JPH06200355A - 耐食性、被削性の優れたステンレス鋼 - Google Patents
耐食性、被削性の優れたステンレス鋼Info
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的 本発明はエレクトロニクス関連部品、精密機械
部品の製造時において水洗浄や、高温・高湿環境での使
用において錆の発生を抑制し、かつ耐食性にも優れたス
テンス鋼を得ることにある。 【構成】 重量比にして、C:0.50%、Si:1.00%以
下, Mn:0.50以下%、S:0.060 %以下、Ni:0.1 〜4.
0 %, Cr:10〜18%, Mo:0.1 〜2.0 %と、Bi:0.03〜
0.30%、或いはBi,Pb: 0.03 〜0.30%と、さらにTi:0.
01〜0.30%、Zr:0.01〜0.30%のうち1種ないし2種と
を含有し、残部がFeならびに不純物元素からなるとを特
徴とする耐食性、被削性の優れたステンレス鋼。 【効果】 本発明のステンレス鋼は、エレクトロニクス
関連部品の製造途中の洗浄工程において、フロン使用を
削除するため、水洗浄に変更しても錆が発生することが
ない優れた耐食性を有し、また被削性にも優れたもので
ある。
部品の製造時において水洗浄や、高温・高湿環境での使
用において錆の発生を抑制し、かつ耐食性にも優れたス
テンス鋼を得ることにある。 【構成】 重量比にして、C:0.50%、Si:1.00%以
下, Mn:0.50以下%、S:0.060 %以下、Ni:0.1 〜4.
0 %, Cr:10〜18%, Mo:0.1 〜2.0 %と、Bi:0.03〜
0.30%、或いはBi,Pb: 0.03 〜0.30%と、さらにTi:0.
01〜0.30%、Zr:0.01〜0.30%のうち1種ないし2種と
を含有し、残部がFeならびに不純物元素からなるとを特
徴とする耐食性、被削性の優れたステンレス鋼。 【効果】 本発明のステンレス鋼は、エレクトロニクス
関連部品の製造途中の洗浄工程において、フロン使用を
削除するため、水洗浄に変更しても錆が発生することが
ない優れた耐食性を有し、また被削性にも優れたもので
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部品製造時に水洗浄した
り、高温高湿環境において使用しても錆が発生すること
のない、エレクトロニクス関連部品、精密機械部品等に
適した耐食性、被削性の優れたステンレス鋼に関する。
り、高温高湿環境において使用しても錆が発生すること
のない、エレクトロニクス関連部品、精密機械部品等に
適した耐食性、被削性の優れたステンレス鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレクトロニクス関連部品や精密
機械部品等は、酸などの特殊な腐食環境下で使用される
ものではないが、ある程度の耐食性を要求される部品に
は、SUS410、SUS420J2等が使用されている。また、前記
した耐食性を要求され、かつ切削により最終形状に製造
される部品にはSUS416、 SUS420FなどのSを含有したCr
系ステンレス鋼が使用されている。
機械部品等は、酸などの特殊な腐食環境下で使用される
ものではないが、ある程度の耐食性を要求される部品に
は、SUS410、SUS420J2等が使用されている。また、前記
した耐食性を要求され、かつ切削により最終形状に製造
される部品にはSUS416、 SUS420FなどのSを含有したCr
系ステンレス鋼が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の部品製造途中で
の洗浄工程において、従来フロンを含有した洗浄剤が使
用されていた。しかしながら、最近フロンガスによるオ
ゾン層破壊が世界的に問題となり、フロン規制強化の動
きが活発となって、各産業分野におけるフロン削減対策
の実施が強く求められるようになってきた。
の洗浄工程において、従来フロンを含有した洗浄剤が使
用されていた。しかしながら、最近フロンガスによるオ
ゾン層破壊が世界的に問題となり、フロン規制強化の動
きが活発となって、各産業分野におけるフロン削減対策
の実施が強く求められるようになってきた。
【0004】フロンを使用した洗浄剤にかわる有力な洗
浄としては、安価で豊富に存在する水を使用した洗浄法
が考えられ、洗浄剤を水に置き換え製造テストした結果
次のような問題点があることが判った。
浄としては、安価で豊富に存在する水を使用した洗浄法
が考えられ、洗浄剤を水に置き換え製造テストした結果
次のような問題点があることが判った。
【0005】すなわち、洗浄法を水洗浄に置き換え前記
部品を製造すると、製造途中の部品に赤錆が発生し、従
来のクロム系ステンレス鋼の耐食性レベルでは使用に耐
え得ないことがわかった。また、以前からクロム系ステ
ンレス鋼は高温高湿下で使用した場合に赤錆が発生する
事があり、クロム系ステンレス鋼の耐食性向上に対する
要求がフロンガス規制とともに強くなってきた。
部品を製造すると、製造途中の部品に赤錆が発生し、従
来のクロム系ステンレス鋼の耐食性レベルでは使用に耐
え得ないことがわかった。また、以前からクロム系ステ
ンレス鋼は高温高湿下で使用した場合に赤錆が発生する
事があり、クロム系ステンレス鋼の耐食性向上に対する
要求がフロンガス規制とともに強くなってきた。
【0006】さらに、前述したエレクトロニクス関連部
品や精密機械部品は切削によって最終部品形状に仕上げ
られる場合も多く、耐食性と共に被削性についても優れ
た特性を有することが要求される。
品や精密機械部品は切削によって最終部品形状に仕上げ
られる場合も多く、耐食性と共に被削性についても優れ
た特性を有することが要求される。
【0007】上述の耐食性に対する要求に対し、従来鋼
であるSUS410、SUS420J2やSを含有したSUS416、 SUS42
0Fなどのクロム系ステンレス鋼は、前述の製造テスト結
果から明らかなように、水洗浄や高温、高湿環境下での
使用に耐えられる耐食性を有していない。また、被削性
の要求についてはS含有のクロム系ステンレス鋼を使用
すれば満足できるが、前述したように耐食性が劣るた
め、適用の妨げとなっていた。従ってこの問題を解決す
ることのできる耐食性、被削性がともに優れたクロム系
ステンレス鋼の開発が強く望まれていた。
であるSUS410、SUS420J2やSを含有したSUS416、 SUS42
0Fなどのクロム系ステンレス鋼は、前述の製造テスト結
果から明らかなように、水洗浄や高温、高湿環境下での
使用に耐えられる耐食性を有していない。また、被削性
の要求についてはS含有のクロム系ステンレス鋼を使用
すれば満足できるが、前述したように耐食性が劣るた
め、適用の妨げとなっていた。従ってこの問題を解決す
ることのできる耐食性、被削性がともに優れたクロム系
ステンレス鋼の開発が強く望まれていた。
【0008】本発明は従来のクロム系ステンレス鋼の前
記の如き問題点を考慮してなされたもので、水洗浄した
り、高温高湿の環境で使用しても赤錆が発生せず、かつ
被削性にも優れたステンレス鋼を提供することを目的と
する。
記の如き問題点を考慮してなされたもので、水洗浄した
り、高温高湿の環境で使用しても赤錆が発生せず、かつ
被削性にも優れたステンレス鋼を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前述した課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の知見を得
て本発明を完成した。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の知見を得
て本発明を完成した。
【0010】すなわち、赤錆発生の起点がMnSなどの硫
化物系介在物であり、起点となる原因は MnSなどの硫化
物系介在物が水溶性であるという性質によるものである
ことをつきとめた。つまり従来鋼であるSUS410、SUS420
J2は0.01% 程度、SUS416、 SUS420Fは0.2%程度のSを含
有しているため、鋼中に水溶性の硫化物系介在物である
MnS が存在し、それが起点となって水に対する耐食性を
悪化させていることを見い出したものである。
化物系介在物であり、起点となる原因は MnSなどの硫化
物系介在物が水溶性であるという性質によるものである
ことをつきとめた。つまり従来鋼であるSUS410、SUS420
J2は0.01% 程度、SUS416、 SUS420Fは0.2%程度のSを含
有しているため、鋼中に水溶性の硫化物系介在物である
MnS が存在し、それが起点となって水に対する耐食性を
悪化させていることを見い出したものである。
【0011】そしてさらに検討を進めた結果、Ni、Moを
適量添加して耐食性を向上させるとともに、特にBi或い
はBiとPbにTi、Zrを少量添加すると、これらの元素がS
と結合し、水溶性の硫化物である MnSの生成を防止し、
かつ非水溶性のTiS,ZrS の硫化物を形成するため、水洗
浄及び高温高湿環境下での使用に耐えられる耐食性を確
保できることを見出し、さらに一定量のS含有が可能と
なり被削性をも向上させ得るものである。
適量添加して耐食性を向上させるとともに、特にBi或い
はBiとPbにTi、Zrを少量添加すると、これらの元素がS
と結合し、水溶性の硫化物である MnSの生成を防止し、
かつ非水溶性のTiS,ZrS の硫化物を形成するため、水洗
浄及び高温高湿環境下での使用に耐えられる耐食性を確
保できることを見出し、さらに一定量のS含有が可能と
なり被削性をも向上させ得るものである。
【0012】一方、前記従来鋼のうちSUS416、SUS420F
に含有されたSは被削性を向上させるために含有したも
のであり、一定量のS含有が可能としてもさらにS減少
を補い、かつ耐食性を劣化させない他の被削性向上元素
を添加する必要がある。しかしながら本発明者等は、前
記したMnS 生成抑制のため添加する元素のうち、特にBi
は被削性向上にも効果があり、Sの低減による被削性の
低下を十分に補うことができることを実験により確認
し、本発明の完成に到ったものである。
に含有されたSは被削性を向上させるために含有したも
のであり、一定量のS含有が可能としてもさらにS減少
を補い、かつ耐食性を劣化させない他の被削性向上元素
を添加する必要がある。しかしながら本発明者等は、前
記したMnS 生成抑制のため添加する元素のうち、特にBi
は被削性向上にも効果があり、Sの低減による被削性の
低下を十分に補うことができることを実験により確認
し、本発明の完成に到ったものである。
【0013】すなわち本発明の請求項1は、重量比にし
てC:0.50% 以下、Si:1.00%以下、Mn:0.50%以下、S:0.06
0%以下、Ni:0.1〜4.0%、Cr:10 〜18% 、Mo:0.1〜2.0%、
Bi:0.03 〜0.30% と、Ti:0.01 〜0.30% 、Zr:0.01 〜0.
30% のうち1種または2種を含有し、残部がFeならびに
不純物元素からなることを特徴とする耐食性、被削性の
優れたステンレス鋼であり、請求項2はさらにPb:0.03
〜0.30% を含有させ請求項1の耐食性をさらに向上させ
たものである。
てC:0.50% 以下、Si:1.00%以下、Mn:0.50%以下、S:0.06
0%以下、Ni:0.1〜4.0%、Cr:10 〜18% 、Mo:0.1〜2.0%、
Bi:0.03 〜0.30% と、Ti:0.01 〜0.30% 、Zr:0.01 〜0.
30% のうち1種または2種を含有し、残部がFeならびに
不純物元素からなることを特徴とする耐食性、被削性の
優れたステンレス鋼であり、請求項2はさらにPb:0.03
〜0.30% を含有させ請求項1の耐食性をさらに向上させ
たものである。
【0014】次に本発明の耐食性、被削性の優れたステ
ンレス鋼の成分組成限定理由について以下に説明する。 C:0.50% 以下 C含有量が多いと本発明の重要特性である耐食性、被削
性を阻害するので上限を0.50% とした。
ンレス鋼の成分組成限定理由について以下に説明する。 C:0.50% 以下 C含有量が多いと本発明の重要特性である耐食性、被削
性を阻害するので上限を0.50% とした。
【0015】Si:1.00%以下 Siは脱酸に効果のある元素であるが、多量に添加すると
脆化し熱間加工性等を低下するのでその上限を1.00% と
した。
脆化し熱間加工性等を低下するのでその上限を1.00% と
した。
【0016】Mn:0.50%以下 Mnは脱酸に効果のある元素であるが、多量に添加すると
耐食性が低下するとともに、脆化するので上限を0.50%
とした。
耐食性が低下するとともに、脆化するので上限を0.50%
とした。
【0017】S:0.060%以下 Sは積極添加しなくても不純物として存在し、その一部
が鋼中で MnSとなって含有している。この介在物は水溶
性であるため、部品製造途中での水洗浄や高温高湿環境
下での使用によって赤錆発生の起点となるので、その上
限を規制することが望ましく0.060%とした。
が鋼中で MnSとなって含有している。この介在物は水溶
性であるため、部品製造途中での水洗浄や高温高湿環境
下での使用によって赤錆発生の起点となるので、その上
限を規制することが望ましく0.060%とした。
【0018】Ni:0.1〜4.0% Niは、本発明鋼にとって水洗浄や高温高湿環境下での赤
錆発生を防止でき、耐食性を確保するための必須元素で
ある。前記効果を得るためには少なくとも0.1%以上の含
有が必要である。しかし、多量に含有させると前記効果
が飽和するとともに、被削性が低下し、かつコスト高と
なるので、上限を4.0%とした。
錆発生を防止でき、耐食性を確保するための必須元素で
ある。前記効果を得るためには少なくとも0.1%以上の含
有が必要である。しかし、多量に含有させると前記効果
が飽和するとともに、被削性が低下し、かつコスト高と
なるので、上限を4.0%とした。
【0019】Cr:10 〜18% Crはステンレス鋼としての基本的な耐食性を維持するた
めに必須の元素であり、10% 以上の含有が必要である。
しかし多量に含有させると前記効果が飽和するととも
に、コスト高となるので、上限を 18%とした。
めに必須の元素であり、10% 以上の含有が必要である。
しかし多量に含有させると前記効果が飽和するととも
に、コスト高となるので、上限を 18%とした。
【0020】Mo:0.1〜2.0% Moは、本発明鋼にとって水洗浄や高温高湿環境下での赤
錆発生を防止でき、耐食性を確保するための必須元素で
ある。前記効果を得るためには少なくとも0.1%以上の含
有が必要である。しかし、多量に含有させると前記効果
が飽和するとともに、被削性が低下し、かつコスト高と
なるので、上限を2.0%とした。
錆発生を防止でき、耐食性を確保するための必須元素で
ある。前記効果を得るためには少なくとも0.1%以上の含
有が必要である。しかし、多量に含有させると前記効果
が飽和するとともに、被削性が低下し、かつコスト高と
なるので、上限を2.0%とした。
【0021】Bi:0.03 〜0.30% Biは水溶性の介在物であるMnS の生成を抑制することに
より赤錆発生を防止すると共に被削性の向上にも効果の
ある本発明において重要な元素である。前記効果を十分
に得るためには0.03% 以上の含有が必要である。しか
し、多量に含有させると被削性は向上するが、熱間加工
性が低下し、熱間圧延による製造に支障をきたすので、
上限を0.30% とした。
より赤錆発生を防止すると共に被削性の向上にも効果の
ある本発明において重要な元素である。前記効果を十分
に得るためには0.03% 以上の含有が必要である。しか
し、多量に含有させると被削性は向上するが、熱間加工
性が低下し、熱間圧延による製造に支障をきたすので、
上限を0.30% とした。
【0022】Pb:0.10 〜0.30% Pbは水溶性の介在物であるMnS の生成を抑制することに
より赤錆発生を防止し、かつ被削性の向上にも効果のあ
る元素である。前記効果を得るためには0.30%以上の含
有が必要である。しかし、多量に含有させると被削性は
向上するが、熱間加工性が低下し、熱間圧延による製造
に支障をきたすので、上限を0.30% とした。
より赤錆発生を防止し、かつ被削性の向上にも効果のあ
る元素である。前記効果を得るためには0.30%以上の含
有が必要である。しかし、多量に含有させると被削性は
向上するが、熱間加工性が低下し、熱間圧延による製造
に支障をきたすので、上限を0.30% とした。
【0023】Ti:0.01 〜0.30% 、Zr:0.01 〜0.30% Ti、Zrは、Sと結合して非水溶性のTiS,ZrS 硫化物を生
成し、かつMnS の生成を抑制することにより、耐食性の
向上に効果のある、本発明において最も重要な元素であ
る。従って、この効果を得るために、Ti、Zrの少なくと
も一方を0.01%以上含有させる必要がある。しかし、多
量に含有させても前記効果が飽和するとともにコスト高
となるため、上限をそれぞれ0.30% とした。
成し、かつMnS の生成を抑制することにより、耐食性の
向上に効果のある、本発明において最も重要な元素であ
る。従って、この効果を得るために、Ti、Zrの少なくと
も一方を0.01%以上含有させる必要がある。しかし、多
量に含有させても前記効果が飽和するとともにコスト高
となるため、上限をそれぞれ0.30% とした。
【0024】
【実施例】以下に本発明の特徴を比較鋼および従来鋼と
比較し、実施例でもって明らかにする。表1は実施例に
用いた供試材の化学成分を示すものである。
比較し、実施例でもって明らかにする。表1は実施例に
用いた供試材の化学成分を示すものである。
【0025】
【表1】
【0026】表1において、1〜6鋼は本発明鋼、7〜
11鋼は比較鋼であり、12〜14鋼は従来のステンレス鋼で
あるSUS410、SUS416、SUS420F である。
11鋼は比較鋼であり、12〜14鋼は従来のステンレス鋼で
あるSUS410、SUS416、SUS420F である。
【0027】表1に示した成分組成の素材を使用して、
熱間圧延により直径20mmの丸棒を製造し、焼鈍処理を施
して試験材とした。表1には後述する試験方法により評
価した耐食性、被削性の試験結果も合わせて示した。
熱間圧延により直径20mmの丸棒を製造し、焼鈍処理を施
して試験材とした。表1には後述する試験方法により評
価した耐食性、被削性の試験結果も合わせて示した。
【0028】試験材の耐食性は、機械加工により直径15
mmの試験片を作製し、水洗浄後、温度60℃、湿度90% 以
上の高温高湿環境下で7日間放置し、赤錆発生の有無を
調べることにより評価した。なお、表1には赤錆発生が
全く認められないものを◎、点状に10個以内の赤錆が認
められたものを○、点状に10個以上で面積率で10%未満
の赤錆が認められたものを△、面積率で10%以上の赤錆
が認められたものを×として示した。
mmの試験片を作製し、水洗浄後、温度60℃、湿度90% 以
上の高温高湿環境下で7日間放置し、赤錆発生の有無を
調べることにより評価した。なお、表1には赤錆発生が
全く認められないものを◎、点状に10個以内の赤錆が認
められたものを○、点状に10個以上で面積率で10%未満
の赤錆が認められたものを△、面積率で10%以上の赤錆
が認められたものを×として示した。
【0029】被削性はドリル穿孔試験により評価した。
なお試験は、ドリルは 5mmφのストレートシャンクドリ
ル、ドリルの材質はSKH51 、ドリル回転数は 759r.p.
m.、切削油なし、荷重72kgの条件で行った。測定した結
果は従来鋼であるSUS410の一定長さ当たりの穿孔時間を
100とし、それぞれの穿孔時間を整数比で整理し、表1
に示した。
なお試験は、ドリルは 5mmφのストレートシャンクドリ
ル、ドリルの材質はSKH51 、ドリル回転数は 759r.p.
m.、切削油なし、荷重72kgの条件で行った。測定した結
果は従来鋼であるSUS410の一定長さ当たりの穿孔時間を
100とし、それぞれの穿孔時間を整数比で整理し、表1
に示した。
【0030】表1から明らかなように比較鋼、従来鋼で
ある7〜14鋼を本発明鋼と比較すると、7鋼はC含有率
が高いため、耐食性、被削性がともに劣るものであり、
8鋼はMn含有率が高いため、耐食性がやや劣るものであ
り、9鋼はNi、Mo含有率が低いため耐食性が劣るもので
あり、10鋼はS含有率が高いため、耐食性がかなり劣る
ものであり、11鋼はBi含有率が低いため、Ti含有の効果
によって耐食性は優れているが、被削性が本発明鋼に比
べやや劣るものである。また、従来鋼である12〜14鋼は
Sを含有し、かつMnS の生成を抑えるBi、Ti、Zrが含有
されていないため耐食性が劣るものであり、特にS含有
率の高い13、14鋼は被削性には優れているが、耐食性が
著しく劣るものである。
ある7〜14鋼を本発明鋼と比較すると、7鋼はC含有率
が高いため、耐食性、被削性がともに劣るものであり、
8鋼はMn含有率が高いため、耐食性がやや劣るものであ
り、9鋼はNi、Mo含有率が低いため耐食性が劣るもので
あり、10鋼はS含有率が高いため、耐食性がかなり劣る
ものであり、11鋼はBi含有率が低いため、Ti含有の効果
によって耐食性は優れているが、被削性が本発明鋼に比
べやや劣るものである。また、従来鋼である12〜14鋼は
Sを含有し、かつMnS の生成を抑えるBi、Ti、Zrが含有
されていないため耐食性が劣るものであり、特にS含有
率の高い13、14鋼は被削性には優れているが、耐食性が
著しく劣るものである。
【0031】これに対して本発明鋼である1〜6鋼はS
含有率の上限を0.060%に規制し、さらにBi、Pb , Ti 、
Zrを少量添加したことにより、赤錆発生の原因となる水
溶性硫化物(MnS) の生成を防止しでき、Sを非水溶性の
TiS,ZrS となし、かつ前記Bi,Pb を適量添加したことに
より、SUS410より優れた耐食性とSUS416、SUS420F に近
い優れた被削性が得られることが確認できた。
含有率の上限を0.060%に規制し、さらにBi、Pb , Ti 、
Zrを少量添加したことにより、赤錆発生の原因となる水
溶性硫化物(MnS) の生成を防止しでき、Sを非水溶性の
TiS,ZrS となし、かつ前記Bi,Pb を適量添加したことに
より、SUS410より優れた耐食性とSUS416、SUS420F に近
い優れた被削性が得られることが確認できた。
【0032】
【発明の効果】本発明である耐食性、被削性の優れたス
テンレス鋼は、部品製造時に水洗浄したり、高温高湿環
境で使用しても錆の発生することのない優れた耐食性を
有するものである。また、Bi,Pb を適量添加したことに
より、耐食性を劣化させずに、被削性を向上させること
ができた。従って、本発明鋼は世界的問題であるフロン
の削減の実現に貢献するとともに、クロム系ステンレス
鋼の適用範囲の拡大を可能とし、産業上寄与するところ
は極めて大きい。
テンレス鋼は、部品製造時に水洗浄したり、高温高湿環
境で使用しても錆の発生することのない優れた耐食性を
有するものである。また、Bi,Pb を適量添加したことに
より、耐食性を劣化させずに、被削性を向上させること
ができた。従って、本発明鋼は世界的問題であるフロン
の削減の実現に貢献するとともに、クロム系ステンレス
鋼の適用範囲の拡大を可能とし、産業上寄与するところ
は極めて大きい。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量比にしてC:0.50% 以下、Si:1.00%以
下、Mn:0.50%以下、、S:0.060%以下、Ni:0.1〜4.0%、C
r:10 〜18% 、Mo:0.1〜2.0%、Bi:0.03 〜0.30% と、Ti:
0.01 〜0.30% 、Zr:0.01 〜0.30% のうち1種または2
種を含有し、残部がFeならびに不純物元素からなること
を特徴とする耐食性、被削性の優れたステンレス鋼。 - 【請求項2】 重量比にしてC:0.50% 以下、Si:1.00%以
下、Mn:0.50%以下、、S:0.060%以下、Ni:0.1〜4.0%、C
r:10 〜18% 、Mo:0.1〜2.0%、Bi:0.03 〜0.30% 、Pb:0.
03 〜0.30% と、Ti:0.01 〜0.30% 、Zr:0.01 〜0.30%
のうち1種または2種を含有し、残部がFeならびに不純
物元素からなることを特徴とする耐食性、被削性の優れ
たステンレス鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35976892A JPH06200355A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 耐食性、被削性の優れたステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35976892A JPH06200355A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 耐食性、被削性の優れたステンレス鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06200355A true JPH06200355A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18466197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35976892A Pending JPH06200355A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 耐食性、被削性の優れたステンレス鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06200355A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007129651A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation | 耐銹性に優れたディスクブレーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼 |
| US7297214B2 (en) | 1999-09-03 | 2007-11-20 | Kiyohito Ishida | Free cutting alloy |
| US7381369B2 (en) | 1999-09-03 | 2008-06-03 | Kiyohito Ishida | Free cutting alloy |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP35976892A patent/JPH06200355A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7297214B2 (en) | 1999-09-03 | 2007-11-20 | Kiyohito Ishida | Free cutting alloy |
| US7381369B2 (en) | 1999-09-03 | 2008-06-03 | Kiyohito Ishida | Free cutting alloy |
| WO2007129651A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation | 耐銹性に優れたディスクブレーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼 |
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