JPH06199068A - 親水性セラミックス被覆ローラ - Google Patents

親水性セラミックス被覆ローラ

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JPH06199068A
JPH06199068A JP1680893A JP1680893A JPH06199068A JP H06199068 A JPH06199068 A JP H06199068A JP 1680893 A JP1680893 A JP 1680893A JP 1680893 A JP1680893 A JP 1680893A JP H06199068 A JPH06199068 A JP H06199068A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
less
ceramics
roller
hydrophilic
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1680893A
Other languages
English (en)
Inventor
Motonori Tamura
元紀 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH06199068A publication Critical patent/JPH06199068A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、水溶液に対する均一な濡れ性と
耐食性、表面の磨耗による粗度変化を起こさず耐磨耗性
に優れた親水性セラミックス被覆ローラを提供するもの
である。 【構成】 ローラ基材の表面にTi、Cr、Al、S
i、Zr、Bの炭化物、窒化物、または炭窒化物からな
る膜厚1μm以上10μm以下の緻密質セラミックス皮
膜を密着性良く成膜してなることを特徴とする親水性セ
ラミックス被覆ローラ。皮膜表面から1μmの深さま
で、気孔率1.0%以下、X線回折法による同定で第二
相ピークが見られないこと、0.5μm以下の結晶粒よ
り構成されることが望ましい。これらセラミックス皮膜
は、プラズマを媒体とし、金属蒸気あるいは金属蒸気と
ガスをイオン化し成膜するイオンプレーティング法等で
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水溶液を使用する印
刷や製版現像に適した、親水性、耐食性、耐摩耗性に優
れたローラに関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機給水用や製版現像機用ローラは、
水溶液をロール表面に濡れさせ、フィルム等に転写する
機能を持っている。
【0003】水溶液中に浸漬されて使用される場合もあ
り、ローラには、溶液に対する耐食性や、扱いやすさか
らこれまで金属メッキ、ゴムおよび樹脂の利用も盛んで
あった。
【0004】しかし、溶液に対する均一な濡れ性が得ら
れなかったり、表面の磨耗による粗度変化で寿命が短い
等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、水
溶液に対する均一な濡れ性(親水性)と耐食性、表面の
磨耗による粗度変化を起こさず耐磨耗性に優れた親水性
セラミック被覆ローラを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ローラ基材の
表面にTi、Cr、Al、Si、Zr、Bの炭化物、窒
化物、または炭窒化物からなる膜厚1μm以上10μm
以下の緻密質セラミックス皮膜を密着性良く成膜してな
る親水性セラミック被覆ローラである。
【0007】ローラ基材の材質としては、加工性等から
金属が一般的である。その中でも、耐食性の点から例え
ばステンレス製のものが好ましい。
【0008】親水性の評価には、液との接触角(濡れ
性)を測定するのが簡便で正確である。
【0009】接触角の測定には、例えば、接触計(協和
界面科学製CA−DT等)で試料表面に対する液滴の接
触角を測定する方法がある。
【0010】接触角を低くするのに、皮膜最表面を、気
孔率の少ない緻密質にすること、単一結晶相に近くする
こと、かつ微細結晶粒より構成されることが必要であ
る。
【0011】具体的には、皮膜表面から1μmの深さま
で、気孔率1.0%以下、X線回折法による同定で第二
相ピークが見られないこと、0.5μm以下の結晶粒よ
り構成されることが望ましい。
【0012】これにより、例えば、純水との接触角が、
アルミナ溶射膜では83度に対して本発明では50度以
下にすることができる。
【0013】気孔率は、例えば皮膜表面の1000倍程
度の電子顕微鏡写真を画像解析することで求められる。
また、結晶粒の大きさは皮膜の透過電子顕微鏡観察によ
り測定できる。
【0014】これらセラミックス皮膜は、プラズマを媒
体とし、金属蒸気あるいは金属蒸気とガスをイオン化し
成膜するイオンプレーティング法等で得られる。
【0015】例えばTiNを成膜するとき、イオンプレ
ーティング法では電子銃蒸発源に金属チタンをいれ、こ
れを1×10-3Torr以下の高真空下で電子ビームで
溶解し、電子銃蒸発源の上部に設置されたイオン化電極
に正の直流バイアスを印可することで、プラズマを発生
させ、基材に負の直流バイアスを印可して成膜する。
【0016】この時、基材付近に窒素ガスを反応ガスと
して導入することでTiNが得られる。
【0017】基材は、均質な皮膜を得るために回転させ
成膜することが望ましい。成膜時の温度は500℃以下
で可能であり、基材の温度による変形はほとんどない。
【0018】皮膜表面粗度も10μm程度であれば基材
とほぼ同じ粗度に成膜できるので再研磨は必要く、回転
させながら成膜することが容易である。
【0019】溶射法では窒化物、炭化物の高純度の緻密
皮膜は得られにくく、CVD法では高温成膜のため結晶
粒が粗大化しあるいは熱による基材の変形を招き、スパ
ッタリング法では密着性のある厚膜が得られにくいので
不適当である。
【0020】Ti、Cr、Al、Si、Zr、Bの炭化
物、窒化物、または炭窒化物からなるセラミックスは硬
度が高く耐磨耗性に優れている。
【0021】例えば、ヴィッカース硬度でTiCN、C
rN、AlN、SiC、ZrC、B4Cはそれぞれ20
00―4000、1000―1200、1200―13
00、3000―3500、2000―3000、24
00―4000とステンレス基材の300―800に比
べるとはるかに高硬度である。
【0022】実際にこれらセラミックス皮膜は磨耗試験
においても耐磨耗性が良好で、さらに耐食性においても
鉄鋼系母材に比べ良い結果を示した(第1表)。
【0023】皮膜の厚さは、1μmより薄いと耐食性が
十分でなく、10μmより厚いと成膜処理時間が長くな
るうえに、皮膜剥離といった問題を引き起こすことから
1μm以上10μm以下とすることがよい。
【0024】皮膜の密着性は、例えば、LEVETES
Tのスクラッチテスターで測定した臨界剥離荷重値が1
0N以上あることが望ましい。
【0025】
【作用】Ti、Cr、Al、Si、Zr、Bの炭化物、
窒化物、または炭窒化物からなるセラミックス皮膜は、
表面硬度が高く化学的にも安定で、耐磨耗性と耐食性に
優れている。
【0026】これらセラミックス皮膜が水溶液との濡れ
性に優れるためには、皮膜表面のエネルギーを最小にす
る必要がある。
【0027】このためには、皮膜表面が化学的にも物理
的にも均質であること、つまり気孔がなく、単一結晶相
で、微細な結晶粒から構成されていることが望ましい。
【0028】気孔や異種相の境界には表面エネルギーの
ギャップが生じ、均一な濡れ性を妨げる原因となる。
【0029】表面の濡れ性に及ぼす膜厚は皮膜表面から
1μmの深さで十分である。純水との接触角が、50度
以下であることは、従来のものから比べると格段の改善
である。
【0030】本発明のローラは、親水性、耐食性、耐磨
耗性に優れ、従来より長時間、高性能のままで使用する
ことができる。
【0031】
【実施例】皮膜の特性を第1表に示す。基材は試料番号
12以外はSUS304を使用した。皮膜の化学組成は
GDS(Glow Discharged Spect
roscopy)法により決定した。
【0032】試料番号1から8までが実施例である。試
料番号1から8まではイオンプレーティング(IP)法
により成膜した。
【0033】試料番号9はCVD法により、試料番号1
0はスパッタリング法により成膜した。試料番号13は
溶射皮膜である。
【0034】イオンプレーティングは、金属蒸発源にT
i,Cr,Al,Si,Zr,Bを使い、電子銃で溶解
し、これを直流プラズマ中で活性化させた。
【0035】反応ガスとして窒素、アセチレンを使っ
た。コーティング中、いずれもバイアスは500Vの直
流バイアスを印加し、圧力は6×10-4torrで行な
った。
【0036】第二相XRDピーク比は、皮膜のX線回折
ピークのうち、最大ピークに対応する結晶相を第一相と
したとき、第一相を除いたピークのうちで最大のものを
第二相としたときのピークの有無である。
【0037】結晶粒の大きさは皮膜の透過電子顕微鏡観
察により測定した。接触角の測定には、接触計(協和界
面科学製CA―DT等)で試料表面に対する純水液滴の
接触角を測定した。
【0038】気孔率は、皮膜表面の1000倍の電子顕
微鏡写真により求めた。耐磨耗性はスクラッチテスター
の針にS45C製ピン(先端0.2r)を付け、荷重1
0N、速度10mm/minで磨耗試験したときの皮膜
表面の磨耗窪み深さで比較した。
【0039】第1表では、磨耗窪み深さ0.2μm以下
を小、2.0μm以上を大、それ以外を中とした。耐食
性はアルカリ溶液(PH13)中に7日間浸漬後、皮膜
表面をSEM観察し、1cm2の露出表面に対する腐食
面積%で比較した。30%以下を小、70%以上を大、
それ以外を中とした。
【0040】試料表面の粗度はいずれもRa 0.1μ
mに統一した。膜厚1μm以上10μm以下の緻密質セ
ラミックス皮膜を基材表面に成膜することで親水性、耐
食性、耐磨耗性に優れたセラミックス被覆ローラを得る
ことができた。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】水溶液に対する均一な濡れ性(親水性)
と耐食性、表面の磨耗による粗度変化を起こさず耐磨耗
性に優れた親水性セラミックス被覆ローラを得ることが
できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ基材の表面に、Ti、Cr、A
    l、Si、Zr、Bの炭化物、窒化物、または炭窒化物
    からなる膜厚1μm以上10μm以下の緻密質セラミッ
    クス皮膜を密着性良く成膜してなることを特徴とする親
    水性セラミックス被覆ローラ。
  2. 【請求項2】 セラミックス皮膜が、皮膜表面から1μ
    mの深さまで、気孔率1.0%以下、X線回折法による
    同定で第二相ピークが見られないこと、0.5μm以下
    の結晶粒より構成される請求項1記載の親水性セラミッ
    クス被覆ローラ。
  3. 【請求項3】 セラミックス皮膜が、イオンプレーティ
    ング法によって成膜された請求項1または2記載の親水
    性セラミックス被覆ローラ。
JP1680893A 1993-01-08 1993-01-08 親水性セラミックス被覆ローラ Withdrawn JPH06199068A (ja)

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JP1680893A JPH06199068A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 親水性セラミックス被覆ローラ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008010747A1 (en) * 2006-07-19 2008-01-24 Sandvik Intellectual Property Ab Method of producing a rough surface on a substrate
US20110186224A1 (en) * 2005-03-17 2011-08-04 Sms Siemag Aktiengesellschaft Method and device for descaling a metal strip
JP2021159787A (ja) * 2020-03-30 2021-10-11 成康 町田 塗工ロール

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Effective date: 20000404