JPH06200508A - 砂浜の安定化方法 - Google Patents
砂浜の安定化方法Info
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- JPH06200508A JPH06200508A JP4323746A JP32374692A JPH06200508A JP H06200508 A JPH06200508 A JP H06200508A JP 4323746 A JP4323746 A JP 4323746A JP 32374692 A JP32374692 A JP 32374692A JP H06200508 A JPH06200508 A JP H06200508A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 海(湖)岸の侵食を防止する。
【構成】 海(湖)岸の水際付近において、砂浜1中
に、後浜より海(湖)中に至る長さの、透水性のある多
孔質材料よりなる排水層2を設置する。それにより、波
が遡上して砂浜1に浸透した水は海(水)中に向かって
流れ、水際線付近の平均水位及び砂浜中の地下水位の上
昇が抑えられる。その結果、荒天時には水際線付近の侵
食が軽減され、静穏時には水際線付近への砂の推積が促
進される。
に、後浜より海(湖)中に至る長さの、透水性のある多
孔質材料よりなる排水層2を設置する。それにより、波
が遡上して砂浜1に浸透した水は海(水)中に向かって
流れ、水際線付近の平均水位及び砂浜中の地下水位の上
昇が抑えられる。その結果、荒天時には水際線付近の侵
食が軽減され、静穏時には水際線付近への砂の推積が促
進される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海岸または湖岸の水際
線付近において、静穏時には移動している底質を汀線付
近に堆積させ、荒天時には汀線付近にある底質の沖への
移動を抑えて海岸または湖岸の侵食を防止するための方
法に関するものである。
線付近において、静穏時には移動している底質を汀線付
近に堆積させ、荒天時には汀線付近にある底質の沖への
移動を抑えて海岸または湖岸の侵食を防止するための方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海岸または湖岸の水際線の地形は、波や
流れの影響を受けて底質(主として砂)が移動するため
に絶えず変化している。従来、水際線の地形を安定化す
るために、水際線に直角に突堤を、水際線と平行に離岸
堤を水中に設置する工法が古くから用いられている。こ
れらの構造物はダムの建設等の治水事業や、沿岸部の埋
立・港湾等の建設によって浜への砂の供給が減少した
り、連続性が絶たれたことによる海岸・湖岸の侵食を防
止するものであり、荒天時の急激な侵食を防止するもの
ではない。また、水面上に構造物があるため景観上も好
ましいとはいえない。離岸堤の天端高を水面よりも低く
した潜堤工法は景観上は優れているものの建設費用が高
くなることや、小型船舶の航行において問題がある。一
方、構造物を建設せずに、人工的に底質(砂)を補給す
る工法があるが、この工法は継続的に砂補給を行うか、
他の構造物と併用しないと地形安定効果は少ない。
流れの影響を受けて底質(主として砂)が移動するため
に絶えず変化している。従来、水際線の地形を安定化す
るために、水際線に直角に突堤を、水際線と平行に離岸
堤を水中に設置する工法が古くから用いられている。こ
れらの構造物はダムの建設等の治水事業や、沿岸部の埋
立・港湾等の建設によって浜への砂の供給が減少した
り、連続性が絶たれたことによる海岸・湖岸の侵食を防
止するものであり、荒天時の急激な侵食を防止するもの
ではない。また、水面上に構造物があるため景観上も好
ましいとはいえない。離岸堤の天端高を水面よりも低く
した潜堤工法は景観上は優れているものの建設費用が高
くなることや、小型船舶の航行において問題がある。一
方、構造物を建設せずに、人工的に底質(砂)を補給す
る工法があるが、この工法は継続的に砂補給を行うか、
他の構造物と併用しないと地形安定効果は少ない。
【0003】また最近、水際線付近の地下水位と地形変
化の関係についての研究が進められ、波の遡上・浸透に
よって上昇した砂浜内の地下水位を下げることによって
侵食が軽減されることが分かってきている。そして、波
高が大きな荒天時に地下水位をポンプによって強制的に
下げ、侵食を軽減するとともに、波高が小さな静穏時に
堆積を促進させるサブサンドフィルター工法が考えられ
(一例として特公平3-78447号公報参照)、室内実験、
現地調査が実施され効果が確認されている。
化の関係についての研究が進められ、波の遡上・浸透に
よって上昇した砂浜内の地下水位を下げることによって
侵食が軽減されることが分かってきている。そして、波
高が大きな荒天時に地下水位をポンプによって強制的に
下げ、侵食を軽減するとともに、波高が小さな静穏時に
堆積を促進させるサブサンドフィルター工法が考えられ
(一例として特公平3-78447号公報参照)、室内実験、
現地調査が実施され効果が確認されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このサ
ブサンドフィルター工法は、地下水位を下げるために常
に揚水ポンプを運転する必要があり、運転コストの面で
問題がある。
ブサンドフィルター工法は、地下水位を下げるために常
に揚水ポンプを運転する必要があり、運転コストの面で
問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、荒天時の侵食を軽減し、静穏時に堆
積を促進するための運転コストが不要な地下水位低下法
を提供することを目的とするものである。
になされたもので、荒天時の侵食を軽減し、静穏時に堆
積を促進するための運転コストが不要な地下水位低下法
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、請求項1の方法は、海岸または湖岸
の水際付近において、その砂浜1中に、浜より海中また
は湖中に至る排水層2を設け、浜に遡上して砂中に浸透
した水を、排水層2より沖側に自然排水させるようにし
たことを特徴とするものである。
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、請求項1の方法は、海岸または湖岸
の水際付近において、その砂浜1中に、浜より海中また
は湖中に至る排水層2を設け、浜に遡上して砂中に浸透
した水を、排水層2より沖側に自然排水させるようにし
たことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の方法は、請求項1の方法
において、排水層2の沖側端に、沖側への砂の移動を抑
える多孔質材料で形成した砂止め堤4を設けることを特
徴とするものである。
において、排水層2の沖側端に、沖側への砂の移動を抑
える多孔質材料で形成した砂止め堤4を設けることを特
徴とするものである。
【0008】また、請求項3の方法は、請求項1または
2の方法において、上記排水層2と砂1との境に、排水
層2の目づまりを防ぐためのフィルター材5を敷設する
ことを特徴とするものである。
2の方法において、上記排水層2と砂1との境に、排水
層2の目づまりを防ぐためのフィルター材5を敷設する
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】排水層2を砂浜1内に設けることによって、波
が遡上後砂浜表面から浸透した海水(水)が透水性の高
い層を沖に向かって流れ、水際線付近の平均水位および
砂浜1中の地下水位の上昇は抑えられる。その結果、荒
天時には水際線付近の侵食が軽減され、静穏時には、水
際線付近への堆積が促進される。
が遡上後砂浜表面から浸透した海水(水)が透水性の高
い層を沖に向かって流れ、水際線付近の平均水位および
砂浜1中の地下水位の上昇は抑えられる。その結果、荒
天時には水際線付近の侵食が軽減され、静穏時には、水
際線付近への堆積が促進される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例を示す横断面図、
図2は同縦断面図である。1は海岸または湖岸の砂浜
層、M、W、Lは海水または湖水の平均水位で、その水
際線は波や流れの状態により変化し、また、通常、水際
付近の地形は、波や流れの影響を受けて底質すなわち砂
等が移動するために絶えず変化するものである。
て説明する。図1は本発明の一実施例を示す横断面図、
図2は同縦断面図である。1は海岸または湖岸の砂浜
層、M、W、Lは海水または湖水の平均水位で、その水
際線は波や流れの状態により変化し、また、通常、水際
付近の地形は、波や流れの影響を受けて底質すなわち砂
等が移動するために絶えず変化するものである。
【0011】本発明では、水際付近の地形の変化、特に
侵食は、波の遡上、浸透によって砂浜1内の地下水位の
上昇が大きな原因をなしているとの知見により、その地
下水位を下降させるための方法を講ずるものである。す
なわち、砂浜1に排水層2を設置する。
侵食は、波の遡上、浸透によって砂浜1内の地下水位の
上昇が大きな原因をなしているとの知見により、その地
下水位を下降させるための方法を講ずるものである。す
なわち、砂浜1に排水層2を設置する。
【0012】排水層2は、石あるいはプラスチック等の
多孔質材料により、水際線より陸部側にある後浜aから
水際線を越した海中(湖中)に至る長さにわたり、上下
所要の厚さに形成され、かつ、その陸側端部から沖側端
部まで下がり勾配をなすように形成される。そして、排
水層2の設置高さは、後浜で平均水位レベル以下とする
のが好ましい。また、排水層2は、図2に示すように、
安定化を必要とする砂浜の全長(水際線に沿った方向)
にわたって形成するか、或は、図3に示すように、砂浜
の横断方向に間隔をおいて多数の排水層2a,2b…2
nを並設する。また、この場合、図4に示すように、各
排水層2a…2nは、多孔質の透水ブロック3,3を連
設して形成することもできる。
多孔質材料により、水際線より陸部側にある後浜aから
水際線を越した海中(湖中)に至る長さにわたり、上下
所要の厚さに形成され、かつ、その陸側端部から沖側端
部まで下がり勾配をなすように形成される。そして、排
水層2の設置高さは、後浜で平均水位レベル以下とする
のが好ましい。また、排水層2は、図2に示すように、
安定化を必要とする砂浜の全長(水際線に沿った方向)
にわたって形成するか、或は、図3に示すように、砂浜
の横断方向に間隔をおいて多数の排水層2a,2b…2
nを並設する。また、この場合、図4に示すように、各
排水層2a…2nは、多孔質の透水ブロック3,3を連
設して形成することもできる。
【0013】図5は本発明の他の実施例を示したもの
で、排水層2の海中(湖中)にのぞむ沖側端に、砂浜層
1より上方に高く隆起した砂止め堤4が設けられる。こ
の砂止め堤4は石やプラスチック等の多孔質材料を積重
ねて形成するか、多孔質の透水ブロックを載設して形成
される。それによって、砂の移動により生じる沖側端の
排水層2の目詰まりを防止するとともに、それよりも沖
側への砂の移動が抑えられることになる。また、上記の
各排水層2,2a…2nの外側、つまり砂1との境に
は、図2、図3、図5に示すように、排水層の目詰まり
を防ぐために、網材やキャンパス地等によるフィルター
材5を施設することができる。
で、排水層2の海中(湖中)にのぞむ沖側端に、砂浜層
1より上方に高く隆起した砂止め堤4が設けられる。こ
の砂止め堤4は石やプラスチック等の多孔質材料を積重
ねて形成するか、多孔質の透水ブロックを載設して形成
される。それによって、砂の移動により生じる沖側端の
排水層2の目詰まりを防止するとともに、それよりも沖
側への砂の移動が抑えられることになる。また、上記の
各排水層2,2a…2nの外側、つまり砂1との境に
は、図2、図3、図5に示すように、排水層の目詰まり
を防ぐために、網材やキャンパス地等によるフィルター
材5を施設することができる。
【0014】本発明は、これを人工砂浜に利用すること
ができる。図6、図7はその一例を示したもので、造成
する地域に水際に沿って傾斜した地盤等6を形成し、そ
の上に砂1を敷き詰めて人工砂浜を造成する。その際、
砂層1の中に上記各実施例で示したと同様に排水層2を
設置するのである。また、この場合、人工砂浜の境界部
には、陸部から排水層の沖側端を越えた先に達する突堤
7,7を構築し、その突堤7,7の海中または水中部分
に、人工砂浜内外の水流を連通させる流通孔8,8を設
けることができる。
ができる。図6、図7はその一例を示したもので、造成
する地域に水際に沿って傾斜した地盤等6を形成し、そ
の上に砂1を敷き詰めて人工砂浜を造成する。その際、
砂層1の中に上記各実施例で示したと同様に排水層2を
設置するのである。また、この場合、人工砂浜の境界部
には、陸部から排水層の沖側端を越えた先に達する突堤
7,7を構築し、その突堤7,7の海中または水中部分
に、人工砂浜内外の水流を連通させる流通孔8,8を設
けることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
排水層を砂浜中に設けたことにより、波が遡上した後砂
浜表面から浸透した海水(水)が、排水層を通り海中
(水中)に向かって流れることになり、水際線付近の平
均水位及び砂浜中の地下水位の上昇が抑えられることに
なる。その結果、荒天時には水際線付近の侵食が軽減さ
れ、静穏時には、水際線付近への砂の堆積が促進され
る。また、本発明は、排水層を設置するだけで、他に特
別な構造物や装置類を必要としないので、経済性が著し
く向上される。
排水層を砂浜中に設けたことにより、波が遡上した後砂
浜表面から浸透した海水(水)が、排水層を通り海中
(水中)に向かって流れることになり、水際線付近の平
均水位及び砂浜中の地下水位の上昇が抑えられることに
なる。その結果、荒天時には水際線付近の侵食が軽減さ
れ、静穏時には、水際線付近への砂の堆積が促進され
る。また、本発明は、排水層を設置するだけで、他に特
別な構造物や装置類を必要としないので、経済性が著し
く向上される。
【図1】本発明の一実施例を示す横断面図である。
【図2】同排水層の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】同他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】同さらに他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す横断面図である。
【図6】本発明の利用例を示す横断面図である。
【図7】同平面図である。
1 砂浜(砂) 2,2a〜2n 排水層 3 透水コンクリート 4 フィルター材 5 砂止め堤 6 地盤等 7 突堤 8 流通孔 a 後砂
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 砂浜の安定化方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海岸または湖岸の水際
線付近において、静穏時には移動している底質を汀線付
近に堆積させ、荒天時には汀線付近にある底質の沖への
移動を抑えて海岸または湖岸の侵食を防止するための方
法に関するものである。
線付近において、静穏時には移動している底質を汀線付
近に堆積させ、荒天時には汀線付近にある底質の沖への
移動を抑えて海岸または湖岸の侵食を防止するための方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海岸または湖岸の水際線の地形は、波や
流れの影響を受けて底質(主として砂)が移動するため
に絶えず変化している。従来、水際線の地形を安定化す
るために、水際線に直角に突堤を、水際線と平行に離岸
堤を水中に設置する工法が古くから用いられている。こ
れらの構造物はダムの建設等の治水事業や、沿岸部の埋
立・港湾等の建設によって浜への砂の供給が減少した
り、連続性が絶たれたことによる海岸・湖岸の侵食を防
止するものであり、荒天時の急激な侵食を防止するもの
ではない。また、水面上に構造物があるため景観上も好
ましいとはいえない。離岸堤の天端高を水面よりも低く
した潜堤工法は景観上は優れているものの建設費用が高
くなることや、小型船舶の航行において問題がある。一
方、構造物を建設せずに、人工的に底質(砂)を補給す
る工法があるが、この工法は継続的に砂補給を行うか、
他の構造物と併用しないと地形安定効果は少ない。
流れの影響を受けて底質(主として砂)が移動するため
に絶えず変化している。従来、水際線の地形を安定化す
るために、水際線に直角に突堤を、水際線と平行に離岸
堤を水中に設置する工法が古くから用いられている。こ
れらの構造物はダムの建設等の治水事業や、沿岸部の埋
立・港湾等の建設によって浜への砂の供給が減少した
り、連続性が絶たれたことによる海岸・湖岸の侵食を防
止するものであり、荒天時の急激な侵食を防止するもの
ではない。また、水面上に構造物があるため景観上も好
ましいとはいえない。離岸堤の天端高を水面よりも低く
した潜堤工法は景観上は優れているものの建設費用が高
くなることや、小型船舶の航行において問題がある。一
方、構造物を建設せずに、人工的に底質(砂)を補給す
る工法があるが、この工法は継続的に砂補給を行うか、
他の構造物と併用しないと地形安定効果は少ない。
【0003】また最近、水際線付近の地下水位と地形変
化の関係についての研究が進められ、波の遡上・浸透に
よって上昇した砂浜内の地下水位を下げることによって
侵食が軽減されることが分かってきている。そして、波
高が大きな荒天時に地下水位をポンプによって強制的に
下げ、侵食を軽減するとともに、波高が小さな静穏時に
堆積を促進させるサブサンドフィルター工法が考えられ
(一例として特公平3-78447号公報参照)、室内実験、
現地調査が実施され効果が確認されている。
化の関係についての研究が進められ、波の遡上・浸透に
よって上昇した砂浜内の地下水位を下げることによって
侵食が軽減されることが分かってきている。そして、波
高が大きな荒天時に地下水位をポンプによって強制的に
下げ、侵食を軽減するとともに、波高が小さな静穏時に
堆積を促進させるサブサンドフィルター工法が考えられ
(一例として特公平3-78447号公報参照)、室内実験、
現地調査が実施され効果が確認されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このサ
ブサンドフィルター工法は、地下水位を下げるために常
に揚水ポンプを運転する必要があり、運転コストの面で
問題がある。
ブサンドフィルター工法は、地下水位を下げるために常
に揚水ポンプを運転する必要があり、運転コストの面で
問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、荒天時の侵食を軽減し、静穏時に堆
積を促進するための運転コストが不要な地下水位低下法
を提供することを目的とするものである。
になされたもので、荒天時の侵食を軽減し、静穏時に堆
積を促進するための運転コストが不要な地下水位低下法
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、請求項1の方法は、海岸または湖岸
の水際付近において、その砂浜1中に、浜より海中また
は湖中に至る排水層2を設け、浜に遡上して砂中に浸透
した水を、排水層2より沖側に自然排水させるようにし
たことを特徴とするものである。
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、請求項1の方法は、海岸または湖岸
の水際付近において、その砂浜1中に、浜より海中また
は湖中に至る排水層2を設け、浜に遡上して砂中に浸透
した水を、排水層2より沖側に自然排水させるようにし
たことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の方法は、請求項1の方法
において、排水層2の沖側端に、沖側への砂の移動を抑
える多孔質材料で形成した砂止め堤5を設けることを特
徴とするものである。
において、排水層2の沖側端に、沖側への砂の移動を抑
える多孔質材料で形成した砂止め堤5を設けることを特
徴とするものである。
【0008】また、請求項3の方法は、請求項1または
2の方法において、上記排水層2と砂1との境に、排水
層2の目づまりを防ぐためのフィルター材4を敷設する
ことを特徴とするものである。
2の方法において、上記排水層2と砂1との境に、排水
層2の目づまりを防ぐためのフィルター材4を敷設する
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】排水層2を砂浜1内に設けることによって、波
が遡上後砂浜表面から浸透した海水(水)が透水性の高
い層を沖に向かって流れ、水際線付近の平均水位および
砂浜1中の地下水位の上昇は抑えられる。その結果、荒
天時には水際線付近の侵食が軽減され、静穏時には、水
際線付近への堆積が促進される。
が遡上後砂浜表面から浸透した海水(水)が透水性の高
い層を沖に向かって流れ、水際線付近の平均水位および
砂浜1中の地下水位の上昇は抑えられる。その結果、荒
天時には水際線付近の侵食が軽減され、静穏時には、水
際線付近への堆積が促進される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例を示す横断面図、
図2は同縦断面図である。1は海岸または湖岸の砂浜
層、M、W、Lは海水または湖水の平均水位で、その水
際線は波や流れの状態により変化し、また、通常、水際
付近の地形は、波や流れの影響を受けて底質すなわち砂
等が移動するために絶えず変化するものである。
て説明する。図1は本発明の一実施例を示す横断面図、
図2は同縦断面図である。1は海岸または湖岸の砂浜
層、M、W、Lは海水または湖水の平均水位で、その水
際線は波や流れの状態により変化し、また、通常、水際
付近の地形は、波や流れの影響を受けて底質すなわち砂
等が移動するために絶えず変化するものである。
【0011】本発明では、水際付近の地形の変化、特に
侵食は、波の遡上、浸透によって砂浜1内の地下水位の
上昇が大きな原因をなしているとの知見により、その地
下水位を下降させるための方法を講ずるものである。す
なわち、砂浜1に排水層2を設置する。
侵食は、波の遡上、浸透によって砂浜1内の地下水位の
上昇が大きな原因をなしているとの知見により、その地
下水位を下降させるための方法を講ずるものである。す
なわち、砂浜1に排水層2を設置する。
【0012】排水層2は、石あるいはプラスチック等の
多孔質材料により、水際線より陸部側にある後浜aから
水際線を越した海中(湖中)に至る長さにわたり、上下
所要の厚さに形成され、かつ、その陸側端部から沖側端
部まで下がり勾配をなすように形成される。そして、排
水層2の設置高さは、後浜で平均水位レベル以下とする
のが好ましい。また、排水層2は、図2に示すように、
安定化を必要とする砂浜の全長(水際線に沿った方向)
にわたって形成するか、或は、図3に示すように、砂浜
の横断方向に間隔をおいて多数の排水層2a,2b…2
nを並設する。また、この場合、図4に示すように、各
排水層2a…2nは、多孔質の透水ブロック3,3を連
設して形成することもできる。
多孔質材料により、水際線より陸部側にある後浜aから
水際線を越した海中(湖中)に至る長さにわたり、上下
所要の厚さに形成され、かつ、その陸側端部から沖側端
部まで下がり勾配をなすように形成される。そして、排
水層2の設置高さは、後浜で平均水位レベル以下とする
のが好ましい。また、排水層2は、図2に示すように、
安定化を必要とする砂浜の全長(水際線に沿った方向)
にわたって形成するか、或は、図3に示すように、砂浜
の横断方向に間隔をおいて多数の排水層2a,2b…2
nを並設する。また、この場合、図4に示すように、各
排水層2a…2nは、多孔質の透水ブロック3,3を連
設して形成することもできる。
【0013】図5は本発明の他の実施例を示したもの
で、排水層2の海中(湖中)にのぞむ沖側端に、砂浜層
1より上方に高く隆起した砂止め堤5が設けられる。こ
の砂止め堤5は石やプラスチック等の多孔質材料を積重
ねて形成するか、多孔質の透水ブロックを載設して形成
される。それによって、砂の移動により生じる沖側端の
排水層2の目詰まりを防止するとともに、それよりも沖
側への砂の移動が抑えられることになる。また、上記の
各排水層2,2a…2nの外側、つまり砂1との境に
は、図2、図3、図5に示すように、排水層の目詰まり
を防ぐために、網材やキャンパス地等によるフィルター
材4を施設することができる。
で、排水層2の海中(湖中)にのぞむ沖側端に、砂浜層
1より上方に高く隆起した砂止め堤5が設けられる。こ
の砂止め堤5は石やプラスチック等の多孔質材料を積重
ねて形成するか、多孔質の透水ブロックを載設して形成
される。それによって、砂の移動により生じる沖側端の
排水層2の目詰まりを防止するとともに、それよりも沖
側への砂の移動が抑えられることになる。また、上記の
各排水層2,2a…2nの外側、つまり砂1との境に
は、図2、図3、図5に示すように、排水層の目詰まり
を防ぐために、網材やキャンパス地等によるフィルター
材4を施設することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
排水層を砂浜中に設けたことにより、波が遡上した後砂
浜表面から浸透した海水(水)が、排水層を通り海中
(水中)に向かって流れることになり、水際線付近の平
均水位及び砂浜中の地下水位の上昇が抑えられることに
なる。その結果、荒天時には水際線付近の侵食が軽減さ
れ、静穏時には、水際線付近への砂の堆積が促進され
る。また、本発明は、排水層を設置するだけで、他に特
別な構造物や装置類を必要としないので、経済性が著し
く向上される。
排水層を砂浜中に設けたことにより、波が遡上した後砂
浜表面から浸透した海水(水)が、排水層を通り海中
(水中)に向かって流れることになり、水際線付近の平
均水位及び砂浜中の地下水位の上昇が抑えられることに
なる。その結果、荒天時には水際線付近の侵食が軽減さ
れ、静穏時には、水際線付近への砂の堆積が促進され
る。また、本発明は、排水層を設置するだけで、他に特
別な構造物や装置類を必要としないので、経済性が著し
く向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す横断面図である。
【図2】同排水層の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】同他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】同さらに他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す横断面図である。
【符号の説明】 1 砂浜(砂) 2,2a〜2n 排水層 3 透水コンクリート 4 フィルター材 5 砂止め堤 6 地盤等 a 後浜
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津川 昭博 神奈川県横浜市西区高島一丁目2番5号 (72)発明者 守屋 義一 神奈川県横浜市西区高島一丁目2番5号
Claims (3)
- 【請求項1】 海岸または湖岸の水際付近において、そ
の砂浜中に、浜より海中または湖中に至る排水層を設
け、浜に遡上して砂中に浸透した水を、排水層より沖側
に自然排水させるようにしたことを特徴とする、砂浜の
安定化方法。 - 【請求項2】 上記排水層の沖側端に、沖側への砂の移
動を抑える多孔質材料で形成した砂止め堤を設けること
を特徴とする、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 上記排水層と砂との境に、排水層の目づ
まりを防ぐためのフィルター材を敷設することを特徴と
する、請求項1または2記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4323746A JP2636120B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 砂浜の安定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4323746A JP2636120B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 砂浜の安定化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06200508A true JPH06200508A (ja) | 1994-07-19 |
| JP2636120B2 JP2636120B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=18158160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4323746A Expired - Lifetime JP2636120B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 砂浜の安定化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2636120B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07207639A (ja) * | 1994-01-20 | 1995-08-08 | Unyusho Kowan Gijutsu Kenkyusho | 海浜安定化装置 |
| JP2001115428A (ja) * | 1999-10-19 | 2001-04-24 | Port & Harbour Res Inst Ministry Of Transport | 砂浜の安定化方法及び砂浜安定化装置 |
| JP2001200515A (ja) * | 2000-01-18 | 2001-07-27 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 海浜安定化構造用の透水・排水設備 |
| JP2008082027A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Toyohashi Univ Of Technology | 透水性コラムによる海底地盤の対波浪安定化工法 |
| KR101378758B1 (ko) * | 2012-08-29 | 2014-03-27 | 에스비비 주식회사 | 파력 및 유속력에 대한 충격 흡수성을 가지는 다공성 구조체의 시공 방법 |
| CN109914344A (zh) * | 2019-02-23 | 2019-06-21 | 鲁东大学 | 一种岸线沙丘防护结构 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP4323746A patent/JP2636120B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07207639A (ja) * | 1994-01-20 | 1995-08-08 | Unyusho Kowan Gijutsu Kenkyusho | 海浜安定化装置 |
| JP2001115428A (ja) * | 1999-10-19 | 2001-04-24 | Port & Harbour Res Inst Ministry Of Transport | 砂浜の安定化方法及び砂浜安定化装置 |
| JP2001200515A (ja) * | 2000-01-18 | 2001-07-27 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 海浜安定化構造用の透水・排水設備 |
| JP2008082027A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Toyohashi Univ Of Technology | 透水性コラムによる海底地盤の対波浪安定化工法 |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2636120B2 (ja) | 1997-07-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |