JPH06206231A - 耐擦傷性透明部材の製造方法 - Google Patents

耐擦傷性透明部材の製造方法

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JPH06206231A
JPH06206231A JP5258554A JP25855493A JPH06206231A JP H06206231 A JPH06206231 A JP H06206231A JP 5258554 A JP5258554 A JP 5258554A JP 25855493 A JP25855493 A JP 25855493A JP H06206231 A JPH06206231 A JP H06206231A
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mold
scratch
transparent film
transparent
resin
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JP5258554A
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English (en)
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Kazuhiro Matsumura
和浩 松村
Masato Matsumoto
正人 松本
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3052Windscreens

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】シロキサン系または多官能系アクリレート系の
耐擦傷性表面硬化剤による表面硬化層を被覆した透明フ
ィルムを雄型と雌型の間に配設し、型閉めを開始し、該
型閉めを途中で一時停止させるかまたは型閉め速度を3
0mm/sec以下にした状態で、雄型と雌型のクリア
ランスが(C+7)mm〜(C+0.1)mmの間で透
明フィルムと雄型または雌型の間に熱可塑性透明樹脂を
供給し、次いで型閉めして賦形を行う耐擦傷性透明部材
の製造方法。 【効果】貼合成形中、透明フィルムに熱変形が発生せ
ず、効率よい耐擦傷性透明部材の製造が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐擦傷性透明部材の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリエステル樹脂、アセテート樹脂等の透明
樹脂はガラスに比べて、軽量かつ衝撃強度に優れている
ので、グレージング、間仕切り、スカイドーム、サンル
ーフ、カーポート、側板、ドアー、サイジング材等の建
材用途、光ディスク、レンズ、メガネ等の光学用途、車
輌用窓ガラス、ヘッドランプ・レンズおよびランプ・カ
バー、リアパネル、ピラー、メーターカバー等の車輌用
途、AV機器銘板およびカバー、CRT装置全面板、照
明器具カバー、自販機全面カバー等の電気部品、工業部
品や表示板、インテリア、ディスプレー等の装飾品、さ
らに雑貨などの各種の透明部材として広く用いられ、一
般的には、射出成形、真空成形等によって所望の形に賦
形して使われることが多い。
【0003】しかし、射出成形法による場合には、型締
め圧を高くする必要があるため装置が大掛かりになるの
で大面積の製品を加工するのには適しておらず、また真
空成形による場合には、複雑な形状の製品は難しく、真
空成形した後トリミングする必要がありトリミング・ロ
スがコスト・アップ要因になるなどの問題がある。
【0004】更に、このような成形法により得られた透
明部材はその表面の耐摩耗性に劣るため、使用中の接
触、衝撃、引っ掻きなどの作用によって美観が損なわれ
るという問題があり、このため成形後表面硬化層を設け
て耐擦傷性を改良しているが、この方法では工程数が増
えコスト・アップ要因となる。
【0005】かかる問題点を解決するための方法とし
て、たとえば、特開昭60−210432号、特開昭6
1−5943号等に示されるような、あらかじめ硬化剤
を塗布したポリカーボネイトフィルムまたはシートを装
着した金型に、透明樹脂を射出することによって透明樹
脂に硬化剤被覆シートもしくはフィルムを貼合せしめる
方法が知られている。
【0006】しかし、このような方法の場合には、成形
体の耐擦傷性は向上するが、射出圧力が高いため、表皮
層となるポリカーボネートフィルムが貼合成形中に熱変
形を起こすという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
本発明者らは比較的低い型閉め圧でしかも複雑形状ある
いは大面積品でも容易に製造可能であり、更には熱変形
などを生じることなく、耐擦傷性に優れた透明フィルム
を貼合した透明部材を製造すべく検討の結果、本発明に
至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(イ)雄型(2)と雌型(1)の間に表面硬化層を被覆
した透明フィルム(3)を配設する第一工程、(ロ)雄
型(2)と雌型(1)の型閉めを開始し、該型閉め動作
を途中で一旦停止させ るかまたは型閉め速度を30m
m/sec以下にした状態で、雄型(2)と雌型(1)
のキャビティークリアランス(a)が(C+0.1)m
m〜(C+7)mmであるとき に該透明フィルム
(3)と雄型(2)もしくは雌型(1)との間に熱可塑
性透明溶融樹 脂(4)を供給する第二工程(但し、C
は賦形完了時のキャビティークリアランス)、(ハ)雄
型(2)と雌型(1)をキャビティークリアランス
(C)になるまで型閉めして賦形を行う第三工程、から
なることを特徴とする耐擦傷性透明部材の製造方法であ
る。
【0009】以下、図面に基づいて、本発明の方法を説
明する。
【0010】図1〜図4は本発明の方法を示す装置例の
縦の断面図である。基本的には雌型(1)と雄型(2)
および熱可塑性透明樹脂を可塑化溶融して供給する樹脂
供給装置(図示せず)ならびに周辺装置から構成され
る。
【0011】前記のような装置を用いて次に例示される
ように実施する。 第一工程 型閉め可能な雄型(2)と雌型(1)の間に表面硬化層
を被覆した透明フィルム(3)を連続シートの状態また
は適切な方法で切断した状態で配設する。(図1) 第二工程 雄型を降下させて雄型(2)と雌型(1)の型閉めを開
始し、その型閉め動作を途中で停止させるかまたは型閉
め速度を30mm/sec以下にして、雄型(2)と雌
型(1)のキャビティークリアランス(a)が(C+
0.1)mm〜(C+7)mmのときに透明フィルムと
雌型(1)との間に雌型(1)内に設けた樹脂通路(図
示せず)を通じて熱可塑性透明溶融樹脂(4)を供給す
る。但し、Cは賦形完了時のキャビティークリアランス
である。(図2) 第三工程 さらに雄型(2)を降下させて、雌、雄両金型のキャビ
ティークリアランスが賦形完了時のキャビティークリア
ランス(C)になるまで型閉めすることにより、透明フ
ィルム(3)と熱可塑性透明樹脂(5)が一体となって
成形が完了して耐擦傷性透明部材を得る。(図4) 本発明において、賦形完了時のキャビティークリアラン
ス(C)は、透明フィルム(3)と熱可塑性透明樹脂
(5)を圧縮し賦形を完了させたときのキャビティーク
リアランスである。
【0012】本発明の第二工程における熱可塑性透明溶
融樹脂(4)の供給は雄型(2)と雌型(1)のキャビ
ティークリアランス(a)が(C+0.1)mm〜(C
+7)mmのときに行われれば良い。キャビティークリ
アランスが(C+7)mmより大きいと、熱可塑性透明
溶融樹脂の表面が冷却され、自由収縮して表面が凹凸に
なりやすく、これが透明フィルム(3)に転写されて凹
凸を発生させる。
【0013】キャビティークリアランスが(C+0.
1)mmより小さいと、溶融樹脂の供給口付近に過度の
熱と樹脂圧を与え、該供給口付近で透明フィルム(3)
がくぼんだり、凹凸となったりする等の不良現象が起こ
りやすくなる。本発明ではキャビティークリアランス
(a)を(C+7)mm〜(C+0.1)mmの間に確
実にコントロールし、かつ、雄・雌金型の型閉め動作を
一時停止させた状態か、または、型閉め速度を30mm
/sec以下とした状態で、熱可塑性透明溶融樹脂
(4)を透明フィルムと雄型または雌型の間に供給す
る。
【0014】この方法により、供給される樹脂は図3に
示すように絞り出されるように外側に拡がっていき、供
給口付近に集中的に熱が与えられることが緩和され、透
明フィルムの外観を良好に保つことができる。型閉め速
度が30mm/secより大きくなると、供給口付近で
透明フィルムに過度の圧力を加えることになるため、透
明フィルムの外観を損ねやすくなる。型閉め速度は0.
1〜20mm/secで行うのが好ましい。
【0015】第二工程で型閉め動作を一時停止させた状
態で熱可塑性透明溶融樹脂を供給する場合は、それに続
く第三工程における成形の型閉めは、溶融樹脂の供給の
終了前あるいは終了と同時に開始するのが特に好まし
い。
【0016】なお、熱可塑性透明溶融樹脂を金型内に設
けた樹脂通路(8)を介して、金型キャビティー内に供
給する場合、供給口(ゲート部と称する)の位置は特に
制限を受けるものではなく、製品のデザインに応じて自
由に設計することが出来る。ゲート数は1つであっても
よいし、また複数個であってもよい。
【0017】本発明の透明部材の場合、外観が重要視さ
れることが多いので、製品形成部分と非製品形成部分を
有する金型を用い、ゲート部を非製品形成部分に設ける
のが好ましい結果をもたらす。なお製品部とは、成形品
のうち製品として供される部分をいい、非製品部とは、
成形品のうち製品としては役立たない部分であって、使
用時には切除されたり、裏面に隠れてしまう部分をい
う。
【0018】賦形には、投影面積の大きな大型製品が適
している。
【0019】熱可塑性透明樹脂には、その使用目的、要
求性能に応じ種々の種類の材料を使用することができ
る。
【0020】具体的には、アクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アセテート樹脂など
が挙げられる。このうち、アクリル系樹脂は、透明性、
表面光沢、耐候性などの点で優れた特性を示すので特に
好適に使用される。
【0021】アクリル系樹脂としては、汎用アクリル
材、耐衝撃アクリル材、耐熱性アクリル材などが挙げら
れる。
【0022】汎用アクリル材としては、メチルメタクリ
レートを主成分とする重合体が一般的であり、該重合体
としてはメチルメタクリレート単独重合体や、メチルメ
タクリレートにメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ートなどの炭素数1〜8個のアルキル基のアルキルアク
リレートなどの共重合成分を15%以下の含有量で共重
合させた共重合体が挙げられる。
【0023】耐衝撃アクリル材とは、メチルメタクリレ
ートにブタジエン、置換ブタジエン、アルキル基が1〜
8個のアルキルアクリレートの重合体などのゴム成分を
共重合させることにより耐衝撃性を付与したものであ
る。
【0024】耐熱性アクリル材としては、メチルメタク
リレートとα−メチルスチレン、無水マレイン酸、N−
置換マレイミドなどのビニル系モノマー等とを共重合さ
せたものやグルタル酸、グルタルイミドなどの環構造を
導入したものが使用される。
【0025】本発明に使用される透明フィルムには、ア
クリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、AS
樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル
樹脂、アセテート樹脂などの透明フィルムが挙げられ
る。このうち、アクリル系樹脂は、透明性、表面光沢、
耐候性などの点で優れた特性を示すので特に好適に使用
される。
【0026】透明フィルムはT−ダイ押し出しまたはイ
ンフレーション成形によって製造される厚み0.05m
m〜1mmのものが使用され、好ましくは、0.1mm
〜0.3mmの厚みの透明フィルムが好適に使用され
る。フィルム厚みが0.05mm未満になると、熱可塑
性透明溶融樹脂を供給の際、透明フィルムに皺が入り易
くなり、一方フィルム厚みが1mmを越えると、芯材と
なる熱可塑性透明溶融樹脂を供給、賦形する際透明フィ
ルムの剛性による戻り(スプリング・バック)のため賦
形が困難になる。上記スプリング・バックを回避するた
め、あらかじめ透明フィルムを加熱、成形した後、熱可
塑性透明溶融樹脂を供給、賦形する方法も考えられる
が、製造工程が複雑になり、コストアップ要因になる。
【0027】透明フィルムにはシロキサン系または多官
能アクリル系表面硬化剤を塗布するが、シロキサン系表
面硬化剤には、アルコキシシランまたは置換アルコキシ
シラン化合物の加水分解物などを挙げることができる。
【0028】具体的にはUSP3451838号、特開
昭48−26221号、特開昭48−56230号、特
開昭48−84878号、特開昭50−40674号、
特開昭50−69184号、特開昭50−78639
号、特開昭50−143822号、特開昭51−234
3号、特開昭52−52931号、特開昭53−111
336号、特公昭47−3709号、特公昭47−32
416号、特公昭50−28446号、特公昭51−2
343号、特公昭55−40631号、特公昭56−1
8625号、特公昭56−39631号等で例示される
ように、アルコキシシラン、置換アルコキシシランなど
のシリコンファンクショナルシラン化合物や不飽和基、
エポキシ基、アミノ基、メルカプト基などの官能基を有
するアルコキシシラン化合物などに水、アルコール、酸
触媒などを加えて加水分解、縮合反応させて得られるシ
ロキサン化合物である。
【0029】多官能アクリレート系表面硬化剤は1分子
中に2個以上のアクリロイルオキシ基またはメタクリロ
イルオキシ基を含有した多官能アクリレート系表面硬化
剤であり、特開昭50−82713号、特開昭50−1
10477号、特開昭54−113693号、特開昭5
5−69670号、特開昭56−861号、特開昭56
−122840号、特開昭58−87117号、特開昭
58−101121号、特開昭58−129018号、
特開昭63−68642号、特開昭63−168419
号、特開平1−174515号公報などに記載されてい
るもの等が挙げられる。
【0030】透明フィルムへの塗布方法としては、刷毛
塗り、スプレー塗装、ディッピング塗装、ロールコート
など種々の公知の方法を取ることが出来るが、この内ロ
ールコートが最も好適に使用される。上記表面硬化剤を
熱または紫外線によって硬化させる条件は表面硬化剤の
種類や透明フィルムの機械的性質、耐熱性等を考慮して
設定する。
【0031】透明フィルム(3)の使用に当たっては、
透明フィルムの引張り応力、伸びを調整するため、供給
に先立って予備加熱を全面または一部行ってもよい。ま
た、雌型(1)と雄型(2)の上下関係、型閉め方向は
自由に選択でき、さらに、熱可塑性透明溶融樹脂(4)
は雄型(2)側から供給してもよいし、雌型(1)側か
ら供給してもよい。
【0032】また、透明フィルムの雄型(2)と雌型
(1)との間でのセットは型外での支持機構を用いて行
ってもよいし、型の周辺部に設けたセットピン(7)ま
たはクランプ機構を用いて行ってもよい。
【0033】また、製品形状によっては透明フィルム
(3)は下金型上に単に載置するだけでもよく、この
時、透明フィルム(3)の支持力は、雄型(2)と雌型
(1)のシャークリアランス(b)を0.1〜1.0m
m程度にすることにより制御することが出来る。以下、
実施例によって、本発明をさらに具体的に説明する。
【0034】(評価方法) (1)表面硬度 #1000のスチールウールでこすって耐擦傷性を評価
した。 A:強くこすっても傷が付かない。 B:強くこすると僅かに傷が付く。 C:軽くこすると僅かに傷が付く。 D:軽くこすっても著しく傷が付く。 (2)密着性(クロスカット剥離テスト) カッターナイフを使って、1mm間隔で基材に達する被
膜切断線をそれぞれ11本入れて1mmの升目を100
個作り、その上にセロハンテープを貼り付け、急に剥が
す。このセロハンテープ剥離操作を同一個所で3回行
い、剥離しなかった目数で密着性の大きさを表した。 (3)耐久性(温水浸漬テスト) 80℃の温水に200時間漬けた後サンプルを取りだ
し、上記クロスカット剥離テストを行い、密着性を評価
する。 (4)ソリ 透明部材を平板の上に置き、上から押さえた時に、浮き
上がる高さのうち、最も大きな数字で表した。
【0035】A シロキサン系表面硬化剤の調製 (1)シロキサン化合物の合成 還流冷却器のついた加水分解容器にイソプロピルアルコ
ール68g、四エトキシ珪素38gとメチルトリエトキ
シ珪素72gを仕込み、混合溶解し、さらに0.05規
定塩酸水溶液36gを加えて溶液を撹拌しながら5時間
加熱、還流し共加水分解を行った。反応後、室温まで冷
却して共加水分解物を得た。 (2)表面硬化剤の調製 上記シロキサン化合物100部にn−ブタノール40重
量部、酢酸40重量部、キシレン20重量部を加えて溶
解させ、酢酸ソーダ0.4重量部、日本ユニカー社製界
面活性剤NUCシリコンY7006を0.2部添加、溶
解させてシロキサン系表面硬化剤を調製した。
【0036】B 多官能アクリレート系表面硬化剤の調
製 (1)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの合
成 撹拌機、温度計、水分離器を備え付けた1リットルのガ
ラス製反応器にジペンタエリスリトール127g、アク
リル酸259g、混合溶媒(ベンゼン/シクロヘキサン
=2/1)127g、硫酸6.3g、硫酸銅0.51
g、ハイドロキノン・モノメチルエーテル0.03gを
仕込んだ。撹拌と空気吹き込みを行いつつ、還流下で反
応を行い、留出する有機溶媒、水共沸混合物を水と分離
し、有機溶媒は反応系に返すようにして反応させ、水5
2ccを流出、除去した。次に反応液を冷却し、混合溶
媒(ベンゼン/シクロヘキサン=2/1)254gを加
え、濃度10%の苛性ソーダ水溶液で中和した後分離
し、10%の食塩水で洗浄した。ついで油層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、50〜60℃で減圧下で混合溶
媒を除き、釜残としてジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート271gを得た。この粘度は9410cps
(25℃)で、エステル価は552(理論値582.
5)であった。
【0037】(2)多官能ウレタンアクリレートの合成 撹拌機、温度計、滴下ロートを備えた1リットルのガラ
ス製反応器にトリメチロールプロパン・ジアクリレート
242g、ハイドロキノン・モノメチルエーテル0.2
5gを入れ、温度を60℃に保ち2,4−トリレンジイ
ソシアネート85gを1時間掛けて滴下した。滴下後1
時間撹拌を行い、さらにジブチル錫・ジアセテート0.
05gを添加してさら に2時間反応を続けて反応を完
結させ、多官能ウレタンアクリレート325gを得た。
該多官能ウレタンアクリレートのイソシアネート含有率
は0.03%であった。
【0038】(3)多官能アクリレート系表面硬化剤の
調製 前記の方法で調製したジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート250、多官能ウレタナクリレート250g
をキシレン467g/酢酸ブチル292g/ジアセトン
アルコール175gに溶かし、光増感剤として1−ヒド
ロキシ・シクロヘキシル・フェニルケトン7.5gを加
えて充分に混合して多官能アクリレート表面硬化剤を調
製した。
【0039】C シロキサン系表面硬化剤を被覆した透
明フィルムの調整 T−ダイ法により、住友化学工業(株)製耐衝撃アクリ
ル材スミペックスHT−55Xを押出し成形して0.1
5mmの押出しフィルムを製造し、次いでロールコータ
ーにより上記Aのシロキサン系表面硬化剤を塗布して風
乾後一旦巻き取る。次に80℃の加熱炉に3時間入れ、
熱硬化反応を完結させ、シロキサン系表面硬化剤を被覆
した透明フィルムを得た。
【0040】D 多官能アクリレート系表面硬化剤を被
覆した透明フィルムの調整 シロキサン系表面硬化剤を多官能アクリレート系表面硬
化剤に代えた以外は上記Cと同様の方法で多官能アクリ
レート系表面硬化剤を塗布し、風乾した後、高圧水銀灯
(アイグラフィックス社製、アイキュアーUEO21−
403C,500V、H02−L41(2)を用いて2
50mmの距離から120Wで5秒間紫外線を照射し、
表面硬化被膜を形成させ、多官能アクリレート系表面硬
化剤を被覆した透明フィルムを調整した。
【0041】
【実施例】
実施例1 図5に示すような厚み3mmの自動車用グレージング部
材を、下金型の非製品形成部分に熱可塑性透明溶融樹脂
供給口を持つ金型を使用して得る。熱可塑性透明樹脂と
して住友化学工業(株)製ポリメチルメタクリレート樹
脂スミペックスMH(メルトフローレート2.0g/1
0分)、透明フィルムとして上記Cのシロキサン系表面
硬化剤による表面硬化層を被覆した透明フィルムを用い
て、図1〜図4で説明した方法によって、耐擦傷性車両
用グレージング部材を下記の条件で賦形した。上記透明
部材は、破れ、皺がなく、外観が良好なものであった。
表面硬度はAと良好な耐擦傷性を示した。該硬化被膜の
クロスカット密着性は100/100と良好であり、温
水浸漬テスト後でも密着性は変わらなかった。成形品の
ソリは1mm以下であった。 樹脂温度 260℃ 金型温度 60℃ 供給開始時のキャビティークリアランス 7m
m 賦形完了時のキャビティークリアランス 3m
m 型閉め速度 10m
m/sec
【0042】比較例1 実施例1と同じ樹脂を用い、樹脂温度、金型温度を同一
の条件にして従来の射出成形用金型を使って、成形品を
得たが、ゲート付近で皺が入り、外観不良となった。ま
た、該成形品のソリは4mmであり、実施例1の1mm
以下に比べて大きくなった。
【0043】実施例2 透明フィルムとして上記Dの多官能アクリレート系表面
硬化剤による表面硬化層を被覆した透明フィルムを用い
て、実施例1と同一の条件でグレージング部材を得た。
表面硬度はAと良好な耐擦傷性を示した。該硬化被膜の
クロスカット密着性は100/100と良好であり、温
水浸漬テスト後でも密着性は変わらなかった。
【0044】比較例2 実施例2と同じ樹脂を用い、樹脂温度、金型温度を同一
の条件にして従来の射出成形用金型を使って、成形品を
得たが、ゲート付近で皺が入り、外観不良となった。ま
た、該成形品のソリは4mmであり、実施例1の1mm
以下に比べて大きくなった。
【0045】実施例3 芯材樹脂としてローム・アンド・ハース(株)製アクリ
ルイミド系樹脂KAMAX T−240、透明フィルム
として上記Cのシロキサン系表面硬化剤による表面硬化
層を被覆した透明フィルムを用いて、図1〜図4で説明
した方法によって、耐擦傷性車両用グレージング部材を
下記の条件で賦形した。上記部材は、破れ、皺がなく、
外観が良好なものであった。表面硬度はAと良好な耐擦
傷性を示した。該硬化被膜のクロスカット密着性は10
0/100と良好であり、温水浸漬テスト後でも密着性
は変わらなかった。 樹脂温度 280℃ 金型温度 80℃ 供給開始時のキャビティークリアランス 8m
m 賦型完了時のキャビティークリアランス 3m
m 型閉め速度 10m
m/sec
【0046】比較例3 実施例3と同じ樹脂を用い、樹脂温度、金型温度を同一
の条件にして従来の射出成形用金型を使って、成形品を
得たが、ゲート付近で皺が入り、外観不良となった。該
成形品の光学的歪みを見るため、クロスニコル式偏光子
に掛けて観察した。実施例3に比べて、偏光の度合いは
大きく観察された。 また、該成形品のソリは4mm
と、実施例1の1mm以下に比べて大きくなった。
【0047】
【発明の効果】本発明によって、耐擦傷性透明部材を効
率良く生産することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス成形金型の縦断面図である。
【図2】本発明のプレス成形金型の縦断面図である。
【図3】本発明のプレス成形金型の縦断面図である。
【図4】本発明のプレス成形金型の縦断面図である。
【図5】自動車用グレージング部材の斜視図である。
【符号の説明】
1. 雌型 2. 雄型 3. 透明フィルム 4. 熱可塑性透明溶融樹脂 5. 熱可塑性透明樹脂 6. 耐擦傷性透明部材 7. セットピン 8. 樹脂通路 9. 自動車用グレージング部材の製品形成部分 10.自動車用グレージング部材の非製品形成部分 a.熱可塑性透明溶融樹脂供給時のキャビティークリア
ランス b.シャークリアランス c.賦形完了時のキャビティークリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 B 8413−4F 27/08 8413−4F B29L 9:00 4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)雄型(2)と雌型(1)の間に表面
    硬化層を被覆した透明フィルム(3)を配設する第一工
    程、(ロ)雄型(2)と雌型(1)の型閉めを開始し、
    該型閉め動作を途中で一旦停止させ るかまたは型閉め
    速度を30mm/sec以下にした状態で、雄型(2)
    と雌型(1)のキャビティークリアランス(a)が(C
    +0.1)mm〜(C+7)mmであるとき に該透明
    フィルム(3)と雄型(2)もしくは雌型(1)との間
    に熱可塑性透明溶融樹脂(4)を供給する第二工程(但
    し、Cは賦形完了時のキャビティークリアランス)、
    (ハ)雄型(2)と雌型(1)をキャビティークリアラ
    ンス(C)になるまで型閉めして賦形を行う第三工程、
    からなることを特徴とする耐擦傷性透明部材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】表面硬化層がシロキサン系熱硬化型の表面
    硬化剤による表面硬化層である請求項1に記載の耐擦傷
    性透明部材の製造方法。
  3. 【請求項3】1分子中に2個以上のアクリロイルオキシ
    基またはメタクリロイルオキシ基を含有した多官能アク
    リレート系表面硬化剤による表面硬化層を被覆した透明
    フィルムを用いることを特徴とする請求項1に記載の耐
    擦傷性透明部材の製造方法。
  4. 【請求項4】透明フィルムがアクリル系フィルムである
    ことを特徴とする請求項1に記載の耐擦傷性透明部材の
    製造方法。
  5. 【請求項5】耐擦傷性透明部材が車輌用グレージング部
    材であることを特徴とする請求項1に記載の耐擦傷性透
    明部材の製造方法。
JP5258554A 1992-11-19 1993-10-15 耐擦傷性透明部材の製造方法 Pending JPH06206231A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003191263A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Nippon Zeon Co Ltd 平板及びその製造方法

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