JPH06200062A - 磁気カード用ポリエステルフィルム - Google Patents

磁気カード用ポリエステルフィルム

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JPH06200062A
JPH06200062A JP5000817A JP81793A JPH06200062A JP H06200062 A JPH06200062 A JP H06200062A JP 5000817 A JP5000817 A JP 5000817A JP 81793 A JP81793 A JP 81793A JP H06200062 A JPH06200062 A JP H06200062A
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勝朗 久世
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多保田  規
Akito Hamano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電気の発生、蓄積による静電気障害を起こ
さず、磁性層や印刷層との接着性に優れた磁気カード用
ポリエステルフィルムを提供することを目的とする。 【構成】 白色顔料を含有するポリエステルフィルムの
少なくとも片面に、側鎖にカチオン型の第4級アンモニ
ウム塩基を有し、かつ末端に重合性の二重結合を有する
単官能ビニル単量体(X)、水酸基を有する単官能ビニ
ル単量体(Y)、およびこれらの単量体と共重合可能な
他の重合性ビニル単量体(Z)を共重合して得られる水
溶性イオン導電性樹脂(A)および熱架橋性単量体
(B)を主成分とする塗膜形成用樹脂組成物を塗布して
なる磁気カード用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性層を設けて磁気カ
ードとして使用されるポリエステルフィルムに関し、詳
しくは、帯電防止性、磁性層や印刷層との接着性等の特
性に優れた磁気カード用ポリエステルフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気カードはいわゆるキャッシュレスの
便利さから、キャッシュカード、クレジットカードとし
て広く使用され、現金の自動入金・引出等の利用が金融
機関で実施されている。その他、IDカード、プリペイ
ドカード、電話カードや乗車カードとして様々な分野で
広く使用されており、今後ますます磁気カードの用途は
拡大するものと考えられる。
【0003】磁気カードは、光線透過を少なくしたプラ
スチックシート表面に、磁性層と種々の情報を表示した
印刷層とが設けられたものである。基材となるプラスチ
ックシートには、耐水性、耐薬品性、機械的強度、寸法
安定性等の特性が要求されることから、これらの特性に
優れているポリエチレンテレフタレートを中心とするポ
リエステルフィルムが主に用いられている。このポリエ
ステルフィルムを磁気カードの基材として用いる時に最
も大きな問題となっているのが、静電気障害である。す
なわち、ポリエステルフィルムは絶縁体であるので静電
気が発生・蓄積し易いため、例えば、磁性層を塗布する
工程や印刷工程におけるロールへの巻き付き、人体への
電気ショック、取扱いの困難さといった作業能率の低下
につながるトラブルを初め、印刷ヒゲの発生、フィルム
表面の汚れ等の商品価値を低下させるトラブル等が多く
起こっていた。
【0004】一方、磁気カードの耐久性向上の観点か
ら、ポリエステルフィルムと磁性層および印刷層との接
着性をさらに向上させることが要求されている。このた
め、種々の方法でポリエステルフィルムの接着性を向上
させたり、帯電防止性を付与する検討が行なわれてい
る。接着性を向上させる方法としては、フィルム表面を
コロナ放電、紫外線、プラズマ等の活性線で処理する方
法や、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリウ
レタン等の易接着性樹脂を塗布する方法等がある。ま
た、帯電防止性を付与する方法としては、帯電防止性を
有する界面活性剤、イオン性化合物等の帯電防止剤や、
金属粉や金属酸化物等の導電性物質をポリエステル中に
練込んだり、塗布したりする方法がある。
【0005】これらの方法の中でも、易接着性樹脂を塗
布する際に帯電防止剤や導電性物質を添加することによ
って、塗布層に接着性と帯電防止性を同時に付与する方
法が容易である。ただし導電性物質を添加する方法は、
低湿度の環境下で帯電防止性が低下するといった界面活
性剤やイオン性化合物等の帯電防止剤が有する問題は起
きないが、塗布層中に大量の導電性物質を添加しなけれ
ば帯電防止性効果が発現しないために接着性の付与効果
が低減するという問題があった。また、導電性物質は高
価であるためコストが上がるという問題も持っていた。
これらのことから、帯電防止剤を用いる方法がどちらか
というと一般的である。
【0006】一方、帯電防止性と易接着性を付与するた
めの塗布層を有する二軸延伸ポリエステルフィルムの製
造方法として、塗布液を塗布後フィルムを延伸、熱処理
する塗布延伸法(インラインコート法)といわれるもの
がある。この方法は、二軸延伸後のポリエステルフィル
ムに塗布液を塗布して塗布層を形成する方法と比較する
と、フィルムの製膜と塗布を同時に実施するため幅広の
製品が比較的安価に得られるだけでなく、塗布層と基材
のポリエステルフィルムの密着性が良いものが得られる
等の特徴を有しており有用な方法である。
【0007】しかしながら、インラインコート法により
帯電防止性ポリエステルフィルムを製造する場合には、
一般に帯電防止剤が熱的に不安定なため延伸等の熱処理
工程で揮散あるいは熱分解が生じて期待された帯電防止
効果が発揮されない場合が多い。従って、従来は熱安定
性の良好なアニオン型やノニオン型の化合物をバインダ
ー樹脂と混ぜて塗布する方法が採用されてきた。しか
し、アニオン型やノニオン型の帯電防止剤は高湿度下で
は実用的な帯電防止性を発現するが、帯電防止性に対す
る環境の湿度の影響が大きく、低湿度下では帯電防止性
が低下するという問題があった。
【0008】また、帯電防止剤の添加のために接着性が
低下したり、塗布層の耐水性や耐溶剤性が低下するとい
う問題も発生しており、磁気カード用基材として良好な
接着性と帯電防止性を合わせ持つポリエステルフィルム
は得られていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点を解決し、静電気の発生、蓄積によ
る静電気障害を起こさず、磁性層や印刷層との接着性に
優れた磁気カード用ポリエステルフィルムを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決すること
ができた本発明の磁気カード用ポリエステルフィルム
は、白色顔料を含有するポリエステルフィルムの少なく
とも片面に、側鎖にカチオン型の第4級アンモニウム塩
基を有し、かつ末端に重合性の二重結合を有する単官能
ビニル単量体(X)、水酸基を有する単官能ビニル単量
体(Y)、およびこれらの単量体と共重合可能な他の重
合性ビニル単量体(Z)を共重合して得られる水溶性イ
オン導電性樹脂(A)および熱架橋性単量体(B)を主
成分とする塗膜形成用樹脂組成物を塗布したものである
ところに要旨を有する。すなわち本発明は、上記樹脂組
成物をポリエステルフィルムに塗布することによって、
帯電防止性付与と接着性改善を同時に達成することに成
功したものである。
【0011】
【作用】本発明におけるポリエステルとは、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族
ジカルボン酸またはそのエステルと、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール等のグリコールとを重縮合させて製
造されるポリエステルである。これらのポリエステルは
芳香族ジカルボン酸とグリコールを直接反応させる方法
や、芳香族ジカルボン酸のアルキルエステルとグリコー
ルをエステル交換反応させた後重縮合させる方法や、あ
るいは芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重
縮合させる方法等によって製造される。このようなポリ
エステルの代表例としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートあるいはポリエチレン
-2,6−ナフタレート等が挙げられる。これらのポリエス
テルはホモポリマーであっても、また第三成分を共重合
したものであってもよいが、エチレンテレフタレート単
位、ブチレンテレフタレート単位あるいはエチレン-2,6
- ナフタレート単位が70モル%以上、このましくは8
0モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である
ポリエステルが用いられる。
【0012】本発明では、上記ポリエステルフィルム中
に白色顔料が混入される。白色顔料はポリエステルフィ
ルムを磁気カード化した場合に光線の透過を防いで印刷
層が裏面から見えないようにするために使用するもので
ある。白色顔料としては、ポリエステルに不溶性の熱可
塑性樹脂を海島状に分散させて光を散乱させるような熱
可塑性樹脂を用いてもよいし、ポリエステルに不溶性の
架橋型高分子等の有機粒子やあるいは無機粒子を用いて
もよい。
【0013】ポリエステルに不溶性の熱可塑性樹脂とし
ては、上記ポリエステルに不溶性のものであれば制限な
く用いることができるが、300℃以下で溶解するもの
であり、かつ押出し温度において安定性の良好なものが
好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂;ア
イオノマー樹脂、EPラバー等の共重合ポリオレフィン
樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重
合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体等のポリスチレン系樹脂;ポリアリレート樹脂;ポリ
カーボネート樹脂;ポリアクリロニトリル系樹脂等を挙
げることができる。これらの中で、ポリオレフィン系樹
脂およびポリスチレン系樹脂が特に好適である。
【0014】架橋型高分子等の有機粒子としては、ポリ
スチレン系粒子、ポリアクリル酸系粒子、ポリシロキサ
ン系粒子等を挙げることができる。また、無機粒子とし
ては、タルク、カオリン、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、ゼオライト等を挙げることができ、酸
化チタンおよび炭酸カルシウムが好ましく使用できる。
【0015】これらの熱可塑性樹脂、有機粒子および無
機粒子は単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても
よい。特に無機粒子単独系かまたは熱可塑性樹脂と無機
粒子の併用系が好ましい。
【0016】ポリエステルフィルム中の上記白色顔料の
含有量は、白色顔料の種類、分散法、磁気カード基材と
しての厚さ、磁気カードの種類等に応じて適宜決められ
るが、磁性層および印刷層を設ける前のポリエステルフ
ィルムとして、JIS K6714 に準じ、ポイック積分球式
H.T.R. メーター(日本精密光学製)を用いて測定した
場合の光線透過率が50%以下、好ましくは40%以
下、さらに好ましくは20%以下となるように含有させ
ることが推奨される。
【0017】白色顔料をポリエステルフィルムに含有さ
せるには、ポリエステルの重合工程中に添加する方法、
ポリエステル重合体に押出機等を用いて白色顔料を予め
練込む方法、フィルム製造工程における押出工程で白色
顔料を混合する方法等を採用することができる。本発明
のポリエステル中には上記白色顔料の他に、用途に応じ
て着色剤、耐光剤、蛍光剤、帯電防止剤等を添加するこ
とも可能である。
【0018】こうして得られたポリエステルは、公知の
溶融押出し法でフィルム化された後、さらに速度差をも
ったロール間での延伸(ロール延伸)や、クリップに把
持して拡げていくことによる延伸(テンター延伸)や、
空気圧によって拡げることによる延伸(インフレーショ
ン延伸)等によって、少なくとも1軸に配向処理される
ことが好ましい。
【0019】本発明では、ポリエステルフィルムの少な
くとも片面に、側鎖にカチオン型の第4級アンモニウム
塩基を有し、かつ末端に重合性二重結合を有する単官能
ビニル単量体(X)と、水酸基を有する単官能ビニル単
量体(Y)と、XおよびYとの共重合可能な他の重合性
ビニル単量体(Z)を共重合して得られる水溶性イオン
導電性樹脂(A)および熱架橋性単量体(B)を主成分
とする塗膜形成用樹脂組成物が塗布されていることが必
須要件である。この塗膜形成用樹脂組成物をポリエステ
ルフィルム表面に塗布することにより、接着性と帯電防
止性を同時に付与することが可能である。
【0020】上記イオン導電性樹脂(A)中の、側鎖に
カチオン型の第4級アンモニウム塩基および末端に重合
性の二重結合を有する単官能ビニル単量体(X)として
は、例えばジメチルアミノエチルアクリレート4級化
物、ジメチルアミノエチルメタクリレート4級化物、ジ
エチルアミノエチルアクリレート4級化物、ジエチルア
ミノエチルメタクリレート4級化物、メチルエチルアミ
ノエチルアクリレート4級化物、メチルエチルアミノエ
チルメタクリレート4級化物、ジメチルアミノスチレン
4級化物、メチルエチルアミノスチレン4級化物等が挙
げられ、これらの1種または2種以上を使用することが
できる。
【0021】また、水酸基を有する単官能ビニル単量体
(Y)としては、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等が挙げら
れ、上記(X)および(Y)と共重合可能な他の重合性
ビニル単量体(Z)としては、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル等のアクリル酸アルキルエステル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸ア
ルキルエステル、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニ
ル等のビニル単量体が挙げられる。
【0022】上記単官能ビニル単量体(X)と、単官能
ビニル単量体(Y)と、他の重合性ビニル単量体(Z)
を従来公知のラジカル重合で共重合することによりイオ
ン導電性樹脂(A)が得られるが、これらの共重合割合
は、(Y+Z)/Xの重合比率として5/1〜2/1の
範囲が好ましい。この重合比が5/1を超えるとイオン
導電性樹脂(A)の水溶性が低下したり、イオン導電性
樹脂(A)中にカチオン型の第4級アンモニウム塩基を
導入するための単官能ビニル単量体(X)の比率が結果
的に少なくなるため、帯電防止性に優れた塗膜が得られ
ない。一方、上記共重合比率が2/1未満の場合には塗
膜の耐水性が低下する傾向となり、得られた塗膜のべた
つきやブロッキング性が増加する。
【0023】また、(X+Z)/Yの重合比率は、10
/1〜15/1の範囲が好ましく、この重合比率が15
/1を超えると、水酸基を有する単官能ビニル単量体
(Y)が少なくなって後述の熱架橋性単量体(B)との
架橋点となる水酸基が少なくなり結果的に架橋性が不足
するため、塗膜の耐水性および耐溶剤性が低下する。一
方、重合比率が10/1未満の場合には、水酸基が多く
なり過ぎて、やはり塗膜の耐水性および耐溶剤性が低下
する。
【0024】イオン導電性樹脂(A)と共に塗膜形成用
樹脂組成物を構成する熱架橋性単量体(B)は、上記単
量体(Y)中の水酸基との反応性を有する単量体であれ
ば特に限定されないが、2〜4個のグリシジル基を有す
るエポキシ化合物が好ましく用いられる。このようなエ
ポキシ化合物の具体例としては、例えばエチレングリコ
ールグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロール
プロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリ
グリシジルエーテル等が挙げられ、これらの1種または
2種以上を使用することができる。
【0025】本発明の塗膜形成用樹脂組成物中の、イオ
ン導電性樹脂(A)と熱架橋性単量体(B)との配合比
率は、重量比でA/Bが70/30〜97/3の範囲が
好ましい。配合比率が70/30未満の場合、熱架橋性
単量体(B)が過剰になるため得られる塗膜の耐水・耐
溶剤性は向上するが、帯電防止性が悪化したり、塗膜の
延展性が低下する。配合比率が97/3を超えると、熱
架橋性単量体(B)の量が減少して架橋反応性が低下す
ることにより塗膜の耐水・耐溶剤性が悪化したり、やは
り塗膜の延展性が低下し帯電防止性が悪化するため好ま
しくない。
【0026】なお本発明では、上記塗膜形成用樹脂組成
物を使用して塗膜を形成する場合、熱架橋性単量体
(B)を構成しているエポキシ化合物の架橋反応を促進
させるために、架橋促進剤として有機もしくは無機の水
溶性アルカリ化合物、例えば、アミン、ポリアミン、ア
ミドアミン、ポリアミドアミン、イミダゾール、アルカ
リ金属炭酸塩、およびこれらの誘導体を少量使用するこ
とが望ましい。
【0027】本発明では、イオン導電性樹脂(A)が水
溶性であるので、塗膜形成用樹脂組成物を水溶液で用い
ることが好ましいが、ポリエステルとの濡れ性を改良す
る等の目的でアルコール等の有機溶剤を併用しても良
い。また、塗膜形成用樹脂組成物中には、必要に応じて
他の架橋剤、触媒、濡れ剤等や本発明の目的を阻害しな
い範囲で紫外線吸収剤、顔料、有機フィラー、無機フィ
ラー、潤滑剤、ブロッキング防止剤等を添加してもよ
い。また他のバインダー樹脂を併用し、接着性やブロッ
キング性等の特性の改良を行なうこともできる。
【0028】本発明の磁気カード用ポリエステルフィル
ムは、上記塗膜形成用樹脂組成物の溶液を、前記した白
色顔料を含有するポリエステルの少なくとも片面に塗布
することにより製造される。塗布層を設ける方法として
は、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方
式、スプレイコート方式、カーテンコート方式、エアー
ナイフコート方式、プレードコート方式、リバースロー
ルコート方式等通常用いられている方法が適用できる。
塗布する段階としては、配向処理を行なう前のフィルム
表面に予め塗布する方法、1軸方向に配向したフィルム
表面に塗布し、それをさらに直角方向に配向させる方法
(インラインコート法)、配向処理の終了したフィルム
表面に塗布する方法等が採用できる。中でも、配向処理
を行なう前のフィルム表面に予め塗布する方法やインラ
インコート法が、その後の配向処理時の熱固定で同時に
熱架橋も行なえるため特に推奨される。
【0029】本発明に係る塗膜形成用樹脂組成物は、ポ
リエステルフィルムの片面に塗布しただけで塗布面のみ
でなく非塗布面にも帯電防止性が発現するため、ポリエ
ステルフィルムの片面に塗布されれば該フィルムの帯電
防止性能は充分優れたものとなるが、両面に塗布すれば
両面共に磁性層や印刷層との接着性が向上する。また、
片面に上記塗膜形成用樹脂組成物を塗布し、この塗布面
の反対側の面に接着性を向上させる特性を有した他のバ
インダー樹脂層を塗布する方法を採用してもかまわな
い。
【0030】ポリエステルフィルムに塗布される塗膜形
成用樹脂組成物の溶液の塗布量は、二軸延伸後のフィル
ム上に存在する固形分量として0.01〜5g/m2
好ましい。塗布量が0.01g/m2 未満の場合は、充
分な帯電防止性が得られず、5g/m2 以上塗布すると
ブロッキングが問題となる。本発明に用いられるポリエ
ステルフィルム自体の厚さは、磁気カードの用途に応じ
て決定されるが一般的には100〜500μmのものが
好ましく用いられる。
【0031】上記塗膜形成用樹脂組成物の溶液を塗布す
る前に、例えばフィルムにコロナ放電処理を施す等、溶
液の塗布性を改良したりフィルムと塗膜との間の接着性
を改善しても構わない。また塗布層にさらにコロナ放電
処理、窒素雰囲気下でのコロナ放電処理、紫外線照射処
理等を施すことによってフィルム表面の濡れ性や接着性
を向上させることもできる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で
変更・実施することは本発明に含まれる。なお、実施例
で行なった測定方法および評価方法は次の通りである。
【0033】光線透過率 JIS K6714 に準じ、ポイック積分球式H.T.R.メーター
(日本精密光学製)を用いて測定した。 磁性塗料との接着性 試料フィルムに下記磁性塗料を所定の条件でコーティン
グした後、塗布面に幅10mm、長さ10cmのスコッ
チテープNo.610(3M社製)を気泡が入らないよ
うに貼り付けてロールでならし、23℃、50%RH下
で東洋ボールドウィン社製テンシロンを用い引張速度1
000cm/分で360°剥離試験を行なって剥離強度
を求めた。接着部分は5cmとし、チャック間距離は8
cmとした。
【0034】(評価用磁性塗料の調製および塗布方法) Co−γ−Fe23 100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15重量部 ウレタン変性飽和ポリエステル樹脂 15重量部 α−アルミナ 3重量部 カーボンブラック 1重量部 トルエン 105重量部 メチルエチルケトン 105重量部 シクロヘキサノン 105重量部
【0035】上記評価様磁性塗料組成物をボールミルで
約12時間混合分散した後、パルミチン酸1重量部、ド
デシルステアレート2重量部、オレイン酸2重量部を加
えてさらに30分混合分散した。次いで、トリイソシア
ネート化合物の酢酸エチル溶液(固形分75重量%)を
10重量部加え、1時間混合分散し、磁性塗料を調製し
た。この磁性塗料を乾燥後の厚さで3μmとなるように
試料フィルム上に塗布し、磁場配向処理を施した後、6
0℃で乾燥し、次いでカレンダー処理を行ない、さらに
60℃で72時間エージングし硬化反応させた。
【0036】印刷インキとの接着性 セロハン用印刷インキとしてセロラーCCST 390藍(東洋
インキ製造社製)をグラビアコーターで乾燥後の厚さが
3μmになるように試料フィルム上に塗布し、乾燥後イ
ンキとフィルムの接着性をセロハンテープ剥離テストに
よって調べた。印刷面にセロハンテープを貼付した後、
フィルムを平面に保ちセロハンテープを約150°の方
向に剥離し、試料フィルムの印刷面におけるインキの残
存面積を画像処理装置ルーゼックスIID(ニレコ社製)
で測定し、%で表示した。残存面積が多いほど接着性が
良好である。
【0037】表面固有抵抗 タケダ理研社製固有抵抗測定器で印加電圧500V、2
3℃、50%RHの条件下で測定した。 帯電減衰性 米国のETS社製スタティックディケイメーターを用い
て、23℃、35%RHの条件下で電極間に試料フィル
ムをはさみ5.0KVの電圧を印加し、荷電圧が5.0
KVになったところで電極をアースし、アースしてから
荷電圧が0.05KVになるまでの減衰時間t99を測定
した。
【0038】実施例1 常法によりメチルメタクリレート(MMA)/エチルア
クリレート(EA)/2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート(HEMA)/ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト4級化物(DM)を、重量組成比として47/21/
7/25の割合で共重合して水溶性イオン導電性樹脂の
水溶液を得た。この水溶液に、エポキシ化合物としてグ
リセロールポリグリシジルエーテル(GPGE)をイオ
ン導電性樹脂固形分に対して4重量%添加し、さらに架
橋促進剤として2−メチルイミダゾールを前記グリセロ
ールポリグリシジルエーテルに対して2.5重量%添加
混合して固形分7重量%の塗膜形成用樹脂組成物の水溶
液を得た。
【0039】一方、酸化チタンを5重量%含有するポリ
エチレンテレフタレートを溶融押出しし、縦方向に3.
0倍延伸した後、前記塗膜形成用樹脂組成物の水溶液
を、キスコート法で乾燥後10g/m2 となる様に塗布
し、70℃の熱風で乾燥した。次いで横方向に3.0倍
延伸し、さらに200〜210℃で熱固定を行なって、
厚さ250μmの2軸延伸後の試料フィルムを得た。こ
の試料フィルムの光線透過率は6%であった。試料フィ
ルムのその他の特性を表2に示した。
【0040】実施例2〜5 塗膜形成用組成物の組成を表1に記載したように変更す
る以外は実施例1と同様にして試料フィルムを作成し、
特性の評価結果を表2に示した。なお、これらの試料フ
ィルムの光線透過率はいずれも6%であった。実施例6 実施例1において、酸化チタンを4重量%とし、さらに
ポリスチレン樹脂10重量%を含有するポリエチレンテ
レフタレートを溶融押出する以外は実施例1と同様の方
法によって、独立気泡を含有した見掛比重が1.23で
光線透過率が8%の試料フィルムを得た。この試料フィ
ルムの特性を表2に示した。
【0041】比較例1〜3 塗膜形成用樹脂組成物の組成を表1に記載のように変更
する以外は実施例1と同様にして試料フィルムを作成し
た。特性評価結果を表2に示した。比較例4 表1の比較例2の樹脂(A)およびスルホン酸ナトリウ
ム塩を含む市販のアニオン系帯電防止剤を8/2の割合
で混合した溶液を塗布液とする以外は実施例1と同様に
して行ない試料フィルムを作成した。特性評価結果は表
2に示した。比較例5 塗膜形成用樹脂組成物の水溶性を塗布しない以外は実施
例1と同様にして試料フィルムを得た。特性評価結果は
表2に示した。
【0042】
【表1】
【0043】MMA :メチルメタクリレート EA :エチルアクリレート HEMA :2−ヒドロキシエチルメタクリレート DM :ジメチルアミノエチルメタクリレート4級
化物 GPGE :グリセロールポリグリシジルエーテル DGPGE:ジグリセロールポリグリシジルエーテル *実施例6は酸化チタン4重量%およびポリエスチレン
10重量% 含有したポリエチレンテレフタレートをベースフィルム
とした。
【0044】
【表2】
【0045】本実施例1〜6で得られた試料フィルムは
いずれも光線透過率が低く、磁性塗料や印刷インクとの
接着性に優れており、かつ、帯電防止性に優れたもので
あった。一方、比較例1では塗膜の延展性が乏しく不均
一な塗布となった。また得られたフィルムは接着性およ
び帯電防止性共に劣っている。比較例2の試料フィルム
は接着性は良好であるが帯電防止性が劣っており、比較
例3の試料フィルムは帯電性は良好であるが接着性が劣
っていた。市販の帯電防止剤を混合して用いた比較例4
の試料フィルム、および比較例5の非コーティングフィ
ルムはいずれも接着性、帯電防止性の劣ったものであっ
た。
【0046】
【発明の効果】本発明のポリエステルフィルムは、白色
顔料を含有しているため光透過が防止されて磁気カード
とした時の印刷の効果が発揮できる。また特定の塗膜形
成用樹脂組成物を塗布してあるので磁性層や印刷層との
接着性が改良され、かつ静電気の発生や蓄積による静電
気障害を起こさない帯電防止性に優れたポリエステルフ
ィルムを提供することができた。このポリエステルフィ
ルムは磁気カード用の基体フィルムとして好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色顔料を含有するポリエステルフィル
    ムの少なくとも片面に、側鎖にカチオン型の第4級アン
    モニウム塩基を有し、かつ末端に重合性の二重結合を有
    する単官能ビニル単量体(X)、水酸基を有する単官能
    ビニル単量体(Y)、およびこれらの単量体と共重合可
    能な他の重合性ビニル単量体(Z)を共重合して得られ
    る水溶性イオン導電性樹脂(A)および熱架橋性単量体
    (B)を主成分とする塗膜形成用樹脂組成物を塗布して
    なることを特徴とする磁気カード用ポリエステルフィル
    ム。
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