JPH06211291A - 浮き屋根式タンクの浮き屋根断熱施工法 - Google Patents

浮き屋根式タンクの浮き屋根断熱施工法

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JPH06211291A
JPH06211291A JP5021825A JP2182593A JPH06211291A JP H06211291 A JPH06211291 A JP H06211291A JP 5021825 A JP5021825 A JP 5021825A JP 2182593 A JP2182593 A JP 2182593A JP H06211291 A JPH06211291 A JP H06211291A
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Ichiro Nakajima
一郎 仲嶋
Shojiro Yoda
正二郎 與田
Noboru Sumida
登 隅田
Akio Tatsumi
堯夫 立見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮き屋根式タンクの浮き屋根を構成するデッ
キプレートに防水断熱材を接着剤により接着する断熱施
工において、デッキプレートが風圧等により波打ち変形
しても、前記防水断熱材の防水シート部材を断熱材から
剥離しないようにする。 【構成】 防水シート部材5に断熱材4と断面二等辺三
角形の補助断熱材4aを接着して成る防水断熱材を用
い、防水シート部材5を折り曲げて断熱材4の端面に補
助断熱材4aが突き合わせてテーパー状となし、デッキ
プレート1に、硬化後も柔軟性を有する接着剤7で接着
する。 【効果】 断熱材4の端面が補助断熱材4aによりテー
パー状となるので、デッキプレートの変形時、防水シー
ト部材5は断熱材の端面から剥離しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重油、原油等の貯蔵に
用いられる浮き屋根式タンクの浮き屋根断熱施工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、常温で高粘性を有する重油、原
油等の貯蔵タンクにおいては、貯蔵の流動性を確保する
ため、貯油温度が50〜60℃に保たれている。このた
め、省エネルギーの観点からタンクに断熱材を施工する
必要がある。しかし、重油、原油等の貯蔵用のタンクは
浮き屋根式のものが多く、また、そのうちの多くはシン
グルデッキ式である。
【0003】図4に、シングルデッキ式浮き屋根をもつ
貯蔵タンクの構成を概略的に示す。同図において、Tは
タンク、Bは円形浮き屋根であり、1は浮き屋根を構成
している鋼製デッキプレート、2はポンツーン、3はシ
ール部材である。前記シングルデッキ式の浮き屋根のデ
ッキプレートは厚さが4.5mm程度の鋼板で作られてい
るため、風圧や点検作業員の歩行等によって容易に波打
ち変形することから、既設タンクのデッキプレートへの
断熱材の施工が難しく、既設のシングルデッキ式タンク
のデッキプレートには断熱材が施工されてないものが多
くある。
【0004】ところが、シングルデッキ式タンクにおい
ては、デッキプレートからの熱放散が全体の約60%を
占めるため、デッキプレートへの断熱施工が行われるよ
うになってきている。しかし、シングルデッキ式タンク
のデッキプレートは所要寸法の鋼板を溶接によって縦横
につなぎ合わせた構造となっているため、そのデッキプ
レートに防水断熱材を施工する場合、溶接部の定期的点
検を容易にするため、溶接部には防水断熱材を施工せ
ず、防水シート材のみ施工するか、または防食塗料の施
工のみとするのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、溶接部の周辺に
おける防水断熱材の施工法として、図5(A),(B)
に示す施工法が知られている。
【0006】同図において、1はデッキプレート、1a
はデッキプレートを構成する鋼板、1bは溶接部、4は
耐火性および可撓性を有する断熱材、5は防水シート部
材である。まず、断熱材4を、硬化後も柔軟性を有する
接着剤によりデッキプレート1に接着し、断熱材4の表
面に接着してある防水シート部材5を折り曲げて断熱材
4の端面に接着し、更に直角に曲げてデッキプレート1
上に接着し、別の防水シート部材6を前記防水シート部
材5と溶接部1bにわたって接着することにより、溶接
部の点検が容易に行えるようにしている。しかし、施工
作業中に上述したデッキプレートの波打ち変形などによ
り、図5(B)に示すように、防水シート部材5が断熱
材4の端面から剥離し、浮き上がり易いという問題があ
る。
【0007】
【発明の目的】本発明は、浮き屋根式タンクの浮き屋根
を構成するデッキプレートへの防水断熱施工において、
防水シート部材が断熱材の端面から剥離して浮き上がる
現象を防止できる浮き屋根断熱施工法を提供することを
主たる目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、浮
き屋根式タンクの浮き屋根を構成するデッキプレートへ
の防水断熱材施工において、防水シート部材に耐火性お
よび可撓性を有する断熱材と、前記断熱材と同種材料よ
りなり、防水シート部材の折り曲げにより前記断熱材の
端面に突き合わされ、前記断熱材の端面をテーパー形状
に変えることが可能な補助断熱材とを接着して成る防水
断熱材を用い、前記防水シート部材を折り曲げた後の断
熱材および補助断熱材ならびに防水シート部材を、硬化
後も柔軟性を有する接着剤を用いて前記デッキプレート
に固着することを要旨としている。
【0009】本願の第2の発明は、浮き屋根式タンクの
浮き屋根を構成するデッキプレートへの防水断熱材施工
において、防水シート部材に耐火性および可撓性を有す
る断熱材と、前記断熱材と同種材料よりなり、防水シー
ト部材の折り曲げにより前記断熱材の端面に突き合わさ
れ、前記断熱材の端面をテーパー形状に変えることが可
能な補助断熱材とを接着して成る防水断熱材を用い、前
記防水シート部材を折り曲げた後の断熱材および補助断
熱材ならびに防水シート部材を、硬化後も柔軟性を有す
る接着剤を用いて前記デッキプレートに固着し、前記補
助断熱材相互が突き合わされる断熱材のコーナー部で
は、防水シート部材のコーナーに切り込みを入れて重ね
合わせ、更にその上から前記コーナー部の形状に合わせ
て別に作った防水シート部材を重ねて固着することを要
旨としている。
【0010】本発明に使用する断熱材としては、たとえ
ば、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムなどの耐火性
粉末を主成分とし、有機バインダー、発泡剤を加えて発
泡させることによって製造される耐火性、可撓性を有
し、気泡が主に独立気泡からなり吸水性のない成形断熱
材が挙げられる。
【0011】また、本発明に使用する接着剤は、接着強
度が大きく、耐熱温度が60℃以上であり、硬化後も柔
軟性を有するものが必要であり、このような条件を満た
す接着剤の一例としては、変性シリコーン系接着剤が挙
げられる。
【0012】
【作用】上記第1の発明に係る断熱材施工法によれば、
断熱材の端面は、補助断熱材の突き合わせによりテーパ
ー形状となるので、防水シート部材の断熱材の端面から
の剥離による浮き上がりを防止できる。さらに、補助断
熱材の突き合わせによってテーパー形状となる断熱材の
端面には、施工前に防水シートが接着されているので、
施工中に防水シートが剥離することもない。また第2の
発明に係る断熱施工法によれば、さらに補助断熱材相互
が接合される断熱材のコーナー部の防水構造を確実なも
のとすることができる。
【0013】
【実施例】図1に、第1の発明をシングルデッキ式浮き
屋根に実施した例を示す。同図において、1はデッキプ
レート、1aはデッキプレートを構成する鋼板、1bは
溶接部、4は耐火性および可能性を有する断熱材、5は
防水シート部材、4aは前記断熱材と同種材料よりなる
補助断熱材であり、本実施例では、補助断熱材4aを断
面二等辺三角形の棒状部材となし、その斜辺を断熱材4
aの端面と同じ寸法とし、底辺で防水シート部材5に接
着してなる防水断熱材を用いている。
【0014】上記防水断熱材を用いて、デッキプレート
1に断熱施工するには、まず、図1(B)に示すよう
に、防水シート部材5を断熱材4の端面部位で折り曲
げ、補助断熱材4aを断熱材4の端面に突き合わせ、断
熱材4の端部をテーパー形状に変え、断熱材4aと補助
断熱材4aと防水シート部材5を、硬化後も柔軟性を有
する接着剤7を用いてデッキプレート1上に接着し、別
の防水シート部材6を前記防水シート部材5と溶接部1
bにわたって接着し、施工を完了する。
【0015】図1(A)に示した防水断熱材は、工場生
産にて得られたものを使用するのが有利であるが、図2
に示すように、所定寸法より長く形成した防水シート部
材付き断熱材4を用い、施工現場において、断熱材の端
部を2点鎖線イに沿って切断して、補助断熱材4aを切
り出すようにしてもよい。
【0016】図3(A),(B),(C)は、本願の第
2の発明を浮き屋根に実施した例であって、前記防水シ
ート部材5に、断熱材4とその隣り合う辺にそれぞれ設
けた補助断熱材4aを接着してなる防水断熱材のコーナ
ー部の施工法を示したものである。上記断熱材4の端部
をテーパー状に形成するための補助断熱材4aは、その
端部が断熱材のコーナー部で突き合わされる形状にカッ
トしたものが用いられる。
【0017】施工方法としては、まず、図3(A)に示
すように、防水シート部材5のコーナー部分に、2点鎖
線ロに沿って切り込みを入れておき、次に硬化後も柔軟
性を有する接着剤を用いて、前記断熱材4、補助断熱材
4a、防水シート部材5をデッキプレート側に接着する
が、その際、図3(B)に示すように、切り込まれた防
水シート部材5のコーナー部分を重ね合わせたあと、図
3(C)に示すように、前記重ね合わせコーナー部分の
上に、ほぼL字形に作った防水シート部材8を重ねて接
着剤にて固着して、施工を完了する。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように、第1の発明によれ
ば、タンクの浮き屋根を構成するデッキプレートの防水
断熱施工において、防水シート部材が断熱材の端面から
剥離して浮き上がる現象を防止できる。また、防水断熱
材の施工後には、防水断熱材の端部がテーパー状に形成
されるので、溶接部の点検時などに浮き屋根で作業員が
歩いたような場合に、防水断熱材の端部が欠けたりする
ようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示すもので、(A)は
防水断熱材の断面図、(B)はデッキプレートに施工さ
れた防水断熱材の断面図である。
【図2】防水断熱材の他の例を示す断面図である。
【図3】第2の発明の一実施例を示すもので、(A),
(B),(C)は施工順序を示す防水断熱材の平面図で
ある。
【図4】シングルデッキ式浮き屋根を有するタンクの概
略構成図である。
【図5】従来の防水断熱施工の一例を示すもので、
(A)は施工完了時の防水断熱材の断面図、(B)は防
水シート部材の浮き上がり状態の断面図である。
【符号の説明】 T タンク 1 デッキプレート 1a 鋼板 1b 溶接部 2 ポンツーン 3 シール部材 4 断熱材 5 防水シート部材 6 防水シート部材 4a 補助断熱材 7 接着剤 8 防水シート部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮き屋根式タンクの浮き屋根を構成する
    デッキプレートへの防水断熱材施工において、防水シー
    ト部材に耐火性および可撓性を有する断熱材と、前記断
    熱材と同種材料よりなり、防水シート部材の折り曲げに
    より前記断熱材の端面に突き合わされ、前記断熱材の端
    面をテーパー形状に変えることが可能な補助断熱材とを
    接着して成る防水断熱材を用い、前記防水シート部材を
    折り曲げた後の断熱材および補助断熱材ならびに防水シ
    ート部材を、硬化後も柔軟性を有する接着剤を用いて前
    記デッキプレートに固着することを特徴とする浮き屋根
    式タンクの浮き屋根断熱施工法。
  2. 【請求項2】 浮き屋根式タンクの浮き屋根を構成する
    デッキプレートへの防水断熱材施工において、防水シー
    ト部材に耐火性および可撓性を有する断熱材と、前記断
    熱材と同種材料よりなり、防水シート部材の折り曲げに
    より前記断熱材の端面に突き合わされ、前記断熱材の端
    面をテーパー形状に変えることが可能な補助断熱材とを
    接着して成る防水断熱材を用い、前記防水シート部材を
    折り曲げた後の断熱材および補助断熱材ならびに防水シ
    ート部材を、硬化後も柔軟性を有する接着剤を用いて前
    記デッキプレートに固着し、前記補助断熱材相互が突き
    合わされる断熱材のコーナー部では、防水シート部材の
    コーナーに切り込みを入れて重ね合わせ、更にその上か
    ら前記コーナー部の形状に合わせて別に作った防水シー
    ト部材を重ねて固着することを特徴とする浮き屋根式タ
    ンクの浮き屋根断熱施工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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