JPH06200739A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH06200739A
JPH06200739A JP4361577A JP36157792A JPH06200739A JP H06200739 A JPH06200739 A JP H06200739A JP 4361577 A JP4361577 A JP 4361577A JP 36157792 A JP36157792 A JP 36157792A JP H06200739 A JPH06200739 A JP H06200739A
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exhaust gas
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康 荒木
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディーゼルエンジンの排気通路に配置したN
X 吸収剤の再生時に、減速ショックを伴うことなく還
元剤の消費量を低減する。 【構成】 ディーゼルエンジン1の排気管3にNOX
収剤15を配置し、還元剤供給装置11から還元剤を供
給してNOX 吸収剤15の再生を行う。ディーゼルエン
ジンの吸気管2にインテークシャッターバルブ6を設
け、NOX 吸収剤再生操作時に吸入空気量を絞ってNO
X 吸収剤に流入する排気流量を減らして還元剤消費量を
低減する。インテークシャッターバルブ6はブレーキ操
作が行われている場合には、ブレーキ操作が行われてい
ない場合より絞り量が大きくなるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気浄化装
置に関し、詳細には、ディーゼルエンジンの排気中のN
X を効果的に除去可能な排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関排気通路に、排気空燃比がリーンの
時にNOX を吸収し、排気中の酸素濃度が低下すると吸
収したNOX を放出するNOX 吸収剤を配置し、排気空
燃比がリーン状態で排気中のNOX をNOX 吸収剤に吸
収させるとともに、一定期間経過毎に排気空燃比をリッ
チまたは理論空燃比にして吸収したNOX をNOX 吸収
剤から放出させ、浄化する排気浄化装置が本願出願人よ
り既に提案されている。(特願平3-281907号参照)。
【0003】この排気浄化装置においては、機関の運転
空燃比(燃焼室内における燃焼の空燃比)をリーンとリ
ッチ(又は理論空燃比)とに切り換えることにより、N
X吸収剤の上述のNOX 吸収、放出作用の制御を行っ
ている。一方、ディーゼルエンジン等のように、常にリ
ーン空燃比で運転され、機関の運転空燃比を自由にリー
ンとリッチとに切り換えることができない機関に上記の
NOX 吸収剤を使用する場合には、機関運転空燃比をリ
ッチに切り換える代わりに、運転中にNOX 吸収剤に還
元剤を導入し、排気中の酸素を消費してNOX 吸収剤の
雰囲気酸素濃度を下げるとともに、NOX 吸収剤から放
出されたNOX を還元する必要がある。また、NOX
収剤に排気を流したまま上述のNOX の放出、還元浄化
操作(以下「再生」という。)を行う際には排気中の酸
素を消費するための還元剤の量が非常に大きくなるた
め、これらの場合には、例えばエンジン吸気通路や排気
通路にインテークシャッターバルブやエキゾーストシャ
ッターバルブを設け、エンジンブレーキ等の際に上記シ
ャッターバルブを閉じる等の手段により、NOX 吸収剤
に流入する排気の流量を減らしてNOX 吸収剤の再生時
の還元剤消費量を低減するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、NOX
吸収剤に排気を流したままで還元剤を導入して再生を行
う場合には、再生操作時にNOX 吸収剤に流入する排気
の量を少なくする程、排気中の酸素を消費するために必
要な還元剤の量を低減することができる。従って、還元
剤消費量低減のためにはNOX 吸収剤の再生操作時に前
述のシャッターバルブの閉じ量(絞り量)をできるだけ
大きくすることが望ましい。しかし、エンジンブレーキ
の際にインテークシャッターバルブやエキゾーストシャ
ッターバルブの絞り量を大きくとり過ぎると、エンジン
ブレーキの際に運転者の予期した以上の減速トルクが発
生し、減速ショックが大きくなって運転感覚が悪化する
問題を生じる。また、インテークシャッターバルブを用
いて排気流量を減少させる場合には、インテークシャッ
ターバルブの絞り量が大きいとインテークマニホルドの
負圧が増大し、これにより、吸入行程のシリンダ負圧が
大きくなり、シリンダ負圧によりピストンリングとシリ
ンダ壁との間から潤滑油が燃焼室内に入り込み潤滑油消
費量が増大する問題が生じる。
【0005】本発明は、上記問題に鑑み、NOX 吸収剤
再生時の運転感覚の悪化や、潤滑油消費量の増大を伴う
ことなく、シャッターバルブを用いて還元剤の消費量を
低減可能な内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、車両用
ディーゼルエンジンの排気通路に、流入排気の空燃比が
リーンのときにNOX を吸収し、流入排気の酸素濃度が
低下したときに吸収したNOX を放出するNOX 吸収剤
を配置し、該NOX 吸収剤に排気中のNOX を吸収さ
せ、所定の運転条件下で該NOX 吸収剤に還元剤を導入
して排気の酸素濃度を低下させNOX 吸収剤から吸収し
たNOX を放出させると共に放出されたNOX を還元浄
化する内燃機関の排気浄化装置において、前記還元剤導
入時に所定開度まで閉弁して前記NOX 吸収剤に流入す
る排気流量を低減させる絞り弁手段と、前記還元剤導入
時に車両運転者のブレーキ操作の有無を検出する手段
と、前記ブレーキ操作が検出されている場合に前記ブレ
ーキ操作が検出されない場合に較べて前記絞り弁手段の
開度を小さくする制御手段とを備えたことを特徴とする
内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0007】
【作用】NOX 吸収剤の再生操作時には、運転者がブレ
ーキ操作をしていない場合には、絞り弁手段は所定開度
まで閉じられ、NOX 吸収剤に流入する排気流量を低減
する。運転者がブレーキ操作をしている場合には、絞り
弁手段はブレーキ操作が行われていない場合より、大き
く絞られ、排気の流量を更に低減する。ブレーキ操作が
行われていない時にはNOX 吸収剤再生時でも絞り弁の
絞りが比較的小さく、大きな減速トルクショックや潤滑
油消費量の増大は生じない。運転者がブレーキ操作をし
ている場合には絞り弁手段は通常の再生操作時より大き
く絞られ、排気流量は更に減少するので還元剤の消費量
が低減される。また、運転者がブレーキ操作をしている
場合は、運転者が大きな減速トルクを必要としている場
合であるので絞り弁の絞り量増大による減速ショックは
ある程度予期されており、運転感覚の悪化を生じない。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の内燃機関の排気浄化装
置の一実施例の構成を示す図である。図1において、1
はディーゼルエンジン、2はエンジンの吸気管、3はエ
ンジンの排気管を示す。排気管3にはNOX 吸収剤15
を収容したケーシングが接続されており、NOX 吸収剤
15の上流側の排気管3には、後述の還元剤供給装置が
設けられている。また、本実施例では、再生操作時にN
X 吸収剤15に流入する排気の流量を低減するため、
エンジンの吸気管2にはシャッターバルブ6が設けられ
ている。シャッターバルブ6は、後述するようにエンジ
ンの通常運転時には全開に維持され吸気抵抗を生じない
が、NOX 吸収剤15の再生時には所定開度まで閉弁さ
れ、吸気管2を絞ってエンジンの吸入空気量、すなわち
NOX 吸収剤15に流入する排気流量を低減するように
なっている。
【0009】還元剤供給装置11は、NOX 吸収剤15
の上流側の排気管3に還元剤を噴射する噴射弁11aを
備え、後述するエンジンの制御ユニット(ECU)10
からの入力信号に応じて所定の流量の還元剤を排気管3
内に注入する。還元剤としては、排気中で炭化水素や一
酸化炭素等の還元成分を発生するものであれば良く、一
酸化炭素、水素等の還元性気体、プロパン、プロピレ
ン、ブタン等の液体又は気体の炭化水素、ガソリン、軽
油、灯油等の液体燃料等が使用できる。
【0010】図に10で示すのはエンジン1の電子制御
ユニット(ECU)である。ECU10はCPU、RA
M、ROM及び入力ポート、出力ポートを相互に双方向
バスで接続した構成のディジタルコンピュータからな
り、エンジンの燃料噴射量制御等の基本制御を行うほ
か、本実施例では還元剤噴射弁11aの噴射制御、イン
テークシャッターバルブ6の開閉制御を行っている。こ
れらの制御のためECU10の入力ポートには、運転者
のブレーキペダル操作を検出するブレーキスイッチ12
からの信号が入力されている他、エンジン回転数、アク
セル開度、排気温度等の信号がそれぞれ図示しないセン
サから入力されている。
【0011】NOX 吸収剤15は例えばアルミナを担体
とし、この担体上に例えばカリウムK,ナトリウムNa
,リチウムLi ,セシウムCs のようなアルカリ金
属、バリウムBa , カルシウムCa のようなアルカリ土
類、ランタンLa ,イットリウムYのような希土類から
選ばれた少なくとも一つと、白金Pt のような貴金属と
が担持されている。このNOX 吸収剤15は流入する排
気の空燃比がリーンの場合にはNOX を吸収し、酸素濃
度が低下するとNOX を放出するNOX の吸放出作用を
行う。
【0012】なお、上述の排気空燃比とは、ここではN
X 吸収剤15の上流側の排気通路やエンジン燃焼室、
吸気通路等にそれぞれ供給された空気量の合計と燃料の
合計の比を意味するものとする。従って、NOX 吸収剤
15の上流側排気通路に燃料や還元剤または空気が供給
されない場合には排気空燃比はエンジンの運転空燃比
(エンジン燃焼室内の燃焼における空燃比)と等しくな
る。
【0013】本実施例では、ディーゼルエンジンが使用
されているため、通常運転時の排気空燃比はリーンであ
り、NOX 吸収剤15は排気中のNOX の吸収を行う。
また、後述の操作により排気中に還元剤が導入されて酸
素濃度が低下すると、NOX吸収剤15は吸収した還元
剤の放出を行う。この吸放出作用の詳細なメカニズムに
ついては明らかでない部分もある。しかし、この吸放出
作用は図2に示すようなメカニズムで行われているもの
と考えられる。次にこのメカニズムについて担体上に白
金Pt およびバリウムBa を担持させた場合を例にとっ
て説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土
類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
【0014】すなわち、流入排気がかなりリーンになる
と流入排気中の酸素濃度が大巾に増大し、図2(A) に示
されるようにこれら酸素O2 がO2 - またはO2-の形で
白金Pt の表面に付着する。一方、流入排気中のNOは
白金Pt の表面上でこのO2 - またはO2-と反応し、N
2 となる(2NO+O2 →2NO2 ) 。次いで生成さ
れたNO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ吸収剤内
に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら図2
(A) に示されるように硝酸イオンNO3 - の形で吸収剤
内に拡散する。このようにしてNOX がNOX 吸収剤1
5内に吸収される。
【0015】従って、流入排気中の酸素濃度が高い限り
白金Pt の表面でNO2 が生成され、吸収剤のNOX
収能力が飽和しない限りNO2 が吸収剤内に吸収されて
硝酸イオンNO3 - が生成される。これに対して流入排
気中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が減少すると
反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、こうして吸
収剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸収剤から
放出される。即ち、流入排気中の酸素濃度が低下すると
NOX 吸収剤15からNOX が放出されることになる。
【0016】一方、流入排気中にHC,CO等の還元成
分が存在すると、これらの成分は白金Pt 上の酸素O2
- またはO2-と反応して酸化され、排気中の酸素を消費
して排気中の酸素濃度を低下させる。また、排気中の酸
素濃度低下によりNOX 吸収剤15から放出されたNO
2 は図2(B) に示すようにHC,COと反応して還元さ
れる。このようにして白金Pt の表面上にNO2 が存在
しなくなると吸収剤から次から次へとNO2 が放出され
る。従って流入排気中のHC,CO成分が存在すると短
時間のうちにNOX 吸収剤15からNOX が放出され、
還元されることになる。
【0017】即ち、流入排気中のHC,COは、まず白
金Pt 上のO2 - またはO2-とただちに反応して酸化さ
れ、次いで白金Pt 上のO2 - またはO2-が消費されて
もまだHC,COが残っていればこのHC,COによっ
て吸収剤から放出されたNOX および機関から排出され
たNOX が還元される。従って、エンジン運転中にNO
X の放出、還元(再生)を行うためにNOX 吸収剤に供
給すべき還元剤の量は、白金Pt 上での酸化による酸素
消費により排気中の酸素濃度を充分に低下させるのに必
要な量とNOX 吸収剤15から放出される全NOX を還
元するのに必要な量との合計となる。しかし、ディーゼ
ルエンジンでは排気の空燃比は常にリーンであるため、
NOX 吸収剤15に排気を流しながらNOX の放出、還
元を行おうとすると、排気中の酸素を消費するための還
元剤の量が非常に大きくなる。このため、本実施例では
NOX 吸収剤15の再生時に吸気管2に設けたインテー
クシャッターバルブ6を閉弁してNOX 吸収剤15に流
入する排気の流量を減らし、排気中の酸素消費に使用さ
れる還元剤の量を低減しているのである。
【0018】図3に本実施例で使用するインテークシャ
ッターバルブ6の構成を示す。本実施例のインテークシ
ャッターバルブ6は、メインバルブ61とサブバルブ6
2とから構成される。すなわち、本実施例では、エンジ
ン1の吸気管2は主吸気通路21と副吸気通路22とに
分割されており、主吸気通路21にはメインバルブ61
が、副吸気通路22にはサブバルブ62がそれぞれ配置
されている。
【0019】メインバルブ61はアクセルペダルに連動
して作動し、運転者がアクセルペダルを操作していない
(踏んでいない)時に全閉して主吸気通路21を閉塞す
るようになっている。また、サブバルブ62には負圧ア
クチュエータ63が設けられている。負圧アクチュエー
タ63はリンク64cを介してサブバルブ62に連結さ
れた2つのダイヤフラム63a、63bとその片側に形
成された作動室64a、64bとを備えており、作動室
64a、64bには2つの負圧切替え弁(VSV1、V
SV2)を介して図示しないバキュームポンプ等の負圧
源からの負圧と、大気圧とを選択的に供給できるように
なっている。VSV1、VSV2は例えばソレノイド作
動式三方弁からなり、前述のECU10からの信号によ
りそれぞれ作動室64a、64bへの負圧と大気圧の供
給の切替えを行う。
【0020】VSV1、VSV2は通常時(ソレノイド
除電時)にはアクチュエータ63の作動室64a、64
bをそれぞれ大気に連通させ、ダイヤフラム63a、6
4bはスプリング64dに押圧されて図3(A)に示す
位置をとるため、サブバルブ62は全開保持される。ま
た、ECU10の信号によりVSV1のソレノイドが通
電されると、アクチュエータ63の作動室64aのみに
負圧が供給され、ダイヤフラム63a、63bは右方に
移動して図3(B)に示す位置をとるため、サブバルブ
62は半開に保持される。更に、ECU10の信号によ
りVSV2のソレノイドが通電されると作動室64bに
も負圧が供給されるため、ダイヤフラム63a、63b
は更に右方に移動して図3(C)に示す位置をとり、サ
ブバルブ62は全閉に保持される。
【0021】本実施例では、前述のように、インテーク
シャッターバルブ6のメインバルブ61は運転者がアク
セル操作をしていないとき、すなわちエンジンブレーキ
時には常に全閉して主吸気通路を閉塞し、吸気抵抗を増
大してエンジンブレーキの効きを高めるようになってい
る。これに対して、サブバルブ62はエンジンブレーキ
のみでは作動せず、NOX 吸収剤15の再生条件が成立
した場合にのみ閉弁する。また、作動時においてサブバ
ルブ62の開度は運転者のブレーキペダル操作の有無に
より、2段階に制御される。
【0022】図4はNOX 吸収剤15の再生操作を示す
フローチャートである。本ルーチンはECU10により
一定時間毎に実行される。図4においてルーチンがスタ
ートするとステップ401ではNOX 吸収剤の再生実行
条件が成立しているか否かが判断される。ここで、NO
X 吸収剤の再生実行条件は、(1)運転者がアクセル操
作をしておらず、かつエンジン回転数が所定値以上であ
ること(すなわち、エンジンブレーキの状態であるこ
と)、(2)エンジン排気温度が所定値以上であるこ
と、(3)NOX 吸収剤のNOX 吸収量が所定値以上に
なっていること、であり上記の条件が全て成立している
場合にのみステップ403から413の再生操作が行わ
れる。NOX 吸収剤の再生をエンジン減速時にのみ行う
のは(上記条件(1))、再生時には後述のように吸気
シャッターバルブを閉じて吸入空気量を低減する必要が
あるため、通常運転中に再生を行うとトルクショックを
生じ運転性が悪化するためである。また、排気温度が所
定値以上(上記条件(2))とするのは、NOX 吸収剤
がNOX 放出、還元作用の活性化する活性化温度に達し
ていることが必要だからである。また、NOX 吸収剤の
NOX 吸収量が所定値以上になっていること(上記条件
(3))を再生実行条件としているのは頻繁な再生操作
を避けて真に再生が必要な場合にのみ再生操作を行うよ
うにするためである。
【0023】なお、NOX 吸収剤のNOX 吸収量は、別
途ECU10により実行されるルーチンにより、例えば
単位時間当たりのエンジンからのNOX の排出量を予め
エンジン負荷(アクセル開度)とエンジン回転数等の関
数としてECU10のROMに記憶しておき、一定時間
毎にアクセル開度と回転数とから上記関数によりNOX
排出量を求め、これに一定の係数を乗じたものを上記一
定時間内のNOX 吸収剤のNOX 吸収量として積算する
ことにより求められる。
【0024】ステップ401でNOX 吸収剤再生実行条
件が成立していない場合にはステップ417から420
が実行され、カウンタCのリセットが行われ(ステップ
417)、VSV1、VSV2はともに大気に連通され
てサブバルブ62は全開に保持される(図3(A))
(ステップ419)とともに、還元剤供給装置11の噴
射弁11aは閉弁されて還元剤の供給が停止される(ス
テップ420)。
【0025】ステップ401でNOX 吸収剤再生実行条
件が成立している場合にはステップ403に進み、カウ
ンタCがプラス1カウントアップされる。カウンタCは
再生操作が継続して実行された時間を示すカウンタであ
る。次いでステップ405では運転者がブレーキ操作を
行っているか否かがブレーキスイッチ12からの信号に
より判断され、ブレーキ操作が行われていない場合には
ステップ407が実行され負圧切替え弁VSV1のみが
通電される。これにより、サブバルブ62は図3(B)
の半開の状態まで閉弁する。このため、吸入空気量は通
常のエンジンブレーキの状態より絞られるが、絞り量が
少ないので減速ショックを生じたり、吸気マニホルドの
負圧上昇により潤滑油消費量が増大する事はない。ま
た、ステップ409ではサブバルブ62の半開状態に応
じた量の還元剤が噴射弁11aからNOX 吸収剤15に
供給され、NOX 吸収剤の再生が行われる。
【0026】ステップ405で運転者がブレーキ操作を
行っていると判断された場合には、ステップ405から
ステップ411に進み、負圧切替え弁VSV1、VSV
2の両方が通電される。これにより、サブバルブ62は
図3(C)に示すように全閉となり、吸入空気量は更に
減少する。また、ステップ413では還元剤供給装置1
1の噴射弁11aからの還元剤供給量がサブバルブ62
の全閉状態に対応して低減される。
【0027】ステップ415は再生操作の終了時期の判
定を示す。再生操作は開始時から所定時間経過後に終了
する。ステップ415では再生開始時(ステップ40
1)から所定時間経過したか否かをカウンタCの値から
判断し、Cが所定値C0 以上の場合には再生操作が完了
したと判断してステップ417から420を実行してル
ーチンを終了する。
【0028】図5は、上記ルーチンによるサブバルブ6
2の開度変化を示すタイミング図であり、図5(A)は
車速の変化を、図5(B)はブレーキスイッチ12の信
号出力を、図5(C)、(D)はメインバルブ61、サ
ブバルブ62の開度変化をそれぞれ時間(横軸)に対し
て示している。図5において、区間Iは通常のエンジン
ブレーキ操作を示す。この区間ではNOX 吸収剤の再生
実行条件(図4、ステップ401)が成立しておらず、
メインバルブ61は全閉となるが(図5(C))、サブ
バルブ62は全開のまま保持される(図5(D))。区
間IIはエンジンブレーキ時にNOX 吸収剤の再生実行条
件が成立した場合を示す。この区間ではブレーキ操作が
行われていないので(図5(B))、サブバルブ62は
エンジンブレーキ開始と同時に半開状態(図3(B))
まで閉弁される。前述のように、この状態では吸入空気
量の減少はそれほど大きくないので、運転感覚を悪化さ
せるような減速ショックや潤滑油消費量を増大させるよ
うな吸気マニホルドの負圧増大は生じない。
【0029】ついで、区間III は区間IIの状態で運転者
がブレーキ操作をした場合を示す。この場合には、サブ
バルブ62は全閉されるため吸入空気量は大幅に減少
し、減速ショックが生じるが、運転者はブレーキ操作を
しており減速を十分に予期しているため、この減速ショ
ックにより運転感覚が悪化することはない。また、サブ
バルブ62が全閉になる前にサブバルブが半開の状態が
ある程度持続した場合にはサブバルブ全閉時の吸気マニ
ホルド負圧の上昇は緩和されるので潤滑油の消費量が大
幅に増大することが防止される。
【0030】図6は上記区間IIとIII における吸気マニ
ホルド負圧の変化を示す。図6実線はサブバルブ62が
半開状態に保持されたあと(区間II) 全閉にされた場合
( 区間III)を示し、図6点線はサブバルブ62が半開状
態に保持されることなく直ちに全閉された場合を示して
いる。図6から判るようにサブバルブを或る時間半開に
維持したあと全閉した場合(実線)には吸気マニホルド
の負圧上昇の最大値は最初からサブバルブを全閉した場
合に較べて小さくなり、潤滑油の消費量が大幅に増大す
るレベルには至らない。なお、運転条件によっては、N
X 吸収剤再生時に急な減速が行われてエンジンブレー
キ開始と同時に運転者がブレーキ操作をする場合もあり
得るが、この場合には運転者が急減速を要求しているの
であるから、潤滑油消費量より運転の安全性を優先させ
るためブレーキ操作と同時にサブバルブが全閉となって
も問題は生じない。
【0031】また、図5区間IVは区間III の状態でブレ
ーキ操作が解除された場合を示す。この場合にはサブバ
ルブ62は半開の状態に戻されるので、エンジンブレー
キ解除後にサブバルブが全開になったばあいにエンジン
トルクが急増して運転感覚が悪化する問題が防止され
る。なお、ブレーキ操作中にNOX 吸収剤の再生が完了
した場合にはサブバルブ62は全閉状態から全開状態に
移行することになり、トルクショックを生じる恐れがあ
るが、ブレーキ操作の期間はNOX 吸収剤の再生時間に
較べて短いためブレーキ操作中にNOX 吸収剤の再生操
作が完了する確率は比較的小さく、実用上問題となるこ
とはない。
【0032】上述のように、本実施例によれば、インテ
ークシャッターバルブ6を閉じてエンジンの吸入空気量
を絞ることによりNOX 吸収剤に流入する排気流量を減
少させる場合に運転者のブレーキ操作の有無によりシャ
ッターバルブ6の開度を変更することにより、減速ショ
ックによる運転感覚の悪化と潤滑油消費量の増大を防止
しながら還元剤消費量を低減することができる。
【0033】なお、上記実施例では、負圧切替え弁VS
V1とVSV2の口径は十分に大きく設定されているた
め、VSV1、VSV2の切替え動作と略同時にサブバ
ルブ62が半開又は全閉位置に移動するが、VSV1、
VSV2の口径を適度に絞ることにより作動室64a、
64b内の圧力の減少速度を変えてサブバルブ62の閉
弁速度を変えるようにすることもできる。
【0034】図7はサブバルブ62の閉弁速度を変える
ようにした場合を示す図5(D)と同様な図である。図
7区間aはVSV1のみが通電された状態を示してお
り、この場合はアクチュエータ63の作動室64aのみ
の圧力がVSV1を通じて徐々に低下していくため、サ
ブバルブ62は比較的緩やかな速度で閉弁する。また、
図7区間bはこの状態から更にVSV2も通電された場
合を示す。この状態では作動室64aに加え、作動室6
4bの圧力も低下するため、ダイヤフラム63a、63
bに作用する力が増大し、サブバルブ62の閉弁速度が
増加する。なお、図7区間bに点線で示すのはVSV1
のみが通電された状態が継続した場合を示しており、サ
ブバルブ62は比較的緩やかな速度のまま半開状態に移
行する。このようにサブバルブ62の閉弁速度を調節す
ることにより、サブバルブ62が全閉する際の減速ショ
ックやインテークマニホルドの急激な負圧上昇を緩和す
ることができる。
【0035】また、上述の実施例では、NOX 吸収剤1
5の再生操作時に吸収剤に流入する排気流量を絞る手段
としてエンジン1の吸気管2にインテークシャッターバ
ルブ6を設けた場合について説明したが、排気流量を低
減する手段としてインテークシャッターバルブを設ける
代わりに、図8に示すようにNOX 吸収剤15と還元剤
供給装置11の噴射弁11aの上流側の排気管3にエキ
ゾーストシャッターバルブ7を設けてもよい。この場合
も、エキゾーストシャッターバルブ7をインテークシャ
ッターバルブ6のサブバルブ62と同様にNOX 吸収剤
の再生実行条件と運転者のブレーキ操作に応じて半開又
は全閉に保持することにより、上述の実施例と同様な効
果を得ることができる。また、エキゾーストシャッター
バルブ7を用いる場合には急減速の場合にもインテーク
シャッターバルブの場合のような吸気マニホルド負圧上
昇による潤滑油消費量増加の問題は生じない。
【0036】
【発明の効果】本発明の排気浄化装置は、上述のように
構成したことにより、NOX 吸収剤の再生操作時の減速
ショックによる運転感覚の悪化や潤滑油消費量の増大を
伴うことなく再生操作時の還元剤消費量を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する図である。
【図2】NOX 吸収剤のNOX 吸放出作用を説明する図
である。
【図3】図1の実施例のインテークシャッターバルブの
構成を示す図である。
【図4】NOX 吸収剤の再生操作を示すフローチャート
である。
【図5】図4のフローチャートを説明するタイミング図
である。
【図6】吸気マニホルド負圧変化を説明する図である。
【図7】シャッターバルブの閉弁速度を変化させた場合
の図5(D)と同様な図である。
【図8】本発明の別の実施例を説明する図である。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン 2…エンジン吸気管 3…エンジン排気管 6…インテークシャッターバルブ 7…エキゾーストシャッターバルブ 10…電子制御ユニット 11…還元剤供給装置 11a…還元剤噴射弁 12…ブレーキスイッチ 15…NOX 吸収剤 61…メインバルブ 62…サブバルブ 63…負圧アクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ディーゼルエンジンの排気通路
    に、流入排気の空燃比がリーンのときにNOX を吸収
    し、流入排気の酸素濃度が低下したときに吸収したNO
    X を放出するNOX 吸収剤を配置し、該NOX 吸収剤に
    排気中のNOX を吸収させ、所定の運転条件下で該NO
    X 吸収剤に還元剤を導入して排気の酸素濃度を低下させ
    NOX 吸収剤から吸収したNOX を放出させると共に放
    出されたNOX を還元浄化する内燃機関の排気浄化装置
    において、前記還元剤導入時に所定開度まで閉弁して前
    記NOX 吸収剤に流入する排気流量を低減させる絞り弁
    手段と、前記還元剤導入時に車両運転者のブレーキ操作
    の有無を検出する手段と、前記ブレーキ操作が検出され
    ている場合に前記ブレーキ操作が検出されない場合に較
    べて前記絞り弁手段の開度を小さくする制御手段とを備
    えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030089247A (ko) * 2002-05-17 2003-11-21 기아자동차주식회사 디젤엔진의 시동오프시 공기시스템의 공기 차단장치

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KR20030089247A (ko) * 2002-05-17 2003-11-21 기아자동차주식회사 디젤엔진의 시동오프시 공기시스템의 공기 차단장치

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