JPH06200074A - 高分子組成物 - Google Patents
高分子組成物Info
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- JPH06200074A JPH06200074A JP5001405A JP140593A JPH06200074A JP H06200074 A JPH06200074 A JP H06200074A JP 5001405 A JP5001405 A JP 5001405A JP 140593 A JP140593 A JP 140593A JP H06200074 A JPH06200074 A JP H06200074A
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- Japan
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- polymer
- film
- fine particles
- polymer composition
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高分子マトリックス樹脂とフィラーとから少
なくとも構成される高分子組成物の少なくとも表面に存
在するフィラーの表面にフルオロカーボン系化学吸着膜
を形成することにより、耐久性に優れた撥水・撥油性を
付与する。 【構成】 化学吸着剤である例えばヘプタデカフルオロ
デシルトリクロロシランをフィラーの一例であるSiO
2 微粒子2の表面に接触させて、化学吸着膜1を形成す
る。この化学吸着膜は、−SiO−結合(共有結合)に
よりSiO2 表面に固定される。この化学吸着膜1で表
面をおおわれたSiO2 微粒子2をポリプロピレン樹脂
3中に分散させ、表面にフィラーの一部を露出させる。
なくとも構成される高分子組成物の少なくとも表面に存
在するフィラーの表面にフルオロカーボン系化学吸着膜
を形成することにより、耐久性に優れた撥水・撥油性を
付与する。 【構成】 化学吸着剤である例えばヘプタデカフルオロ
デシルトリクロロシランをフィラーの一例であるSiO
2 微粒子2の表面に接触させて、化学吸着膜1を形成す
る。この化学吸着膜は、−SiO−結合(共有結合)に
よりSiO2 表面に固定される。この化学吸着膜1で表
面をおおわれたSiO2 微粒子2をポリプロピレン樹脂
3中に分散させ、表面にフィラーの一部を露出させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面改質した高分子組成
物に関する。特に撥水・撥油性を付与した高分子組成物
に関する。
物に関する。特に撥水・撥油性を付与した高分子組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面を撥水・撥油性に改質した高
分子組成物としては、例えば高分子の表面に含フッ素シ
ランカップリング剤、ワックスおよびフロロカーボン系
ポリマーの懸濁液をコーティングしたものあるいはフル
オロカーボン微粒子を汎用高分子に分散したもの(実開
平2−78148号公報)が一般によく知られている。
分子組成物としては、例えば高分子の表面に含フッ素シ
ランカップリング剤、ワックスおよびフロロカーボン系
ポリマーの懸濁液をコーティングしたものあるいはフル
オロカーボン微粒子を汎用高分子に分散したもの(実開
平2−78148号公報)が一般によく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法で得られる高分子組成物の表面の撥水・撥油性は、
ポリテトラフルオロエチレンに比べて悪い。たとえば水
に対する接触角は約100度でポリテトラフルオロエチ
レンの110度に比べて低いという課題があった。ま
た、コーティング膜は、高分子を含む基体との結合力が
弱く、布で表面を拭いたり、水での洗浄を繰り返すと、
コーティング膜が基体から剥離して表面処理効果がなく
なってしまうという課題があった。
方法で得られる高分子組成物の表面の撥水・撥油性は、
ポリテトラフルオロエチレンに比べて悪い。たとえば水
に対する接触角は約100度でポリテトラフルオロエチ
レンの110度に比べて低いという課題があった。ま
た、コーティング膜は、高分子を含む基体との結合力が
弱く、布で表面を拭いたり、水での洗浄を繰り返すと、
コーティング膜が基体から剥離して表面処理効果がなく
なってしまうという課題があった。
【0004】本発明は、従来の欠点に鑑みなされたもの
で、超撥水・撥油性を有し、耐久性が優れた高分子組成
物を提供することを目的としている。
で、超撥水・撥油性を有し、耐久性が優れた高分子組成
物を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の高分子組成物は、高分子マトリックス樹脂と
フィラーとから少なくとも構成される高分子組成物であ
って、前記高分子組成物の少なくとも表面に存在するフ
ィラーの表面がフルオロカーボン系化学吸着膜で覆われ
ているという構成を備えたものである。
め本発明の高分子組成物は、高分子マトリックス樹脂と
フィラーとから少なくとも構成される高分子組成物であ
って、前記高分子組成物の少なくとも表面に存在するフ
ィラーの表面がフルオロカーボン系化学吸着膜で覆われ
ているという構成を備えたものである。
【0006】前記構成においては、高分子組成物の表面
にフルオロカーボン系化学吸着膜が形成されていること
が好ましい。また前記構成においては、フルオロカーボ
ン系化学吸着膜で表面が覆われているフィラーが高分子
組成物中に分散されていることが好ましい。
にフルオロカーボン系化学吸着膜が形成されていること
が好ましい。また前記構成においては、フルオロカーボ
ン系化学吸着膜で表面が覆われているフィラーが高分子
組成物中に分散されていることが好ましい。
【0007】また前記構成においては、フルオロカーボ
ン系化学吸着膜が単分子膜、単分子累積膜、またはポリ
マー膜であることが好ましい。また前記構成において
は、フィラーがSiO2 、TiO2 、Al2 O3 、Zn
O、銅、フェライト、ZnOから選ばれる無機粒子、ウ
ィスカ、及びガラス繊維の少なくとも1つであることが
好ましい。
ン系化学吸着膜が単分子膜、単分子累積膜、またはポリ
マー膜であることが好ましい。また前記構成において
は、フィラーがSiO2 、TiO2 、Al2 O3 、Zn
O、銅、フェライト、ZnOから選ばれる無機粒子、ウ
ィスカ、及びガラス繊維の少なくとも1つであることが
好ましい。
【0008】また前記構成においては、フルオロカーボ
ン系化学吸着膜が、フッ化アルキル系化学吸着膜である
ことが好ましい。
ン系化学吸着膜が、フッ化アルキル系化学吸着膜である
ことが好ましい。
【0009】
【作用】前記本発明の高分子組成物によれば、フルオロ
カーボン系化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子を
高分子中に分散させた構造をしている。そのため、高分
子組成物の表面には、無機微粒子の突起が無数にあり、
かつその突起の表面が撥水性のフルオロカーボンで覆わ
れている。この構造はあたかも蓮の葉の表面のようにな
っているので、超撥水性が発現する。また、無機微粒子
は高分子と密着しているので、布で拭いても表面から剥
離しにくい。また、仮に摩擦により削り取られても、新
しい無機微粒子が表面に出てくるので、耐久性は優れた
ものとなる。
カーボン系化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子を
高分子中に分散させた構造をしている。そのため、高分
子組成物の表面には、無機微粒子の突起が無数にあり、
かつその突起の表面が撥水性のフルオロカーボンで覆わ
れている。この構造はあたかも蓮の葉の表面のようにな
っているので、超撥水性が発現する。また、無機微粒子
は高分子と密着しているので、布で拭いても表面から剥
離しにくい。また、仮に摩擦により削り取られても、新
しい無機微粒子が表面に出てくるので、耐久性は優れた
ものとなる。
【0010】次に、高分子組成物の表面にフルオロカー
ボン系化学吸着膜が形成されていると、さらに超撥水性
および耐久性が向上する。また、フルオロカーボン系化
学吸着膜で表面が覆われているフィラーが高分子組成物
中に分散されていると、前記の作用に加えてマトリック
ス樹脂が疎水性ポリマーの場合は、樹脂との接着性が向
上する。
ボン系化学吸着膜が形成されていると、さらに超撥水性
および耐久性が向上する。また、フルオロカーボン系化
学吸着膜で表面が覆われているフィラーが高分子組成物
中に分散されていると、前記の作用に加えてマトリック
ス樹脂が疎水性ポリマーの場合は、樹脂との接着性が向
上する。
【0011】また、フルオロカーボン系化学吸着膜が単
分子膜、単分子累積膜、またはポリマー膜であると、オ
ングストロームまたはナノメーターレベルの厚さの吸着
膜から、それ以上の厚さの膜まで、目的に応じて形成す
ることができる。
分子膜、単分子累積膜、またはポリマー膜であると、オ
ングストロームまたはナノメーターレベルの厚さの吸着
膜から、それ以上の厚さの膜まで、目的に応じて形成す
ることができる。
【0012】また、フィラーがSiO2 、TiO2 、A
l2 O3 、ZnO、銅、フェライト、ZnOから選ばれ
る無機粒子、ウィスカ、及びガラス繊維の少なくとも1
つであると、シロキサン結合(銅の場合は、−S−結
合)を介して化学吸着膜を形成し易い。そしてフィラー
と化学吸着膜はシロキサン結合を介して化学結合してい
るので、耐久性が優れたものとなる。
l2 O3 、ZnO、銅、フェライト、ZnOから選ばれ
る無機粒子、ウィスカ、及びガラス繊維の少なくとも1
つであると、シロキサン結合(銅の場合は、−S−結
合)を介して化学吸着膜を形成し易い。そしてフィラー
と化学吸着膜はシロキサン結合を介して化学結合してい
るので、耐久性が優れたものとなる。
【0013】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。図1は、高分子3中にフッ化アルキル系化学
吸着膜1でおおわれた無機微粒子2を分散させた構造の
一実施例である。
説明する。図1は、高分子3中にフッ化アルキル系化学
吸着膜1でおおわれた無機微粒子2を分散させた構造の
一実施例である。
【0014】図2は、高分子13中にフッ化アルキル系
化学吸着膜11でおおわれた無機微粒子12を分散させ
高分子において、前記高分子の表面にフッ化アルキル系
化学吸着膜11を形成させた構造の一実施例である。
化学吸着膜11でおおわれた無機微粒子12を分散させ
高分子において、前記高分子の表面にフッ化アルキル系
化学吸着膜11を形成させた構造の一実施例である。
【0015】図3は、無機微粒子22を分散させた高分
子23において、前記高分子23の表面に存在する前記
無機微粒子22の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜2
1を形成した構造の一実施例である。
子23において、前記高分子23の表面に存在する前記
無機微粒子22の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜2
1を形成した構造の一実施例である。
【0016】図4は、無機微粒子32を分散させた高分
子33において、前記無機微粒子32および高分子33
の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜31を形成させた
構造の一実施例である。
子33において、前記無機微粒子32および高分子33
の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜31を形成させた
構造の一実施例である。
【0017】以上いずれの例においてもマトリックス樹
脂の表面に、化学吸着膜を表面で覆ったフィラーを露出
させておくことが特徴である。本発明に使用できる高分
子樹脂材料としては、例えばポリプロピレン樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、
アラミド樹脂(芳香族系ポリアミド樹脂)、ポリイミド
樹脂、アクリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)
樹脂、アセタール樹脂、メチルペンテン樹脂等の熱可塑
性樹脂、例えばエポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、不
飽和ポリエステル硬化樹脂、エボナイト等の熱硬化性樹
脂、または例えばブタジエン−スチレンゴム、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、
シリコーンゴム等のゴムが挙げられ、一般の汎用プラス
チック材料の何れでもよい。
脂の表面に、化学吸着膜を表面で覆ったフィラーを露出
させておくことが特徴である。本発明に使用できる高分
子樹脂材料としては、例えばポリプロピレン樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、
アラミド樹脂(芳香族系ポリアミド樹脂)、ポリイミド
樹脂、アクリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)
樹脂、アセタール樹脂、メチルペンテン樹脂等の熱可塑
性樹脂、例えばエポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、不
飽和ポリエステル硬化樹脂、エボナイト等の熱硬化性樹
脂、または例えばブタジエン−スチレンゴム、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、
シリコーンゴム等のゴムが挙げられ、一般の汎用プラス
チック材料の何れでもよい。
【0018】本発明の高分子組成物で、無機微粒子およ
び高分子の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜を形成す
る場合、フッ化アルキル基を有するクロロシラン系界面
活性剤が用いられる。また、無機微粒子が銅の場合はフ
ッ化アルキル基を有するチオールが用いられる。
び高分子の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜を形成す
る場合、フッ化アルキル基を有するクロロシラン系界面
活性剤が用いられる。また、無機微粒子が銅の場合はフ
ッ化アルキル基を有するチオールが用いられる。
【0019】フッ化アルキル基を有するクロロシラン系
界面活性剤としては、たとえばCF3 (CF2 )7 (C
H2 )2 SiCl3 ,CF3 CH2 O(CH2 )15Si
Cl3 ,CF3 (CH2 )2 Si(CH3 )2 (C
H2 )15SiCl3 ,CF3 (CF2 )3 Si(C
H3 )2 (CH2 )9 SiCl3 ,CF3 (CF2 )7
Si(CH3 )2 (CH2 )9 SiCl3 ,CF3 (C
F2 )7 Si(CH3 )2 (CH2 )10SiCl3 ,C
F3 (CF2 )7 Si(CH3 )2 (CH2 )16SiC
l3 ,CF3 COO(CH2 )15SiCl3 ,CF
3 (CF2 )5 (CH2 )2 SiCl3 等のようなトリ
クロロシラン系界面活性剤を始め、例えばCF3 (CF
2 )7 (CH2 )2 SiCln (CH3 )3-n ,CF3
(CF2 )7 (CH2 )2 SiCln (C
2 H5 )3-n ,CF3 CH2 O(CH2 )15SiCln
(CH3 )3-n ,CF3 CH2 O(CH2 )15SiCl
n (C2 H5 )3-n ,CF3 (CH2 )2 Si(C
H3 )2 (CH2 )15SiCln (CH3 )3-n ,CF
3 (CF2 )3 Si(CH3 )2 (CH2 )9 SiCl
n (C2 H5 )3-n,CF3 (CF2 )7 Si(C
H3 )2 (CH2 )9 SiCln (CH3 )3-n,CF
3 COO(CH2 )15SiCln (CH3 )3-n ,CF
3 (CF2 )5 (CH2 )2 SiCln (CH3 )3-n
(但し式中のnは何れも1又は2)等のような低級アル
キル基置換のモノクロロシラン系あるいはジクロロシラ
ン系界面活性剤が挙げられる。これらの中でも特にトリ
クロロシラン系界面活性剤の、親水性基と結合したクロ
ロシリル結合以外のクロロシリル結合が隣合うクロロシ
ラン基とシロキサン結合で分子間結合を形成するため、
より強固な化学吸着膜となり好ましい。また、CF
3 (CF2 )n CH2 CH2 SiCl3 (但し式中のn
は整数であり、3〜25程度が最も扱いやすい)が、溶
剤溶解性、化学吸着性と溌水溌油性又は防汚性等の機能
性との釣合が取れているため好ましい。さらにまた、ア
ルキル鎖又はフッ化アルキル鎖部分に炭素−炭素の二重
結合、または炭素−炭素の三重結合基を組み込んでおけ
ば、化学吸着膜形成後5メガラド程度の電子線照射で架
橋できるのでさらに化学吸着膜自体の硬度を向上させる
ことも可能である。
界面活性剤としては、たとえばCF3 (CF2 )7 (C
H2 )2 SiCl3 ,CF3 CH2 O(CH2 )15Si
Cl3 ,CF3 (CH2 )2 Si(CH3 )2 (C
H2 )15SiCl3 ,CF3 (CF2 )3 Si(C
H3 )2 (CH2 )9 SiCl3 ,CF3 (CF2 )7
Si(CH3 )2 (CH2 )9 SiCl3 ,CF3 (C
F2 )7 Si(CH3 )2 (CH2 )10SiCl3 ,C
F3 (CF2 )7 Si(CH3 )2 (CH2 )16SiC
l3 ,CF3 COO(CH2 )15SiCl3 ,CF
3 (CF2 )5 (CH2 )2 SiCl3 等のようなトリ
クロロシラン系界面活性剤を始め、例えばCF3 (CF
2 )7 (CH2 )2 SiCln (CH3 )3-n ,CF3
(CF2 )7 (CH2 )2 SiCln (C
2 H5 )3-n ,CF3 CH2 O(CH2 )15SiCln
(CH3 )3-n ,CF3 CH2 O(CH2 )15SiCl
n (C2 H5 )3-n ,CF3 (CH2 )2 Si(C
H3 )2 (CH2 )15SiCln (CH3 )3-n ,CF
3 (CF2 )3 Si(CH3 )2 (CH2 )9 SiCl
n (C2 H5 )3-n,CF3 (CF2 )7 Si(C
H3 )2 (CH2 )9 SiCln (CH3 )3-n,CF
3 COO(CH2 )15SiCln (CH3 )3-n ,CF
3 (CF2 )5 (CH2 )2 SiCln (CH3 )3-n
(但し式中のnは何れも1又は2)等のような低級アル
キル基置換のモノクロロシラン系あるいはジクロロシラ
ン系界面活性剤が挙げられる。これらの中でも特にトリ
クロロシラン系界面活性剤の、親水性基と結合したクロ
ロシリル結合以外のクロロシリル結合が隣合うクロロシ
ラン基とシロキサン結合で分子間結合を形成するため、
より強固な化学吸着膜となり好ましい。また、CF
3 (CF2 )n CH2 CH2 SiCl3 (但し式中のn
は整数であり、3〜25程度が最も扱いやすい)が、溶
剤溶解性、化学吸着性と溌水溌油性又は防汚性等の機能
性との釣合が取れているため好ましい。さらにまた、ア
ルキル鎖又はフッ化アルキル鎖部分に炭素−炭素の二重
結合、または炭素−炭素の三重結合基を組み込んでおけ
ば、化学吸着膜形成後5メガラド程度の電子線照射で架
橋できるのでさらに化学吸着膜自体の硬度を向上させる
ことも可能である。
【0020】本発明に用いられるクロロシラン系界面活
性剤は、前記に例示したように直鎖状だけではなく、フ
ッ化アルキル基又は炭化水素基が分岐した形状でも、又
は末端の珪素にフッ化アルキル基もしくは炭化水素基が
置換した形状(即ちR、R1、R2 、R3 をフッ化アル
キル基又は炭化水素基として一般式R2 SiCl2 、R
3 SiCl、R1 R2 SiCl2 もしくはR1 R2 R3
SiCl等)であってもよいが、吸着密度を高めるため
には一般には直鎖状が好ましい。さらに、例えば、Si
Cl4 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 、Cl−(Si
Cl2 O)n −SiCl3 (但し式中nは自然数)、S
iClm (CH3 )4-m 、SiClm (C2 H5 )4-m
(但し式中mは1〜3の整数)、HSiClp (C
H3 )3-p 、HSiClp (C2 H5 )3-p (但し式中
pは1又は2)等のようなクロロシリル結合を複数個含
む物質を化学吸着させた後水と反応すると、表面のクロ
ロシリル結合が親水性のシラノール結合に変わり、親水
性となる。なお、このクロロシリル基を複数個含む物質
の中でも、テトラクロロシラン(SiCl4 )は反応性
が高く分子量も小さいためより高密度にシラノール結合
を付与できるため好ましい。このようにして親水性化す
ると、この上に例えばフッ化アルキル基を含むクロロシ
ラン系界面活性剤を化学吸着でき、このようにして得た
化学吸着膜はより高密度化されるため、溌水性、溌油性
及び防汚性等の機能がより高められる。
性剤は、前記に例示したように直鎖状だけではなく、フ
ッ化アルキル基又は炭化水素基が分岐した形状でも、又
は末端の珪素にフッ化アルキル基もしくは炭化水素基が
置換した形状(即ちR、R1、R2 、R3 をフッ化アル
キル基又は炭化水素基として一般式R2 SiCl2 、R
3 SiCl、R1 R2 SiCl2 もしくはR1 R2 R3
SiCl等)であってもよいが、吸着密度を高めるため
には一般には直鎖状が好ましい。さらに、例えば、Si
Cl4 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 、Cl−(Si
Cl2 O)n −SiCl3 (但し式中nは自然数)、S
iClm (CH3 )4-m 、SiClm (C2 H5 )4-m
(但し式中mは1〜3の整数)、HSiClp (C
H3 )3-p 、HSiClp (C2 H5 )3-p (但し式中
pは1又は2)等のようなクロロシリル結合を複数個含
む物質を化学吸着させた後水と反応すると、表面のクロ
ロシリル結合が親水性のシラノール結合に変わり、親水
性となる。なお、このクロロシリル基を複数個含む物質
の中でも、テトラクロロシラン(SiCl4 )は反応性
が高く分子量も小さいためより高密度にシラノール結合
を付与できるため好ましい。このようにして親水性化す
ると、この上に例えばフッ化アルキル基を含むクロロシ
ラン系界面活性剤を化学吸着でき、このようにして得た
化学吸着膜はより高密度化されるため、溌水性、溌油性
及び防汚性等の機能がより高められる。
【0021】本発明で銅の微粒子の表面にフッ化アルキ
ル系化学吸着膜を形成する場合は、フルオロアルキルチ
オールが用いられる。フルオロアルキルチオールの例と
しては、F(CF2 )n (CH2 )m SH,CF3 (C
F2 )m (CH2 )n SH(m,n=1〜18:整数)
などがあげられる。
ル系化学吸着膜を形成する場合は、フルオロアルキルチ
オールが用いられる。フルオロアルキルチオールの例と
しては、F(CF2 )n (CH2 )m SH,CF3 (C
F2 )m (CH2 )n SH(m,n=1〜18:整数)
などがあげられる。
【0022】本発明に用いられる無機微粒子の例として
は、SiO,TiO,SiO2 、TiO2 、Al
2 O3 、、ZnO、フェライト、ZnOウィスカ、ガラ
ス繊維、銅などが例として上げられる。
は、SiO,TiO,SiO2 、TiO2 、Al
2 O3 、、ZnO、フェライト、ZnOウィスカ、ガラ
ス繊維、銅などが例として上げられる。
【0023】本発明に用いられる無機微粒子の大きさと
しては、直径が0.1〜100μmのものが望ましい。
本発明の高分子組成物においては、無機微粒子は高分子
樹脂100重量部に対して1〜200重量部の割合で分
散されているのが望ましい。
しては、直径が0.1〜100μmのものが望ましい。
本発明の高分子組成物においては、無機微粒子は高分子
樹脂100重量部に対して1〜200重量部の割合で分
散されているのが望ましい。
【0024】本発明の第1の実施例は、フッ化アルキル
系化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子を高分子中
に分散させる。フッ化アルキル系化学吸着膜で表面をお
おわれた無機微粒子を製造するには、フッ化アルキル基
を有するクロロシラン系界面活性剤を溶解した非水系有
機溶媒(水酸基、アミノ基、イミノ基を含有しない)に
無機微粒子を加え、不活性ガス雰囲気下で、0.5〜2
時間攪拌したのち、溶媒を除去する。フッ化アルキル系
化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子が銅微粒子の
場合には、フッ化アルキルチオールを溶解した有機溶媒
に銅微粒子を加え、0.5〜2時間攪拌のち溶媒を除去
する。
系化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子を高分子中
に分散させる。フッ化アルキル系化学吸着膜で表面をお
おわれた無機微粒子を製造するには、フッ化アルキル基
を有するクロロシラン系界面活性剤を溶解した非水系有
機溶媒(水酸基、アミノ基、イミノ基を含有しない)に
無機微粒子を加え、不活性ガス雰囲気下で、0.5〜2
時間攪拌したのち、溶媒を除去する。フッ化アルキル系
化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子が銅微粒子の
場合には、フッ化アルキルチオールを溶解した有機溶媒
に銅微粒子を加え、0.5〜2時間攪拌のち溶媒を除去
する。
【0025】本発明の第2の実施例は、フッ化アルキル
系化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子を高分子中
に分散させた後、前記高分子の表面にフッ化アルキル系
化学吸着膜を形成させる。
系化学吸着膜で表面をおおわれた無機微粒子を高分子中
に分散させた後、前記高分子の表面にフッ化アルキル系
化学吸着膜を形成させる。
【0026】高分子表面にフッ化アルキル系化学吸着膜
を形成させるには、フッ化アルキル基を有するクロロシ
ラン系界面活性剤を溶解した非水系有機溶媒に、高分子
を0.5〜24時間浸漬させるあるいは、ディップさせ
る。フッ化アルキル基を有するクロロシラン系界面活性
剤の蒸気に高分子を暴露してもよい。あるいは、フッ化
アルキル基を有するクロロシラン系界面活性剤を溶解し
た非水系有機溶媒をスプレーで吹き付けてもよい。
を形成させるには、フッ化アルキル基を有するクロロシ
ラン系界面活性剤を溶解した非水系有機溶媒に、高分子
を0.5〜24時間浸漬させるあるいは、ディップさせ
る。フッ化アルキル基を有するクロロシラン系界面活性
剤の蒸気に高分子を暴露してもよい。あるいは、フッ化
アルキル基を有するクロロシラン系界面活性剤を溶解し
た非水系有機溶媒をスプレーで吹き付けてもよい。
【0027】吸着法で化学吸着膜を形成する場合に用い
られる非水系有機溶媒は、クロロシラン系界面活性剤を
用いる場合は活性水素を持たない溶媒がよい。たとえ
ば、ヘキサデカン、イソオクタン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサン、テトラリン、石油エーテル、クロ
ロホルム、四塩化炭素、パーフルオロカーボン、パーフ
ルオロアルキル三級アミン、パーフルオロアルキル環状
エーテルなどが例として上げられる。また、フッ化アル
キルチオールを用いる場合は、非水系溶媒に加えてエタ
ノールなどのアルコール系の溶媒も使用できる。なお、
吸着溶媒を選択するときは、高分子を溶かさない溶剤を
選択する必要がある。
られる非水系有機溶媒は、クロロシラン系界面活性剤を
用いる場合は活性水素を持たない溶媒がよい。たとえ
ば、ヘキサデカン、イソオクタン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサン、テトラリン、石油エーテル、クロ
ロホルム、四塩化炭素、パーフルオロカーボン、パーフ
ルオロアルキル三級アミン、パーフルオロアルキル環状
エーテルなどが例として上げられる。また、フッ化アル
キルチオールを用いる場合は、非水系溶媒に加えてエタ
ノールなどのアルコール系の溶媒も使用できる。なお、
吸着溶媒を選択するときは、高分子を溶かさない溶剤を
選択する必要がある。
【0028】高分子の表面に化学吸着膜を形成する場
合、表面に活性水素(水酸基、アミノ基、イミノ基、カ
ルボキシル基等)を持たない高分子は、吸着前に表面を
あらかじめ酸化して、活性基をつくる必要がある。その
方法として、たとえば、酸素プラズマ処理、UV/オゾ
ン処理、コロナ処理、濃硫酸と重クロム酸カリウムの混
合溶液に浸漬する方法(クロム混酸液処理)などが例と
して上げられる。
合、表面に活性水素(水酸基、アミノ基、イミノ基、カ
ルボキシル基等)を持たない高分子は、吸着前に表面を
あらかじめ酸化して、活性基をつくる必要がある。その
方法として、たとえば、酸素プラズマ処理、UV/オゾ
ン処理、コロナ処理、濃硫酸と重クロム酸カリウムの混
合溶液に浸漬する方法(クロム混酸液処理)などが例と
して上げられる。
【0029】本発明の第3の実施例は、無機微粒子を高
分子に分散させた後、前記高分子の表面に出ている無機
微粒子の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜を形成させ
る。無機微粒子の表面が高分子の薄い膜でおおわれてい
る場合には、紙ヤスリあるいはサンドブラストで高分子
の膜を除くと、無機微粒子の表面に化学吸着膜を効率よ
く形成できる。
分子に分散させた後、前記高分子の表面に出ている無機
微粒子の表面にフッ化アルキル系化学吸着膜を形成させ
る。無機微粒子の表面が高分子の薄い膜でおおわれてい
る場合には、紙ヤスリあるいはサンドブラストで高分子
の膜を除くと、無機微粒子の表面に化学吸着膜を効率よ
く形成できる。
【0030】本発明の第4の実施例は、無機微粒子を高
分子に分散させた後、前記高分子の表面に出ている無機
微粒子および高分子の表面にフッ化アルキル系化学吸着
膜を形成させる。
分子に分散させた後、前記高分子の表面に出ている無機
微粒子および高分子の表面にフッ化アルキル系化学吸着
膜を形成させる。
【0031】また、本発明の高分子組成物および無機微
粒子表面に形成される化学吸着膜は、化学吸着単分子膜
一層だけでも充分に機能が発揮される。化学吸着単分子
膜を一層だけ形成するには、クロロシラン系界面活性剤
(あるいはチオール系化合物)又はクロロシリル基を複
数個含む物質を化学吸着した後、水分に接触させないで
非水系の溶剤で洗浄するだけでよく、特別な工程を要し
なく簡便に行える。また、化学吸着膜は単分子膜が累積
またはポリマーとなっていても良いことは勿論である。
このように、化学吸着膜が単分子膜を形成すると、付与
された機能性を示す基が配向し、密度も向上するためよ
り高機能を発揮できる。
粒子表面に形成される化学吸着膜は、化学吸着単分子膜
一層だけでも充分に機能が発揮される。化学吸着単分子
膜を一層だけ形成するには、クロロシラン系界面活性剤
(あるいはチオール系化合物)又はクロロシリル基を複
数個含む物質を化学吸着した後、水分に接触させないで
非水系の溶剤で洗浄するだけでよく、特別な工程を要し
なく簡便に行える。また、化学吸着膜は単分子膜が累積
またはポリマーとなっていても良いことは勿論である。
このように、化学吸着膜が単分子膜を形成すると、付与
された機能性を示す基が配向し、密度も向上するためよ
り高機能を発揮できる。
【0032】次に具体的実施例を用いて本発明を説明す
る。 実施例1 窒素雰囲気中で、平均粒径1μmのSiO2 微粒子10
0gを300mlのビーカーに入れた後、200mlの
1容量%ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランの
シクロヘキサン溶液を加え、10分間超音波をかけたさ
らに50分間そのまま放置する。次に、微粒子を沈降さ
せて上澄液の溶媒を除去し、シクロヘキサンで2回洗浄
し、空気中に取り出す。このようにして得られたSiO
2 微粒子20gとポリプロピレン樹脂のペレット100
gを混ぜて、成型機により厚さ0.5mmの高分子樹脂
基板にした。
る。 実施例1 窒素雰囲気中で、平均粒径1μmのSiO2 微粒子10
0gを300mlのビーカーに入れた後、200mlの
1容量%ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランの
シクロヘキサン溶液を加え、10分間超音波をかけたさ
らに50分間そのまま放置する。次に、微粒子を沈降さ
せて上澄液の溶媒を除去し、シクロヘキサンで2回洗浄
し、空気中に取り出す。このようにして得られたSiO
2 微粒子20gとポリプロピレン樹脂のペレット100
gを混ぜて、成型機により厚さ0.5mmの高分子樹脂
基板にした。
【0033】実施例2 実施例1において平均粒径1μmのSiO2 微粒子を径
1μm、長さ20μmのガラス繊維にかえて同様の実験
をした。
1μm、長さ20μmのガラス繊維にかえて同様の実験
をした。
【0034】実施例3 実施例1においてヘプタデカフルオロデシルトリクロロ
シランを10−(ヘプタデカフルオロデシルジメチルシ
リル)デシルトリクロロシランに変えて同様の実験をし
た。
シランを10−(ヘプタデカフルオロデシルジメチルシ
リル)デシルトリクロロシランに変えて同様の実験をし
た。
【0035】実施例4 実施例1においてポリプロピレン樹脂をABS樹脂に変
えて同様の実験をした。
えて同様の実験をした。
【0036】実施例5 実施例1においてSiO2 微粒子を銅微粒子に、ヘプタ
デカフルオロデシルトリクロロシランをヘプタデカフル
オロデシルチオールに変えて同様の実験をした。
デカフルオロデシルトリクロロシランをヘプタデカフル
オロデシルチオールに変えて同様の実験をした。
【0037】実施例6 窒素雰囲気中で、平均粒径1μmのTiO2 微粒子10
0gを300mlのビーカーに入れた後、200mlの
1%ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランのシク
ロヘキサン溶液を加え、10分間超音波をかけたさらに
50分間そのまま放置する。次に、デカンテーションで
溶媒を除去し、シクロヘキサンで2回洗浄し、空気中に
取り出す。このようにして得られたTiO2 微粒子20
gとポリプロピレンのペレット100gを混ぜて、成型
機により厚さ0.5mmの高分子基板にした。
0gを300mlのビーカーに入れた後、200mlの
1%ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランのシク
ロヘキサン溶液を加え、10分間超音波をかけたさらに
50分間そのまま放置する。次に、デカンテーションで
溶媒を除去し、シクロヘキサンで2回洗浄し、空気中に
取り出す。このようにして得られたTiO2 微粒子20
gとポリプロピレンのペレット100gを混ぜて、成型
機により厚さ0.5mmの高分子基板にした。
【0038】この高分子基板の表面を100W、1分間
の条件で酸素プラズマ(バレル型プラズマ処理装置、P
M−600、サムコインターナショナル研究所製)処理
した後、フッ化アルキル基を含むクロロシラン系界面活
性剤としてヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラン
を用い、濃度10-2mol /リットルのパーフルオロカー
ボン溶液(FC−40、スリーエム製)に窒素雰囲気下
室温で60分間浸漬し、引き続いて未反応のヘプタデカ
フルオロデシルトリクロロシランをパーフルオロカーボ
ン溶媒で洗浄して、しかる後純水で洗浄し、フッ化アル
キル基を含むシロキサン結合を介した化学吸着単分子膜
を高分子基板表面に形成した。
の条件で酸素プラズマ(バレル型プラズマ処理装置、P
M−600、サムコインターナショナル研究所製)処理
した後、フッ化アルキル基を含むクロロシラン系界面活
性剤としてヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラン
を用い、濃度10-2mol /リットルのパーフルオロカー
ボン溶液(FC−40、スリーエム製)に窒素雰囲気下
室温で60分間浸漬し、引き続いて未反応のヘプタデカ
フルオロデシルトリクロロシランをパーフルオロカーボ
ン溶媒で洗浄して、しかる後純水で洗浄し、フッ化アル
キル基を含むシロキサン結合を介した化学吸着単分子膜
を高分子基板表面に形成した。
【0039】実施例7 実施例6において、TiO2 微粒子をZnOウィスカに
かえて同様の実験をした。
かえて同様の実験をした。
【0040】実施例8 実施例6において、ポリプロピレン樹脂をポリアミド樹
脂にかえて同様の実験をした。
脂にかえて同様の実験をした。
【0041】実施例9 実施例6において、ポリプロピレン樹脂をポリイミド樹
脂にかえて同様の実験をした。
脂にかえて同様の実験をした。
【0042】実施例10 実施例6において、ポリプロピレン樹脂をポリアラミド
樹脂にかえて同様の実験をした。
樹脂にかえて同様の実験をした。
【0043】実施例11 平均粒径1μmのAl2 O3 微粒子20gとポリプロピ
レン樹脂のペレット100gを混ぜて、成型機により厚
さ0.5mmの高分子基板にした。
レン樹脂のペレット100gを混ぜて、成型機により厚
さ0.5mmの高分子基板にした。
【0044】この高分子基板の表面をサンドブラスト処
理した後、フッ化アルキル基を含むクロロシラン系界面
活性剤としてヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラ
ンを用い、濃度10-2mol /リットルのパーフルオロカ
ーボン溶液(FC−40、スリーエム製)に窒素雰囲気
下室温で60分間浸漬し、引き続いて未反応のヘプタデ
カフルオロデシルトリクロロシランをパーフルオロカー
ボン溶媒で洗浄して、しかる後純水で洗浄し、フッ化ア
ルキル基を含むシロキサン結合を介した化学吸着単分子
膜をAl2 O3 微粒子表面に形成した。
理した後、フッ化アルキル基を含むクロロシラン系界面
活性剤としてヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラ
ンを用い、濃度10-2mol /リットルのパーフルオロカ
ーボン溶液(FC−40、スリーエム製)に窒素雰囲気
下室温で60分間浸漬し、引き続いて未反応のヘプタデ
カフルオロデシルトリクロロシランをパーフルオロカー
ボン溶媒で洗浄して、しかる後純水で洗浄し、フッ化ア
ルキル基を含むシロキサン結合を介した化学吸着単分子
膜をAl2 O3 微粒子表面に形成した。
【0045】実施例12 実施例11においてAl2 O3 微粒子をZnO微粒子に
変えて、実施例11と同様の実験をした。
変えて、実施例11と同様の実験をした。
【0046】実施例13 実施例11においてポリプロピレン樹脂をポリカ−ボネ
ート樹脂に変えて、実施例11と同様の実験をした。
ート樹脂に変えて、実施例11と同様の実験をした。
【0047】実施例14 実施例11においてヘプタデカフルオロデシルトリクロ
ロシランをCF3 (CF2 )7 (CH2 )2 Si(CH
3 )2 (CH2 )16SiCl3 に変えて、同様の実験を
した。
ロシランをCF3 (CF2 )7 (CH2 )2 Si(CH
3 )2 (CH2 )16SiCl3 に変えて、同様の実験を
した。
【0048】実施例15 実施例11において、Al2 O3 微粒子をCu微粒子に
変え、ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランをヘ
プタデカフルオロデシルチオールに変えて、同様の実験
をした。
変え、ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランをヘ
プタデカフルオロデシルチオールに変えて、同様の実験
をした。
【0049】実施例16 平均粒径1μmのフェライト微粒子20gと6,6−ナ
イロン樹脂のペレット100gを混ぜて、成型機により
厚さ0.5mmの高分子樹脂基板にした。
イロン樹脂のペレット100gを混ぜて、成型機により
厚さ0.5mmの高分子樹脂基板にした。
【0050】この高分子樹脂基板の表面をサンドブラス
ト処理した後、100W、1分間の条件で酸素プラズマ
(バレル型プラズマ処理装置、PM−600、サムコイ
ンターナショナル研究所製)処理した後、フッ化アルキ
ル基を含むクロロシラン系界面活性剤としてヘプタデカ
フルオロデシルトリクロロシランを用い、濃度10-2mo
l /リットルのパーフルオロカーボン溶液(FC−4
0、スリーエム製)に窒素雰囲気下室温で60分間浸漬
し、引き続いて未反応のヘプタデカフルオロデシルトリ
クロロシランをパーフルオロカーボン溶媒で洗浄して、
しかる後純水で洗浄し、フッ化アルキル基を含むシロキ
サン結合を介した化学吸着単分子膜を高分子樹脂基板お
よびフェライト微粒子表面に形成した。
ト処理した後、100W、1分間の条件で酸素プラズマ
(バレル型プラズマ処理装置、PM−600、サムコイ
ンターナショナル研究所製)処理した後、フッ化アルキ
ル基を含むクロロシラン系界面活性剤としてヘプタデカ
フルオロデシルトリクロロシランを用い、濃度10-2mo
l /リットルのパーフルオロカーボン溶液(FC−4
0、スリーエム製)に窒素雰囲気下室温で60分間浸漬
し、引き続いて未反応のヘプタデカフルオロデシルトリ
クロロシランをパーフルオロカーボン溶媒で洗浄して、
しかる後純水で洗浄し、フッ化アルキル基を含むシロキ
サン結合を介した化学吸着単分子膜を高分子樹脂基板お
よびフェライト微粒子表面に形成した。
【0051】実施例17 実施例16において、フェライト微粒子をZnO微粒子
に変えて、同様の実験をした。
に変えて、同様の実験をした。
【0052】実施例18 実施例16において、6,6−ナイロン樹脂をウレタン
樹脂に変えて、同様の実験をした。
樹脂に変えて、同様の実験をした。
【0053】実施例19 実施例16において、ヘプタデカフルオロデシルトリク
ロロシランをCF3 (CF2 )7 (CH2 )2 Si(C
H3 )2 (CH2 )10SiCl3 に変えて、同様の実験
をした。
ロロシランをCF3 (CF2 )7 (CH2 )2 Si(C
H3 )2 (CH2 )10SiCl3 に変えて、同様の実験
をした。
【0054】実施例20 実施例16において、高分子基板およびフェライト微粒
子表面に気相でヘプタデカフルオロデシルトリクロロシ
ランを吸着させた。
子表面に気相でヘプタデカフルオロデシルトリクロロシ
ランを吸着させた。
【0055】実施例1〜20で得られた高分子基板の表
面の水およびヘキサデカンに対する接触角を自動接触角
計(CA−Z形、協和界面科学製)で測定した。その結
果を表1に示す。
面の水およびヘキサデカンに対する接触角を自動接触角
計(CA−Z形、協和界面科学製)で測定した。その結
果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】表1から明らかなように、本実施例で得ら
れる高分子組成物は水に対する接触角が140度以上、
ヘキサデカンに対する接触角が100度以上で撥水・撥
油性が優れていることがわかる。
れる高分子組成物は水に対する接触角が140度以上、
ヘキサデカンに対する接触角が100度以上で撥水・撥
油性が優れていることがわかる。
【0058】本実施例の高分子組成物では、表面を水を
含んだ布で1万回繰り返し擦って洗浄した後でも、水お
よびヘキサデカンに対する接触角は変化せず、耐久性が
優れていた。
含んだ布で1万回繰り返し擦って洗浄した後でも、水お
よびヘキサデカンに対する接触角は変化せず、耐久性が
優れていた。
【0059】なお、上記実施例で説明した化学吸着膜は
何れも単分子膜一層だけの場合であるが、化学吸着単分
子膜を累積した高分子組成物でも、未反応のクロロシラ
ン系界面活性剤を洗浄せずに形成した化学吸着膜でも、
その機能は何等変わるところがなかった。
何れも単分子膜一層だけの場合であるが、化学吸着単分
子膜を累積した高分子組成物でも、未反応のクロロシラ
ン系界面活性剤を洗浄せずに形成した化学吸着膜でも、
その機能は何等変わるところがなかった。
【0060】さらに、上記実施例では何れも無機微粒子
を含む高分子のみを用いた例を示したが、例えば、可塑
剤又は着色剤等を含有した高分子であっても、高分子組
成物に付与された機能には何等変化がなかった。またマ
トリックス樹脂がフッ素系樹脂である場合は、フィラー
の表面にフルオロカーボン系化学吸着膜が形成されてい
るので、マトリックス樹脂とフィラーとの接着性が向上
する。
を含む高分子のみを用いた例を示したが、例えば、可塑
剤又は着色剤等を含有した高分子であっても、高分子組
成物に付与された機能には何等変化がなかった。またマ
トリックス樹脂がフッ素系樹脂である場合は、フィラー
の表面にフルオロカーボン系化学吸着膜が形成されてい
るので、マトリックス樹脂とフィラーとの接着性が向上
する。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の高分子組成
物によれば、フルオロカーボン系化学吸着膜で表面をお
おわれた無機微粒子を高分子中に分散させた構造をし、
高分子組成物の表面には、無機微粒子の突起が無数にあ
り、かつその突起の表面が撥水性のフルオロカーボンで
覆われているので、超撥水性が発揮される。また、無機
微粒子は高分子と密着しているので、耐久性は優れたも
のとなる。
物によれば、フルオロカーボン系化学吸着膜で表面をお
おわれた無機微粒子を高分子中に分散させた構造をし、
高分子組成物の表面には、無機微粒子の突起が無数にあ
り、かつその突起の表面が撥水性のフルオロカーボンで
覆われているので、超撥水性が発揮される。また、無機
微粒子は高分子と密着しているので、耐久性は優れたも
のとなる。
【0062】次に、高分子組成物の表面にフルオロカー
ボン系化学吸着膜が形成されていると、さらに超撥水性
および耐久性が向上する。また、フルオロカーボン系化
学吸着膜で表面が覆われているフィラーが高分子組成物
中に分散されていると、前記の作用に加えてマトリック
ス樹脂が疎水性ポリマーの場合は、樹脂との接着性が向
上する。
ボン系化学吸着膜が形成されていると、さらに超撥水性
および耐久性が向上する。また、フルオロカーボン系化
学吸着膜で表面が覆われているフィラーが高分子組成物
中に分散されていると、前記の作用に加えてマトリック
ス樹脂が疎水性ポリマーの場合は、樹脂との接着性が向
上する。
【0063】また、フルオロカーボン系化学吸着膜が単
分子膜、単分子累積膜、またはポリマー膜であると、オ
ングストロームまたはナノメーターレベルの厚さの吸着
膜から、それ以上の厚さの膜まで、目的に応じて形成す
ることができる。
分子膜、単分子累積膜、またはポリマー膜であると、オ
ングストロームまたはナノメーターレベルの厚さの吸着
膜から、それ以上の厚さの膜まで、目的に応じて形成す
ることができる。
【0064】また、フィラーがSiO2 、TiO2 、A
l2 O3 、ZnO、銅、フェライト、ZnOから選ばれ
る無機粒子、ウィスカ、及びガラス繊維の少なくとも1
つであると、シロキサン結合(銅の場合は、−S−結
合)を介して化学吸着膜を形成し易い。そしてフィラー
と化学吸着膜はシロキサン結合を介して化学結合してい
るので、耐久性が優れたものとなる。
l2 O3 、ZnO、銅、フェライト、ZnOから選ばれ
る無機粒子、ウィスカ、及びガラス繊維の少なくとも1
つであると、シロキサン結合(銅の場合は、−S−結
合)を介して化学吸着膜を形成し易い。そしてフィラー
と化学吸着膜はシロキサン結合を介して化学結合してい
るので、耐久性が優れたものとなる。
【図1】本発明の一実施例の樹脂組成物表面の拡大断面
概念図
概念図
【図2】本発明の別の実施例の樹脂組成物表面の拡大断
面概念図
面概念図
【図3】本発明のさらに別の実施例の樹脂組成物表面の
拡大断面概念図
拡大断面概念図
【図4】本発明のさらに別の実施例の樹脂組成物表面の
拡大断面概念図
拡大断面概念図
1 フッ化アルキル系化学吸着膜 2 無機微粒子(フィラー) 3 高分子 11 フッ化アルキル系化学吸着膜 12 無機微粒子(フィラー) 13 高分子マトリックス樹脂 21 フッ化アルキル系化学吸着膜 22 無機微粒子(フィラー) 23 高分子マトリックス樹脂 31 フッ化アルキル系化学吸着膜 32 無機微粒子(フィラー) 33 高分子マトリックス樹脂
フロントページの続き (72)発明者 小川 一文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 高分子マトリックス樹脂とフィラーとか
ら少なくとも構成される高分子組成物であって、前記高
分子組成物の少なくとも表面に存在するフィラーの表面
がフルオロカーボン系化学吸着膜で覆われている高分子
組成物。 - 【請求項2】 高分子組成物の表面にフルオロカーボン
系化学吸着膜が形成されている請求項1に記載の高分子
組成物。 - 【請求項3】 フルオロカーボン系化学吸着膜で表面が
覆われているフィラーが高分子組成物中に分散されてい
る請求項1に記載の高分子組成物。 - 【請求項4】 フルオロカーボン系化学吸着膜が単分子
膜、単分子累積膜、またはポリマー膜である請求項1,
2,または3に記載の高分子組成物。 - 【請求項5】 フィラーがSiO2 、TiO2 、Al2
O3 、ZnO、銅、フェライト、ZnOから選ばれる無
機粒子、ウィスカ、及びガラス繊維の少なくとも1つで
ある請求項1,2,3,または4に記載の高分子組成
物。 - 【請求項6】 フルオロカーボン系化学吸着膜が、フッ
化アルキル系化学吸着膜である請求項1に記載の高分子
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00140593A JP3292213B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | 高分子成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00140593A JP3292213B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | 高分子成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06200074A true JPH06200074A (ja) | 1994-07-19 |
| JP3292213B2 JP3292213B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=11500588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00140593A Expired - Fee Related JP3292213B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | 高分子成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3292213B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09279056A (ja) * | 1996-04-18 | 1997-10-28 | Hitachi Ltd | 超撥水塗料及びそれを用いた超撥水塗膜 |
| US5851726A (en) * | 1994-11-14 | 1998-12-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing a chemically adsorbed film |
| WO2004101880A1 (de) * | 2003-05-15 | 2004-11-25 | Degussa Ag | Verwendung von mit fluorsilanen hydrophobierten partikeln zur herstellung von selbstreinigenden oberflächen mit lipophoben, oleophoben, laktophoben und hydrophoben eigenschaften |
| JP2015527422A (ja) * | 2013-05-20 | 2015-09-17 | コーロン インダストリーズ インク | ポリイミド樹脂及びこれから製造されたポリイミドフィルム |
| JP2022098056A (ja) * | 2020-12-21 | 2022-07-01 | 三菱マテリアル電子化成株式会社 | 撥油性樹脂組成物及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-01-07 JP JP00140593A patent/JP3292213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5851726A (en) * | 1994-11-14 | 1998-12-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing a chemically adsorbed film |
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