JPH06201542A - 密閉採水容器及びそれを用いた採水装置 - Google Patents
密閉採水容器及びそれを用いた採水装置Info
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- JPH06201542A JPH06201542A JP1670193A JP1670193A JPH06201542A JP H06201542 A JPH06201542 A JP H06201542A JP 1670193 A JP1670193 A JP 1670193A JP 1670193 A JP1670193 A JP 1670193A JP H06201542 A JPH06201542 A JP H06201542A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 採取した地下水が空気に触れず、且つ溶解
成分などがガス化したり溶存ガスなどが散逸するのを防
止して、採取位置にあるがままの水質状態を保持でき、
また所定の深度の地下水を確実に採取できる。 【構成】 円筒体10の上下両端にそれぞれ上部栓体2
0と下部栓体30を螺着し気密性をもたせた容器本体
と、該容器本体の中央部を縦貫し前記上部栓体20及び
下部栓体30に対して摺動可能なセンターロッド40
と、該センターロッド40の軸方向に形成したガス放出
溝42と採水溝44を具備する。円筒体10の内部に
は、その両端間で気密的に摺動自在の浮遊ピストン12
が組み込まれている。
成分などがガス化したり溶存ガスなどが散逸するのを防
止して、採取位置にあるがままの水質状態を保持でき、
また所定の深度の地下水を確実に採取できる。 【構成】 円筒体10の上下両端にそれぞれ上部栓体2
0と下部栓体30を螺着し気密性をもたせた容器本体
と、該容器本体の中央部を縦貫し前記上部栓体20及び
下部栓体30に対して摺動可能なセンターロッド40
と、該センターロッド40の軸方向に形成したガス放出
溝42と採水溝44を具備する。円筒体10の内部に
は、その両端間で気密的に摺動自在の浮遊ピストン12
が組み込まれている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボーリング孔内の地下
水の採取等に用いる密閉採水容器及びそれを用いた採水
装置に関し、更に詳しく述べると、容器本体内に浮遊ピ
ストンを内蔵し、成分変化が生じないように地下水を採
取できる装置に関するものである。この技術は、特に地
下1000m級の大深度ボーリングによる地下水調査に
有用である。
水の採取等に用いる密閉採水容器及びそれを用いた採水
装置に関し、更に詳しく述べると、容器本体内に浮遊ピ
ストンを内蔵し、成分変化が生じないように地下水を採
取できる装置に関するものである。この技術は、特に地
下1000m級の大深度ボーリングによる地下水調査に
有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、大深度での様々な地下構造物の構
想が提起され、その内部に各種の物質を廃棄あるいは保
存することが検討されている。その場合、環境保護や安
全管理等の観点から、廃棄あるいは保存を想定している
場所(地中)の地下水が廃棄物等に及ぼす影響(例えば
腐食や溶出など)を評価し、予め充分な対策を施してお
かねばならない。地下水が層状に存在する場合、深度方
向で起源を異にする場合が多く、種々の目的で水質を検
査するためには、深度を区切った、深度毎の採水を行う
必要がある。また大深度では、その深さに比例した水圧
を受けており、その圧力によって種々の物質を溶解して
いる場合があり、あるいは空気に触れることにより水質
変化が生じる場合もある。そこで、廃棄場所等での地下
水を、あるがままの状態で採取し、そのまま地上に取り
出し、分析する必要がある。
想が提起され、その内部に各種の物質を廃棄あるいは保
存することが検討されている。その場合、環境保護や安
全管理等の観点から、廃棄あるいは保存を想定している
場所(地中)の地下水が廃棄物等に及ぼす影響(例えば
腐食や溶出など)を評価し、予め充分な対策を施してお
かねばならない。地下水が層状に存在する場合、深度方
向で起源を異にする場合が多く、種々の目的で水質を検
査するためには、深度を区切った、深度毎の採水を行う
必要がある。また大深度では、その深さに比例した水圧
を受けており、その圧力によって種々の物質を溶解して
いる場合があり、あるいは空気に触れることにより水質
変化が生じる場合もある。そこで、廃棄場所等での地下
水を、あるがままの状態で採取し、そのまま地上に取り
出し、分析する必要がある。
【0003】所定深度の地下水を採取するための代表的
な装置としては、ベーラー方式の採水器やガス圧力式採
水器があるが、それらは、その構造上、比較的浅い地下
水の採取に用いられ、500mを超える大深度での採水
は殆ど不可能である。またベーラー方式では、例え採水
できたとしても、容器の気密性を確保できないから、地
上に引き上げる間に成分変化が生じ(例えば地下水に溶
け込んでいる物質が減圧されてガス化し散逸する)、正
確な分析を行えなくなる。
な装置としては、ベーラー方式の採水器やガス圧力式採
水器があるが、それらは、その構造上、比較的浅い地下
水の採取に用いられ、500mを超える大深度での採水
は殆ど不可能である。またベーラー方式では、例え採水
できたとしても、容器の気密性を確保できないから、地
上に引き上げる間に成分変化が生じ(例えば地下水に溶
け込んでいる物質が減圧されてガス化し散逸する)、正
確な分析を行えなくなる。
【0004】このような問題を解決できるものとして、
先に本発明者等は大深度に適した水圧感応式の採水装置
を提案した(特開平2−190739号公報参照)。こ
の装置は、筒状の採水容器と、それを縦貫し軸方向に摺
動可能に支持されるピストンと、該ピストンを支えるバ
ネを備えた構造である。ピストンの表面には、その軸方
向変位に応じて、採水容器の内外を連通または遮断する
ための空気放出溝と採水溝を形成しておく。
先に本発明者等は大深度に適した水圧感応式の採水装置
を提案した(特開平2−190739号公報参照)。こ
の装置は、筒状の採水容器と、それを縦貫し軸方向に摺
動可能に支持されるピストンと、該ピストンを支えるバ
ネを備えた構造である。ピストンの表面には、その軸方
向変位に応じて、採水容器の内外を連通または遮断する
ための空気放出溝と採水溝を形成しておく。
【0005】この採水装置が所定の深度に達すると、バ
ネの弾撥力に抗してピストンが変位し、それに形成され
ている空気放出溝と採水溝がそれぞれ上部栓と下部栓と
を跨ぐようになり、採水容器の内外を連通させる。その
ため、地下水が採水溝を通って採水容器内に流入し、同
時に採水容器内の空気は空気放出溝を通って外部に抜
け、採水が完了する。その後、採水装置を引き上げてい
くと、ピストンにかかる水圧が低下するため、該ピスト
ンはバネの弾撥力で元の位置に戻り、空気放出溝と採水
溝の下端がそれぞれ採水容器の上部栓と下部栓内に入り
込むため、採水容器は密閉される。
ネの弾撥力に抗してピストンが変位し、それに形成され
ている空気放出溝と採水溝がそれぞれ上部栓と下部栓と
を跨ぐようになり、採水容器の内外を連通させる。その
ため、地下水が採水溝を通って採水容器内に流入し、同
時に採水容器内の空気は空気放出溝を通って外部に抜
け、採水が完了する。その後、採水装置を引き上げてい
くと、ピストンにかかる水圧が低下するため、該ピスト
ンはバネの弾撥力で元の位置に戻り、空気放出溝と採水
溝の下端がそれぞれ採水容器の上部栓と下部栓内に入り
込むため、採水容器は密閉される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の水圧感応式採水
装置は、大深度での採水が可能であり、且つ密閉状態で
地下水を地上に取り出せるという優れた特徴がある。し
かし、分析項目や分析精度、水質等によっては、必ずし
も充分とは言えない。つまり、採水容器の気密性が充分
に確保されていたとしても、容器内部に存在する空気の
ために成分変化が生じ、正確な分析を行えなくなる場合
がある。それは、大深度の地下水には、高水圧のため種
々の物質が溶解しており、その地下水が採水容器に進入
した時点で内部の空気に触れて水質変化を起こすことが
あるからである。例えば、地下水に溶存している硫化物
が容器内部の空気中の酸素と反応し、硫酸が生成されて
pH値が変動してしまう等の事態が発生しうる。
装置は、大深度での採水が可能であり、且つ密閉状態で
地下水を地上に取り出せるという優れた特徴がある。し
かし、分析項目や分析精度、水質等によっては、必ずし
も充分とは言えない。つまり、採水容器の気密性が充分
に確保されていたとしても、容器内部に存在する空気の
ために成分変化が生じ、正確な分析を行えなくなる場合
がある。それは、大深度の地下水には、高水圧のため種
々の物質が溶解しており、その地下水が採水容器に進入
した時点で内部の空気に触れて水質変化を起こすことが
あるからである。例えば、地下水に溶存している硫化物
が容器内部の空気中の酸素と反応し、硫酸が生成されて
pH値が変動してしまう等の事態が発生しうる。
【0007】また、この採水装置では、採取した水が本
当に所定の深度の地下水かどうか特定できない問題もあ
る。それは、採水装置をボーリング孔内に挿入していく
過程で、途中の水を攪拌して、各深度の地下水が混じり
合ってしまうこともあるし、採水深度がバネの弾撥力で
決まり、高精度でその設定を行うことが困難だからであ
る。
当に所定の深度の地下水かどうか特定できない問題もあ
る。それは、採水装置をボーリング孔内に挿入していく
過程で、途中の水を攪拌して、各深度の地下水が混じり
合ってしまうこともあるし、採水深度がバネの弾撥力で
決まり、高精度でその設定を行うことが困難だからであ
る。
【0008】本発明の目的は、採取した地下水が空気に
触れず、且つ溶解成分などがガス化したり溶存ガスなど
が散逸するのを防止して、採取位置にあるがままの水質
状態を保持でき、また所定の深度の地下水を確実に採取
できる密閉採水容器及びそれを用いた採水装置を提供す
ることである。
触れず、且つ溶解成分などがガス化したり溶存ガスなど
が散逸するのを防止して、採取位置にあるがままの水質
状態を保持でき、また所定の深度の地下水を確実に採取
できる密閉採水容器及びそれを用いた採水装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒体の両端に
それぞれ栓体を結合した容器本体と、該容器本体を縦貫
し前記の両栓体に対して摺動可能なセンターロッドと、
該センターロッドの軸方向に形成したガス放出溝と採水
溝を具備し、該センターロッドの軸方向変位に応じて容
器本体の内外間を連通または遮断する採水容器を前提と
する。上記目的を達成するため本発明に係る密閉採水容
器は、前記筒体内部に、気密的に軸方向に摺動自在の浮
遊ピストンを設けており、この点に特徴がある。
それぞれ栓体を結合した容器本体と、該容器本体を縦貫
し前記の両栓体に対して摺動可能なセンターロッドと、
該センターロッドの軸方向に形成したガス放出溝と採水
溝を具備し、該センターロッドの軸方向変位に応じて容
器本体の内外間を連通または遮断する採水容器を前提と
する。上記目的を達成するため本発明に係る密閉採水容
器は、前記筒体内部に、気密的に軸方向に摺動自在の浮
遊ピストンを設けており、この点に特徴がある。
【0010】この密閉採水容器は、次の構造のものでも
よい。一方の栓体には、その内周面から外周面に達し、
内周面側で前記ガス放出溝と連絡可能なガス放出路と、
該ガス放出路に設けた開閉弁とを設ける。他方の栓体に
は、その外周面から内周面に達し、内周面側で前記採水
溝と連絡可能な採水路と、該採水路に設けた開閉弁とを
設ける。そして、両栓体の端部にそれぞれ互いに結合可
能な連結機構を設けると共に、センターロッドは、その
一端と他端をそれぞれ互いに係合可能とし、複数の採水
容器を縦続連結可能とする。また浮遊ピストンの底面に
凹部を設け、該凹部を試料片の装着部として採水容器が
試験容器を兼ねるようにした密閉採水容器でもよい。
よい。一方の栓体には、その内周面から外周面に達し、
内周面側で前記ガス放出溝と連絡可能なガス放出路と、
該ガス放出路に設けた開閉弁とを設ける。他方の栓体に
は、その外周面から内周面に達し、内周面側で前記採水
溝と連絡可能な採水路と、該採水路に設けた開閉弁とを
設ける。そして、両栓体の端部にそれぞれ互いに結合可
能な連結機構を設けると共に、センターロッドは、その
一端と他端をそれぞれ互いに係合可能とし、複数の採水
容器を縦続連結可能とする。また浮遊ピストンの底面に
凹部を設け、該凹部を試料片の装着部として採水容器が
試験容器を兼ねるようにした密閉採水容器でもよい。
【0011】また、上記密閉採水容器の一方の栓体の外
側にセンターロッド駆動用のリニアアクチュエータを設
置し、他方の栓体の外側にセンターロッド弾撥用バネを
設けた採水装置としてもよいし、密閉採水容器を複数縦
続連結し、その最上段の密閉採水容器の上部栓体の上方
にセンターロッド押し下げ用のリニアアクチュエータを
設置し、最下段の密閉採水容器の下部栓体の下方にセン
ターロッドの押し上げバネを設けた採水装置としてもよ
い。更には、この採水装置を上部パッカーと下部パッカ
ーとの間に配置し、水汲み上げ機構に接続した洗浄チュ
ーブが上部パッカーを貫通して、その下方で開口してい
る構造としてもよい。
側にセンターロッド駆動用のリニアアクチュエータを設
置し、他方の栓体の外側にセンターロッド弾撥用バネを
設けた採水装置としてもよいし、密閉採水容器を複数縦
続連結し、その最上段の密閉採水容器の上部栓体の上方
にセンターロッド押し下げ用のリニアアクチュエータを
設置し、最下段の密閉採水容器の下部栓体の下方にセン
ターロッドの押し上げバネを設けた採水装置としてもよ
い。更には、この採水装置を上部パッカーと下部パッカ
ーとの間に配置し、水汲み上げ機構に接続した洗浄チュ
ーブが上部パッカーを貫通して、その下方で開口してい
る構造としてもよい。
【0012】
【作用】採水前、密閉採水容器は内外が遮断された密閉
状態であり、浮遊ピストンは筒体の下端部に当接してい
る。採水深度では、センターロッドの軸方向変位によ
り、採水路から採水溝を通って容器本体内外が連通す
る。高圧の地下水は採水路及び採水溝を通って容器本体
内に向かって進入し、浮遊ピストンは水圧により押し上
げられて、上端へと移動する。浮遊ピストン上方のガス
は圧縮され、ガス放出溝を介して容器本体とガス放出路
が連通した時点で容器本体外へ放出される。浮遊ピスト
ンは気密性を保持しているので、高圧の地下水は容器本
体内の大部分のガスと接触することはなく、且つ浮遊ピ
ストンは地下水の進入に伴って変位し、地下水が進入す
る時に余分な空間が無いため、溶存ガスが放出された
り、溶解成分がガス化することは殆どない。採取が完了
した時点で、センターロッドを元の位置まで戻すと、採
水容器は再び密閉状態となるから、地上に引き上げて
も、採取した地下水はそのままの状態を保つ。
状態であり、浮遊ピストンは筒体の下端部に当接してい
る。採水深度では、センターロッドの軸方向変位によ
り、採水路から採水溝を通って容器本体内外が連通す
る。高圧の地下水は採水路及び採水溝を通って容器本体
内に向かって進入し、浮遊ピストンは水圧により押し上
げられて、上端へと移動する。浮遊ピストン上方のガス
は圧縮され、ガス放出溝を介して容器本体とガス放出路
が連通した時点で容器本体外へ放出される。浮遊ピスト
ンは気密性を保持しているので、高圧の地下水は容器本
体内の大部分のガスと接触することはなく、且つ浮遊ピ
ストンは地下水の進入に伴って変位し、地下水が進入す
る時に余分な空間が無いため、溶存ガスが放出された
り、溶解成分がガス化することは殆どない。採取が完了
した時点で、センターロッドを元の位置まで戻すと、採
水容器は再び密閉状態となるから、地上に引き上げて
も、採取した地下水はそのままの状態を保つ。
【0013】複数の採水容器の連結構造は、採水容器が
1種類であっても任意の量の地下水の採取を可能とする
ばかりでなく、各採水容器毎に別の水質分析を実施した
り各種の試験を実施するのを容易にする。ガス放出路と
採水路に設けた開閉弁は、採水容器を地上に引き上げた
後に、センターロッドの位置に係わらず密閉状態を維持
する機能を果たす。浮遊ピストン底面に形成した凹部
は、採水する際に地下水の流入をスムーズにして浮遊ピ
ストンの摺動を容易にすると共に、試料片の装着場所と
なる。
1種類であっても任意の量の地下水の採取を可能とする
ばかりでなく、各採水容器毎に別の水質分析を実施した
り各種の試験を実施するのを容易にする。ガス放出路と
採水路に設けた開閉弁は、採水容器を地上に引き上げた
後に、センターロッドの位置に係わらず密閉状態を維持
する機能を果たす。浮遊ピストン底面に形成した凹部
は、採水する際に地下水の流入をスムーズにして浮遊ピ
ストンの摺動を容易にすると共に、試料片の装着場所と
なる。
【0014】採水容器の上部に設けたリニアアクチュエ
ータと下部に設けたバネは、センターロッドの軸方向変
位を制御し、ガス及び水の流通・遮断を行う。上部パッ
カーと下部パッカーは、所定の採水深度で膨張し、孔壁
に密着することで、ボーリング孔内の異なる深度間の地
下水の流れ(上下方向の水の流れ)を遮断する機能を果
たし、また洗浄チューブによる地下水の汲み上げは、採
水容器周辺の地下水をその深度での真の地下水に置き換
える機能を果たす。
ータと下部に設けたバネは、センターロッドの軸方向変
位を制御し、ガス及び水の流通・遮断を行う。上部パッ
カーと下部パッカーは、所定の採水深度で膨張し、孔壁
に密着することで、ボーリング孔内の異なる深度間の地
下水の流れ(上下方向の水の流れ)を遮断する機能を果
たし、また洗浄チューブによる地下水の汲み上げは、採
水容器周辺の地下水をその深度での真の地下水に置き換
える機能を果たす。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る密閉採水容器の一実施例
を示す縦断面図である。この採水容器は、円筒体10の
上下両端にそれぞれ上部栓体20と下部栓体30を螺着
しOリングシール16a,16bによって気密性をもた
せた容器本体と、該容器本体の中央部を縦貫し前記上部
栓体20及び下部栓体30に対して摺動可能なセンター
ロッド40と、該センターロッド40の軸方向に形成し
たガス放出溝42と採水溝44を具備し、該センターロ
ッド40の軸方向変位に応じて容器本体の内外間を連通
または遮断する基本構造である。
を示す縦断面図である。この採水容器は、円筒体10の
上下両端にそれぞれ上部栓体20と下部栓体30を螺着
しOリングシール16a,16bによって気密性をもた
せた容器本体と、該容器本体の中央部を縦貫し前記上部
栓体20及び下部栓体30に対して摺動可能なセンター
ロッド40と、該センターロッド40の軸方向に形成し
たガス放出溝42と採水溝44を具備し、該センターロ
ッド40の軸方向変位に応じて容器本体の内外間を連通
または遮断する基本構造である。
【0016】本発明では前記円筒体10の内部には、そ
の両端間で気密的に摺動自在の浮遊ピストン12が組み
込まれている。この浮遊ピストン12は円環状であり、
その底面に浅い凹部14が形成されている。浮遊ピスト
ン12の外周面及びセンターロッド貫通孔の内周面には
Oリングシール18a,18b,18cが設けられてお
り、それによって気密性を確保している。上部栓体20
及び下部栓体30は、共にセンターロッド40が入る貫
通孔を有する円筒状部材であり、その貫通孔の内壁面に
もOリングシール28a,28b,38a,38bが設
けられ、それによって気密性を確保している。上部栓体
20は、その内周面から外周面に達し、内周面側で前記
ガス放出溝42と連絡可能なガス放出路22と、そのガ
ス放出路22の途中に設けた開閉弁24とを有する。下
部栓体30は、その外周面から内周面に達し、内周面側
で前記採水溝44と連絡可能な採水路32と、その採水
路32の途中に設けた開閉弁34とを有する。そしてガ
ス放出路22と排水路32の内周面側の開口部は、共に
円環溝状となっていて、センターロッド40の回転位置
の如何に係わらずガス放出溝42や採水溝44と連絡可
能となっている。なお容器本体の内面、即ち円筒体10
の内周面及び上部栓体20の下面と下部栓体30の上面
は、フッ素樹脂コーティング層が形成されて、採取した
地下水と容器本体の構成材料との反応、腐食を防止する
ようにしてある。
の両端間で気密的に摺動自在の浮遊ピストン12が組み
込まれている。この浮遊ピストン12は円環状であり、
その底面に浅い凹部14が形成されている。浮遊ピスト
ン12の外周面及びセンターロッド貫通孔の内周面には
Oリングシール18a,18b,18cが設けられてお
り、それによって気密性を確保している。上部栓体20
及び下部栓体30は、共にセンターロッド40が入る貫
通孔を有する円筒状部材であり、その貫通孔の内壁面に
もOリングシール28a,28b,38a,38bが設
けられ、それによって気密性を確保している。上部栓体
20は、その内周面から外周面に達し、内周面側で前記
ガス放出溝42と連絡可能なガス放出路22と、そのガ
ス放出路22の途中に設けた開閉弁24とを有する。下
部栓体30は、その外周面から内周面に達し、内周面側
で前記採水溝44と連絡可能な採水路32と、その採水
路32の途中に設けた開閉弁34とを有する。そしてガ
ス放出路22と排水路32の内周面側の開口部は、共に
円環溝状となっていて、センターロッド40の回転位置
の如何に係わらずガス放出溝42や採水溝44と連絡可
能となっている。なお容器本体の内面、即ち円筒体10
の内周面及び上部栓体20の下面と下部栓体30の上面
は、フッ素樹脂コーティング層が形成されて、採取した
地下水と容器本体の構成材料との反応、腐食を防止する
ようにしてある。
【0017】ここでセンターロッド40に形成するガス
放出溝42と採水溝44は、センターロッド40の軸方
向変位に応じてガス放出溝42による内外連通よりも早
く採水溝44による内外連通が生じるように、溝形成位
置が設定されている。ガス放出溝42の長さはガス放出
路22の内周側開口部から円筒体10の上端までの軸方
向長さよりやや長く、採水溝44の長さは円筒体10の
下端から採水路32の内周側開口部までの軸方向長さよ
りやや長い。
放出溝42と採水溝44は、センターロッド40の軸方
向変位に応じてガス放出溝42による内外連通よりも早
く採水溝44による内外連通が生じるように、溝形成位
置が設定されている。ガス放出溝42の長さはガス放出
路22の内周側開口部から円筒体10の上端までの軸方
向長さよりやや長く、採水溝44の長さは円筒体10の
下端から採水路32の内周側開口部までの軸方向長さよ
りやや長い。
【0018】本実施例では、上部栓体20の上部に円環
状凸部を形成して雄ねじ部27を設け、下部栓体30の
下部には円形状凹部を形成して雌ねじ部37を設けて、
互いに結合可能な連結機構とする。またセンターロッド
40は、その上端と下端にそれぞれ連結部46,48を
取り付ける。これらの連結部46,48は、センターロ
ッド40よりも大径として容器本体からの脱落を防止
し、先端部分を断面半円状として互いに係合するように
構成している。
状凸部を形成して雄ねじ部27を設け、下部栓体30の
下部には円形状凹部を形成して雌ねじ部37を設けて、
互いに結合可能な連結機構とする。またセンターロッド
40は、その上端と下端にそれぞれ連結部46,48を
取り付ける。これらの連結部46,48は、センターロ
ッド40よりも大径として容器本体からの脱落を防止
し、先端部分を断面半円状として互いに係合するように
構成している。
【0019】図2はこの密閉採水容器の動作説明図であ
る。採水前においては、図2のAに示すように、センタ
ーロッドを上方へ引き上げた状態(センターロッド40
の下端の連結部48が下栓体30に当接した状態)にし
て、ガス放出路22及び採水路32の開閉弁24,34
を開いておく。そして浮遊ピストン12は円筒体10の
下端部に当接させて設置する。この状態ではセンターロ
ッド40のガス放出溝42の下端は円筒体10内に達し
ておらず、また採水溝44の下端は採水路32に達して
いないので、容器本体は内外が遮断された密閉状態とな
っている。
る。採水前においては、図2のAに示すように、センタ
ーロッドを上方へ引き上げた状態(センターロッド40
の下端の連結部48が下栓体30に当接した状態)にし
て、ガス放出路22及び採水路32の開閉弁24,34
を開いておく。そして浮遊ピストン12は円筒体10の
下端部に当接させて設置する。この状態ではセンターロ
ッド40のガス放出溝42の下端は円筒体10内に達し
ておらず、また採水溝44の下端は採水路32に達して
いないので、容器本体は内外が遮断された密閉状態とな
っている。
【0020】採水時に、図2のBに示すように、センタ
ーロッド40を押し下げていくと、採水溝44の下端が
採水路32に達し、地下水が採水路から採水溝を通っ
て、浮遊ピストン12の底面に形成された浅い凹部14
に進入する。その際地下水の圧力により、浮遊ピストン
12は上方に押し上げられていく。この時点では、まだ
ガス放出溝42の下端は円筒体10内に達しておらず、
ガスは円筒体10の上端に圧縮されていく。
ーロッド40を押し下げていくと、採水溝44の下端が
採水路32に達し、地下水が採水路から採水溝を通っ
て、浮遊ピストン12の底面に形成された浅い凹部14
に進入する。その際地下水の圧力により、浮遊ピストン
12は上方に押し上げられていく。この時点では、まだ
ガス放出溝42の下端は円筒体10内に達しておらず、
ガスは円筒体10の上端に圧縮されていく。
【0021】図2のCに示すように、センターロッド4
0の上端連結部46が上栓体20に当接するまで押し下
げられたとき、ガス放出溝42の下端が円筒体10内に
達する。容器上部に圧縮されていたガスは、ガス放出溝
42及びガス放出路22を通って、容器本体外へと放出
される。
0の上端連結部46が上栓体20に当接するまで押し下
げられたとき、ガス放出溝42の下端が円筒体10内に
達する。容器上部に圧縮されていたガスは、ガス放出溝
42及びガス放出路22を通って、容器本体外へと放出
される。
【0022】採取が完了した時点で、センターロッド4
0を、図2のAに示す元の位置に戻す。採水容器は再び
密閉状態になるから、地上に引き上げても採取した地下
水はそのままの状態を保つ。そこで、ガス放出路22及
び採水路32の開閉弁24,34を閉じる。これは、例
えば採水容器から採取した水を取り出す際などに、セン
ターロッドが固定されず摺動可能となる場合があり、開
閉弁を閉じておくことにより、センターロッドが動いて
も採水容器の密閉状態が保持可能だからである。採取し
た水を取り出すときは、開閉弁を開ければよい。
0を、図2のAに示す元の位置に戻す。採水容器は再び
密閉状態になるから、地上に引き上げても採取した地下
水はそのままの状態を保つ。そこで、ガス放出路22及
び採水路32の開閉弁24,34を閉じる。これは、例
えば採水容器から採取した水を取り出す際などに、セン
ターロッドが固定されず摺動可能となる場合があり、開
閉弁を閉じておくことにより、センターロッドが動いて
も採水容器の密閉状態が保持可能だからである。採取し
た水を取り出すときは、開閉弁を開ければよい。
【0023】こうした動作の中で、浮遊ピストン12の
果たす役割は大きい。浮遊ピストン12はOリングシー
ル18a,18b,18cによって気密性を保持してい
るので、高圧の地下水は容器本体内の大部分のガスと接
触することはなく、地下水がガス接触により変質するお
それはない。(底面に形成された浅い凹部14内のガス
に接触するが、ガスは極わずかの量であり、無視できる
レベルである。)また浮遊ピストン12は地下水の進入
によって変位するため、地下水が進入するときに余分な
空間がなく、溶存ガスが放出されたり、溶解成分がガス
化することはほとんど無い。浮遊ピストン12の底面に
形成された浅い凹部14は、水の流入をスムーズにして
浮遊ピストンの摺動を容易にするとともに、試料片の装
着場所ともなる。これは、地上で地下水を取り出さなく
とも、試料片を地下水に浸漬したまま放置できるため、
取り出す事による影響を少なくできる利点がある。
果たす役割は大きい。浮遊ピストン12はOリングシー
ル18a,18b,18cによって気密性を保持してい
るので、高圧の地下水は容器本体内の大部分のガスと接
触することはなく、地下水がガス接触により変質するお
それはない。(底面に形成された浅い凹部14内のガス
に接触するが、ガスは極わずかの量であり、無視できる
レベルである。)また浮遊ピストン12は地下水の進入
によって変位するため、地下水が進入するときに余分な
空間がなく、溶存ガスが放出されたり、溶解成分がガス
化することはほとんど無い。浮遊ピストン12の底面に
形成された浅い凹部14は、水の流入をスムーズにして
浮遊ピストンの摺動を容易にするとともに、試料片の装
着場所ともなる。これは、地上で地下水を取り出さなく
とも、試料片を地下水に浸漬したまま放置できるため、
取り出す事による影響を少なくできる利点がある。
【0024】図3には、この密閉採水容器を複数縦続連
結した採水装置の一実施例を示す。この採水装置は、リ
ニアアクチュエータ60と押し上げバネ62の間に複数
の密閉採水容器50,52,54を配置した構造であ
る。リニアアクチュエータ60の下端部の円形状凹部に
雌ネジが形成され、押し上げバネ62を収容しているケ
ース64上端部には円環状凸部の雄ねじ部が形成されて
いる。こうして、リニアアクチュエータ60、密閉採水
容器50,52,54、押し上げバネケース64のそれ
ぞれの雄ねじ部と雌ねじ部を螺着・結合する。
結した採水装置の一実施例を示す。この採水装置は、リ
ニアアクチュエータ60と押し上げバネ62の間に複数
の密閉採水容器50,52,54を配置した構造であ
る。リニアアクチュエータ60の下端部の円形状凹部に
雌ネジが形成され、押し上げバネ62を収容しているケ
ース64上端部には円環状凸部の雄ねじ部が形成されて
いる。こうして、リニアアクチュエータ60、密閉採水
容器50,52,54、押し上げバネケース64のそれ
ぞれの雄ねじ部と雌ねじ部を螺着・結合する。
【0025】採水前はリニアアクチュエータ60を駆動
しないので、押し上げバネ62の弾撥力により、センタ
ーロッド51,53,55が上方に押圧された状態とな
り、各密閉採水容器50,52,54は内外と遮断され
た密閉状態となる。採水時には、リニアアクチュエータ
60を駆動して、押し上げバネの弾撥力に抗してセンタ
ーロッド51,53,55を押し下げる。前述したよう
に、センターロッド51,53,55に形成したガス放
出溝及びガス放出路と採水溝及び採水路を通じて各密閉
採水容器50,52,54が外部と連通し、その内部に
地下水を取り込む。採水終了後、リニアアクチュエータ
60を逆方向に駆動すると、押し上げバネ62の弾撥力
により再びセンターロッドが元の位置に戻り、採水容器
を密閉状態にする。この採水装置を地上に引き上げ、リ
ニアアクチュエータ60を切り離しても、押し上げバネ
62の弾撥力により流路遮断状態は維持される。こうし
て複数の密閉採水容器に同時に採水可能のため、採水容
器が1種類であっても、任意の量の地下水を採取でき
る。また各採水容器毎に別の水質分析を実施したり各種
の試験を実施することもできる。
しないので、押し上げバネ62の弾撥力により、センタ
ーロッド51,53,55が上方に押圧された状態とな
り、各密閉採水容器50,52,54は内外と遮断され
た密閉状態となる。採水時には、リニアアクチュエータ
60を駆動して、押し上げバネの弾撥力に抗してセンタ
ーロッド51,53,55を押し下げる。前述したよう
に、センターロッド51,53,55に形成したガス放
出溝及びガス放出路と採水溝及び採水路を通じて各密閉
採水容器50,52,54が外部と連通し、その内部に
地下水を取り込む。採水終了後、リニアアクチュエータ
60を逆方向に駆動すると、押し上げバネ62の弾撥力
により再びセンターロッドが元の位置に戻り、採水容器
を密閉状態にする。この採水装置を地上に引き上げ、リ
ニアアクチュエータ60を切り離しても、押し上げバネ
62の弾撥力により流路遮断状態は維持される。こうし
て複数の密閉採水容器に同時に採水可能のため、採水容
器が1種類であっても、任意の量の地下水を採取でき
る。また各採水容器毎に別の水質分析を実施したり各種
の試験を実施することもできる。
【0026】図4に上記採水装置を用いた採水装置を示
す説明図である。この採水装置は、上部パッカー70と
下部パッカー72の間に採水装置71を配置し、リフト
ポンプ76に接続した洗浄チューブ82が上部パッカー
70を貫通して、その下方で開口している構造である。
上部パッカー70、採水装置71及び下部パッカー72
は、それぞれケーブル74により連結されている。上部
パッカー70及び下部パッカー72は、高圧ガスを送り
込むインフレートチューブ84が接続されている。コン
トロールケーブル75が、上部パッカー70を貫通して
採水装置71に接続しており、コントロール信号を伝達
して採水装置71内のリニアアクチュエータを制御す
る。水汲み上げ機構であるリフトポンプ76は空気ポン
プであり、地上から空気を送り込むエアチューブ78
と、水を吸い上げるリフトチューブ80が接続されてい
る。リフトポンプ76は、地上から空気を大量に送り込
むことにより、水の比重を軽くして吸い上げる装置であ
る。
す説明図である。この採水装置は、上部パッカー70と
下部パッカー72の間に採水装置71を配置し、リフト
ポンプ76に接続した洗浄チューブ82が上部パッカー
70を貫通して、その下方で開口している構造である。
上部パッカー70、採水装置71及び下部パッカー72
は、それぞれケーブル74により連結されている。上部
パッカー70及び下部パッカー72は、高圧ガスを送り
込むインフレートチューブ84が接続されている。コン
トロールケーブル75が、上部パッカー70を貫通して
採水装置71に接続しており、コントロール信号を伝達
して採水装置71内のリニアアクチュエータを制御す
る。水汲み上げ機構であるリフトポンプ76は空気ポン
プであり、地上から空気を送り込むエアチューブ78
と、水を吸い上げるリフトチューブ80が接続されてい
る。リフトポンプ76は、地上から空気を大量に送り込
むことにより、水の比重を軽くして吸い上げる装置であ
る。
【0027】この採水装置を、所定の深度に達するま
で、ボーリング孔86に挿入する。この過程で、各深度
の地下水(上下方向の水)を攪拌し混ぜ合わせてしまう
ことになり、このままでは所定の深度の真の水が採取で
きない。そこで、この採水装置は、所定の深度に達する
と上部パッカー70及び下部パッカー72にインフレー
トチューブ84を通じて高圧ガスを送り込み膨張させて
孔壁に密着させて、ボーリング孔内の上下方向の水の流
れを遮断する。そしてリフトポンプ76を作動させ、両
パッカー70,72で仕切られた部分の水を吸い上げる
と同時に、採水容器周辺の地下水が滲み出すことによ
り、採水装置71付近の水をその深度での真の地下水に
置き換えることになる。吸い上げる水の量は、ボーリン
グ孔86の直径と深度と上部パッカー70と下部パッカ
ー72の間隔から計算により求めることができるし、予
め実験によってどの程度の量をくみ出せばよいかを確認
してもよい。
で、ボーリング孔86に挿入する。この過程で、各深度
の地下水(上下方向の水)を攪拌し混ぜ合わせてしまう
ことになり、このままでは所定の深度の真の水が採取で
きない。そこで、この採水装置は、所定の深度に達する
と上部パッカー70及び下部パッカー72にインフレー
トチューブ84を通じて高圧ガスを送り込み膨張させて
孔壁に密着させて、ボーリング孔内の上下方向の水の流
れを遮断する。そしてリフトポンプ76を作動させ、両
パッカー70,72で仕切られた部分の水を吸い上げる
と同時に、採水容器周辺の地下水が滲み出すことによ
り、採水装置71付近の水をその深度での真の地下水に
置き換えることになる。吸い上げる水の量は、ボーリン
グ孔86の直径と深度と上部パッカー70と下部パッカ
ー72の間隔から計算により求めることができるし、予
め実験によってどの程度の量をくみ出せばよいかを確認
してもよい。
【0028】本発明の採水容器及び採水装置は大深度の
採水に特に有用ではあるが、浅い部分の採水にも全く問
題なく適用できる。
採水に特に有用ではあるが、浅い部分の採水にも全く問
題なく適用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明の密閉採水容器は、容器本体内
に、気密的に軸方向に摺動自在の浮遊ピストンを設けた
から、採取した地下水が空気に触れず、且つ溶解成分な
どがガス化したり溶存ガスなどが散逸するのを防止でき
るため、採取位置にあるがままの水質状態を保持でき
る。ガス放出路及び採水路に設ける開閉弁を、密閉採水
容器を地上に引き上げた際に閉じることにより、容器本
体の密閉状態を維持できる。また、浮遊ピストンの底面
に設けた浅い凹部を、試料片配置場所とすることによ
り、地上で地下水を取り出さなくとも、試料片を地下水
に浸漬しまま放置できるため、取り出す事による影響を
少なくできる利点がある。
に、気密的に軸方向に摺動自在の浮遊ピストンを設けた
から、採取した地下水が空気に触れず、且つ溶解成分な
どがガス化したり溶存ガスなどが散逸するのを防止でき
るため、採取位置にあるがままの水質状態を保持でき
る。ガス放出路及び採水路に設ける開閉弁を、密閉採水
容器を地上に引き上げた際に閉じることにより、容器本
体の密閉状態を維持できる。また、浮遊ピストンの底面
に設けた浅い凹部を、試料片配置場所とすることによ
り、地上で地下水を取り出さなくとも、試料片を地下水
に浸漬しまま放置できるため、取り出す事による影響を
少なくできる利点がある。
【0030】また、この採水容器を用いた採水装置を上
部パッカーと下部パッカーとの間に配置し、上部パッカ
ーと下部パッカーで地下水の流れ(上下方向の水の流
れ)を遮断し、上部パッカーを貫通した洗浄チューブを
介して水汲み上げ機構により地下水を汲み上げることに
より、採水容器周辺の地下水をその深度での真の地下水
に置き換えるから、所定の深度の地下水を確実に採取で
きる。採水装置は複数の密閉採水容器に同時に採水可能
のため、採水容器が1種類であっても任意の量の地下水
を採取できる。また、各採水容器毎に別の水質分析を実
施したり各種の試験を実施することもできる。
部パッカーと下部パッカーとの間に配置し、上部パッカ
ーと下部パッカーで地下水の流れ(上下方向の水の流
れ)を遮断し、上部パッカーを貫通した洗浄チューブを
介して水汲み上げ機構により地下水を汲み上げることに
より、採水容器周辺の地下水をその深度での真の地下水
に置き換えるから、所定の深度の地下水を確実に採取で
きる。採水装置は複数の密閉採水容器に同時に採水可能
のため、採水容器が1種類であっても任意の量の地下水
を採取できる。また、各採水容器毎に別の水質分析を実
施したり各種の試験を実施することもできる。
【図1】本発明に係る密閉採水容器の一実施例を示す断
面図。
面図。
【図2】この密閉採水容器の動作図。
【図3】複数縦続連結した密閉採水容器を用いた採水装
置の説明図。
置の説明図。
【図4】この採水装置を用いた他の採水装置の説明図。
10 円筒体 12 浮遊ピストン 20 上栓体 22 ガス放出路 24 開閉弁 30 下栓体 32 採水路 34 開閉弁 40 センターロッド 42 ガス放出溝 44 採水溝
Claims (6)
- 【請求項1】 筒体の両端にそれぞれ栓体を結合した容
器本体と、該容器本体を縦貫し前記の両栓体に対して摺
動可能なセンターロッドと、該センターロッドの軸方向
に形成したガス放出溝と採水溝を具備し、該センターロ
ッドの軸方向変位に応じて容器本体の内外間を連通また
は遮断する採水容器において、前記筒体内部に、気密的
に軸方向に摺動自在の浮遊ピストンを設けたことを特徴
とする密閉採水容器。 - 【請求項2】 一方の栓体には、その内周面から外周面
に達し、内周面側で前記ガス放出溝と連絡可能なガス放
出路と、該ガス放出路に設けた開閉弁とを設け、他方の
栓体には、その外周面から内周面に達し、内周面側で前
記採水溝と連絡可能な採水路と、該採水路に設けた開閉
弁とを設け、両栓体の端部にそれぞれ互いに結合可能な
連結機構を設けると共に、センターロッドは、その一端
と他端をそれぞれ互いに係合可能とし、複数の採水容器
を縦続連結可能とした請求項1記載の密閉採水容器。 - 【請求項3】 浮遊ピストンの底面に凹部を設け、該凹
部を試料片の装着部として採水容器が試験容器を兼ねる
ようにした請求項1、2又は3記載の密閉採水容器。 - 【請求項4】 請求項1記載の密閉採水容器の一方の栓
体の外側にセンターロッド駆動用のリニアアクチュエー
タを設置し、他方の栓体の外側にセンターロッド弾撥用
バネを設けた採水装置。 - 【請求項5】 請求項2記載の密閉採水容器を複数縦続
連結し、その最上段の密閉採水容器の上部栓体の上方に
センターロッド押し下げ用のリニアアクチュエータを設
置し、最下段の密閉採水容器の下部栓体の下方にセンタ
ーロッドの押し上げバネを設けた採水装置。 - 【請求項6】 請求項4又は5記載の採水装置を上部パ
ッカーと下部パッカーとを配置し、水汲み上げ機構に接
続した洗浄チューブが上部パッカーを貫通して、その下
方で開口している採水装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1670193A JPH06201542A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 密閉採水容器及びそれを用いた採水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1670193A JPH06201542A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 密閉採水容器及びそれを用いた採水装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06201542A true JPH06201542A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=11923597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1670193A Pending JPH06201542A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 密閉採水容器及びそれを用いた採水装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06201542A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5896926A (en) * | 1995-07-10 | 1999-04-27 | Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan | Packer type groundwater sampling system and water sampling method |
| JP2007146541A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Kajima Corp | 溶存酸素固定式の地下水採水方法及び装置 |
| KR101413678B1 (ko) * | 2014-03-25 | 2014-07-01 | 가천대학교 산학협력단 | 수질시료 채취 장치 |
| KR20150075875A (ko) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 한국원자력연구원 | 유체채취장치 |
| KR20160000599A (ko) * | 2014-06-25 | 2016-01-05 | 한국원자력연구원 | 시추공 깊이별 지하수 시료 채취 장치 |
| CN105699124A (zh) * | 2016-03-08 | 2016-06-22 | 中国水利水电科学研究院 | 一种可调节大小的多功能采水器 |
| CN109297767A (zh) * | 2018-11-13 | 2019-02-01 | 江苏省环境科学研究院 | 一种用于地下水分层采样的井管装置和方法 |
| CN116104491A (zh) * | 2022-12-30 | 2023-05-12 | 四川省遂宁生态环境监测中心站 | 一种用于地下水分层式采集的采样器 |
| CN120177123A (zh) * | 2025-05-19 | 2025-06-20 | 山东省地质矿产勘查开发局第一地质大队(山东省第一地质矿产勘查院) | 一种用于水文地质的地下水取样装置 |
-
1993
- 1993-01-06 JP JP1670193A patent/JPH06201542A/ja active Pending
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| KR20160000599A (ko) * | 2014-06-25 | 2016-01-05 | 한국원자력연구원 | 시추공 깊이별 지하수 시료 채취 장치 |
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| CN109297767A (zh) * | 2018-11-13 | 2019-02-01 | 江苏省环境科学研究院 | 一种用于地下水分层采样的井管装置和方法 |
| CN109297767B (zh) * | 2018-11-13 | 2024-02-23 | 江苏省环境科学研究院 | 一种用于地下水分层采样的井管装置和方法 |
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