JPH06207390A - パルプの漂白方法 - Google Patents

パルプの漂白方法

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JPH06207390A
JPH06207390A JP424693A JP424693A JPH06207390A JP H06207390 A JPH06207390 A JP H06207390A JP 424693 A JP424693 A JP 424693A JP 424693 A JP424693 A JP 424693A JP H06207390 A JPH06207390 A JP H06207390A
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JP
Japan
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bleaching
pulp
treatment
eop
chlorine
Prior art date
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JP424693A
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English (en)
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Hiroaki Otsuka
塚 弘 明 大
Atsuo Sato
藤 惇 夫 佐
Nobuo Yamada
田 信 夫 山
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Honshu Paper Co Ltd
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Honshu Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱リグニン度70%以上を達成することがで
きるパルプの非塩素系漂白方法を提供する。 【構成】 漂白シーケンスO−X−T−Ep ,O−X−
T−Eop,O−T−X−Ep またはO−T−X−Eop
(ここで、O:酸素漂白,X:キシラナーゼまたはセル
ラーゼによる酵素処理,T:キレート処理,Ep :過酸
化水素併用アルカリ抽出,Eop:酸素,過酸化水素併用
アルカリ抽出)を含んでなることを特徴とするパルプの
漂白方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルプの漂白方法に関す
る。更に詳しくは、本発明は特定の酵素を使用すること
により、塩素系薬品を全く使用せずに高脱リグニン化を
可能とするパルプの漂白方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パルプ漂白における塩素の使用の歴史は
古く、すでに1930年にはその使用が始まっている。
現在でも塩素はもっとも効果的な漂白剤の一つであり、
パルプ産業に於ける塩素の使用量はわが国に於ける全塩
素使用量の10%をしめている。これら塩素の多くは有
機塩素化合物として漂白廃液等へ排出されている。近
年、漂白の結果生成するこれらの有機塩素化合物による
環境汚染が国内外における大きな社会問題となってきて
おり、ヨーロッパや北米では排水規制が制度化されつつ
ある。このような社会的背景により、塩素を全く使用し
ない非塩素系漂白法の確立が希求されており、酸素漂
白、過酸化水素漂白あるいはこれらの組み合わせによる
非塩素系漂白法を実現する試みが従来より行われてい
る。
【0003】酸素漂白は非塩素系漂白の一つとして極め
て有望であるが、パルプ中のリグニンを50%も除くと
すでに炭水化物の損傷が激しく、収率低下およびパルプ
の粘度低下をきたしてしまう。セルロースの崩壊防止剤
としてMg塩を用いることにより、この欠点はある程度
抑えられるが、その効果も充分とは言えず、セルロース
の粘度をある程度以上保つためには、酸素漂白後もかな
りのリグニンをパルプ中に残さなくてはならない。した
がって、非塩素系漂白によりパルプを完全に漂白するた
めには、その後に過酸化物漂白等を行なう必要がある。
過酸化物漂白も非塩素系漂白の一つとして極めて有望で
あり、その代表として過酸化水素漂白があげられる。し
かし過酸化水素漂白は酸性側で求電子試薬としての使用
例もあるものの通常はアルカリ側で求核試薬として使用
されることが多い。そのためキノンあるいはカルボニル
化合物を酸化分解しパルプを淡色化することはできるが
脱リグニンは難しく、脱リグニンの必要な化学パルプの
漂白では白色度の向上に限界があるのが実状である。そ
のため、近年アルカリ抽出段において、過酸化水素ない
しは酸素,過酸化水素をアルカリと同時に添加してリグ
ニン抽出効率を高める方法(それぞれEp ,Eopなどと
称される)などが提案されている。しかしこれらの方法
においても、白色度の向上に関して同様の限界が指摘さ
れている。
【0004】一方、過酸化水素漂白ないし過酸化水素併
用アルカリ抽出段での化学パルプの白色度の向上には金
属イオンによるセルロースの分解を防止するためのキレ
ート(イオン封鎖剤)処理が有効であることが知られて
いる。たとえば特開平3−27191号公報,特開平4
−228690号公報には、過酸化水素漂白においてE
DTA,DTPA等のイオン封鎖剤によるキレート処理
が有効であることが述べられている。従って、この方法
を酸素漂白と組み合わせることにより、非塩素系漂白シ
ーケンス O−T−P,O−T−Ep などが考えられる
(O:酸素漂白、T:キレート処理、P:過酸化水素漂
白、Ep :過酸化水素併用アルカリ抽出)。このような
漂白シーケンスを適用することにより、キレート処理を
含まない漂白シーケンス O−P,O−Ep などと比べ
てパルプの漂白性をいちだんと高めることが可能にな
る。しかしながら、これらの組合せ漂白シーケンスを適
用しても、パルプの脱リグニン度は70%程度までが限
界であり、そのため塩素系薬品を全く用いないで更に数
段の漂白処理を追加しても、最終到達白色度に限界があ
るのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来よ
り、主として環境保護の観点から、パルプの漂白におけ
る非塩素系漂白法を確立する試みが種々行われてきてい
るものの、炭水化物の損傷やパルプの粘度低下を伴わず
に満足のいくレベルにまで脱リグニン化を遂行し得る方
法は未だ見出されていない。現時点で最も有効な方法の
一つと考えられる、キレート処理段を組み入れた上記非
塩素系漂白シーケンスをもってしても、達成される脱リ
グニン度には一定の限界がある。本発明は、かかる従来
技術における状況に鑑み、塩素系薬剤を用いることな
く、しかも充分に高い実用レベルの最終脱リグニン度が
達成可能なパルプの漂白方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明者は、キレート処理段を組み入れた上述の非塩素
系漂白シーケンスにおける酸素漂白(O)とキレート処
理段(T)の間、もしくはキレート処理段(T)と過酸
化水素併用アルカリ抽出段(Ep ,Eop)の間に、特定
の酵素を使用する酵素処理段(X)を組み入れることに
より、脱リグニン化が顕著に進むことを見出して本発明
に到達した。即ち、本発明のパルプの漂白方法は、漂白
シーケンス O−X−T−Ep ,O−X−T−Eop,O
−T−X−Ep またはO−T−X−Eop(ここで O:
酸素漂白,X:キシラナーゼまたはセルラーゼによる酵
素処理,T:キレート処理,Ep :過酸化水素併用アル
カリ抽出,Eop:酸素,過酸化水素併用アルカリ抽出)
を含んでなることを特徴とするものである。本発明の方
法によれば、上記特定の酵素処理段を組み入れた特定の
非塩素系漂白シーケンスにより脱リグニン度を70%以
上にすることが可能であり、また、上記シーケンスに更
に過酸化物漂白段等を追加することにより、塩素を全く
用いない非塩素系漂白によっても充分に高い、実用レベ
ルの最終到達白色度を有するパルプが得られる。
【0007】発明の具体的な説明 本発明の最大の特徴である酵素処理(X)は、酸素漂白
(O)の後キレート処理(T)を行う前に、若しくはキ
レート処理後過酸化水素併用アルカリ抽出(Ep 又はE
op)前に、パルプスラリー中に一定量の酵素を添加する
ことにより行われる。使用可能な酵素はキシラーゼまた
はセルラーゼである。このうち、パルプスラリーの粘度
(炭水化物の重合度)保持及び得られる紙の紙力の観点
から、キシラーゼが好ましい。酵素の添加量は、パルプ
重量(絶乾重量)に対して0.01〜0.1%が適当で
あり、より好ましくは0.03〜0.08%である。添
加量が0.01%未満では効果が不充分であり、また
0.1%より多くても効果が飽和する。酵素処理時の温
度は30〜50℃、特に35〜45℃が好ましく、処理
時間は一般に5〜120分、好ましくは30〜60分で
ある。また、酵素処理時のパルプスラリー中のパルプ濃
度は、好ましくは3〜15%、更に好ましくは5〜10
%であり、この時のパルプスラリーのpHは7〜8であ
ることが好ましい。
【0008】本発明において、酵素処理段(X)を組み
入れる位置は、上述の如くOとTとの間、若しくはTと
(Ep 又はEop)の間であるべきであり、これ以外の位
置では効果が充分にあらわれない。上記両酵素の漂白効
果自体はこれまでも知られており、これを漂白シーケン
スに組み入れる試みも行われている(特開平2−210
085号、特開平2−293486号、特公表平3−5
05758号、特公表平4−503695号等)。然し
ながら、本発明におけるように、酵素処理をキレート処
理と組み合わせ、非塩素系漂白シーケンス中の特定の位
置に組み入れた場合に格別に優れた漂白効果が得られる
ということは、本発明者により初めて見出された事実で
ある。
【0009】本発明のパルプの漂白方法において上記酵
素処理(X)と組み合わせて非塩素系漂白シーケンスを
構成すべき他の漂白処理段O、T、Ep およびEopにお
ける方法、処理条件については特に制限はなく、従来公
知の任意の方法及び条件が使用され得るが、上記酵素処
理との組み合わせにおいて本発明の所望の効果を得る上
で好ましい処理条件を列記すると、次の様になる。 <O段> O2 :1〜3%,NaOH:0.5〜5%,
MgSO4 :0.01〜0.5%(0.1〜0.3
%),パルプ濃度:5〜30%,温度:80〜150
℃,時間75分 <T段> EDTAまたはDTPA:0.01〜0.5
%(0.1〜0.5%),パルプ濃度:3〜15%(3
〜5%),温度:40〜90℃(60〜90℃),時間
30〜120分(30〜60分),パルプスラリーp
H:4〜5 <Ep 段> NaOH:0.1〜5.0%,H2 2
0.1〜5.0%,パルプ濃度:5〜30%(10〜2
0%),温度:40〜90℃(約80℃),時間:18
0分 <Eop段> NaOH:0.1〜5.0%,H2 2
0.1〜2.0%,O2:0.5〜3.0%,パルプ濃
度:5〜30%,温度:60〜90℃,時間:30〜1
80分 [尚、上記において試薬の使用量(%)は、全てパルプ
(絶乾)に対する重量%であり、( )内は特に好まし
い範囲若しくは値を示す] 上記各処理条件の中でもキレート処理(T)段における
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)またはDTPA
(ジエチレントリアミン五酢酸)の添加量は重要であ
り、添加量が0.01%未満では本発明の効果の発現が
不充分となる。また、添加量が0.5%より多くても効
果が飽和する。
【0010】本発明の方法においては、上述の4種の処
理段から成るシーケンスの間に組み込んで、または該シ
ーケンスを拡張して、更なる漂白処理段を追加すること
ができ、これによりパルプの段リグニン化を更に進め、
パルプの最終白色度を高めることができる。追加の漂白
処理としては、当該分野で周知の任意の処理、例えば無
水フタル酸のような有機過酸化物を使用する過酸化物処
理、が使用できる。本発明の方法は、化学パルプ、機械
パルプ、古紙パルプ等任意のパルプに適用可能である
が、脱リグニン化における効果の点で化学パルプに最も
好適に適用される。
【0011】
【実施例】以下の実施例は本発明を更に詳細に説明する
ためのものである。実施例において、カッパ価の測定は
JIS P8211に、白色度の測定はJIS P81
23に、粘度の測定はTAPP1 STAD T230
su−66にそれぞれ準拠して行った。また、脱リグ
ニン度は下記の計算式により求めた。 脱リグニン度(%) =〔(漂白前のカッパ価 − 漂白後
のカッパ価)/漂白前のカッパ価〕×100 尚、実施例中試薬の使用量(%)は、全て対パルプ(絶
乾重量)重量%を表わす。実施例1〜4および比較例1〜6 スプルースチップをキノン添加KP蒸解し、カッパ価2
0.2の未晒クラフトパルプを得た。これを漂白シーケ
ンスO−Ep(比較例1)、O−Eop(比較例2)、O−
T−Ep (比較例3),O−T−Eop(比較例4),O
−X−Ep (比較例5)、O−X−Eop(比較例6)、
O−X−T−Ep (実施例1),O−X−T−Eop(実
施例2),O−T−X−Ep (実施例3),O−T−X
−Eop(実施例4)により下記の漂白条件にて漂白し
た。尚、酵素処理(X)は、酵素としてキシラナーゼ
(SP473、NOVO社 試作品)を使用して行っ
た。
【0012】
【表1】
【0013】得られた結果を表1に示す。 表 1 実施例 漂白シーケンス カッパ価 脱リグニン度 白色度 (%) (%) 比較例1 O−Ep 7.42 63.3 50.7 〃 2 O−Eop 7.40 63.4 50.5 〃 3 O−T−Ep 6.46 68.0 65.0 〃 4 O−T−Eop 6.32 68.7 65.0 〃 5 O−X−Ep 6.93 65.7 53.0 〃 6 O−X−Eop 6.91 65.8 53.2 1 O−X−T−Ep 5.45 73.0 67.0 2 O−X−T−Eop 5.32 73.7 67.5 3 O−T−X−Ep 5.42 73.2 67.0 4 O−T−X−Eop 5.30 73.8 67.5
【0014】実施例5および6 実施例1において酵素段(X)におけるキシラナーゼ添
加量を0.005%(実施例5)、0.2%(実施例
6)にそれぞれ変えた他は、実施例1と同様にして漂白
を行った。得られた結果を表2に示す。尚、表2におい
て比較のため実施例1の結果を再現してある。 表 2 実施例 キシラナーゼ カッパ価 脱リグニン度 白色度 添加量(%) (%) (%) 5 0.005 6.45 68.1 64.5 1 0.05 5.45 73.0 67.0 6 0.2 5.44 73.1 67.5
【0015】実施例7および8 実施例1においてキレート処理段(T)におけるEDT
A添加量を0.01%(実施例7)、1.0%(実施例
8)にそれぞれ変えた他は、実施例1と同様にして漂白
を行った。得られた結果を、実施例1の結果(再現)と
共に表3に示す。 表 3 実施例 EDTA カッパ価 脱リグニン度 白色度 添加量(%) (%) (%) 7 0.01 6.46 68.0 60.0 1 0.1 5.45 73.0 67.0 8 1.0 5.42 73.2 67.5
【0016】実施例9 スプルースチップをキノン添加KP蒸解して得た未晒ク
ラフトパルプ50重量%とエリオットパインチップを同
様に蒸解して得た未晒クラフトパルプ50重量%とから
成るカッパ価24.5、粘度24.2cpの未晒クラフト
パルプを漂白シーケンスO−X−T−Ep1−PA −Ep2
により、下記の漂白条件にて漂白した。その結果、白色
度81.0、粘度10.8cpのパルプが得られた。
【0017】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】漂白シーケンスO−X−T−Ep ,O−X
    −T−Eop,O−T−X−Ep またはO−T−X−Eop
    (ここで、O:酸素漂白,X:キシラナーゼまたはセル
    ラーゼによる酵素処理,T:キレート処理,Ep :過酸
    化水素併用アルカリ抽出,Eop:酸素,過酸化水素併用
    アルカリ抽出)を含んでなることを特徴とするパルプの
    漂白方法。
  2. 【請求項2】Xがキシラナーゼ処理,TがEDTA(エ
    チレンジアミン四酢酸)またはDTPA(ジエチレント
    リアミン五酢酸)処理からなる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】Xにおけるキシラナーゼの添加量が0.0
    1〜0.1%であり、TにおけるEDTAまたはDTP
    Aの添加量が0.05〜0.5%(但し、上記%は絶乾
    パルプ重量に対する重量%)である請求項2に記載の方
    法。
JP424693A 1993-01-13 1993-01-13 パルプの漂白方法 Pending JPH06207390A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH073683A (ja) * 1993-06-16 1995-01-06 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 製紙用化学パルプの脱リグニン漂白方法
CN102174760A (zh) * 2011-03-14 2011-09-07 山东轻工业学院 一种沙柳化学机械法制浆工艺

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