JPH06201698A - 微量物質の検出方法及び検出装置 - Google Patents
微量物質の検出方法及び検出装置Info
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- JPH06201698A JPH06201698A JP1584093A JP1584093A JPH06201698A JP H06201698 A JPH06201698 A JP H06201698A JP 1584093 A JP1584093 A JP 1584093A JP 1584093 A JP1584093 A JP 1584093A JP H06201698 A JPH06201698 A JP H06201698A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生体関連物質と選択特異的に結合する試料液
中の物質を検出する方法を提供する。 【構成】 試料液中の微量物質と選択特異的に結合する
生体関連物質を固体材料に担持している固相化試薬に対
して、微量物質及び1種類以上の検出試薬によって反応
結合体を形成させることにより上記微量物質を検出する
方法であって、上記試料液、検出試薬液はイオン導電性
を有し、イオン導電性を有する液体を電極対の間に導入
し、電極対間に周期的に変動する電圧を印加して、上記
液体を撹拌しながら固相化試薬、微量物質、検出試薬の
反応工程を行う。 【効果】 電極近傍の微小領域の試料液及び試薬液を撹
拌しながら反応工程を行うため、より短時間で微量物質
を検出することができると共に、微少量の試料液でも微
量物質を検出できる。
中の物質を検出する方法を提供する。 【構成】 試料液中の微量物質と選択特異的に結合する
生体関連物質を固体材料に担持している固相化試薬に対
して、微量物質及び1種類以上の検出試薬によって反応
結合体を形成させることにより上記微量物質を検出する
方法であって、上記試料液、検出試薬液はイオン導電性
を有し、イオン導電性を有する液体を電極対の間に導入
し、電極対間に周期的に変動する電圧を印加して、上記
液体を撹拌しながら固相化試薬、微量物質、検出試薬の
反応工程を行う。 【効果】 電極近傍の微小領域の試料液及び試薬液を撹
拌しながら反応工程を行うため、より短時間で微量物質
を検出することができると共に、微少量の試料液でも微
量物質を検出できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糖,タンパク質等の生
体関連の微量物質の検出方法及び検出装置に関する。
体関連の微量物質の検出方法及び検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、核酸や免疫的に活性な抗原やその
他生体関連の微量物質の分析には、種々の方法や装置が
用いられている。これらの分析に際して、微量物質と選
択的に結合する試薬をフィルタやラテックス粒子、ガラ
スビーズ等の固体材料に存在させ、検査試料液から固体
材料上に微量物質を結合させ、得られた結合体を放射性
的、光学的に検出する方法が知られている。具体的に
は、「検査と技術vol.16 NO.7 1988
年」によれば、RIA(放射性免疫測定法)、EIA
(酵素免疫測定法)、FIA(蛍光免疫測定法)等が挙
げられる。
他生体関連の微量物質の分析には、種々の方法や装置が
用いられている。これらの分析に際して、微量物質と選
択的に結合する試薬をフィルタやラテックス粒子、ガラ
スビーズ等の固体材料に存在させ、検査試料液から固体
材料上に微量物質を結合させ、得られた結合体を放射性
的、光学的に検出する方法が知られている。具体的に
は、「検査と技術vol.16 NO.7 1988
年」によれば、RIA(放射性免疫測定法)、EIA
(酵素免疫測定法)、FIA(蛍光免疫測定法)等が挙
げられる。
【0003】これらの方法では、酵素活性の検出、放射
線量の検出、吸収、発光等の光学的検出のために放射性
同位元素や、色素、更には酵素で標識された試薬によっ
て結合体を標識することが行われる。一般にこれらの方
法では、固体材料上の試薬と結合しなかった余剰の検査
試料や標識試薬を固体材料から除去する洗浄工程、所謂
B/F分離が必要とされる。
線量の検出、吸収、発光等の光学的検出のために放射性
同位元素や、色素、更には酵素で標識された試薬によっ
て結合体を標識することが行われる。一般にこれらの方
法では、固体材料上の試薬と結合しなかった余剰の検査
試料や標識試薬を固体材料から除去する洗浄工程、所謂
B/F分離が必要とされる。
【0004】また、上記微量物質の分析における種々の
反応工程及び洗浄工程は一般に液体媒体中で行なわれ、
反応や洗浄の効率向上のためには、液体媒体や固体材料
(ビーズ等の場合)の撹拌が重要となる。
反応工程及び洗浄工程は一般に液体媒体中で行なわれ、
反応や洗浄の効率向上のためには、液体媒体や固体材料
(ビーズ等の場合)の撹拌が重要となる。
【0005】撹拌手法としては、磁気ビーズ又は磁性微
粒子の固体材料を用いて磁力を利用する方法や、フィル
ター等の固体材料を用いた場合に撹拌子を用いる方法が
知られている。
粒子の固体材料を用いて磁力を利用する方法や、フィル
ター等の固体材料を用いた場合に撹拌子を用いる方法が
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性微
粒子を用いる方法は、良好な磁気微粒子の調整が難し
く、また磁気微粒子の粒径が非常に小さくなる(例えば
サブミクロン程度)と磁力の大きさが小さくなり撹拌効
率が悪くなるという欠点がある。また、微少量の液体の
撹拌では、液体を保持するハウジング(セル)の空隙が
狭いので磁気ビーズや磁性微粒子が空隙につまったりし
て、撹拌できなくなるという問題点があった。
粒子を用いる方法は、良好な磁気微粒子の調整が難し
く、また磁気微粒子の粒径が非常に小さくなる(例えば
サブミクロン程度)と磁力の大きさが小さくなり撹拌効
率が悪くなるという欠点がある。また、微少量の液体の
撹拌では、液体を保持するハウジング(セル)の空隙が
狭いので磁気ビーズや磁性微粒子が空隙につまったりし
て、撹拌できなくなるという問題点があった。
【0007】また、撹拌子を用いる方法は、撹拌子の洗
浄不備によるキャリーオーバーが生じやすいなど、一般
に微少量の液体には不向きであるという問題点があっ
た。
浄不備によるキャリーオーバーが生じやすいなど、一般
に微少量の液体には不向きであるという問題点があっ
た。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
微少量の液体(試料液、試薬液等)に対しても十分な撹
拌を可能にすることにより、反応工程や洗浄工程を効率
良く行い、測定時間の短縮化を可能にする微量物質の検
出方法及び検出装置を提供することを目的とする。
微少量の液体(試料液、試薬液等)に対しても十分な撹
拌を可能にすることにより、反応工程や洗浄工程を効率
良く行い、測定時間の短縮化を可能にする微量物質の検
出方法及び検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために成された本発明は、試料液中の微量物質と選
択特異的に結合する生体関連物質を固体材料に担持して
いる固相化試薬に対して、該微量物質及び/または1種
類以上の検出試薬によって反応結合体を形成させること
により上記微量物質を検出する方法であって、上記試料
液、検出試薬液はイオン導電性を有し、該イオン導電性
を有する液体を電極対の間に導入し、該電極対間に周期
的に変動する電圧を印加して、上記液体を撹拌しながら
上記固相化試薬、微量物質、検出試薬の反応工程を行う
ことを特徴とする微量物質の検出方法であり、また、上
記検出方法において、前記反応工程の後、イオン導電性
を有する洗浄液による洗浄工程を有し、洗浄液を前記電
極対の間に導入し、該電極対間に周期的に変動する電圧
を印加して、洗浄液を撹拌しながら洗浄工程を行うこと
を特徴とする微量物質の検出方法であり、更には、それ
らの検出方法を実施するための装置であって、前記電極
対を少なくとも1組以上設けた反応セルと、該電極対間
に周期的に変動する電圧を印加する電源手段と、上記反
応セル内の反応結合体中の標識物質を検出する手段を具
備することを特徴とする微量物質の検出装置である。
するために成された本発明は、試料液中の微量物質と選
択特異的に結合する生体関連物質を固体材料に担持して
いる固相化試薬に対して、該微量物質及び/または1種
類以上の検出試薬によって反応結合体を形成させること
により上記微量物質を検出する方法であって、上記試料
液、検出試薬液はイオン導電性を有し、該イオン導電性
を有する液体を電極対の間に導入し、該電極対間に周期
的に変動する電圧を印加して、上記液体を撹拌しながら
上記固相化試薬、微量物質、検出試薬の反応工程を行う
ことを特徴とする微量物質の検出方法であり、また、上
記検出方法において、前記反応工程の後、イオン導電性
を有する洗浄液による洗浄工程を有し、洗浄液を前記電
極対の間に導入し、該電極対間に周期的に変動する電圧
を印加して、洗浄液を撹拌しながら洗浄工程を行うこと
を特徴とする微量物質の検出方法であり、更には、それ
らの検出方法を実施するための装置であって、前記電極
対を少なくとも1組以上設けた反応セルと、該電極対間
に周期的に変動する電圧を印加する電源手段と、上記反
応セル内の反応結合体中の標識物質を検出する手段を具
備することを特徴とする微量物質の検出装置である。
【0010】本発明で用いることのできる前記試料液中
の微量物質及び生体関連物質としては、相互に選択特異
的に結合する物質であれば特に限定されるものではな
い。
の微量物質及び生体関連物質としては、相互に選択特異
的に結合する物質であれば特に限定されるものではな
い。
【0011】上記試料液中の物質としては、例えば生体
内の物質では、蛋白質、糖、ホルモン、ウイルス、DN
A、RNA等が挙げられる。
内の物質では、蛋白質、糖、ホルモン、ウイルス、DN
A、RNA等が挙げられる。
【0012】一方、試薬としての上記生体関連物質は、
上記の物質に対して生物学的特異性を示すものを選択す
ることができる。
上記の物質に対して生物学的特異性を示すものを選択す
ることができる。
【0013】ここで、生物学的特異性とは、例えば抗原
−抗体反応や、DNA、RNAのハイブリダイゼーショ
ンやアビジン−ビオチン結合等の特異的結合が形成され
ることを意味する。
−抗体反応や、DNA、RNAのハイブリダイゼーショ
ンやアビジン−ビオチン結合等の特異的結合が形成され
ることを意味する。
【0014】本発明で言う生体関連物質とは、天然もし
くは合成のペプチド、蛋白質、酵素、糖類、レクチン、
ウイルス、細菌、核酸、DNA、RNA、抗原(例えば
リコンビナント抗原も含む)抗体などを含む。また臨床
病理的に特に有用な物質としては、以下のものが挙げら
れる。
くは合成のペプチド、蛋白質、酵素、糖類、レクチン、
ウイルス、細菌、核酸、DNA、RNA、抗原(例えば
リコンビナント抗原も含む)抗体などを含む。また臨床
病理的に特に有用な物質としては、以下のものが挙げら
れる。
【0015】IgG,IgM,IgEなどの免疫グロブ
リン、補体,CRP,フェリチン,α1 マイクログロブ
リン,β2 マイクログロブリンなどの血漿蛋白およびそ
れらの抗体、α−フェトプロテイン,癌胎児性抗原(C
EA),前立腺性酸性ホスファターゼ(PAP),CA
19−9,CA−125などの腫瘍マーカおよびそれら
の抗体、黄体化ホルモン(LH),卵胞刺激ホルモン
(FSH),ヒト繊毛性ゴナドトロビン(hCG),エ
ストロゲン,インスリンなどのホルモン類およびそれら
の抗体、HBV関連抗原(HBs.HBe.HBc),
HIV,ATLなどウイルス感染関連物質およびそれら
の抗体、ジフテリア菌,ボツリヌス菌,マイコプラズ
マ,梅毒トレポネーマなどのバクテリア類およびそれら
の抗体、トキソプラズマ,トリコモナス,リーシュマニ
ア,トリバノゾーマ,マラリア原虫などの原虫類および
それらの抗体、フェニトイン,フェノバルビタールなど
の抗てんかん薬、キニジン,ジゴキシニンなどの心血管
薬、テオフィリンなどの抗喘息薬、クロラムフェニコー
ル,ゲンタマイシンなどの抗生物質などの薬物類および
それらの抗体、その他酵素,菌体外毒素(スチレリジン
Oなど)およびそれらの抗体などがあり、上記の試料液
中の物質と抗原−抗体反応等を起こす物質が適宜選択さ
れて使用される。
リン、補体,CRP,フェリチン,α1 マイクログロブ
リン,β2 マイクログロブリンなどの血漿蛋白およびそ
れらの抗体、α−フェトプロテイン,癌胎児性抗原(C
EA),前立腺性酸性ホスファターゼ(PAP),CA
19−9,CA−125などの腫瘍マーカおよびそれら
の抗体、黄体化ホルモン(LH),卵胞刺激ホルモン
(FSH),ヒト繊毛性ゴナドトロビン(hCG),エ
ストロゲン,インスリンなどのホルモン類およびそれら
の抗体、HBV関連抗原(HBs.HBe.HBc),
HIV,ATLなどウイルス感染関連物質およびそれら
の抗体、ジフテリア菌,ボツリヌス菌,マイコプラズ
マ,梅毒トレポネーマなどのバクテリア類およびそれら
の抗体、トキソプラズマ,トリコモナス,リーシュマニ
ア,トリバノゾーマ,マラリア原虫などの原虫類および
それらの抗体、フェニトイン,フェノバルビタールなど
の抗てんかん薬、キニジン,ジゴキシニンなどの心血管
薬、テオフィリンなどの抗喘息薬、クロラムフェニコー
ル,ゲンタマイシンなどの抗生物質などの薬物類および
それらの抗体、その他酵素,菌体外毒素(スチレリジン
Oなど)およびそれらの抗体などがあり、上記の試料液
中の物質と抗原−抗体反応等を起こす物質が適宜選択さ
れて使用される。
【0016】本発明において、上記生体関連物質は固体
材料上に担持(固定化)され固相化試薬となる。固体材
料は後述する方法により生体関連物質を固定化できるも
のであればどのような材料を用いても良い。例えば、反
応セルを構成するガラスやプラスチック材料を用いても
良いし、また、ガラスファイバー、セルロース等のフィ
ルター、微粒子を用いても良い。
材料上に担持(固定化)され固相化試薬となる。固体材
料は後述する方法により生体関連物質を固定化できるも
のであればどのような材料を用いても良い。例えば、反
応セルを構成するガラスやプラスチック材料を用いても
良いし、また、ガラスファイバー、セルロース等のフィ
ルター、微粒子を用いても良い。
【0017】かかる微粒子状の固体材料としては、生物
に由来する微粒子、無機系微粒子、有機系微粒子を挙げ
ることができる。前記生物に由来する微粒子としては、
例えば、赤血球、分散処理されたブドウ球菌、連鎖球菌
等の細菌類等が挙げられる。前記無機系微粒子として
は、例えば、シリカ、アルミナ、ベントナイト等が挙げ
られる。また、前記有機系微粒子としては、例えば、ス
チレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類などの
ビニル系モノマーの単一重合体および/又はそれらの共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体などのブタジエン系共重
合体、脂質二分子膜のリポソームなどの微粒子が挙げら
れる。
に由来する微粒子、無機系微粒子、有機系微粒子を挙げ
ることができる。前記生物に由来する微粒子としては、
例えば、赤血球、分散処理されたブドウ球菌、連鎖球菌
等の細菌類等が挙げられる。前記無機系微粒子として
は、例えば、シリカ、アルミナ、ベントナイト等が挙げ
られる。また、前記有機系微粒子としては、例えば、ス
チレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類などの
ビニル系モノマーの単一重合体および/又はそれらの共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体などのブタジエン系共重
合体、脂質二分子膜のリポソームなどの微粒子が挙げら
れる。
【0018】本発明において、上記固体材料の表面に前
述の生体関連物質を固定化させるには、以下の公知の方
法が利用できる。
述の生体関連物質を固定化させるには、以下の公知の方
法が利用できる。
【0019】例えば、i)イオン結合法、ii)物理吸
着法、iii)共有結合法などが挙げられる。
着法、iii)共有結合法などが挙げられる。
【0020】イオン結合法は、蛋白質、DNA、RNA
等の生体関連物質を固体材料表面に静電的に結合させる
ものである。
等の生体関連物質を固体材料表面に静電的に結合させる
ものである。
【0021】物理吸着法は、固体材料表面の親油性部と
蛋白質の親油性部との疎水結合を利用する結合法であ
る。
蛋白質の親油性部との疎水結合を利用する結合法であ
る。
【0022】イオン結合法、および物理吸着法において
は結合反応工程は簡単であるが、固体材料と生体関連物
質との結合力が弱い。
は結合反応工程は簡単であるが、固体材料と生体関連物
質との結合力が弱い。
【0023】一方、共有結合法は、固体材料表面又は生
体関連物質の少なくとも一方に反応性の高い官能基を結
合し、これを介して両者を共有結合するものであり、強
固な結合力が得られる。共有結合法により固体材料と生
体関連物質とを結合させる際に、生体関連物質中の結合
に関与できる官能基としては、遊離のアミノ基、水酸
基、リン酸基、カルボキシル基、システインのスルフヒ
ドリル基、ヒスチジンのイミダゾール基、チロシンのフ
ェノール基、セリン,トレオニンの水酸基などがある。
体関連物質の少なくとも一方に反応性の高い官能基を結
合し、これを介して両者を共有結合するものであり、強
固な結合力が得られる。共有結合法により固体材料と生
体関連物質とを結合させる際に、生体関連物質中の結合
に関与できる官能基としては、遊離のアミノ基、水酸
基、リン酸基、カルボキシル基、システインのスルフヒ
ドリル基、ヒスチジンのイミダゾール基、チロシンのフ
ェノール基、セリン,トレオニンの水酸基などがある。
【0024】これらの官能基は、種々のジアゾニウム
塩、酸アミド、イソシアナート、活性型のハロゲン化ア
ルキル基、活性型のエステル基などと反応する。従っ
て、これらの官能基を固体材料表面に導入することによ
り、種々の方法で固体材料表面に生体関連物質を担持で
きる。一方、生体関連物質、特に蛋白質を含む生体関連
物質の高次構造は、水素結合、疎水結合、イオン結合な
どの比較的弱い結合によって保持されているため壊れ易
く、従って固定化に際しては、高温、強酸、強アルカリ
などの処理を避けて、緩和な条件下に行なうことが望ま
しい。
塩、酸アミド、イソシアナート、活性型のハロゲン化ア
ルキル基、活性型のエステル基などと反応する。従っ
て、これらの官能基を固体材料表面に導入することによ
り、種々の方法で固体材料表面に生体関連物質を担持で
きる。一方、生体関連物質、特に蛋白質を含む生体関連
物質の高次構造は、水素結合、疎水結合、イオン結合な
どの比較的弱い結合によって保持されているため壊れ易
く、従って固定化に際しては、高温、強酸、強アルカリ
などの処理を避けて、緩和な条件下に行なうことが望ま
しい。
【0025】緩和な条件下に固定化反応を行う1つの方
法として、固体材料と生体関連物質の官能基とに反応す
る二官能性の架橋剤を使用することができる。二官能性
の架橋剤としては例えば、一般式R−N=C=N−R’
で表わされるカルボジイミド、一般式CHO−R−CH
Oで表わされるジアルデヒド、O=C=N−R−N=C
=Oで表わされるジイソシアネート等がある(これらの
一般式中、R,R’は同一、又は異なる置換、または未
置換のアルキル基、アリール基、アルキルアリール基又
は、アリールアルキル基である)。
法として、固体材料と生体関連物質の官能基とに反応す
る二官能性の架橋剤を使用することができる。二官能性
の架橋剤としては例えば、一般式R−N=C=N−R’
で表わされるカルボジイミド、一般式CHO−R−CH
Oで表わされるジアルデヒド、O=C=N−R−N=C
=Oで表わされるジイソシアネート等がある(これらの
一般式中、R,R’は同一、又は異なる置換、または未
置換のアルキル基、アリール基、アルキルアリール基又
は、アリールアルキル基である)。
【0026】本発明で使用できる検出手法には、例えば
以下の手法が挙げられる。(「検査と技術vol.16
NO.7 591頁 1988年」参照) (サンドイッチ法)微量物質を介して固相化試薬と検出
試薬が結合した反応結合体をつくり、この反応結合体を
検出することにより、微量物質の検出を行うことができ
る。
以下の手法が挙げられる。(「検査と技術vol.16
NO.7 591頁 1988年」参照) (サンドイッチ法)微量物質を介して固相化試薬と検出
試薬が結合した反応結合体をつくり、この反応結合体を
検出することにより、微量物質の検出を行うことができ
る。
【0027】サンドイッチ法の場合、検出試薬は固相化
試薬と同様に、微量物質と生物学的特異性を示す生体関
連物質を利用することができる。
試薬と同様に、微量物質と生物学的特異性を示す生体関
連物質を利用することができる。
【0028】(競争法)固相化試薬に対して、試料液中
の微量物質と検出試薬とを競争的に反応させ、固相化試
薬と微量物質、固相化試薬と検出試薬の2種類の反応結
合体をつくり、固相化試薬と検出試薬からなる反応結合
体を検出することにより、相補的に微量物質の検出を行
うことができる。
の微量物質と検出試薬とを競争的に反応させ、固相化試
薬と微量物質、固相化試薬と検出試薬の2種類の反応結
合体をつくり、固相化試薬と検出試薬からなる反応結合
体を検出することにより、相補的に微量物質の検出を行
うことができる。
【0029】競争法の場合、検出試薬は微量物質(被測
定の微量物質とは区別するため何らかの標識がされてい
ることが必要)または、これと同様に固相化試薬と生物
学的特異性を示す物質を利用することができる。
定の微量物質とは区別するため何らかの標識がされてい
ることが必要)または、これと同様に固相化試薬と生物
学的特異性を示す物質を利用することができる。
【0030】サンドイッチ法、競争法いずれの手法でも
検出試薬を含む反応結合体を検出することが必要であ
る。これは一般に、光学的、放射線的等の検出手段で検
出できる標識物質を検出試薬に導入することにより行う
ことができる。標識物質の導入は、前述の検出試薬に、
あらかじめ標識物質を化学的に結合させても良いし、反
応結合体中の検出試薬に選択特異的に結合し、しかも標
識化された別の検出試薬をさらに結合させても良い。標
識物質としては、従来より用いられている各種放射性同
位元素、色素、酵素等を用いることができる。
検出試薬を含む反応結合体を検出することが必要であ
る。これは一般に、光学的、放射線的等の検出手段で検
出できる標識物質を検出試薬に導入することにより行う
ことができる。標識物質の導入は、前述の検出試薬に、
あらかじめ標識物質を化学的に結合させても良いし、反
応結合体中の検出試薬に選択特異的に結合し、しかも標
識化された別の検出試薬をさらに結合させても良い。標
識物質としては、従来より用いられている各種放射性同
位元素、色素、酵素等を用いることができる。
【0031】本発明において、前記試料液及び/または
前記検出試薬液はイオン電導性を有し、これらの液体は
電極対の間に導入され、該電極対間に周期的に変動する
電圧を印加して、電極近傍のイオンに電磁気力を作用さ
せることにより液体を撹拌している。
前記検出試薬液はイオン電導性を有し、これらの液体は
電極対の間に導入され、該電極対間に周期的に変動する
電圧を印加して、電極近傍のイオンに電磁気力を作用さ
せることにより液体を撹拌している。
【0032】このため、イオン電導性を有する上記液体
の導電率は大きい方が望ましく、好ましい範囲としては
10-5S/cm以上、さらに好ましくは10-4S/cm
以上である。この導電率が小さいと、電極対の間に流れ
る電流が小さくなり、また同時に電極近傍に生じる磁界
も小さくなるため、イオンに作用する電磁気力が小さく
なり液体の流動が難しくなる。
の導電率は大きい方が望ましく、好ましい範囲としては
10-5S/cm以上、さらに好ましくは10-4S/cm
以上である。この導電率が小さいと、電極対の間に流れ
る電流が小さくなり、また同時に電極近傍に生じる磁界
も小さくなるため、イオンに作用する電磁気力が小さく
なり液体の流動が難しくなる。
【0033】本発明に用いられる電極としては、金属,
カーボン等、従来公知の電極材料やこれらを導電性フィ
ラーとして分散させた高分子材料やポリピロール等の導
電性高分子材料等が使用可能である。一般にこれら電極
材料の選択は、電極対間に印加する電圧によって異な
る。すなわち、印加電圧に直流(DC)成分が存在する
と、電極材料によっては陽極酸化を受け、電極の溶解や
酸化被膜の形成が起こり、液体の流動やその耐久安定性
に悪影響を及ぼす場合がある。このような場合、白金等
の陽極酸化を受けにくい電極材料を選択する必要があ
る。また、印加電圧を下げることも考えられるが、イオ
ンに作用する電磁気力が低く制限されるため、液体の流
動スピードの上限が低く抑えられたり、流動できない可
能性もある。
カーボン等、従来公知の電極材料やこれらを導電性フィ
ラーとして分散させた高分子材料やポリピロール等の導
電性高分子材料等が使用可能である。一般にこれら電極
材料の選択は、電極対間に印加する電圧によって異な
る。すなわち、印加電圧に直流(DC)成分が存在する
と、電極材料によっては陽極酸化を受け、電極の溶解や
酸化被膜の形成が起こり、液体の流動やその耐久安定性
に悪影響を及ぼす場合がある。このような場合、白金等
の陽極酸化を受けにくい電極材料を選択する必要があ
る。また、印加電圧を下げることも考えられるが、イオ
ンに作用する電磁気力が低く制限されるため、液体の流
動スピードの上限が低く抑えられたり、流動できない可
能性もある。
【0034】これらの点を考慮すると、電極対間に印加
する電圧としては、周期的に変動する電圧が好ましい。
この場合、その波形には特に制限はなく、矩形波、正弦
波、三角波等を用いることができる。
する電圧としては、周期的に変動する電圧が好ましい。
この場合、その波形には特に制限はなく、矩形波、正弦
波、三角波等を用いることができる。
【0035】周期的に変動する電圧としては、例えば図
15(a)に示すような交番(AC)電圧がある。交番
電圧は、印加電圧の時間平均が0であるので、電極の陽
極酸化や液体の電気分解が生じにくいので特に好まし
い。
15(a)に示すような交番(AC)電圧がある。交番
電圧は、印加電圧の時間平均が0であるので、電極の陽
極酸化や液体の電気分解が生じにくいので特に好まし
い。
【0036】必要に応じては、複数の交番電圧を合成し
た電圧でも良いし、図15(b)のような交番電圧に直
流電圧を重ねた電圧でもよいが、この際の直流電圧値
は、前述の陽極酸化等が生じない範囲である必要があ
る。
た電圧でも良いし、図15(b)のような交番電圧に直
流電圧を重ねた電圧でもよいが、この際の直流電圧値
は、前述の陽極酸化等が生じない範囲である必要があ
る。
【0037】また、図15(c)に示した矩形波電圧の
ようにDuty比が変えられる印加電圧の場合、好まし
いDuty比は、10〜90%、さらに好ましくは、2
0〜80%である。Duty比が10%より小さい場合
や90%より大きい場合は、電界に対する液体中のイオ
ンの応答性が悪くなり、作用する電磁気力が小さくなる
ので流動が弱くなる。
ようにDuty比が変えられる印加電圧の場合、好まし
いDuty比は、10〜90%、さらに好ましくは、2
0〜80%である。Duty比が10%より小さい場合
や90%より大きい場合は、電界に対する液体中のイオ
ンの応答性が悪くなり、作用する電磁気力が小さくなる
ので流動が弱くなる。
【0038】また、その周波数及び振幅電圧値は前述の
電極の陽極酸化や液体の電気分解(気泡の発生、反応
等)の有無と関連があり、一般に周波数が低いほどまた
振幅電圧値が大きいほど陽極酸化や電気分解が生じやす
い。例えば、導電率が1mS/cm程度の電解質水溶液
の場合、好ましい周波数は100KHz以上、さらに好
ましくは1MHz以上である。また、好ましい振幅電圧
値は電極対間の距離や電極の形状や液体媒体の導電率に
より変化するが、電界値としておおむね104 〜106
V/mである。
電極の陽極酸化や液体の電気分解(気泡の発生、反応
等)の有無と関連があり、一般に周波数が低いほどまた
振幅電圧値が大きいほど陽極酸化や電気分解が生じやす
い。例えば、導電率が1mS/cm程度の電解質水溶液
の場合、好ましい周波数は100KHz以上、さらに好
ましくは1MHz以上である。また、好ましい振幅電圧
値は電極対間の距離や電極の形状や液体媒体の導電率に
より変化するが、電界値としておおむね104 〜106
V/mである。
【0039】本発明における液体の流動の原理は不明な
点も多いが、電極対の一方を作用電極、他方を対向電極
として説明すると以下のように考えられる。
点も多いが、電極対の一方を作用電極、他方を対向電極
として説明すると以下のように考えられる。
【0040】作用電極と対向電極間に電圧を印加する
と、これらの電極間に電界が生じる。この電界によって
液体中のイオンが動き、この時、両電極間に電流が流れ
る。これと同時に作用電極を流れる電流によって作用電
極の近傍に磁界が生じる。作用電極の近傍で電界により
運動するイオンは、磁界から電磁気力(ローレンツ力)
を受ける。このローレンツ力が本発明における流動のメ
カニズムと思われる。作用電極と対向電極間に印加する
電圧が交番電圧の場合、電界によるイオンの動きは時間
平均すると実質上ほとんどなく、電磁気力のみが作用し
ていることになる。
と、これらの電極間に電界が生じる。この電界によって
液体中のイオンが動き、この時、両電極間に電流が流れ
る。これと同時に作用電極を流れる電流によって作用電
極の近傍に磁界が生じる。作用電極の近傍で電界により
運動するイオンは、磁界から電磁気力(ローレンツ力)
を受ける。このローレンツ力が本発明における流動のメ
カニズムと思われる。作用電極と対向電極間に印加する
電圧が交番電圧の場合、電界によるイオンの動きは時間
平均すると実質上ほとんどなく、電磁気力のみが作用し
ていることになる。
【0041】本発明の電極の構成としては、電界による
イオンの運動の大きさ(電流の大きさ)と、電極の近傍
の磁界の強さが大きいことが好ましい。
イオンの運動の大きさ(電流の大きさ)と、電極の近傍
の磁界の強さが大きいことが好ましい。
【0042】従って、電界と作用電極近傍磁界の大きさ
が共に大きくなるように、電極形状を作用電極に電界が
集中するような形状が好ましい。
が共に大きくなるように、電極形状を作用電極に電界が
集中するような形状が好ましい。
【0043】また、このような作用電極を用いることに
よって、磁界印加と電界印加を同時に、しかも簡単に行
うことができ、磁界印加の手段や電界印加用の手段を独
立に設ける必要がない。
よって、磁界印加と電界印加を同時に、しかも簡単に行
うことができ、磁界印加の手段や電界印加用の手段を独
立に設ける必要がない。
【0044】以下、本発明で使用される電極の構成例を
図面を用いて説明する。
図面を用いて説明する。
【0045】図1において、1は先端が円錐形状の作用
電極であり、4は対向電極である。これらの電極間に電
圧を印加すると、周辺のイオンが電界(電気力線3)に
沿って動き(図中i方向)、作用電極1に電流Iが流れ
る。この電流Iにより作用電極の円錐軸を中心として同
心円状に磁界2が形成される。この時、作用電極近傍の
イオンは、対向電極4間で形成される電界3から力を受
け運動しているので、磁界2から電磁気力Fを受け、そ
の方向はほぼ作用電極の先端の円錐面に沿った方向とな
る。この方向は、印加電圧の極性を逆にしても変わら
ず、また、イオンが正負どちらでも変わらない。
電極であり、4は対向電極である。これらの電極間に電
圧を印加すると、周辺のイオンが電界(電気力線3)に
沿って動き(図中i方向)、作用電極1に電流Iが流れ
る。この電流Iにより作用電極の円錐軸を中心として同
心円状に磁界2が形成される。この時、作用電極近傍の
イオンは、対向電極4間で形成される電界3から力を受
け運動しているので、磁界2から電磁気力Fを受け、そ
の方向はほぼ作用電極の先端の円錐面に沿った方向とな
る。この方向は、印加電圧の極性を逆にしても変わら
ず、また、イオンが正負どちらでも変わらない。
【0046】また、図2で示されるように、図1で示し
た円錐形状の電極を2本対向させて電極対を構成するこ
ともできる。
た円錐形状の電極を2本対向させて電極対を構成するこ
ともできる。
【0047】この場合、2本の電極が相互に作用電極1
と対向電極4の関係となっている。この電極間に電圧を
印加すると図2で矢印で示したような液体の流動が生じ
る。
と対向電極4の関係となっている。この電極間に電圧を
印加すると図2で矢印で示したような液体の流動が生じ
る。
【0048】このように、本発明の微量物質の検出方法
では、電極近傍の微小領域の液体中のイオンに電磁気力
を作用させることにより液体を撹拌するため、反応を効
率良く行うことができ反応工程に要する時間を短縮でき
ると共に、少量の液体(試料液,試薬液等)を用いて簡
単に反応工程を行うことができる。
では、電極近傍の微小領域の液体中のイオンに電磁気力
を作用させることにより液体を撹拌するため、反応を効
率良く行うことができ反応工程に要する時間を短縮でき
ると共に、少量の液体(試料液,試薬液等)を用いて簡
単に反応工程を行うことができる。
【0049】更に、本発明において、上記反応工程の後
に洗浄工程を有する場合には、これに用いる洗浄液もイ
オン電導性を有するものとすると、上述した試料液,試
薬液と同様にして撹拌することにより、洗浄を効率良く
行うことができ洗浄工程に要する時間を短縮できる。
に洗浄工程を有する場合には、これに用いる洗浄液もイ
オン電導性を有するものとすると、上述した試料液,試
薬液と同様にして撹拌することにより、洗浄を効率良く
行うことができ洗浄工程に要する時間を短縮できる。
【0050】次に、本発明の微量物質の検出装置を図面
を用いて説明する。図3は、本発明の検出装置に用いら
れる反応セルの一構成例を示しており、図3(a)は斜
視図、図3(b)は断面図である。
を用いて説明する。図3は、本発明の検出装置に用いら
れる反応セルの一構成例を示しており、図3(a)は斜
視図、図3(b)は断面図である。
【0051】同図において、中央に円柱形状の液体保持
部6を有する反応セル5は、液体保持部6の底部に固体
材料としてのフィルター7を有し、フィルター7の上面
には、試料液中の微量物質と結合する試薬部領域8が設
けられている。また、液体保持部6には、図2に示した
ような液体撹拌のための針状の電極1及び4が設けられ
外部電源(不図示)によって電圧が印加される。
部6を有する反応セル5は、液体保持部6の底部に固体
材料としてのフィルター7を有し、フィルター7の上面
には、試料液中の微量物質と結合する試薬部領域8が設
けられている。また、液体保持部6には、図2に示した
ような液体撹拌のための針状の電極1及び4が設けられ
外部電源(不図示)によって電圧が印加される。
【0052】反応セル5の材質としては、ガラス、合成
樹脂材、金属等の従来から公知の素材及びこれらの複合
材料等を用いることができるが、反応セル5を試薬部領
域8の種類に応じて交換する場合に、軽量で低コストで
生産できる合成樹脂材料が好ましい。試薬部領域8は微
量物質と結合する試薬から成り、この試薬はフィルター
7の上面に直接存在していてもよいし、一度、ガラスフ
ァイバー材やポリマの微粒子等の中間媒体に担持させた
後に、これらをフィルター7上に配置してもよい。
樹脂材、金属等の従来から公知の素材及びこれらの複合
材料等を用いることができるが、反応セル5を試薬部領
域8の種類に応じて交換する場合に、軽量で低コストで
生産できる合成樹脂材料が好ましい。試薬部領域8は微
量物質と結合する試薬から成り、この試薬はフィルター
7の上面に直接存在していてもよいし、一度、ガラスフ
ァイバー材やポリマの微粒子等の中間媒体に担持させた
後に、これらをフィルター7上に配置してもよい。
【0053】上記の様にして、フィルター7上に試料液
中の微量物質と選択特異的に結合する生体関連物質を担
持させ、固相化試薬を形成しておき、液体保持部6に試
料液,検出試薬液,洗浄液等を供給して反応工程及び洗
浄工程を行う。液体保持部6への各種液体の供給は、例
えば図4に示されるようにディスペンサ9により必要量
滴下して行なわれる。
中の微量物質と選択特異的に結合する生体関連物質を担
持させ、固相化試薬を形成しておき、液体保持部6に試
料液,検出試薬液,洗浄液等を供給して反応工程及び洗
浄工程を行う。液体保持部6への各種液体の供給は、例
えば図4に示されるようにディスペンサ9により必要量
滴下して行なわれる。
【0054】また、液体保持部6からの液体の排出はフ
ィルター7を通して吸引されることにより行なわれる。
ィルター7を通して吸引されることにより行なわれる。
【0055】ディスペンサ9は液体保持部6に滴下され
る試料液、検出試薬液、洗浄液等の種類に応じて使い分
けられている。必要に応じて、先端部のディスペンサチ
ップは使い捨てのピペットであってもよい。
る試料液、検出試薬液、洗浄液等の種類に応じて使い分
けられている。必要に応じて、先端部のディスペンサチ
ップは使い捨てのピペットであってもよい。
【0056】例えばサンドイッチ法の場合の反応工程に
おいては、先ず、ディスペンサ9によって液体保持部6
に試料液を滴下しフィルター7上の試薬部領域8の全面
及び電極1,4が試料液で浸されるようにする(この際
フィルターの裏面からは吸引されていない)。次に、電
極間に交番電圧を印加し、試料液を撹拌し、試料液中の
微量物質と試薬部領域8の試薬とを結合させる。この
際、反応セル5の温度を制御し、結合反応を促進させる
ことも可能である。望ましい温度としては、結合反応の
種類により異なるが、5℃〜100℃、更に好ましくは
20℃〜60℃である。一般に、結合反応に要する時間
は、使用する試薬部領域8の試薬、分析対象物、pH、
温度等により異なり、例えば免疫反応の場合は数分程
度、DNAのハイブリダイゼーションの場合は数時間程
度である。従って、結合に要する時間ができるだけ短く
なるように、これらの条件を選択することが好ましい。
おいては、先ず、ディスペンサ9によって液体保持部6
に試料液を滴下しフィルター7上の試薬部領域8の全面
及び電極1,4が試料液で浸されるようにする(この際
フィルターの裏面からは吸引されていない)。次に、電
極間に交番電圧を印加し、試料液を撹拌し、試料液中の
微量物質と試薬部領域8の試薬とを結合させる。この
際、反応セル5の温度を制御し、結合反応を促進させる
ことも可能である。望ましい温度としては、結合反応の
種類により異なるが、5℃〜100℃、更に好ましくは
20℃〜60℃である。一般に、結合反応に要する時間
は、使用する試薬部領域8の試薬、分析対象物、pH、
温度等により異なり、例えば免疫反応の場合は数分程
度、DNAのハイブリダイゼーションの場合は数時間程
度である。従って、結合に要する時間ができるだけ短く
なるように、これらの条件を選択することが好ましい。
【0057】次に、フィルターの裏面から吸引し、余剰
の試料液を除去する。
の試料液を除去する。
【0058】次に、再度吸引を停止した状態で、微量物
質と結合し、蛍光色素等により標識された標識試薬液を
ディスペンサ9により液体保持部6に滴下し、前述の試
料液と同様に結合反応、除去を繰り返す。
質と結合し、蛍光色素等により標識された標識試薬液を
ディスペンサ9により液体保持部6に滴下し、前述の試
料液と同様に結合反応、除去を繰り返す。
【0059】洗浄工程においても同様に、ディスペンサ
9により洗浄液を液体保持部内に滴下し、余剰の試料
液、標識試薬液を除去する。このような洗浄の工程は、
必要に応じて複数回繰り返してもよい。
9により洗浄液を液体保持部内に滴下し、余剰の試料
液、標識試薬液を除去する。このような洗浄の工程は、
必要に応じて複数回繰り返してもよい。
【0060】以上の結果、試料液中に微量物質が存在す
れば、フィルター上の試薬部領域に、微量物質を介して
標識試薬が結合した反応複合体が得られる。得られた反
応複合体の存在は、例えば図5に示されるように、フィ
ルター上の試薬部領域に光源10から光を照射し、試薬
部領域からの蛍光や反射光を光検出器11により検出す
ることにより確認され、これにより試料液中の微量物質
を検出することができる。この時、光を照射する検出領
域としては、反応セル内に配置された電極対間の撹拌領
域が好ましい。競争法の場合、液体保持部6に試料液と
標識試薬液を同時に滴下し、競争反応させる以外、洗浄
工程、検出は同様である。
れば、フィルター上の試薬部領域に、微量物質を介して
標識試薬が結合した反応複合体が得られる。得られた反
応複合体の存在は、例えば図5に示されるように、フィ
ルター上の試薬部領域に光源10から光を照射し、試薬
部領域からの蛍光や反射光を光検出器11により検出す
ることにより確認され、これにより試料液中の微量物質
を検出することができる。この時、光を照射する検出領
域としては、反応セル内に配置された電極対間の撹拌領
域が好ましい。競争法の場合、液体保持部6に試料液と
標識試薬液を同時に滴下し、競争反応させる以外、洗浄
工程、検出は同様である。
【0061】更に、微量物質の濃度が既知である標準試
料液により蛍光強度等の検量線を求めておけば、未知試
料液中の微量物質の定量も可能である。
料液により蛍光強度等の検量線を求めておけば、未知試
料液中の微量物質の定量も可能である。
【0062】光源10はキセノンランプ、ハロゲンラン
プ、タングステンランプ、LED等のノンコヒーレント
な光源や、レーザー光のようなコヒーレントな光源でも
よい。光検出器11には、フォトマル、フォトダイオー
ド、フォトセル等を用いることができる。
プ、タングステンランプ、LED等のノンコヒーレント
な光源や、レーザー光のようなコヒーレントな光源でも
よい。光検出器11には、フォトマル、フォトダイオー
ド、フォトセル等を用いることができる。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
る。
【0064】実施例1 本実施例では、図6及び図7に示されるような反応セル
を用いて本発明の検出装置を構成した。
を用いて本発明の検出装置を構成した。
【0065】図6はその斜視図であり、図7は断面図で
ある。先ず、本実施例における反応セルの作製方法を説
明する。
ある。先ず、本実施例における反応セルの作製方法を説
明する。
【0066】厚さ3mmで20mm×30mmのアクリ
ル製の板15に直径8mmの穴をあけ、この上にセルロ
ース製のフィルター16(厚さ:500μm,直径:1
0mm,孔径:0.2μm)を接着して張りつけた。こ
の際、セルロース製のフィルター16は予めヒトCRP
抗体(IgG分画)で感作させておき、これによって固
相化試薬から成る試薬部領域を形成した。
ル製の板15に直径8mmの穴をあけ、この上にセルロ
ース製のフィルター16(厚さ:500μm,直径:1
0mm,孔径:0.2μm)を接着して張りつけた。こ
の際、セルロース製のフィルター16は予めヒトCRP
抗体(IgG分画)で感作させておき、これによって固
相化試薬から成る試薬部領域を形成した。
【0067】次に、先端が円錐形状の金−タングステン
ワイヤー(直径50μm,先端径10μm以下)から成
る電極17,17’を、フィルター16上で8mm径の
穴の中心に200μmの先端間隔で対向させ、更にこの
上に3mm厚で直径8mmの穴を有するアクリル板18
を、電極17,17’を挟んで接着した。
ワイヤー(直径50μm,先端径10μm以下)から成
る電極17,17’を、フィルター16上で8mm径の
穴の中心に200μmの先端間隔で対向させ、更にこの
上に3mm厚で直径8mmの穴を有するアクリル板18
を、電極17,17’を挟んで接着した。
【0068】次に、この上に0.5mm厚で4mm径の
穴のあいたアクリル板19をふた板として配置した。
穴のあいたアクリル板19をふた板として配置した。
【0069】以上の様にして作製した反応セルを用いて
図8及び図9に示されるような構成を有する検出装置を
作製した。
図8及び図9に示されるような構成を有する検出装置を
作製した。
【0070】これらの図で20は反応セル、21はアー
ム、22はディスペンサチップ、23はArイオンレー
ザー、24は光電子増倍管、25はラバーシート、26
は集光レンズ、27はダイクロミラー、28は液体吸引
口、29は電極用コンセント、30,31はファン、3
2は温度センサである。
ム、22はディスペンサチップ、23はArイオンレー
ザー、24は光電子増倍管、25はラバーシート、26
は集光レンズ、27はダイクロミラー、28は液体吸引
口、29は電極用コンセント、30,31はファン、3
2は温度センサである。
【0071】測定装置には反応セル20の保持等の作業
が行なわれる作業空間33があり、この中は空調機器か
らの一定温度の空気がファン30,31で循環し、温度
センサ32からの信号で空調機器からの空気の温度や循
環量を制御することにより、所望の温度とすることがで
きる。
が行なわれる作業空間33があり、この中は空調機器か
らの一定温度の空気がファン30,31で循環し、温度
センサ32からの信号で空調機器からの空気の温度や循
環量を制御することにより、所望の温度とすることがで
きる。
【0072】図8は微量物質を含む試料液や標識試薬
液、洗浄液を反応セル20に滴下する場合の説明図であ
る。ディスペンサの先端部は着脱可能な合成樹脂成形体
のディスペンサチップ22から成り、液体の吸引、排出
を行い、液体の種類に応じてディスペンサチップ22を
交換することにより、複数の液体間のコンタミネーショ
ンをなくしている。また、ディスペンサはアーム21に
より反応セルの上方部と、滴下される液体が存在する容
器(不図示)の間を移動することができる。
液、洗浄液を反応セル20に滴下する場合の説明図であ
る。ディスペンサの先端部は着脱可能な合成樹脂成形体
のディスペンサチップ22から成り、液体の吸引、排出
を行い、液体の種類に応じてディスペンサチップ22を
交換することにより、複数の液体間のコンタミネーショ
ンをなくしている。また、ディスペンサはアーム21に
より反応セルの上方部と、滴下される液体が存在する容
器(不図示)の間を移動することができる。
【0073】図9は反応セル内のフィルター上の試薬部
領域からの蛍光強度を測定する場合の説明図である。A
rイオンレーザー23からのレーザー光は、集光レンズ
26により試薬部領域上に照射される。試薬部領域から
の蛍光及びレーザー光の散乱光は再度集光レンズ26に
より集められ、ダイクロミラー27により蛍光のみを反
射してレーザー光と分離した後、光電子増倍管24に入
射して検出される。
領域からの蛍光強度を測定する場合の説明図である。A
rイオンレーザー23からのレーザー光は、集光レンズ
26により試薬部領域上に照射される。試薬部領域から
の蛍光及びレーザー光の散乱光は再度集光レンズ26に
より集められ、ダイクロミラー27により蛍光のみを反
射してレーザー光と分離した後、光電子増倍管24に入
射して検出される。
【0074】本実施例では、先ず、ヒトCRP抗体(I
gG分画)をフィルター上に感作させた反応セルを検出
装置のラバーシート25上にセットする。この時、セル
内の電極は電圧印加用のコネクター29と接続される。
次に、反応セルのふた板をスライドさせて液体保持部を
開き、ディスペンサにより微量物質を含む試料液200
μlを反応セルの液体保持部に滴下し、その後、反応セ
ルのふた板をスライドさせて閉じた。
gG分画)をフィルター上に感作させた反応セルを検出
装置のラバーシート25上にセットする。この時、セル
内の電極は電圧印加用のコネクター29と接続される。
次に、反応セルのふた板をスライドさせて液体保持部を
開き、ディスペンサにより微量物質を含む試料液200
μlを反応セルの液体保持部に滴下し、その後、反応セ
ルのふた板をスライドさせて閉じた。
【0075】測定装置の作業空間33の温度を37℃に
保持しながら、反応セル内の電極間に1MHz,±12
Vの矩形波の電圧を印加して、フィルター上の試料液を
15分間撹拌した。
保持しながら、反応セル内の電極間に1MHz,±12
Vの矩形波の電圧を印加して、フィルター上の試料液を
15分間撹拌した。
【0076】その後、電圧印加を中止し、フィルター裏
面より吸引してフィルター上の余剰の試料液を除去し
た。
面より吸引してフィルター上の余剰の試料液を除去し
た。
【0077】次に、ディスペンサによって蛍光標識試
薬、FITC標識ヒトCRP抗体(IgG分画)が0.
2mg/mリットルの濃度になるように、pH7.2の
リン酸塩緩衝液−生理食塩水(以下PBSと云う)に溶
解した標識試薬液200μlを、試料液と同様に滴下〜
除去までの工程を繰り返し行う。次に、洗浄液(PB
S)を150μl滴下し、洗浄液を同様にフィルター上
から除去する。洗浄液を用いたこの工程を3度繰り返し
洗浄を行い、最後にふた板をスライドさせて開けた後、
集光レンズをフィルター上の試薬部領域に移動し、Ar
+ レーザー光を照射したところ試薬部領域からの蛍光が
得られ、試料液中の被測定物質を検出することができ
た。
薬、FITC標識ヒトCRP抗体(IgG分画)が0.
2mg/mリットルの濃度になるように、pH7.2の
リン酸塩緩衝液−生理食塩水(以下PBSと云う)に溶
解した標識試薬液200μlを、試料液と同様に滴下〜
除去までの工程を繰り返し行う。次に、洗浄液(PB
S)を150μl滴下し、洗浄液を同様にフィルター上
から除去する。洗浄液を用いたこの工程を3度繰り返し
洗浄を行い、最後にふた板をスライドさせて開けた後、
集光レンズをフィルター上の試薬部領域に移動し、Ar
+ レーザー光を照射したところ試薬部領域からの蛍光が
得られ、試料液中の被測定物質を検出することができ
た。
【0078】比較例1 実施例1で試薬部領域に試料液を作用させ反応させる際
に、反応セル中の電極に電圧を印加しなかった以外は、
同様の操作を行なった。フィルター上の試薬部領域から
の蛍光強度を同様に測定したところ、実施例1の1/2
の強度しか得られなかった。同様の蛍光強度を得るため
には、反応の際の保持時間が実施例1の2倍必要であっ
た。
に、反応セル中の電極に電圧を印加しなかった以外は、
同様の操作を行なった。フィルター上の試薬部領域から
の蛍光強度を同様に測定したところ、実施例1の1/2
の強度しか得られなかった。同様の蛍光強度を得るため
には、反応の際の保持時間が実施例1の2倍必要であっ
た。
【0079】実施例2 図10に示されるように、厚さ500μmのスチレンシ
ート35(30mm×40mm)上に、電極パターン3
6,37,38,39を印刷法により作成した。
ート35(30mm×40mm)上に、電極パターン3
6,37,38,39を印刷法により作成した。
【0080】次に、図10の点線で示した領域にヒトβ
2−マイクログロブリン抗体を固定化し、固相化試薬か
ら成る試薬部領域を形成した。
2−マイクログロブリン抗体を固定化し、固相化試薬か
ら成る試薬部領域を形成した。
【0081】次に、電極パターン36,37,38,3
9の端部に金−タングステンワイヤ(直径50μm,先
端径10μm以下)電極41,42,43,44(対向
電極間距離150μm)を接続すると共に、この上に図
11に示されるように、中心に6mm角の穴をあけた厚
さ3mmのアクリル板40(30mm×30mm)を配
置し、これらを接着して図12に示されるような反応セ
ルを作製した。
9の端部に金−タングステンワイヤ(直径50μm,先
端径10μm以下)電極41,42,43,44(対向
電極間距離150μm)を接続すると共に、この上に図
11に示されるように、中心に6mm角の穴をあけた厚
さ3mmのアクリル板40(30mm×30mm)を配
置し、これらを接着して図12に示されるような反応セ
ルを作製した。
【0082】図13及び図14は本実施例で用いた検出
装置の構成を示したものである。
装置の構成を示したものである。
【0083】反応セル46は移動ステージ47上にセッ
トされる。移動ステージ47上には反応セルの4つの電
極端子と接続するコネクターが存在し、移動ステージ4
7から外部電源(不図示)へは、ケーブル53によって
接続されている。また、移動ステージ47内部にはヒー
ターがあり、一定の温度に保持ができる。
トされる。移動ステージ47上には反応セルの4つの電
極端子と接続するコネクターが存在し、移動ステージ4
7から外部電源(不図示)へは、ケーブル53によって
接続されている。また、移動ステージ47内部にはヒー
ターがあり、一定の温度に保持ができる。
【0084】図13は、反応セル46に液体を注入する
際の配置を示したものであり、ディスペンサ52により
必要量の液体(試料液,試薬液等)が注入される。
際の配置を示したものであり、ディスペンサ52により
必要量の液体(試料液,試薬液等)が注入される。
【0085】図14は、反応セルの試薬部領域からの蛍
光強度を光学的に検出する際の配置を示したものであ
り、Xeランプ48からの光は、バンドパスフィルター
54により必要な波長のみが選択され、集光レンズ49
で試薬部領域に照射される。試薬部領域からの透過光及
び蛍光は集光レンズ49’で集められ、バンドパスフィ
ルター50で蛍光のみを透過させた後、光電子増倍管5
1により検出される。
光強度を光学的に検出する際の配置を示したものであ
り、Xeランプ48からの光は、バンドパスフィルター
54により必要な波長のみが選択され、集光レンズ49
で試薬部領域に照射される。試薬部領域からの透過光及
び蛍光は集光レンズ49’で集められ、バンドパスフィ
ルター50で蛍光のみを透過させた後、光電子増倍管5
1により検出される。
【0086】この検出装置を用いて、以下の実験を行な
った。
った。
【0087】先ず、図13に示したような配置状態で被
測定物質を含む試料液100μlを反応セルに注入した
後、反応セルを検出装置の移動ステージ47上にセット
し、反応セル内の対向する2対の電極間に1MHz,±
10Vの矩形波の電圧を8分間印加して撹拌を行なった
(この際、移動ステージの温度を37℃に保持した)。
測定物質を含む試料液100μlを反応セルに注入した
後、反応セルを検出装置の移動ステージ47上にセット
し、反応セル内の対向する2対の電極間に1MHz,±
10Vの矩形波の電圧を8分間印加して撹拌を行なった
(この際、移動ステージの温度を37℃に保持した)。
【0088】次に、電圧印加を中断し、ディスペンサ5
2により余剰の試料液を除去し、続いてアルカリ性ホス
ファターゼを酵素標識したヒトβ2−マイクログロブリ
ン抗体(ボリクローナル抗体IgG分画)100μl
(濃度0.2mg/mリットル)を滴下して、再度、電
圧を印加して15分間保持した。その後、同様にディス
ペンサ52により余剰の標識試薬液を除去し、更に、同
様にPBSで洗浄を2回行う。
2により余剰の試料液を除去し、続いてアルカリ性ホス
ファターゼを酵素標識したヒトβ2−マイクログロブリ
ン抗体(ボリクローナル抗体IgG分画)100μl
(濃度0.2mg/mリットル)を滴下して、再度、電
圧を印加して15分間保持した。その後、同様にディス
ペンサ52により余剰の標識試薬液を除去し、更に、同
様にPBSで洗浄を2回行う。
【0089】洗浄後に、4−メチルウンベリフェリルり
ん酸(4−MUP)を含有する基質液1mリットルを滴
下して、電圧を3分間印加した後、移動ステージを移動
して図14に示したような配置状態で、電極対間の試薬
部領域に生成している4−メチルウンベリフェロン(4
−MU)を、試薬部領域からの蛍光を前述した光学的検
知手段を用いて検出することにより、試料液中の被測定
物質を検出できた。
ん酸(4−MUP)を含有する基質液1mリットルを滴
下して、電圧を3分間印加した後、移動ステージを移動
して図14に示したような配置状態で、電極対間の試薬
部領域に生成している4−メチルウンベリフェロン(4
−MU)を、試薬部領域からの蛍光を前述した光学的検
知手段を用いて検出することにより、試料液中の被測定
物質を検出できた。
【0090】比較例2 実施例2で試薬部領域に試料液を作用させ反応させる際
に、反応セル中の電極に電圧を印加しなかった以外は、
同様に実験を行なったところ、検出された蛍光強度が実
施例2の3/4であった。
に、反応セル中の電極に電圧を印加しなかった以外は、
同様に実験を行なったところ、検出された蛍光強度が実
施例2の3/4であった。
【0091】同様の蛍光強度を得るためには、反応の際
の保持時間が実施例2の1.5倍必要であった。
の保持時間が実施例2の1.5倍必要であった。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固相化試薬,試料液中の微量物質や検出試薬を結合させ
る反応工程や、さらには洗浄液による洗浄工程におい
て、電極近傍の微小領域の液体(試料液,試薬液,洗浄
液等)中のイオンに電磁気力を作用させることにより上
記液体を撹拌するため、反応及び洗浄を効率良く行うこ
とができ反応工程,洗浄工程に要する時間を短縮するこ
とができ、より短時間で微量物質を検出することができ
ると共に、微少量の試料液でも微量物質を検出できると
いう効果を奏する。
固相化試薬,試料液中の微量物質や検出試薬を結合させ
る反応工程や、さらには洗浄液による洗浄工程におい
て、電極近傍の微小領域の液体(試料液,試薬液,洗浄
液等)中のイオンに電磁気力を作用させることにより上
記液体を撹拌するため、反応及び洗浄を効率良く行うこ
とができ反応工程,洗浄工程に要する時間を短縮するこ
とができ、より短時間で微量物質を検出することができ
ると共に、微少量の試料液でも微量物質を検出できると
いう効果を奏する。
【図1】本発明で用いることができる電極の構成例及び
液体撹拌方法の原理を説明するための図である。
液体撹拌方法の原理を説明するための図である。
【図2】本発明で用いることができる電極の他の構成例
を示す図である。
を示す図である。
【図3】本発明の検出装置に用いられる反応セルの一構
成例を示す図である。
成例を示す図である。
【図4】本発明の検出装置における液体の供給,排出例
を示す図である。
を示す図である。
【図5】本発明の検出装置における光学的検出方法の例
を示す図である。
を示す図である。
【図6】実施例1及び比較例1で用いた反応セルの斜視
図である。
図である。
【図7】図6の反応セルの断面図である。
【図8】実施例1及び比較例1で用いた本発明の検出装
置の液体供給時の配置構成を示す図である。
置の液体供給時の配置構成を示す図である。
【図9】実施例1及び比較例1で用いた本発明の検出装
置の蛍光検出時の配置構成を示す図である。
置の蛍光検出時の配置構成を示す図である。
【図10】実施例2及び比較例2で用いた反応セル用の
電極パターン図である。
電極パターン図である。
【図11】実施例2及び比較例2で用いた反応セルの構
成図である。
成図である。
【図12】実施例2及び比較例2で用いた反応セルの全
体斜視図である。
体斜視図である。
【図13】実施例2及び比較例2で用いた本発明の検出
装置の液体供給時の配置構成を示す図である。
装置の液体供給時の配置構成を示す図である。
【図14】実施例2及び比較例2で用いた本発明の検出
装置の蛍光検出時の配置構成を示す図である。
装置の蛍光検出時の配置構成を示す図である。
【図15】周期的に変動する電圧波形の例である。
1 作用電極 2 磁界 3 電気力線 4 対向電極 5 反応セル 6 液体保持部 7 フィルター 8 試薬部領域 9 ディスペンサ 10 光源 11 光検出器 15 アクリル板 16 セルロースフィルター 17,17’ 針電極 18 アクリル板 19 ふた板 20 反応セル 21 アーム 22 ディスペンサチップ 23 Arイオンレーザー 24 光電子増倍管 25 ラバーシート 26 集光レンズ 27 ダイクロミラー 28 液体吸引口 29 電極用コンセント 30,31 ファン 32 温度センサ 33 作業空間 35 ポリスチレンシート 36,37,38,39 電極パターン 40 アクリル板 41,42,43,44 金−タングステンワイヤー 45 検出装置 46 反応セル 47 移動ステージ 48 Xeランプ 49,49’ 集光レンズ 50,54 バンドパスフィルター 51 光電子増倍管 52 ディスペンサ 53 ケーブル
Claims (9)
- 【請求項1】 試料液中の微量物質と選択特異的に結合
する生体関連物質を固体材料に担持している固相化試薬
に対して、該微量物質及び/または1種類以上の検出試
薬によって反応結合体を形成させることにより上記微量
物質を検出する方法であって、上記試料液、検出試薬液
はイオン導電性を有し、該イオン導電性を有する液体を
電極対の間に導入し、該電極対間に周期的に変動する電
圧を印加して、上記液体を撹拌しながら上記固相化試
薬、微量物質、検出試薬の反応工程を行うことを特徴と
する微量物質の検出方法。 - 【請求項2】 前記反応工程の後、イオン導電性を有す
る洗浄液による洗浄行程を有し、洗浄液を前記電極対の
間に導入し、該電極対間に周期的に変動する電圧を印加
して、洗浄液を撹拌しながら洗浄工程を行うことを特徴
とする請求項1記載の微量物質の検出方法。 - 【請求項3】 検出試薬の内、少なくとも1つが標識物
質を有する標識試薬であることを特徴とする請求項1又
は2記載の微量物質の検出方法。 - 【請求項4】 前記電極対間の固相化試薬上に結合した
反応結合体中の標識物質を検出することを特徴とする請
求項3記載の微量物質の検出方法。 - 【請求項5】 検出試薬の内、少なくとも1つが前記微
量物質と選択特異的に結合する試薬であることを特徴と
する請求項1〜4いずれかに記載の微量物質の検出方
法。 - 【請求項6】 検出試薬の内、少なくとも1つが前記固
相化試薬と選択特異的に結合する試薬であることを特徴
とする請求項1〜4いずれかに記載の微量物質の検出方
法。 - 【請求項7】 前記周期的に変動する電圧が交番電圧で
あることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の微
量物質の検出方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の微量物
質の検出方法を実施するための装置であって、前記電極
対を少なくとも1組以上設けた反応セルと、該電極対間
に周期的に変動する電圧を印加する電源手段と、上記反
応セル内の反応結合体中の標識物質を検出する手段を具
備することを特徴とする微量物質の検出装置。 - 【請求項9】 前記検出手段が、光学的な検出手段であ
ることを特徴とする請求項8記載の微量物質の検出装
置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1584093A JPH06201698A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 微量物質の検出方法及び検出装置 |
| EP93117397A EP0595290B1 (en) | 1992-10-27 | 1993-10-27 | Method for driving liquid |
| AT93117397T ATE156312T1 (de) | 1992-10-27 | 1993-10-27 | Verfahren zum fördern von flüssigkeiten |
| DE69312628T DE69312628T2 (de) | 1992-10-27 | 1993-10-27 | Verfahren zum Fördern von Flüssigkeiten |
| US08/926,009 US5788819A (en) | 1992-10-27 | 1997-09-09 | Method for driving liquid, and method and apparatus for mixing and agitation employing the method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1584093A JPH06201698A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 微量物質の検出方法及び検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06201698A true JPH06201698A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=11900036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1584093A Withdrawn JPH06201698A (ja) | 1992-10-27 | 1993-01-06 | 微量物質の検出方法及び検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06201698A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007178185A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toray Ind Inc | マイクロロッドを用いた分析用担体、及び該分析用担体を利用した分析方法 |
| JP2010054214A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 生体分子機能解析用基板、生体分子機能解析用試料体および生体分子機能解析方法 |
| JP2018059931A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | アークレイ株式会社 | 粒子の磁気標識方法及び標識装置 |
| US11249077B2 (en) | 2016-09-30 | 2022-02-15 | Arkray, Inc. | Method for magnetically labeling particles and labeling apparatus |
| JP2025026351A (ja) * | 2023-08-10 | 2025-02-21 | 三洋化成工業株式会社 | 匂いセンサ素子の感応膜の製造方法、匂いセンサ素子の感応膜、匂いセンサ素子、および匂いセンサ |
-
1993
- 1993-01-06 JP JP1584093A patent/JPH06201698A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007178185A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toray Ind Inc | マイクロロッドを用いた分析用担体、及び該分析用担体を利用した分析方法 |
| JP2010054214A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 生体分子機能解析用基板、生体分子機能解析用試料体および生体分子機能解析方法 |
| JP2018059931A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | アークレイ株式会社 | 粒子の磁気標識方法及び標識装置 |
| US11249077B2 (en) | 2016-09-30 | 2022-02-15 | Arkray, Inc. | Method for magnetically labeling particles and labeling apparatus |
| US12405270B2 (en) | 2016-09-30 | 2025-09-02 | Arkray, Inc. | Method for magnetically labeling particles and labeling apparatus |
| JP2025026351A (ja) * | 2023-08-10 | 2025-02-21 | 三洋化成工業株式会社 | 匂いセンサ素子の感応膜の製造方法、匂いセンサ素子の感応膜、匂いセンサ素子、および匂いセンサ |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |