JPH06209644A - 半透膜による植生工法 - Google Patents
半透膜による植生工法Info
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- JPH06209644A JPH06209644A JP5008165A JP816593A JPH06209644A JP H06209644 A JPH06209644 A JP H06209644A JP 5008165 A JP5008165 A JP 5008165A JP 816593 A JP816593 A JP 816593A JP H06209644 A JPH06209644 A JP H06209644A
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- JP
- Japan
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- water
- membrane
- salt
- soil
- semipermeable membrane
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大規模な施設の施行を必要とせずに、塩集積
土壌中の高塩分の地下水を利用し、かつこれを効果的に
除塩して作物に供給し、塩集積土壌での農作物等の植生
を低コストで行なう方法を提供する。 【構成】 水または水蒸気を透過し、水可溶性塩類を実
質上透過しない半透膜を、水分層と植物の吸水根の間に
配することを特徴とする植生工法。
土壌中の高塩分の地下水を利用し、かつこれを効果的に
除塩して作物に供給し、塩集積土壌での農作物等の植生
を低コストで行なう方法を提供する。 【構成】 水または水蒸気を透過し、水可溶性塩類を実
質上透過しない半透膜を、水分層と植物の吸水根の間に
配することを特徴とする植生工法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩集積土壌などの高塩
分の水分を含む土壌での農業生産および緑化の方法に関
するものである。
分の水分を含む土壌での農業生産および緑化の方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、乾燥地域や半乾燥地域を中心に、
不用意な畑地灌漑による土壌の塩類化の進行が世界各地
で問題視されてきており、塩集積土壌の面積は年ととも
に増加しつつあると見られる。塩集積土壌の増加は、塩
分を含んだ水の灌漑、過灌漑や用水路よりの漏水などに
基づく地下水の上昇と乾燥地特有の激しい土面蒸発に起
因している。土壌の塩類化が作物生産の現場で問題にな
るのは、乾燥地域や半乾燥地域に限られるものではな
く、湿潤地域でも、地下水位の高い場所で周囲から塩類
濃度の高い水が侵入するような箇所ではつねに起こる問
題であり、また、わが国のように施設園芸栽培の発達し
たところでは、降雨遮断・多肥栽培のもとで土壌からの
水可溶性塩類の溶脱が抑制される結果、土壌の塩類化が
問題になる。このような、塩集積土壌において農業生産
を行なうためにこれまで提案、実施されている方法とし
ては、1) 地下水の低下と除塩を目的とした暗渠の設
置、2)作土直下に空隙の多い資材を埋設する方法、3)
太陽熱などを利用して高塩分水をいったん精製し、その
水を灌漑に用いる方法、が知られている。
不用意な畑地灌漑による土壌の塩類化の進行が世界各地
で問題視されてきており、塩集積土壌の面積は年ととも
に増加しつつあると見られる。塩集積土壌の増加は、塩
分を含んだ水の灌漑、過灌漑や用水路よりの漏水などに
基づく地下水の上昇と乾燥地特有の激しい土面蒸発に起
因している。土壌の塩類化が作物生産の現場で問題にな
るのは、乾燥地域や半乾燥地域に限られるものではな
く、湿潤地域でも、地下水位の高い場所で周囲から塩類
濃度の高い水が侵入するような箇所ではつねに起こる問
題であり、また、わが国のように施設園芸栽培の発達し
たところでは、降雨遮断・多肥栽培のもとで土壌からの
水可溶性塩類の溶脱が抑制される結果、土壌の塩類化が
問題になる。このような、塩集積土壌において農業生産
を行なうためにこれまで提案、実施されている方法とし
ては、1) 地下水の低下と除塩を目的とした暗渠の設
置、2)作土直下に空隙の多い資材を埋設する方法、3)
太陽熱などを利用して高塩分水をいったん精製し、その
水を灌漑に用いる方法、が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塩集積土壌において農
業生産を行なうためには、塩集積土壌中の高塩分の地下
水を利用し、かつこれを除塩して作物に供給する方法
が、乾燥地域や半乾燥地域などの灌漑水の供給が充分な
地域ではとくに望ましい。しかしながら、上述の公知例
においては、1)、3)は、施設の建設に莫大な施行費を要
するものであり、2)では、作土層の過乾を招き易いなど
の問題がある。したがって、本発明の目的は、大規模な
施設の施行を必要とせずに、塩集積土壌中の高塩分の地
下水を利用し、かつこれを効果的に除塩して作物に供給
し、塩集積土壌での農作物等の植生を低コストで行なう
方法を提供することである。
業生産を行なうためには、塩集積土壌中の高塩分の地下
水を利用し、かつこれを除塩して作物に供給する方法
が、乾燥地域や半乾燥地域などの灌漑水の供給が充分な
地域ではとくに望ましい。しかしながら、上述の公知例
においては、1)、3)は、施設の建設に莫大な施行費を要
するものであり、2)では、作土層の過乾を招き易いなど
の問題がある。したがって、本発明の目的は、大規模な
施設の施行を必要とせずに、塩集積土壌中の高塩分の地
下水を利用し、かつこれを効果的に除塩して作物に供給
し、塩集積土壌での農作物等の植生を低コストで行なう
方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み、鋭意検
討した結果、本発明者は、水または水蒸気を透過し、水
可溶性塩類を実質上透過しない半透膜を、水分層と植物
の吸水根の間に配することにより、例えば塩集積土壌中
などの高塩分の水分から、水可溶性塩類を含まない水分
のみを植物の吸水根に供給することが可能となり、通常
の条件では、植物が成育しえない高塩分の水分存在下の
環境において、植物の成育が可能であることを見出し
た。
討した結果、本発明者は、水または水蒸気を透過し、水
可溶性塩類を実質上透過しない半透膜を、水分層と植物
の吸水根の間に配することにより、例えば塩集積土壌中
などの高塩分の水分から、水可溶性塩類を含まない水分
のみを植物の吸水根に供給することが可能となり、通常
の条件では、植物が成育しえない高塩分の水分存在下の
環境において、植物の成育が可能であることを見出し
た。
【0005】本発明において、水または水蒸気を透過
し、水可溶性塩類を透過しない半透膜とは、膜の片側に
水可溶性塩類を溶解した水溶液を配置し、膜の両面に温
度差、圧力差などを与えることにより、膜のもう一方の
側より水可溶性塩類を溶解した水溶液のうちの水または
水蒸気のみが透過し、水可溶性塩類が透過しない半透膜
である。本発明において、水可溶性塩類が実質上透過し
ない半透膜とは、水可溶性塩類が全く透過しない膜を意
味するのではなく、後述する溶質透過係数B(cm/s)が、
5×10-4以下であるような、水可溶性塩類を含む水溶
液を透過させた場合に、透過液の水可溶性塩類濃度が減
少する塩分排除特性を示す半透膜をいう。このような半
透膜としては、圧力差により水可溶性塩類の水溶液より
水のみを透過する逆浸透膜や、水可溶性塩類の水溶液よ
り水蒸気のみを透過する水蒸気透過膜があげられる。
し、水可溶性塩類を透過しない半透膜とは、膜の片側に
水可溶性塩類を溶解した水溶液を配置し、膜の両面に温
度差、圧力差などを与えることにより、膜のもう一方の
側より水可溶性塩類を溶解した水溶液のうちの水または
水蒸気のみが透過し、水可溶性塩類が透過しない半透膜
である。本発明において、水可溶性塩類が実質上透過し
ない半透膜とは、水可溶性塩類が全く透過しない膜を意
味するのではなく、後述する溶質透過係数B(cm/s)が、
5×10-4以下であるような、水可溶性塩類を含む水溶
液を透過させた場合に、透過液の水可溶性塩類濃度が減
少する塩分排除特性を示す半透膜をいう。このような半
透膜としては、圧力差により水可溶性塩類の水溶液より
水のみを透過する逆浸透膜や、水可溶性塩類の水溶液よ
り水蒸気のみを透過する水蒸気透過膜があげられる。
【0006】本発明において、逆浸透膜とは、逆浸透法
により海水またはカン水淡水化などの脱塩プロセスに用
いられる半透膜である。逆浸透法は、溶液中の溶媒のみ
を透過する性質を持つ半透膜(逆浸透膜)を介して供給
液側に浸透圧以上の圧力をかけることによって半透膜を
通して溶媒を取り出す分離技術である。本発明の植生工
法の場合、逆浸透法の原理が、高塩分の水分から水可溶
性塩類を含まない水分を植物の吸水根へ供給するように
働いているとは一概に言えないが、逆浸透膜の高い塩排
除特性が有効に作用している。
により海水またはカン水淡水化などの脱塩プロセスに用
いられる半透膜である。逆浸透法は、溶液中の溶媒のみ
を透過する性質を持つ半透膜(逆浸透膜)を介して供給
液側に浸透圧以上の圧力をかけることによって半透膜を
通して溶媒を取り出す分離技術である。本発明の植生工
法の場合、逆浸透法の原理が、高塩分の水分から水可溶
性塩類を含まない水分を植物の吸水根へ供給するように
働いているとは一概に言えないが、逆浸透膜の高い塩排
除特性が有効に作用している。
【0007】本発明において、本用途に好適な逆浸透膜
の水分透過性と塩分の排除特性の指標としては、下記式
で与えられる膜の純水透過係数AおよびNaClの溶質
透過係数Bが用いられる。
の水分透過性と塩分の排除特性の指標としては、下記式
で与えられる膜の純水透過係数AおよびNaClの溶質
透過係数Bが用いられる。
【0008】 純水透過係数A( g/cm2 ・s・atm)=F/(ΔP−Δ
π)×119.6 ×10-5 溶質透過係数B(cm/s)=(100−R)/R×F×115.
7 ×10-5 ここで、F:膜の造水量(m3/m2・日)、R:膜の
NaCl排除率(%)、ΔP:圧力差(kg/cm2 ) 、Δ
π:浸透圧差(kg/cm2 ) であり、通常の逆浸透法による
食塩水溶液の透過実験より実験的に求められる。
π)×119.6 ×10-5 溶質透過係数B(cm/s)=(100−R)/R×F×115.
7 ×10-5 ここで、F:膜の造水量(m3/m2・日)、R:膜の
NaCl排除率(%)、ΔP:圧力差(kg/cm2 ) 、Δ
π:浸透圧差(kg/cm2 ) であり、通常の逆浸透法による
食塩水溶液の透過実験より実験的に求められる。
【0009】本発明において、本用途に好適な逆浸透膜
としては、純水透過係数A( g/cm2・s ・atm)について
は、1×10-5以上である膜が水分供給特性に優れてお
り、好ましい。また、溶質透過係数B(cm/s)が、5×1
0-4以下である膜が塩分排除特性に優れており、好まし
い。
としては、純水透過係数A( g/cm2・s ・atm)について
は、1×10-5以上である膜が水分供給特性に優れてお
り、好ましい。また、溶質透過係数B(cm/s)が、5×1
0-4以下である膜が塩分排除特性に優れており、好まし
い。
【0010】本発明において、逆浸透膜の具体例として
は、非対称膜の場合、酢酸セルロース系やポリアミド系
の膜が分離性能,耐久性,耐薬品性に優れるため、とく
に好ましい。また、複合膜としては、多孔質支持体層の
上に形成される機能層として、ポリエーテル系,芳香族
ポリアミド系、脂肪族ポリアミド系,ポリエチレンイミ
ン系、ポリ酸化エチレン、などが挙げられ、この中でも
薄膜化することにより透過性能を向上させた場合でも阻
止性能に優れ、さらに、耐薬品性などの点でも架橋ポリ
アミドを用いることが好ましい。多孔質支持体層の好ま
しい高分子としては、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ポリフェニレンスルフィドスルホン、ポリフェニ
レンスルホンなどの芳香族ポリスルホン系素材、酢酸セ
ルロース、エチルセルロース、セルロースなどのセルロ
ース系素材、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、
ポリエチレンなどのポリオレフィン系素材、ポリフッ化
ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどの含フッ
素高分子系素材、ポリアミド系素材ないしはポリイミド
系素材などを用いることができるが、この中でも、透過
性が十分であること、孔径の制御が容易であることから
芳香族ポリスルホン系素材が好ましく用いられる。該支
持体層の強度をさらに上げるために、該支持体層の下に
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
類、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
類、ナイロンなどのポリアミド類、天然繊維などを主成
分とする公知の織物または不織布などの補強層を有して
いることが好ましい。
は、非対称膜の場合、酢酸セルロース系やポリアミド系
の膜が分離性能,耐久性,耐薬品性に優れるため、とく
に好ましい。また、複合膜としては、多孔質支持体層の
上に形成される機能層として、ポリエーテル系,芳香族
ポリアミド系、脂肪族ポリアミド系,ポリエチレンイミ
ン系、ポリ酸化エチレン、などが挙げられ、この中でも
薄膜化することにより透過性能を向上させた場合でも阻
止性能に優れ、さらに、耐薬品性などの点でも架橋ポリ
アミドを用いることが好ましい。多孔質支持体層の好ま
しい高分子としては、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ポリフェニレンスルフィドスルホン、ポリフェニ
レンスルホンなどの芳香族ポリスルホン系素材、酢酸セ
ルロース、エチルセルロース、セルロースなどのセルロ
ース系素材、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、
ポリエチレンなどのポリオレフィン系素材、ポリフッ化
ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどの含フッ
素高分子系素材、ポリアミド系素材ないしはポリイミド
系素材などを用いることができるが、この中でも、透過
性が十分であること、孔径の制御が容易であることから
芳香族ポリスルホン系素材が好ましく用いられる。該支
持体層の強度をさらに上げるために、該支持体層の下に
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
類、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
類、ナイロンなどのポリアミド類、天然繊維などを主成
分とする公知の織物または不織布などの補強層を有して
いることが好ましい。
【0011】本発明において、水蒸気透過膜とは、水可
溶性塩類の水溶液より水蒸気のみを透過する膜である。
水蒸気透過膜の場合、膜の疎水性や非多孔性のために、
水溶液の透過は阻止され、水分は水蒸気となって膜を透
過し、植物に供給されることになる。
溶性塩類の水溶液より水蒸気のみを透過する膜である。
水蒸気透過膜の場合、膜の疎水性や非多孔性のために、
水溶液の透過は阻止され、水分は水蒸気となって膜を透
過し、植物に供給されることになる。
【0012】本用途に好適な水蒸気透過膜としては、膜
の水蒸気透過係数が、0.5(g/m2・atm ・24hr)以上
であるものが好ましい。
の水蒸気透過係数が、0.5(g/m2・atm ・24hr)以上
であるものが好ましい。
【0013】このような機能を有する膜としては、水を
透過させずに、水蒸気のみを透過させる公知の疎水性多
孔膜や気体透過性複合膜が好適である。疎水性多孔膜の
具体例としては、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
テトラフルオロエチレン,ポリフッ化ビニリデン,ポリ
4メチルペンテン等を溶融製膜または湿式製膜すること
により得られる疎水性多孔膜が好ましい。これらの疎水
性多孔膜の孔径として、5μm以下であるものが、水溶
液の阻止特性に優れており、とくに好ましい。
透過させずに、水蒸気のみを透過させる公知の疎水性多
孔膜や気体透過性複合膜が好適である。疎水性多孔膜の
具体例としては、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
テトラフルオロエチレン,ポリフッ化ビニリデン,ポリ
4メチルペンテン等を溶融製膜または湿式製膜すること
により得られる疎水性多孔膜が好ましい。これらの疎水
性多孔膜の孔径として、5μm以下であるものが、水溶
液の阻止特性に優れており、とくに好ましい。
【0014】また、気体透過性複合膜は、先の逆浸透膜
の複合膜と同様の多孔性支持体層に、高分子均質層を形
成した膜である。多孔質支持体層の上に形成される高分
子均質層の具体例としては、ポリオルガノシロキサン、
架橋型ポリオルガノシロキサン、ポリオルガノシロキサ
ン/ポリカーボネート共重合体、ポリオルガノシロキサ
ン/ポリフェニレン共重合体、ポリオルガノシロキサン
/ポリスチレン共重合体、ポリトリメチルシリルプロピ
ン、ポリ4メチルペンテン、などが挙げられる。この中
でも、機械的強度が高く、水蒸気透過性が高いという点
で、架橋型ポリジメチルシロキサンが最も好ましい。こ
の架橋型ポリジメチルシロキサンは、製法によって得ら
れる薄膜の性能が異なり、特開昭60- 257803,特開昭62
-216624,特開昭62-216623 に記載されている製法に従
って、得られた架橋型ポリジメチルシロキサンの薄膜が
気体透過性に優れ、ピンホールが少ないため好ましい。
の複合膜と同様の多孔性支持体層に、高分子均質層を形
成した膜である。多孔質支持体層の上に形成される高分
子均質層の具体例としては、ポリオルガノシロキサン、
架橋型ポリオルガノシロキサン、ポリオルガノシロキサ
ン/ポリカーボネート共重合体、ポリオルガノシロキサ
ン/ポリフェニレン共重合体、ポリオルガノシロキサン
/ポリスチレン共重合体、ポリトリメチルシリルプロピ
ン、ポリ4メチルペンテン、などが挙げられる。この中
でも、機械的強度が高く、水蒸気透過性が高いという点
で、架橋型ポリジメチルシロキサンが最も好ましい。こ
の架橋型ポリジメチルシロキサンは、製法によって得ら
れる薄膜の性能が異なり、特開昭60- 257803,特開昭62
-216624,特開昭62-216623 に記載されている製法に従
って、得られた架橋型ポリジメチルシロキサンの薄膜が
気体透過性に優れ、ピンホールが少ないため好ましい。
【0015】本発明において、半透膜を、水分層と植物
の吸水根の間に配する方法としては、シート状の半透膜
を土壌の表層に埋設し、その上で植物を成育させる方法
やカップ状または袋状に成型した半透膜中に土壌と植物
を入れ、それを土壌の表層に埋設する方法などが挙げら
れるが、特に限定されるものではない。また、半透膜の
みでは、植物の成育に充分な水分が供給しにくい場合や
供給される水分の蒸発速度が極めて早い場合には、半透
膜の近傍の土壌に吸水性ゲルよりなる保水剤等を混合し
たり、土壌表面をフィルムなどにより被覆することも可
能である。また、土壌の塩分濃度がとくに濃い場合に
は、本発明とあわせて、塩分を吸収する植物(クリーミ
ング・クロップ)を共生させるにより土壌の塩分を低減
させる方法を用いることも有効である。
の吸水根の間に配する方法としては、シート状の半透膜
を土壌の表層に埋設し、その上で植物を成育させる方法
やカップ状または袋状に成型した半透膜中に土壌と植物
を入れ、それを土壌の表層に埋設する方法などが挙げら
れるが、特に限定されるものではない。また、半透膜の
みでは、植物の成育に充分な水分が供給しにくい場合や
供給される水分の蒸発速度が極めて早い場合には、半透
膜の近傍の土壌に吸水性ゲルよりなる保水剤等を混合し
たり、土壌表面をフィルムなどにより被覆することも可
能である。また、土壌の塩分濃度がとくに濃い場合に
は、本発明とあわせて、塩分を吸収する植物(クリーミ
ング・クロップ)を共生させるにより土壌の塩分を低減
させる方法を用いることも有効である。
【0016】以下の実施例によって更に詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。
【0017】
実施例1〜4 上部直径12cm、下部直径10cm、深さ3cmの中
深皿4号の容器底部に水または所定濃度の食塩水を入
れ、その上に機能層が食塩水に接するようにして東レ株
式会社製逆浸透膜UTC−60(純水透過係数A:1.
6×10-4(g/m2・atm ・24hr) 、NaClの溶質透過
係数B:2.9×10-4(cm/s)、15cm×15cm)
を固定し、さらにその上に160gの水田土壌(1mmメッ
シュのふるいで粒径をそろえたもの、含水率0.8%)
を置き、温度23度下で放置した。26時間後、水田土
壌の重量を秤量した。結果は、表1に示すように、いず
れの実験でも、逆浸透膜UTC−60を介して20g 以上
の水分が水田土壌に供給された。
深皿4号の容器底部に水または所定濃度の食塩水を入
れ、その上に機能層が食塩水に接するようにして東レ株
式会社製逆浸透膜UTC−60(純水透過係数A:1.
6×10-4(g/m2・atm ・24hr) 、NaClの溶質透過
係数B:2.9×10-4(cm/s)、15cm×15cm)
を固定し、さらにその上に160gの水田土壌(1mmメッ
シュのふるいで粒径をそろえたもの、含水率0.8%)
を置き、温度23度下で放置した。26時間後、水田土
壌の重量を秤量した。結果は、表1に示すように、いず
れの実験でも、逆浸透膜UTC−60を介して20g 以上
の水分が水田土壌に供給された。
【0018】
【表1】 実施例5〜12 上部直径12cm、下部直径10cm、深さ3cmの中
深皿4号の容器底部に水または所定濃度の食塩水を入
れ、その上に機能層が食塩水に接するようにして東レ株
式会社製逆浸透膜UTC−60(15cm×15cm)
を固定し、さらにその上に140gの水田土壌(含水率2.
3%)を置き、この土壌にオオムギ、ビートの種子(1
皿あたり3粒)を播き、温度23〜28度下で放置し
た。所定日数後、発芽個体数を数えて発芽率を算出した
結果を、表2に示した。
深皿4号の容器底部に水または所定濃度の食塩水を入
れ、その上に機能層が食塩水に接するようにして東レ株
式会社製逆浸透膜UTC−60(15cm×15cm)
を固定し、さらにその上に140gの水田土壌(含水率2.
3%)を置き、この土壌にオオムギ、ビートの種子(1
皿あたり3粒)を播き、温度23〜28度下で放置し
た。所定日数後、発芽個体数を数えて発芽率を算出した
結果を、表2に示した。
【0019】
【表2】 比較例1 UTC−60膜の代わりに濾紙を用いて実施例6〜12
と同様の方法で発芽実験を行なったが、食塩濃度100
mM〜600mMではいずれも全く発芽は認められなかっ
た。
と同様の方法で発芽実験を行なったが、食塩濃度100
mM〜600mMではいずれも全く発芽は認められなかっ
た。
【0020】
【発明の効果】本発明の植生工法は、乾燥地等の塩集積
土壌での農業生産について、下記のような効果を発揮す
る。
土壌での農業生産について、下記のような効果を発揮す
る。
【0021】(1)大規模な施設の施行を必要や過大な
エネルギー源を必要とせずに、乾燥地等の塩集積土壌で
の農業生産が可能となる。
エネルギー源を必要とせずに、乾燥地等の塩集積土壌で
の農業生産が可能となる。
【0022】(2)乾燥地等の水源に乏しい地域におい
ても、塩集積土壌中の高塩分の地下水を利用し、かつこ
れを効果的に除塩して作物に供給することが可能であ
り、大規模な灌漑設備が不要である。
ても、塩集積土壌中の高塩分の地下水を利用し、かつこ
れを効果的に除塩して作物に供給することが可能であ
り、大規模な灌漑設備が不要である。
【0023】(3)化学薬品や保水剤等の回収不能な薬
剤を使用せずに農業生産が可能となるため、地下水脈の
汚染等の環境への影響が極めて少ない。
剤を使用せずに農業生産が可能となるため、地下水脈の
汚染等の環境への影響が極めて少ない。
Claims (5)
- 【請求項1】 水または水蒸気を透過し、水可溶性塩類
を実質上透過しない半透膜を、水分層と植物の吸水根の
間に配することを特徴とする植生工法。 - 【請求項2】 水または水蒸気を透過し、水可溶性塩類
を実質上透過しない半透膜が、逆浸透膜である請求項1
の植生工法。 - 【請求項3】 逆浸透膜の純水透過係数Aが1×10-5
( g/cm2 ・s・atm)以上で、かつNaClの溶質透過係
数Bが5×10-4(cm/s)以下であることを特徴とする請
求項2の植生工法。 - 【請求項4】 水または水蒸気を透過し、水可溶性塩類
を実質上透過しない半透膜が、水蒸気透過膜である請求
項1の植生工法。 - 【請求項5】 水蒸気透過膜の水蒸気透過係数が0.5
(g/m2 ・atm ・24hr) 以上であることを特徴とする請求
項4の植生工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5008165A JPH06209644A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 半透膜による植生工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5008165A JPH06209644A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 半透膜による植生工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06209644A true JPH06209644A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11685726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5008165A Pending JPH06209644A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 半透膜による植生工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06209644A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009529866A (ja) * | 2006-03-16 | 2009-08-27 | デザイン テクノロジー アンド イノベーション リミテッド | 灌水装置 |
| WO2010008042A1 (ja) * | 2008-07-16 | 2010-01-21 | メビオール株式会社 | 植物栽培システム |
| JP2010051320A (ja) * | 1999-08-06 | 2010-03-11 | E I Du Pont De Nemours & Co | 根生育の変更法 |
| JP2011051332A (ja) * | 2009-06-23 | 2011-03-17 | Cmet Inc | 光造形装置および光造形方法 |
| JP2012115778A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 浄化水を得る方法およびその装置 |
| CN109661867A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-23 | 华北水利水电大学 | 组合套桶式盐碱地治理方法和治理套桶 |
-
1993
- 1993-01-21 JP JP5008165A patent/JPH06209644A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010051320A (ja) * | 1999-08-06 | 2010-03-11 | E I Du Pont De Nemours & Co | 根生育の変更法 |
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| US8336253B2 (en) | 2006-03-16 | 2012-12-25 | Design Technology And Innovation Limited | Irrigation apparatus |
| JP2013027400A (ja) * | 2006-03-16 | 2013-02-07 | Design Technology & Innovation Ltd | 灌水装置 |
| WO2010008042A1 (ja) * | 2008-07-16 | 2010-01-21 | メビオール株式会社 | 植物栽培システム |
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| CN109661867A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-23 | 华北水利水电大学 | 组合套桶式盐碱地治理方法和治理套桶 |
| CN109661867B (zh) * | 2018-12-29 | 2024-01-26 | 华北水利水电大学 | 组合套桶式盐碱地治理方法和治理套桶 |
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