JPH06211725A - メタクリル酸およびメタクロレインの製造法 - Google Patents

メタクリル酸およびメタクロレインの製造法

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JPH06211725A
JPH06211725A JP5296506A JP29650693A JPH06211725A JP H06211725 A JPH06211725 A JP H06211725A JP 5296506 A JP5296506 A JP 5296506A JP 29650693 A JP29650693 A JP 29650693A JP H06211725 A JPH06211725 A JP H06211725A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な選択性を有する触媒を使用することに
よって、イソブタンをメタクリル酸に酸化し、製造する
方法。 【構成】 式:CuaHbPcModVeOfで示されるモリ
ブデン−ヘテロポリ酸触媒を用いて、250〜450℃
の温度でガス相中で分子状酸素で、イソブタンをメタク
リル酸に酸化する。 【効果】 改善された、高い選択率を有するP−Mo−
V含有ヘテロポリ酸触媒が用いられ、結果として、メタ
クリル酸およびメタクロレインが高い空時収量で得られ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モリブデン−ヘテロポ
リ酸触媒を用いてイソブタンをガス相酸化させることに
よって、メタクリル酸およびメタクロレインを製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタクリル酸は、種々の出発物質、例え
ばイソブチレン、メタクロレイン、イソ酪酸およびイソ
ブタンをガス相酸化させることによって製造することが
できる。分子状酸素との酸化反応は、固体触媒で、分子
状炭素の配置を保持しながら選択的に進む。ほとんど例
外なく全てのこれらの固体触媒は主な成分として、触媒
の活性および選択性に影響する他の成分とともに、酸化
物としての結合でモリブデンを含有している。特に、中
心元素としてリンを有するモリブデンのヘテロポリ酸を
基礎として製造されているか、もしくは形成されている
触媒が重要である。
【0003】即ち、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2
722375号明細書の記載によれば、例えばH5PM
o10V2O40−ヘテロポリ酸含有触媒、特に銅をも含有
する触媒は、メタクロレインからメタクリル酸への酸
化、ならびにイソ酪酸またはそのエステルからメタクリ
ル酸またはそのエステルへのオキシ脱水にも使用される
ことができる。欧州特許第0005769号明細書によ
れば、ヘテロポリ酸構造を有する、式:MoaVbPcXd
Oeの触媒は、イソブチレンおよび/またはt−ブタノ
ールからメタクロレインおよびメタクリル酸への酸化に
使用される。同様の種類の触媒でメタクロレインからメ
タクリル酸へ酸化する方法は、ドイツ連邦共和国特許出
願公開第3010434号明細書に記載されている。
【0004】式:H8PMo10VO39で示されるヘテロ
ポリ酸、およびPMo10VO35で示されるその無水物
は、欧州特許第0194541号明細書の記載によれ
ば、酸化反応、例えばオレフィンであるプロピレンおよ
びイソブチレンの相応する不飽和アルデヒドであるアク
ロレインおよびメタクロレインへの酸化、ならびにアク
リル酸およびメタクリル酸への後酸化の際の温度安定性
のヘテロポリ酸触媒として、およびイソ酪酸またはその
エステルからメタクリル酸またはそのエステルへのオキ
シ脱水反応の際のヘテロポリ酸触媒として適当である。
欧州特許第0113084号明細書の記載によれば、こ
のヘテロポリ酸無水物の銅誘導体、例えばCu0.2PM
o10VO35.2、ならびに他のヘテロポリ酸、例えばH5
PMo10V2O40−ヘテロポリ酸の銅誘導体は、イソ酪
酸からメタクリル酸へとオキシ脱水する場合の著しく選
択的な触媒である。
【0005】欧州特許出願公開第284947号明細書
には、前記した種類のモリブデン−ヘテロポリ酸−酸化
触媒の製造が記載されており、この場合、水溶性で、事
実上非揮発性の有機化合物、殊にポリマーが併用され、
更にこのポリマーは150〜400℃で酸素の存在下に
か焼される。このようにして製造された触媒は、イソ酪
酸からメタクリル酸へのオキシ脱水化の際に改善された
長時間の挙動を示す。
【0006】更に、欧州特許出願公開第0376177
号明細書には、式:Mo12PaVbCscAsdCueXfY
gOxで示される酸化物触媒でメタクロレインを酸化する
ことによってメタクリル酸を製造する方法が提案されて
おり、この触媒の形成の際に、滑剤としての公知の炭素
含有化合物以外に更に形成助剤および補強剤、例えば無
機材料、例えばガラスまたはアスベストからなるミクロ
繊維が添加されることができ、かつこの触媒は180〜
480℃の温度で、場合によっては空気雰囲気中でか焼
されている。
【0007】選択的酸化のための触媒は一般に小さい内
表面積を有し、即ち、触媒粒子は比較的少ない細孔を備
えているか、あるいは触媒は坦持材料の内部で広大な孔
を有する多孔性担体を用いて製造され、次にこの孔中に
触媒材料が埋設される。このような担体は、触媒活性材
料へ物質およびエネルギーを搬送する拡散流にとって良
好に透過性である。モリブデン、バナジウム、リンおよ
び酸素を含有する物質と10〜80%の多孔率および1
m2/g未満の内表面積を有する担体との組合せ物は、
イソ酪酸からメタクリル酸へのオキシ脱水のための触媒
としてドイツ連邦共和国特許出願公開第3145091
号明細書に記載されている。
【0008】最後に、ドイツ連邦共和国特許出願公開第
4113423号明細書には、モリブデン、リンおよび
バナジウムを本質的成分として酸化物の形で有し、かつ
ヘテロポリ酸を基礎とする酸化触媒が記載されており、
この触媒は、有機繊維を焼出することによって形成され
る通路を有する。この酸化触媒はプロピレンまたはイソ
ブチレンをアクロレインもしくはメタクロレインへと酸
化するため、更に相応する不飽和酸((メト)アクリル
酸)に後酸化するため、およびイソ酪酸またはその低級
エステルをメタクリル酸またはそのエステルへとオキシ
脱水するために使用される。
【0009】モリブデン、アンチモンおよびリンを含有
する酸化物の固体触媒を用いてのイソブタンからメタク
リル酸およびメタクロレインへの酸化は、欧州特許出願
公開第0010902号明細書の記載から公知であり、
この記載によれば、約10%のイソブタン変換率の場
合、メタクリル酸は約50%の選択率、およびメタクロ
レインは約20%の選択率で包含される。特開平03−
20237号公報によれば、リン、バナジウム、モリブ
デン、アンチモンおよび銅を有する酸化物触媒で、イソ
ブタンは9.5%の変換率の場合、51.4%の選択率
でメタクロレインに変換される。
【0010】また、モリブデンのヘテロポリ酸およびそ
の塩誘導体から製造されている固体触媒も、選択的イソ
ブタン酸化に適当である。欧州特許出願公開第0418
657号明細書の記載によれば、これは、ルビジウム、
セシウムおよびタリウムの少なくとも1つの成分を強制
的に含有し、選択的にはバナジウムまたは砒素および場
合によっては例えば銅または他の金属を含有するリンモ
リブデン−ヘテロポリ酸塩である。欧州特許出願公開第
0425666号明細書には、イソブタンを酸化するこ
とによってメタクリル酸およびメタクロレインを製造す
る方法が記載されており、この方法は、アルカリ金属、
アルカリ土類金属およびタリウムの群から強制的に少な
くとも1つの成分、さらにバナジウムおよび/または銅
を含有し、選択的には他の金属成分を含有する、中心元
素としてリンおよび/または砒素を有するモリブデンヘ
テロポリ酸から製造される触媒を用いて実施される。
【0011】中心元素としてリンおよび/または砒素を
有し、かつモリブデンを代替する配位周辺原子としての
バナジウムを有しないモリブデンのヘテロポリ酸から製
造されているイソブタン酸化のための触媒は、日本の特
許出願明細書、特開平02−42033号公報に記載さ
れており、但し、これによれば更に銅が不可避的に含有
され、特開平02−42034号および特開昭62−1
32832号、ならびに特開昭63−145249号公
報にも記載されており、但しこの場合には、最後に記載
した2つの特許出願明細書は処理変法を詳説する。
【0012】最終生成物の達成可能な収率、使用した出
発生成物の変換率または達成可能な空時収量は、所定の
反応の場合には触媒の重要な品質標記ではあるが、選択
性、即ち、収量と変換率とからなる商は、触媒の最も重
要な品質標記であり、それというのも、この選択性は、
反応した出発物質のどの程度の部が実際に所望の最終生
成物に移行されるかを表わすからである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、イソブタンか
らメタクリル酸およびメタクロレインへの酸化の場合の
選択性を、良好な触媒を使用することによって高めると
いう課題が課された。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的は、中心元素と
してリンを有する、モリブデンおよびバナジウムのヘテ
ロポリ酸を基礎とする触媒を使用することによって解決
されるが、本発明によれば、この触媒が他のカチオン性
化合物の存在なしに、殊にアルカリ金属化合物およびア
ルカリ土類金属化合物の存在なしに、なお銅を含有する
か、またはこの触媒が銅不含のH8 PMo10VO39−ヘ
テロポリ酸または前記化合物の無水物PMo10VO35で
あることによって解決される。
【0015】従って、本発明は、リンを中心元素とし
て、およびモリブデンを配位元素として含有するヘテロ
ポリ酸から製造された固体触媒を用いて、250〜45
0℃の温度でガス相中で分子状酸素でイソブタンを酸化
することによって、メタクリル酸およびメタクロレイン
を製造する方法に関し、この方法は、触媒が、式: CuaHbPcModVeOf (I) [式中、aは0.1〜1であり、bは0〜7.8であ
り、cは0.8〜1.2、特に1であり、dは9〜1
2、特に10〜11であり、eは0.5〜3、特に1ま
たは2であり、fはa〜eのモル数に依存する]で示さ
れるか、および/または式: H8PMo10VO39 (II) で示されるヘテロポリ酸もしくはその脱水された誘導
体、もしくは式: PMo10VO35 (III) で示されるこれらの無水物から形成されていることによ
って特徴づけられる。
【0016】化合物Iおよび/またはIIもしくはII
Iから形成された固体触媒を用いた場合には、メタクリ
ル酸およびメタクロレインの総和について、欧州特許出
願公開第0425666号明細書(例2)に記載したよ
うな75%の最大値しとて比較して明らかに80%を上
回り、かつ約90%に至る最高値の選択性を達成するこ
とができる。
【0017】殊に化合物IIもしくはIIIから製造さ
れている触媒を用いて、本発明によりイソブタンの酸化
は350℃を上回る温度で実施されることができ、それ
というのもこの触媒は、他の公知触媒、ならびに欧州特
許出願公開第0425666号および同第041865
7号明細書中で使用された触媒と異なって、より熱安定
性であるからである。
【0018】価値の高い物質のメタクリル酸およびメタ
クロレインの選択性は、触媒が可燃性で、孔形成性の繊
維状添加剤の存在下にヘテロポリ酸成分Iおよび/また
はIIもしくはIIIを用いて既製されている方法の場
合には、更に強力に影響を受けることができる。
【0019】イソブタンの変換率は、特にイソブタン:
酸素のモル比に依存する。この変換率、ひいてはメタク
リル酸およびメタクロレインの空時収量も、イソブタン
の出発濃度の増大、または変換すべきガス混合物中の酸
素含量の増大によって、有利に酸素含量の増加した空気
の使用によって、高められることができる。
【0020】触媒の活性成分。
【0021】本発明により使用される触媒は活性材料と
して、モリブデン、リン、バナジウムおよび部分的に銅
を、化学的組成:CuaHbPcModVeOf(但し、a、
b、c、d、eおよびfは前記の意味を表わす)で示さ
れる化合物(I)またはH8PMo10VO39(II)ま
たはPMo10VO35(III)から形成される酸化物の
複合体として有する物質を含有する。この触媒物質はリ
ン−モリブデン−ヘテロポリ酸のバナジウム誘導体であ
り、これは化学式:H3+xPMo12-xVxO40(但し、x
は1、2、3である)によって表わされることができ、
かつ強制的に銅を含有するか、またはH8PMo10VO
39−ヘテロポリ酸またはその無水物PMo10VO35、な
らびにこれらのヘテロポリ酸の銅誘導体である。
【0022】本発明による方法の場合に使用される触媒
を製造するため、ヘテロポリ酸化合物は、個々の成分の
酸化物、例えばMoO3、V2O5、H3PO4、CuOか
ら得ることができるか、または高い温度で分解する塩、
例えば(NH4)2MoO4、NH4VO3、Cu(NO3)
2から公知方法により得ることができる。このような製
造法は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第272
2375号明細書および欧州特許第0046840号明
細書に記載されている。
【0023】イソブタンを酸化する場合に選択的触媒を
使用するという目的は、特に、本発明により使用される
ヘテロポリ酸Iがモリブデン、バナジウム、リンおよび
銅の酸化物状の化合物を、例えば殊に欧州特許第011
3084号明細書に記載されているように熱水反応させ
ることによって製造されておりかつヘテロポリ酸IIも
しくはその無水物IIIが欧州特許第0194541号
明細書により熱水作用により製造されていることによっ
て達成される。
【0024】”熱水反応”の概念は、ドイツ連邦共和国
特許出願公開第2722375号明細書中で、水性相中
で60℃以上で、大抵数時間の反応時間に亙ってMo、
VおよびPの酸化物からMo−V−リン−ヘテロポリ酸
を形成するために使用されている。酸化物の代わりに、
モリブデン酸アンモニウムまたはバナジウム酸アンモニ
ウムもヘテロポリ酸の形成のために使用されることがで
きる。しかし、アンモニウム化合物は、触媒の性質に
は、アルカリ化合物と同じように不利であることが判明
し、その結果アンモニウム化合物は有利に、使用されな
い。ヘテロポリ酸の生成は、特に有利に沸騰加熱時に常
圧下で進行し、かつ水溶液が徐々に深紅を呈することに
よって確認されることができる。
【0025】この場合、”ヘテロポリ酸”の概念は整数
の化学量論的な比率に制限されるものではない。純粋な
ヘテロポリ酸の場合、特にMo:P−比率は11:1ま
たは10:1である。しかし若干大きいか、または小さ
いMo:P−比率も良好な触媒をもたらすことが確認さ
れた。おそらく水性相中でPが不足量である場合、本来
のヘテロポリ酸とともにMo−イソポリ酸も存在する。
Cu存在下に製造された全ての酸混合物は、この場合ヘ
テロポリ酸と呼称される。
【0026】式Iの銅含有組成物の例は、Cu0.2H3.6
PMo11VO40、Cu0.4H4.2PMo10V2O40、Cu
0.2H7.6PMo10VO39、CuH6PMo10VO39であ
る。
【0027】触媒の調製 Cu含有Mo−V−Pヘテロポリ酸溶液および/または
H8PMo10VO39溶液それ自体は、固体の不在下に乾
燥され、かつ残滓はか焼され、および触媒として使用さ
れることができる。このようにして得られた触媒を、不
活性材料、例えば微粒状SiO2、Al2O3、ZrO2、
炭化珪素等との、例えば1対0.1〜10の重量比で剪
断し、かつ押出し、プレスし、タブレット化または顆粒
化することによって行なわれることができる粒状触媒材
料に後加工することは、しばしば有利である。混合物は
この目的のため、水または水溶液と一緒にして混和する
ことができる。また、タブレット化の場合には、有利に
粗製の表面を有する硬質で、多少とも非孔性の不活性坦
持体から出発することができ、かつ触媒は糖衣技術によ
り薄い外殻として塗布されてよい。そのために、坦持
体、例えばセラミック小球上には、傾斜位置で回転する
ドラム内で粉末状触媒、および場合によっては結合剤を
含有する液体が塗布され、かつ生じたタブレットが引続
き乾燥される。必要な場合には全作業工程は数回繰り返
される。
【0028】ヘテロポリ酸の水溶液は、固体の触媒坦持
材料の存在下にも乾燥されてよい。これには既に前記し
た微粒状の不活性材料が適当である。坦持物質は10容
量%未満の孔隙率、および/または有利に0.1〜10
m3/gの内表面積を有してよい。この担体の含分は、
触媒の全重量に対して5〜95重量%であってよい。坦
持材料は、例えばヘテロポリ酸溶液を用いて泥状物にな
るまで混合され、かつ沸点まで加熱することによって、
場合によっては例えば約50〜110℃の温度で減圧し
て、蒸発乾固されるか、または多孔性の、例えば2〜1
0mmの縁部長さまたは直径を有する大きい担体粒子は
ヘテロポリ酸溶液で含浸され、従って、約50重量%ま
での触媒活性材料を有する触媒は粒子で得られる。
【0029】本発明により使用すべき触媒中に通路を製
造するには、欧州特許出願公開第0510566号明細
書の記載のように、天然繊維ならびに合成有機繊維(紡
織繊維)および、その側で天然繊維および合成有機の、
即ち、炭素化合物からなる繊維を炭素化しかつ黒鉛化す
ることによって生じる炭素繊維が使用可能である。これ
らの繊維は、100〜380℃の温度範囲でか焼される
場合、殊に酸素の存在下に破壊され、最後に、実際先に
存在する繊維の寸法に相応する空隙の残存下に分解され
る。天然繊維としては、例えば木綿、毛およびセルロー
ス誘導体を使用してもよく、有機繊維としては、ポリア
ミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリオレフィンまた
はアクリルニトリルからのものを使用してよい。
【0030】使用すべき繊維は1〜100μmの直径、
殊に5〜70μmの直径、特に15〜50μmの直径お
よび、最終的な触媒粒子の直径の数倍であってもよい長
さ、例えば1〜30mm、有利に1〜10mm、殊に2
〜8mm、とりわけ3〜6mmを有し、かつ触媒中に存
在する触媒活性材料に対して0.5〜5重量%、殊に1
〜4重量%および特に1.5〜3.5重量%の量で添加
される。
【0031】イソブタンの酸化は前記した、分子状酸素
を有する触媒で250〜450℃、有利に320〜40
0℃の温度範囲内で実施される。出発ガスは、窒素、場
合によっては他の不活性ガス、例えば殊にCOおよびC
O2 、特に循環路中に導入される反応ガス、および更に
なおイソブタン1モル当たり0〜10モルの量で存在し
てよい水蒸気以外に、イソブタン1モル当たり酸素を、
例えば空気の形、または酸素含量を増した空気の形で
0.2〜10モル、殊に0.5〜5モル含有する。
【0032】反応は減圧から加圧までの広い圧力範囲
で、即ち約0.1〜10atm、特に0.5〜5at
m、殊に0.8〜3atmで実施されることができる。
【0033】酸化反応器としては、殊に管状反応器の形
の固体床反応器が使用される。しかし、酸化は可動の触
媒床を有する反応器内、および流動層触媒導管を有する
反応器内でも実施されることができる。
【0034】メタクリル酸およびメタクロレインは公知
方法、例えば縮合、抽出および蒸留により反応ガスから
取得され、かつ浄化される。反応されなかったイソブタ
ンは再び、有利に他のガス状の、特に不活性化合物、例
えばCO、CO2、窒素および水蒸気を有する酸化工程
中に返送される(循環ガス流)。
【0035】本質的な価値の高い生成物としてメタクリ
ル酸を製造するためには、さらにまた形成されたメタク
ロレインを再びイソブタンと一緒に触媒上に給送するこ
とは、有利であり、それというのも本発明により使用さ
れるヘテロポリ酸触媒は、公知技術水準に記載されてい
るように、メタクロレインをメタクリル酸に酸化する公
知で効果的な触媒だからである。従って、イソブタンか
らメタクリル酸を製造することは、1つの反応器系内で
工業的に実施されることができる。
【0036】滞留時間、ひいては触媒負荷の逆数は、測
定単位である時間(h)を用いた商W/Fによって表わ
され、この場合、W(Weight)は触媒活性材料の重量を
表わし、かつF(Feed)は、場合によっては同じ重量単
位でメタクロレインと1時間当たりに反応すべき高価値
の高い物質、例えばイソブタンの重量を表わす。
【0037】次の例中には、本発明による、改善され
た、特により選択的なP−Mo−V含有ヘテロポリ酸触
媒を用いた方法が記載されている。結果として、測定し
たメタクリル酸(MAA)およびメタクロレインの選択
性(Sel.)およびこの酸化生成物の空時収量をまと
めた。
【0038】
【実施例】
A.SiO2担体を、触媒作用を有する材料としてのC
u0.2H3.6PMo11VO4043%で被覆し、かつ300
℃で4時間、空気中でか焼した。引続き、イソブタンを
酸化する際にガス相中で触媒を使用した。この触媒上に
導入した、イソブタン、酸素、窒素と水蒸気とからなる
ガス状の混合物の成分を一定のモル比で使用した。この
比率を、調節した滞留時間(Weight/Feed = W/F(h))と
一緒に第1表にまとめた。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】B.他の触媒として、SiO2担体と触媒
活性成分としてH8PMo10VO39 45%とからなる
触媒を、イソブタンの酸化の際に使用した。ガス状反応
成分の第3表に記載したモル比の場合、第4表に表わし
た結果を達成した。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン−ヨーゼフ ジーゲルト ドイツ連邦共和国 ゼーハイム−ユーゲン ハイム ブルハルトシュトラーセ 38 (72)発明者 ヴィルヘルム グルーバー ドイツ連邦共和国 ダルムシュタット ペ ーター−ベーレンス−シュトラーセ 34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンを中心元素として、およびモリブデ
    ンを配位元素として含有するヘテロポリ酸から製造され
    た固体触媒を用いて、250〜450℃の温度でガス相
    中で分子状酸素でイソブタンを酸化することによって、
    メタクリル酸およびメタクロレインを製造する方法にお
    いて、触媒が、式: CuaHbPcModVeOf (I) [式中、aは0.1〜1であり、bは0〜7.8であ
    り、cは0.8〜1.2であり、dは9〜12であり、
    eは0.5〜3であり、fはa〜eのモル数に依存す
    る]で示されるか、および/または式: H8PMo10VO39 (II) で示されるヘテロポリ酸もしくはこの脱水された誘導
    体、もしくは式: PMo10VO35 (III) で示されるこれらの無水物から形成されていることを特
    徴とする、メタクリル酸およびメタクロレインの製造
    法。
  2. 【請求項2】 触媒が、ヘテロポリ酸もしくは該酸の
    式: CuaHbPcModVeOf (I) [式中、aは0.1〜1であり、bは0〜7.8であ
    り、cは0.8〜1.2、特に1であり、dは9〜1
    2、特に10または11であり、eは0.5〜3、特に
    1または2であり、fはa〜eのモル数に依存する]で
    示される脱水された誘導体から形成されている、請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒が、式: H8PMo10VO39 (II) で示されるヘテロポリ酸もしくは該酸の式: PMo10VO35 (III) で示される無水物から形成されている、請求項1記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 不活性ガス、例えば殊に窒素、二酸化炭
    素および/または水蒸気の存在下にイソブタンの酸化を
    実施する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 メタクロレインをイソブタンと一緒に反
    応器内で触媒へと導入する、請求項1から4までのいず
    れか1項記載の方法。
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