JPH06211847A - 光学活性なD−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミドの製造法 - Google Patents
光学活性なD−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミドの製造法Info
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- JPH06211847A JPH06211847A JP5004594A JP459493A JPH06211847A JP H06211847 A JPH06211847 A JP H06211847A JP 5004594 A JP5004594 A JP 5004594A JP 459493 A JP459493 A JP 459493A JP H06211847 A JPH06211847 A JP H06211847A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】式(2)で表わされる非天然型アシルアミノ酸
のラセミ体を、アシラーゼを用いてL−体を脱アシル化
することによって、式(3)の非天然型L−アミノ酸と
式(4)の非天然型アシル−D−アミノ酸とに分離し、
ついで式(4)の化合物に誘導操作を施して一般式
(1)で表わされる光学活性なD−N−ピペロニル−2
−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プ
ロピオニルアミドを製造する。 【効果】光学活性体を選択的にかつ高収率で製造しう
る。
のラセミ体を、アシラーゼを用いてL−体を脱アシル化
することによって、式(3)の非天然型L−アミノ酸と
式(4)の非天然型アシル−D−アミノ酸とに分離し、
ついで式(4)の化合物に誘導操作を施して一般式
(1)で表わされる光学活性なD−N−ピペロニル−2
−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プ
ロピオニルアミドを製造する。 【効果】光学活性体を選択的にかつ高収率で製造しう
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、哺乳動物の中枢神経に
影響し、抗不安効果、学習改善効果を有する向精神薬と
して、下記の化合物
影響し、抗不安効果、学習改善効果を有する向精神薬と
して、下記の化合物
【0002】
【化5】
【0003】で表わされる光学活性なD−N−ピペロニ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チエ
ノ[2,3−c]ピリジン−3−カルボアミドの前駆体
であるD−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミドの
製造法に関するものである。
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チエ
ノ[2,3−c]ピリジン−3−カルボアミドの前駆体
であるD−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミドの
製造法に関するものである。
【0004】
【従来の技術】下記の化合物
【0005】
【化6】
【0006】で表わされるN−ピペロニル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チエノ[2,3−
c]ピリジン−3−カルボアミド(ラセミ体)及びその
製造法ならびにそれを含有する薬剤の、抗不安効果、学
習改善効果を有する向精神薬としての有用性について
は、本願出願人により出願済である(特願平4−126
706号)。しかしながら、この前駆体合成はラセミ体
のままで進行している。
3,4−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チエノ[2,3−
c]ピリジン−3−カルボアミド(ラセミ体)及びその
製造法ならびにそれを含有する薬剤の、抗不安効果、学
習改善効果を有する向精神薬としての有用性について
は、本願出願人により出願済である(特願平4−126
706号)。しかしながら、この前駆体合成はラセミ体
のままで進行している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分子内
に不斉炭素を持つ化合物は、ほとんどの物理化学的性質
が全く等しい光学異性体が存在する。光学異性体の分離
定量は近年の分析化学の進歩により容易になり研究が進
み、多くの場合生体内での挙動が異なることが明らかに
されている。即ち、2つに光学異性体間では、薬効及び
毒性が異なり、有用でない方の異性体は不純物であると
いう問題点があった。
に不斉炭素を持つ化合物は、ほとんどの物理化学的性質
が全く等しい光学異性体が存在する。光学異性体の分離
定量は近年の分析化学の進歩により容易になり研究が進
み、多くの場合生体内での挙動が異なることが明らかに
されている。即ち、2つに光学異性体間では、薬効及び
毒性が異なり、有用でない方の異性体は不純物であると
いう問題点があった。
【0008】本発明に関わるD−N−ピペロニル−2−
アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロ
ピオニルアミドは不斉炭素を有する化合物であり、2つ
の光学異性体が存在する。この前駆体を利用して最終化
合物を医薬品として使用する場合どちらか一方の光学活
性体を用いた方が好ましいことが考えられる。
アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロ
ピオニルアミドは不斉炭素を有する化合物であり、2つ
の光学異性体が存在する。この前駆体を利用して最終化
合物を医薬品として使用する場合どちらか一方の光学活
性体を用いた方が好ましいことが考えられる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために鋭意検討を行い、下記の製造方法1の
プロセスを見出し本発明に至った。
を解決するために鋭意検討を行い、下記の製造方法1の
プロセスを見出し本発明に至った。
【0010】
【化7】
【0011】即ち、本発明はこの製造方法1に従い、α
−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸(2)
を、アシラーゼ等のα−アシルアミノ酸を加水分解する
酵素を用い、L−体を脱アシル加水分解し、L−2−ア
ミノ−(ベンオフェン−3−イル)−プロピオン酸
(3)とし、D−体を未分解のままD−α−アセトアミ
ノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェ
ン−3−イル)−プロピオン酸(4)として残し、2種
の光学活性な中間体を得る。さらに、この製造方法につ
いて詳細に記載すると、α−アセトアミノ−α−カルボ
キシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)
−プロピオン酸(2)のラセミ体の1.0%から70%
(W/V)水溶液、好ましくは5.0〜40%(W/
V)を水酸化ナトリウムでpH3.0〜11付近、好ま
しくはpH5.5〜7.0に調整した水性溶媒中に、ア
シラーゼを添加後、反応温度5.0〜60°C好ましく
は30〜45°C、反応時間0.5〜300時間、好ま
しくは5.0〜24時間撹拌することにより、α−アセ
トアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チ
オフェン−3−イル)−プロピオン酸(2)のL体のみ
がL−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸(3)に変換する。本発明において
使用するアシラーゼは、α−アセトアミノ−α−カルボ
キシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)
−プロピオン酸(2)のL−体のみを加水分解するもの
であれば、いかなる種類の菌体より取得されたものでも
良い。例えば、糸状菌のアスペルギルス属、ペニシリウ
ム属、細菌のシュードモナス属、アクロモバクター属、
ミクロコッカス属及び放線菌のストレプトミセスなどが
利用される。アシラーゼの使用量はα−アセトアミノ−
α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸(2)の濃度により異なる
が、α−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベ
ンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸
(2)に対し0.1〜100重量%、特に0.5〜2.
0重量%程度が好ましい。また本発明において反応を促
進、さらには安定させるためにコバルトを共存させても
良い。使用するコバルトは、塩化コバルト・硫酸コバル
ト・酢酸コバルト等水に溶解するものであれば任意のコ
バルト塩を使用することができる。そしてその濃度は、
0.001〜100mMの範囲内である。本発明におい
て使用される水性溶媒としては、水各種の緩衝液、更に
は水に混合する有機溶媒、例えばメタノールを適宜加え
ても良い。上記のような方法で得られた反応終了液には
生成したL−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸(3)が結晶として析出し、
溶解度の大きい未反応のD−α−アセトアミノ−α−カ
ルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸(4)は溶液として残る。この反応
液を固液分離、例えばろ過することにより高収量で光学
純度の高いL−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン
−3−イル)−プロピオン酸(3)を取得することがで
きる。一方、固液分離した溶液のpHを塩酸などで3以
下にすることにより、未反応のD−α−アセトアミノ−
α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸(4)の結晶を高い純度にて
取得することができる。この中間体をさらに誘導化し、
D−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオ
フェン−3−イル)−プロピオニルアミド(1)に導く
ものである。ここで誘導化とは、具体的には下記に述べ
る製造方法2のようなプロセスを経ることである。
−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸(2)
を、アシラーゼ等のα−アシルアミノ酸を加水分解する
酵素を用い、L−体を脱アシル加水分解し、L−2−ア
ミノ−(ベンオフェン−3−イル)−プロピオン酸
(3)とし、D−体を未分解のままD−α−アセトアミ
ノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェ
ン−3−イル)−プロピオン酸(4)として残し、2種
の光学活性な中間体を得る。さらに、この製造方法につ
いて詳細に記載すると、α−アセトアミノ−α−カルボ
キシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)
−プロピオン酸(2)のラセミ体の1.0%から70%
(W/V)水溶液、好ましくは5.0〜40%(W/
V)を水酸化ナトリウムでpH3.0〜11付近、好ま
しくはpH5.5〜7.0に調整した水性溶媒中に、ア
シラーゼを添加後、反応温度5.0〜60°C好ましく
は30〜45°C、反応時間0.5〜300時間、好ま
しくは5.0〜24時間撹拌することにより、α−アセ
トアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チ
オフェン−3−イル)−プロピオン酸(2)のL体のみ
がL−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸(3)に変換する。本発明において
使用するアシラーゼは、α−アセトアミノ−α−カルボ
キシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)
−プロピオン酸(2)のL−体のみを加水分解するもの
であれば、いかなる種類の菌体より取得されたものでも
良い。例えば、糸状菌のアスペルギルス属、ペニシリウ
ム属、細菌のシュードモナス属、アクロモバクター属、
ミクロコッカス属及び放線菌のストレプトミセスなどが
利用される。アシラーゼの使用量はα−アセトアミノ−
α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸(2)の濃度により異なる
が、α−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベ
ンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸
(2)に対し0.1〜100重量%、特に0.5〜2.
0重量%程度が好ましい。また本発明において反応を促
進、さらには安定させるためにコバルトを共存させても
良い。使用するコバルトは、塩化コバルト・硫酸コバル
ト・酢酸コバルト等水に溶解するものであれば任意のコ
バルト塩を使用することができる。そしてその濃度は、
0.001〜100mMの範囲内である。本発明におい
て使用される水性溶媒としては、水各種の緩衝液、更に
は水に混合する有機溶媒、例えばメタノールを適宜加え
ても良い。上記のような方法で得られた反応終了液には
生成したL−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸(3)が結晶として析出し、
溶解度の大きい未反応のD−α−アセトアミノ−α−カ
ルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸(4)は溶液として残る。この反応
液を固液分離、例えばろ過することにより高収量で光学
純度の高いL−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン
−3−イル)−プロピオン酸(3)を取得することがで
きる。一方、固液分離した溶液のpHを塩酸などで3以
下にすることにより、未反応のD−α−アセトアミノ−
α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸(4)の結晶を高い純度にて
取得することができる。この中間体をさらに誘導化し、
D−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオ
フェン−3−イル)−プロピオニルアミド(1)に導く
ものである。ここで誘導化とは、具体的には下記に述べ
る製造方法2のようなプロセスを経ることである。
【0012】薬理上許容される酸付加塩としては、例え
ば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、又は、マンデル
酸、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸等の有機酸の
酸付加塩を挙げることができる。前記の製造方法1にお
いて、化合物(4)から化合物(1)を製造するプロセ
スをさらに詳しく説明すると、製造方法2の通りであ
る。
ば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、又は、マンデル
酸、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸等の有機酸の
酸付加塩を挙げることができる。前記の製造方法1にお
いて、化合物(4)から化合物(1)を製造するプロセ
スをさらに詳しく説明すると、製造方法2の通りであ
る。
【0013】
【化8】
【0014】製造方法2において、D−2−アミノ−
(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸
(5)はD−α−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−
(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオ
ン酸(4)を、酸を用いてアシル基を加水分解すること
により、ラセミ化を起こさず製造できる。使用する酸
は、塩酸、硫酸等の無機酸、メタンスルホン酸、トリフ
ルオロ酢酸等の有機酸等を使用することができる。そし
てその濃度は0.1〜18規定、好ましくは1〜12規
定である。
(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸
(5)はD−α−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−
(3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオ
ン酸(4)を、酸を用いてアシル基を加水分解すること
により、ラセミ化を起こさず製造できる。使用する酸
は、塩酸、硫酸等の無機酸、メタンスルホン酸、トリフ
ルオロ酢酸等の有機酸等を使用することができる。そし
てその濃度は0.1〜18規定、好ましくは1〜12規
定である。
【0015】化合物(5)から化合物(6)の反応で使
用するアミノ基の保護には、t−ブトキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基等のウレタン型保護
基、アセチル基、ホルミル基、トリフルオロアセチル基
等のアシル型保護基などが用いられる。例えば、t−ブ
トキシカルボニル基で保護する場合は、下記の合成法に
より得ることができる。
用するアミノ基の保護には、t−ブトキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基等のウレタン型保護
基、アセチル基、ホルミル基、トリフルオロアセチル基
等のアシル型保護基などが用いられる。例えば、t−ブ
トキシカルボニル基で保護する場合は、下記の合成法に
より得ることができる。
【0016】化合物(5)から化合物(6)への合成方
法は、光学活性な(5)をテトラヒドロフラン等のエ−
テル系溶媒と水の混合溶媒に溶解し、ジ−t−ブチル−
ジ−カ−ボネイトとトリエチルアミンを1〜12当量
(好ましくは1〜2当量である)を加えた後、室温にて
反応する。化合物(6)から化合物(7)を合成する方
法は、通常のカルボン酸とアミンからアミドを合成する
方法を適用できる。たとえば、DCC(ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド)等の縮合剤を用いる方法、カルボン
酸を酸クロライドにし縮合する方法等があげられる。
法は、光学活性な(5)をテトラヒドロフラン等のエ−
テル系溶媒と水の混合溶媒に溶解し、ジ−t−ブチル−
ジ−カ−ボネイトとトリエチルアミンを1〜12当量
(好ましくは1〜2当量である)を加えた後、室温にて
反応する。化合物(6)から化合物(7)を合成する方
法は、通常のカルボン酸とアミンからアミドを合成する
方法を適用できる。たとえば、DCC(ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド)等の縮合剤を用いる方法、カルボン
酸を酸クロライドにし縮合する方法等があげられる。
【0017】DCCを用いる方法は、例えば次の様な方
法で行うことができる。化合物(6)をクロロホルム等
のハロゲン化溶媒に溶解し、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾ−ルを加える。この時1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾ−ルは、1〜10当量、好ましくは、1.1〜2当量
である。さらに、ピペロニルアミン及び1,3−ジシク
ロヘキシルカルボジイミドを加える。この時は、ピペロ
ニルアミン及び1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドは1〜10当量、好ましくは、1.1〜2当量であ
る。最後に生成したジシクロヘキシルウレアをろ過で除
く。
法で行うことができる。化合物(6)をクロロホルム等
のハロゲン化溶媒に溶解し、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾ−ルを加える。この時1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾ−ルは、1〜10当量、好ましくは、1.1〜2当量
である。さらに、ピペロニルアミン及び1,3−ジシク
ロヘキシルカルボジイミドを加える。この時は、ピペロ
ニルアミン及び1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドは1〜10当量、好ましくは、1.1〜2当量であ
る。最後に生成したジシクロヘキシルウレアをろ過で除
く。
【0018】化合物(7)から化合物(1)を合成する
方法は、酸を用いる方法、接触還元を用いる方法が適用
できる。この場合、分子内に硫黄原子をもつので酸によ
る方法が好ましい。メタンスルホン酸、塩酸、硫酸など
通常用いられる酸を用いることができる。たとえば、化
合物(7)に4N塩酸1,4−ジオキサン溶液を加え反
応させる。この時酸の量は、1〜100当量、好ましく
は、2〜5当量である。反応の温度は、0〜155°
C、好ましくは60〜90°Cである。
方法は、酸を用いる方法、接触還元を用いる方法が適用
できる。この場合、分子内に硫黄原子をもつので酸によ
る方法が好ましい。メタンスルホン酸、塩酸、硫酸など
通常用いられる酸を用いることができる。たとえば、化
合物(7)に4N塩酸1,4−ジオキサン溶液を加え反
応させる。この時酸の量は、1〜100当量、好ましく
は、2〜5当量である。反応の温度は、0〜155°
C、好ましくは60〜90°Cである。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】
【実施例1】水道水500ml及びα−アセトアミノ−
α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸150gからなるスラリー
に、4N−水酸化ナトリウム溶液を加えて溶解し最終p
H6.5に調整した。この溶液にアシラーゼ(天野製薬
30000単位)1.0gと塩化コバルト6水塩0.0
72gを加え、38°C、pH6.5にて24時間撹拌
した。反応液中へ析出したL−2−アミノ−(ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸の結晶を
ろ過し、水にて洗浄後、結晶を乾燥して白色のL−2−
アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロ
ピオン酸結晶59.7gを得た。この結晶をガスクロ工
業製HPLCカラムのユニシルパックF3−50A、溶
離液35%メタノール/50mM KH2 PO4 にて分
析した結果、純度99.95%であった。[α]D 25=
9.17°(C0.6,0.1N−HCl)であり、ダ
イセル化学製光学異性体分離カラム・クラウンパックC
R(+)、溶離液pH4.0の10%メタノール水で光
学純度を調べた結果、L−体100%の純品で有ること
が確認された。 L−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸の分析結果 IR(νmax 、cm-1):3030、1665、159
0 一方、分離母液約500mlに濃塩酸を加えpHを3.
0に下げ結晶化させた。結晶をろ過で取得後、0.01
N−HClにて洗浄した結晶を乾燥して白色の、D−α
−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸結晶7
3.5gを得た。
α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ[b]チオフェン−
3−イル)−プロピオン酸150gからなるスラリー
に、4N−水酸化ナトリウム溶液を加えて溶解し最終p
H6.5に調整した。この溶液にアシラーゼ(天野製薬
30000単位)1.0gと塩化コバルト6水塩0.0
72gを加え、38°C、pH6.5にて24時間撹拌
した。反応液中へ析出したL−2−アミノ−(ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸の結晶を
ろ過し、水にて洗浄後、結晶を乾燥して白色のL−2−
アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロ
ピオン酸結晶59.7gを得た。この結晶をガスクロ工
業製HPLCカラムのユニシルパックF3−50A、溶
離液35%メタノール/50mM KH2 PO4 にて分
析した結果、純度99.95%であった。[α]D 25=
9.17°(C0.6,0.1N−HCl)であり、ダ
イセル化学製光学異性体分離カラム・クラウンパックC
R(+)、溶離液pH4.0の10%メタノール水で光
学純度を調べた結果、L−体100%の純品で有ること
が確認された。 L−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸の分析結果 IR(νmax 、cm-1):3030、1665、159
0 一方、分離母液約500mlに濃塩酸を加えpHを3.
0に下げ結晶化させた。結晶をろ過で取得後、0.01
N−HClにて洗浄した結晶を乾燥して白色の、D−α
−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベンゾ
[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸結晶7
3.5gを得た。
【0021】この結晶は、ガスクロ工業製HPLCカラ
ムのユニシルパックF3−50A、溶離液35%メタノ
ール/50mM−KH2 PO4 にて分析した結果、純度
99.91%であった。次に、ダイセル化学製光学異性
体分離カラム・キラルセルOJ、溶離液ヘキサン:2−
プロパノール:トリフルオロ酢酸90:10:0.1で
光学純度を調べた結果、D−体99.7%であった。D
−α−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベン
ゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸0.5
gに5N−メタンスルホン酸5mLを加え、100℃に
て6時間30分撹拌した。室温にもどし水20mLを加
え、6N−水酸化ナトリウムでpHを6.5に調製し
た。析出した結晶を濾取して乾燥し、D−2−アミノ−
(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸
0.41gを得た。(収率93.0%) D−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸の分析結果 IR(νmax 、cm-1):3050、1665、159
0
ムのユニシルパックF3−50A、溶離液35%メタノ
ール/50mM−KH2 PO4 にて分析した結果、純度
99.91%であった。次に、ダイセル化学製光学異性
体分離カラム・キラルセルOJ、溶離液ヘキサン:2−
プロパノール:トリフルオロ酢酸90:10:0.1で
光学純度を調べた結果、D−体99.7%であった。D
−α−アセトアミノ−α−カルボキシ−β−(3−ベン
ゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸0.5
gに5N−メタンスルホン酸5mLを加え、100℃に
て6時間30分撹拌した。室温にもどし水20mLを加
え、6N−水酸化ナトリウムでpHを6.5に調製し
た。析出した結晶を濾取して乾燥し、D−2−アミノ−
(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオン酸
0.41gを得た。(収率93.0%) D−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオン酸の分析結果 IR(νmax 、cm-1):3050、1665、159
0
【0022】
【実施例2】D−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェ
ン−3−イル)−プロピオン酸53.5gをテトラヒド
ロフラン350ml、水350mlに溶かし、0°Cに
冷却し、ジ−t−ブチル−ジ−カ−ボネイト67.4g
を加えた。さらに室温にて、トリエチルアミン41ml
を加え、4時間撹拌した後、溶媒を減圧濃縮後、酢酸エ
チル500ml、1N塩酸500mlで洗浄し、さらに
有機層を水100ml、飽和食塩水500mlで洗浄後
硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧濃縮乾固すると、D−2−ブトキシカル
ボニルアミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)
−プロピオン酸77.4gを得た。(収率100%) NMR(δ、DMSO−d6 ):1.00〜1.57
(m、9H)、3.08〜3.40(m、2H)、4.
21〜4.52(m、1H)、7.12〜8.09
(m、5H) IR(νmax 、cm-1):3440、2940、170
0、1635、1560
ン−3−イル)−プロピオン酸53.5gをテトラヒド
ロフラン350ml、水350mlに溶かし、0°Cに
冷却し、ジ−t−ブチル−ジ−カ−ボネイト67.4g
を加えた。さらに室温にて、トリエチルアミン41ml
を加え、4時間撹拌した後、溶媒を減圧濃縮後、酢酸エ
チル500ml、1N塩酸500mlで洗浄し、さらに
有機層を水100ml、飽和食塩水500mlで洗浄後
硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧濃縮乾固すると、D−2−ブトキシカル
ボニルアミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)
−プロピオン酸77.4gを得た。(収率100%) NMR(δ、DMSO−d6 ):1.00〜1.57
(m、9H)、3.08〜3.40(m、2H)、4.
21〜4.52(m、1H)、7.12〜8.09
(m、5H) IR(νmax 、cm-1):3440、2940、170
0、1635、1560
【0023】
【実施例3】D−2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピ
オン酸58.7g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル
24.7g、ピペロニルアミン19.4mlをクロロホ
ルム820mlに溶解し、0°Cでジシクロヘキシルカ
ルボジイミド41.4gを加え、室温にて、1時間撹拌
した。析出したジシクロヘキシルウレアをろ過で除い
た。飽和炭酸水素ナトリウム溶液、10%クエン酸溶
液、飽和食塩水の各々300mlで洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒の量が300ml位になるよう溶
媒を溜去し、エーテルを500ml加え、16時間静置
した。析出した結晶をろ取し、D−N−ピペロニル−2
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−(ベンゾ[b]
チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミド55.4
g(収率67%)を得た。
ノ)−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピ
オン酸58.7g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル
24.7g、ピペロニルアミン19.4mlをクロロホ
ルム820mlに溶解し、0°Cでジシクロヘキシルカ
ルボジイミド41.4gを加え、室温にて、1時間撹拌
した。析出したジシクロヘキシルウレアをろ過で除い
た。飽和炭酸水素ナトリウム溶液、10%クエン酸溶
液、飽和食塩水の各々300mlで洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒の量が300ml位になるよう溶
媒を溜去し、エーテルを500ml加え、16時間静置
した。析出した結晶をろ取し、D−N−ピペロニル−2
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−(ベンゾ[b]
チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミド55.4
g(収率67%)を得た。
【0024】NMR(δ、CDCl3 ):1.36
(s、9H)、3.29(d、2H、J=7.5H
z)、4.13(d、2H、J=7.5Hz)、4.4
3(q、1H、J=7.5Hz)、5.97(s、2
H)、6.00〜6.30(m、1H)、6.30〜
6.70(m、3H)、7.10〜7.90(m、5
H) IR(νmax 、cm-1):3300、1680、164
5、1565、1520
(s、9H)、3.29(d、2H、J=7.5H
z)、4.13(d、2H、J=7.5Hz)、4.4
3(q、1H、J=7.5Hz)、5.97(s、2
H)、6.00〜6.30(m、1H)、6.30〜
6.70(m、3H)、7.10〜7.90(m、5
H) IR(νmax 、cm-1):3300、1680、164
5、1565、1520
【0025】
【実施例4】D−N−ピペロニル−2−(t−ブトキシ
カルボニルアミノ)−(ベンゾ[b]チオフェン−3−
イル)−プロピオニルアミド63.7gをジオキサン5
00mlに加えた。さらに室温にて、4N塩酸ジオキサ
ン142mlを加え、80°Cで1時間撹拌した。60
°Cで150mlまで有機溶媒を減圧濃縮すると、結晶
が析出してくる。結晶をろ取し、D−N−ピペロニル−
2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−
プロピオニルアミド塩酸塩52.3gを得た(収率95
%)。
カルボニルアミノ)−(ベンゾ[b]チオフェン−3−
イル)−プロピオニルアミド63.7gをジオキサン5
00mlに加えた。さらに室温にて、4N塩酸ジオキサ
ン142mlを加え、80°Cで1時間撹拌した。60
°Cで150mlまで有機溶媒を減圧濃縮すると、結晶
が析出してくる。結晶をろ取し、D−N−ピペロニル−
2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−
プロピオニルアミド塩酸塩52.3gを得た(収率95
%)。
【0026】NMR(δ、DMSO−d6 ):3.20
〜3.40(m、2H)、4.00〜4.20(m、3
H)、5.90(s、2H)、6.61(dd、1H、
J=7.9Hz,J=1.3Hz)、6.72(d、1
H、J=1.3Hz)、6.78(d、1H、J=7.
9Hz)、7.30〜8.10(m,5H)、8.51
(bs,3H),9.04(m,1H) IR(νmax 、cm-1):3250、2970、166
0、1550
〜3.40(m、2H)、4.00〜4.20(m、3
H)、5.90(s、2H)、6.61(dd、1H、
J=7.9Hz,J=1.3Hz)、6.72(d、1
H、J=1.3Hz)、6.78(d、1H、J=7.
9Hz)、7.30〜8.10(m,5H)、8.51
(bs,3H),9.04(m,1H) IR(νmax 、cm-1):3250、2970、166
0、1550
【0027】
【発明の効果】本発明の製造方法は、D−N−ピペロニ
ル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオニルアミドを選択的にかつ高収率で製造
するのに好適である。
ル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−プロピオニルアミドを選択的にかつ高収率で製造
するのに好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 317:00 333:00) (C07D 495/04 221:00 7431−4C 333:00) 9165−4C
Claims (1)
- 【請求項1】下記の化合物 【化1】 で表わされる非天然型アシルアミノ酸のラセミ体を、ア
シラーゼを用いL−体を脱アシル化し、下記の化合物 【化2】 で表わされる非天然型L−アミノ酸と、下記の化合物 【化3】 で表わされる非天然型アシル−D−アミノ酸とに分離
し、さらに誘導化することを特徴とする、下記の化合物 【化4】 で表わされる光学活性なD−N−ピペロニル−2−アミ
ノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオ
ニルアミドの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00459493A JP3192791B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 光学活性なD−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミドの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00459493A JP3192791B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 光学活性なD−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミドの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06211847A true JPH06211847A (ja) | 1994-08-02 |
| JP3192791B2 JP3192791B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=11588375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00459493A Expired - Fee Related JP3192791B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 光学活性なD−N−ピペロニル−2−アミノ−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−プロピオニルアミドの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3192791B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997041214A1 (en) * | 1996-04-25 | 1997-11-06 | Novartis Ag | Biocatalysts with amine acylase activity |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP00459493A patent/JP3192791B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997041214A1 (en) * | 1996-04-25 | 1997-11-06 | Novartis Ag | Biocatalysts with amine acylase activity |
| US6235516B1 (en) | 1996-04-25 | 2001-05-22 | Novartis Ag | Biocatalysts with amine acylase activity |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3192791B2 (ja) | 2001-07-30 |
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