動
回路を示す概略構成図、(B)はアクチュエータ発生力
増幅用の制御回路を示す概略構成図、(C)はアクチュ
エータの動作特性を説明するための特性図。
【図6】 (A)は第2の圧電素子が非通電状態で保持
されている基準状態を示す概略構成図、(B)は第2の
アクチュエータの圧入体が傾斜した状態を示す概略構成
図、(C)は圧入体が傾斜した状態で第1の圧電素子が
通電された状態を示す概略構成図、(D)は第2のアク
チュエータの圧入体が逆方向に傾斜した状態を示す概略
構成図。
【図7】 本発明の第3の実施例を示す概略構成図。
【図8】 アクチュエータの動作を説明するための概略
構成図。
【図9】 本発明の第4の実施例のアクチュエータの駆
動回路を示す概略構成図。
【図10】 アクチュエータの動作特性を説明するため
の特性図。
【図11】 (A)はアクチュエータの第1の変形例を
示す概略構成図、(B)はアクチュエータの第2の変形
例を示す概略構成図。
【図12】 急速変形圧電アクチュエータの動作状態を
説明するための概略構成図。
【図13】 アクチュエータの駆動用のパルス波を示す
もので、(A)は標準のパルス波を示す特性図、(B)
はアクチュエータの速度を遅くする場合のパルス波を示
す特性図。
【符号の説明】
8,31,61…アクチュエータ本体、9,32,62
…固定管(静止部材)、10,33,63…積層圧電素
子、11,34,64…慣性体、12,35,65…移
動体、18,40…アクチュエータ駆動回路(駆動手
段)、26,50…波形切換えスイッチ(速度調整手
段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子の一端部に慣性体、他端部に移
    動体が接合され、前記移動体が静止部材に摩擦係合され
    たアクチュエータ本体と、電圧の立ち上りと立ち下りの
    速度が違うパルス波を前記圧電素子に印加して前記アク
    チュエータ本体を駆動する駆動手段と、前記パルス波の
    立ち上りと立ち下りの速度を変えずに前記パルス波の単
    位時間当りのパルス数を変えることにより前記アクチュ
    エータ本体の駆動速度を調整する速度調整手段とを具備
    したことを特徴とする急速変形圧電アクチュエータ。
JP34736092A 1992-12-25 1992-12-25 急速変形圧電アクチュエータ Pending JPH06194559A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220776A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Shicoh Eng Co Ltd 駆動装置及びレンズ駆動装置
JP2007061627A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Alcon Inc 眼科手術機器で使用するエネルギーを発生させる方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006220776A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Shicoh Eng Co Ltd 駆動装置及びレンズ駆動装置
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Effective date: 20020625