JPH0621027A - 材料の損傷除去方法 - Google Patents
材料の損傷除去方法Info
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Abstract
域の結晶性を回復するための電子材料の損傷除去方法を
提供する。 【構成】 真空槽102内に導入した少なくとも水素原
子を構成原子として有するガスを含む混合ガスに、マイ
クロ波発振器105からの電磁波を作用させて生じた水
素ラジカルあるいは水素イオンを含む雰囲気に、損傷を
有する電子材料を晒す方法である。特に、ダイヤモン
ド、BN又はSiCの材料に用いることが望ましい。
Description
体や絶縁体などに用いられる材料の損傷を除去するため
の方法に関するものである。
の方法によって得られるダイヤモンドなどの電子材料は
電子工業における半導体や絶縁体などへの利用が検討さ
れ、工業的にも注目されている。
の良いものを作製する技術を確立すると共に、作成の際
の生じた損傷を除去する技術が必要である。
を作製する場合、材料の作製時にドーパントとなる原子
と混入させて作製する方法があるが、作製温度が高いこ
とや十分にドーパントが活性化しないなどといった問題
点がある。そこで、他の方法として、現在のシリコン半
導体の分野で広く用いられているイオン注入法がある。
この方法は低い温度で行なえる、ドーパントの濃度・分
布の制御性が良い、注入領域を選択できるなどの点で有
効な手段であるが、イオン注入の際に発生する損傷を取
り除くことが必要である。また、放射線などが照射され
た場合にも結晶内に損傷が形成されてしまう。
入や放射線照射などによって発生した電子材料の損傷を
除去しなければならないが、その除去方法としては、熱
によるアニ−ル処理が行なわれている。しかしそれは不
十分であり、特に、ダイヤモンドなどは破壊された構造
を熱処理により元に戻すことが困難である。なぜなら、
黒鉛が生成されてしまったり、非常に高温でアニ−ル処
理を行なわなければならないからである。それ故、従来
行われてきた方法は電子材料の損傷を除去する点におい
て不十分なものであった。
の課題を考慮し、十分確実に損傷を除去する方法を提供
することを目的とする。
めの本発明の材料の損傷除去方法は、真空槽内で材料を
水素ラジカルあるいは水素イオンを含む雰囲気に晒すこ
とである。
は、真空槽内に導入した少なくとも水素原子を構成原子
として有するガスを含む混合ガスに、電磁波を作用させ
ることによって生じた水素ラジカルあるいは水素イオン
を含む雰囲気に材料を晒すことである。
構成においては、材料を晒す水素ラジカルあるいは水素
イオンを含む雰囲気が、プラズマ状であることが好まし
い。
発明の構成においては、電磁波がマイクロ波であること
が好ましい。
空槽内に導入した少なくとも水素原子を構成原子として
有するガスを含む混合ガスに、熱を作用させることによ
って生じた水素ラジカルあるいは水素イオンを含む雰囲
気に材料を晒すことである。
法の本発明の構成においては、混合ガスとして、水素ガ
スが主成分であることが好ましい。
方法の本発明の構成においては、水素ラジカルあるいは
水素イオンを含む雰囲気に晒す際の材料の温度として、
20℃から1200℃に保つことが好ましい。
去方法の本発明の構成においては、用いる材料として、
ダイヤモンド、BN又はSiCであることが好ましい。
の活性な水素を導入し、これらが含まれた雰囲気中に材
料を晒すことにより、材料中に存在する格子欠陥などの
損傷は水素の作用により再構成を行なう。その結果、損
傷は除去され損傷を有していた領域の結晶性も回復す
る。
槽内に導入した少なくとも水素原子を構成原子として有
するガスを含む混合ガスに、電磁波および熱を作用させ
ることによって、簡便にかつ制御性良く水素ラジカルあ
るいは水素イオンを材料に晒すことが出来る。
においては、材料を晒す水素ラジカルあるいは水素イオ
ンを含む雰囲気がプラズマ状であるので、活性な水素量
が多い。
においては、電磁波としてマイクロ波を用いるので、パ
ワー密度が高くかつガスの分解効率が良好となる。
においては、混合ガスとして水素ガスが主成分であるの
で、他の元素による影響を多く受けずに活性な水素その
ものの効果が得られる。
においては、水素ラジカルあるいは水素イオンを含む雰
囲気に晒す際の材料の温度としては20℃から1200
℃に保たれるのが、実用的でありかつ損傷の回復の程度
も良好である。
明において、用いる材料としてダイヤモンドおよびB
N、SiCを抜粋したのは、従来の熱アニール処理では
非常に困難であったこれらの材料の損傷の除去が可能に
なるからである。
て説明する。
は水素イオンを含む雰囲気を生成し、電子材料の損傷を
除去するための装置の一例の概略図である。その構成に
ついて以下に説明する。
波を導入し、水素ラジカルあるいは水素イオンを含む雰
囲気を生成するもので、そのためマイクロ波が槽内に入
射できるよう真空槽102は円筒状の石英管を用いてい
る。またその構成は、マイクロ波発振器105より発生
したマイクロ波が伝導する導波管106のE面の中央部
を石英管102が貫通している。そして、真空槽102
には前記真空槽102内を真空にするための真空ポンプ
103並びに混合ガスを導入するガス導入口104が取
り付けられている。試料101である損傷を有する電子
材料は加熱が可能なようにヒーターが組み込まれた基板
台107の上に設置されると共に、マイクロ波が入射す
る領域に配置される。
02内に入射すると試料101を設置した領域にプラズ
マが発生する。その際の真空槽内の圧力は通常0.01〜10
0Torr程度が好ましく用いられる。また、電子材料の温
度は主に600〜900℃の範囲が好ましく用いられる。真空
槽内に導入されるガスは混合ガスでもよいが、一般的に
は純度が99%以上の水素ガスが好ましい。
例1については後に説明する。
素ラジカルあるいは水素イオンを含む雰囲気を生成し、
電子材料の損傷を除去するための装置の一例の概略図で
ある。その構成について以下に説明する。
ス導入口104が設置されている点については図1の装
置と同様であるが、マイクロ波の導入方法が異なる。本
装置の場合、マイクロ波の導入は石英製の窓201より
行なわれる。また、前記石英窓201の付近には磁場を
印加するための電磁石202が設置されている。このよ
うな構成を持つ装置を用いた場合、マイクロ波の波長と
磁場の強度をうまく設定することによって、試料101
が設置された付近にいわゆる電子サイクロトロン共鳴
(ECR)を発生させることが可能となる。その結果、
ガスの分解効率が向上するので、図1に示した装置を用
いて行なうよりもより低い圧力(例えば、10-4Torr台)
で損傷の除去処理を行なうことが可能となる。
いて電圧を印加することも可能であり、その電圧は特に
限定するものではないが、通常 50〜150V程度である。
その他の条件については上記図1の説明で記載した条件
とほぼ同様であるので説明を省略する。
例2については後に説明する。
素イオンを含む雰囲気を生成し、電子材料の損傷を除去
するための装置の一例の概略図である。
ためのフィラメント301が設置されている。このフィ
ラメント301の材質は通常、WやTaが多く用いられ
る。また、その設置位置は特に限定するものではないが
試料101からおよそ 1〜10mm程度、特に好ましくは 3
mm前後離れた位置に設けられている。その他図2と同一
部分については同一の符号を付したので説明を省略す
る。
メント301の温度は通常1500〜2500℃程度であり、真
空槽に導入されるガスの圧力は 20〜760Torr程度が好ま
しい。また、その他の条件は図1で説明した条件とほぼ
同様であるので省略する。
例3については後に説明する。
100KeVのエネルギーを持つNイオンを1×1016個/cm2の
ドーズ量で注入したダイヤモンド薄膜を使用し、図1に
示した装置を用いて損傷の除去を行なった結果について
述べる。まず、損傷を受けたダイヤモンドを試料101
として真空槽102内の所定の位置に設置した後、真空
ポンプ103によって槽内を充分に真空排気した。そし
てガス導入口104より純度が99.5%の水素ガスを導入
し、槽内の圧力を30Torrで一定に保った後、マイクロ波
(200W)を入射した。このようにマイクロ波を作用され
た水素ガスは活性なラジカルやイオンを含むプラズマと
なった。そして、このプラズマに試料を晒すことによっ
て、電子材料の温度は約 800℃となった。また、プラズ
マに試料を晒す時間としては、損傷を受けた領域の範囲
あるいはマイクロ波のパワーなどの条件設定によって左
右されるが、一般的には5〜60分程度である。
なったダイヤモンド薄膜の損傷の変化をラマン分光法に
よって調べた結果を示す。図4中の(a)はNイオンを
注入する前すなわち損傷を与える前のダイヤモンド薄膜
のラマンスペクトルを、(b)はNイオンを1×1016個/
cm2注入して損傷を与えた後の試料のラマンスペクトル
を、(c)は、その損傷を与えた材料に上記の処理を施
した試料のラマンスペクトルをそれぞれ示すものであ
る。1333cm-1に得られるシグナルがダイヤモンド特有の
ピークでその強度がダイヤモンド中に存在する損傷の量
に対応する。(b)に示される処理前のラマン散乱の強
度は(a)に示される損傷を受ける前の強度に比べ、著
しく減少し、損傷を受けていることが分かる。それに対
して、本発明の処理を行なうことによって、(c)に示
されるようにその強度が損傷を持たないダイヤモンド薄
膜のラマン散乱強度にまで回復している。このことは、
この処理によってダイヤモンド中に存在する損傷が除去
されていることを表わしている。同様の結果は、電子エ
ネルギー損失分光法(EELS)及びカソードルミネセ
ンス測定(CL)でも得られることを本発明者らは確認
した。
いて図2で示した装置を用いて処理を行なった。この場
合、槽内の圧力は 1×10-2Torr、試料の温度は800℃
一定とした。電磁石により磁場を印加させながら、マイ
クロ波を入射した。その際、試料101付近の領域はE
CR条件が成立するように磁場強度を調節した。マイク
ロ波のパワーを 3KWとし、約1時間発生したプラズマ中
に試料を晒した。その結果、上記の(実施例1)と同様
に損傷の除去がなされた。
熱による処理を行なった結果について述べる。先の実施
例と同様に真空ポンプによって槽内を充分に真空排気し
た後、真空槽内にガスを導入した。(圧力30Torr)試料
の上方3mmに設置されたフィラメント301は交流電源
により電流を流すことによって、約2100℃に加熱されて
おり、また試料の温度は所定の温度(800〜850℃)に保
たれている。真空槽内に導入されたガスはこの加熱され
たフィラメントによって分解し、試料に活性な水素ラジ
カルなどの生成物を供給する。その結果、他の実施例と
同様に損傷の除去がなされていることを確認した。
(例えば、BNおよびSiC)にも行なった結果、損傷
の除去がなされていることを本発明者らは確認した。
に、本発明方法によれば、材料中に存在する格子欠陥な
どの損傷は水素の作用により再構成を行なう。その結果
損傷は除去され、損傷を有していた領域の結晶性を回復
させることが可能となる。
槽内に導入した少なくとも水素原子を構成原子として有
するガスを含む混合ガスに、電磁波および熱を作用させ
ることによって、簡便にかつ制御性良く水素ラジカルあ
るいは水素イオンを材料に晒すことが出来る。
ては、材料を晒す水素ラジカルあるいは水素イオンを含
む雰囲気がプラズマ状であるので、活性な水素量が多
い。
においては、電磁波としてマイクロ波を用いるので、パ
ワー密度が高くかつガスの分解効率が良好となる。
においては、混合ガスとして水素ガスが主成分であるの
で、他の元素による影響を多く受けずに活性な水素その
ものの効果が得られる。
においては、水素ラジカルあるいは水素イオンを含む雰
囲気に晒す際の材料の温度としては20℃から1200
℃に保つことが、実用的でありかつ効率よく損傷の回復
が行なえる。
明において、用いる材料として特にダイヤモンドおよび
BN、SiCは、従来の熱アニール処理では非常に困難
であったこれらの材料の損傷の除去が可能になる。
る。
ある。
ある。
示すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】 真空槽内で、損傷した材料を、水素ラジ
カルあるいは水素イオンを含む雰囲気に晒すことを特徴
とする材料の損傷除去方法。 - 【請求項2】 真空槽内に導入した少なくとも水素原子
を構成原子として有するガスを含む混合ガスに、電磁波
を作用させることによって生じた水素ラジカルあるいは
水素イオンを含む雰囲気に、損傷した材料を晒すことを
特徴とする材料の損傷除去方法。 - 【請求項3】 材料を晒す水素ラジカルあるいは水素イ
オンを含む雰囲気が、プラズマ状であることを特徴とす
る請求項2記載の材料の損傷除去方法。 - 【請求項4】 電磁波として、マイクロ波を用いること
を特徴とする請求項2記載の材料の損傷除去方法。 - 【請求項5】 真空槽内に導入した少なくとも水素原子
を構成原子として有するガスを含む混合ガスに、熱を作
用させることによって生じた水素ラジカルあるいは水素
イオンを含む雰囲気に、損傷した材料を晒すことを特徴
とする材料の損傷除去方法。 - 【請求項6】 混合ガスとして、水素ガスが主成分であ
ることを特徴とする請求項2あるいは5に記載の材料の
損傷除去方法。 - 【請求項7】 水素ラジカルあるいは水素イオンを含む
雰囲気に晒す際の材料の温度として、20℃から120
0℃に保つことを特徴とする請求項1、2あるいは5の
いずれかに記載の材料の損傷除去方法。 - 【請求項8】 材料として、ダイヤモンド、BN又はS
iCを用いることを特徴とする請求項1、2あるいは5
のいずれかに記載の材料の損傷除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03256822A JP3095190B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 材料の結晶欠陥除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03256822A JP3095190B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 材料の結晶欠陥除去方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0621027A true JPH0621027A (ja) | 1994-01-28 |
| JP3095190B2 JP3095190B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=17297918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03256822A Expired - Lifetime JP3095190B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 材料の結晶欠陥除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3095190B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001168103A (ja) * | 1999-12-10 | 2001-06-22 | Nagoya Kogyo Univ | 半導体表面処理方法、およびこの処理を施された半導体装置 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0396279A (ja) * | 1989-09-08 | 1991-04-22 | Seiko Epson Corp | 半導体装置の製造方法 |
| JPH0397847A (ja) * | 1989-09-07 | 1991-04-23 | Nissin Electric Co Ltd | 窒化ホウ素膜の形成方法 |
| JPH03100178A (ja) * | 1989-09-14 | 1991-04-25 | Fujitsu Ltd | 薄膜形成装置 |
| JPH04146619A (ja) * | 1990-03-06 | 1992-05-20 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 薄膜成長法 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP03256822A patent/JP3095190B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001168103A (ja) * | 1999-12-10 | 2001-06-22 | Nagoya Kogyo Univ | 半導体表面処理方法、およびこの処理を施された半導体装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3095190B2 (ja) | 2000-10-03 |
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