JPH0619951A - 組合せ最適化方法及びその装置 - Google Patents
組合せ最適化方法及びその装置Info
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- JPH0619951A JPH0619951A JP17426492A JP17426492A JPH0619951A JP H0619951 A JPH0619951 A JP H0619951A JP 17426492 A JP17426492 A JP 17426492A JP 17426492 A JP17426492 A JP 17426492A JP H0619951 A JPH0619951 A JP H0619951A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2つの値のいずれかをとるn個の変数の組合
せX=(X(1),…,X(n))に対して、ある制約
条件を満足する組合せのうち与えられた目的関数f
(X)を最小とする組合せを見出す組合せ最適化問題
で、よりよい近似解を得る。 【構成】 目的関数を修正する目的関数修正手段52、
制約条件からペナルティ関数を定義するペナルティ関数
定義手段53、パラメータαを有する補正関数を定義す
る補正関数定義手段54、パラメータαの初期値及び更
新値を設定するパラメータ設定手段56を設け、パラメ
ータαを大きな値から徐々に小さくしながら目的関数と
ペナルティ関数と補正関数を加算した補正エネルギ関数
の極小値を追跡し、近似解を求める。
せX=(X(1),…,X(n))に対して、ある制約
条件を満足する組合せのうち与えられた目的関数f
(X)を最小とする組合せを見出す組合せ最適化問題
で、よりよい近似解を得る。 【構成】 目的関数を修正する目的関数修正手段52、
制約条件からペナルティ関数を定義するペナルティ関数
定義手段53、パラメータαを有する補正関数を定義す
る補正関数定義手段54、パラメータαの初期値及び更
新値を設定するパラメータ設定手段56を設け、パラメ
ータαを大きな値から徐々に小さくしながら目的関数と
ペナルティ関数と補正関数を加算した補正エネルギ関数
の極小値を追跡し、近似解を求める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの値をとるn個の
変数の組合せに対して、ある制約条件を満足し与えられ
た目的関数を最小にする組合せを見出す組合せ最適化方
法及びその装置に係り、特に、よりよい近似解を得るの
に好適な組合せ最適化方法及びその装置に関する。
変数の組合せに対して、ある制約条件を満足し与えられ
た目的関数を最小にする組合せを見出す組合せ最適化方
法及びその装置に係り、特に、よりよい近似解を得るの
に好適な組合せ最適化方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】組合せ最適化問題とは、2つの値のいず
れかをとるn個の変数の組合せX=(X(1),…,X
(n))に対して、ある制約条件を満足する組合せのう
ち与えられた目的関数f(X)を最小とする組合せを見
出す問題である。合原一幸著「ニューラルコンピュータ
脳と神経に学ぶ」(東京電機大学出版局)98頁〜1
05頁には、ある関数が時間とともに減少するようなニ
ューラルネットのモデルを構成し、そのモデルのパラメ
ータを、解くべき組合せ最適化問題に適合するように設
定することによって、解を得る装置が提案されている。
れかをとるn個の変数の組合せX=(X(1),…,X
(n))に対して、ある制約条件を満足する組合せのう
ち与えられた目的関数f(X)を最小とする組合せを見
出す問題である。合原一幸著「ニューラルコンピュータ
脳と神経に学ぶ」(東京電機大学出版局)98頁〜1
05頁には、ある関数が時間とともに減少するようなニ
ューラルネットのモデルを構成し、そのモデルのパラメ
ータを、解くべき組合せ最適化問題に適合するように設
定することによって、解を得る装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ある
関数が時間とともに減少するというニューラルネットの
性質のみによっているため、近似的にも十分に良い解を
得る保証はなく、解くべき組合せ最適化問題によって
は、制約条件さえ満足しない解や、明らかに近似解とは
言えないような解になることもあるという不具合があ
る。
関数が時間とともに減少するというニューラルネットの
性質のみによっているため、近似的にも十分に良い解を
得る保証はなく、解くべき組合せ最適化問題によって
は、制約条件さえ満足しない解や、明らかに近似解とは
言えないような解になることもあるという不具合があ
る。
【0004】本発明の目的は、近似解としての精度をよ
り向上させた組合せ最適化装置等を提供することにあ
る。
り向上させた組合せ最適化装置等を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、制約条件を
満足しない組合せにおける値が、制約条件を満足する組
合せにおける値よりも大きくなるペナルティ関数g
(X)を定義するペナルティ関数定義手段と、目的関数
f(X)及びペナルティ関数g(X)が多項式で表現さ
れている場合に、各変数X(i)の自乗を(a+b)X
(i)−abに置換することにより、Xの各変数X
(i)がa,b間の数となるようなn次元の超立方体の
内部に、目的関数f(X)及びペナルティ関数g(X)
の極小点が存在しないように修正する手段と、パラメー
タαを有し、各変数X(1),…,X(n)が2つの数
a,bのいずれかとなる組合せXに対しては互いに等し
い値となり、関数を極小にするn次元の超立方体の内部
の点が存在し、その点における値がパラメータαが大き
くなるほど小さくなるような補正関数h(X,α)を定
義する補正関数定義手段と、補正エネルギ関数F(X,
α)=f(X)+g(X)+h(X,α)を極小にする
n次元の超立方体の点Xをパラメータαに対応して得る
極小点追跡手段と、パラメータαを初期値に設定、及
び、より小さな値に更新するパラメータ設定手段と、パ
ラメータαを初期値から徐々に小さな値に更新し、補正
エネルギ関数F(X,α)を極小にするn次元の超立方
体の点Xを追跡し、その収束値を求める手段とを設ける
ことにより、達成される。
満足しない組合せにおける値が、制約条件を満足する組
合せにおける値よりも大きくなるペナルティ関数g
(X)を定義するペナルティ関数定義手段と、目的関数
f(X)及びペナルティ関数g(X)が多項式で表現さ
れている場合に、各変数X(i)の自乗を(a+b)X
(i)−abに置換することにより、Xの各変数X
(i)がa,b間の数となるようなn次元の超立方体の
内部に、目的関数f(X)及びペナルティ関数g(X)
の極小点が存在しないように修正する手段と、パラメー
タαを有し、各変数X(1),…,X(n)が2つの数
a,bのいずれかとなる組合せXに対しては互いに等し
い値となり、関数を極小にするn次元の超立方体の内部
の点が存在し、その点における値がパラメータαが大き
くなるほど小さくなるような補正関数h(X,α)を定
義する補正関数定義手段と、補正エネルギ関数F(X,
α)=f(X)+g(X)+h(X,α)を極小にする
n次元の超立方体の点Xをパラメータαに対応して得る
極小点追跡手段と、パラメータαを初期値に設定、及
び、より小さな値に更新するパラメータ設定手段と、パ
ラメータαを初期値から徐々に小さな値に更新し、補正
エネルギ関数F(X,α)を極小にするn次元の超立方
体の点Xを追跡し、その収束値を求める手段とを設ける
ことにより、達成される。
【0006】
【作用】各変数が取り得る2つの数a,bを、0,1と
して説明する。制約条件を満足しない組合せにおける値
が、制約条件を満足する組合せにおける値よりも大きく
なるペナルティ関数g(X)を定義するペナルティ関数
定義手段は、例えば、変数X(1),X(2)のいずれ
か一方のみが1という制約条件に対しては
して説明する。制約条件を満足しない組合せにおける値
が、制約条件を満足する組合せにおける値よりも大きく
なるペナルティ関数g(X)を定義するペナルティ関数
定義手段は、例えば、変数X(1),X(2)のいずれ
か一方のみが1という制約条件に対しては
【0007】
【数1】
【0008】と定義すればよい。この関数は、制約条件
を満足するときは0であり、満足しないときはwとな
る。ここでwは、ペナルティ関数の具体的な大きさを規
定する正の定数である。
を満足するときは0であり、満足しないときはwとな
る。ここでwは、ペナルティ関数の具体的な大きさを規
定する正の定数である。
【0009】目的関数f(X)及びペナルティ関数g
(X)が多項式で表現されている場合に、各変数X
(i)の自乗を(a+b)X(i)−abに置換するこ
とにより、n次元の超立方体の内部に、目的関数f
(X)及びペナルティ関数g(X)の極小点が存在しな
いように修正する手段は、例えば、数1のように多項式
で表現されている場合、展開し、変数X(i)の自乗を
(a+b)X(i)−ab=X(i)に置き換えると、
(X)が多項式で表現されている場合に、各変数X
(i)の自乗を(a+b)X(i)−abに置換するこ
とにより、n次元の超立方体の内部に、目的関数f
(X)及びペナルティ関数g(X)の極小点が存在しな
いように修正する手段は、例えば、数1のように多項式
で表現されている場合、展開し、変数X(i)の自乗を
(a+b)X(i)−ab=X(i)に置き換えると、
【0010】
【数2】
【0011】となる。これにより極小点は内部に存在し
なくなる。一般の多項式においても変数の自乗を1乗に
置き換えればよい。なお、この置き換えは、従来技術の
ニューラルネットを適用する場合も同様であり、内部の
極小点に収束しないようにするための手段となってい
る。また、数1のような多項式ではなく、より一般的な
式となっている場合は、各変数X(1),…,X(n)
が0,1となる範囲で一致するような多項式を用いれば
よい。そのような多項式が常に存在することは理論的に
保証されている。従って、目的関数f(X)及びペナル
ティ関数g(X)は、変数の自乗あるいはより高次の累
乗を含まない多項式として表現できる。
なくなる。一般の多項式においても変数の自乗を1乗に
置き換えればよい。なお、この置き換えは、従来技術の
ニューラルネットを適用する場合も同様であり、内部の
極小点に収束しないようにするための手段となってい
る。また、数1のような多項式ではなく、より一般的な
式となっている場合は、各変数X(1),…,X(n)
が0,1となる範囲で一致するような多項式を用いれば
よい。そのような多項式が常に存在することは理論的に
保証されている。従って、目的関数f(X)及びペナル
ティ関数g(X)は、変数の自乗あるいはより高次の累
乗を含まない多項式として表現できる。
【0012】パラメータαを有し、各変数X(1),
…,X(n)が2つの数0,1のいずれかとなる組合せ
Xに対しては互いに等しい値となり、関数を極小にする
n次元の超立方体の内部の点が存在し、その点における
値がパラメータαが大きくなるほど小さくなるような補
正関数h(X,α)を定義する補正関数定義手段は、例
えば、2次関数
…,X(n)が2つの数0,1のいずれかとなる組合せ
Xに対しては互いに等しい値となり、関数を極小にする
n次元の超立方体の内部の点が存在し、その点における
値がパラメータαが大きくなるほど小さくなるような補
正関数h(X,α)を定義する補正関数定義手段は、例
えば、2次関数
【0013】
【数3】
【0014】とすることにより、達成される。数3は、
各変数X(1),…,X(n)が2つの数0,1のいず
れかとなる組合せXに対しては0であり、n次元の超立
方体の中心の点における最小値は−αn/8であり、パ
ラメータαが大きくなるほど小さくなっている。
各変数X(1),…,X(n)が2つの数0,1のいず
れかとなる組合せXに対しては0であり、n次元の超立
方体の中心の点における最小値は−αn/8であり、パ
ラメータαが大きくなるほど小さくなっている。
【0015】補正エネルギ関数F(X,α)は次式4で
表される。
表される。
【0016】
【数4】
【0017】これを極小にするn次元の超立方体の点X
を、パラメータαに対応して得る極小点追跡手段は、X
の領域が制約された非線形最適化法が適用できる。具体
的な手段としては、最急降下法、共役方向法、共役勾配
法、ニュートン法、準ニュートン法、ニューラルネット
などのいずれかによればよい。
を、パラメータαに対応して得る極小点追跡手段は、X
の領域が制約された非線形最適化法が適用できる。具体
的な手段としては、最急降下法、共役方向法、共役勾配
法、ニュートン法、準ニュートン法、ニューラルネット
などのいずれかによればよい。
【0018】パラメータαを初期値に設定、および、よ
り小さな値に更新するパラメータ設定手段は、予め与え
た級数に従って、パラメータαを初期値に設定、及び、
より小さな値に更新すること、または、補正エネルギ関
数の極小点が超立方体の内部に位置するようにパラメー
タαの初期値を十分に大きな数として設定し、極小点の
位置及び履歴などを用いて、より小さな値に更新するこ
とにより達成される。
り小さな値に更新するパラメータ設定手段は、予め与え
た級数に従って、パラメータαを初期値に設定、及び、
より小さな値に更新すること、または、補正エネルギ関
数の極小点が超立方体の内部に位置するようにパラメー
タαの初期値を十分に大きな数として設定し、極小点の
位置及び履歴などを用いて、より小さな値に更新するこ
とにより達成される。
【0019】パラメータαの初期値は十分大きく設定し
ており、補正エネルギ関数F(X,α)において補正関
数h(X,α)が支配的になっている。その結果、補正
エネルギ関数F(X,α)の極小点Xは、n次元の超立
方体の内部になるように定義されている補正関数h
(X,α)の極小点の近傍に位置している。パラメータ
αを徐々に小さくすると、補正関数h(X,α)の影響
が小さくなり、補正エネルギ関数F(X,α)の極小点
Xも徐々に移動することになる。そして、パラメータα
が0に近くなると補正関数h(X,α)の影響はほとん
どなくなる。従って、目的関数f(X)及びペナルティ
関数g(X)が多項式で表現されている場合に、各変数
X(i)の自乗を(a+b)X(i)−abに置換する
ことにより、目的関数f(X)及びペナルティ関数g
(X)の極小点がn次元の超立方体の内部に存在しない
ように修正する手段を備えているので、補正エネルギ関
数F(X,α)の極小点は最終的には超立方体の端点に
達し、各変数X(i)は0または1に収束する。
ており、補正エネルギ関数F(X,α)において補正関
数h(X,α)が支配的になっている。その結果、補正
エネルギ関数F(X,α)の極小点Xは、n次元の超立
方体の内部になるように定義されている補正関数h
(X,α)の極小点の近傍に位置している。パラメータ
αを徐々に小さくすると、補正関数h(X,α)の影響
が小さくなり、補正エネルギ関数F(X,α)の極小点
Xも徐々に移動することになる。そして、パラメータα
が0に近くなると補正関数h(X,α)の影響はほとん
どなくなる。従って、目的関数f(X)及びペナルティ
関数g(X)が多項式で表現されている場合に、各変数
X(i)の自乗を(a+b)X(i)−abに置換する
ことにより、目的関数f(X)及びペナルティ関数g
(X)の極小点がn次元の超立方体の内部に存在しない
ように修正する手段を備えているので、補正エネルギ関
数F(X,α)の極小点は最終的には超立方体の端点に
達し、各変数X(i)は0または1に収束する。
【0020】その結果、以上の手段を備えることによ
り、パラメータαを初期値から徐々に小さな値に更新
し、補正エネルギ関数F(X,α)を極小にするn次元
の超立方体の点Xを追跡した収束値は目的関数f(X)
とペナルティ関数g(X)の和(エネルギ関数E(X)
と呼ぶ)を小さくする組合せであり、ペナルティ関数g
(X)が小さく、制約条件を満足し、目的関数f(X)
が小さくなり、近似解としての精度をより向上させるこ
とができる。
り、パラメータαを初期値から徐々に小さな値に更新
し、補正エネルギ関数F(X,α)を極小にするn次元
の超立方体の点Xを追跡した収束値は目的関数f(X)
とペナルティ関数g(X)の和(エネルギ関数E(X)
と呼ぶ)を小さくする組合せであり、ペナルティ関数g
(X)が小さく、制約条件を満足し、目的関数f(X)
が小さくなり、近似解としての精度をより向上させるこ
とができる。
【0021】以下、その理論的な根拠を説明する。目的
関数f(X)及びペナルティ関数g(X)は、変数の累
乗を含まない多項式であり、その和であるエネルギ関数
E(X)も変数の累乗を含まない多項式である。
関数f(X)及びペナルティ関数g(X)は、変数の累
乗を含まない多項式であり、その和であるエネルギ関数
E(X)も変数の累乗を含まない多項式である。
【0022】パラメータαに対して変数X(i)が0ま
たは1となる端点となるためには、少なくともその端点
が補正エネルギ関数の極小点でなければならない。その
必要条件を考察するため、まず、端点Xに対して、ひと
つのX(i)を1−X(i)に置き換えた点をX[i]
とする。このように、ひとつのX(i)だけが異なる端
点を、隣接する端点という。また、端点Xから隣接する
端点X[i]に向かって微小量δだけ進んだ点をX’と
する。
たは1となる端点となるためには、少なくともその端点
が補正エネルギ関数の極小点でなければならない。その
必要条件を考察するため、まず、端点Xに対して、ひと
つのX(i)を1−X(i)に置き換えた点をX[i]
とする。このように、ひとつのX(i)だけが異なる端
点を、隣接する端点という。また、端点Xから隣接する
端点X[i]に向かって微小量δだけ進んだ点をX’と
する。
【0023】エネルギ関数をX(i)について整理し、
【0024】
【数5】
【0025】とすると、関数P(X),Q(X)はX
(i)には依存しない。従って、点X,X[i],X’
において同じ値である。
(i)には依存しない。従って、点X,X[i],X’
において同じ値である。
【0026】ここで、X(i)=0と仮定すると、
【0027】
【数6】
【0028】
【数7】
【0029】
【数8】
【0030】である(δの2乗の項は無視する)。従っ
て、
て、
【0031】
【数9】
【0032】となる。端点Xが極小点ならばこれは正で
あり、
あり、
【0033】
【数10】
【0034】となる。X(i)=1と仮定しても同様で
あり、最終的には数10に達する。
あり、最終的には数10に達する。
【0035】端点Xが極小点ならば、数10が全てのi
について成立しなければならない。従って、パラメータ
αに対して変数X(i)が0または1となる端点Xとな
るための必要条件は、端点Xが隣接する全ての端点より
もα/2以上、エネルギ関数が小さいことである。
について成立しなければならない。従って、パラメータ
αに対して変数X(i)が0または1となる端点Xとな
るための必要条件は、端点Xが隣接する全ての端点より
もα/2以上、エネルギ関数が小さいことである。
【0036】以上の考察から次のことが明らかである。 (1)パラメータαの初期値を十分に大きくすることに
より、全ての端点がこの必要条件を満足しなくなる。 (2)パラメータαを徐々に小さくすると、隣接する端
点よりもエネルギ関数がより小さな端点から順次、この
必要条件を満足するようになる。 (3)最初にこの必要条件を満足する端点が最適解とは
限らないし、それに収束することも保証されない。しか
しながら、より早く必要条件を満足する端点に収束しや
すく、その結果、最適解に近いことが期待される。
より、全ての端点がこの必要条件を満足しなくなる。 (2)パラメータαを徐々に小さくすると、隣接する端
点よりもエネルギ関数がより小さな端点から順次、この
必要条件を満足するようになる。 (3)最初にこの必要条件を満足する端点が最適解とは
限らないし、それに収束することも保証されない。しか
しながら、より早く必要条件を満足する端点に収束しや
すく、その結果、最適解に近いことが期待される。
【0037】なお、以上では各変数が取り得る2つの数
a,bを0,1として説明したが、数式を若干訂正すれ
ば一般の数a,bにも適用できることは明らかである。
a,bを0,1として説明したが、数式を若干訂正すれ
ば一般の数a,bにも適用できることは明らかである。
【0038】上記の理論的根拠が成り立つのは、超立方
体の内部に極小点が存在しないように目的関数f(X)
及びペナルティ関数g(X)を修正し、補正関数h
(X,α)を数3により定義した場合に限られる。従っ
て、それ以外の場合については上記の理論的根拠が成り
立たなくなる。そのため、0または1に収束しない変数
X(i)が存在する可能性があり、求められる解が満た
すべき必要条件が数10のように明確には示せなくなる
が、組合せ最適化装置の動作そのものは適用可能であ
る。
体の内部に極小点が存在しないように目的関数f(X)
及びペナルティ関数g(X)を修正し、補正関数h
(X,α)を数3により定義した場合に限られる。従っ
て、それ以外の場合については上記の理論的根拠が成り
立たなくなる。そのため、0または1に収束しない変数
X(i)が存在する可能性があり、求められる解が満た
すべき必要条件が数10のように明確には示せなくなる
が、組合せ最適化装置の動作そのものは適用可能であ
る。
【0039】また、上記においてはパラメータαを徐々
に小さくするとしたが、適当な値のパラメータαを用い
て、補正エネルギ関数F(X,α)を極小にする変数の
組合せXを求めるとしてもよく、ニューラルネットのエ
ネルギ関数を補正エネルギ関数F(X,α)に替えるこ
ともできる。この場合、隣接する全ての端点よりもα/
2以上エネルギ関数が小さい端点Xに限定されるため、
エネルギ関数が小さく比較的よい解となる。
に小さくするとしたが、適当な値のパラメータαを用い
て、補正エネルギ関数F(X,α)を極小にする変数の
組合せXを求めるとしてもよく、ニューラルネットのエ
ネルギ関数を補正エネルギ関数F(X,α)に替えるこ
ともできる。この場合、隣接する全ての端点よりもα/
2以上エネルギ関数が小さい端点Xに限定されるため、
エネルギ関数が小さく比較的よい解となる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1において、51は解くべき組合せ最適化問
題に関して、その目的関数と制約条件を記述する問題記
述手段である。52は問題記述手段51に記述されてい
る目的関数f(X)が多項式で表現されている場合に、
各変数X(i)の自乗を(a+b)X(i)−ab=X
(i)に置換することにより、n次元の超立方体の内部
に、目的関数f(X)の極小点が存在しないように修正
する目的関数修正手段である。目的関数f(X)が多項
式で表現されていない場合には、n次元の超立方体の端
点で同じ値となる多項式に修正する。
明する。図1において、51は解くべき組合せ最適化問
題に関して、その目的関数と制約条件を記述する問題記
述手段である。52は問題記述手段51に記述されてい
る目的関数f(X)が多項式で表現されている場合に、
各変数X(i)の自乗を(a+b)X(i)−ab=X
(i)に置換することにより、n次元の超立方体の内部
に、目的関数f(X)の極小点が存在しないように修正
する目的関数修正手段である。目的関数f(X)が多項
式で表現されていない場合には、n次元の超立方体の端
点で同じ値となる多項式に修正する。
【0041】53は問題記述手段51に記述されている
制約条件からペナルティ関数g(X)を定義するペナル
ティ関数定義手段であり、これにはペナルティ関数g
(X)が多項式で表現されている場合に、各変数X
(i)の自乗を(a+b)X(i)−ab=X(i)に
置換することにより、n次元の超立方体の内部に、ペナ
ルティ関数g(X)の極小点が存在しないように修正す
ることも含まれる。ペナルティ関数g(X)が多項式で
表現されていない場合は、n次元の超立方体の端点で同
じ値となる多項式に修正する。
制約条件からペナルティ関数g(X)を定義するペナル
ティ関数定義手段であり、これにはペナルティ関数g
(X)が多項式で表現されている場合に、各変数X
(i)の自乗を(a+b)X(i)−ab=X(i)に
置換することにより、n次元の超立方体の内部に、ペナ
ルティ関数g(X)の極小点が存在しないように修正す
ることも含まれる。ペナルティ関数g(X)が多項式で
表現されていない場合は、n次元の超立方体の端点で同
じ値となる多項式に修正する。
【0042】54は補正関数を数3により定義する補正
関数定義手段である。55は補正エネルギ関数F(X,
α)=f(X)+g(X)+h(X,α)を極小にする
n次元の超立方体の点Xをパラメータαに対応して得る
極小点追跡手段であり、Xの領域が制約された非線形最
適化法により実現する。本実施例では、勾配を用いて互
いに共役な方向を生成する方法で、Xがn次元の超立方
体の外部に出ないという制約を付けた共役勾配法を採用
する。
関数定義手段である。55は補正エネルギ関数F(X,
α)=f(X)+g(X)+h(X,α)を極小にする
n次元の超立方体の点Xをパラメータαに対応して得る
極小点追跡手段であり、Xの領域が制約された非線形最
適化法により実現する。本実施例では、勾配を用いて互
いに共役な方向を生成する方法で、Xがn次元の超立方
体の外部に出ないという制約を付けた共役勾配法を採用
する。
【0043】56はパラメータαを初期値に設定、およ
び、より小さな値に更新するパラメータ設定手段であ
り、初期値は十分に大きな数とし、より小さな値に更新
する手段である。本実施例においては、十分に大きな初
期値とし、1未満の公比をもつ等比級数に従って設定す
る手段を用いる。57はパラメータ設定手段56により
設定されたパラメータαに対して極小点追跡手段55に
より極小点を追跡し、終了判定を行う実行制御手段であ
る。58は実行制御手段57により得られた結果などを
表示する表示手段である。
び、より小さな値に更新するパラメータ設定手段であ
り、初期値は十分に大きな数とし、より小さな値に更新
する手段である。本実施例においては、十分に大きな初
期値とし、1未満の公比をもつ等比級数に従って設定す
る手段を用いる。57はパラメータ設定手段56により
設定されたパラメータαに対して極小点追跡手段55に
より極小点を追跡し、終了判定を行う実行制御手段であ
る。58は実行制御手段57により得られた結果などを
表示する表示手段である。
【0044】図2は実行制御手段57の処理手順を示す
フローチャートである。図2において、ステップ61は
極小点Xを初期値に設定するステップであり、超立方体
の内部ならば任意の点でよい。ステップ62はパラメー
タ設定手段56によりパラメータαを初期値に設定する
ステップである。ステップ63は極小点追跡手段55に
より補正エネルギ関数F(X,α)の極小点を追跡する
ステップである。
フローチャートである。図2において、ステップ61は
極小点Xを初期値に設定するステップであり、超立方体
の内部ならば任意の点でよい。ステップ62はパラメー
タ設定手段56によりパラメータαを初期値に設定する
ステップである。ステップ63は極小点追跡手段55に
より補正エネルギ関数F(X,α)の極小点を追跡する
ステップである。
【0045】ステップ64は極小点Xが端点に達する
か、前回のパラメータαに対する極小点との差がほとん
どなくなれば終了すべきと判定するステップである。極
小点Xが端点に達した場合はその結果が解であるが、前
回のパラメータαに対する極小点との差がほとんどなっ
たことにより終了すべきと判定された場合は解が得られ
なかった場合に相当する。しかしながら、目的関数f
(X)とペナルティ関数g(X)には超立方体の内部に
極小点がないため、後者の場合はごく稀であると考えら
れる。
か、前回のパラメータαに対する極小点との差がほとん
どなくなれば終了すべきと判定するステップである。極
小点Xが端点に達した場合はその結果が解であるが、前
回のパラメータαに対する極小点との差がほとんどなっ
たことにより終了すべきと判定された場合は解が得られ
なかった場合に相当する。しかしながら、目的関数f
(X)とペナルティ関数g(X)には超立方体の内部に
極小点がないため、後者の場合はごく稀であると考えら
れる。
【0046】ステップ65はステップ64で終了すべき
でないと判定されたときに実行するステップであり、パ
ラメータ設定手段56によりパラメータαをより小さな
値に更新し、ステップ63に戻る。
でないと判定されたときに実行するステップであり、パ
ラメータ設定手段56によりパラメータαをより小さな
値に更新し、ステップ63に戻る。
【0047】ステップ66はステップ64で終了すべき
であると判定されたときに実行するステップであり、得
られた結果などを表示手段58により表示し、終了す
る。
であると判定されたときに実行するステップであり、得
られた結果などを表示手段58により表示し、終了す
る。
【0048】本実施例によれば、パラメータαを初期値
から徐々に小さな値に更新し、補正エネルギ関数F
(X,α)を極小にするn次元の超立方体の点Xを追跡
し、その収束値を求めることにより、近似解としての精
度をより向上させることができるという効果がある。
から徐々に小さな値に更新し、補正エネルギ関数F
(X,α)を極小にするn次元の超立方体の点Xを追跡
し、その収束値を求めることにより、近似解としての精
度をより向上させることができるという効果がある。
【0049】ここで具体的な例題として道路網の最短経
路探索問題を考える。この問題は、図3に示したような
道路網で、与えられた2地点S,G間の最短経路を探索
する問題であり、以下の定式化により、0または1の値
をとる変数の組合せ最適化問題として取り扱うことがで
きる。
路探索問題を考える。この問題は、図3に示したような
道路網で、与えられた2地点S,G間の最短経路を探索
する問題であり、以下の定式化により、0または1の値
をとる変数の組合せ最適化問題として取り扱うことがで
きる。
【0050】すなわち、記号を S:スタート地点 G:ゴール地点 L:地点の集合 L’:LからS,Gを除いた集合 a(i,j):地点i,j間に道路があるときは1、な
いときは0 d(i,j):地点i,j間の道路の長さ X(i):地点iを通るときは1、通らないときは0と
なる変数 ただし、X(S),X(G)は常に1の定数と定義す
る。
いときは0 d(i,j):地点i,j間の道路の長さ X(i):地点iを通るときは1、通らないときは0と
なる変数 ただし、X(S),X(G)は常に1の定数と定義す
る。
【0051】このとき、目的関数f(X)は経路の長さ
であり、
であり、
【0052】
【数11】
【0053】である。この関数には自乗は含まれないた
め修正する必要はない(a(j,j)は0である)。
め修正する必要はない(a(j,j)は0である)。
【0054】次に、制約条件は枝分かれなく地点Sから
地点Gまで結ばれることであり、地点iを通るならばそ
の前後の2地点を通る、ただし、地点SとGについては
前後いずれかの1地点であると考えることができる。す
なわち、
地点Gまで結ばれることであり、地点iを通るならばそ
の前後の2地点を通る、ただし、地点SとGについては
前後いずれかの1地点であると考えることができる。す
なわち、
【0055】
【数12】
【0056】
【数13】
【0057】である。従って、ペナルティ関数g(X)
は、
は、
【0058】
【数14】
【0059】とすればよい。この関数には変数の自乗が
含まれるているので、さらに、
含まれるているので、さらに、
【0060】
【数15】
【0061】と修正する。ここで、wはペナルティ関数
の大きさを決める正の定数であり、大きいほど制約条件
を重視することになる。
の大きさを決める正の定数であり、大きいほど制約条件
を重視することになる。
【0062】以上から、補正関数h(X,α)を数3に
より定義すれば、補正エネルギ関数F(X,α)は、
より定義すれば、補正エネルギ関数F(X,α)は、
【0063】
【数16】
【0064】となる。
【0065】図3の道路網に対して、定数wを“20”
とし、パラメータαを初期値が“100”、公比が
“0.9”の等比級数により設定した。その結果、長さ
“29.6”の経路(S−3−8−9−10−11−1
2−17−22−G)が得られた。この結果は、最短経
路(S−1−2−7−13−18−G、長さ“28.
1)との差は僅かであり、5番目によい解である。な
お、この問題に従来技術を適用すると、全ての変数が0
となり、制約条件さえ満足しない結果となり、定数wを
非常に大きくしてはじめて長さ“36.4”の経路(S
−3−8−9−5−6−7−13−18−G)が得られ
るにすぎない。
とし、パラメータαを初期値が“100”、公比が
“0.9”の等比級数により設定した。その結果、長さ
“29.6”の経路(S−3−8−9−10−11−1
2−17−22−G)が得られた。この結果は、最短経
路(S−1−2−7−13−18−G、長さ“28.
1)との差は僅かであり、5番目によい解である。な
お、この問題に従来技術を適用すると、全ての変数が0
となり、制約条件さえ満足しない結果となり、定数wを
非常に大きくしてはじめて長さ“36.4”の経路(S
−3−8−9−5−6−7−13−18−G)が得られ
るにすぎない。
【0066】第2の具体例として巡回セールスマン問題
に適用した場合を説明する。巡回セールスマン問題と
は、与えられたN地点を全て1回ずつ通り元の地点に戻
る最小コストの巡回路を探索する問題である。
に適用した場合を説明する。巡回セールスマン問題と
は、与えられたN地点を全て1回ずつ通り元の地点に戻
る最小コストの巡回路を探索する問題である。
【0067】変数X(i,p)をi番目に地点pを通る
とき1、その他を0とする(ただし、i及びpは0から
N−1とする)。地点p,q間のコストをd(p,q)
とすると、目的関数f(X)は
とき1、その他を0とする(ただし、i及びpは0から
N−1とする)。地点p,q間のコストをd(p,q)
とすると、目的関数f(X)は
【0068】
【数17】
【0069】とすればよい。制約条件は、各時刻iには
いずれか1地点に限ること、各地点pは1回だけである
ことと考えると、各時刻iに対して
いずれか1地点に限ること、各地点pは1回だけである
ことと考えると、各時刻iに対して
【0070】
【数18】
【0071】及び各地点pに対して
【0072】
【数19】
【0073】であり、ペナルティ関数g(X)は、
【0074】
【数20】
【0075】とすればよい(最後の項は前の2項を展開
したときに現れるX(i,p)2をX(i,p)に置換
するための項であり、wは適当な正の定数である)。以
下の処理は最短経路探索問題と同じである。
したときに現れるX(i,p)2をX(i,p)に置換
するための項であり、wは適当な正の定数である)。以
下の処理は最短経路探索問題と同じである。
【0076】また、LSIなどの最適な配置を決定する
CADシステムのための最適配置問題は、配置を0また
は1の値をとる変数の組合せで表し、配線の長さ、全体
の面積など最適にしたい評価基準を目的関数とすること
によって、組合せ最適化問題として同様に取り扱うこと
ができる。
CADシステムのための最適配置問題は、配置を0また
は1の値をとる変数の組合せで表し、配線の長さ、全体
の面積など最適にしたい評価基準を目的関数とすること
によって、組合せ最適化問題として同様に取り扱うこと
ができる。
【0077】さらに、複数の工程の最適な順序などを決
定するスケジューリング問題は、工程の順序を0または
1の値をとる変数の組合せで表し、全体の所要時間や各
工程の遅延時間などから最適にしたい評価基準を目的関
数として定義することによって、組合せ最適化問題とし
て同様に取り扱うことができる。
定するスケジューリング問題は、工程の順序を0または
1の値をとる変数の組合せで表し、全体の所要時間や各
工程の遅延時間などから最適にしたい評価基準を目的関
数として定義することによって、組合せ最適化問題とし
て同様に取り扱うことができる。
【0078】その他の組合せ最適化問題に対しても同様
の手順によればよく、本発明が適用できることは明らか
であり、同様の効果が得られる。
の手順によればよく、本発明が適用できることは明らか
であり、同様の効果が得られる。
【0079】上記の実施例においては、パラメータαを
等比級数により設定するとしているが、その他の級数に
従って、初期値を設定し、より小さな値に更新してもよ
い。採用する級数により処理速度などに差はあるが、効
果としては変わらないと考えてよい。
等比級数により設定するとしているが、その他の級数に
従って、初期値を設定し、より小さな値に更新してもよ
い。採用する級数により処理速度などに差はあるが、効
果としては変わらないと考えてよい。
【0080】また、パラメータ設定手段において、補正
エネルギ関数の極小点が超立方体の内部に位置するよう
にパラメータαの初期値を設定し、極小点の位置及び履
歴などを用いて、より小さな値に更新してもよい。更新
値は、極小点がなめらかに移動するように、極小点が急
激に移動した場合は余り変化させず、極小点がほとんど
移動しない場合は大きく変化させるという決定方法が適
している。これにより、パラメータαをより的確に変え
ることができ、上述の効果に加えて高速化が達成される
という効果も発生する。
エネルギ関数の極小点が超立方体の内部に位置するよう
にパラメータαの初期値を設定し、極小点の位置及び履
歴などを用いて、より小さな値に更新してもよい。更新
値は、極小点がなめらかに移動するように、極小点が急
激に移動した場合は余り変化させず、極小点がほとんど
移動しない場合は大きく変化させるという決定方法が適
している。これにより、パラメータαをより的確に変え
ることができ、上述の効果に加えて高速化が達成される
という効果も発生する。
【0081】また、上記実施例では補正関数h(X,
α)を2次関数としているが、パラメータαを有し、各
変数X(1),…,X(n)が2つの数a,bのいずれ
かとなる組合せXに対しては互いに等しい値となり、関
数を極小にするn次元の超立方体の内部の点が存在し、
その点における値がパラメータαが大きくなるほど小さ
くなるような関数であれば任意でよい。
α)を2次関数としているが、パラメータαを有し、各
変数X(1),…,X(n)が2つの数a,bのいずれ
かとなる組合せXに対しては互いに等しい値となり、関
数を極小にするn次元の超立方体の内部の点が存在し、
その点における値がパラメータαが大きくなるほど小さ
くなるような関数であれば任意でよい。
【0082】さらに、目的関数f(X)とペナルティ関
数g(X)は変数X(i)の累乗を含まない多項式とし
ているが、一般の関数でもよい。この場合、理論的な根
拠はそのまま適用できないが、組合せ最適化装置の方式
は同様に適用できる。これにより、目的関数f(X)と
ペナルティ関数g(X)を修正する必要がなくなり、容
易に適用できるようになるという効果がある。
数g(X)は変数X(i)の累乗を含まない多項式とし
ているが、一般の関数でもよい。この場合、理論的な根
拠はそのまま適用できないが、組合せ最適化装置の方式
は同様に適用できる。これにより、目的関数f(X)と
ペナルティ関数g(X)を修正する必要がなくなり、容
易に適用できるようになるという効果がある。
【0083】また、以上の実施例においてはパラメータ
αを徐々に小さくするとしたが、適当な値のパラメータ
αを用いて、補正エネルギ関数F(X,α)を極小にす
る変数の組合せXを求めるとしてもよく、ニューラルネ
ットのエネルギ関数を補正エネルギ関数F(X,α)に
替えることもできる。この場合、隣接する全ての端点よ
りもα/2以上エネルギ関数が小さい端点Xに限定され
るため、パラメータαの値によって解を絞り込むことが
でき、エネルギ関数が小さく比較的よい解となるという
効果がある。なお、パラメータαの値は、例えば、制約
条件を満足する端点Xとその点に隣接する端点とのエネ
ルギ関数の差によって決定すればよい。
αを徐々に小さくするとしたが、適当な値のパラメータ
αを用いて、補正エネルギ関数F(X,α)を極小にす
る変数の組合せXを求めるとしてもよく、ニューラルネ
ットのエネルギ関数を補正エネルギ関数F(X,α)に
替えることもできる。この場合、隣接する全ての端点よ
りもα/2以上エネルギ関数が小さい端点Xに限定され
るため、パラメータαの値によって解を絞り込むことが
でき、エネルギ関数が小さく比較的よい解となるという
効果がある。なお、パラメータαの値は、例えば、制約
条件を満足する端点Xとその点に隣接する端点とのエネ
ルギ関数の差によって決定すればよい。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、2つの値のいずれかを
とるn個の変数の組合せX=(X(1),…,X
(n))に対して、ある制約条件を満足する組合せのう
ち与えられた目的関数f(X)を最小とする組合せを見
出す組合せ最適化問題に対して、近似解としての精度を
より向上させることができる。
とるn個の変数の組合せX=(X(1),…,X
(n))に対して、ある制約条件を満足する組合せのう
ち与えられた目的関数f(X)を最小とする組合せを見
出す組合せ最適化問題に対して、近似解としての精度を
より向上させることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る組合せ最適化装置の構
成図である。
成図である。
【図2】図1に示す実行制御手段の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図3】最短経路探索問題の道路網の例を示す図であ
る。
る。
51…問題記述手段、52…目的関数修正手段、53…
ペナルティ関数定義手段、54…補正関数定義手段、5
5…極小点追跡手段、56…パラメータ設定手段、57
…実行制御手段、58…表示手段。
ペナルティ関数定義手段、54…補正関数定義手段、5
5…極小点追跡手段、56…パラメータ設定手段、57
…実行制御手段、58…表示手段。
Claims (10)
- 【請求項1】 2つの数a,bのいずれかの値をとるn
個の変数の組合せX=(X(1),…,X(n))に対
して、ある制約条件を満足する組合せのうち与えられた
目的関数f(X)を最小とする組合せを見出す組合せ最
適化装置において、 制約条件を満足しない組合せにおける値が、制約条件を
満足する組合せにおける値よりも大きくなるペナルティ
関数g(X)を定義するペナルティ関数定義手段と、 パラメータαを有し、目的関数f(X)とペナルティ関
数g(X)が小さいほど小さくなる補正エネルギ関数F
(X,α)を定義する手段と、 前記補正エネルギ関数F(X,α)を極小にする変数の
組合せXを求める手段とを備えることを特徴とする組合
せ最適化装置。 - 【請求項2】 2つの数a,bのいずれかの値をとるn
個の変数の組合せX=(X(1),…,X(n))に対
して、ある制約条件を満足する組合せのうち与えられた
目的関数f(X)を最小とする組合せを見出す組合せ最
適化装置において、 制約条件を満足しない組合せにおける値が、制約条件を
満足する組合せにおける値よりも大きくなるペナルティ
関数g(X)を定義するペナルティ関数定義手段と、 パラメータαを有し、各変数X(1),…,X(n)が
前記2つの数a,bのいずれかとなる組合せXに対して
は互いに等しい値となり、n次元の超立方体の内部の点
において極小となり、その点における値がパラメータα
が大きくなるほど小さくなるような補正関数h(X,
α)を定義する補正関数定義手段と、 目的関数f(X)とペナルティ関数g(X)と補正関数
h(X,α)の総和である補正エネルギ関数F(X,
α)を極小にする前記n次元の超立方体の点Xをパラメ
ータαに対応して得る極小点追跡手段と、 前記パラメータαを初期値に設定、及び、より小さな値
に更新するパラメータ設定手段と、 前記パラメータαを初期値から徐々に小さな値に更新
し、前記補正エネルギ関数F(X,α)を極小にする前
記n次元の超立方体の点Xを追跡し、その収束値を求め
る手段とを備えることを特徴とする組合せ最適化装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記目的関数f
(X)及びペナルティ関数g(X)が多項式で表現され
ている場合に、各変数X(i)の自乗を(a+b)X
(i)−abに置換することにより、前記目的関数f
(X)及びペナルティ関数g(X)の極小点がn次元の
超立方体の内部に存在しないように修正する手段を備え
ることを特徴とする組合せ最適化装置。 - 【請求項4】 請求項2において、補正関数定義手段
は、補正関数h(X,α)を、各変数X(1),…,X
(n)が2つの数a,bのいずれかとなる組合せXに対
しては0であり、n次元の超立方体の中心の点で最小値
をとる2次関数とすることを特徴とする組合せ最適化装
置。 - 【請求項5】 請求項2において、パラメータ設定手段
は、予め与えた級数に従って、前記パラメータαを初期
値に設定、及び、より小さな値に更新することを特徴と
する組合せ最適化装置。 - 【請求項6】 請求項2において、パラメータ設定手段
は、補正エネルギ関数の極小点が前記超立方体の内部に
位置するように前記パラメータαの初期値を設定し、極
小点の位置及び履歴などを用いて、より小さな値に更新
することを特徴とする組合せ最適化装置。 - 【請求項7】 与えられた道路網の与えられた2地点間
を結ぶ最短経路を探索する最短経路探索問題、あるい
は、与えられた複数の地点を全て1回ずつ通り元の地点
に戻る最小コストの巡回路を探索する巡回セールスマン
問題、あるいは、LSIなどの最適な配置を決定するC
ADシステムのための最適配置問題、あるいは、複数の
工程の最適な順序などを決定するスケジューリング問題
のいずれかを組合せ最適化問題として解く解法装置にお
いて、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の組合せ
最適化装置を備えることを特徴とする解法装置。 - 【請求項8】 2つの数a,bのいずれかの値をとるn
個の変数の組合せX=(X(1),…,X(n))に対
して、ある制約条件を満足する組合せのうち与えられた
目的関数f(X)を最小とする組合せを見出す組合せ最
適化方法において、 制約条件を満足しない組合せにおける値が、制約条件を
満足する組合せにおける値よりも大きくなるペナルティ
関数g(X)を定義し、 パラメータαを有し、目的関数f(X)とペナルティ関
数g(X)が小さいほど小さくなる補正エネルギ関数F
(X,α)を定義し、 前記補正エネルギ関数F(X,α)を極小にする変数の
組合せXを求めることを特徴とする組合せ最適化方法。 - 【請求項9】 2つの数a,bのいずれかの値をとるn
個の変数の組合せX=(X(1),…,X(n))に対
して、ある制約条件を満足する組合せのうち与えられた
目的関数f(X)を最小とする組合せを見出す組合せ最
適化方法において、 制約条件を満足しない組合せにおける値が、制約条件を
満足する組合せにおける値よりも大きくなるペナルティ
関数g(X)を定義し、 パラメータαを有し、各変数X(1),…,X(n)が
前記2つの数a,bのいずれかとなる組合せXに対して
は互いに等しい値となり、n次元の超立方体の内部の点
において極小となり、その点における値がパラメータα
が大きくなるほど小さくなるような補正関数h(X,
α)を定義し、 目的関数f(X)とペナルティ関数g(X)と補正関数
h(X,α)の総和である補正エネルギ関数F(X,
α)を極小にする前記n次元の超立方体の点Xをパラメ
ータαに対応してとり、 前記パラメータαを初期値に設定、及び、より小さな値
に更新するパラメータを設定し、 前記パラメータαを初期値から徐々に小さな値に更新
し、前記補正エネルギ関数F(X,α)を極小にする前
記n次元の超立方体の点Xを追跡し、その収束値を求め
ることを特徴とする組合せ最適化方法。 - 【請求項10】 請求項9において、前記目的関数f
(X)及びペナルティ関数g(X)が多項式で表現され
ている場合に、各変数X(i)の自乗を(a+b)X
(i)−abに置換することにより、前記目的関数f
(X)及びペナルティ関数g(X)の極小点がn次元の
超立方体の内部に存在しないように修正することを特徴
とする組合せ最適化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17426492A JPH0619951A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 組合せ最適化方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17426492A JPH0619951A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 組合せ最適化方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0619951A true JPH0619951A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=15975605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17426492A Pending JPH0619951A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 組合せ最適化方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0619951A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009522051A (ja) * | 2006-01-05 | 2009-06-11 | アストラ・テック・インク | 歯科用インプラントのためのカスタム修復の設計方法及びシステム |
| JP2010211783A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-09-24 | Fujitsu Ltd | 設計支援装置、方法、及びプログラム |
| EP3944104A1 (en) | 2020-07-21 | 2022-01-26 | Fujitsu Limited | Optimization device, optimization method, and optimization program |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP17426492A patent/JPH0619951A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009522051A (ja) * | 2006-01-05 | 2009-06-11 | アストラ・テック・インク | 歯科用インプラントのためのカスタム修復の設計方法及びシステム |
| JP2013144151A (ja) * | 2006-01-05 | 2013-07-25 | Astra Tech Inc | 歯科用インプラントのためのカスタム修復の設計方法及びシステム |
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