JPH06209724A - 胚芽米製造方法および胚芽米製造装置 - Google Patents

胚芽米製造方法および胚芽米製造装置

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JPH06209724A
JPH06209724A JP5020695A JP2069593A JPH06209724A JP H06209724 A JPH06209724 A JP H06209724A JP 5020695 A JP5020695 A JP 5020695A JP 2069593 A JP2069593 A JP 2069593A JP H06209724 A JPH06209724 A JP H06209724A
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JP
Japan
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rice
brown rice
grain
brown
raw
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Application number
JP5020695A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Satake
利彦 佐竹
Satoru Satake
覺 佐竹
Shigeharu Kanemoto
繁晴 金本
Hiroshi Okada
寛 岡田
Tsunehiko Shibata
恒彦 柴田
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 玄米にマイクロ波を照射して加熱することに
より、胚芽残存率を大幅に向上させる。 【構成】 原料玄米にマイクロ波を照射して加熱するマ
イクロ波加熱装置2に米粒冷却装置3を連絡し、米粒冷
却装置3の後工程に精米機4を設ける。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米粒の胚芽残存率を大
幅に向上させる胚芽米製造方法及び胚芽米製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】胚芽米は普通の白米に比較してビタミン
B1やタンパク質等の栄養成分を多く含み、近年栄養食
品として注目されている。この胚芽米は、胚芽を残して
糠層のみを除去する精米作用を施した白米であり、胚芽
残存率が80%以上であることが規格化されている。こ
の規格化値を確保するためには残芽性の高い胚芽米好適
品種を選択する必要があるが、好適品種は高価である上
に絶対量が少なく、原料玄米の確保が困難であるととも
に食味の良い品種が少なかった。このような理由から、
一般銘柄米を加工して胚芽残存率を高め、胚芽米原料と
して利用しようとする研究がなされており以下の方法が
あった。 1.米粒を冷却することによって米粒組織を硬化させ、
胚芽と胚乳との接着力を増加させる方法。 2.米粒を乾燥することによって胚芽を収縮させ、精米
時に精米機の金剛ロールに胚芽が接触しにくくする方
法。 3.米粒を加熱することによって、胚芽と胚乳とを糊化
結合させる方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、米粒を冷却す
る方法や米粒を乾燥する方法では、米の品種により形状
や性質が異なることにより、胚芽の残存率に大きな差異
が生じるという欠点があった。また、米粒を加熱する方
法では胚芽の残存率の向上には効果があるが、米粒全体
が糊化してしまい、食味が悪くなるという欠点があっ
た。
【0004】本発明は、従来の胚芽米製造方法の欠点を
解消して、原料玄米にマイクロ波を照射して加熱するこ
とにより、胚芽残存率を大幅に向上することのできる胚
芽米製造方法及び胚芽米製造装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】原料玄米にマイクロ波を
照射して加熱し前記玄米を含水率13%以下に乾燥し、
次いで穀温上昇した前記玄米を原料玄米の穀温以下に冷
却した後精米する。
【0006】原料玄米にマイクロ波を照射して加熱した
後冷却する工程を複数回繰り返して、前記玄米を含水率
13%以下に乾燥するとともに前記玄米を原料玄米の穀
温以下に冷却した後精米する。
【0007】原料玄米にマイクロ波を照射して加熱する
マイクロ波加熱装置に米粒冷却装置を連絡し、該米粒冷
却装置の後工程に精米機を設けて胚芽米製造装置とす
る。
【0008】原料玄米にマイクロ波を照射して加熱した
後冷却する工程を複数回繰り返して、前記玄米を含水率
13%以下に乾燥するとともに前記玄米を原料玄米の穀
温以下に冷却した後精米し、該精白米を洗米してから、
前記精白米の表面に水溶性食物繊維の1種または2種以
上の水溶液を噴霧した後乾燥する。
【0009】原料玄米にマイクロ波を照射して加熱する
マイクロ波加熱装置と、穀温上昇した前記玄米を冷却す
る米粒冷却装置と、冷却した前記玄米を精米する精米機
と、精白米を洗米する洗米装置と、前記精白米の表面に
水溶性食物繊維の1種または2種以上の水溶液を噴霧し
た後乾燥するコーティング装置とで胚芽米製造装置を構
成する。
【0010】
【作用】原料玄米にマイクロ波を照射して加熱し玄米を
含水率13%以下に乾燥し、次いで穀温上昇した玄米を
原料玄米の穀温以下に冷却する。ところで、玄米粒が乾
燥する時には胚芽部を通して大部分の水分が米粒外に出
るため、米粒の胚芽と胚乳との接合部の水分が最も高く
なる。また、マイクロ波のエネルギーは水分中に吸収さ
れるため、水分が最も高い胚芽と胚乳との接合部での発
熱が最大となり、胚芽と胚乳とが糊化結合される。胚芽
と胚乳とが糊化結合されているためた、その玄米を精米
すると胚芽しにくいので胚芽残存率の高い胚芽米に仕上
がる。また冷却されて穀温が低い玄米は、低温で精米さ
れるので食味が低下せず、美味しい飯米に仕上がる。
【0011】原料玄米にマイクロ波を照射して加熱した
後冷却する工程を複数回繰り返して、玄米を含水率13
%以下に乾燥するとともに、玄米を原料玄米の穀温以下
に冷却した後精米する。精白米を洗米装置に供給して、
米粒の表層部に残留する糊粉層を除去し、洗米の終了し
た白米をコーティング装置へ送る。コーティング装置に
おいて、白米の表面に水溶性食物繊維の1種又は2種以
上の水溶液を噴霧した後乾燥する。マイクロ波照射によ
る加熱により胚芽残存率の高い胚芽米に仕上がった白米
を洗米することにより、炊飯時において洗米を必要とし
ない無洗米に加工される。そして、洗米の終了した白米
の表面に水溶性食物繊維の水溶液を噴霧した後乾燥する
ことにより、炊飯した飯米の食味が大幅に向上するとと
もに、異味・異臭の原因となる酸化が防止されるため、
長期間品質の安定した白米になる。また、玄米を含水率
13%以下に乾燥しているので、洗米により白米の含水
率が向上しても、コーティング装置による乾燥により含
水率が15%前後の白米に仕上がる。そのため、洗米で
含水率が向上した白米を乾燥する特別の装置を必要とし
ない。
【0012】
【実施例】図1は胚芽米の製造方法を示すフローチャー
トであり、下記のA〜Dの方法により胚芽米を試験的に
製造して、その胚芽残存率を調査した。
【0013】A方法は原料玄米を単純に精米したもので
ある。B方法は原料玄米にマイクロ波を照射して加熱し
た後冷却し、冷却した玄米を精米したものである。C方
法は、原料玄米にマイクロ波を照射した後冷却し、冷却
した玄米に再びマイクロ波照射して加熱した後と冷却し
て2回のマイクロ波照射による加熱と冷却とを繰り返し
た玄米を精米したものである。D方法は原料玄米にマイ
クロ波を照射して加熱した後冷却し、冷却した玄米に再
びマイクロ波を照射して加熱した後冷却して、更にマイ
クロ波を照射して加熱した後冷却し、3回のマイクロ波
照射による加熱と冷却とを繰り返した玄米を精米したも
のである。
【0014】なお、原料玄米の重量は500gであり、
マイクロ波照射による加熱は電子レンジ(周波数245
0MHz)で30秒間加熱し、冷却は冷蔵機(庫内温度
4℃)に30秒間収用して行い、また、精米はテスト用
の小型精米機で行った。この試験結果を表1に示す。
【0015】
【表1】 この表からわかるように、精米機による精米のみの胚芽
残存率は38.8%(A)であり、マイクロ波加熱して
冷却したものの胚芽残存率は52.%(B)であり、2
回マイクロ波加熱と冷却とを繰り返したものの胚芽残存
率は69.2%(C)であり、3回マイクロ波加熱と冷
却とを繰り返したものの胚芽残存率は86.6%(D)
である。この試験結果により、原料玄米にマイクロ波を
照射して加熱した後と冷却して精米することは、マイク
ロ波加熱を行わない通常の精米に比較して、胚芽残存率
が飛躍的に向上することが判明した。
【0016】次に、本発明を実施した胚芽米製造装置の
第1の実施例を図面を参照しながら説明する。図2は胚
芽米製造装置のフローチャート、図3は研削式精米機の
部分側断面図、図4はマイクロ波加熱装置の側断面図で
ある。
【0017】胚芽米製造装置1は、マイクロ波加熱装置
2と冷却タンク3と研削式精米機4とで構成されてい
る。下部にホッパ5,6を備える揚穀機7は、投入タン
ク8を介してマイクロ波加熱装置2の投入樋9に連絡
し、マイクロ波加熱装置2の排出樋10は、ベルトコン
ベア11,ホッパ12、揚穀機13及び切換弁14を介
して冷却タンク3A,3Bに連絡している。冷却タンク
3A,3Bの排出部に排出シャッタ15A,15Bをそ
れぞれ設け、冷却タンク3A,3Bは、ベルトコンベア
16、ホッパ17、揚穀機18及び切換弁19を介して
研削式精米機4の供給ホッパ20に連絡する。
【0018】マイクロ波加熱装置2は、図4に示すよう
に立設した樹脂製の円筒体21内に回転自在に設けた主
軸22に螺旋円筒24を設け、螺旋円筒24と円筒体2
1とで形成する空間を流下路24とする。主軸22は下
部軸受部25の軸受26、軸受27と、上部軸受部28
の軸受29とに軸支され、下部軸受部25は架台30
に、上部軸受部28は支持杆31を介して供給ホッパ3
2にそれぞれ連結している。
【0019】投入樋9の投入口33を投入用ロータリー
バルブ34に連絡し、ロータリーバルブ34内に回転羽
根35を回転自在に装架する。供給ホッパ32の上蓋3
6に供給口37と排気口38とを開口し、供給口37の
下方に米粒を均等に分散させる分散器39を設ける。排
気口38は排気室39を介して排風機40に連絡し、供
給ホッパ32の下部の中心に米粒を集める規制板41を
取付ける。
【0020】螺旋円筒23の下端に、米粒を底板42に
開口した排出口43から下方へ排出する掻出用翼片44
を取付け、排出口43は流出樋45の流出路46を介し
て、回転羽根47を回転自在に装架した排出用のロータ
リーバルブ48に連絡する。送風機49を送風樋50、
送風口51を介して流下路46に連絡し、ロータリーバ
ルブ48に連結した排出樋10は機外のベルトコンベア
11に連絡する。主軸27を回転駆動させるモータ52
を架台30に取付け、モータ52に取付けたプーリ53
と主軸22のプーリ54とをベルト123を介して連絡
する。
【0021】マイクロ波は発振機55A,55Bに連結
する導波管56,56Bの先端を円筒体21に臨ませ、
導波管56,56Bを装設した機枠57の上端に蓋筒5
8を連結する。
【0022】研削式精米機4は、図3に示すように横設
した多孔壁精白筒59に回転自在に設けた主軸60に、
螺旋転子61と研削精白転子62とを軸装し、多孔壁精
白筒59と研削精白転子62とを主要部とする精白室6
3の一方を供給口64に、他方を排出口65に連絡す
る。排出口65に重錘66で付勢される抵抗板67を設
け、排出口65は排出樋68を介して機外に連絡する。
多孔壁精白筒59を集糠室69を介して集塵ダクト(図
示せず)に連絡し、供給口64の上方に供給ホッパを設
ける。主軸60に取付けたプーリ70とモータ71に取
付けたプーリ72とをベルト73を介して連絡する。
【0023】次に上記構成における作用を説明する。ホ
ッパ5に投入された原料玄米は揚穀機7により揚送され
て投入タンク8へ送られ、投入タンク8内の玄米は投入
樋9を流下して投入口33からロータリーバルブ34に
供給される。回転羽根35の回転により玄米は間歇的に
供給口37から供給ホッパ32内に投入され、分散器3
9に落下して均等に分散されて、規制板42により供給
ホッパ32下部の中心に玄米が集中される。
【0024】規制板41から螺旋円筒23の上端に落下
した玄米は、螺旋円筒23の回転により流下路21を流
下して排出口43側へ送られる。流下路24を流下する
玄米は、まずマイクロ波発振機55Aにより発振されて
導波管56Aを経て照射されるマイクロ波により加熱さ
れる。マイクロ波発振機55Aにより加熱された玄米は
流下路24を流下し、次いでマイクロ波発振機55Bに
より発振されて導波管56Bを経て照射されるマイクロ
波により再び加熱される。マイクロ波発振機55Bによ
り加熱された玄米は流下路24を流下して底板42に至
り、掻出用翼片44の回転により掻き出されて排出口4
3から流出樋45へ排出される。玄米は流出樋45の流
出路46を流下してロータリーバルブ48へ供給され、
回転羽根47の回転により玄米は間歇的に排出されて、
排出樋10からベルトコンベア11に供給される。
【0025】ベルトコンベア11から玄米はホッパ1
2、揚穀機13を経て切換弁14へ送られ、切換弁14
を切換えることにより冷却タンク3Aまたは冷却タンク
3Bに投入される。マイクロ波加熱装置2により加熱さ
れて穀温の上昇した玄米は、冷却タンク3A,3B内で
原料玄米の穀温以下に冷却される。冷却された玄米はシ
ャッタ15A又はシャッタ15Bを開成することによ
り、冷却タンク3A又は冷却タンク3Bからベルトコン
ベア16に供給される。玄米はベルトコンベア16から
ホッパ17、揚穀機18を介して切換弁19に送られ、
切換弁19から玄米はホッパ6、揚穀機7、投入タンク
8及び投入樋9を介してマイクロ波加熱装置2へ供給さ
れて、再びマイクロ波により加熱される。このように、
マイクロ波加熱装置2による加熱と冷却タンク23によ
る冷却とを複数回繰り返されて、含水率が13%以下に
乾燥されるとともに原料玄米の穀温以下に冷却された玄
米は、切換弁19を切換えることにより供給ホッパ20
を介して研削式精米機4へ供給される。
【0026】研削式精米機4の供給口64から螺旋転子
61に供給された米粒(玄米)は、螺旋転子61により
精白室63へ横送される。精白室63において、米粒は
研削精白転子62の回転によって生じる精白作用を受け
て精白される。精白室63における精白作用により発生
した糠等の塵埃は、吸引機(図示せず)の吸引作用によ
り多孔壁精白筒59の通孔から集糠室69へ排出され、
集糠室69からサイクロン(図示せず)等の集糠装置へ
送られる。精白された米粒は排出口65に到達し、抵抗
板67に抗しながら排出樋68を流下して機外へ排出さ
れる。なお、精米回数は本実施例のように1回に限ら
ず、研削式精米機4に揚穀機を横設して複数回循環させ
て精米してもよく、また、研削式精米機4を複数台直列
行程に配設して精米してもよい。
【0027】ところで、玄米粒が乾燥するときには胚芽
部を通して大部分の水分が米粒外へ出るため、米粒の胚
芽と胚乳との接合部の水分が最も高くなる。また、マイ
クロ波のエネルギーは水分中に吸収されるため、水分が
最も高い胚芽と胚乳との接合部での発熱が最大となり、
胚芽と胚乳とが糊化結合される。胚芽と胚乳とが糊化結
合されているため、その玄米を精米すると脱芽しにくい
ので胚芽残存率の高い胚芽米に仕上がる。また、冷却タ
ンク3により冷却されて穀温が低い玄米は低温で精米さ
れるので、美味しい飯米に仕上がる。
【0028】次に、本発明を実施した胚芽米製造装置の
第2の実施例を図面を参照しながら説明する。図5は胚
芽米製造装置のフローチャート、図6は洗米装置の側断
面図、図7はコーティング装置の側断面図である。
【0029】胚芽米製造装置1は、マイクロ波加熱装置
2と冷却タンク3と研削式精米機4と洗米装置74とコ
ーティング装置とで構成され、研削式精米機4は揚穀機
76及び供給ホッパ77を介して洗米装置74に連絡
し、洗米装置74は揚穀機78及び供給ホッパ79を介
してコーティング装置75に連絡している。なお、マイ
クロ波加熱装置2と冷却タンク3と研削式精米機4及び
付帯装置は、第1の実施例と同一の構成であるため説明
は省略する。
【0030】洗米装置74は一端に供給樋80を他端に
排出樋81を各々設けた円筒形の機枠82内に、内筒8
3を回転自在に横設する。内筒83の一端開口を、供給
樋80とこれに接続する傾斜状の供給シュート84とで
形成する給米路85に連通し、他端開口を、排出樋81
で形成する排米路86に連通し、給米路85には流量調
節手段(図示せず)を備えた給水管87の吐出管を臨ま
せる。内筒83の終端側は多孔壁88で形成して脱水部
89となし、それ以外の内筒83内部を洗米部90とな
す。脱水部89の周囲を隔壁91によって排水室92と
し、排水室92下端の排水口93の下方に排水樋94を
配設する。内筒83内全長にわたって樹脂製のスクリュ
ー羽根95を有するスクリュー96を横設し、スクリュ
ー96の方が内筒83よりも高速回転するように形成す
る。
【0031】図7によりコーティング装置5について説
明する。両端を開口して中間部に隔壁97を設けた中空
主軸96を多孔壁筒98内に回転自在に軸支し、主軸9
6に螺旋転子99と撹拌転子100とを軸着する。撹拌
転子100を中空状となして主軸96に設けた通風口1
01に連通し、撹拌転子100の周面に撹拌突起102
を突設して撹拌突起102に沿って噴風口103を形成
する。撹拌転子100と多孔壁筒98との間の前半部を
噴霧室104に後半部を乾燥室105に各々形成し、噴
霧室104に供給口106を乾燥室105に排出口10
7をそれぞれ連絡する。排出口107に接続して排出樋
108を設け、排出口107に抵抗蓋調節装置109に
よって圧迫度を調節可能に抵抗蓋110を装着する。
【0032】多孔壁筒98の周囲に集塵室111を形成
してその下部を集塵ホッパ112に連絡し、集塵ホッパ
112は送風機113を介してサイクロン(図示せず)
等の集塵装置に連絡する。主軸96の開口端に臨ませて
二流体ノズル114を設け、二流体ノズル114の供給
側の一方は、送水管115、流量調節弁116、流量計
117及び電磁弁118を介して、水溶性植物繊維の水
溶液を貯留するタンク119に接続し、他方は、送風管
120及びエアフィルタ121を介して空気圧縮機12
2に接続している。なお、水溶性植物繊維としては、グ
ァーガム、ローカストビーンガム、タマリンドガム、タ
ラガム、ペクチン、キサンタンガム、プルラン等が適し
ており、それを1種または2種以上の水溶液とする。
【0033】次に、上記構成における作用を説明する。
マイクロ波加熱装置2による加熱と冷却タンク3による
冷却とを複数回繰り返されて、含水率が13%以下に乾
燥されるとともに原料玄米の穀温以下に冷却された玄米
は、研削式精米機4へ送られて精米が行われる。精米の
終了した米粒(胚芽米)は、揚穀機76及び供給ホッパ
77を介して洗米装置74に供給される。
【0034】洗米装置74はスクリュー96と内筒83
とが同方向に回転しており、その回転数は例えば内筒8
3を毎分1600回転に、スクリュー96を毎分172
0回転とする。供給ホッパ77から供給樋80を落下す
る米粒は、供給シュート84を流下する間に給水管87
から供給される水と接触し、そのまま内筒83内の洗米
部90へ送られる。内筒83は毎分1600回転してい
るので、米粒と水とは遠心力によって内筒83の周壁に
沿って広がり、一方、スクリュー96は毎分1720回
転であるので、スクリュー96が毎分120回転で米粒
とを移送することになる。このため、水中に浸漬された
米粒は、撹拌されることなく約4〜5秒で洗米部90を
通過し、この間に、米粒の表面に付着した糠片が吸水し
て軟化される。
【0035】洗米部90を通過した米粒及び水は、脱水
部89を1秒程度で通過する間に、水が多孔壁88から
吹き飛ばされ、この水と共に、米粒表面の軟化した糠片
等が容易に剥離されて強制的に吹き飛ばされる。こうし
て、糠片や付着水が全て除去されて水切りされた米粒
は、つまり、洗米された米粒は、排出樋81内を落下し
て排出され、他方、糠片混じりの汚濁水は、排出室92
内に吹き飛ばされた後、排水樋94を経て排出される。
排出樋108から排出された洗米済みの米粒は、揚穀機
78から供給ホッパ79を経てコーティング装置75に
供給される。
【0036】供給ホッパ79から供給口106を流下し
た米粒は、螺旋転子99により噴霧室104へ横送され
る。タンク119内の水溶性植物繊維(例えばグァーガ
ム分解物)の溶液は、電磁弁118の開成により送水管
115を介して二流体ノズル114に達し、空気圧縮機
122からの圧縮空気により霧状の湿風となって、通風
口101から噴風口103を経て噴霧室104に噴出さ
れる。噴霧室104において水溶性植物繊維溶液を表面
に添加された米粒は、撹拌転子100の回転によって生
じる撹拌作用により、均一にコーティングが行われる。
噴霧室104において水溶性植物繊維がコーティングさ
れた米粒は、乾燥室105において噴風口103から噴
出される噴風により乾燥されるとともに、コーティング
がより強化される。乾燥が終了した米粒は、排出口10
7から抵抗蓋110に抗しながら排出樋108を流下し
て機外へ排出される。
【0037】上記のように、マイクロ波照射による加熱
により胚芽残存率の高い胚芽米に仕上がった米粒(白
米)を洗米機で洗米することにより、炊飯時において洗
米を必要としない、いわゆる無洗米に加工することがで
きる。そして、洗米の終了した米粒(白米)表面に、コ
ーティング装置により水溶性植物繊維の水溶液を噴霧す
ることにより、炊飯した飯米の食味が大幅に向上すると
ともに、異味・異臭の原因となる酸化が防止されるため
た、長期間品質の安定した米粒(白米)とすることがで
きる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、原料玄米にマイクロ波
を照射して加熱するので、マイクロ波のエネルギーは水
分中に吸収されるため、水分が最も高い胚芽と胚乳との
接合部の発熱が最大となり、胚芽と胚乳とが糊化結合さ
れる。胚芽と胚乳とが糊化結合されているため、その玄
米を精米すると脱芽しにくいので胚芽残存率の高い胚芽
米に仕上がる。また、冷却されて穀温が低い玄米は、低
温で精米されるので高温精米による食味の低下が発生せ
ず、美味しい飯米に仕上がる。
【0039】更に、マイクロ波照射による加熱により胚
芽残存率の高い胚芽米に仕上がった白米を洗米機で洗米
することにより、炊飯時において洗米を必要としない、
いわゆる無洗米に加工することができる。そして、洗米
の終了した白米表面に、コーティング装置により水溶性
植物繊維の水溶液を噴霧することにより、炊飯した飯米
の食味が大幅に向上するとともに、異味・異臭の原因と
なる酸化が防止されるため、長期間品質の安定した白米
とすることができる。また、玄米を含水率13%以下に
乾燥しているので、洗米装置による洗米により白米の含
水率が向上しても、コーティング装置による乾燥により
含水率が15%前後の白米に仕上がる。そのため、洗米
で含水率が向上した白米を乾燥するための特別の装置を
必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】胚芽米の製造方法を示すフローチャートであ
る。
【図2】胚芽米製造装置のフローチャートである。
【図3】研削式精米機部分側断面図である。
【図4】マイクロ波加熱装置の側断面図である。
【図5】胚芽米製造装置のフローチャートである。
【図6】洗米装置の側断面図である。
【図7】コーティング装置の側断面図である。
【符号の説明】
1 胚芽米製造装置 2 マイクロ波加熱装置 3 冷却タンク 4 研削式精米機 5 ホッパ 6 ホッパ 7 揚穀機 8 投入タンク 9 投入樋 10 排出樋 11 ベルトコンベア 12 ホッパ 13 揚穀機 14 切換弁 15 シャッタ 16 ベルトコンベア 17 ホッパ 18 揚穀機 19 切換弁 20 供給ホッパ 21 円筒体 22 主軸 23 螺旋円筒 24 流下路 25 下部軸受部 26 軸受 27 軸受 28 上部軸受部 29 軸受 30 架台 31 支持杆 32 供給ホッパ 33 投入口 34 ロータリーバルブ 35 回転羽根 36 上蓋 37 供給口 38 排気口 39 排気室 40 排風機 41 規制板 42 底板 43 排出口 44 掻出用翼片 45 流出樋 46 流出路 47 回転羽根 48 ロータリーバルブ 49 送風機 50 送風樋 51 送風口 52 モータ 53 プーリ 54 プーリ 55 マイクロ波発振機 56 導波管 57 機枠 58 蓋筒 59 多孔壁精白筒 60 主軸 61 螺旋転子 62 研削精白転子 63 精白室 64 供給口 65 排出口 66 重錘 67 抵抗板 68 排出樋 69 集糠室 70 プーリ 71 モータ 72 プーリ 73 ベルト 74 洗米装置 75 コーティング装置 76 揚穀機 77 供給ホッパ 78 揚穀機 79 供給ホッパ 80 供給樋 81 排出樋 82 機枠 83 内筒 84 供給シュート 85 給米路 86 排米路 87 給水管 88 多孔壁 89 脱水部 90 洗米部 91 隔壁 92 排水室 93 排水口 94 排水樋 95 スクリュー羽根 96 主軸 97 隔壁 98 多孔壁筒 99 螺旋転子 100 撹拌転子 101 通風口 102 撹拌突起 103 噴風口 104 噴霧室 105 乾燥室 106 供給口 107 排出口 108 排出樋 109 抵抗蓋調節装置 111 集塵室 112 集塵ホッパ 113 送風機 114 二流体ノズル 115 送水管 116 流量調節弁 117 流量計 118 電磁弁 119 タンク 120 送風管 121 エアフィルタ 122 空気圧縮機 123 ベルト
フロントページの続き (72)発明者 柴田 恒彦 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料玄米にマイクロ波を照射して加熱し
    前記玄米を含水率13%以下に乾燥し、次いで穀温上昇
    した前記玄米を原料玄米の穀温以下に冷却した後精米す
    ることを特徴とする胚芽米製造方法。
  2. 【請求項2】 原料玄米にマイクロ波を照射して加熱し
    た後冷却する工程を複数回繰り返して、前記玄米を含水
    率13%以下に乾燥するとともに前記玄米を原料玄米の
    穀温以下に冷却した後精米することを特徴とする胚芽米
    製造方法。
  3. 【請求項3】 原料玄米にマイクロ波を照射して加熱す
    るマイクロ波加熱装置に米粒冷却装置を連絡し、該米粒
    冷却装置の後工程に精米機を設けたことを特徴とする胚
    芽米製造装置。
  4. 【請求項4】 原料玄米にマイクロ波を照射して加熱し
    た後冷却する工程を複数回繰り返して、前記玄米を含水
    率13%以下に乾燥するとともに前記玄米を原料玄米の
    穀温以下に冷却した後精米し、該精白米を洗米してか
    ら、前記精白米の表面に水溶性食物繊維の1種または2
    種以上の水溶液を噴霧した後乾燥することを特徴とする
    胚芽米製造方法。
  5. 【請求項5】 原料玄米にマイクロ波を照射して加熱す
    るマイクロ波加熱装置と、穀温上昇した前記玄米を冷却
    する米粒冷却装置と、冷却した前記玄米を精米する精米
    機と、精白米を洗米する洗米装置と、前記精白米の表面
    に水溶性食物繊維の1種または2種以上の水溶液を噴霧
    した後乾燥するコーティング装置とからなることを特徴
    とする胚芽米製造装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281128A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Kubota Corp 攪拌搬送装置
EP1820408A1 (en) 2006-02-17 2007-08-22 Satake Corporation Brown rice having increased contents of functional components and method for manufacturing the same
JP2009039078A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Satake Corp コーティング装置
JP2017168334A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社日清製粉グループ本社 マイクロ波処理装置及びマイクロ波により変性された植物性粉粒体の製造方法
JP2019025479A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 中南林▲業▼科技大学 フレキシブル精米方法

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