JPH06207534A - クラッチ組立体の衝撃的係合の防止方法及びその制御装置 - Google Patents

クラッチ組立体の衝撃的係合の防止方法及びその制御装置

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JPH06207534A
JPH06207534A JP5202140A JP20214093A JPH06207534A JP H06207534 A JPH06207534 A JP H06207534A JP 5202140 A JP5202140 A JP 5202140A JP 20214093 A JP20214093 A JP 20214093A JP H06207534 A JPH06207534 A JP H06207534A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転再開の間に、スタータータービンの速度
を所定の基準速度に調整してタービンエンジンの衝撃的
な係合を防止する。 【構成】 タービンエンジン16はラチェット及びつめ
付クラッチ17によってスタータータービン14に連結
される。つめのロックインまでスタータータービン14
の速度を最小つめ係合速度より低い速度に調整して衝撃
的な係合を防止する。制御システム10は、電子制御装
置18、スタータータービン14の速度を衝撃的係合が
発生する最小速度より低い速度に制限する機械式空気駆
動手段20からなる。電子制御装置18は、検出したス
タータータービン速度の信号24と基準速度信号との間
の差に対応する調整のための信号26を供給する。機械
的空気圧駆動手段20により信号26に応答してスター
タータービン14内へ流入する空気流量を調整してスタ
ータータービン14の速度を所定速度に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービンエンジンの運
転開始方法に関し、より詳しくは運転再開の間において
スタータータービンの速度を調整することでタービンエ
ンジンの運転再開の間におけるラチェット及びつめ付ク
ラッチの衝撃的な(破壊的な)係合を防止する技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】動力航空機などに使用される、タービン
エンジンは、運転開始に補助を必要とする。一般的に、
タービンエンジンにより駆動される航空機は、必要とさ
れる上記の補助を提供するスタータータービンを備えて
いる。このようなシステムにおいては、スターターター
ビンは、例えば、1973年4月17日にムラゼック
(Mrazek)に付与された米国特許第3,727,
733号に開示されたように、スタータータービンはラ
チェット(つめ車)及びつめ付クラッチ(pawlcl
utch)によってタービンエンジンに連結される。
【0003】ラチェット及びつめ付クラッチは、歯車付
きのラチェット部材、軸支されたつめ、並びに各つめ用
のスプリング対から構成される。歯車付きのラチェット
部材は、複数の歯を有し、またスタータータービンと共
に回転するために据付けられた駆動軸に、作動連結され
ている。軸支されたつめは、タービンエンジンとともに
回転するために据付けられた、駆動軸に連結されてい
る。駆動軸が静止状態、つまりタービンエンジンが静止
している時には、上記のスプリングはつめの先端をラチ
ェット部材に対して内側に傾斜させて、つめがラチェッ
ト部材に係合する(つまり、ラチェット部材と噛合
う)。タービンエンジン内の点火に伴って駆動軸が高速
で回転している時には、スプリング力を遠心力が妨げる
ことで、つめは、持ち上げられて、ラチェット部材とは
非係合となる(つまり、ラチェット部材から外れる)。
【0004】ラチェット及びつめ付クラッチは、スター
タータービンをタービンエンジンに、スタータータービ
ンがタービンエンジンに正のトルクだけを提供できるよ
うな方法で連結する。タービンエンジンが非係合の速度
以下で回転しているとして、スタータータービン及びラ
チェット部材が、タービンエンジン及びラチェット部材
より早く回転している場合には、つめはラチェット部材
にロックイン(固定)される。ところが、つめがラチェ
ット部材より高速で移動している場合には、つめはラチ
ェット部材の歯車の上部をスライド乃至「ラチェット」
するようになる。上記の「ロックイン」の用語は、つめ
の先端がラチェット部材の隣接する歯の間に位置して、
ラチェット部材が軸に正のトルクを伝達している状態を
指したものである。係合したつめは、ロックインされる
かラチェットしているかのいずれかの状態となる。
【0005】通常の運転開始の間は、補助のパワーユニ
ットあるいは他の既に運転開始したタービンエンジンか
らスタータータービンには高圧の空気が供給される。ス
タータータービンが回転を開始するとともに、既に係合
していたつめがラチェット部材にロックインされる。そ
して、クラッチは、スタータータービンからタービンエ
ンジンに正の加速トルクを伝達する。メインタービンが
所要の速度に到達した場合には、点火が行われる。点火
後は、タービンエンジンが加速され、自給状態となる。
そしてタービンエンジンが、通常「リフトオフ(上昇)
速度」と呼ばれる速度に到達したら、遠心力によってつ
めが非係合となり、これによってタービンエンジンはス
ターターエンジンから切離される。この時点において
は、スタータータービンは停止され、またタービンエン
ジンはその定常状態の速度まで加速する。
【0006】スタータータービンはまた、フレームアウ
トが起きて結果的にタービンエンジンが無用な停止をし
た場合において、タービンエンジンを運転再開するため
に使用される。フレームアウトが起こった場合には、タ
ービンエンジンは摩擦と空気負荷のために減速する。つ
めが係合するようになる速度にタービンエンジンが減速
された後に高圧空気がスタータータービンに供給された
場合には、スタータータービンは、タービンエンジンの
速度に到達するまでは、つめがラチェットした状態で加
速される。スタータータービンとタービンエンジンがと
もに同じ速度の場合には、つめがロックインして、スタ
ータータービンはタービンエンジンに正の加速トルクを
供給する。スタータータービンの補助により、タービン
エンジンは点火し加速して、自給状態になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、出来事の順
序にもよるが、フレームアウト後に運転再開する場合に
は、衝撃的乃至破壊的な係合が起こることがある。仮
に、つめが係合する前にスタータータービンに高圧空気
が供給された場合、スターターエンジンは、無負荷速度
と称される、つめが係合する速度よりずっと高速な速度
に、直ちに加速される。よって、つめが係合した時に
は、2つのタービンの間の大きな速度差のために、衝撃
的な係合が起きて、重大な損傷がクラッチに発生する。
【0008】衝撃的な係合を防止するため、従来技術で
は、全てのつめが係合したことが検知されるまでスター
タータービンを不能にするシステムが知られている。こ
の種のシステムは、タービンエンジン速度フィードバッ
ク信号とスタータータービンのON/OFF制御が、現
在多くの航空機に採用されている電子エンジン制御によ
って得られるため、比較的容易に設備できる。しかしな
がら、このシステムは、係合が生じる際にスタータータ
ービンが急激に加速されるために、比較的激しい係合が
起きるおそれがある。更に、不能状態のスターターター
ビンが機能しないスタータータービンと誤って判断され
て、不要な警告をされることもある。
【0009】本発明の目的は、タービンエンジンの運転
再開の間におけるラチェット及びつめ付クラッチの衝撃
的な係合を防止することにある。
【0010】本発明の他の目的は、運転再開の間につめ
とラチェット部材の静かなロックインを確保することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の方法によれば、
係合手段の速度は、ロックインが起きるまで、最小の係
合速度より低い、基準速度に制御される。次いでロック
インが起きたなら、係合手段はタービンエンジンを加速
することが許容される。本発明によれば更に、係合手段
の速度を制御するために、空気圧(流体圧)調整弁、速
度検出手段、並びに電気(電子)制御装置を有してなる
制御システムが提供される。
【0012】本発明によれば、衝撃的な係合を防止しつ
つ非常に静かなロックインが行える。つまり、従来はス
タータータービンを不能とするシステムによりスタータ
ータービンがゼロからタービンエンジンの速度に加速さ
れており、これにより、スタータータービンがクラッチ
を損傷するのに十分な運動量を持っている、比較的高い
速度でのロックインが許容されている。本発明の方法と
システムでは、より静かなロックインを行うことができ
るような方法でスタータータービンの加速と運動量を制
限するようにしている。
【0013】本発明の上記した及び他の目的や特徴並び
に長所は、添付図面に例示された本発明の実施例に関す
る以下の詳細な説明によってより明白に理解することが
できる。
【0014】
【実施例】図1を参照して、この図面には、タービンエ
ンジンの速度NEと、スタータータービンの速度NTとを
時間に対してプロットしたものが示されている。このプ
ロットは、本発明の方法と制御システムに従って、ラチ
ェット及びつめ付クラッチによって連結される、タービ
ンエンジンとスタータータービンの、フレームアウト後
の手順(シーケンス)を例示したものである。時間内に
おける7つの特徴的な事象にはそれぞれT0,T1
2,T3,T4,T5,並びにT6が付されている。
【0015】T0より以前の時間には、タービンエンジ
ンは定常状態の速度Nessで運転しており、またスター
タータービンは停止して、つまりNT=0となってい
る。T0においては、タービンエンジンにフレームアウ
トが発生する。フレームアウト後は、摩擦と空気負荷の
ためにNEが低下し始める。
【0016】T1では、スタータータービンが始動し、
また加速されて所定の基準速度Nrefに保持される。N
refは、最小のつめ係合速度Npe、例えばNpeは200
rpm(回転/分)、よりやや低い。Npeは、一般的に
は僅かに異なる速度で係合する、複数のつめの全てが係
合したことが検知された速度である。初期には、NT
制御する制御システムの不完全な応答、即ち「運転開始
過渡状態」によって、NTはNrefを越えることもある。
TがNpeを越えた状態でつめが係合した場合には、ほ
とんど全てのつめがロックインして、衝撃的な係合が発
生する。このため、運転開始の過渡状態の影響下におい
てNTがNpeを越えることがないように、Npe−Nref
値はNTより十分大きくしなければならない。
【0017】T2では、タービンエンジンがNpeの速度
であるため、全てのつめは係合した状態となっている。
同様に、NEがNTよりも大きいため、これらのつめはラ
チェットしている状態となる。T3では、つめがロック
イン、つまりNE=NTとなる。ロックイン後は、タービ
ンエンジンの大きな慣性により、スタータータービンの
速度が低下する。タービンエンジンに最大の正のトルク
を供給するために、可能な限りの最大の流量がスタータ
ータービンを通過する。スタータータービンによるター
ビンエンジンへのトルク供給の効果は、NEの傾斜の変
化に反映され、つまりT0とT3の傾斜がT3とT4の傾斜
より大きくなる。
【0018】T4では、タービンエンジン内で点火が起
こる。この結果、タービンエンジンはそれ自体で正のト
ルクを供給する。そしてこれら2つのタービンにより供
給される正のトルクにより、タービンエンジンはNref
とNpeを越えて加速する。最大のつめの非係合速度Npd
に達する前のある時点において、タービンエンジンは自
給状態となる。Npdは、僅かに異なる速度で一般的に非
係合する全てのつめが、非係合であることが検知された
速度である。スタータータービンは、少なくとも1つの
つめがまだロックイン状態、つまりNT=NEであるた
め、NrefとNpeを越えてタービンエンジンを助力し続
ける。
【0019】T5では、タービンエンジンはNpdを越し
て加速する。NEがNpdより大きいことから、全てのつ
めはラチェット部材から外れて非係合の状態である。つ
めが非係合であることから、スタータータービンを通過
する空気流量はNTのように緩やかに減少し、Nrefにお
いて一定に保持される。T6では、タービンエンジンは
essに加速されて保持され、これが運転再開が成功し
たことを意味する。そして運転再開が成功したので、ス
タータータービンは停止される。
【0020】図2は、高圧空気供給源12とスターター
タービン14に作動連結された制御システム10の機能
的に図式化したダイアグラムを示したものである。この
ように連結することで、制御システム10によって図1
を参照して上述したような運転再開の手順を採ることが
できる。スタータータービン14は制御システム10と
タービンエンジン16に作動連結されている。スタータ
ータービン14とタービンエンジン16とは、上述した
通り、ラチェット及びつめ付クラッチ17により連結さ
れる。制御システム10は、電子制御装置18と、機械
式空気(流体)作動手段20とを有している。電子制御
装置18は、タービンエンジンの動作を制御するために
タービンエンジンに一般的に組合わされる、従来の電子
エンジン制御ECC内に組込まれる。
【0021】電子制御装置18は、制御システム10の
処理能力を提供するものである。電子制御装置18は、
タービンエンジン16からのNE信号22、及びスター
タータービン14からのNT信号24を、受けるように
構成される。これらNE信号22とNT信号24を用い
て、電子制御装置18は、スタータータービン14の、
ref、最大速度、ゼロ速度などの所望の速度、並びに
所望の速度に到達するための信号26である電気調整電
流IOを、計算する。
【0022】IO信号26により指令された調整は、機
械式空気駆動手段20に受領される。機械式空気駆動手
段20は、トルクモータやパルス幅変調ソレノイドのよ
うなモータ手段28、サーボライン30、空気駆動装置
32、サーボ供給ライン33、インライン弁やちょう形
弁のような弁34、並びにダクト35などを有してな
る。モータ手段28は、電子制御装置18、サーボ供給
ライン33、並びにサーボライン30に、作動連結され
ている。サーボライン30は、モータ手段28と空気駆
動装置32との間に配置され且つ連結されている。
【0023】モータ手段28は、電子制御装置18から
O信号26を受取る。このIO信号26に応答して、モ
ータ手段28はサーボライン30内の空気流量を調整す
る。この空気流量は高圧空気供給源12からサーボ供給
ライン33を通って供給される。空気駆動装置32は、
サーボライン30と弁34との間に配置され且つ連結さ
れている。サーボライン30内の空気流量の調整に応答
して、空気駆動装置32は、サーボライン30内に空気
流量の大きさに対応した速度で移動する。弁34は空気
駆動装置32、高圧空気供給源12、並びにスターター
タービン14に作動連結されている。空気駆動装置32
が移動することで、弁34が開閉する。弁34が開閉す
ることで、高圧空気供給源12からダクト35を通って
スタータータービン14に流れる空気流量が調整され
る。この空気流量の調整に応答して、スタータータービ
ン14はその速度NTを変化する。こうして、NTがIO
信号26の変化に応答して変化する。
【0024】本発明の制御システム10によれば、フレ
ームアウト後において、スタータータービン14による
タービンエンジン16の運転再開を、衝撃的な係合の危
険性なしに、行うことができる。タービンエンジン16
が通常に運転されている場合には、弁34は閉じてスタ
ータータービン14は停止状態である。フレームアウト
後に運転再開が始まった場合には、電子制御装置18内
に設けられ、スタータータービン14がNrefまで加速
されてその速度に保持するための運転再開制御ロジック
36の部分が、適切なIO信号26を生成する。このIO
信号26は、電子制御装置18内で作成されたNref
号(図示せず)とNT信号24との差に基づくものであ
る。機械式空気駆動手段20は上述したように応答す
る。つめがラチェット部材にロックインすると、即ちN
T=NEであると、運転再開制御ロジック36は、スター
タータービン14に最大の空気流量を給するための、適
当なIO信号26を生成する。するとスタータータービ
ン14はタービンエンジン16にトルクを供給し、その
後はタービンエンジン16が点火して加速される。つめ
が非係合となり、即ちNE>Npdとなると、運転再開制
御ロジック36は、NTからNrefに調整してその値で保
持するための、適当なIo信号26を生成するように働
く。最後に、タービンエンジン16がNessに到達し、
つまりNE=Nessとなると、運転再開制御ロジック36
は、弁34をとじるために適合なIo信号26を作成
し、この結果、スタータータービン14の回転が停止さ
れる。
【0025】図3は、図2の運転再開制御ロジック36
のブロックダイアグラムである。この運転再開制御ロジ
ック36は、動的(ダイナミック)な補償ブロック4
0、比較器42、非線形利得ブロック44、比例加算積
分制御部(proportional plus in
tegral control:PIC)46、並びに
電流リミッタブロック48から構成される。運転再開制
御ロジック36は、Io信号26を供給するため、Nref
信号49とNT信号24に応答して作動する。動作可能
状態では、運転再開制御ロジック36はNTをNrefに調
整する。このNref信号49は、公知の技術により、電
子制御装置18(図2)内に蓄積され、また生成され
る。
【0026】補償ブロック40は、スタータータービン
のロータ遅れ時間定数を補償する。この補償ブロック4
0は、NT信号24と比較器42に作動連結されてい
る。ロータ遅れ時間定数は、スタータータービン14
(図2)が空気流量変化に直ちに応答しないことによっ
て存在するものである。補償ブロック40は、ラプラス
変換定義域(Tc1s+1)/(Tc2s+1)内の変換関
数を有している。尚、Tc1はロータ遅れ時間定数に実質
的に同じであり、またTc2は約0.1・Tc1である。補
償ブロック40の出力は、検知された補償済み速度NSC
信号52である。この種の補償ブロック40の構成は従
来公知である。
【0027】非線形利得ブロック44は、NTにおける
大きな誤差をより迅速に補正するように機能する。比較
器42は、補償ブロック40、Nref信号49、並びに
非線形利得ブロック44に、作動連結されている。誤差
err信号56は、比較器42内において、NrefとNsc
との差、即ちNref−Nscをとることにより発生され
る。非線形利得ブロック44は、比較器42とPIC4
6との直列に接続されている。非線形利得ブロック44
内においてNerr信号56に適用される利得は、Nerr
絶対値に応じて変化する。より詳しくは、高い絶対値N
errは低い絶対値Nerrよりも多くの利得を受けることに
なる。この結果、Nerrの絶対値が大きい程、IO信号2
6が大きくなり、スタータータービン14(図2)を多
くの空気流量が通るように指示されて、NTにおける誤
差がより迅速に補正されるようになる。非線形利得ブロ
ック44の出力は、PIC46に供給される誤差Nmerr
信号58を修正する。このような非線形利得ブロック4
4の構成は、従来公知である。
【0028】PIC46は、正確な定常状態並びに過渡
状態の出力電流Ipic 信号60を供給するように機能す
る。PIC46は、非線形利得ブロック44と電流リミ
ッタブロック48に直列に接続されている。比例ブラン
チ62は、Nmerr信号58に基づいて、比較的大きな補
正調整を提供するように働く。積分ブランチ64は、N
merr信号58に基づいて、比較的小さな調整を提供する
ように働く。比例ブランチ62は、比例定数ブロック6
6を有している。比例ブランチ62の出力は、比例IP
信号68である。このIP信号68は、Nmerrと比例定
数Kpの積であり、つまりIP=Nmerr×Kpである。積
分ブランチ64は、積分定数ブロック70と積分器ブロ
ック72を有してなる。積分ブランチ64の出力である
r信号74は、Nmerrと積分定数Kiとの積の積分であ
り、つまりIr=∫Nmerr×Ki・dtである。積分ブラ
ンチ64の権限を限定するためにIr信号74には限度
が課せられている。KiとKpの値は、制御システム10
(図2)の良好な動的な応答及び安定性を与えるために
適宜選択される。当業者には、正しい操作のためにKi
とKpの値を確かめることは容易に行うことができる。
電流バイアスIb信号76は、モータ手段28(図2)
を定常位置に維持するために必要な電流である。Ip
号68、Ir信号74、並びにIb信号76は、合計され
てIpic信号60を形成している。このようなPIC4
6の構成は、従来公知である。
【0029】電流リミッタブロック48は、モータ手段
28(図2)と弁34(図2)とを損傷しないようにす
るために、Io信号26の上と下の境界を設けるように
機能する。このような電流リミッタブロック48の構成
は、従来公知である。
【0030】以上は本発明の最良の形態の実施例につい
て例示しつつ説明したものであるが、当業者には、本発
明の思想並びに範囲を逸脱することなしに、形態乃至詳
細な部分における種々の変更、変形、省略あるいは追加
を行い得ることは、言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、タービン
エンジンの運転再開に際して、クラッチにおける衝撃的
な係合を防止して、非常に静かなロックインを行うこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法及び制御システムによる、運転再
開時における、スタータータービンの速度とタービンエ
ンジンの速度を時間に対してプロットしたグラフであ
る。
【図2】図1の運転再開をするための制御システムを機
能的に図式化した説明図である。
【図3】図2における運転再開制御ロジックのブロック
図である。
【符号の説明】
10…制御システム 12…高圧空気供給源 14…スタータータービン 16…タービンエンジン 17…ラチェット及びつめ付クラッチ 18…電子制御装置 20…機械式空気駆動手段 28…モータ手段 30…サーボライン 33…サーボ供給ライン 34…弁 36…運転再開制御ロジック 40…補償ブロック 42…比較器 44…非線形利得ブロック 46…PIC 48…電流リミッタブロック 62…比例ブランチ 64…積分ブランチ 66…比例定数ブロック 70…積分定数ブロック 72…積分器ブロック
フロントページの続き (72)発明者 ジョセフ コス アメリカ合衆国,マサチューセッツ,ホウ リーオウク,リン アン ドライブ 5 (72)発明者 ジェイムズ イー.ネヴィル アメリカ合衆国,コネチカット,ボラッド ブルック,グラハム ロード 31 (72)発明者 ロバート ディー.シャングロー アメリカ合衆国,コネチカット,イースト グランビー,クリケット レイン 10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸から被駆動軸に回転駆動力を伝達
    するクラッチ組立体であって、前記第1の係合手段が駆
    動軸とともに第1の速度で回転するように取付けられ、
    前記第2の係合手段が被駆動軸とともに第2の速度で回
    転するように取付けられ、前記第2の係合手段が、被駆
    動軸の回転速度である前記第2の速度が最小係合速度よ
    り低い場合に前記第1の係合手段とトルク伝達関係で係
    合し、被駆動軸の回転速度である前記第2の速度が最大
    係合速度より大きい場合に前記第1の係合手段から解放
    されるクラッチ組立体の第1の係合手段と第2の係合手
    段の衝撃的な係合を防止する方法において、 前記第1の係合手段の第1の速度を、ゼロより大きく最
    小係合速度より小さい、所定の基準の速度に調整する工
    程と、 前記第2の係合手段の第2の速度が最小係合速度より小
    さくなるまで、前記第1の係合手段の第1の速度を前記
    所定の基準速度に維持する工程と、 前記第1の係合手段の第1の速度を調整して、前記第2
    の係合手段に正の加速トルクを供給し、これによって前
    記第2の係合手段の第2の速度を再度上昇させる工程か
    らなることを特徴とするクラッチ組立体の衝撃的係合の
    防止方法。
  2. 【請求項2】 駆動軸に連結されたスタータータービン
    を通る空気流量を最大に調整するとともに、前記第2の
    係合手段の速度を前記スタータータービンの速度と実質
    的に等しくすることにより、前記正の加速トルクを前記
    第2の係合手段に供給することを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の係合手段が、ラチェ
    ット及びつめ付クラッチを有することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 正の加速トルクを供給した後に前記第1
    の係合手段の速度を前記基準速度に調整する工程と、次
    いで前記第1の係合手段の速度をゼロにする工程を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の係合手段が定常状態速度に達
    した場合に前記第1の係合手段の速度をゼロ回転/分に
    調整することを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記スタータータービンの前記所定の基
    準速度への調整が、前記スタータータービンを最小係合
    速度より小さい約200回転/分の速度に調整すること
    からなることを特徴とする請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 最小のつめ係合速度を持つラチェット及
    びつめ付クラッチにより駆動されるタービンエンジンの
    軸に連結された駆動軸を有し、バルブにより調整される
    高圧の空気供給源により駆動されるスタータータービン
    であって、バルブが調整信号に応答して動作し、高圧空
    気供給源とスタータータービンとの間の空気流量を調整
    するスタータータービンを制御する電子制御装置におい
    て、 ゼロより大きく最小のつめ係合速度より小さい所定の基
    準速度を供給する手段と、 前記基準速度に応答して作動し、調整信号を生成し、前
    記スタータータービンへ供給される空気を調整して前記
    駆動軸を前記所定の基準速度に等しい速度で駆動し、そ
    れによって、スタータータービンを前記調整信号に応答
    して継続的に前記所定の基準速度で作動させる手段から
    なることを特徴とするスタータータービン制御用の電子
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の基準速度が、最小のつめ係合
    速度より小さい約200回転/分であることを特徴とす
    る請求項7記載の電子制御装置。
  9. 【請求項9】 前記調整信号生成手段が、比例積分制御
    であることを特徴とする請求項7記載の電子制御装置。
  10. 【請求項10】 前記調整信号生成手段が、前記比例積
    分制御に直列接続された非線形利得を有することを特徴
    とする請求項9記載の電子制御装置。
  11. 【請求項11】 所定速度のタービンエンジンとスター
    タータービンとの間の衝撃的な係合を防止するための制
    御装置であって、高圧空気供給源からスタータータービ
    ンへの空気流量の調整による再始動中に、タービンエン
    ジンとスタータータービンがラチェット及びつめ付クラ
    ッチにより連結し、タービンエンジン速度がスターター
    タービン速度に到達するまでスタータータービン速度が
    最小つめ係合速度より小さい制御装置において、 スタータータービン速度フィードバック信号を供給する
    手段と、 タービンエンジン速度フィードバック信号を供給する手
    段と、 高圧空気供給源からスタータータービンへの空気流量を
    調整することによりスタータータービン速度を調整する
    手段と、 前記スタータータービン速度フィードバック信号と前記
    タービンエンジン速度フィードバック信号に応答して、
    前記調整手段を制御し、スタータータービンの速度を、
    ゼロより大きく最小つめ係合速度より小さい所定の基準
    速度に調整する手段からなることを特徴とする制御装
    置。
  12. 【請求項12】 前記所定の基準速度が、最小つめ係合
    速度より小さい約200回転/分であることを特徴とす
    る請求項11記載の制御装置。
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