JPH06208568A - 故障診断支援装置 - Google Patents

故障診断支援装置

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JPH06208568A
JPH06208568A JP209393A JP209393A JPH06208568A JP H06208568 A JPH06208568 A JP H06208568A JP 209393 A JP209393 A JP 209393A JP 209393 A JP209393 A JP 209393A JP H06208568 A JPH06208568 A JP H06208568A
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JP209393A
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Takashi Miyaji
敬 宮地
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障原因を推定するためのルールベースの構
築を省力化できる汎用性の高い故障診断支援装置を提供
する。 【構成】 故障発生時の装置各部の状況を故障状況検出
部1により数値化された複数の故障状況パラメータとし
て検出する。複数の故障事例での故障状況パラメータを
その故障原因とともに収集し、主成分分析部5で故障状
況パラメータを特徴パラメータ空間上の座標値に変換す
る。ルール作成部7にて変換した座標値と各故障事例に
対応する故障原因とに基づいて未知の故障の原因を推定
するための推定ルールを作成する。原因不明の故障が発
生したときは、当該故障時に検出した故障状況パラメー
タを演算則決定部5で決定した演算則にしたがって主成
分変換部10で特徴パラメータ空間上の座標値に変換
し、当該座標値と推定ルールとに基づいて故障原因推定
部11で故障原因を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用や民生用の各種
装置に内蔵され、あるいは関連システムとして別途用意
される故障診断支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業用民生用を問わず各種装置の
機能の拡大が著しく、これに伴って装置の構成・動作が
大規模化・複雑化して装置の故障診断や修理に高度な技
術的判断が要求される機会が増えている。一方、新製品
開発や既存製品の改良サイクルの短縮によりサービス業
務要員の育成に十分な時間がかけられず、このため各種
の分野でサービス業務要員の不足が深刻となってきた。
特に産業用装置の分野では装置の故障停止から動作復旧
までのターンアラウンドサイクルの短縮要求が厳しく、
装置メーカーのサービス業務の負担が相当重くなってい
る。
【0003】かかる背景に鑑みてエキスパートシステム
と呼ばれる故障診断支援システムが開発され、各方面で
実績を挙げている。これはサービス要員(すなわち人間
の専門家)の故障診断時における判断をルールベース化
し、かかるルールベースに基づいて計算機で故障原因を
推論するものであるが、その核となるルールベースは、
ルールの採集・分析などをナリッジエンジニア(以下、
KEとも称する)と呼ばれる技術者が専門家に対する問
診等の手法を用いて個々の装置に対し個別に手作りで作
成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したルールベース
の構築作業は、多数のルールの整合性を保ちつつルール
を整理してゆく必要があるので多大な時間および労力を
要し、エキスパートシステムの導入、運用コストを押し
上げる一要因となっている。この点、エキスパートシス
テムの構築を支援するツールがソフトウェアベンダー各
社より市販されているものの、支援の程度が十分ではな
かったり用途が限定されるなど、未だ十分とは言い難
い。本発明の目的は、故障原因を推定するためのルール
ベースの構築を省力化できる汎用性の高い故障診断支援
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜4
に対応付けて説明すると、本発明では、故障発生時にお
ける装置各部の状況を数値化された複数の故障状況パラ
メータP1〜Pmとして検出する故障状況パラメータ検
出部1と、故障原因Rが判明している複数の故障事例で
の故障状況パラメータPij(i=1〜n,j=1〜m)を
収集して当該故障状況パラメータPijを互いに独立した
複数の特徴パラメータC1〜Cmで定義される空間上の
座標値に変換するための演算則を決定する演算則決定部
5と、演算則決定部5で決定した演算則にしたがって複
数の故障事例での故障状況パラメータPijを特徴パラメ
ータC1〜Cmで定義される空間上の座標値に変換し、
変換した座標値と各故障事例に対応する故障原因Riと
に基づいて未知の故障の原因を推定するための推定ルー
ルを作成するルール作成部5,6,7とを設けることで
上述した目的の達成を図っている。請求項2の装置で
は、原因不明の故障が発生したとき、当該故障時に検出
した故障状況パラメータを演算則決定部5で決定した演
算則にしたがって特徴パラメータC1〜Cmで定義され
る空間上の座標値に変換し、当該座標値と推定ルールと
に基づいて故障原因を推定する故障原因推定部10,1
1を備える。上述した推定ルールは、請求項3に記載し
たプロダクションルールによるものおよび請求項4に記
載したファジールールによるもののいずれでも良い。
【0006】
【作用】複数の故障事例に対応する故障状況パラメータ
Pijが収集されると、これら故障状況パラメータPij
を、互いに独立した特徴パラメータC1〜Cmで定義さ
れる空間上の座標値に変換するための演算則が決定さ
れ、かかる演算則にしたがって各故障事例での故障状況
パラメータが特徴パラメータC1〜Cmで定義される空
間上の座標値に変換される。求められた座標値と各故障
事例に対応する故障原因Rとに基づいて未知の故障原因
を推定するための推定ルールが作成される。作成された
推定ルールを用いて未知の故障原因を推定できる。請求
項2の装置では、原因不明の故障が発生したときの故障
状況パラメータが特徴パラメータC1〜Cmで定義され
る空間上の座標値に変換され、かかる座標値と先に作成
された推定ルールとから故障原因が推定される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明を半導体
製造工程で使用する電子ビーム露光装置の故障診断に適
用した実施例を説明する。図1は本実施例に係る故障診
断支援装置の概略構成を示すもので、1は電子ビーム露
光装置EBに故障が発生した時の各部の状況を数値化さ
れた複数の故障状況パラメータとして検出する故障状況
検出部である。ここで、故障状況パラメータとしては、
電子ビーム露光装置EBの各部のエラーコード、各部の
詳細ステータスコード、偏向歪および成型歪補正係数、
合わせ補正係数、電子ビームのビーム電流値、描画ステ
ージの移動速度と方向、パターンデータ(種別、データ
量等)、制御プログラムのプログラムID他、合計で1
00種類程度が選択される。各故障状況パラメータのう
ち、電子ビームのビーム電流値のような数量はそのまま
検出され、エラーコードやプログラムIDのように数量
でないものは一定の規則の下に数値化されて検出され
る。
【0009】故障状況検出部1が検出する各故障状況パ
ラメータはデータストレージ2内に設けられた故障事例
データベース3に書き込まれる。この書き込みは、電子
ビーム露光装置EBで装置停止に繋がるような故障が発
生する毎に自動的に実行される他、電子ビーム露光装置
EBのオペレータが装置の異常を感知して書き込みを指
示した場合にも行なわれる。故障事例データベース3に
は、各故障事例の故障原因が対応する故障状況パラメー
タに付随して書き込まれる。
【0010】4は故障事例データベース3に書き込まれ
た故障状況パラメータ相互間の相関を表す相関係数行列
を求める相関係数行列算出部、5は相関係数行列算出部
4で求めた相関係数行列の固有値および固有ベクトルを
算出して、先に求めた故障状況パラメータを互いに独立
した特徴パラメータで定義される空間(以下、特徴パラ
メータ空間とも呼ぶ)上の座標値に変換する主成分分析
部、6は主成分分析部5で求めた各故障事例に対応する
特徴パラメータ空間上の座標値に基づいて特徴パラメー
タ空間を故障原因毎に分割する分離軸を決定する分離軸
決定部、7は主成分分析部5で算出した固有値と分離軸
決定部6で決定した分離軸情報とに基づいて故障原因を
推定するための推定ルールを作成するルール作成部であ
る。なお、相関係数行列算出部4からルール作成部7に
至る間の処理の詳細は後述する。
【0011】ルール作成部7で作成した推定ルールは、
主成分分析部5で算出した変換ベクトルとともにデータ
ストレージ2内のルールベース8に書き込まれる。ルー
ルベース8に書き込まれた変換ベクトルは主成分変換部
10に与えられる。この主成分変換部10は、故障状況
検出部1から受け取った故障状況パラメータを変換ベク
トルによって互いに独立した特徴パラメータに変換し、
故障原因推定部11へ出力する。故障原因推定部11は
主成分変換部10から受け取った特徴パラメータとルー
ルベース9から受け取った推定ルールとに基づいて故障
原因を推定し、その結果を表示器12へ出力する。
【0012】次に、図1〜図6を参照して本実施例の故
障診断支援装置による推定ルール作成処理と故障原因推
定処理とを順に説明する。なお、図1に推定ルール作成
処理時のデータの流れを実線の矢印で、故障原因推定処
理時のデータの流れを破線の矢印で示す。 −推定ルール作成処理− 電子ビーム露光装置EBでの故障発生に応答して自動的
に、あるいはオペレータの指示によって強制的に故障状
況検出部1から故障実施例データベース3に故障状況パ
ラメータが書き込まれると、電子ビーム露光装置EBの
保守エンジニアによって故障原因の究明が行なわれ、確
定した原因が対応する故障状況パラメータと結び付けら
れた状態で故障事例データベース3に書き込まれて一つ
の完全な故障事例データが作成される。この故障事例デ
ータが複数個収集された状態を図2に示す。
【0013】図2においてP1〜Pmは故障状況パラメ
ータであって、例えばP1は電子ビームの電流値、P2
はエラーコードというように故障状況パラメータとして
選択された各データが適当に並べられる。故障状況パラ
メータP1〜Pmの並び順には特に制限がない。各故障
事例における故障事例データは、m個の故障状況パラメ
ータとこれらに対応する故障原因Rとで構成される。例
えばI番目の故障事例データは、故障状況検出部1が検
出したm個の故障状況パラメータPi1〜Pimと、確定し
た故障原因Riとで構成される。
【0014】故障事例データが統計的に意味をもつ事例
数n(少なくとも20例、通常は100例程度が必要)
だけ収集されると、故障事例データが相関係数行列算出
部4に出力される。故障状況パラメータP1〜Pmは無
作為に選択したものであり互いに独立ではないため、相
関係数行列算出部4では故障状況パラメータP1〜Pm
の相互の相関係数を求める。その一例を図3に示す。図
ににおいてKijはi番目の故障状況パラメータPiとj
番目の故障状況パラメータPjとの相関係数である。
【0015】相関行列算出部4で相関係数行列が求めら
れると、その結果が故障事例データとともに主成分分析
部5に出力される。主成分分析部5では、まず故障状況
パラメータPijを互いに独立した特徴パラメータで定義
される空間上の座標値に変換するための変換ベクトルを
求める。この処理は図3に示す相関係数行列の固有値と
固有ベクトルとを求めることに他ならず、固有値が各特
徴パラメータの全体への寄与率を、固有ベクトルが各故
障状況パラメータPijの特徴パラメータ方向の成分を表
す。この結果を整理して図4に示す。図においてCj(j
=1〜m)は特徴パラメータ、Acjは特徴パラメータC
jの全体への寄与率、Pcj(j=1〜m)は故障状況パラ
メータPjのCj軸方向の成分を示すベクトルである。
【0016】変換ベクトルの算出後、主成分分析部5で
は各故障事例の故障状況パラメータPijを変換ベクトル
により特徴パラメータ空間上の座標値に変換する。この
座標変換はすべての特徴パラメータC1〜Cmについて
行なう必要は必ずしもなく、寄与率Acjが小さいものの
演算を省略して取り扱うデータ量の削減を図っても良
い。寄与率Acjの小さいデータを排除する方法として
は、特徴パラメータC1〜Cmを寄与率Acjの大きい順
に並び替え、上位のものから寄与率Acjを順に加算して
その和がある一定以上(例えばパラメータ個数mの90
%等)に達した時点で以降の特徴パラメータを切り捨て
るという手法が一例として挙げられる。
【0017】以上のようにして各故障事例の故障状況パ
ラメータPijが特徴パラメータ空間上の座標値に変換さ
れると、その結果が故障事例データの故障原因Rととも
に分離軸決定部6に出力される。また、算出された寄与
率Acjおよび変換ベクトルはルール作成部7に出力され
る。分離軸決定部6では、各故障状況パラメータPijの
座標変換値に基づいて各故障事例を特徴パラメータCj
で定義される空間上にプロットする。図5は特徴パラメ
ータC1,C2で定義される平面に故障事例をプロット
した例を示すもので、このようなマップは座標変換対象
となった特徴パラメータの集合から2つを選ぶ組合せの
数だけ存在する。
【0018】上記のプロットが終了すると、次いでプロ
ットされた各点と故障原因Rとの対応付けが行なわれ
る。図6にその一例を示す。図の例では特徴パラメータ
C1,C2で定義される平面にプロットされた各点が3
種類の故障原因R1〜R3のいずれかに対応付けられて
いる。故障原因との対応付けが完了すると、ついで特徴
パラメータで定義される平面を故障原因別に分離するた
めの分離軸が定められる。図6の例では、故障原因R1
〜R3をそれぞれ分離するための3本の分離軸が定ま
る。ここで、故障原因R1〜R3のうち故障原因R1,
R2およびR1,R3はそれぞれの分離軸によって完全
に分離され、これらの分離率(分離軸に関して同一の側
に分類される同一故障原因の事例数/対象平面上にプロ
ットされる同一故障原因の事例数、以下同じ。)はいず
れも100%となる。故障原因R2,R3に関しては、
これらを完全に分離できる軸を設定できないため、上述
した分離率が最大となるように分離軸を設定する。各分
離軸の分離率は後述する推定ルールで故障原因を推定す
る際の優先順位を定めるための情報に利用される。
【0019】特徴パラメータ空間を構成する各平面に関
して上記の分離軸を設定すると、その結果がルール生成
部7に出力される。ルール生成部7では、受け取った分
離軸情報と、主成分分析部5から受け取った寄与率Acj
とに基づいて故障原因を推定するための推定ルールを作
成する。この推定ルールは、特徴パラメータ空間上に新
規にプロットされた点が各分離軸で仕切られた領域のい
ずれに属するかによって故障原因を推定するものであ
る。その推定手順の一例を以下に記す。
【0020】(1) 寄与率Acjが最も大きい特徴パラ
メータと寄与率Acjが次に大きい特徴パラメータとで定
義される平面を最初に評価し、かかる平面に分離軸10
0%の分離軸が存在するときは、新たにプロットされた
点が100%の分離軸のいずれの側に属するかで故障原
因を確定し、推論を終了する。 (2) 上記の平面に分離率100%の分離軸が存在し
ないときは、一方の特徴パラメータを次に寄与率Acjが
大きなものに変更し、かかる平面に分離率100%の分
離軸が存在するか否かを判別する。以降、分離率100
%の分離軸が存在する平面が得られるまで特徴パラメー
タの組合せを寄与率Acjが小さくなるものに向けて順次
変更し、分離率100%の分離軸が存在する平面が現れ
たらかかる分離軸に基づいて故障原因を確定し、推論を
終了する。 (3) 分離率100%の分離軸が存在しなかった場合
には、寄与率Acjと分離率との積に比例した確信度が高
くなる平面および分離軸を優先的に用いて故障原因を推
定する。
【0021】なお、以上の推定ルールにしたがって例え
ば図6の点Nを評価した場合、故障原因R1,R2の分
離軸にしたがえば点Nが故障原因R2に属し、故障原因
R1,R3の分離軸にしたがえば点Nが故障原因R1に
属して双方の結論に矛盾が生じる。このような場合は、
故障原因の候補として原因R1およびR2の双方を出力
するか、あるいは他の平面での判断結果を総合して故障
原因をいずれかに特定する。
【0022】上記の推定ルールはプロダクションルール
(いわゆるIF〜THEN形式のルール)で作成され、ルール
ベース8に書き込まれる。推定ルールの書式は、実際の
診断を行なうエキスパートシステムの推論エンジンに依
存する。実施例では市販のエキスパートシステム構築ツ
ールを使用するため、かかるツールの要求する書式に合
わせている。推定ルールの書き込み時には主成分分析部
5で求めた変換ベクトルもルールベース8に書き込ま
れ、以上により推定ルール作成処理が終了する。
【0023】−故障原因推定処理− 推定ルールの作成後、故障状況検出部1に故障状況パラ
メータが取り込まれると、故障状況検出部1から主成分
変換部10へ故障状況パラメータが出力され、故障原因
推定処理が開始される。故障状況パラメータを取り込ん
だ主成分変換部10は、ルールベース8から与えられる
変換ベクトルを用いて故障状況パラメータを特徴パラメ
ータ空間上の座標値に変換し、得られた座標値を故障原
因推定部11へ出力する。故障原因推定部11では受け
取った座標値にしたがって新たな故障事例を特徴パラメ
ータ空間にプロットする。そして、プロットされた点の
位置がいかなる種類の故障原因の領域に属するかをルー
ルベース8から与えられる推定ルールにしたがって推論
し、その結果を表示器12に出力する。表示器12の表
示からオペレータは故障原因を判別し、直ちに適切な対
策を講じることができる。
【0024】以上説明したように、本実施例によれば無
作為に抽出した電子ビーム露光装置EBの故障状況パラ
メータを、故障事例別にその故障原因とともに故障事例
データベース3に書き込むだけで故障原因を推定する推
定ルールが作成されるから、ルールベースの構築作業の
手間が省略されて故障診断支援のためのシステムを容易
かつ安価に構築できる。故障状況パラメータを互いに独
立した特徴パラメータに変換して推定ルールを作成する
ので、故障状況パラメータを選ぶ際に故障原因の究明に
役立つ情報か否かを一々判断する必要がない。したがっ
て、人手に頼ったルールベース構築作業では見過ごされ
ていた有益な情報が推定ルールに反映される可能性もあ
り、推定精度の向上が期待できる。故障状況パラメータ
を無秩序に大量に選んでも、寄与率Acjの大小によって
必要な情報と不要な情報とを取捨選択できるので、取り
扱うデータ量の増加による処理速度の低下を防止でき
る。
【0025】以上の実施例と請求項との対応において、
故障状況検出部1が故障状況パラメータ検出部を、主成
分分析部5が演算則決定部を、主成分分析部5、分離軸
決定部6およびルール作成部7がルール作成部を、主成
分変換部10および故障原因推定部11が故障原因推定
部を構成する。
【0026】実施例では推定ルールをプロダクションル
ールとしたが、本発明はこれに限らずファジールールを
適用してもよい。その一例を図7に示す。図7の例では
故障原因R1,R2の分離軸が設定された後、分離軸と
直交する軸L上に各故障事例R1,R2の事例数をプロ
ットし、得られた曲線Q1,Q2をメンバシップ関数と
するファジー推論系を構成して故障原因を推定する。
【0027】本発明は電子ビーム露光装置の故障診断に
限らず、その他あらゆる産業用、民生用の装置の故障診
断の支援に利用できる。実施例ではルール作成部7で作
成した推定ルールをそのまま用いて未知の故障の原因を
推定したが、推定ルールを人間が改造して既存のエキス
パートシステムのルールベースに利用してもよい。推定
ルールは実施例のものに限らず、本発明が適用される装
置の種類特性等に応じて適宜変更してよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の故障事例での故障状況パラメータをその故障原因
とともに入力するだけで故障原因を推定する推定ルール
が作成されるから、ルールベースの構築作業の手間が省
略されて故障診断支援のためのシステムを容易かつ安価
に構築できる。故障状況パラメータを選ぶ際に故障原因
の究明に役立つ情報か否かを一々判断する必要がないの
で、人手に頼ったルールベース構築作業では見過ごされ
ていた有益な情報が推定ルールに反映される可能性があ
り、推定精度の向上が期待できる。故障診断の対象とす
る装置に関する深い知識を要することなくルールベース
を作成できるので、汎用性も高い。請求項2の装置で
は、作成された推定ルールに基づいて故障原因が推定さ
れるので、装置を熟知したサービス要員に頼ることなく
装置の故障原因を察知して直ちに適切な対策を講じるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る故障診断支援装置の機
能ブロック図。
【図2】図1の故障事例データベース3に収集された複
数の故障事例データを示す図。
【図3】図1の相関係数行列算出部4で算出した相関係
数行列の一例を示す図。
【図4】故障状況パラメータを特徴パラメータに変換す
るための変換ベクトルと寄与率の算出結果の一例を示す
図。
【図5】2つの特徴パラメータで定義される平面に故障
事例をプロットした図。
【図6】2つの特徴パラメータで定義される平面にプロ
ットされた故障事例を分離する分離軸の一例を示す図。
【図7】図6の分離軸に基づいてファジー推論系で用い
るメンバーシップ関数を求める手順を説明するための
図。
【符号の説明】
1 故障状況検出部 3 故障事例データベース 5 主成分分析部 6 分離軸決定部 7 ルール作成部 8 ルールベース 10 主成分変換部 11 故障原因推定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故障発生時における装置各部の状況を、
    数値化された複数の故障状況パラメータとして検出する
    故障状況パラメータ検出部と、 故障原因が判明している複数の故障事例での前記故障状
    況パラメータを収集して、当該故障状況パラメータを互
    いに独立した複数の特徴パラメータで定義される空間上
    の座標値に変換するための演算則を決定する演算則決定
    部と、 前記演算則決定部で決定した演算則にしたがって前記複
    数の故障事例における前記故障状況パラメータを前記特
    徴パラメータで定義される空間上の座標値に変換し、当
    該座標値と各故障事例に対応する故障原因とに基づいて
    未知の故障の原因を推定するための推定ルールを作成す
    るルール作成部と、を有することを特徴とする故障診断
    支援装置。
  2. 【請求項2】 原因不明の故障が発生したとき、当該故
    障時に検出した前記故障状況パラメータを前記演算則決
    定部で決定した演算則にしたがって前記特徴パラメータ
    で定義される空間上の座標値に変換し、当該座標値と前
    記推定ルールとに基づいて故障原因を推定する故障原因
    推定部を備えることを特徴とする請求項1記載の故障診
    断支援装置。
  3. 【請求項3】 前記推定ルールがプロダクションルール
    であることを特徴とする請求項1または2記載の故障診
    断支援装置。
  4. 【請求項4】 前記推定ルールがファジールールである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の故障診断支援
    装置。
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