JPH06214087A - 広域中性子監視装置 - Google Patents
広域中性子監視装置Info
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- JPH06214087A JPH06214087A JP50A JP2472593A JPH06214087A JP H06214087 A JPH06214087 A JP H06214087A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2472593 A JP2472593 A JP 2472593A JP H06214087 A JPH06214087 A JP H06214087A
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- neutron flux
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 原子炉の中性子束レベルを監視するにあたっ
て、起動領域と中間出力領域の計測値の差あるいは変化
率が一定となることを判定して比例範囲を検出し、計測
信号の切換点を設定することにより、比例範囲内で確実
な切換えを行い、中性子束の監視の信頼性を高めること
にある。 【構成】 中性子束レベルの起動領域の計測信号と中間
出力領域の計測信号とを中性子束レベルの領域に応じて
切換えて原子炉の中性子束レベルを監視する広域中性子
監視装置において、センサ1の出力信号を起動領域用
(パルス法)処理回路2と中間出力領域用(キャンベラ
法)処理回路3に入力し、それぞれの処理回路による計
測信号Sp,Scを比例範囲判定手段4、切換値決定手
段5及び選択出力手段6に入力する。切換値決定手段5
は、比例範囲内において入力手段7の設定にしたがって
選択出力手段6を制御する信号Ssを出力する。
て、起動領域と中間出力領域の計測値の差あるいは変化
率が一定となることを判定して比例範囲を検出し、計測
信号の切換点を設定することにより、比例範囲内で確実
な切換えを行い、中性子束の監視の信頼性を高めること
にある。 【構成】 中性子束レベルの起動領域の計測信号と中間
出力領域の計測信号とを中性子束レベルの領域に応じて
切換えて原子炉の中性子束レベルを監視する広域中性子
監視装置において、センサ1の出力信号を起動領域用
(パルス法)処理回路2と中間出力領域用(キャンベラ
法)処理回路3に入力し、それぞれの処理回路による計
測信号Sp,Scを比例範囲判定手段4、切換値決定手
段5及び選択出力手段6に入力する。切換値決定手段5
は、比例範囲内において入力手段7の設定にしたがって
選択出力手段6を制御する信号Ssを出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中性子検出器の出力信
号を中性子束レベルの起動領域と中間出力領域とに分け
て信号処理し、中性子束を監視する広域中性子監視装置
に係り、起動領域から中間出力領域への切換え、中間出
力領域から起動領域への切換えを実行する広域中性子監
視装置に関する。
号を中性子束レベルの起動領域と中間出力領域とに分け
て信号処理し、中性子束を監視する広域中性子監視装置
に係り、起動領域から中間出力領域への切換え、中間出
力領域から起動領域への切換えを実行する広域中性子監
視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉の中性子束レベルは、原子炉出力
の上昇や下降に伴って非常に大きく変化するため、一種
類の計測器で全範囲をカバ−することは困難である。そ
のため、原子炉における中性子束の計測範囲を起動領
域、中間出力領域及び出力領域の三領域に分けてそれぞ
れの領域に適したセンサと計測法を用い、中性子束のレ
ベル変化に伴いセンサと計測法を切換える必要がある。
起動時及び停止時の原子炉出力は、起動領域と中間出力
領域とを連続的に監視する必要がある。そのため、起動
時の中性子束レベルの計測には、起動領域ではパルス
法、中間出力領域ではキャンベル法の計測法を用いるこ
とが一般的である。代表的なセンサを用いた場合、パル
ス法では中性子束レベルでおよそ100〜108nvの範
囲を計測し、キャンベル法では中性子束レベルでおよそ
106〜1011nvの範囲を計測する。即ち、パルス法
とキャンベル法では、計測範囲が中性子束レベル106
〜108nvで重複しており、この範囲では両計測法に
よる計測値が中性子束レベルに対して共に比例関係とな
る。起動時の中性子束レベルの監視には、中性子束レベ
ルの変化に伴って比例関係となる範囲(以下、比例範囲
と称する)でパルス法からキャンベル法へ、または、キ
ャンベル法からパルス法に計測法を切換える。具体的に
は、起動領域用センサの出力信号をパルス法で処理する
信号処理系統の出力する計測値と、中間出力領域用セン
サの出力信号をキャンベル法で処理する信号処理系統の
出力する計測値とを運転員が読み取りながら、比例範囲
内でどちらかの計測法による計測値を選択し、切換えて
上位システムに出力するようにしている。この方法にお
いて、起動領域と中間出力領域をカバ−できるセンサが
開発されたことにより、これを用いてセンサ数の削減と
システム単純化を図った広域中性子監視装置(ワイドレ
ンジモニタ)が実用化されている。最も一般的な広域中
性子監視装置としては、センサの出力信号をパルス法処
理回路とキャンベル法処理回路とに入力し、それぞれの
処理回路の出力信号(計測値)を中性子束レベルに変換す
る。プラントの運転員は、変換された中性子束レベルを
確認しながら比例範囲に達したとき、いずれかの出力信
号を選択し、切換えて出力する。また、自動化を図るた
め、上記比例範囲内に設定した切換値に達したか否かの
モニタ機能を付加して、切換値に達した場合に自動的に
出力を切換える方式も考えられている。切換えに関する
具体的な方法は、特開昭60−73364号公報に記載
のワイドレンジモニタで述べられている。パルス法によ
る計測値とキャンベル法による計測値と中性子束レベル
の関係は図11のようになっており、どちらかの計測値
が中性子束レベルに対して比例関係となる範囲で、パル
ス法の計測値Pあるいはキャンベル法の計測値Kを選択
して上位システムに出力する。計測値Pと計測値Kの選
択においては、両計測値が中性子束レベルに対して同時
に比例関係となる比例範囲内に設定した切換値で切換え
る。運転員や保守員は比例範囲を経験的に把握してお
り、切換値は比例範囲のほぼ中間点に値aを設定する。
これと同様に、比例範囲内に値aとは異なる値b、cを
設定しておく。切換えに際しては値aで中性子束レベル
が上昇中か下降中かを判断し、上昇中であるときには値
cでパルス法による出力信号からキャンベル法による出
力信号に切換え、また、下降中であるときには値bでキ
ャンベル法による出力信号からパルス法による出力信号
に切換えるようにしている。
の上昇や下降に伴って非常に大きく変化するため、一種
類の計測器で全範囲をカバ−することは困難である。そ
のため、原子炉における中性子束の計測範囲を起動領
域、中間出力領域及び出力領域の三領域に分けてそれぞ
れの領域に適したセンサと計測法を用い、中性子束のレ
ベル変化に伴いセンサと計測法を切換える必要がある。
起動時及び停止時の原子炉出力は、起動領域と中間出力
領域とを連続的に監視する必要がある。そのため、起動
時の中性子束レベルの計測には、起動領域ではパルス
法、中間出力領域ではキャンベル法の計測法を用いるこ
とが一般的である。代表的なセンサを用いた場合、パル
ス法では中性子束レベルでおよそ100〜108nvの範
囲を計測し、キャンベル法では中性子束レベルでおよそ
106〜1011nvの範囲を計測する。即ち、パルス法
とキャンベル法では、計測範囲が中性子束レベル106
〜108nvで重複しており、この範囲では両計測法に
よる計測値が中性子束レベルに対して共に比例関係とな
る。起動時の中性子束レベルの監視には、中性子束レベ
ルの変化に伴って比例関係となる範囲(以下、比例範囲
と称する)でパルス法からキャンベル法へ、または、キ
ャンベル法からパルス法に計測法を切換える。具体的に
は、起動領域用センサの出力信号をパルス法で処理する
信号処理系統の出力する計測値と、中間出力領域用セン
サの出力信号をキャンベル法で処理する信号処理系統の
出力する計測値とを運転員が読み取りながら、比例範囲
内でどちらかの計測法による計測値を選択し、切換えて
上位システムに出力するようにしている。この方法にお
いて、起動領域と中間出力領域をカバ−できるセンサが
開発されたことにより、これを用いてセンサ数の削減と
システム単純化を図った広域中性子監視装置(ワイドレ
ンジモニタ)が実用化されている。最も一般的な広域中
性子監視装置としては、センサの出力信号をパルス法処
理回路とキャンベル法処理回路とに入力し、それぞれの
処理回路の出力信号(計測値)を中性子束レベルに変換す
る。プラントの運転員は、変換された中性子束レベルを
確認しながら比例範囲に達したとき、いずれかの出力信
号を選択し、切換えて出力する。また、自動化を図るた
め、上記比例範囲内に設定した切換値に達したか否かの
モニタ機能を付加して、切換値に達した場合に自動的に
出力を切換える方式も考えられている。切換えに関する
具体的な方法は、特開昭60−73364号公報に記載
のワイドレンジモニタで述べられている。パルス法によ
る計測値とキャンベル法による計測値と中性子束レベル
の関係は図11のようになっており、どちらかの計測値
が中性子束レベルに対して比例関係となる範囲で、パル
ス法の計測値Pあるいはキャンベル法の計測値Kを選択
して上位システムに出力する。計測値Pと計測値Kの選
択においては、両計測値が中性子束レベルに対して同時
に比例関係となる比例範囲内に設定した切換値で切換え
る。運転員や保守員は比例範囲を経験的に把握してお
り、切換値は比例範囲のほぼ中間点に値aを設定する。
これと同様に、比例範囲内に値aとは異なる値b、cを
設定しておく。切換えに際しては値aで中性子束レベル
が上昇中か下降中かを判断し、上昇中であるときには値
cでパルス法による出力信号からキャンベル法による出
力信号に切換え、また、下降中であるときには値bでキ
ャンベル法による出力信号からパルス法による出力信号
に切換えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の切換値a,b,
cはあらかじめ比例範囲内に設定しているため、通常時
の切換えには問題はない。しかし、センサには経年変化
があり、比例範囲が変化することもある。キャンベル法
においては、計測値が中性子束レベルの変化に対して一
定となる雑音レベルが存在するが、センサの経年変化に
よって雑音レベルが上昇することがある。即ち、キャン
ベル法における計測可能な下限値が上昇し、計測範囲が
狭くなる。このような場合、図11の雑音レベルがΑ
(センサ:使用初期時)からΒ(センサ:経年変化後)へ上昇
したとすると、中性子束の切換値bは雑音レベルの範囲
に含まれることになる。即ち、切換値bはキャンベル法
では計測できない中性子束レベルとなる。この状態で、
原子炉停止時において中性子束レベルが下降するのをモ
ニタする場合、キャンベル法の計測値は切換値bの中性
子束レベルにまで到達しない。このため、切換えを自動
化した場合、パルス法に切換わらないことが考えられ
る。また、センサの経年変化によってパルス法の図11
に示した飽和レベルがΓ(センサ:初期時)からΔ(セン
サ:経年変化後)へ下降した場合にも、切換値cは飽和
レベルに含まれる。即ち、パルス法の計測可能な範囲を
逸脱する。この状態で、起動時において中性子束レベル
が上昇するのをモニタする場合には、雑音レベルの上昇
時と同様にパルス法の計測値が切換値cの中性子束レベ
ルに到達しないため、自動ではキャンベル法への切換え
られない。このため、自動化方式を採用しても、原子炉
の起動時や停止時には運転員が常に計測値を監視し、切
換値b、cに達しない場合には手動で切換える必要があ
り、中性子計装システムの自動化が不十分となる。本発
明は、以上の点に鑑みなされたものであり、その目的と
するところは、雑音レベルや飽和レベルが変動した場合
でも、パルス法とキャンベル法の計測値の切換えを確実
にできる機能を有する広域中性子監視装置を提供するこ
とにある。
cはあらかじめ比例範囲内に設定しているため、通常時
の切換えには問題はない。しかし、センサには経年変化
があり、比例範囲が変化することもある。キャンベル法
においては、計測値が中性子束レベルの変化に対して一
定となる雑音レベルが存在するが、センサの経年変化に
よって雑音レベルが上昇することがある。即ち、キャン
ベル法における計測可能な下限値が上昇し、計測範囲が
狭くなる。このような場合、図11の雑音レベルがΑ
(センサ:使用初期時)からΒ(センサ:経年変化後)へ上昇
したとすると、中性子束の切換値bは雑音レベルの範囲
に含まれることになる。即ち、切換値bはキャンベル法
では計測できない中性子束レベルとなる。この状態で、
原子炉停止時において中性子束レベルが下降するのをモ
ニタする場合、キャンベル法の計測値は切換値bの中性
子束レベルにまで到達しない。このため、切換えを自動
化した場合、パルス法に切換わらないことが考えられ
る。また、センサの経年変化によってパルス法の図11
に示した飽和レベルがΓ(センサ:初期時)からΔ(セン
サ:経年変化後)へ下降した場合にも、切換値cは飽和
レベルに含まれる。即ち、パルス法の計測可能な範囲を
逸脱する。この状態で、起動時において中性子束レベル
が上昇するのをモニタする場合には、雑音レベルの上昇
時と同様にパルス法の計測値が切換値cの中性子束レベ
ルに到達しないため、自動ではキャンベル法への切換え
られない。このため、自動化方式を採用しても、原子炉
の起動時や停止時には運転員が常に計測値を監視し、切
換値b、cに達しない場合には手動で切換える必要があ
り、中性子計装システムの自動化が不十分となる。本発
明は、以上の点に鑑みなされたものであり、その目的と
するところは、雑音レベルや飽和レベルが変動した場合
でも、パルス法とキャンベル法の計測値の切換えを確実
にできる機能を有する広域中性子監視装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、起動領域に
おける中性子束の計測値と中間出力領域における中性子
束の計測値とを常時監視し、両計測値の差あるいは変化
率が一定となるか否かによって比例範囲を検出する比例
範囲判定手段と、比例範囲判定手段の判定結果により切
換値を設定する切換値決定手段と、切換点決定手段の出
力により起動領域中性子束レベルの計測信号または中間
領域中性子束レベルの計測信号を選択し、出力する選択
出力手段によって、達成される。
おける中性子束の計測値と中間出力領域における中性子
束の計測値とを常時監視し、両計測値の差あるいは変化
率が一定となるか否かによって比例範囲を検出する比例
範囲判定手段と、比例範囲判定手段の判定結果により切
換値を設定する切換値決定手段と、切換点決定手段の出
力により起動領域中性子束レベルの計測信号または中間
領域中性子束レベルの計測信号を選択し、出力する選択
出力手段によって、達成される。
【0005】
【作用】比例範囲判定手段は、起動領域における中性子
束レベルの計測値と中間出力領域における中性子束レベ
ルの計測値の差あるいは変化率を求め、差あるいは変化
率が一定でない場合には比例範囲にないと判定し、差あ
るいは変化率が一定である場合には比例範囲にあると判
定する。切換値決定手段は、比例範囲判定手段の判定結
果を入力し、比例範囲にあることが判定された時点で切
換値を設定し、選択出力手段に対してキャンベル法とパ
ルス法の両計測値のうち出力すべき計測値を示す切換信
号を出力する。選択出力手段は、切換信号を入力したと
きに、キャンベル法とパルス法の両計測値のどちらかを
選択して出力する。このような作用によって、切換値は
必ず比例範囲に設定され、比例範囲が存在すれば確実に
切換えが行われる。
束レベルの計測値と中間出力領域における中性子束レベ
ルの計測値の差あるいは変化率を求め、差あるいは変化
率が一定でない場合には比例範囲にないと判定し、差あ
るいは変化率が一定である場合には比例範囲にあると判
定する。切換値決定手段は、比例範囲判定手段の判定結
果を入力し、比例範囲にあることが判定された時点で切
換値を設定し、選択出力手段に対してキャンベル法とパ
ルス法の両計測値のうち出力すべき計測値を示す切換信
号を出力する。選択出力手段は、切換信号を入力したと
きに、キャンベル法とパルス法の両計測値のどちらかを
選択して出力する。このような作用によって、切換値は
必ず比例範囲に設定され、比例範囲が存在すれば確実に
切換えが行われる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施例であり、最も基本的な広
域中性子監視装置の構成である。図1において、センサ
1の出力信号Saは、起動領域の中性子束レベルを計測
するパルス法処理回路2と、中間出力領域の中性子束レ
ベルを計測するキャンベル法処理回路3とに入力されて
いる。パルス法処理回路2の出力信号Spとキャンベル
法処理回路3の出力信号Scは、比例範囲判定器4と選
択出力器6と切換値決定器5に入力されている。比例範
囲判定器4の出力信号Sbは、切換値決定器5に入力さ
れ、切換値決定器5の出力信号Ssは選択出力器6に印
加される。また、切換値決定器5には入力装置7が接続
されている。選択出力器6の出力信号Soは、広域中性
子監視装置の出力信号として制御棒引抜監視装置、制御
棒価値ミニマイザなどの安全系システムに出力される。
る。図1は、本発明の一実施例であり、最も基本的な広
域中性子監視装置の構成である。図1において、センサ
1の出力信号Saは、起動領域の中性子束レベルを計測
するパルス法処理回路2と、中間出力領域の中性子束レ
ベルを計測するキャンベル法処理回路3とに入力されて
いる。パルス法処理回路2の出力信号Spとキャンベル
法処理回路3の出力信号Scは、比例範囲判定器4と選
択出力器6と切換値決定器5に入力されている。比例範
囲判定器4の出力信号Sbは、切換値決定器5に入力さ
れ、切換値決定器5の出力信号Ssは選択出力器6に印
加される。また、切換値決定器5には入力装置7が接続
されている。選択出力器6の出力信号Soは、広域中性
子監視装置の出力信号として制御棒引抜監視装置、制御
棒価値ミニマイザなどの安全系システムに出力される。
【0007】図1の広域中性子監視装置の動作を説明す
る。パルス法処理回路2とキャンベル法処理回路3は、
常にセンサ1の出力信号Saを信号処理しており、両計
測法の処理回路の出力信号SpとScは、常時、比例範
囲判定器4と選択出力器6に出力されている。比例範囲
判定器4は、信号Spと信号Scを取り込んで同一時刻
における信号Spと信号Scの差を求める演算を行って
いる。先ず、起動時の動作について説明する。パルス系
処理回路2とキャンベル系処理回路3の出力信号Spと
Scによる計測値と中性子束レベルの関係を図7に示
す。図7において、パルス系処理回路2の出力信号Sp
による計測値をP、キャンベル系処理回路3の出力信号
Scによる計測値をKとする。また、bはパルス法処理
回路2の出力信号Spからキャンベル法処理回路3の出
力信号Scに切換わる中性子束レベルの切換値を示し、
cはキャンベル法処理回路3の出力信号Scからパルス
法処理回路2の出力信号Spに切換わる中性子束レベル
の切換値を示す。なお、b’、c’はパルス法による飽
和レベルおよびキャンベルによる雑音レベルが図示のよ
うに一点鎖線になったときの切換値を示す。原子炉起動
時には、選択出力器6の接点はαとγが接続されるよう
にする。このため、広域中性子監視装置の出力信号So
はパルス系処理回路2の出力信号Spに等しい。図7に
示すように、この時の信号Spによる計測値Pは、中性
子束レベルの上昇に比例して直線状に上昇する。また、
キャンベル系処理回路3の出力信号Scによる計測値K
は、中性子束レベルの変化とは無関係に一定の値である
雑音レベルAを示している。この状態から中性子束レベ
ルが上昇し、計測値Kが中性子束レベルと比例関係、即
ち直線状になると、計測値Kと計測値Pも比例関係とな
る比例範囲に到達する。比例範囲判定器4は、常時、計
測値Pと計測値Kの差を演算しているため、両計測値の
差が一定となった時点で比例範囲に到達したことを検出
することができる。比例範囲判定器4は、計測値Pと計
測値Kとが比例関係となったことを検出すると、切換値
決定器5に対して検出信号Sbを出力する。切換値決定
器5は、入力装置7による設定に従って切換信号Ssを
出力する。入力装置7による設定は、例えば検出信号S
bを入力してからの切換信号Ssを出力するまでの遅延
設定などがある。切換値決定器5から切換信号Ssを入
力すると選択出力器6は接点の接続をβとγとする。こ
れによって出力信号Soは信号Spから信号Scに切換
えられる。このような動作によって、起動時の出力信号
Soは図8のようになる。図8は、入力装置7の設定に
より、比例範囲を検出した時点で、即時に切換信号Ss
を出力するようにしたときにおいて、選択出力器6の接
点の接続がαγからβγへ切換えられた場合の出力信号
Soの変化を示している。入力装置7の設定によって
は、比例範囲を検出してから特定レベル変化後に切換信
号Ssを出力できるため、比例範囲の中間値で選択出力
器6の接点を切換えるようにすることも可能である。
る。パルス法処理回路2とキャンベル法処理回路3は、
常にセンサ1の出力信号Saを信号処理しており、両計
測法の処理回路の出力信号SpとScは、常時、比例範
囲判定器4と選択出力器6に出力されている。比例範囲
判定器4は、信号Spと信号Scを取り込んで同一時刻
における信号Spと信号Scの差を求める演算を行って
いる。先ず、起動時の動作について説明する。パルス系
処理回路2とキャンベル系処理回路3の出力信号Spと
Scによる計測値と中性子束レベルの関係を図7に示
す。図7において、パルス系処理回路2の出力信号Sp
による計測値をP、キャンベル系処理回路3の出力信号
Scによる計測値をKとする。また、bはパルス法処理
回路2の出力信号Spからキャンベル法処理回路3の出
力信号Scに切換わる中性子束レベルの切換値を示し、
cはキャンベル法処理回路3の出力信号Scからパルス
法処理回路2の出力信号Spに切換わる中性子束レベル
の切換値を示す。なお、b’、c’はパルス法による飽
和レベルおよびキャンベルによる雑音レベルが図示のよ
うに一点鎖線になったときの切換値を示す。原子炉起動
時には、選択出力器6の接点はαとγが接続されるよう
にする。このため、広域中性子監視装置の出力信号So
はパルス系処理回路2の出力信号Spに等しい。図7に
示すように、この時の信号Spによる計測値Pは、中性
子束レベルの上昇に比例して直線状に上昇する。また、
キャンベル系処理回路3の出力信号Scによる計測値K
は、中性子束レベルの変化とは無関係に一定の値である
雑音レベルAを示している。この状態から中性子束レベ
ルが上昇し、計測値Kが中性子束レベルと比例関係、即
ち直線状になると、計測値Kと計測値Pも比例関係とな
る比例範囲に到達する。比例範囲判定器4は、常時、計
測値Pと計測値Kの差を演算しているため、両計測値の
差が一定となった時点で比例範囲に到達したことを検出
することができる。比例範囲判定器4は、計測値Pと計
測値Kとが比例関係となったことを検出すると、切換値
決定器5に対して検出信号Sbを出力する。切換値決定
器5は、入力装置7による設定に従って切換信号Ssを
出力する。入力装置7による設定は、例えば検出信号S
bを入力してからの切換信号Ssを出力するまでの遅延
設定などがある。切換値決定器5から切換信号Ssを入
力すると選択出力器6は接点の接続をβとγとする。こ
れによって出力信号Soは信号Spから信号Scに切換
えられる。このような動作によって、起動時の出力信号
Soは図8のようになる。図8は、入力装置7の設定に
より、比例範囲を検出した時点で、即時に切換信号Ss
を出力するようにしたときにおいて、選択出力器6の接
点の接続がαγからβγへ切換えられた場合の出力信号
Soの変化を示している。入力装置7の設定によって
は、比例範囲を検出してから特定レベル変化後に切換信
号Ssを出力できるため、比例範囲の中間値で選択出力
器6の接点を切換えるようにすることも可能である。
【0008】次に、原子炉停止時について述べる。原子
炉の定格運転時から中性子束レベルが低下するとキャン
ベル法による計測値が有効となる。比例範囲判定器4は
停止時においてもキャンベル法の計測値Kとパルス法の
計測値Pの差を求めており、両者の差が一定となった時
点で比例範囲に到達したと判定し、信号Sbを出力す
る。これによって切換値決定器5は信号Ssを出力して
選択出力器6の接点の接続をβγからαγへと切換え
る。切換値決定器5が信号Sbを入力してから信号Ss
を出力するまでの遅延等は起動時と同様に入力装置7を
用いて任意に設定できる。遅延を設定しない場合、停止
時の出力信号Soは図9のようになる。図9に示したよ
うに、遅延の設定を零あるいは極力小さくすることによ
って、計測値Kの雑音レベルが上昇(例えば、レベルA
からBへ)しても原子炉停止時には比例範囲に到達した
時点で切換えがなされるため、出力信号Soに雑音レベ
ルが含まれることはない。同様に、図8に示したように
飽和レベルが下降(たとえばΓからΔへ)しても比例範
囲に到達した時点で切換えがなされるため、出力信号S
oに飽和レベルが影響をおよぼすことはない。また、図
10のように比例範囲における計測値Kと計測値Pのレ
ベルの大小関係が反転しても切換えには問題はない。こ
の場合、切換値bは図8、図9と同様に、入力装置7で
比例範囲内で自由に設定できる。
炉の定格運転時から中性子束レベルが低下するとキャン
ベル法による計測値が有効となる。比例範囲判定器4は
停止時においてもキャンベル法の計測値Kとパルス法の
計測値Pの差を求めており、両者の差が一定となった時
点で比例範囲に到達したと判定し、信号Sbを出力す
る。これによって切換値決定器5は信号Ssを出力して
選択出力器6の接点の接続をβγからαγへと切換え
る。切換値決定器5が信号Sbを入力してから信号Ss
を出力するまでの遅延等は起動時と同様に入力装置7を
用いて任意に設定できる。遅延を設定しない場合、停止
時の出力信号Soは図9のようになる。図9に示したよ
うに、遅延の設定を零あるいは極力小さくすることによ
って、計測値Kの雑音レベルが上昇(例えば、レベルA
からBへ)しても原子炉停止時には比例範囲に到達した
時点で切換えがなされるため、出力信号Soに雑音レベ
ルが含まれることはない。同様に、図8に示したように
飽和レベルが下降(たとえばΓからΔへ)しても比例範
囲に到達した時点で切換えがなされるため、出力信号S
oに飽和レベルが影響をおよぼすことはない。また、図
10のように比例範囲における計測値Kと計測値Pのレ
ベルの大小関係が反転しても切換えには問題はない。こ
の場合、切換値bは図8、図9と同様に、入力装置7で
比例範囲内で自由に設定できる。
【0009】図2に、本発明をマイクロコンピュ−タを
用いて構成した例を示す。図2では、センサ1の出力信
号Saを、図1と同様にパルス法処理回路2とキャンベ
ル法処理回路3に入力している。パルス法処理回路2の
出力信号Sp(計測値P)とキャンベル法処理回路3の
出力信号Sc(計測値K)は、マイクロコンピュ−タ9
のアナログ入力部9aに入力される。マイクロコンピュ
−タ9は、アナログ入力部9aの他にメモリ9b,ディ
ジタル入力部9c,CPU9e,ディジタル出力部9
f,アナログ出力部9gとそれらを接続するバス9dか
らなっている。なお、バス9dにはデ−タとアドレスの
信号線が別々に含まれている。ディジタル入力部9cに
は、入力装置7で設定したモ−ドやパラメ−タを示す信
号Scが入力される。アナログ出力部9gからは、他の
システムへ出力する出力信号Soを出力する。ディジタ
ル出力部9fからは、ディジタル値で示した出力信号S
o’が出力される。これらの中性子束信号は、次段のシ
ステムが、アナログシステムである場合にはSoを、デ
ィジタルシステムである場合にはSo’を用いるように
する。CPU9eは、メモリ9bに書き込まれたプログ
ラムに従った処理を行い、マイクロコンピュ−タ内の各
部の動作を制御する。
用いて構成した例を示す。図2では、センサ1の出力信
号Saを、図1と同様にパルス法処理回路2とキャンベ
ル法処理回路3に入力している。パルス法処理回路2の
出力信号Sp(計測値P)とキャンベル法処理回路3の
出力信号Sc(計測値K)は、マイクロコンピュ−タ9
のアナログ入力部9aに入力される。マイクロコンピュ
−タ9は、アナログ入力部9aの他にメモリ9b,ディ
ジタル入力部9c,CPU9e,ディジタル出力部9
f,アナログ出力部9gとそれらを接続するバス9dか
らなっている。なお、バス9dにはデ−タとアドレスの
信号線が別々に含まれている。ディジタル入力部9cに
は、入力装置7で設定したモ−ドやパラメ−タを示す信
号Scが入力される。アナログ出力部9gからは、他の
システムへ出力する出力信号Soを出力する。ディジタ
ル出力部9fからは、ディジタル値で示した出力信号S
o’が出力される。これらの中性子束信号は、次段のシ
ステムが、アナログシステムである場合にはSoを、デ
ィジタルシステムである場合にはSo’を用いるように
する。CPU9eは、メモリ9bに書き込まれたプログ
ラムに従った処理を行い、マイクロコンピュ−タ内の各
部の動作を制御する。
【0010】マイクロコンピュ−タ9による処理の一例
を図3のフロ−チャ−トに示し、具体的な処理を説明す
る。先ず、パルス法処理回路2の出力信号Sp(計測値
P)とキャンベル法処理回路3の出力信号Sc(計測値
K)をサンプリングする。ここで、図3に示したサンプ
リングデ−タにおいて、P(n)とK(n)を時刻nに
サンプリングした各処理回路の計測値とし、P(n−
1)とK(n−1)を時刻nより1サンプリング過去の
時刻にサンプリングした各処理回路の計測値とする。サ
ンプリングしたデ−タについて、パルス法による計測値
Pについては、P(n−1)とP(n)の差dp、キャ
ンベル法による計測値Kについては、K(n−1)とK
(n)の差dkをそれぞれ求める。更に、P(n)とK
(n)の差M(n)を求める。その後、dpとdkが正
の値となるか負の値となるか組合せによって計測値P,
Kの変化の傾向、即ち原子炉の状態を判定する。ここで
判定した計測値の変化傾向によって、出力信号So、S
o’を信号Sp(計測値P)とするか信号Sc(計測値
K)にするかの選択処理をする。ここでの計測値P、K
の変化傾向の判定と処理については図4に示す。dpと
dkについては、それぞれ正、負、零となるため、組合
せとしては9ケ−スを考えることができる。図4のケ−
ス1〜6においては原子炉の状態を判定することが可能
であるが、ケ−ス7〜9においてはセンサや信号処理系
が正常であるときには起こり得ない変化傾向であるた
め、センサや信号処理回路の異常として警報出力等の異
常処理を行う。原子炉を起動した初期の時点において
は、dpとdkはケ−ス3の関係となり、計測値Kは雑
音レベルであり、有効な計測値がPであることがわかる
ため、計測値Pを出力すれば良い。原子炉起動後ある程
度の時間を経た状態を示すケ−ス1では、同時に図3の
M(n−1)とM(n)が同一の値となった場合、比例
範囲にあることがわかるため、出力信号So,So’を
計測値Pから計測値Kへ切換える。ケ−ス5ではケ−ス
1の経過後から計測値Pが飽和レベルに達し、計測値K
が有効な値となる。原子炉停止操作の初期には、ケ−ス
6となり、計測値Kを出力している。その後、原子炉出
力の低下に伴いケ−ス2となり、M(n−1)とM
(n)の比較によって比例範囲を検出したときに、出力
信号So,So’を計測値Kから計測値Pへ切換える。
原子炉停止の末期にはケ−ス4となり出力信号So,S
o’は計測値Pのままとする。以上のような処理をプロ
グラムとしてメモリ9bに記憶させておくことにより、
マイクロコンピュ−タを用いて容易に広域中性子監視装
置を構成することができる。
を図3のフロ−チャ−トに示し、具体的な処理を説明す
る。先ず、パルス法処理回路2の出力信号Sp(計測値
P)とキャンベル法処理回路3の出力信号Sc(計測値
K)をサンプリングする。ここで、図3に示したサンプ
リングデ−タにおいて、P(n)とK(n)を時刻nに
サンプリングした各処理回路の計測値とし、P(n−
1)とK(n−1)を時刻nより1サンプリング過去の
時刻にサンプリングした各処理回路の計測値とする。サ
ンプリングしたデ−タについて、パルス法による計測値
Pについては、P(n−1)とP(n)の差dp、キャ
ンベル法による計測値Kについては、K(n−1)とK
(n)の差dkをそれぞれ求める。更に、P(n)とK
(n)の差M(n)を求める。その後、dpとdkが正
の値となるか負の値となるか組合せによって計測値P,
Kの変化の傾向、即ち原子炉の状態を判定する。ここで
判定した計測値の変化傾向によって、出力信号So、S
o’を信号Sp(計測値P)とするか信号Sc(計測値
K)にするかの選択処理をする。ここでの計測値P、K
の変化傾向の判定と処理については図4に示す。dpと
dkについては、それぞれ正、負、零となるため、組合
せとしては9ケ−スを考えることができる。図4のケ−
ス1〜6においては原子炉の状態を判定することが可能
であるが、ケ−ス7〜9においてはセンサや信号処理系
が正常であるときには起こり得ない変化傾向であるた
め、センサや信号処理回路の異常として警報出力等の異
常処理を行う。原子炉を起動した初期の時点において
は、dpとdkはケ−ス3の関係となり、計測値Kは雑
音レベルであり、有効な計測値がPであることがわかる
ため、計測値Pを出力すれば良い。原子炉起動後ある程
度の時間を経た状態を示すケ−ス1では、同時に図3の
M(n−1)とM(n)が同一の値となった場合、比例
範囲にあることがわかるため、出力信号So,So’を
計測値Pから計測値Kへ切換える。ケ−ス5ではケ−ス
1の経過後から計測値Pが飽和レベルに達し、計測値K
が有効な値となる。原子炉停止操作の初期には、ケ−ス
6となり、計測値Kを出力している。その後、原子炉出
力の低下に伴いケ−ス2となり、M(n−1)とM
(n)の比較によって比例範囲を検出したときに、出力
信号So,So’を計測値Kから計測値Pへ切換える。
原子炉停止の末期にはケ−ス4となり出力信号So,S
o’は計測値Pのままとする。以上のような処理をプロ
グラムとしてメモリ9bに記憶させておくことにより、
マイクロコンピュ−タを用いて容易に広域中性子監視装
置を構成することができる。
【0011】図5に、雑音レベルの予測機能をもつ広域
中性子監視装置の構成例を示す。図5のシステムは、図
1のシステムに雑音レベル推定ツ−ル8を付加したもの
である。雑音レベル推定ツ−ル8は、パルス法処理回路
2の出力信号Sp(計測値P)とキャンベル法処理回路
3の出力信号Sc(計測値K)を入力し、かつ、センサ
の使用時間をカウントしている。雑音レベル推定ツ−ル
8は、常時、計測値Kと計測値Pを入力し、雑音レベル
と飽和レベルを記憶する。既に述べたように、センサに
は経年変化が有り、計測値Kの雑音レベルは、センサの
使用時間によってある程度シフトする特性をもってい
る。そのため、原子炉起動時に比べて原子炉の停止時に
は、原子炉の運転時間分だけ雑音レベルが上昇すること
がある。原子炉停止過程においては、あらかじめキャン
ベル法処理回路3の校正ができないため、雑音レベルの
上昇分をある程度予想しておくと、雑音レベルに至る前
に切換えることがより確実になる。そこで、上昇分をセ
ンサの使用時間、即ち原子炉の運転時間と、起動時に記
憶した雑音レベルとから停止時における雑音レベルを推
定する。具体的には、センサの雑音レベルのシフト量
は、センサの種類によって異なるため、予めセンサの使
用時間と雑音レベルのシフト量の関係を測定し、この関
係を雑音レベル推定ツール8に校正データとして入力し
ておく。この校正データをもとに、起動時に記憶した計
測値Kと起動時からの経過時間とを比較して、停止時に
おける雑音レベルのシフト量を推定する。ここで推定し
た雑音レベルは、信号Sdとして切換値決定器5に出力
する。切換値決定器5は、雑音レベル推定ツ−ル8が推
定した雑音レベルを入力して記憶し、比例範囲判定器4
が検出した比例範囲と計測値P,Kを入力して、計測値
K、Pのレベルと推定雑音レベルを比較し、かつ比例範
囲内にあるか否かによって選択出力器6の接点の接続を
βγからαγに切換える。このように、比例範囲を検出
した結果が、推定された雑音レベルより高いレベルであ
ることを確認して切換えを行うことによって、雑音レベ
ルが広域中性子監視装置より出力されることを高い確率
で回避できる。
中性子監視装置の構成例を示す。図5のシステムは、図
1のシステムに雑音レベル推定ツ−ル8を付加したもの
である。雑音レベル推定ツ−ル8は、パルス法処理回路
2の出力信号Sp(計測値P)とキャンベル法処理回路
3の出力信号Sc(計測値K)を入力し、かつ、センサ
の使用時間をカウントしている。雑音レベル推定ツ−ル
8は、常時、計測値Kと計測値Pを入力し、雑音レベル
と飽和レベルを記憶する。既に述べたように、センサに
は経年変化が有り、計測値Kの雑音レベルは、センサの
使用時間によってある程度シフトする特性をもってい
る。そのため、原子炉起動時に比べて原子炉の停止時に
は、原子炉の運転時間分だけ雑音レベルが上昇すること
がある。原子炉停止過程においては、あらかじめキャン
ベル法処理回路3の校正ができないため、雑音レベルの
上昇分をある程度予想しておくと、雑音レベルに至る前
に切換えることがより確実になる。そこで、上昇分をセ
ンサの使用時間、即ち原子炉の運転時間と、起動時に記
憶した雑音レベルとから停止時における雑音レベルを推
定する。具体的には、センサの雑音レベルのシフト量
は、センサの種類によって異なるため、予めセンサの使
用時間と雑音レベルのシフト量の関係を測定し、この関
係を雑音レベル推定ツール8に校正データとして入力し
ておく。この校正データをもとに、起動時に記憶した計
測値Kと起動時からの経過時間とを比較して、停止時に
おける雑音レベルのシフト量を推定する。ここで推定し
た雑音レベルは、信号Sdとして切換値決定器5に出力
する。切換値決定器5は、雑音レベル推定ツ−ル8が推
定した雑音レベルを入力して記憶し、比例範囲判定器4
が検出した比例範囲と計測値P,Kを入力して、計測値
K、Pのレベルと推定雑音レベルを比較し、かつ比例範
囲内にあるか否かによって選択出力器6の接点の接続を
βγからαγに切換える。このように、比例範囲を検出
した結果が、推定された雑音レベルより高いレベルであ
ることを確認して切換えを行うことによって、雑音レベ
ルが広域中性子監視装置より出力されることを高い確率
で回避できる。
【0012】図6に、運転員の許可により出力の切換え
を行う広域中性子監視装置を示す。これは、図1の広域
中性子監視装置に、計測値のトレンドや比例範囲の検出
の有無などを示す表示装置10を付加した構成例であ
る。これまで示した広域中性子束監視装置は、基本的に
自動切換えとして運転員の介在を不要としているが、運
転員を介在させる場合には、図6の構成が有効である。
表示装置10は、切換値決定器5を介して計測値P,K
を入力して計測値P,Kのトレンドを表示するほかに、
比例範囲判定器4が比例範囲を検出して信号Sbを出力
したときに切換値決定器5を介して比例範囲に達したこ
とを示す。これらの表示のための入力は、切換値決定器
5で表示用にデ−タを変換して信号Sgを介して行う。
運転員は、比例範囲に達したことを確認した上で、入力
装置7によって切換許可を信号Scとして切換値決定器
5に入力する。これにより、切換値決定器5は信号Ss
を出力し選択出力器6の接点を切換える。また、入力装
置7により、自動切換えと手動切換えのモ−ド選択を設
定できるようにする。ここで設定したモ−ドによって、
手動切換えの時には切換値決定器5が比例範囲の検出信
号Sbを入力したときに自動的に信号Ssを出力するこ
とを禁止し、入力装置7からの許可が有ったときにのみ
信号Ssを出力するようにする。このようにすることに
よって、切換えを手動自動のどちらでも実行することが
でき、プラント運用方法に合わせることができる。
を行う広域中性子監視装置を示す。これは、図1の広域
中性子監視装置に、計測値のトレンドや比例範囲の検出
の有無などを示す表示装置10を付加した構成例であ
る。これまで示した広域中性子束監視装置は、基本的に
自動切換えとして運転員の介在を不要としているが、運
転員を介在させる場合には、図6の構成が有効である。
表示装置10は、切換値決定器5を介して計測値P,K
を入力して計測値P,Kのトレンドを表示するほかに、
比例範囲判定器4が比例範囲を検出して信号Sbを出力
したときに切換値決定器5を介して比例範囲に達したこ
とを示す。これらの表示のための入力は、切換値決定器
5で表示用にデ−タを変換して信号Sgを介して行う。
運転員は、比例範囲に達したことを確認した上で、入力
装置7によって切換許可を信号Scとして切換値決定器
5に入力する。これにより、切換値決定器5は信号Ss
を出力し選択出力器6の接点を切換える。また、入力装
置7により、自動切換えと手動切換えのモ−ド選択を設
定できるようにする。ここで設定したモ−ドによって、
手動切換えの時には切換値決定器5が比例範囲の検出信
号Sbを入力したときに自動的に信号Ssを出力するこ
とを禁止し、入力装置7からの許可が有ったときにのみ
信号Ssを出力するようにする。このようにすることに
よって、切換えを手動自動のどちらでも実行することが
でき、プラント運用方法に合わせることができる。
【0013】これまで、比例範囲を計測値P(n)とK
(n)の差を求めて検出する場合について述べたが、計
測値Pと計測値Kの変化率で比例範囲を検出する場合
は、図3のフロ−でM(n)をdp(n)とdk(n)
の差として求めることで実現できる。具体的には、M
(n)が零であるときに変化率が等しく比例範囲内に有
ると判定できる。
(n)の差を求めて検出する場合について述べたが、計
測値Pと計測値Kの変化率で比例範囲を検出する場合
は、図3のフロ−でM(n)をdp(n)とdk(n)
の差として求めることで実現できる。具体的には、M
(n)が零であるときに変化率が等しく比例範囲内に有
ると判定できる。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、パ
ルス法処理による計測値とキャンベル法処理による計測
値の差あるいは変化率が一定となる比例範囲に到達した
ことを確認して出力を切換えるため、雑音レベルや飽和
レベルの領域にあるときに出力を切換えることはなく、
雑音レベルや飽和レベルを含まない正確な中性子束レベ
ルを出力させることができる。従って、本発明を原子炉
の中性子計装システムに適用すれば、原子炉起動時及び
停止時における中性子束レベルの監視の信頼性が向上
し、その効果は大である。また、雑音レベル推定ツ−ル
を採用することにより、センサの経年変化による雑音レ
ベルのシフトを推定し、雑音レベルの上昇分をある程度
予想しておくと、雑音レベルに至る前に切換えることが
より確実に実行できる。
ルス法処理による計測値とキャンベル法処理による計測
値の差あるいは変化率が一定となる比例範囲に到達した
ことを確認して出力を切換えるため、雑音レベルや飽和
レベルの領域にあるときに出力を切換えることはなく、
雑音レベルや飽和レベルを含まない正確な中性子束レベ
ルを出力させることができる。従って、本発明を原子炉
の中性子計装システムに適用すれば、原子炉起動時及び
停止時における中性子束レベルの監視の信頼性が向上
し、その効果は大である。また、雑音レベル推定ツ−ル
を採用することにより、センサの経年変化による雑音レ
ベルのシフトを推定し、雑音レベルの上昇分をある程度
予想しておくと、雑音レベルに至る前に切換えることが
より確実に実行できる。
【図1】本発明の一実施例を示す基本構成である。
【図2】本発明の一実施例を示すマイクロコンピュ−タ
を適用した広域中性子監視装置である。
を適用した広域中性子監視装置である。
【図3】図2のマイクロコンピュ−タの処理フロ−であ
る。
る。
【図4】計測値Pと計測値Kの変化傾向の判定と処理を
示す表である。
示す表である。
【図5】本発明の他の実施例を示す雑音レベル推定機能
を有する広域中性子監視装置である。
を有する広域中性子監視装置である。
【図6】本発明の他の実施例を示す運転員の許可により
出力信号を切換える広域中性子監視装置である。
出力信号を切換える広域中性子監視装置である。
【図7】パルス法とキャンベル法による計測値と中性子
束レベルの関係を示すグラフである。
束レベルの関係を示すグラフである。
【図8】原子炉起動時に、本発明による切換えを行った
場合の中性子束レベルの変化を示している。
場合の中性子束レベルの変化を示している。
【図9】原子炉停止時に、本発明による切換えを行った
場合の中性子束レベルの変化を示している。
場合の中性子束レベルの変化を示している。
【図10】パルス法とキャンベル法による計測値のレベ
ルの大きさが逆転している場合に、本発明による切換え
を行った場合の中性子束レベルの変化を示している。
ルの大きさが逆転している場合に、本発明による切換え
を行った場合の中性子束レベルの変化を示している。
【図11】従来の広域中性子監視装置の切換値を示した
パルス法とキャンベル法による計測値と中性子束レベル
の関係である。
パルス法とキャンベル法による計測値と中性子束レベル
の関係である。
1 センサ 2 パルス法処理回路 3 キャンベル法処理回路 4 比例範囲判定器 5 切換値決定器 6 選択出力器 9 マイクロコンピュ−タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松宮 章一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 古里 権一郎 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 西田 晃 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 中性子束レベルの起動領域の計測信号と
中間出力領域の計測信号とを中性子束レベルの領域に応
じて切換えて原子炉の中性子束レベルを監視する広域中
性子監視装置において、両領域の計測値の差あるいは変
化率が一定となることを判定し、該判定結果によって切
換点を決定し、該切換点で両領域の計測信号を切換えて
出力することを特徴とする広域中性子監視装置。 - 【請求項2】 原子炉の中性子束を検出する中性子検出
器と、中性子束レベルにおける起動領域で第1の計測値
を出力するパルス法信号処理手段と、中間出力領域で第
2の計測値を出力するキャンベル法信号処理手段を有
し、原子炉の中性子束レベルを監視する広域中性子監視
装置において、前記第1の計測値と第2の計測値の差あ
るいは変化率が一定であることを判定し、該判定結果に
よって切換値を決定し、該切換値で第1の計測値と第2
の計測値とを切換えて出力することを特徴とする広域中
性子監視装置。 - 【請求項3】 原子炉の中性子束を検出する中性子検出
器と、中性子束レベルにおける起動領域で第1の計測値
を出力するパルス法信号処理手段と、中間出力領域で第
2の計測値を出力するキャンベル法信号処理手段を有
し、原子炉の中性子束レベルを監視する広域中性子監視
装置において、前記第1の計測値と第2の計測値が共に
中性子束レベルの変化に対応して比例的に変化する比例
範囲を検出し、判定する比例範囲判定手段と、該判定結
果によって前記比例範囲内に切換値を設定する切換値決
定手段と、該切換値で第1の計測値と第2の計測値号と
を切換えて出力する選択出力手段を具備することを特徴
とする広域中性子監視装置。 - 【請求項4】 原子炉の中性子束を検出する中性子検出
器と、中性子束レベルにおける起動領域で第1の計測値
を出力するパルス法信号処理手段と、中間出力領域で第
2の計測値を出力するキャンベル法信号処理手段を有
し、原子炉の中性子束レベルを監視する広域中性子監視
装置において、前記第1の計測値と第2の計測値を常時
入力し、かつ、前記中性子検出器の雑音レベルと飽和レ
ベルを記憶する記憶手段を設け、該記憶手段の記憶内容
をもとに比例範囲内に切換値を決定し、該切換値で前記
第1の計測値と第2の計測値とを切換えて出力すること
を特徴とする広域中性子監視装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
て、切換値に対応する中性子束レベルを表示する表示手
段と、切換えの許可入力によって第1の計測値と第2の
計測値の切換えを実行する許可入力手段を設けることを
特徴とする広域中性子監視装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06214087A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 広域中性子監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06214087A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 広域中性子監視装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06214087A true JPH06214087A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=12146137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50A Pending JPH06214087A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 広域中性子監視装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06214087A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001051090A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-23 | Toshiba Corp | 原子炉中性子監視装置および原子炉中性子監視システム |
| JP2002022879A (ja) * | 2000-07-10 | 2002-01-23 | Toshiba Corp | 原子炉出力監視装置 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP50A patent/JPH06214087A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001051090A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-23 | Toshiba Corp | 原子炉中性子監視装置および原子炉中性子監視システム |
| JP2002022879A (ja) * | 2000-07-10 | 2002-01-23 | Toshiba Corp | 原子炉出力監視装置 |
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