JPH06199149A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents
ヘッドアップディスプレイInfo
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- JPH06199149A JPH06199149A JP4360509A JP36050992A JPH06199149A JP H06199149 A JPH06199149 A JP H06199149A JP 4360509 A JP4360509 A JP 4360509A JP 36050992 A JP36050992 A JP 36050992A JP H06199149 A JPH06199149 A JP H06199149A
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- JP
- Japan
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- color
- light
- combiner
- display
- hologram
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Abstract
(57)【要約】
【構成】車両の風防ガラス7に備えられたコンバイナー
2を通して車両外から車両内に透過する外光の色調、お
よび車両外で観測される外光のコンバイナー2による反
射光の色調を無色に近づけるように選択した少なくとも
3原色(赤、緑、青)の色に対応する波長の光線によっ
て露光されたホログラムをコンバイナー2として備えた
ヘッドアップディスプレイ。 【効果】運転者に対しては補色のない透明な視界を与え
安全性を高めるとともに、外部の観測者に対しては観察
する角度による色変化が少なく、かつ無色に近い外観色
のヘッドアップディスプレイを得ることができる。
2を通して車両外から車両内に透過する外光の色調、お
よび車両外で観測される外光のコンバイナー2による反
射光の色調を無色に近づけるように選択した少なくとも
3原色(赤、緑、青)の色に対応する波長の光線によっ
て露光されたホログラムをコンバイナー2として備えた
ヘッドアップディスプレイ。 【効果】運転者に対しては補色のない透明な視界を与え
安全性を高めるとともに、外部の観測者に対しては観察
する角度による色変化が少なく、かつ無色に近い外観色
のヘッドアップディスプレイを得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドアップディスプ
レイ(以下HUDとする)装置に関する。
レイ(以下HUDとする)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内等の運転者に情報を表示する方
法として、HUDが最近用いられるようになっている。
これは、液晶表示装置等の情報投射手段から投射された
光学的情報を、自動車の風防ガラス等に組み込まれたホ
ログラムやハーフミラー等からなるコンバイナーに映
し、運転者が運転状態からほとんど視点を動かすことな
く情報を読み取れるようにしたものである。
法として、HUDが最近用いられるようになっている。
これは、液晶表示装置等の情報投射手段から投射された
光学的情報を、自動車の風防ガラス等に組み込まれたホ
ログラムやハーフミラー等からなるコンバイナーに映
し、運転者が運転状態からほとんど視点を動かすことな
く情報を読み取れるようにしたものである。
【0003】特に、コンバイナーとしてホログラムを用
いたものは、運転者に向かって光学的情報を回折する機
能とともにレンズ機能等を併せ持つことができるので、
光学的情報を運転者の視野方向に回折したり、あるい
は、他にレンズ等の光学系を使用せず、任意の位置に結
像したりすることが可能であり、また、前景輝度を損な
わずに高輝度の表示像が得られるという特徴があるた
め、HUDのコンバイナーとしては有効である。
いたものは、運転者に向かって光学的情報を回折する機
能とともにレンズ機能等を併せ持つことができるので、
光学的情報を運転者の視野方向に回折したり、あるい
は、他にレンズ等の光学系を使用せず、任意の位置に結
像したりすることが可能であり、また、前景輝度を損な
わずに高輝度の表示像が得られるという特徴があるた
め、HUDのコンバイナーとしては有効である。
【0004】図8は、従来のHUDの一例を示す概念図
である。光源46から発し、レンズ系44を介して透過
型液晶表示素子45を通過した表示すべき情報を含む光
線43は、車体の風防ガラス47に備えられたホログラ
ム42に照射され、回折されて運転者に観察位置41で
視認される。
である。光源46から発し、レンズ系44を介して透過
型液晶表示素子45を通過した表示すべき情報を含む光
線43は、車体の風防ガラス47に備えられたホログラ
ム42に照射され、回折されて運転者に観察位置41で
視認される。
【0005】上記レンズ系44はコリメーターとしての
機能を持つものであり、また、この機能はホログラム4
2に持たせることもでき、速度表示48、警告表示49
の表示像を遠方に結像させることも可能になる。
機能を持つものであり、また、この機能はホログラム4
2に持たせることもでき、速度表示48、警告表示49
の表示像を遠方に結像させることも可能になる。
【0006】また、ホログラム42は波長選択機能を持
つので、希望する色の像が表示可能となる。通常その色
は単一であることが多いが、多重露光による多色表示も
可能であり、表示情報の量と質を向上できる。例えば、
速度表示48を緑色、警告表示49を赤色とすることに
よって、運転者に対してより的確に情報を伝達すること
が可能となる。
つので、希望する色の像が表示可能となる。通常その色
は単一であることが多いが、多重露光による多色表示も
可能であり、表示情報の量と質を向上できる。例えば、
速度表示48を緑色、警告表示49を赤色とすることに
よって、運転者に対してより的確に情報を伝達すること
が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ホログラフィックHUDは特定の波長の光線を回折する
ため、運転者がホログラムを通して外部を見た場合、そ
の透過光の色はホログラムの回折波長に対応する色(表
示色)の補色となる。すなわち、図5に示すように表示
色が緑のみである場合は、外部からの無色光22(白色
光とも呼ばれるが、以下総称して白色光のことを無色光
と呼ぶこととし、白色も無色と呼ぶこととする)はホロ
グラム21を透過する際に、ホログラム内部の回折格子
に一部反射回折され、反射光23は緑色となる。したが
って、透過光24はその補色であるマゼンダ(ピンクか
ら赤)となり運転者25に対して刺激的で不快な色と感
ぜられる。またその結果背景の色調が影響を受けるた
め、運転中における道路等の車外状況の視認性が損なわ
れ安全上も問題があった。
ホログラフィックHUDは特定の波長の光線を回折する
ため、運転者がホログラムを通して外部を見た場合、そ
の透過光の色はホログラムの回折波長に対応する色(表
示色)の補色となる。すなわち、図5に示すように表示
色が緑のみである場合は、外部からの無色光22(白色
光とも呼ばれるが、以下総称して白色光のことを無色光
と呼ぶこととし、白色も無色と呼ぶこととする)はホロ
グラム21を透過する際に、ホログラム内部の回折格子
に一部反射回折され、反射光23は緑色となる。したが
って、透過光24はその補色であるマゼンダ(ピンクか
ら赤)となり運転者25に対して刺激的で不快な色と感
ぜられる。またその結果背景の色調が影響を受けるた
め、運転中における道路等の車外状況の視認性が損なわ
れ安全上も問題があった。
【0008】一方、図6に示すように、車両外の観測者
35(歩行者や対向車の運転者等)に対しては外光32
の反射色はホログラム31内部の回折格子の回折波長の
角度依存性により、観察する角度によって赤色(正面付
近)33から緑色(斜め観察)34と大きく変化し、や
はり不快な印象を与えるという問題があった。
35(歩行者や対向車の運転者等)に対しては外光32
の反射色はホログラム31内部の回折格子の回折波長の
角度依存性により、観察する角度によって赤色(正面付
近)33から緑色(斜め観察)34と大きく変化し、や
はり不快な印象を与えるという問題があった。
【0009】図7はこの反射色の色変化のシミュレーシ
ョン結果を表した色度図である。色度図はJIS−Z8
701で規定された色度座標x、yによって色を定量的
に表現するものである。図7で光源として示す×点は無
色を表す。ホログラムの色はこの点に近いほど無色に近
く観測者にとって好ましい色となる。
ョン結果を表した色度図である。色度図はJIS−Z8
701で規定された色度座標x、yによって色を定量的
に表現するものである。図7で光源として示す×点は無
色を表す。ホログラムの色はこの点に近いほど無色に近
く観測者にとって好ましい色となる。
【0010】ところが、従来のHUDに用いられる単色
のホログラムの反射光の色は、例えば波長545nm、
回折効率60%の場合は図7の◆印のように変化する。
すなわち、正面付近では赤色となり、斜めになるにした
がい橙色、黄色、緑色と大きく変化することがわかる。
特に、正面から見た場合は刺激色である赤色となり観測
者に不快な印象を与える。
のホログラムの反射光の色は、例えば波長545nm、
回折効率60%の場合は図7の◆印のように変化する。
すなわち、正面付近では赤色となり、斜めになるにした
がい橙色、黄色、緑色と大きく変化することがわかる。
特に、正面から見た場合は刺激色である赤色となり観測
者に不快な印象を与える。
【0011】そこで、特開平4−110984号公報に
は、車両外の観測者に対する反射光の色調を改善すべ
く、表示に用いる第1のホログラムによる反射色の色調
を改善するため、第1のホログラムの反射色の補色に近
い色を反射する第2のホログラムを積層または多重露光
するHUDが開示されているが、2色のホログラムで構
成されているため、完全には色調を改善できない場合が
あった。特に表示色として頻繁に用いられる500〜5
60nmの緑色光については、補色に対応する波長の光
が存在しないため実際には反射色の色調を改善すること
は困難であるという欠点を有しており、また反射色の色
調のみの改善手段でしかなかった。
は、車両外の観測者に対する反射光の色調を改善すべ
く、表示に用いる第1のホログラムによる反射色の色調
を改善するため、第1のホログラムの反射色の補色に近
い色を反射する第2のホログラムを積層または多重露光
するHUDが開示されているが、2色のホログラムで構
成されているため、完全には色調を改善できない場合が
あった。特に表示色として頻繁に用いられる500〜5
60nmの緑色光については、補色に対応する波長の光
が存在しないため実際には反射色の色調を改善すること
は困難であるという欠点を有しており、また反射色の色
調のみの改善手段でしかなかった。
【0012】また、特開平3−179418号公報には
コンバイナーを通しての透過光の色調を改善するため、
表示用のホログラムの反射波長λ1の補色となる波長λ
2の光線を反射または減衰させる光学素子を組み合わせ
るHUDが開示されているが、上記の公知例と同様に2
色の構成で色補正しているため、緑色光に対しては完全
には改善できないという同様の欠点を有しており、また
透過光の色調のみの改善手段でしかなかった。
コンバイナーを通しての透過光の色調を改善するため、
表示用のホログラムの反射波長λ1の補色となる波長λ
2の光線を反射または減衰させる光学素子を組み合わせ
るHUDが開示されているが、上記の公知例と同様に2
色の構成で色補正しているため、緑色光に対しては完全
には改善できないという同様の欠点を有しており、また
透過光の色調のみの改善手段でしかなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、光源と表示すべき情報
を表示する表示体とを少なくとも備えて表示すべき情報
を光線として発生する情報表示源と、車両の風防ガラス
に備えられていて前記光線を車両内の観測者に向けて回
折するコンバイナーとを少なくとも備えたヘッドアップ
ディスプレイにおいて、前記コンバイナーはコンバイナ
ーを通して車両外から車両内に透過する外光の色調、お
よび車両外で観測されるコンバイナーによる外光の反射
光の色調を無色に近づけるように選択した少なくとも3
原色(赤、緑、青)の色に対応する複数の波長の光線に
よって露光されたホログラムであることを特徴とするヘ
ッドアップディスプレイを提供するものである。
解決すべくなされたものであり、光源と表示すべき情報
を表示する表示体とを少なくとも備えて表示すべき情報
を光線として発生する情報表示源と、車両の風防ガラス
に備えられていて前記光線を車両内の観測者に向けて回
折するコンバイナーとを少なくとも備えたヘッドアップ
ディスプレイにおいて、前記コンバイナーはコンバイナ
ーを通して車両外から車両内に透過する外光の色調、お
よび車両外で観測されるコンバイナーによる外光の反射
光の色調を無色に近づけるように選択した少なくとも3
原色(赤、緑、青)の色に対応する複数の波長の光線に
よって露光されたホログラムであることを特徴とするヘ
ッドアップディスプレイを提供するものである。
【0014】
【作用】本発明によるHUDを用いれば、コンバイナー
の透過光の色調および反射光の色調が従来のホログラム
に比べ無色に近づくため、運転者に対しては補色のない
透明な視界を与え安全性を高めるとともに、外部の観測
者に対しては観察する角度による色変化が少なく、かつ
無色に近い外観色のHUDが得られる。特に、表示色と
して頻繁に用いられる500から560nm程度の緑色
光に対しても有効に色調を改善することができる。
の透過光の色調および反射光の色調が従来のホログラム
に比べ無色に近づくため、運転者に対しては補色のない
透明な視界を与え安全性を高めるとともに、外部の観測
者に対しては観察する角度による色変化が少なく、かつ
無色に近い外観色のHUDが得られる。特に、表示色と
して頻繁に用いられる500から560nm程度の緑色
光に対しても有効に色調を改善することができる。
【0015】また同時にこのコンバイナーはカラー表示
のコンバイナーとしても利用することが可能であるの
で、透過色および反射色が無色に近いカラーHUDを得
ることができる。
のコンバイナーとしても利用することが可能であるの
で、透過色および反射色が無色に近いカラーHUDを得
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明における実施例
を説明する。図1は、本発明のHUDの一例を示す概念
図である。風防ガラス7の下方には情報表示源が備えら
れており、この情報表示源は光源6から発した光がコリ
メーターであるレンズ系4を介し、透過型液晶表示素子
からなる表示体5を通過した表示すべき情報を光線3と
して発するものである。この光線3は、車体の風防ガラ
ス7に備えられたホログラムからなるコンバイナー2に
照射されて、回折され、運転者に観測位置1で視認され
る。
を説明する。図1は、本発明のHUDの一例を示す概念
図である。風防ガラス7の下方には情報表示源が備えら
れており、この情報表示源は光源6から発した光がコリ
メーターであるレンズ系4を介し、透過型液晶表示素子
からなる表示体5を通過した表示すべき情報を光線3と
して発するものである。この光線3は、車体の風防ガラ
ス7に備えられたホログラムからなるコンバイナー2に
照射されて、回折され、運転者に観測位置1で視認され
る。
【0017】上記レンズ系4はコリメーターとしての機
能を持つものであり、また、この機能はホログラムに持
たせることもでき、速度表示8、警告表示9の表示像を
遠方に結像させることも可能となる。
能を持つものであり、また、この機能はホログラムに持
たせることもでき、速度表示8、警告表示9の表示像を
遠方に結像させることも可能となる。
【0018】また、必要に応じて表示体5とコンバイナ
ー2との間に収差補正用の別のホログラムやレンズ等を
配してもよい。
ー2との間に収差補正用の別のホログラムやレンズ等を
配してもよい。
【0019】また、ホログラムは波長選択機能を持つの
で、希望する色の像が表示可能であり、さらに、多重露
光や複数枚のホログラムの積層によって多色表示が可能
となり、表示情報の量と質の向上ができる。例えば、速
度表示8を緑色、警告表示9を赤色とすることによっ
て、運転者に対してより的確に情報を伝達することが可
能となる。
で、希望する色の像が表示可能であり、さらに、多重露
光や複数枚のホログラムの積層によって多色表示が可能
となり、表示情報の量と質の向上ができる。例えば、速
度表示8を緑色、警告表示9を赤色とすることによっ
て、運転者に対してより的確に情報を伝達することが可
能となる。
【0020】図2は本発明おけるホログラムの構造の一
例を示す概略断面図である。この例においては3原色に
対応する各波長の光線によって単独で露光した3枚のホ
ログラムを積層した構造例を示している。第1のホログ
ラム11は波長607nm(赤色)の光線を反射回折
し、第2のホログラム12は波長545nm(緑色)の
光線を反射回折し、第3のホログラム13は波長450
nm(青色)の光線を反射回折するように露光されたも
のである。
例を示す概略断面図である。この例においては3原色に
対応する各波長の光線によって単独で露光した3枚のホ
ログラムを積層した構造例を示している。第1のホログ
ラム11は波長607nm(赤色)の光線を反射回折
し、第2のホログラム12は波長545nm(緑色)の
光線を反射回折し、第3のホログラム13は波長450
nm(青色)の光線を反射回折するように露光されたも
のである。
【0021】また本発明のHUDのコンバイナーとして
用いられるホログラムとしては図2に示した積層型でも
よいが、1枚の感光材料に複数の波長のレーザー光を照
射する、いわゆる多重露光によって得られた1枚のホロ
グラムを用いることによって、積層による各波長の像の
ズレや、コンバイナーの透過率の低下などを防ぐ点でさ
らに好ましい。
用いられるホログラムとしては図2に示した積層型でも
よいが、1枚の感光材料に複数の波長のレーザー光を照
射する、いわゆる多重露光によって得られた1枚のホロ
グラムを用いることによって、積層による各波長の像の
ズレや、コンバイナーの透過率の低下などを防ぐ点でさ
らに好ましい。
【0022】ここで、各ホログラムはその内部に作製さ
れる回折格子の傾きがすべて同一となるように露光され
たものであり、したがってこのようなホログラムからな
るコンバイナーに入射する光線の入射角をすべての色の
光線について同一とすることによって、ホログラムによ
って回折される回折角もすべての色の光線について同一
となっている。これらの角度が異なると、それぞれの色
の光線によって回折される方向が異なってしまうため、
本来無色となるべきものが3色に分かれてしまい、かえ
って観測者には不快な色と視認されてしまう。
れる回折格子の傾きがすべて同一となるように露光され
たものであり、したがってこのようなホログラムからな
るコンバイナーに入射する光線の入射角をすべての色の
光線について同一とすることによって、ホログラムによ
って回折される回折角もすべての色の光線について同一
となっている。これらの角度が異なると、それぞれの色
の光線によって回折される方向が異なってしまうため、
本来無色となるべきものが3色に分かれてしまい、かえ
って観測者には不快な色と視認されてしまう。
【0023】このように各ホログラム内部の回折格子の
傾きがすべて同一となる反射型のホログラムを作製する
ためには、ホログラム感光材料の両側の面に照射される
レーザー光のホログラム感光材料に対する入射角を、感
光材料のそれぞれの面側において、すべての光線につい
て同一であるようにすればよい。また、露光時のレーザ
ー光の入射角を同一としない場合でも、1つの波長のレ
ーザー光がホログラム感光材料の両側へ入射する2つの
角度の関係を調整すれば、内部に形成される回折格子の
傾きを同一とすることができる。
傾きがすべて同一となる反射型のホログラムを作製する
ためには、ホログラム感光材料の両側の面に照射される
レーザー光のホログラム感光材料に対する入射角を、感
光材料のそれぞれの面側において、すべての光線につい
て同一であるようにすればよい。また、露光時のレーザ
ー光の入射角を同一としない場合でも、1つの波長のレ
ーザー光がホログラム感光材料の両側へ入射する2つの
角度の関係を調整すれば、内部に形成される回折格子の
傾きを同一とすることができる。
【0024】図3はこのようにして作製した3原色露光
ホログラムの外光反射色の色変化を示す色度図である。
本実施例のホログラムは3枚積層型であり、赤色として
は波長607nm、回折効率80%であり、表示に用い
る緑色としては波長545nm、回折効率73%であ
り、青色としては波長450nm、回折効率94%のも
のである。図3で黒三角印はシミュレーションによる色
変化の計算結果であり、□印は色彩輝度計により測定し
た実測値である。正面では緑色に見えるが、斜めではほ
ぼ無色に近い色調となっている。
ホログラムの外光反射色の色変化を示す色度図である。
本実施例のホログラムは3枚積層型であり、赤色として
は波長607nm、回折効率80%であり、表示に用い
る緑色としては波長545nm、回折効率73%であ
り、青色としては波長450nm、回折効率94%のも
のである。図3で黒三角印はシミュレーションによる色
変化の計算結果であり、□印は色彩輝度計により測定し
た実測値である。正面では緑色に見えるが、斜めではほ
ぼ無色に近い色調となっている。
【0025】図7の単色ホログラムの場合と比較して色
変化が少なく、刺激的な赤色がなくなり反射色の色調が
改善されている。また、シミュレーションと測定値とは
よい一致を示している。
変化が少なく、刺激的な赤色がなくなり反射色の色調が
改善されている。また、シミュレーションと測定値とは
よい一致を示している。
【0026】また、この場合の透過色は近似的に反射色
と補色関係にあると考えられるので、図3の光源×印に
対する点対称の位置に近い色調となる。運転者がみる透
過色は斜め観察に対応する観察角度なので、その色調は
無色に近いものとなる。以上のように、本発明によるホ
ログラムは従来のホログラムに比べ、反射色、透過色と
もに色調を改善することができた。
と補色関係にあると考えられるので、図3の光源×印に
対する点対称の位置に近い色調となる。運転者がみる透
過色は斜め観察に対応する観察角度なので、その色調は
無色に近いものとなる。以上のように、本発明によるホ
ログラムは従来のホログラムに比べ、反射色、透過色と
もに色調を改善することができた。
【0027】また、本実施例のホログラムを車両の風防
合わせガラスの内部に封入しコンバイナーとすることに
よって、外光反射色および透過色の色調の改善されたH
UDを実現することができた。
合わせガラスの内部に封入しコンバイナーとすることに
よって、外光反射色および透過色の色調の改善されたH
UDを実現することができた。
【0028】なお、ホログラムとしては、通常数10m
mから数100mm角程度の面積で、数μmから数10
μm程度の厚みであり、光回折機能を持つ。このような
ホログラムは、リップマンタイプ等の体積・位相型のホ
ログラムが高い回折効率を得られるという点で望ましい
が、エンボスタイプ、レインボータイプ等のホログラム
と呼ばれるものを広く用いることができる。また、ホロ
グラム材料としては、ポリビニルカルバゾールやアクリ
ル系などのフォトポリマー、重クロム酸ゼラチン、光レ
ジスト、銀塩など種々の感光材料を用いることができ
る。
mから数100mm角程度の面積で、数μmから数10
μm程度の厚みであり、光回折機能を持つ。このような
ホログラムは、リップマンタイプ等の体積・位相型のホ
ログラムが高い回折効率を得られるという点で望ましい
が、エンボスタイプ、レインボータイプ等のホログラム
と呼ばれるものを広く用いることができる。また、ホロ
グラム材料としては、ポリビニルカルバゾールやアクリ
ル系などのフォトポリマー、重クロム酸ゼラチン、光レ
ジスト、銀塩など種々の感光材料を用いることができ
る。
【0029】かかるホログラムは風防ガラスに備えられ
るものであり、例えば風防ガラスの表面(車両外表面)
や車両内側表面に備えられてもよいが、特にホログラム
の保護の点に鑑みて、合わせガラスである風防ガラスの
内部に封入して用いることが好ましい。
るものであり、例えば風防ガラスの表面(車両外表面)
や車両内側表面に備えられてもよいが、特にホログラム
の保護の点に鑑みて、合わせガラスである風防ガラスの
内部に封入して用いることが好ましい。
【0030】本発明における情報表示源は光を発して表
示する機能を持つものであり、液晶表示素子等のいわゆ
る受光型表示素子からなる表示体に熱陰極管(HC
T)、冷陰極管、蛍光表示管(VF)、ハロゲンラン
プ、LEDなどからなる光源から発した光を照射するも
のであり、また、これらの機能を併せ持つものであって
もよい。
示する機能を持つものであり、液晶表示素子等のいわゆ
る受光型表示素子からなる表示体に熱陰極管(HC
T)、冷陰極管、蛍光表示管(VF)、ハロゲンラン
プ、LEDなどからなる光源から発した光を照射するも
のであり、また、これらの機能を併せ持つものであって
もよい。
【0031】本発明におけるコンバイナーをカラー表示
に用いる場合、この液晶表示素子としては、カラーフィ
ルターと透過型のツイストネマチック型液晶素子や、ス
ーパーツイストネマチック型液晶表示素子等からなるカ
ラー液晶表示素子等が好ましく使用でき、一つの光源か
ら発せられた光線を所望の色の光線として照射すること
ができる。
に用いる場合、この液晶表示素子としては、カラーフィ
ルターと透過型のツイストネマチック型液晶素子や、ス
ーパーツイストネマチック型液晶表示素子等からなるカ
ラー液晶表示素子等が好ましく使用でき、一つの光源か
ら発せられた光線を所望の色の光線として照射すること
ができる。
【0032】このようにして複数の色の光線は、同一の
情報表示源から発することができ、これら複数の色の光
線が同時に表示される場合には表示像が重なって表示さ
れ、逆にこの表示像の重なりを防ぐためには、必要に応
じてカラーフィルターと光源の組み合わせによって、あ
るいはカラー液晶表示素子を制御することによって、複
数の色の光線が同時に照射されないようにしてもよい。
情報表示源から発することができ、これら複数の色の光
線が同時に表示される場合には表示像が重なって表示さ
れ、逆にこの表示像の重なりを防ぐためには、必要に応
じてカラーフィルターと光源の組み合わせによって、あ
るいはカラー液晶表示素子を制御することによって、複
数の色の光線が同時に照射されないようにしてもよい。
【0033】また、それとは別に、受光型表示素子を用
いず、上記の光源自体をパターン化して配列し特定の情
報を光として発生するものであってもよい。受光型表示
素子に上記光源を併用したものの場合は、この受光型表
示素子と光源との間にレンズ系や曲面反射鏡等の適当な
光線平行化手段、導光板等の適当な導光手段を配置して
もよい。さらに、ホログラムに光が投射されるまでの光
径路内に、必要に応じて、光偏光手段、あるいは、KN
O3 等の非線形光学素子を配置してもよい。
いず、上記の光源自体をパターン化して配列し特定の情
報を光として発生するものであってもよい。受光型表示
素子に上記光源を併用したものの場合は、この受光型表
示素子と光源との間にレンズ系や曲面反射鏡等の適当な
光線平行化手段、導光板等の適当な導光手段を配置して
もよい。さらに、ホログラムに光が投射されるまでの光
径路内に、必要に応じて、光偏光手段、あるいは、KN
O3 等の非線形光学素子を配置してもよい。
【0034】また本発明のHUDをカラー表示とする場
合、コンバイナーから表示像までの距離は各色で同一と
すれば同一平面内にカラー表示ができ、また、色によっ
て変えた場合には表示色によって表示像の観測される距
離の異なる立体的な像を得ることができる。
合、コンバイナーから表示像までの距離は各色で同一と
すれば同一平面内にカラー表示ができ、また、色によっ
て変えた場合には表示色によって表示像の観測される距
離の異なる立体的な像を得ることができる。
【0035】また、本実施例では3色表示のホログラム
について説明したが、4色以上の表示のできるホログラ
ムでも同様の効果を得ることができる。また、本発明に
おけるホログラムは、上記のような反射型ホログラムに
限らず、透過型ホログラムを用いたHUDでもよい。
について説明したが、4色以上の表示のできるホログラ
ムでも同様の効果を得ることができる。また、本発明に
おけるホログラムは、上記のような反射型ホログラムに
限らず、透過型ホログラムを用いたHUDでもよい。
【0036】第2の実施例として、3原色露光の光線の
波長を、赤色として波長600nm、回折効率60%、
表示に用いる緑色として波長545nm、回折効率60
%、青色として波長430nm、回折効率60%となる
ホログラムを採用した。図4は本実施例のホログラムの
外光反射色の変化のシミュレーション結果を示す色度図
である。なお、シミュレーションと実測値は図3に示し
た通り非常によい一致を示しているので、本実施例では
シミュレーション結果のみを示す。
波長を、赤色として波長600nm、回折効率60%、
表示に用いる緑色として波長545nm、回折効率60
%、青色として波長430nm、回折効率60%となる
ホログラムを採用した。図4は本実施例のホログラムの
外光反射色の変化のシミュレーション結果を示す色度図
である。なお、シミュレーションと実測値は図3に示し
た通り非常によい一致を示しているので、本実施例では
シミュレーション結果のみを示す。
【0037】図4からわかる通り、本実施例のホログラ
ムの外光反射色の変化は、先の実施例よりさらに改善さ
れており、無色に近づいている。このように3波長を選
択することにより色調を最適化できる。
ムの外光反射色の変化は、先の実施例よりさらに改善さ
れており、無色に近づいている。このように3波長を選
択することにより色調を最適化できる。
【0038】また、本実施例のホログラムを車両の風防
合わせガラスの内部に封入しコンバイナーとすることに
よって、先の実施例同様外光反射色および透過色の色調
の改善されたHUDを実現することができる。なお、本
実施例のホログラムの構造、作製方法、またHUDとす
る場合の光源等その他に関しては先の実施例と同様とで
きる。
合わせガラスの内部に封入しコンバイナーとすることに
よって、先の実施例同様外光反射色および透過色の色調
の改善されたHUDを実現することができる。なお、本
実施例のホログラムの構造、作製方法、またHUDとす
る場合の光源等その他に関しては先の実施例と同様とで
きる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、コンバイナーとして用
いているホログラムが3原色に対応する複数の波長の光
線によって露光されたものであるため、車両外からコン
バイナーを透過して運転者等の観測者の視認する透過光
の色調や、車両外におけるコンバイナーによる外光の反
射光の色調が、従来のコンバイナーに比べ無色に近づ
き、運転者に対しては補色の無い透明な視界を与え安全
性を高めるとともに、外部の観測者に対しては観察する
角度による色変化が少なくかつ無色に近い色調のHUD
が得られる。特に、表示色として頻繁に用いられる50
0から560nm程度の緑色光に対しても有効に色調を
改善することができる。
いているホログラムが3原色に対応する複数の波長の光
線によって露光されたものであるため、車両外からコン
バイナーを透過して運転者等の観測者の視認する透過光
の色調や、車両外におけるコンバイナーによる外光の反
射光の色調が、従来のコンバイナーに比べ無色に近づ
き、運転者に対しては補色の無い透明な視界を与え安全
性を高めるとともに、外部の観測者に対しては観察する
角度による色変化が少なくかつ無色に近い色調のHUD
が得られる。特に、表示色として頻繁に用いられる50
0から560nm程度の緑色光に対しても有効に色調を
改善することができる。
【0040】さらに、本発明におけるコンバイナーは、
少なくとも3色の光線の表示ができるため、車両外から
の透過色および車両外での反射色が無色としつつ、複数
色の情報表示を可能としたHUDを得ることができる。
少なくとも3色の光線の表示ができるため、車両外から
の透過色および車両外での反射色が無色としつつ、複数
色の情報表示を可能としたHUDを得ることができる。
【図1】本発明のHUDの一例を示す概念図
【図2】本発明おけるホログラムの構造の一例を示す概
略断面図
略断面図
【図3】本発明におけるホログラムの外光反射色の色変
化を示す色度図
化を示す色度図
【図4】本発明におけるホログラムの外光反射色の色変
化を示す色度図
化を示す色度図
【図5】従来のホログラムの透過色を説明する概念図
【図6】従来のホログラムの反射色を説明する概念図
【図7】従来のホログラムの外光反射色変化を示す色度
図
図
【図8】従来の車載用HUDを示す断面図
1:運転者の観測位置 2:コンバイナー 3:情報を含む光線 4:レンズ系 5:表示素子 6:光源 7:風防ガラス 8:速度表示 9:警告表示
Claims (5)
- 【請求項1】光源と表示すべき情報を表示する表示体と
を少なくとも備えて表示すべき情報を光線として発生す
る情報表示源と、車両の風防ガラスに備えられていて前
記光線を車両内の観測者に向けて回折するコンバイナー
とを少なくとも備えたヘッドアップディスプレイにおい
て、前記コンバイナーはコンバイナーを通して車両外か
ら車両内に透過する外光の色調、および車両外で観測さ
れるコンバイナーによる外光の反射光の色調を無色に近
づけるように選択した少なくとも3原色(赤、緑、青)
の色に対応する複数の波長の光線によって露光されたホ
ログラムであることを特徴とするヘッドアップディスプ
レイ。 - 【請求項2】前記コンバイナーは、複数の波長の光線に
よって多重露光された1層のホログラムであることを特
徴とする請求項1のヘッドアップディスプレイ。 - 【請求項3】前記コンバイナーは、単一の波長または複
数の波長の光線によって露光された複数のホログラムを
積層したものであることを特徴とする請求項1のヘッド
アップディスプレイ。 - 【請求項4】前記コンバイナーへ入射する複数の色の光
線の入射角がすべて略同一であり、かつコンバイナーか
ら回折される複数の色の光線の回折角がすべて略同一で
あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかのヘッド
アップディスプレイ。 - 【請求項5】前記3原色に対応する波長が、赤は580
〜620nm程度、緑は500〜560nm程度、青は
420〜480nm程度であることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかのヘッドアップディスプレイ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4360509A JPH06199149A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ヘッドアップディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4360509A JPH06199149A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ヘッドアップディスプレイ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06199149A true JPH06199149A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18469710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4360509A Pending JPH06199149A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ヘッドアップディスプレイ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06199149A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113966275A (zh) * | 2020-05-18 | 2022-01-21 | 法国圣戈班玻璃厂 | 用于全息平视显示器的复合玻璃板 |
| JP2024524975A (ja) * | 2021-06-22 | 2024-07-09 | カール ツァイス イェナ ゲーエムベーハー | 複数の画像平面を有する光学アセンブリ及びヘッドアップディスプレイ |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4360509A patent/JPH06199149A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113966275A (zh) * | 2020-05-18 | 2022-01-21 | 法国圣戈班玻璃厂 | 用于全息平视显示器的复合玻璃板 |
| CN113966275B (zh) * | 2020-05-18 | 2024-10-15 | 法国圣戈班玻璃厂 | 用于全息平视显示器的复合玻璃板 |
| US12523873B2 (en) | 2020-05-18 | 2026-01-13 | Saint-Gobain Sekurit France | Composite pane for a holographic head-up display |
| JP2024524975A (ja) * | 2021-06-22 | 2024-07-09 | カール ツァイス イェナ ゲーエムベーハー | 複数の画像平面を有する光学アセンブリ及びヘッドアップディスプレイ |
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