JPH06203629A - 誘電体磁器組成物及びその製造方法 - Google Patents
誘電体磁器組成物及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06203629A JPH06203629A JP155693A JP155693A JPH06203629A JP H06203629 A JPH06203629 A JP H06203629A JP 155693 A JP155693 A JP 155693A JP 155693 A JP155693 A JP 155693A JP H06203629 A JPH06203629 A JP H06203629A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- weight
- dielectric
- firing
- dielectric ceramic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 組成式がBaO・aTiO2 (4.0≦a≦
5.0)で示される主成分100重量部に対し、B化合
物がB2 O3 換算で0.1重量部以上〜1.0重量部以
下の割合で添加されている誘電体磁器組成物。 【効果】 低温焼成によっても優れたマイクロ波特性を
得ることができる。したがって、主にマイクロ波帯域に
おいて使用されるレゾネータ、フィルタ、コンデンサ及
び回路基板等に利用することができる。また、970 〜11
00℃の低い温度で焼成することができるため、内部電極
としてAu等を用いて同時焼成することができるため、
高周波用共振器及びフィルタ等を大幅に小形化すること
ができる。さらに、焼成温度を300 〜 400℃も低くする
ことができるため、製造コストを大幅に削減することも
できる。
5.0)で示される主成分100重量部に対し、B化合
物がB2 O3 換算で0.1重量部以上〜1.0重量部以
下の割合で添加されている誘電体磁器組成物。 【効果】 低温焼成によっても優れたマイクロ波特性を
得ることができる。したがって、主にマイクロ波帯域に
おいて使用されるレゾネータ、フィルタ、コンデンサ及
び回路基板等に利用することができる。また、970 〜11
00℃の低い温度で焼成することができるため、内部電極
としてAu等を用いて同時焼成することができるため、
高周波用共振器及びフィルタ等を大幅に小形化すること
ができる。さらに、焼成温度を300 〜 400℃も低くする
ことができるため、製造コストを大幅に削減することも
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘電体磁器組成物に関
し、より詳細には主にマイクロ波帯域において使用され
るレゾネータ、フィルタ、コンデンサ及び回路基板等を
構成する高周波用誘電体磁器組成物に関する。
し、より詳細には主にマイクロ波帯域において使用され
るレゾネータ、フィルタ、コンデンサ及び回路基板等を
構成する高周波用誘電体磁器組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波用誘電体磁器は自動車電
話、携帯電話、コードレス電話等の無線通信機に使用さ
れる空中線共用器(デュプレクサー)、電圧制御発振器
等に使用される共振器、あるいはCATV用チューナに
使用されるフィルタ等に多く用いられている。ところ
で、このような共振器等においては、高誘電率材料を使
用することにより、高周波の波長を真空中のεr -1/2
(εr:比誘電率)の長さに短縮し、かかる周波数におけ
る1波長、1/2波長、あるいは1/4波長のマイクロ
波を高周波誘電体磁器の中に閉じこめ、所定の作用効果
が得られるように小形に構成されたものが一般的に知ら
れている。
話、携帯電話、コードレス電話等の無線通信機に使用さ
れる空中線共用器(デュプレクサー)、電圧制御発振器
等に使用される共振器、あるいはCATV用チューナに
使用されるフィルタ等に多く用いられている。ところ
で、このような共振器等においては、高誘電率材料を使
用することにより、高周波の波長を真空中のεr -1/2
(εr:比誘電率)の長さに短縮し、かかる周波数におけ
る1波長、1/2波長、あるいは1/4波長のマイクロ
波を高周波誘電体磁器の中に閉じこめ、所定の作用効果
が得られるように小形に構成されたものが一般的に知ら
れている。
【0003】前記高周波用誘電体磁器に要求される特性
としては、(1)誘電体中では電磁波の波長がεr -1/2
に短縮され、同じ共振周波数ならば比誘電率が大きいほ
ど小形化できるため、可能な限り比誘電率が大であるこ
と、(2)高周波帯域での誘電損失が小さいこと、すな
わちQ値が大きいこと、(3)温度変化による共振周波
数の変化率が少ないこと、すなわち比誘電率の温度依存
性が小さく安定していること、の3特性が挙げられる。
としては、(1)誘電体中では電磁波の波長がεr -1/2
に短縮され、同じ共振周波数ならば比誘電率が大きいほ
ど小形化できるため、可能な限り比誘電率が大であるこ
と、(2)高周波帯域での誘電損失が小さいこと、すな
わちQ値が大きいこと、(3)温度変化による共振周波
数の変化率が少ないこと、すなわち比誘電率の温度依存
性が小さく安定していること、の3特性が挙げられる。
【0004】また、現在主として用いられているマイク
ロ波帯域は、民生用機器では1GHz前後であるが、情報
量の増大による周波数帯域の不足から、より高い周波数
帯域(1〜数GHz )でも利用できるマイクロ波部品が必
要となってきている。したがって、該マイクロ波部品を
構成する誘電体磁器組成物としては、マイクロ波の損失
をできる限り少なくするため、特にQ値の大きい材料が
求められている。
ロ波帯域は、民生用機器では1GHz前後であるが、情報
量の増大による周波数帯域の不足から、より高い周波数
帯域(1〜数GHz )でも利用できるマイクロ波部品が必
要となってきている。したがって、該マイクロ波部品を
構成する誘電体磁器組成物としては、マイクロ波の損失
をできる限り少なくするため、特にQ値の大きい材料が
求められている。
【0005】従来、前記誘電体磁器組成物としては、B
aO−TiO2 系、MgTiO3 −CaTiO3 系及び
ZrO2 −SnO2 −TiO2 系のものが知られてい
る。
aO−TiO2 系、MgTiO3 −CaTiO3 系及び
ZrO2 −SnO2 −TiO2 系のものが知られてい
る。
【0006】これらの中でもBaO−TiO2 系のもの
は、比較的比誘電率が高く、Q値が大きく、しかも共振
周波数の温度係数を任意にコントロールできるという特
性を有しているため、多く使用されている。
は、比較的比誘電率が高く、Q値が大きく、しかも共振
周波数の温度係数を任意にコントロールできるという特
性を有しているため、多く使用されている。
【0007】しかしながら、前記BaO−TiO2 系の
場合、その特性を十分発揮させるには、通常1400℃
以上の高温で、しかも4〜12時間の長時間焼成する必
要がある。このような長時間の高温焼成は、電気炉にお
ける使用電力量の増大をもたらすうえ、発熱体や炉本体
の甚だしい損耗を招来する。このため、製造コストが高
いという欠点を有している。
場合、その特性を十分発揮させるには、通常1400℃
以上の高温で、しかも4〜12時間の長時間焼成する必
要がある。このような長時間の高温焼成は、電気炉にお
ける使用電力量の増大をもたらすうえ、発熱体や炉本体
の甚だしい損耗を招来する。このため、製造コストが高
いという欠点を有している。
【0008】これに対して、前記BaO−TiO2 系の
ものに酸化ニオブ及びケイ酸粉末を添加したものを原料
とした低温焼成法が提案されている(特開昭61−21
966号公報)。
ものに酸化ニオブ及びケイ酸粉末を添加したものを原料
とした低温焼成法が提案されている(特開昭61−21
966号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、誘電体共振
器やフィルタ等の小形化を図るため、誘電体グリーンシ
ートに内部電極ペーストを印刷してそれらを積層し、そ
の後前記内部電極ぺーストと前記誘電体グリーンシート
を同時に焼結させ、この焼結体に外部電極を形成した、
いわゆる積層型の誘電体共振器やフィルタを作製し、内
部導体形状をいろいろな形状に設計し、前記焼結体の大
きさを共振波長に比べて大幅に小さくすることが考えら
れている。
器やフィルタ等の小形化を図るため、誘電体グリーンシ
ートに内部電極ペーストを印刷してそれらを積層し、そ
の後前記内部電極ぺーストと前記誘電体グリーンシート
を同時に焼結させ、この焼結体に外部電極を形成した、
いわゆる積層型の誘電体共振器やフィルタを作製し、内
部導体形状をいろいろな形状に設計し、前記焼結体の大
きさを共振波長に比べて大幅に小さくすることが考えら
れている。
【0010】また、一般にマイクロ波帯域における共振
器等においては、電極としてAu、Ag、Cu及びAl
等の低抵抗の金属を使用することが必要であるため、同
時焼結させるにはそれらの金属の融点よりも低い温度で
焼結する組成物が必要となる。
器等においては、電極としてAu、Ag、Cu及びAl
等の低抵抗の金属を使用することが必要であるため、同
時焼結させるにはそれらの金属の融点よりも低い温度で
焼結する組成物が必要となる。
【0011】しかしながら、これらの金属の融点はAu
が1063℃、Agが960℃、Cuが1083℃、A
lが660℃と低く、しかも従来の高周波用誘電体磁器
は1300〜1500℃の高温で焼結するため、これらの金属を
内部電極材料として採用することができないという課題
があった。
が1063℃、Agが960℃、Cuが1083℃、A
lが660℃と低く、しかも従来の高周波用誘電体磁器
は1300〜1500℃の高温で焼結するため、これらの金属を
内部電極材料として採用することができないという課題
があった。
【0012】また、これらの金属を用いることができる
温度での焼成では、十分なマイクロ波特性を有する誘電
体磁器組成物が得られないという課題があった。
温度での焼成では、十分なマイクロ波特性を有する誘電
体磁器組成物が得られないという課題があった。
【0013】さらに、上記公報記載の低温焼成法にあっ
ても、焼成温度は70℃前後下がり、しかも誘電体磁器
組成物のマイクロ波特性は劣化しないものの、焼成温度
は1270℃以上と高く、低温化が十分ではなく、この
ため製造コストも依然として高いという課題があった。
ても、焼成温度は70℃前後下がり、しかも誘電体磁器
組成物のマイクロ波特性は劣化しないものの、焼成温度
は1270℃以上と高く、低温化が十分ではなく、この
ため製造コストも依然として高いという課題があった。
【0014】本発明は上記した課題に鑑み発明されたも
のであり、しかもこれらの課題を同時に解決できるもの
であって、焼成温度が低く、電極との同時焼成が可能
で、しかも比誘電率が高く、fQ値が大きく、すなわち
誘電損失が少なく、共振周波数の温度係数が小さく安定
的である等の優れたマイクロ波特性を有する誘電体磁器
組成物及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
のであり、しかもこれらの課題を同時に解決できるもの
であって、焼成温度が低く、電極との同時焼成が可能
で、しかも比誘電率が高く、fQ値が大きく、すなわち
誘電損失が少なく、共振周波数の温度係数が小さく安定
的である等の優れたマイクロ波特性を有する誘電体磁器
組成物及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
対して研究を重ねた結果、BaO、TiO2 からなる系
にB2 O3 を含有させることによって、さらにこの原料
を酸素雰囲気中で焼結させることによって、Au等を内
部電極として使用できるような 970〜1100℃前後での低
温焼成が可能であり、また低温焼成によっても高い比誘
電率及び大きいfQ値を有し、共振周波数の温度係数が
小さい等の優れた特性を有する誘電体磁器組成物が得ら
れることを知見し、 本発明を完成するに至った。
対して研究を重ねた結果、BaO、TiO2 からなる系
にB2 O3 を含有させることによって、さらにこの原料
を酸素雰囲気中で焼結させることによって、Au等を内
部電極として使用できるような 970〜1100℃前後での低
温焼成が可能であり、また低温焼成によっても高い比誘
電率及び大きいfQ値を有し、共振周波数の温度係数が
小さい等の優れた特性を有する誘電体磁器組成物が得ら
れることを知見し、 本発明を完成するに至った。
【0016】すなわち、本発明に係る誘電体磁器組成物
は、組成式が BaO・aTiO2 (4.0≦a≦5.0) で示される主成分100重量部に対し、B化合物がB2
O3 換算で0.1重量部以上〜1.0重量部以下の割合
で添加されていることを特徴としている。
は、組成式が BaO・aTiO2 (4.0≦a≦5.0) で示される主成分100重量部に対し、B化合物がB2
O3 換算で0.1重量部以上〜1.0重量部以下の割合
で添加されていることを特徴としている。
【0017】また、本発明に係る誘電体磁器組成物の製
造方法は、酸素雰囲気中で焼結させることを特徴として
いる。
造方法は、酸素雰囲気中で焼結させることを特徴として
いる。
【0018】なお、ここで「酸素雰囲気中」とは、空気
中及び空気中よりも酸素を多く含んだ酸素混合ガス雰囲
気中をいう。
中及び空気中よりも酸素を多く含んだ酸素混合ガス雰囲
気中をいう。
【0019】
【作用】本発明に係る誘電体磁器組成物によれば、組成
式がBaO・aTiO2 (4.0≦a≦5.0)で示さ
れる主成分100重量部に対し、B化合物がB2 O3 換
算で0.1重量部以上〜1.0重量部以下の割合で添加
され、比誘電率が高く、fQ値が高く、すなわち誘電損
失が小さく、共振周波数の温度係数が小さく安定するこ
ととなる。また、焼成温度が300 〜 400℃も低くなり、
このため製造コストが大幅に削減される。
式がBaO・aTiO2 (4.0≦a≦5.0)で示さ
れる主成分100重量部に対し、B化合物がB2 O3 換
算で0.1重量部以上〜1.0重量部以下の割合で添加
され、比誘電率が高く、fQ値が高く、すなわち誘電損
失が小さく、共振周波数の温度係数が小さく安定するこ
ととなる。また、焼成温度が300 〜 400℃も低くなり、
このため製造コストが大幅に削減される。
【0020】また、970 〜1100℃で焼成されるため、内
部電極としてAu等の抵抗の小さい金属を用いて同時に
焼結させることが可能となり、したがって積層すること
によって高周波用共振器、フィルタ等を大幅に小形化す
ることが可能となる。
部電極としてAu等の抵抗の小さい金属を用いて同時に
焼結させることが可能となり、したがって積層すること
によって高周波用共振器、フィルタ等を大幅に小形化す
ることが可能となる。
【0021】ここで、BaO−TiO2 系のものにB化
合物を加えたのは低温焼成を可能にするためである。B
2 O3 が主成分に対して0.1重量部未満では焼成温度
が十分下がらず、焼成が非常に困難となる。一方、1.
0重量部より多くなるとfQ値が小さくなって誘電損失
が大きくなる。また、a<4.0の場合はfQ値が小さ
くなって誘電損失が大きくなり、a>5.0の場合には
TiO2 が析出するとともに共振周波数の温度係数がプ
ラス側に大きくなる。
合物を加えたのは低温焼成を可能にするためである。B
2 O3 が主成分に対して0.1重量部未満では焼成温度
が十分下がらず、焼成が非常に困難となる。一方、1.
0重量部より多くなるとfQ値が小さくなって誘電損失
が大きくなる。また、a<4.0の場合はfQ値が小さ
くなって誘電損失が大きくなり、a>5.0の場合には
TiO2 が析出するとともに共振周波数の温度係数がプ
ラス側に大きくなる。
【0022】したがって、目的の誘電体磁器組成物を得
るには、各成分を上記の範囲内にするのが望ましい。
るには、各成分を上記の範囲内にするのが望ましい。
【0023】また、酸素雰囲気中の酸素の割合を多くし
て焼結させると、より一層低温での焼成が可能となり、
組成物の緻密性が増すため、比誘電率も大きくなる。
て焼結させると、より一層低温での焼成が可能となり、
組成物の緻密性が増すため、比誘電率も大きくなる。
【0024】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る誘電体磁器組
成物及びその製造方法の実施例及び比較例を説明する。
まず、高純度のBaCO3 、TiO2 、B2 O3 を原料
として用い、前記a及び前記B2 O3 を下記の表1に示
した比率で変化するようにそれぞれを秤量し、ポットミ
ルで湿式混合した。この混合物を乾燥させた後、900
℃で1〜3時間仮焼した。さらに、この仮焼物をポット
ミルで湿式粉砕し、このスラリーを乾燥させ、その後適
量の有機バインダ(PVA)を添加して整粒した後、約
1〜2ton/cm2 の圧力で、直径20mm、厚さ10mmの円
柱状に成形した。この成形物を空気中または酸素雰囲気
中にて、970 〜 1380 ℃の温度範囲で約1〜2時間焼成
し、誘電体磁器組成物を得た。
成物及びその製造方法の実施例及び比較例を説明する。
まず、高純度のBaCO3 、TiO2 、B2 O3 を原料
として用い、前記a及び前記B2 O3 を下記の表1に示
した比率で変化するようにそれぞれを秤量し、ポットミ
ルで湿式混合した。この混合物を乾燥させた後、900
℃で1〜3時間仮焼した。さらに、この仮焼物をポット
ミルで湿式粉砕し、このスラリーを乾燥させ、その後適
量の有機バインダ(PVA)を添加して整粒した後、約
1〜2ton/cm2 の圧力で、直径20mm、厚さ10mmの円
柱状に成形した。この成形物を空気中または酸素雰囲気
中にて、970 〜 1380 ℃の温度範囲で約1〜2時間焼成
し、誘電体磁器組成物を得た。
【0025】得られた誘電体磁器組成物の組成比をIC
P(誘導結合プラズマ)発光分析により確認した結果、
前記組成比が原料の混合比と同じであることが分かっ
た。
P(誘導結合プラズマ)発光分析により確認した結果、
前記組成比が原料の混合比と同じであることが分かっ
た。
【0026】さらに、得られた円柱状誘電体磁器の共振
周波数4〜5GHz における比誘電率、Q値及び共振周波
数の温度係数τf (−20〜80℃)を、誘電体円柱共
振器法により測定した。なお、Q値は測定周波数により
変化するので、ほぼ一定となるfQ値により表わした。
周波数4〜5GHz における比誘電率、Q値及び共振周波
数の温度係数τf (−20〜80℃)を、誘電体円柱共
振器法により測定した。なお、Q値は測定周波数により
変化するので、ほぼ一定となるfQ値により表わした。
【0027】下記の表1に、空気中で焼結させた円柱状
誘電体磁器の測定結果を示す。
誘電体磁器の測定結果を示す。
【0028】
【表1】
【0029】以下実施例のものと、比較例のものとを比
べ、本発明に係る組成範囲外である比較例における問題
点を述べる。
べ、本発明に係る組成範囲外である比較例における問題
点を述べる。
【0030】a<4.0の場合:No9 のようにfQ値が
小さくなる。 a>5.0の場合:No.10 のようにτf が大きくなる。 B2 O3 の重量比=0の場合:焼成温度が高い。 B2 O3 の重量比が1.0を超える場合:No.8のように
fQ値が小さくなる。 このように、比較例のものでは上記のような問題点が残
る。
小さくなる。 a>5.0の場合:No.10 のようにτf が大きくなる。 B2 O3 の重量比=0の場合:焼成温度が高い。 B2 O3 の重量比が1.0を超える場合:No.8のように
fQ値が小さくなる。 このように、比較例のものでは上記のような問題点が残
る。
【0031】一方表1から明らかなように、本発明に係
る組成の範囲内のNo.1〜No.6、No.13 〜No.16 、No.20
〜21のものについては、焼成温度が1100℃以下と低く、
しかも比誘電率がεr ≧38と高く、Q値もfQ値≧1
0000と高く、すなわち誘電損失が小さく、また共振
周波数の温度係数τf もτf ≦−30〜+30 ppm /℃
と小さく安定しており、本発明の目的を達成しているこ
とが分かる。
る組成の範囲内のNo.1〜No.6、No.13 〜No.16 、No.20
〜21のものについては、焼成温度が1100℃以下と低く、
しかも比誘電率がεr ≧38と高く、Q値もfQ値≧1
0000と高く、すなわち誘電損失が小さく、また共振
周波数の温度係数τf もτf ≦−30〜+30 ppm /℃
と小さく安定しており、本発明の目的を達成しているこ
とが分かる。
【0032】また下記の表2に、酸素の含有率が約80
%である酸素雰囲気中で焼結させた円柱状誘電体磁器の
測定結果を示す。
%である酸素雰囲気中で焼結させた円柱状誘電体磁器の
測定結果を示す。
【0033】
【表2】
【0034】80%の酸素雰囲気中で焼成を行うと、大
気中での焼成に比べ全ての組織範囲内において、焼成温
度を10〜20℃低くすることが可能となり、εr も0
〜0.4上昇する。しかもfQ、τf のマイクロ波特性
を劣化させることはない。
気中での焼成に比べ全ての組織範囲内において、焼成温
度を10〜20℃低くすることが可能となり、εr も0
〜0.4上昇する。しかもfQ、τf のマイクロ波特性
を劣化させることはない。
【0035】なお、原料は上記のものに限らず、最終的
に上記酸化物になるものであれば、例えばBaTiO3
及びH3 BO3 等の他の化合物を用いることもできる。
に上記酸化物になるものであれば、例えばBaTiO3
及びH3 BO3 等の他の化合物を用いることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る誘電
体磁器組成物にあっては、組成式がBaO・aTiO2
(4.0≦a≦5.0)で示される主成分100重量部
に対し、B化合物がB2 O3 換算で0.1重量部以上〜
1.0重量部以下の割合で添加されているので、970 〜
1100℃の低い温度範囲で焼成することができる。しか
も、低温焼成によってもマイクロ波領域において、高い
比誘電率及びQ値、小さい共振周波数の温度係数を得る
ことができる。したがって、主にマイクロ波帯域におい
て使用されるレゾネータ、フィルタ、コンデンサ及び回
路基板等に広く利用することができる。また、低温で焼
成できるため、内部電極としてAu等の抵抗の小さい金
属を用いて同時に焼結させることが可能となり、高周波
用共振器、フィルタ等を大幅に小形化することができ
る。
体磁器組成物にあっては、組成式がBaO・aTiO2
(4.0≦a≦5.0)で示される主成分100重量部
に対し、B化合物がB2 O3 換算で0.1重量部以上〜
1.0重量部以下の割合で添加されているので、970 〜
1100℃の低い温度範囲で焼成することができる。しか
も、低温焼成によってもマイクロ波領域において、高い
比誘電率及びQ値、小さい共振周波数の温度係数を得る
ことができる。したがって、主にマイクロ波帯域におい
て使用されるレゾネータ、フィルタ、コンデンサ及び回
路基板等に広く利用することができる。また、低温で焼
成できるため、内部電極としてAu等の抵抗の小さい金
属を用いて同時に焼結させることが可能となり、高周波
用共振器、フィルタ等を大幅に小形化することができ
る。
【0037】また、本発明に係る誘電体磁器組成物の製
造方法にあっては、酸素雰囲気中で焼結させるので、低
温焼成によっても優れたマイクロ波特性を有する誘電体
磁器組成物を製造することができる。また、焼成温度を
300 〜 400℃低くすることができるため、製造コストを
大幅に削減することができる。
造方法にあっては、酸素雰囲気中で焼結させるので、低
温焼成によっても優れたマイクロ波特性を有する誘電体
磁器組成物を製造することができる。また、焼成温度を
300 〜 400℃低くすることができるため、製造コストを
大幅に削減することができる。
【0038】さらに、酸素雰囲気中の酸素の量を増やす
ことによって、より一層の高誘電率化及び焼成温度の低
温化を図ることもできる。
ことによって、より一層の高誘電率化及び焼成温度の低
温化を図ることもできる。
Claims (2)
- 【請求項1】 組成式が BaO・aTiO2 (4.0≦a≦5.0) で示される主成分100重量部に対し、B化合物がB2
O3 換算で0.1重量部以上〜1.0重量部以下の割合
で添加されていることを特徴とする誘電体磁器組成物。 - 【請求項2】 酸素雰囲気中で焼結させることを特徴と
する請求項1記載の誘電体磁器組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP155693A JPH06203629A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP155693A JPH06203629A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06203629A true JPH06203629A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=11504804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP155693A Pending JPH06203629A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06203629A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2107933A1 (es) * | 1994-06-24 | 1997-12-01 | Merino De La Fuente Ramiro Mau | Sistema de seleccion y sintonia de hiperfrecuencias. |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP155693A patent/JPH06203629A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2107933A1 (es) * | 1994-06-24 | 1997-12-01 | Merino De La Fuente Ramiro Mau | Sistema de seleccion y sintonia de hiperfrecuencias. |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3562454B2 (ja) | 高周波用磁器、誘電体アンテナ、支持台、誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサおよび通信機装置 | |
| JP4596004B2 (ja) | 高周波用誘電体磁器組成物、誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、及び通信機装置 | |
| JP3840869B2 (ja) | 高周波用誘電体磁器組成物、誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサおよび通信機装置 | |
| JP3744660B2 (ja) | 誘電体磁器組成物及びこれを用いた誘電体共振器 | |
| JP2515611B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JP2526701B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JP2526702B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPH0717444B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JP3598851B2 (ja) | 誘電体磁器組成物及びその製造方法とそれを用いた誘電体共振器と誘電体フィルタ | |
| JP2536225B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPH06203629A (ja) | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 | |
| JP3375450B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPH08277161A (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPH10324566A (ja) | 誘電体磁器組成物及びその製造方法とそれを用いた誘電体共振器と誘電体フィルタ | |
| JP3185528B2 (ja) | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 | |
| JP4006655B2 (ja) | マイクロ波用誘電体磁器組成物 | |
| JPH06239661A (ja) | 高周波用誘電体磁器組成物及びその製造方法 | |
| JP3376933B2 (ja) | 高周波用誘電体磁器組成物および誘電体共振器 | |
| JPH07247163A (ja) | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 | |
| JPH06279109A (ja) | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 | |
| KR100346029B1 (ko) | 저손실 고주파 유전체 조성물 및 그 제조 방법 | |
| JP4867132B2 (ja) | 高周波用誘電体磁器組成物、誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、および通信機装置 | |
| JPH06196019A (ja) | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 | |
| JP4618856B2 (ja) | 低温焼成磁器 | |
| JPH05334914A (ja) | 誘電体磁器組成物 |