JPH062075A - 耐酸化性に優れた高Al含有フェライト系ステンレス鋼板 - Google Patents
耐酸化性に優れた高Al含有フェライト系ステンレス鋼板Info
- Publication number
- JPH062075A JPH062075A JP16065392A JP16065392A JPH062075A JP H062075 A JPH062075 A JP H062075A JP 16065392 A JP16065392 A JP 16065392A JP 16065392 A JP16065392 A JP 16065392A JP H062075 A JPH062075 A JP H062075A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxidation resistance
- stainless steel
- steel sheet
- ferritic stainless
- sheet excellent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】耐酸化性に優れた高Al含有フェライト系ステ
ンレス鋼板の提供。 【構成】光輝焼鈍によって作成されるBA皮膜中に含ま
れるAl、Cr、Si、MnあるいはTi添加鋼ではさ
らにこれらの元素に加えてTiの重量比が、それぞれ、 (Cr+Si+Mn)/Al≦0.6 (Cr+Si+Mn+Ti)/Al≦0.6 である高Al含有フェライト系ステンレス鋼板。
ンレス鋼板の提供。 【構成】光輝焼鈍によって作成されるBA皮膜中に含ま
れるAl、Cr、Si、MnあるいはTi添加鋼ではさ
らにこれらの元素に加えてTiの重量比が、それぞれ、 (Cr+Si+Mn)/Al≦0.6 (Cr+Si+Mn+Ti)/Al≦0.6 である高Al含有フェライト系ステンレス鋼板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐酸化性に優れたフェ
ライト系ステンレス鋼光輝焼鈍材に関する。
ライト系ステンレス鋼光輝焼鈍材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐酸化性材料は高Al添加合金に
特開平3−170642号公報や特開昭54−4020
3号公報に見られるように、REMなどを添加すること
により耐酸化性の向上が試みられていた。
特開平3−170642号公報や特開昭54−4020
3号公報に見られるように、REMなどを添加すること
により耐酸化性の向上が試みられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように、R
EMを添加して耐酸化特性を向上させる方法だけでは、
安定的な高耐酸化特性は得られなかった。したがって、
本発明は、従来技術の欠点を解消し、耐酸化性に優れた
高Al含有フェライト系光輝焼鈍ステンレス鋼板を提供
することを目的とする。
EMを添加して耐酸化特性を向上させる方法だけでは、
安定的な高耐酸化特性は得られなかった。したがって、
本発明は、従来技術の欠点を解消し、耐酸化性に優れた
高Al含有フェライト系光輝焼鈍ステンレス鋼板を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、B
A(光輝焼鈍)皮膜中に含まれるAl、Cr、Si、M
nの重量比あるいはTi添加鋼では前記元素に加えてさ
らにTiの重量比が、それぞれ、 (Cr+Si+Mn)/Al≦0.6 (Cr+Si+Mn+Ti)/Al≦0.6 であることを特徴とする、耐酸化性に優れたフェライト
系ステンレス鋼板を提供するものである。
A(光輝焼鈍)皮膜中に含まれるAl、Cr、Si、M
nの重量比あるいはTi添加鋼では前記元素に加えてさ
らにTiの重量比が、それぞれ、 (Cr+Si+Mn)/Al≦0.6 (Cr+Si+Mn+Ti)/Al≦0.6 であることを特徴とする、耐酸化性に優れたフェライト
系ステンレス鋼板を提供するものである。
【0005】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。発明者
らは高Al含有フェライト系ステンレス箔において、耐
酸化性を向上させるための研究を重ねた結果、光輝焼鈍
によって形成されるBA皮膜の化学組成によって酸化特
性が大きく影響を受けることがわかった。そこで、鋼組
成および光輝焼鈍(BA)条件を種々変化させ検討を行
い、高Al含有フェライト合金のBA皮膜はAlの他、
Si、Cr、Mnが富むことが判った。
らは高Al含有フェライト系ステンレス箔において、耐
酸化性を向上させるための研究を重ねた結果、光輝焼鈍
によって形成されるBA皮膜の化学組成によって酸化特
性が大きく影響を受けることがわかった。そこで、鋼組
成および光輝焼鈍(BA)条件を種々変化させ検討を行
い、高Al含有フェライト合金のBA皮膜はAlの他、
Si、Cr、Mnが富むことが判った。
【0006】なお、BA皮膜の分析は、GDS、SIM
SおよびESCAにより分析を行った。GDSおよびI
MMAでは図1に示すようにFeのピークがマトリック
スの強度になる1/2の膜厚までをBA皮膜とし、それ
までの各元素の強度の積分値をもって計算した。また、
ステンレスのBA皮膜は一般に20Å以下と言われてお
り、ESCAでの検出限界も約20Åと言われているた
め、ESCAでの分析結果からも、GDSおよびIMM
Aの結果とよい対応がとれた。
SおよびESCAにより分析を行った。GDSおよびI
MMAでは図1に示すようにFeのピークがマトリック
スの強度になる1/2の膜厚までをBA皮膜とし、それ
までの各元素の強度の積分値をもって計算した。また、
ステンレスのBA皮膜は一般に20Å以下と言われてお
り、ESCAでの検出限界も約20Åと言われているた
め、ESCAでの分析結果からも、GDSおよびIMM
Aの結果とよい対応がとれた。
【0007】本発明者らは、高Al含有フェライト系ス
テンレス鋼の0.05〜0.5mm厚の箔および冷延板
に光輝焼鈍(BA)を行い、このような分析を多数行っ
た。なお、箔および冷延板の化学成分はCr:9〜30
wt%、Al:0.5〜12wt%、Ti:1wt%以下、Z
r:1wt%以下、REM1.0wt%以下の範囲内で添加
し、光輝焼鈍(BA)は、850〜1000℃、露点
(D.P.)−25〜−60℃の範囲で行った。これら
の結果から、本発明者らは、光輝焼鈍によって形成され
るBA皮膜の組成を、重量比で、 (Cr+Si+Mn)/Al≦0.6 とすることによって高Al含有ステンレス鋼板の耐酸化
性が著しく向上することを見出した。すなわち、表面の
酸化皮膜をよりAl2 O3 に富んだ緻密な皮膜にするこ
とにより耐酸化性は向上し、一方、Cr2 O3 、SiO
2 、MnCr2 O 4 、Al6 SiO13(ムライト)など
の酸化物が多く生成すると、著しく耐酸化性に劣る。
テンレス鋼の0.05〜0.5mm厚の箔および冷延板
に光輝焼鈍(BA)を行い、このような分析を多数行っ
た。なお、箔および冷延板の化学成分はCr:9〜30
wt%、Al:0.5〜12wt%、Ti:1wt%以下、Z
r:1wt%以下、REM1.0wt%以下の範囲内で添加
し、光輝焼鈍(BA)は、850〜1000℃、露点
(D.P.)−25〜−60℃の範囲で行った。これら
の結果から、本発明者らは、光輝焼鈍によって形成され
るBA皮膜の組成を、重量比で、 (Cr+Si+Mn)/Al≦0.6 とすることによって高Al含有ステンレス鋼板の耐酸化
性が著しく向上することを見出した。すなわち、表面の
酸化皮膜をよりAl2 O3 に富んだ緻密な皮膜にするこ
とにより耐酸化性は向上し、一方、Cr2 O3 、SiO
2 、MnCr2 O 4 、Al6 SiO13(ムライト)など
の酸化物が多く生成すると、著しく耐酸化性に劣る。
【0008】また、熱延板の靱性改善のためTiを添加
する場合もあるが、この場合BA皮膜中にTiO2 が生
成することが確認され、これも耐酸化性を害することが
判明した。そこでTi添加鋼についてはBA皮膜の組成
を、重量比で、 (Cr+Si+Mn+Ti)/Al≦0.6 とすることにより、耐酸化特性に優れる高Al含有ステ
ンレス鋼板を製造できる。
する場合もあるが、この場合BA皮膜中にTiO2 が生
成することが確認され、これも耐酸化性を害することが
判明した。そこでTi添加鋼についてはBA皮膜の組成
を、重量比で、 (Cr+Si+Mn+Ti)/Al≦0.6 とすることにより、耐酸化特性に優れる高Al含有ステ
ンレス鋼板を製造できる。
【0009】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 (実施例)第1表に示すような成分の真空溶解により溶
製された鋼塊を熱間圧延し、冷間冷延と焼鈍を繰り返し
て50μm 〜100mm厚の箔とした後、950℃、露
点(D.P.)−60〜−30℃の雰囲気中で光輝焼鈍
(BA)を行った。これらのものについて酸化試験およ
びBA皮膜の分析結果を第2表に示す。なお、耐酸化性
は1200℃でbreakaway (breakaway とは酸化により
著しい重量増加を示すことを言う)を生じた時間で示し
た。本発明の範囲である(Cr+Si+Mn+(T
i))/Al≦0.6満たす発明例では、いずれもbrea
kaway までの時間が400時間を越える優れた耐酸化性
を示す。一方、比較例では耐酸化性に劣る。
明する。 (実施例)第1表に示すような成分の真空溶解により溶
製された鋼塊を熱間圧延し、冷間冷延と焼鈍を繰り返し
て50μm 〜100mm厚の箔とした後、950℃、露
点(D.P.)−60〜−30℃の雰囲気中で光輝焼鈍
(BA)を行った。これらのものについて酸化試験およ
びBA皮膜の分析結果を第2表に示す。なお、耐酸化性
は1200℃でbreakaway (breakaway とは酸化により
著しい重量増加を示すことを言う)を生じた時間で示し
た。本発明の範囲である(Cr+Si+Mn+(T
i))/Al≦0.6満たす発明例では、いずれもbrea
kaway までの時間が400時間を越える優れた耐酸化性
を示す。一方、比較例では耐酸化性に劣る。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】自動車エキゾーストマニホールドタイプ
用ハニカムとしてさらに耐酸化特性の向上した材料が要
求されていたが、本発明により耐酸化特性が著しく向上
して、それが可能となった。また、従来、自動車ハニカ
ム床下タイプとしてCr−Al−Fe合金を使用してい
たものが、さらに、低Cr、低Al材あるいは、REM
の無添加材を使用できることにより、製造者にとって
は、割れなどの発生が少なく歩留まりが向上し大きなメ
リットとなり、一方、ユーザーにとっても成分上、製造
上からのコストダウンがはかられたこと、かつ製品の耐
酸化性のバラツキが小さくなり、耐酸化特性の要求され
る場所において、ステンレス鋼箔が広く使用されるよう
になった。
用ハニカムとしてさらに耐酸化特性の向上した材料が要
求されていたが、本発明により耐酸化特性が著しく向上
して、それが可能となった。また、従来、自動車ハニカ
ム床下タイプとしてCr−Al−Fe合金を使用してい
たものが、さらに、低Cr、低Al材あるいは、REM
の無添加材を使用できることにより、製造者にとって
は、割れなどの発生が少なく歩留まりが向上し大きなメ
リットとなり、一方、ユーザーにとっても成分上、製造
上からのコストダウンがはかられたこと、かつ製品の耐
酸化性のバラツキが小さくなり、耐酸化特性の要求され
る場所において、ステンレス鋼箔が広く使用されるよう
になった。
【図1】20%Cr−3%Al材の酸化皮膜の分析結果
を示す図である。
を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】BA(光輝焼鈍)皮膜に含まれるAl、C
r、Si、Mnの重量比が、 (Cr+Si+Mn)/Al≦0.6 であることを特徴とする、耐酸化性に優れた高Al含有
フェライト系ステンレス鋼板。 - 【請求項2】BA(光輝焼鈍)皮膜に含まれるAl、C
r、Si、Mn、Tiの重量比が、 (Cr+Si+Mn+Ti)/Al≦0.6 であることを特徴とする、耐酸化性に優れた高Al含有
フェライト系ステンレス鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16065392A JPH062075A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 耐酸化性に優れた高Al含有フェライト系ステンレス鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16065392A JPH062075A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 耐酸化性に優れた高Al含有フェライト系ステンレス鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH062075A true JPH062075A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15719590
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16065392A Pending JPH062075A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 耐酸化性に優れた高Al含有フェライト系ステンレス鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062075A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009167443A (ja) * | 2008-01-11 | 2009-07-30 | Nisshin Steel Co Ltd | フェライト系ステンレス鋼及びその製造方法 |
| JP2011032524A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Jfe Steel Corp | ステンレス箔およびその製造方法 |
| KR20160142371A (ko) * | 2014-04-08 | 2016-12-12 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 페라이트계 스테인리스박 및 그의 제조 방법 |
| WO2017043417A1 (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | ソーラーフロンティア株式会社 | 化合物系薄膜太陽電池基板用ステンレス鋼およびその製造方法並びに化合物系薄膜太陽電池 |
| WO2026048714A1 (ja) * | 2024-08-28 | 2026-03-05 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | フェライト系ステンレス鋼箔 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP16065392A patent/JPH062075A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009167443A (ja) * | 2008-01-11 | 2009-07-30 | Nisshin Steel Co Ltd | フェライト系ステンレス鋼及びその製造方法 |
| JP2011032524A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Jfe Steel Corp | ステンレス箔およびその製造方法 |
| KR20160142371A (ko) * | 2014-04-08 | 2016-12-12 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 페라이트계 스테인리스박 및 그의 제조 방법 |
| EP3130688A4 (en) * | 2014-04-08 | 2017-04-12 | JFE Steel Corporation | Ferritic stainless-steel foil and process for producing same |
| US10227674B2 (en) | 2014-04-08 | 2019-03-12 | Jfe Steel Corporation | Ferritic stainless steel foil and method for producing the same |
| WO2017043417A1 (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | ソーラーフロンティア株式会社 | 化合物系薄膜太陽電池基板用ステンレス鋼およびその製造方法並びに化合物系薄膜太陽電池 |
| JP2017054874A (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | 新日鐵住金ステンレス株式会社 | 化合物系薄膜太陽電池基板用ステンレス鋼およびその製造方法並びに化合物系薄膜太陽電池 |
| WO2026048714A1 (ja) * | 2024-08-28 | 2026-03-05 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | フェライト系ステンレス鋼箔 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010814 |