JPH06206135A - 差動式同期位相装置 - Google Patents

差動式同期位相装置

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JPH06206135A
JPH06206135A JP5003195A JP319593A JPH06206135A JP H06206135 A JPH06206135 A JP H06206135A JP 5003195 A JP5003195 A JP 5003195A JP 319593 A JP319593 A JP 319593A JP H06206135 A JPH06206135 A JP H06206135A
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rotational
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speed
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速回転に対応することのできる差動式同期
位相装置の提供。 【構成】 差動式同期位相装置1は、外部より回転動力
が伝達される主軸2と、この主軸2に対して差動できる
ハーモニック減速機3と、このハーモニック減速機3に
回転動力を与える入力軸4と、ハーモニック減速機3に
よって駆動される出力軸5と、主軸2と入力軸4との回
転位相を調整するための同期位相調整機構6等より成
る。同期位相調整機構6は、ハーモニック減速機19
と、このハーモニック減速機19に回転動力を与える回
転スリーブ17と、ハーモニック減速機19によって駆
動されるドライブシャフト18とを備え、主軸2の回転
動力が、所定の減速比で減速されて回転スリーブ17に
伝達され、ドライブシャフト18の回転動力が、所定の
増速比で増速されて入力軸4に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸と出力軸との回転
位相を調整するための差動式同期位相装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハーモニック減速機を差動装
置として利用した同期位相装置がある。この同期位相装
置は、通常(入力側と出力側との回転位相を必要としな
い時)では、ハーモニック減速機の入力軸を成すウェー
ブゼネレータを停止した状態で使用し、入力側と出力側
との回転位相が必要な時には、調整用モータ等でウェー
ブゼネレータを回して使用するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の同期位相装置
は、入出力回転数がウェーブゼネレータとの相対回転数
となるため、ハーモニック減速機の入力許容回転数(1
800〜4000rpm)以下で使用することになる。
ところが、ハーモニック減速機は、高速回転時の潤滑性
に難がある(潤滑不良を生じる)ことから、高速化の制
約となっている。また、回転時に生じる遠心力の負荷が
ねじり力(入力側と出力側との間に回転位相を生じさせ
る力)として差動装置に作用することから、高速回転時
の信頼性に問題が生じる。さらには、減速機の特性とし
て、許容トルクが大きい程、許容回転数が低下する。逆
に言えば、許容回転数を上げると、許容トルクが小さく
なることから、実用的ではない。これらの点から、従来
の同期位相装置では、高速回転(例えば15000rp
m)に対応することができないという課題を有してい
た。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、そ
の目的は、高速回転に対応することのできる差動式同期
位相装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、外部より回転動力を受けて回転する主軸
と、この主軸に対して差動できる差動装置と、この差動
装置に回転動力を与える入力軸と、前記差動装置によっ
て前記入力軸の回転が減速されて駆動される出力軸と、
前記主軸と前記入力軸との回転位相を調整する同期位相
調整機構とを備えたことを技術的手段とする。また、前
記同期位相調整機構は、所定の減速比で回転速度を減速
する減速手段を介して前記主軸の回転動力が伝達される
第1回転軸と、所定の増速比で回転速度を増速する増速
手段を介して前記出力軸に回転動力を伝達する第2回転
軸とを有し、前記第1回転軸と前記第2回転軸との回転
差に応じて前記主軸と前記出力軸との回転位相を調整す
ることを技術的手段とする。
【0005】
【作用および発明の効果】上記構成より成る本発明の差
動式同期位相装置は、同期位相調整機構により主軸と入
力軸との間で回転位相が生じると、入力軸の回転が差動
装置を介して出力軸に伝達されることにより、主軸と出
力軸との間で位相回転が生じる。ここで、入力軸の回転
動力が出力軸に伝達される際に、入力軸の回転速度は差
動装置によって減速されることから、入力軸の回転トル
クより出力軸の回転トルクの方が大きくなる。従って、
必要な出力軸の回転トルクに対して入力軸の回転トルク
を小さくすることができるため、同期位相調整機構に掛
かる負荷を低減することができる。また、回転時の遠心
力によって主軸と出力軸との間に回転位相差を生じさせ
る反力が差動装置によって減衰されることから、高速回
転時の信頼性を高めることができる。また、同期位相調
整機構では、主軸の回転速度が減速されて第1回転軸に
伝達されることにより、同期位相調整機構の相対回転数
を許容回転数に設定することが可能となり、その結果、
差動式同期位相装置の許容回転数の向上を図ることがで
きる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の差動式同期位相装置の一実施
例を図1を基に説明する。図1は差動式同期位相装置の
全体断面図である。本実施例の差動式同期位相装置1
は、外部より回転動力が伝達される主軸2と、この主軸
2に対して差動できるハーモニック減速機3と、このハ
ーモニック減速機3に回転動力を与える入力軸4と、ハ
ーモニック減速機3によって駆動される出力軸5と、主
軸2と入力軸4との回転位相を調整するための同期位相
調整機構6等により構成される。主軸2は、それぞれ円
筒状を成す回転スリーブ2aと回転スリーブ2bより成
り、軸方向に締結されている。回転スリーブ2aは、軸
方向の両端外周部に配されたベアリング7を介してハウ
ジング8に回転自在に支持されている。この回転スリー
ブ2aは、その先端部にタイミングプーリ9が設けられ
ており、駆動装置(図示しない)の回転動力が、タイミ
ングプーリ9に係合するタイミングベルト10を介して
伝達される。回転スリーブ2bは、外周部に配されたベ
アリング11を介してハウジング8に締結されたフラン
ジ12に回転自在に支持されている。回転スリーブ2b
の後端面には、回転スリーブ2bと一体に回転するタイ
ミングプーリ13が締結されている。
【0007】ハーモニック減速機3(減速比R1 )は、
回転スリーブ2aの後端に締結されたサーキュラスプラ
イン(図示しない)、出力軸5の後端に締結されたフレ
クスプライン(図示しない)、および入力軸4の先端に
締結されたウェーブゼネレータを備える(図示しな
い)。入力軸4は、回転スリーブ2bの中空部に同軸状
に配されて、ベアリング14を介して回転スリーブ2b
に回転自在に保持されている。また、入力軸4の後端面
には、入力軸4と一体に回転するタイミングプーリ15
が締結されている。出力軸5は、回転スリーブ2aの中
空部に同軸状に配されて、ベアリング16を介して回転
スリーブ2aに回転自在に保持されている。
【0008】同期位相調整機構6は、回転スリーブ1
7、ドライブシャフト18、ハーモニック減速機19、
調整用モータ20、タイミングプーリ21、タイミング
プーリ22等より構成される。回転スリーブ17は、ベ
アリング23を介してハウジング8に回転自在に支持さ
れている。ドライブシャフト18は、回転スリーブ17
の中空部に同軸状に配され、ベアリング24を介して回
転スリーブ17に回転自在に保持されている。ハーモニ
ック減速機19(減速比R2 )は、回転スリーブ17の
先端に締結されたサーキュラスプライン(図示しな
い)、ドライブシャフト18に締結されたフレクスプラ
イン(図示しない)、およびカップリング25を介して
調整用モータ20に係合されたウェーブゼネレータ(図
示しない)を備える。タイミングプーリ21は、回転ス
リーブ17の後端面に締結されて回転スリーブ17と一
体に回転し、タイミングプーリ13との間で減速比i1
が得られるように、タイミングベルト26により連結さ
れている。タイミングプーリ22は、ドライブシャフト
18の後端面に締結されてドライブシャフト18と一体
に回転し、タイミングプーリ15との間で増速比i
2 {なお、i2 =i1 ×R/(R+1)}が得られるよ
うに、タイミングベルト27により連結されている。
【0009】次に、本実施例の差動を説明する。調整用
モータ20を停止した状態で、駆動装置の回転動力をタ
イミングプーリ9に伝達することにより、主軸2ととも
にタイミングプーリ9が回転する。この回転力は、タイ
ミングベルト26を介して、タイミングプーリ13から
減速比i 1 でタイミングプーリ21に伝達されて、回転
スリーブ17を回転させる。この回転スリーブ17の回
転に伴って、ハーモニック減速機19のサーキュラスプ
ラインが回転し、その結果フレクスプラインを(R+
1)/Rで増速する。これにより、回転スリーブ17と
ドライブシャフト18との間で回転差が生じるが、ドラ
イブシャフト18の回転が、タイミングベルト27を介
して、タイミングプーリ22から増速比i2 でタイミン
グプーリ15に伝達されることにより、回転スリーブ2
bと入力軸4との相対回転は0となる。これにより、出
力軸5は回転スリーブ2a(主軸2)と同期回転するこ
とになる。
【0010】その後、主軸2の回転中において調整用モ
ータ20を回転させると、回転スリーブ17とドライブ
シャフト18との間で1/Rの減速比で回転位相差が発
生する。この回転位相差は、タイミングベルト27を介
して、タイミングプーリ22から増速比i2 でタイミン
グプーリ15に伝達されて、回転スリーブ2bと入力軸
4との回転位相差となる。そして、この回転位相差がハ
ーモニック減速機3に入力されて、ハーモニック減速機
3のサーキュラスプラインとウェーブゼネレータとの間
で位相回転が生じ、この位相回転が減速比R1 でフレク
スプラインを介して回転スリーブ2a(主軸2)と出力
軸5との間の位相回転となる。
【0011】本実施例では、タイミングプーリ9を介し
て伝達された主軸2の回転が、タイミングプーリ13、
21間の減速比i1 で減速されてハーモニック減速機1
9に伝達されることにより、ハーモニック減速機19の
相対回転数を許容回転数(1800〜4000rpm)
に設定することができる。従って、差動式同期位相装置
1の許容回転数(主軸2への入力回転数)を向上するこ
とができる。また、入力軸4に伝達された回転は、ハー
モニック減速機3で減速されて出力軸5に伝達されるこ
とから、入力軸4の回転トルクより出力軸5の回転トル
クの方が大きくなる。このため、出力軸5で必要な回転
トルクに対して、入力軸4の回転トルクを小さくするこ
とができるため、ハーモニック減速機19に掛かる負荷
を低減することができる。
【0012】さらに、高速回転によって生じるタイミン
グベルト26、27等の回転方向の振動は、ハーモニッ
ク減速機3の減速比R1 により緩和される。また、回転
時に生じる遠心力の負荷が主軸2と出力軸5との間で回
転位相差を生じさせるねじり力として出力軸5に掛かる
時に、そのねじり力が入力軸4に伝わる際に、ハーモニ
ック減速機3の減速比に応じて減衰されるため、高速回
転時の信頼性を高めることができる。なお、ハーモニッ
ク減速機3は、回転スリーブ2bと入力軸4との回転位
相差が入力回転数となり、相対回転数が低いことから、
通常のグリス潤滑等で十分に対応することができる。従
って、ハーモニック減速機3は、負荷に応じて許容トル
クの大きな機種を選択することができる。これらの結
果、低振動、高速回転の差動式同期位相装置1を実現す
ることができる。
【0013】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
2はフェーシングユニットの先端側断面図、図3は刃物
台ユニットの正面図である。本実施例では、フェーシン
グユニット28の回転スリーブ29と送り軸30との回
転位相差を設ける手段として、本発明の差動式同期位相
装置を用いるものである。フェーシングユニット28
は、円筒形状を成す回転スリーブ29が、ベアリング3
1を介してハウジング32に回転自在に保持され、送り
軸30が、回転スリーブ29の中空部に同軸状に配され
て、軸受33を介して回転スリーブ29に回転自在に保
持されている。回転スリーブ29の端部には面板34が
固定され、この面板34上に刃物台ユニット35が設け
られている。そして、刃物台ユニット35には、刃物台
36が面板34の径方向に摺動自在に保持されている。
刃物台36は、図3に示すように、その側面にラック3
7を有し、このラック37が送り軸30の頭部に形成さ
れたピニオン38と係合されている。
【0014】上記の回転スリーブ29は、図示しない回
転駆動モータにより回転駆動され、送り軸30は、図示
しない送り軸30駆動モータにより、回転スリーブ29
と同期して回転駆動される。ここで、本発明の差動式同
期位相装置を用いて回転スリーブ29の回転と送り軸3
0の回転との間に回転位相差を設けることにより、刃物
台36は、刃物台ユニット35上を面板34の径方向に
移動することができ、所定の回転位相差を設定すること
で、刃物台36の位置決めを行うことができる。なお、
差動式同期位相装置に使用される調整用モータにサーボ
モータ等を使用することにより、刃物台36を精密(±
0.01以下)に位置決めすることが可能である。
【0015】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
4はフェーシングユニット28に使用される刃物台ユニ
ット35の正面図、図5は図4のA−A断面図である。
本実施例は、上記第2実施例で説明したフェーシングユ
ニット28を高速回転(10000rpm前後)で使用
した場合に生じる刃物台36の送りの直線性(リニアリ
ティ)精度の低下を解決するものである。なお、以下の
説明で、第2実施例と部品名称が同一の場合は、同一の
番号を付す。刃物台ユニット35の中心には、送り軸3
0が突出されて、その突出端部にピニオン38が形成さ
れている。また、刃物台ユニット35のピニオン38を
挟む両側には、平行な摺動溝39が形成されている。そ
して、摺動溝39には、両側にラック37(37a、3
7b)を形成した一対のラック部材40が摺動可能に支
持されて、内側のラック37aがピニオン38と噛み合
わされている。ラック部材40には、刃物である超硬チ
ップ41を固定した一対の刃物台36がピニオン38に
対して対称位置に載置固定されており、この刃物台36
が、ピニオン38の回転によって面板34の径方向に移
動し、互いに接近したり離れたりする。
【0016】ピニオン38の中心を通って摺動溝39と
直角に交わる直線x上には、ラック部材40の外側のラ
ック37bに噛み合うアイドルピニオン42が配置され
ている。さらに、刃物台ユニット35には、このアイド
ルピニオン42の外側に、摺動溝39と直交する移動溝
43が形成されている。この移動溝43内には、それぞ
れバランスウェイト44が移動自在に配置されている。
このバランスウェイト44は、長円形を成して、その円
弧部がそれぞれ移動溝43に摺接し、アイドルピニオン
42に設けられた偏心ピン45に連結されている。この
偏心ピン45は、ピニオン38の回転中心に対して対称
位置に位置し、それぞれ直線xに対して刃物台36と反
対方向に位置する。バランスウェイト44は、ピニオン
38の回転によりラック部材40を介してアイドルピニ
オン42が回転すると、面板34の径方向に移動して、
互いに接近したり離れたりする。なお、刃物台ユニット
35には、図5に示すように、カバー46が設けられて
ボルト47(図4参照)により固定されている。
【0017】次に、上記構成のフェーシングユニット2
8の差動について説明する。回転スリーブ29が回転駆
動されると、刃物台ユニット35の刃物台36およびラ
ック部材40が回転中心から離れる方向にそれぞれ遠心
力F1 が作用する。この遠心力F1 は、ラック部材40
を介してピニオン38に伝わり、送り軸30を回転させ
る力として作用する。一方、遠心力F2 が作用するバラ
ンスウェイト44は、移動溝43内を移動して回転中心
から離れようとする。この遠心力F2は、アイドルピニ
オン42の偏心ピン45に作用して、F2 ×y(y:直
線xに対する偏心ピン45の偏心量)のトルクでアイド
ルピニオン42を回転させようとする。この回転方向
は、偏心ピン45の前記した配置位置により、ピニオン
38の回転方向とは逆方向となり、遠心力F1 により刃
物台36が移動してピニオン38が回転しようとして
も、アイドルピニオン42に作用する前記F2 ×yのト
ルクが対抗力として作用する。従って、適当な重量のバ
ランスウェイト44を設定することにより、ピニオン3
8、即ち送り軸30の回転を阻止することができる。
【0018】また、回転スリーブ29に対する送り軸3
0の回転位相差を生じさせ、刃物台36を回転中心方向
に移動させて互いに接近させると、刃物台36に作用す
る遠心力は小さくなる。この時、ピニオン38の回転が
ラック部材40を介してアイドルピニオン42に伝わ
り、アイドルピニオン42が回転して偏心ピン45の直
線xに対する偏心量yが少なくなることにより、バラン
スウェイト44の発揮する対抗力も小さくなる。つま
り、回転駆動中に送り軸30を回転スリーブ29と非同
期に回転して、刃物台36を刃物台ユニット35上の任
意の位置に位置決めした場合、遠心力が作用して刃物台
36が移動するのを阻止する対抗力が一定の比率でバラ
ンスウェイト44により発揮される。従って、刃物台3
6の位置に応じて作用する遠心力および前記F2 ×yの
対抗力等を設定し、これらを見込んだ刃物台36の位置
決め制御をすることにより、刃物台36の径方向の移動
を阻止し加工誤差を可及的に少なくすることができる。
【0019】なお、この実施例では、円形のアイドルピ
ニオン42を用いたが、非円形、例えば楕円形のアイド
ルピニオン42を用いることにより、さらに精密に対抗
力を設定することができ、刃物台36の直線性(リニア
リティ)を高めることが可能となる。そして、回転駆動
時の遠心力による刃物台36の径方向の移動を、作用す
る遠心力に基づいてバランスウェイト44が発揮する対
抗力により阻止することから、高速回転が可能となると
ともに、刃物台36の送り移動量を高精度に制御するこ
とのできるフェーシングユニット28を提供することが
できる。以上の様な高速回転可能で高精度なフェーシン
グユニット28の回転位相差を設ける手段として、本発
明を利用することが可能である。
【0020】次に、本発明の第4実施例を説明する。図
6は、チャックユニットの先端側断面図である。本実施
例では、チャックユニットに使用される同期位相調整機
構に本発明を適用するものである。本実施例のチャック
ユニット48は、円筒形状を成す回転スリーブ49と、
この回転スリーブ49の中空部に同軸状に配されて、捩
じれ力を蓄えることのできるトーションバー50と、ト
ーションバー50の捩じれ力が伝達されて、ワーク51
(工作物や工具等)の脱着を行うチャック機構52と、
回転スリーブ49の回転に同期してトーションバー50
を回転駆動し、且つその回転位相を変化させることので
きる同期位相調整機構(図示しない)により構成され
る。
【0021】回転スリーブ49は、両端外周部に配され
たベアリング53を介してハウジング54に回転自在に
保持されている。その回転スリーブ49の先端側(図6
左側)内周部には、メタル軸受55を介してスクロール
ホルダ56が回転自在に保持され、そのスクロールホル
ダ56の後端部とトーションバー50の先端部とがスプ
ライン結合されている。回転スリーブ49の先端面に
は、円盤状を成す面板57が図示しないボルトによって
締結され、その面板57上には、駆動ピン58を備えた
マスタージョー59が配されている。このマスタージョ
ー59は、駆動ピン58が面板57に形成された3か所
の溝(図示しない)に案内されながら移動することで、
それぞれ面板57上を径方向に摺動可能に設けられてい
る。
【0022】また、スクロールホルダ56の先端面に
は、図7(図6のB視図)に示すように、径方向に傾斜
したカム溝60が3か所形成されており、このカム溝6
0にマスタージョー59の駆動ピン58が嵌合されてい
る。従って、面板57とスクロールホルダ56との間に
回転位相が生じると、駆動ピン58がカム溝60との係
合に伴って径方向に移動することから、マスタージョー
59が面板57上を径方向に摺動することになる。な
お、駆動ピン58は、ボルト61によってマスタージョ
ー59に締結されている。マスタージョー59の先端面
側には、ワーク51を掴むためのトップジョー62(図
7参照)がボルト63により締結されている。なお、上
記のチャック機構52は、スクロールホルダ56、面板
57、マスタージョー59、トップジョー62等より構
成されている。
【0023】次に、本実施例の作用を説明する。同期位
相調整機構を介して回転スリーブ49とトーションバー
50との間に回転位相差を持たせ、マスタージョー59
を面板57上で径方向(中心方向)に摺動させることに
より、トップジョー62を介してワーク51をチャック
する。チャック後、さらに回転位相を大きく変化させる
ことにより、トーションバー50に捩じれが生じ、その
捩じれ力がチャック力として伝達される。このチャック
力は、トーションバー50の捩じれ量に比例するため、
容易に任意のチャック力を得ることができる。この様
に、同期位相調整機構に本発明を利用することにより、
高速回転でのノンストップチャックが可能となり、さら
に同期位相調整用モータにサーボモータを使用すること
により、回転数に比例して位相のずれ量を増し、遠心力
によるチャック力の低下をキャンセルすることが可能で
ある。そして、上記のチャックユニット48を両面加工
用のNC旋盤に組み込むことにより、高速回転(主軸を
停止することなく)でチャックスピンドル間のワーク5
1のつかみ替えが可能となる。この時、チャック、アン
チャックの確認をサーボモータのパルス数で確認するこ
とにより、瞬時(0.1〜0.2秒)につかみ替えを行
うことができる。
【0024】次に、本発明の第5実施例を示す。図8
は、静止形コレットチャックを採用するチャックユニッ
ト48の断面図である。なお、上記第4実施例と同様の
機能(または名称)を有する部品は、第4実施例と同一
の番号を付す。本実施例のチャックユニット48は、ベ
アリング53を介してハウジング54に回転自在に支持
された回転スリーブ49の軸芯部に、トーションバー5
0とドローバー64とが配されている。ドローバー64
は、トーションバー50に軸方向に摺動自在に保持さ
れ、後端側(図8右側)に固着された回り止めピン65
が、回転スリーブ49の内周面に形成された溝66と軸
方向に摺動自在に係合されている。ドローバー64の先
端部にはコマ67が締結されている。回転スリーブ49
の先端面には、ボルト68を介して筒状のホルダ69が
締結され、そのホルダ69の内周部には、スリーブ70
が軸方向に摺動自在に保持されている。スリーブ70の
内部には、ワーク51を脱着するためのコレット71が
配されており、スリーブ70の先端側内周に形成された
テーパ面とコレット71の外周に形成されたテーパ面と
が係合されている。また、ホルダ69の先端外周部には
キャップ72が締結されている。なお、図8の右側に
は、本発明を利用した同期位相調整機構が具備されてお
り、回転スリーブ49に対して、トーションバー50を
同期して回転駆動したり、回転位相を変化させたりする
ことができる。
【0025】上記構成を成すチャックユニット48は、
同期位相調整機構により、回転スリーブ49とトーショ
ンバー50との間に回転位相差を持たせることでドロー
バー64が軸方向に移動する、このドローバー64の移
動に伴って、コレット71がスリーブ70に対してテー
パ面を摺接し、コレット71の先端部が径方向に変位す
ることにより、ワーク51の脱着が可能となる。この様
に、トーションバー50を介してドローバー64を軸方
向に駆動する構造としたことにより、本実施例の静止形
コレットチャック以外でも、例えば、図9に示す様な楔
形チャック73、または、クランク形チャック、コンペ
ンセーティング形チャック、楔形3爪ホローチャック、
ドローダンチャック、パワーチェンジチャック等のパワ
ーチャック類を採用することができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る差動式同期位相装置の全体断
面図である。
【図2】第2実施例に係るフェーシングユニットの先端
側断面図である。
【図3】第2実施例に係る刃物台ユニットの正面図であ
る。
【図4】第3実施例に係る刃物台ユニットの正面図であ
る。
【図5】第4図のA−A断面図である。
【図6】第4実施例に係るチャックユニットの先端側断
面図である。
【図7】図6のB視図である。
【図8】第5実施例に係るチャックユニットの断面図で
ある。
【図9】第5実施例に係るチャックユニットの変形例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 差動式同期位相装置 2 主軸 3 ハーモニック減速機(差動装置) 4 入力軸 5 出力軸 6 同期位相調整機構 17 回転スリーブ(第1回転軸) 18 ドライブシャフト(第2回転軸)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部より回転動力を受けて回転する主軸
    と、 この主軸に対して差動できる差動装置と、 この差動装置に回転動力を与える入力軸と、 前記差動装置によって前記入力軸の回転が減速されて駆
    動される出力軸と、 前記主軸と前記入力軸との回転位相を調整する同期位相
    調整機構とを備えた差動式同期位相装置。
  2. 【請求項2】前記同期位相調整機構は、 所定の減速比で回転速度を減速する減速手段を介して前
    記主軸の回転動力が伝達される第1回転軸と、所定の増
    速比で回転速度を増速する増速手段を介して前記出力軸
    に回転動力を伝達する第2回転軸とを有し、前記第1回
    転軸と前記第2回転軸との回転差に応じて前記主軸と前
    記出力軸との回転位相を調整することを特徴とする請求
    項1記載の差動式同期位相装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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