JPH06215791A - 熱電気化学装置及び方法 - Google Patents
熱電気化学装置及び方法Info
- Publication number
- JPH06215791A JPH06215791A JP638A JP80000788A JPH06215791A JP H06215791 A JPH06215791 A JP H06215791A JP 638 A JP638 A JP 638A JP 80000788 A JP80000788 A JP 80000788A JP H06215791 A JPH06215791 A JP H06215791A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ammonium
- anode
- cathode
- compartment
- phosphate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/18—Regenerative fuel cells, e.g. redox flow batteries or secondary fuel cells
- H01M8/182—Regeneration by thermal means
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
電子出願以前の出願であるので
要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、全般的に熱再生電気化学装置及び方 法に関するものである。具体的には、本発明は燐 酸及び燐酸アンモニウムを酸濃縮電池の作動流体 として使う改良された熱電気化学装置及び方法に 関するものである。
(従来の技術) 熱電気化学装置又は再生電気化学装置は1950 年代以来広く研究されてきた。これらの装置では、 電気化学的電池(燃料電池、電池、ガルヴァーニ 電池、EMF電池など)内に生じる作動物質は熱 エネルギを導入することにより再生させる。これ らの装置は、多くの場合電気化学的活性電極反応 物が電気的ではなく熱的に生まれる点を除けば、 多くの点で2次電池と同じである。
熱的に再生される電気化学的装置の代表的なも のは、1)1981年9月29日付のKrumpelt他によ る米国特許4,292,378号、2)1983年10月18日付 のLoutfy他による米国特許4,410,606号、及び 1970年10月27日付のAnthes他による米国特許 3,536,530号に発表されている。Athens他の装 置には、塩化テルル電気化学的電池及び塩化ガリ ウム及び塩化アルミニウムなどの錯化剤を使って 約550℃の温度で電極反応物を熱的に再生する再 生装置が含まれている。
Krumpelt他は、アルミニウム金属電極及び塩化 エチルピリジニウム溶媒と塩化アルミニウムとか らなる電解液を使った熱電気化学的濃縮電池を記 述している。電流は、陽極におけるアルミニウム ・イオン濃度を低く陰極における濃度を高くなる ように濃度傾度を維持することにより、電極間に 発生する。Krumpelt他の系における濃度傾度は、 蒸留器内で絶えず電解液を循環させ、低沸点の塩 化アルミニウムが留出してアルミニウム・イオン 濃度の高い留出物とアルミニウム・イオン濃度が 低い下部フラクションとを得ることによって維持 されている。アルミニウム・イオンの多い留出物 は陰極で飛散するアルミニウム・イオンを補給す るため陰極へ送られ、アルミニウム・イオンの少 ない下部フラクションは電流の発生中に生じるア ルミニウム・イオンを希釈するため陽極に戻され る。Krumprlt他はさらに、鉄、アンンチモン及 びシリコン電極を、各種アルカリ金属、インジウ ム、アンモニアの塩及びPOH3とSOH3(H はハロゲン化物)などのイオン溶媒と組合わせて 使うことにも言及している。
Loutfy他は、水溶液内における銅の特殊な特性 に基づく熱電気化学系を発表している。硫酸など の非錯化媒質内では、CU(II)/CU(I)及 びCU(I)/CU(0)のカップルのレドック ス電位は第1銅のイオンの方が第2銅よりも不安 定であるという順序を示す。硫酸内のアセトニト リルのようなある種の錯化媒質内では第2銅錯体 の方が第1銅イオンよりも安定であるため銅電極 の電位が反転する。Loutfy他は、銅の水溶液内 でのこの特性を利用し、錯化剤のいろんな濃度を 持った電解液を使って電位を発生する電気化学的 電池を提案した。所望の範囲内の錯化剤の濃度を 維持するため、電解液は絶えず電池から取り除か れ、少なくとも溶剤から錯化剤を除去するため熱 的に処理される。
(発明が解決しようとする課題) 上述の装置は彼等の考える目的には適している が、反応物の熱的再生及び高出力密度での生成物 の発生の効率を最大としそれ自体の効率とともに 系全体の効率を最大にするには、なお付加的な熱 電気化学装置を備える必要がある。知られている 装置の多くには複雑なポンプ装置、配管、及び分 離装置が含まれるので装置の経費を高め効率を下 げている。さらに、現在使われている電解液は、 錯化剤とか反応物濃度の緊密な制御を必要とする 複雑な反応物を含んでいる。したがって、絶えず 単純化された電解質組成と単純化された熱的再生 装置を有し、しかも適切な装置効率の上がる熱電 気化学装置を備える必要がある。また、容易に安 くで入手でき重大な環境問題を起こすことのない 普通の電解質材料が使える熱電気化学装置の実現 することが望ましいだろう。
(発明が解決しようとする課題) 本発明により、電気化学的電池内の反応物質が 単純で効率的に熱的に再生される装置及び方法が 提供される。装置は濃縮された酸に浸漬した陰極 と溶融塩溶液に浸漬した陽極の間に電流が発生す るという原理によっている。電流の発生により消 費される酸及び塩は熱的に再生される。
本発明による熱電気化学装置は基本的に陰極区 画と陽極区画を有する電気化学的電池を含んでい る。両区画には共通のイオン透過隔壁がある。陰 極及び陽極はそれぞれの区画内にあり、両極間に 電圧及び電流を発生するために装置外部からの接 続が可能である。
選ばれた強いブレンステッド酸(Bronsted acid)の濃縮水溶液からなる陰極溶液は陰極区画 内に陰極と接触して置かれる。装置の運転中には、 陰極において水素ガス及び第1のセル反応生成物 が生じ、水素イオンが消費される。装置にはまた 選ばれた溶融塩からなる陽極溶液が陽極区画に陽 極と接触して置かれる。装置の運転中には水素ガ スが消費され、第2のセル反応生成物を生じる。
陰極区画内に生じた第1のセル反応生成物を前 記選ばれた酸及び中間再生生成物に熱的に変換す るための熱化学的再生器が設けられる。陰極溶液 を陰極区画から熱的再生器に送る手段もまた設け られる。熱的再生器で形成された酸を陰極区画に 送り返して電流の発生中に消費された酸を補給す る陰極再生手段もまた設けられる。
熱的再生器で形成された中間再生生成物を陽極 区画内で形成された第2のセル反応生成物と結合 させて溶融塩を形成するための溶融塩の再生手段 もまた設けられる。この結合反応から生じる熱の 除去手段もまた設けられる。結合手段内で形成さ れる塩は再生されて陽極区画に戻され、電流の発 生中に消費された塩を補給する。
熱的再生器への熱入力のない期間に熱化学的電 池を運転することを望む場合は再生された電解液 をえるためのお貯蔵タンクを設けることができる。
消費された電解液を熱化学的電池の運転再開まで 集積するための貯蔵タンクもまた設けることがで きる。
第1の電池反応生成物の選ばれた酸及び中間再 生生成物への熱的変換、及びその後の中間再生生 成物と第2のセル反応生成物との結合による選ば れた塩の形成は、電池の運転中に消費される反応 物質を絶えず補給するエネルギ効率の良い簡単な 方法であり、これによる連続作動の熱電気化学装 置は特に幅広く地上及び宇宙での使用に十分適す るものである。装置には数個の小型ポンプ以外の 可動部品が無く、このため長期間故障が起こらず 整備の少なくて済む運転が予想される。装置は最 低出力・サイクル(bottoming cycle)運転及び 太陽熱組合わせサイクル装置における使用に十分 適している。
上述の特長その他の多くの特長及び本発明の付 随する利点は、この発明が以下の実施例を添付の 図面とともに熟読することにより理解が進むにつ れて明らかになるだろう。
(実施例) 理解を容易にするため、本発明の説明は先ず燐 酸及び燐酸アンモニウムを作動流体として使った 具体例から始め、次にもっと一般的な条件につい て述べる。
本発明による装置の雛形は図式的に第1図に示 されている。装置の基本的に含まれるものは、一 般的に10で示される電解質電池、フラッシュ・ ストリッパー12及び及び電池10内で消費され る反応物質を補給し熱を除去するためのコンデン サ14である。電気化学的電池10は、陰極区画 16及び陽極区画18を持った通常の電気化学的電 池である。この2つの区画は共通のイオン透過隔 壁20によって仕切られている。隔壁20は通常 の多孔性材料又は150℃で硫酸に侵されない半透 膜とすることができる。湿潤性多孔質テフロンな どの陰イオンと陽イオンに対する選択性のない微 小孔膜がこの目的に適しており、デュポンが扱っ ているNAFIONRなどの陽イオン透過膜を使 うのが望ましい。
電気化学的電池10には陰極22と陽極24が 含まれる。陰極及び陽極は、白金や多孔質でない パラジウム−銀合金電極とか多孔質グラファイト −テフロン白金めっき燃料電池電極のような不活 性のもの、即ち電極反応により変化しない又は侵 されないものでなければならない。後者の場合、 その典型的な構造は、電極の平行フィート当り約 0.25グラムの白金を含み電流を集めることができ るようにグラファイトの裏打ち板が備わっている。
別の方法として、集電用のタンタル網スクリーン を設け多孔質テフロン板で裏打ちされる場合もあ る。パラジウム合金電極もまた、電極を通してア ンモニアが通過しないために燃料電池陽極用電極 として好ましいことに留意しなけれねばならない。
本発明の過程に用いられる条件とほとんど同じ使 用条件での既知の燐酸燃料電池におけるこれらの 各種電極の性能に基づき、触媒毒もないのでこれ らの電極は約10万時間の整備なしでの使用寿命 が予想される。電極22及び24は電流及び電圧 を発生するため外部回路(図示されていない)と 接続することができる。外部回路としては電池10 により発生する電気エネルギを利用する電動機そ の他の装置がある。
燐酸及びその塩は、その酸化状態が非常に安定 しているので、本発明の実施のための電解質及び 作動流体として十分適している。更に、これらは 系統的に脱水して一連のオルト−、ピロ−及びメ タ燐酸塩を形成する。オルト及びピロ燐酸アンモ ニウム混合物として、これらは低融点の溶融塩を 形成する。三塩基酸として、オルト燐酸の3つの 酸解離定数は25℃で10-2から10-13という広い範 囲にまたがっており、これは酸濃縮電池にとって 好ましい姿である。塩から生じたアンモニアの蒸 気圧はかなり高いが、燐酸塩からのP2O5の蒸 気圧はかなり低いので、アンモニアがその塩から 気化することによる燐酸基への水素イオンの添加 は便宜の中間温度で比較的容易に行うことができ る。
第1図に示されている陰極区画16における電 解質は溶融酸−塩の混合剤又は燐酸水素アンモニ ウム(ammonium hydric phosphates)と燐酸の水 溶液であることが望ましく、オルト燐酸(H3P O4)、ピロ燐酸(H4P2O7)、メタ燐酸 (HPO3)n、及びNH4H2PO4及びNH4 H2PO7で代表されるオルト及びピロ燐酸水素 アンモニウムを含むことができる。
陽極区画18内の電解質は(NH4)3PO4、 (NH4)4P2O7、(NH4)2HPO4及 び(NH4)3P2O7によるオルト及びピロ燐 酸アンモニウム、そしてオルト及びピロ燐酸水素 アンモニウムの混合物であることが望ましい。こ れらの塩の組合わせは融点が約160℃の溶融塩を 形成する。電池を高い放電率で使用すれば、燐酸 アンモニウムは完全に反応しいくらかの二塩基塩 (dihydric salt)が形成されるだろう。オルト燐 酸、メタ燐酸及びピロ燐酸そしてそれらの塩はい ろんな程度に脱水している。オルト、メタ、ピロ の比率は装置内の水の量を加減して制御すること ができ、これが逆に装置の運転性能に影響を与え る。
装置に加えるべき水の量を決めるための鍵とな る要素の1つは、電池の隔壁膜として使われる陽 イオン交換膜を通しての水並びにアンモニウムイ オンの移送を根拠とするものである。水とアンモ ニウムイオン(H2O/NH+ 4)との移送量のモ ル比は約1:1に維持することが望ましい。陽極 区画内の溶融塩が少なくとも溶液内に1:1のモ ル比の水とアンモニむイオン(H2O/NH+ 4) を含んでいれば、この比を実現することができる。
ここで使われている「溶融塩溶液」という用語 は、溶融塩及び少量の水からなる溶液を指してい る。ここで使われている「濃縮水溶液」とは、最 小の量の水を含む濃縮燐酸などの濃縮溶液を指す。
装置内の水の量は、セル生成物と再生生成物とを 移送するのに役立ち装置の流動性を維持するに十 分でなければならない。しかし、ストリッパー内 の溶媒水の蒸発が少なくなり装置の効率が下がる ほど水分が多すぎてはならない。本発明のこの面 については以下に詳述する。
本発明の過程にしたがう閉ループ系統内の作動 流体は、最初に系統に加えられたアンモニア、燐 酸及び水の量を定めることにより完全に規定され る。装置内の各部におけるこれらの成分の濃度は、 これらの濃度が装置の運転中に自動的に自から確 定し装置の設計と運転条件に依存するので特に規 定されない。しかし陰極区画内では、流入反応物 質溶液の組成は燐酸水素アンモニウムに比べて燐 酸の方が多く、流出液はその逆であると予想され る。陽極区画内では、流入液はアンモニア及びア ンモニウム・イオンが多くて燐酸一水素アンモニ ウム濃度が低く、流出液はその逆となるはずであ る。しかし、陽極区画は広い限界範囲にわたって 作動できるので、流出液は完全にいくつかの燐酸 水素アンモニウムに変換されることができる。装 置に最初に加える望ましい組成については以下に 述べる。
電池を通じる電極24から電解質18へ、そし て膜20から電解質16を経て電極22への電気 の通路の抵抗は、装置内の内部損失をできるだけ 減らして効率を高め、高い電流密度をえるため最 小にすることが望ましい。以下の方法が抵抗を最 小にするために使われる。電解質区画18及び16 の厚さの最小化、膜20の厚さの最小化、組成の 調整による電解質の比抵抗の最小化、及び適切な 膜の選定と適切な膜の前処理過程による膜の比抵 抗の最小化がそれである。例えば、多孔質テフロ ン膜を金属ナトリウム分散処理により浸潤性とす る。パーフロロスルフォネートポリマー陽イオン 交換膜は、また、周知の標準的な方法によって予 備処理されて、それが使用される電解液のタイプ に応じた交換プロセス用とされる。本発明の熱力 学サイクルでは、溶媒として用いる水の量は陰極 ループ内ではかなり低く維持しなければならず、 そうしなければ閉サイクルをめぐる水の蒸発や凝 縮のためのエネルギ変換効率を著しく害する。しか し本装置では、陽極と陰極の区画のいずれにおい ても前述の理由から、そして(1)式に示される 代表的な反応による酸とその塩の双方のオルト対 ピロ燐酸塩の比率を確立する一助として少量の水 を必要とする。
陽極ループは凝縮ループであり、高温に熱せられ ることはないので、陽極ループでは陰極ループよ りも水の凝固が多いと思われる。塩の混合物の融 点及び酸の粘性を下げるため、オルト及びピロ燐 酸塩がともに存在し、あるいは両燐酸塩と水がと もに存在することが必要である。水もまた必要で あるが、その理由は水がポリ燐酸塩ポリマー鎖の 崩壊の触媒作用をし高い流動性を維持することに ある。水と燐酸とアンモニアの適正な量は次の方 法で装置に加えることができる。装置を密封する 前に最初に作動流体を加える際は、約1部の(重 量百分率で約20-100%のH3PO4の水溶液から の)H3PO4、約1〜4部の(NH4)2HP O4、及び約1部のNH4H2PO4がある。こ こにいう部はモル・ベースで規定される。各部は 先ず混合され、次に陽極及び陰極区画の双方に加 えられる。混合された各部は、加熱により水やア ンモニアの損失がないように注意を払えば、装置 に加える前に予熱を行うことができる。装置に加 える前に約200-230℃に加熱してから約150℃に 冷却することにより過冷却が起こるので流動性が 良くなって装置への充填が容易になる。20〜100 %のH3PO4は所要の水を供給する役をし、こ れは後のオルト燐酸塩の加熱の際の水の形成につ いても同様である。塩、塩対酸、水対塩と酸の正 確な比率は、装置の設計、所望の温度上限及び下 限、装置の効率と装置の重量との兼ね合い、装置 の効率と装置の容積出力密度間及び装置の効率と 装置の重量分析的出力密度間の兼ね合いに依存す る。装置の設計と要求性能におけるこれらの変数 がどうであるかによって、作動流体の全体的な組 成は、0.1−6部の(NH4)2HPO4、0.1−2 部のNH4H2PO4、0.1−2部の100% H3PO4及び0.1-50部の水の範囲となる。塩、 (NH4)2HPO4とNH4H2PO4を共に 0にすることはできない。ここにいう部はモル・ ベースである。また、一部はオルトからピロ燐酸 塩への変換により補給されるが、いくらかの水は 常に必要である。
上述の装置の陰極と陽極で起こる代表的な反応 は次の式(2)及び(3)で示される。
陰極においては H3PO4+e−→1/2H2+H2PO4 - (2) 陽極においては (NH4)3PO4+1/2H2 → (NH4)2HPO4+NH4 ++e− (3) (NH4)3PO4が完全に反応すればいくらか の二塩基塩もまた発生する。陽イオン交換膜が使 われ陽極から陰極へのNH4 +の移送が行われる と仮定すれば、上記の2つの反応によって次の (4)式で示される代表的な正味の電池反応が生 まれる。
(NH4)3PO4+H3PO4 → (NH4)2H2PO4+(NH4)2HPO4 (4) ピロ燐酸塩類についても同様な反応が起こりその 正味の反応は(5)式で示される。
H4P2O7+(NH4)4P2O7 → NH4H3P2O7+(NH4)3HP2O7 (5) 第1図に示されている電気化学的電池10は基 本的には、その中で電池の稀薄側(即ち陽極区画) が緩衝されて質量移送分極化を最小限にとどめ、 これにより高い出力密度で運転することのできる 酸濃縮電池である。上記の(2)式の陰極側での 反応から分かるように、陰極電解液内の燐酸は連 続的に消費され水素ガスと燐酸二水素アンモニウ ムが絶えず発生している。陰極電解液内の所望の 燐酸濃度を維持するには、絶えず陰極溶液や電解 質を陰極区画から除去し燐酸を再生することが必 要である。
陽極では、上記の(3)式の反応にに示される ように、燐酸アンモニウムと水素ガスが絶えず消 費され、燐酸一水素アンモニウムが絶えず発生し ている。燐酸アンモニウムと燐酸一水素アンモニ ウムの所望の濃度を維持するには、絶えず陽極溶 液や電解質を陽極区画から除去して溶液内の燐酸 一水素アンモニウムの量を減らし燐酸アンモニウ ムの濃度を増やすように処理しなければならない。
また、絶えず水素ガスを陽極区画18内に導入し 陽極24と接触させなければならない。陰極22で 発生した水素ガスは陰極区画16から除去し、陽 極の半電池反応に必要な水素ガスを供給するため 第1図の線26で示すように陽極区画18へ導入 することがのぞましい。
上述のセルを数個直列に接続して所望の電圧を 発生させることができる。アンモニアの逆方向拡 散を防ぐことができれば、1つのセルからの水素 ガスを直接次のセルに供給することができる。こ れは、ポンプ及びマニホールド系又はアンモニア を透過しないが水素を透過する銀−パラジウム合 金電極の如くの電極を使用することとにより、達 成することができる。例えば、双極性直列積重ね を使った実用的な高出力密度設計を構成すること ができる。パラジウム合金電極の片側は陰極区画 に面し、電極を通して陽極区画に面している反対 側に水素ガスを通過させる。パラジウム電極は陽 極区画から陰極区画へアンモニアを通過させ続け る。
背中合わせで電気的に短絡された2つの燃料電 池電極も同様に、双極性積重ねで水素ガスを運ぶ。
いくらかのアンモニアは流れと反対の方向へ通過 するだろう。直列積重ねの電池を使う場合は、溶 液のマニホールドを通して電解質の流れが漏れる のを防止するよう注意しなければならない。この ためには、長くて、断面積のできるだけ小さい、 非導電性の電解質溶液マニホールドを使うか、あ るいは電解質滴下供給方式により漏洩経路を遮断 すればよい。電解質の漏洩を防ぐもう1つの方法 として、それぞれのセルが順番に充填されるよう にバッチ処理でそれぞれの電池を運転するやり方 がある。充填時以外は常時非導電性の弁でセルを マニホールドから隔離する。
陰極溶液に含まれる燐酸の再生には、陰極や陽 極の溶液を絶えず陰極区画16や陽極区画18か ら除去し、燐酸塩のアンモニウム陽イオンを熱的 に分解して液状燐酸とガス状アンモニアを形成す る熱処理を行なう。アンモニア・ガスは液から分 離される。この分離を行う方法はいくつかあり、 感便さ、効率及び電力出力を勘案して決める。こ こでは3つの方法を述べる。第1図に示されてい る第1の方法では、陰極溶液はなるべくライン28 を通して熱交換器30のようなヒーターに送り、 ここで溶液はライン38を通って熱交換器に導入 された燐酸と熱を交換して約495℃の温度に加熱 することが望ましい。次に加熱された溶液は弁34 によって加減されてフラッシュ・ストリッパー12 へ送られる。フラッシュ・ストリッパーは通常の 設計のもので、フラッシュ・ストリッパーの温度 を300℃から650℃の範囲に維持するための熱入 力手段を備えており、これくらいの温度であれば 大部分の燐酸二水素アンモニウムを下記の(6) 式により燐酸とアンモニアに転換するのに十分で ある。
NH4H2PO4 → H3PO4+NH3 (6) いくらかの水蒸気もまたアンモニア・ガスととも に蒸発しなければならず、同様に下記の(7)式 の反応の間にアンモニアとともに凝固しなければ ならない。次にアンモニアと水は密度の差のため 重力的に分離される。宇宙のような無重力状態で は遠心力や毛細管ベッドを使って分離する。
熱入力36は、直接太陽エネルギを集めたり化 石燃料バーナーを使うとか、あるいは液体ナトリ ウムや高圧水蒸気などの液体による2次伝熱によ って行われる。2次伝熱法はすべて固有な損失を 伴うので直接熱源を使う方が有利である。
フラッシュ・ストリッパー12内で形成された 燐酸はフラッシュ・ストリッパーから除去し、ラ イン38を経て熱交換器30に至り、ここで200 ℃以下で約100℃より高い温度まで冷却される。
燐酸から取り去られた熱は、ライン28経由で導 入された熱交換器30内の陰極溶液内に、そして ライン42経由で導入された熱交換器30内の陽 極溶液の一部に伝えられる。再生された燐酸を含 む電解質は熱交換器30からライン40経由で陰 極区画16へ戻される。溶液の粘性を陰極と陽極 で所望の電気化学反応を十分な速さで起こすこと のできる程度に維持できるように、陰極溶液及び 陽極溶液はともに約100℃以上に維持することが 望ましい。陰極区画内の溶液の温度は約105℃と 160℃の間であることが望ましいが200℃近くま で上がってもよい。電解溶液の規定温度は、装置 内で満足な液の特性さえ維持できればどんな値と してもよい。
セルにおける移動はすべて、アンモニウム陽イ オンと水の半透膜20を通しての移動であること が望ましい。しかし、セルにおける移動のすべて がアンモニウム陽イオンの移動でまかなえない場 合は、陽極溶液の流れの一部をライン42及び44 を経てフラッシュ・ストリッパー12に送る必要 の起こることもある。この部分流からライン42 及び44を経てフラッシュ・ストリッパーに導かれ る追加の燐酸は、ライン38及び40を経て陽極 区画16に移送される燐酸を補充するのに使われ る。セルにおけるすべての移動がアンモジウム陽 イオンのセパレータ壁20を通しての移動のみに よる場合は、弁46を閉鎖する。
フラッシュ・ストリッパー12内で形成される アンモニアと水はライン48を経てコンデンサ14 に導かれる。コンデンサ14では、アンモニアと 水は陽極溶液と反応し陽極区画からライン50を 経て排出される。コンデンサ14内への反応流の 流れを加減するため弁52及び54が設けられる。
コンデンサ14は結合手段として作用し、ここで アンモニアと燐酸二水素アンモニウムが反応して (7)式で示される反応により燐酸アンモニウム を形成する。
NH3+(NH4)2HPO4 → (NH4)3PO4 (7) コンデンサ14で形成された燐酸アンモニウムは、 ラジエータや第1図に矢印56で示される熱交換 器のような適切な方法で約100〜130℃まで冷却 される。今説明した反応物と熱交換器との組合わ せはコンデンサ14などの簡単な方法で実現する ことができ、あるいは結合手段と熱交換手段を別 個に設けることもできる。後者の場合は、冷却さ れた溶液の一部は内部の異常な温度上昇防ぐため に結合手段に戻さなければならない。再生された 燐酸アンモニウムを含む陽極溶液はコンデンサ14 を通ってライン58を経て陽極区画18に導かれ 装置の運転中に消費される燐酸アンモニウムを補 給する。
装置の加圧及び各種溶液の循環を行うため装置 にはポンプ55及び57が備えられる。5〜400 psia(34-2760 kPa)の圧力を使うことができる。
ここに述べる装置では、蒸気圧はセルの陽極側の 方が陰極側よりも高くなっている。アンモニアの 陽極から陰極側への通過は、アンモニウム・イオ ンの電気化学的移動以外は避けなければならない。
したがっって、第1図の26及び20で示されて いる2つのアンモニアの接続通路は塞がなければ ならない。水素ガスの接続路であるライン26で は、水素はアンモニアと反対方向に流れるので、 アンモニアの流れをすべて阻止するためライン26 にはポンプやタービンを設けることがある。2次 接続路である分離膜20の閉塞に関しては、この 分離板はガスを極めて通しにくい過弗素化された (perfluorinated)スルホン酸膜とすることができ る。一方ポンプ55及び57で作られる圧力は、 ストリッパーの温度よりもほんのわずか低い熱交 換器30内でのアンモニアの沸騰を抑えうるだけ の十分高い値に保たなければならない。100-200 ℃では、圧力はアンモニアが電解質内にNH4 + イオンとして溶解するに十分なだけ高いので、湿 潤性多孔質テフロンなどの簡単な微小空洞膜を使 うことができない。多孔質燃料電池電極を使用す る場合は、ライン26内の水素ガスの圧力は、電 解質の液境界が多孔質燃料電池電極の接液側内に なるようにライン38、42、及び50内の圧力と 同じに維持しなければならない。この理由で、前 述の多孔質テフロンで裏打ちした燃料電池電極を 使う方が好ましい。
セル内のライン50、28、32、42、26及び44、 そして熱交換器30内では、沸騰することが好ま しくない装置内での沸騰の起こることを防止する ため、400 psia(2760 kPa)までもの高圧が維持さ れる。装置の効率もまた、上限温度ですべての熱 が吸収されるおかげで最高とすることができる。
使用される指定圧力は、装置に最初に充填する作 動流体の組成によって決まるアンモニア及び水蒸 気の圧力、及び装置の上限及び下限温度によって 決まる。本発明の装置の蒸気相は、アンモニア、 水蒸気、少量の燐酸酸化物(phosphoric oxide)を 含み、場合によっては窒素が随時添加される。低 圧の水素はライン48及びストリッパー12とコン デンサ14内に存在する。アンモニア及び水蒸気 の分圧はそれぞれ約1〜300 psia(7-2068 kPa) の範囲で変えることができるが、窒素の分圧は、 約0から150 psia(1034 kPa)の範囲しか変え られない。通常型のコントローラを設けてポンプ や弁を制御し、膜20の両面で所望の差圧をえるこ とができる。この差圧は所望の限度内で膜20を 通して強制伝熱を維持するため0に近くしなけれ ばならない。
第2図には反対方向の流れを使った多段アンモ ニア分離によるセル反応物の熱的再生を行う第2 の方法を示す。この方法はより複雑ではあるが、 燐酸からより多くのアンモニアを分離することが でき、このためより高い電圧を発生し効率を上げ ることができる。便宜上、第1図と同じ要素が第 2図でも示されているときは、これらには第1図 と同じ番号を指定している。
第2図に示されているこの多段方式では、陽極 区画からの流体は約500℃に加熱された後フラッ シュ・ストリッパー60へ送られる。この高圧ス トリッパーで作られたこの高圧アンモニアはライ ン62を経てコンデンサ64へ導かれ、ここで最 大量の燐酸一水素アンモニウムが燐酸アンモニウ ムに転換される。ストリッッパー60内の部分的 に転換された燐酸と燐酸二水素アンモニウムの混 合物は、ライン66を通り弁68を経てストリッ パー70に入り、ここでライン32及び弁72を経 て陰極区画から導かれた予熱された流れと合流す る。ストリッパー60より低圧ではあるがここで さらにアンモニアが追い出される。このアンモニ アはライン74を経てコンデンサ76は導かれ、 ここで中間的な量の燐酸一水素アンモニウムが燐 酸アンモニウムに転換される。次にストリッパー 70からの液はライン78と弁52を経てコンデ ンサ84へ導かれる。コンデンサ84内のアンモニ アの圧力は比較的低いのでライン86を経てスト リッパー82内の液からのアンモニアを更に引き 抜く。その結果、ライン38を通ってストリッパ ー82から出て行く液は実質的に全くアンモニア を含んでいない。
高温を維持するため、コイル88,90及び92 を通じて3つのストリッパー60,70及び82に 熱か供給される。圧力は弁46,68,72,80及び52 の設定によって制御される。ポンプ94及び96 を使って圧力を上昇させコンデンサ76及び64 を通して流体を循環させる。水その他の流体はコ ンデンサ84,76,及び64を通じて循環され、熱 が奪われてその温度は約130℃に維持される。熱 の除去にはその他の方法を使うこともできる。
所望の分離の程度及び複雑さの制限に応じて、 使用ストリッパー数は3つよりも多くあるいは少 なくすることができることを記しておく。また、 すべての移送がアンモニウムイオン(NH4 +)に よって行われるなら、ストリッパー60及びコン デンサ64は不要であり、弁46は閉鎖される。
第3図には交差流を使ってアンモニアを多段除 去することにより熱的に再生を行う第3の方法が 示されている。この装置では2つの濃度の燐酸ア ンモニウムが形成されそれには多段電池に入るマ ニホールドを別々に設ける必要があろう。この2 つの流れでは電圧はわずかに異なるだろうが、そ れぞれの流れを使うセルの数を変えることによっ て出力電圧を変えるという通常の手段が取られる。
第3図の記述では、第2図と同じ構成部には第 2図と同じ番号が指定されている。第3図では、 陽極区画からの流体は熱交換器30によって高温 に加熱され、弁46を経てフラッシュ・ストリッ パー60に供給される。このストリッパーで造 られた高圧アンモニアはライン62を経てコンデ ンサ64へ送られ、ここでできるだけ多量の燐酸 一水素アンモニウムと燐酸アンモニウムとに変換 される。一部変換されたストリッパー60内の燐 酸及び燐酸二水素アンモニウムは次にライン66 を通り弁68を経てストリッパー70に送られ、 ここでライン32と弁72を経て陰極区画からの予 熱された流れと結合する。ストリッパー60中よ り低圧であるので、更にアンモニアが排出される。
アンモニアはライン74を経てコンデンサ76に 至り、ここでより少量の燐酸一水素アンモニウム が燐酸アンモニウムに変換される。それからスト リッパー70からの流体はライン38を通って排 出されこれは実質的にアンモニアを全く含んでい ない。一方、陽極からの使用済みの流体はライン 31を通って導かれ、流れ1と2に分けられる。
流れ1は弁52を経てコンデンサ64に導かれ、 ここでできるだけ多量の燐酸一水素アンモニウム が燐酸アンモニウムに変換される。流体はコンデ ンサ64からポンプ94によりライン95を経て セルの陽極区画へ向かって送られる。このコンデ ンサ64からの再生された流体は、それが使われ るセル内で比較的高い電圧を発生する。ライン3 1からの陽極区画内の使用済み流体は弁53を経 てコンデンサ64よりも低圧のコンデンサ76に 移される。コンデンサ76では、燐酸一水素アン モニウムは前のコンデンサ64で形成されたより も少量の燐酸アンモニウムが形成され、転換生成 物は次にポンプ96によりセルの陽極区画の方へ と圧送される。このコンデンサ76からの再生流 体はそれが使われるそれぞれのセル内でコンデ ンサ64からのものより低い電圧を発生する。
ストリッパー60及び70にはコイル88及び 90から熱が供給され、約300〜650℃の範囲の温 度を維持する。圧力は弁46,68,72,52,及び53 の設定により加減される。ポンプ94及び96 はコンデンサ64及び76を通る流体を昇圧し、 循環させるために使用される。水その他の流体は 熱を除去して温度を約130℃に維持するためコン デンサ64を通して循環される。熱の除去には他 の方法また使うことができる。
セル内のすべての移送がアンモニウムイオン (NH4 +)によって行われるなら、弁46は閉鎖 することができることを記しておかねばならない。
この場合、ライン32からの流体のいくらかは弁 43を経てストリッパー60に送られる。
アンモニアについては、陽極においてアンモニ アがいくらか失われることがあるということにも 留意しなければならない。水素は選択的にアンモ ニアに酸化されるが、アンモニアの窒素への緩慢 な酸化を示す非常に小さな流れも起こることがあ る。極端に緩慢なアンモニアの酸化が予想される 装置の使用期間の終末期の前に有害な作用を及ぼ す場合は、小型液体アンモニア貯蔵タンクからの 少量の交換用アンモニアを自動的に注入するのは 簡単なことである。アンモニアの酸化により発生 して集まった窒素はそのままにしておいたり排出 されることもあろう。銀−パラジウム合金電極を 使用する場合、窒素は装置のコンデンサ部に集ま り、自動的に排出されることもあろう。燃料電池 電極を使用した場合は、窒素は陽極への水素供給 ラインに集まり、これを排出するのはより困難と なろう。
電気化学的電池が熱的再生器への熱入力がない 期間に運転できるために、上述の装置のエネルギ 貯蔵を考えることができる。これをやるには、第 1図に示す装置の一部の系統図である第4図に示 すように、装置のライン58及び40に再生され た電解質の貯蔵タンク100及び102を挿入すれば よい。これらのタンクに貯えられている電解質は 次に、熱的再生装置がはたらいていない間セル内 に供給することができる。更に、熱的再生装置が 作動していないときに、セルからの使用済み電解 質は、第4図に示すように50,42,及び28に通 じるライン内に置かれたタンク104及び106に貯 えることができる。熱的再生器が再び作動し始め たら、使用済みの電解質は再生されて再び本来の 再生電解質用タンクに貯蔵される。タンク、セル 及び熱的再生器の大きさを適切に選べば、再生器 が間欠的に作動してもセルは連続作動を維持する ことができる。この種の装置は、夜間条件での太 陽光線の変化とか、雲に遮られる程度の変り方と か、負荷条件に変化のある場合の使用に適してい る。
第1〜3図に示されている弁34,46及び52 は、これらの点で流体がかなりの圧力降下をうけ ることによるエネルギを抽出するようにタービン に置換えることができる。装置のエネルギに比べ ればこのエネルギ量は極めて小さく、2台のポン プ55及び57に使われるエネルギにほぼ等しい。
第1図に示されている構造部の材料については、 燐酸が350℃以上では極めて腐食性が強く、セラ ミックス、グラファイトを初め多くの材料が350 ℃以上では燐酸に侵されることに留意しなければ ならない。我々の腐食試験では、グラファイトと 金は500℃でもアンモニア化された100%燐酸に 侵されないが、耐燐酸超合金(即ち高ニッケル成 分の合金)はある程度侵される。銅又は銀、銅又 は銀の合金、及びいくつかの他の合金などの他の 金属もまた燐酸には極めて抵抗力の大きいことが 知られている。したがって、この種の耐蝕金属を 使用して効率のよい熱交換器を造ることができる。
しかし、金属によってはアンモニアを水と水素に 分解する触媒となるので注意を払う必要がある。
しかしモリブデンの場合は、この分解は極めて緩 慢であるから、公表された多くのデータに基づけ ば、装置内のアンモニアの10%を分解するまで には5-10年はかかるだろう。したがって、モリ ブテンや少量のジルコニウムとチタンを含有する モリブデン(TZM)は、第1図に示すような熱 交換器及びストリッパーの構造材としては良好な 金属である。各種金属、グラファイト、セラミッ クス、及び各種ポリマーを含むたすうの材料は第 1図に示されている200℃以下で使われる装置の 部品の構成に適している。
本発明の閉じられた全系統の定常状態の運転に おいて散逸的な副次的反応を起こさないことを保 証するため、極めて単純な閉サイクルが構成され た。装置は効率を測定したり高い電流密度で運転 するように設計されているのではなく、電気化学 的電池の運転に必要な反応物が熱的に確実に再生 されるために単純に定常状態で運転されさえすれ ばよいのである。使用された装置は第5図に示さ れている。アンモニアを吸収するため液面境界面 積を小さくしたこと以外は陰極側からのアンモニ アを保持する試みは何も行われなかった。これを 行うにはフリット・ガラス(fritted glass)・セ パレータの両側での差圧を0にするという簡単な 方法によった。陰極からのアンモニアを閉塞でき なかったため発生電圧は低下した。
以下の第5図の説明では、第1図に示されてい るものに相当する構成品には第1図と同じ番号が 付けてある。第5図に示すように、セル10には 白金板陰極22及び白金線網陽極24が含まれて いる。電極22及び24は図示されていない外部 負荷に接続された。陰極区画16内の電解質は燐 酸二水素アンモニウムと燐酸アンモニウムとの混 合物であった。陽極区画18内の電解質混合物は 最初は陰極区画内のものと同じであった。装置が 運転されると、ストリッパーからのアンモニアと 水は、陽極混合物に(NH4)2HPO4を富化 しH3PO4を希釈した。フリット・ガラス円板 はセパレータ20の役をした。
セル10からの使用済み電解液はポンプ57に よりライン28を通ってストリッパー12へ送ら れた。ストリッパー12を囲んで、加熱マントル 36がストリッピング反応のための熱を供給した。
使用済みの電解液がストリッパーの熱い壁に接触 するとアンモニアが形成された。ストリッピング 反応により発生したアンモニアは、ライン48を 経て直接陽極区画18に送られ、ここでアンモニ アは溶液に吸収された。これもまたストリッピン グ反応で発生した燐酸はポンプ57によりライン 40を通って陰極区画16へ戻された。陰極22 で発生した水素は泡となって昇り、ライン26を 経て陽極区画18に至り、ここで陽極において消 費された。弁34及び46の設定により陰極区画 16及び陽極区画18からの流量を定めた。装置 内の圧力を監視するため圧力計49を使った。弁 51を用いて装置に水素を充填してからこれを閉じ た。装置への水素の充填の前に、弁53を操作し て空気を追い出した。陽極24及び陰極22に付 いているリード線により負荷をかけて電圧及び電 流を測定した。
第5図の装置を使った閉ループ方式の実証実験 を促進するため、以下のような単純化を行った。
a.熱交換器を省略した。
b.装置が小型であるためアンモニアの凝縮 段階で熱を除去する必要がなかった。したがっ て、ストリッパー内で発生したガスは直接セル の陽極区画に導かれ別にコンデンサを設ける必 要がなくなった。事実、装置を使用温度に維持 するには外部から熱を加える必要があった。
c.モリブデン・ストリッパーには過熱保護 のためいずれかの端に冷却コイルを取付けた。
d.陽極電極として使った白金線網は極度に 低電流密度電極であった。どんな副次反応も絶 対に起こさないために純白金が使われた。
e.ポンプの流量は、定常状態になるまでの 時間をできるだけ少なくするため大きく保たれた。
2.2ml/minの流量を約150mlの装置の容積と組 合わせた場合、滞留時間は約68分となった。
調査を行ったパラメータは、再生器上限温度、 装置全圧力、ガス相における水素とアンモニアの 比率であった。測定値としては、セルの温度、ス トリッパーの温度、出力電流及びIR(電流×抵 抗)修正電圧があった。IR修正を行うことによ り、電極の位置決め及び多孔質フリット・セパレ ータの抵抗の影響を免れることができた。代表的 な実験手順は次のように行われた。
1.装置は約1mmHgまで真空に引いた。
2.装置に例えば次のような作動流体混合物 を加えた。
100%のH3PO4−95モルパーセント (NH4)H2PO4−5モルパーセント 3.ポンプを始動し、装置のあらゆる部分で 液位が安定するようにした。
4.再生器を加熱し、補助加熱装置を始動し た。冷媒ポンプを始動した。
5.所望の作動圧力までアンモニアや水を加 えた。
6.所望の出力がえられるようにセルを調整 した。電圧を監視し安定させるようにした。
7.作動パラメータ(例えばストリッパー温 度、流量、圧力、電流など)を変え、装置を新 しい条件で安定させるようにした。
各種作動条件での実験的出力データを表Iに示 す。表Iにおいて、“OCV”は解放電圧を示し、 「電圧」は指定電流負荷でえられた電圧を示し、 「時間」は装置の運転された時間の長さを示す。
このデータから分かるように、最大の電力出力は セル温度154℃でストリッパー温度が265℃のと きえられた。運転1及び3における作動流体は、 95モル%のH3PO4と5モル%のNH4H2− PO4の混合物であった。運転2における95モル %のH3PO4と5モル%のNH4H2PO4の 混合物に対しては、相当な量のアンモニア・ガス が加えられた。
表IIに示すように異なった燐酸濃度を採用する ことにより異なった量の水が取入れられた。
運転番号1及び3では全圧力が1気圧(0psig) となるように、運転番号3では3psig即ち21 kPaゲージとなるように水素が加えられた。アン モニア及び水蒸気の圧力は、運転番号1と3にお いては300mmHgであると推定された。
運転番号1及び3では、定常状態運転を保証す るには装置の循環時間を68分よりも十分長く取 った。運転番号2では運転は定常状態であったよ うだが、装置の圧力変動のため、2つの入力流が 20分後には混じり合ってしまった。
ここに述べた実験の説明は、単に閉ループ運転 を実証するのが目的であり、最適運転条件を示し たものではないことに留意しなければならない。
本発明の熱的電気化学装置の上記の実験的実証 に加えて、更に本発明の装置の有効性と実用性を 裏付ける実験的な試験を行った。1つのブレーカ ー内に陰極区画を設けもう1つのブレーカー内に 陽極区画を設けて、測定時にわずかに開かれるテ フロン弁を持った接続用の塩ブリッジを設けた装 置で、155℃において0.510ボルトの解放電圧が えられた。固体白金電極及び100%濃度の燐酸陰 極溶液と(NH4)3HPO4内の(NH4)3 PO4陽極溶液が用いられた。水素ガスの圧力は 陰極区画では1気圧に、陽極区画では約0.5気圧 に維持された。したがって、このデータは移動が アンモニウム陽イオンのみに限定されない望まし くない実験条件を示している。陽イオン交換膜を 使っていたとすれば、移動が主にアンモニウム陽 イオンによることが保証されただろう。温度に対 して解放電圧を測定した結果、ギッッブス・ヘル ムホルツの式による再生熱(エンタルピ)が実験 的に求められた。熱エネルギ入力の実験値は23.7 キロカロリー/等量であった。OCVの測定値か ら電気エネルギ出力の計算値は11.8キロカロリ ー/等量となった。次の式を使って効率(η)の 計算値は50%となった。
η=出力電気エネルギ/入力熱エネルギ 実験データはまた、本発明を実用するのに必要 な熱交換過程の有効性を示している。温度と燐酸 二水素アンモニウムからのアンモニア蒸気圧との 間の関係を調べた文献中のデータを使って、この データを使用したクラウジュース−クラベイロン の式を積分すれば、150℃と約550の間の燐酸 二水素アンモニウムの比熱は150℃と約550℃の 間のアンモニア・プラス燐酸の比熱に等しい。こ のため、本発明を実用化するに当って、約550℃ に加熱されている燐酸二水素アンモニウムと約1 50℃に冷却されている燐酸及びアンモニアとの間 には優れた熱交換が行われうることになる。また、 更に熱移転の計算を行った結果、すべての実際の 損失を考慮に入れても、300w/kgの電力密度 で40%又はカルノー・サイクルにおける80%と いう高い効率が実現できることになる。第1図に 示されている熱機関装置総重量は考慮に入れたが、 ラシーバやラジエータの重量は考慮していない。
最後に、実験データの示すところでは、本発明 を実用する際に望ましい反応が起こるのに都合の よい動力学となっている。150-200℃での燐酸内 の燃料電池電極の分極値は陰極と陽極のいずれで もほぼ等しいので、白金板における陰極分極損失 を150℃で100%燐酸と、100%燐酸二水素アンモ ニウムについて比較した。112mVの過電位におい て、100%燐酸水素二アンモニウムでの204ma/ cm2に比べ、100%燐酸では784ma/cm2の電流 がえられた。この結果から、燐酸アンモニウムの 動力学は、(わずか50mVの損失で1A/cm2の運 転が可能な)燐酸燃料電池発電プラント水素電極 の動力学とほとんど同じ速さであることが示され ている。特に、この結果からは、アンモニアの吸 収がガス側で起こりえないPd−Agについての データは燐酸アンモニウム電極に比べ燐酸の場合 に極めて類似していることがうかがえる。
上述の装置は100℃と500℃の間で77%のカ ルノー高率で運転できる能力を持っている。その 作動温度範囲から、装置は単一周期熱機関又は組 合わせ周期変換機におけるボトミング・サイクル として有用となる。装置は、エア・ブレイトン、 熱電子アネルギ変換、そしてナトリウム熱機関な どのトッピング・サイクルと組合わせることがで きる。また、装置は安全で環境的に健全であるの で、太陽熱変換、電力利用産業のエネルギ変換、 宇宙エネルギ変換、地熱エネルギ変換、核エネル ギ変換、遠隔地エネルギ変換、無音エネルギ変換、 そして他の幾多の応用など、幅広い応用に使用す ることができる。
もっと一般的な点での本発明の上記具体例を見 わたして、本発明の以下の特徴が注目される。
a)陰極区画内の作動流体は濃縮燐酸からな る。セルの反応の間は、燐酸からの水素イオン が消費され、水素及びH2PO4 −が発生する。
また、NH4 +イオンが陽イオン透過膜を通って 陰極区画に混入する。
b)陽極区画内の作動流体はいくらかの水分 を伴った溶融形の燐酸アンモニウム塩からなる。
セルの反応の間は、塩からの燐酸塩イオンは水 素イオンと反応して水素とHPO4 −2が発生し 陽極区画内の水素イオン濃度を減らす。したが って燐酸塩イオンはセルの濃度の薄い側(つま り陽極区画)で水素イオン濃度を低く保たせ続 ける。
c)セルの運転を続けるには、セルの反応生 成物をセルから除去し、陽極区画及び陰極区画 に対する開始物質が再生される処理条件に置か ねばならない。
d)陰極区画に対する燐酸は、陰極区画内で 形成される(NH4)2HPO4反応生成物を 直接熱分解することにより再生される。
e)上述“d”項の(NH4)2HPO4反 応生成物もまたアンモニアと水を発生する。こ のアンモニアと水は、陰極区画内で形成された (NH4)2HPO4反応生成物と反応し、陽 極区画の開始物質である(NH4)3PO4を 形成する。
作動流体が燐酸及び溶融燐酸アンモニウム塩で あるような本発明のより望ましい実施例について はかなり詳細な説明を行ったが、本発明はこれら の特定の作動流体に限定されるものではない。今 上に述べた一般的な説明の観点から、本発明の実 用に適する作動流体は以下のように特徴付けるこ とができる。陰極溶液は、最少量の水と濃縮され た強ブレンステッド酸(pKa、3以下)からな る水溶液で所要の電圧を発生するための水素イオ ン濃度が出せるものである。また、セル反応の間 に、酸の陰イオンの部分は陽極からのセル反応生 成物と結合して中間分解生成物を造ることができ なければならない。そしてこの中間分解生成物は 陽極からのセル反応生成物と結合して、陽極反応 のための開始物質を作ることができなければなら ない。陽極溶液は少量の水を含んだ比較的低融点 (即ち20-200℃)の溶融塩からなる。塩の陰イ オンの部分は陽極区画内で水素イオン濃度を減ら す反応を起こすことができなければならない。塩 の陽イオンの部分は、陽極区画から膜を通って陰 極区画に移動することができ、陰極区画内で形成 される陰イオン生成物と結合して熱的に酸を分解 し前述の中間生成物を形成することができなけれ ばならない。
本発明の模範的な実施例の説明はこれで終わる が、この技術に精通している者は、模範例におけ る発表は単なる例にすぎず、他の各種の代案や適 用そして変形は本発明の範囲内であることを銘記 しなければならない。したがって、本発明はここ に説明した特定の実施例に限定されるものではな い。
第1図は本発明による望ましい模範的な実施例 を系統図的に示したものである。 第2図は本発明の望ましい模範的な実施例によ るアンモニア再生のための第2の代法を系統図的 に示したものである。 第3図は本発明の望ましい模範的な実施例によ るアンモニア再生のための第3の代法を系統図的 に示したものである。 第4図は使用済みの電解液及び再生された電解 液の貯蔵タンクを使うという第1図の一部の方法 を系統図的に示したものである。 第5図は本発明の望ましい模範的実施例による 閉ループ方式の試験を行うための実験の段取りを 系統図的に示したものである。 10…電気化学的電池、 12…フラッシュ・ストリッパー、 14…コンデンサー、16…陰極区画、 18…陽極区画、22…陰極、24…陽極、 30…熱交換器、100,102…貯蔵タンク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平1.10.19 (1)特許請求の範囲を別紙のとおりに訂正する。 (2)明細書第14頁第8行の「(発明が解決しようとす
る課題)」を「(課題を解決するための手段)」と訂正
する。 (3)明細書第15頁第9行の「反応生成物を生じる。」
を「反応生成物が陽極において生じる。」と訂正する。 (4)明細書第30頁第3行〜第4行の「陰極や陽極の溶
液を「陰極溶液、又は陰極溶液及び陽極溶液」と訂正す
る。 (5)第2図及び第3図を添付の第2図及び第3図と差し
替える。
る課題)」を「(課題を解決するための手段)」と訂正
する。 (3)明細書第15頁第9行の「反応生成物を生じる。」
を「反応生成物が陽極において生じる。」と訂正する。 (4)明細書第30頁第3行〜第4行の「陰極や陽極の溶
液を「陰極溶液、又は陰極溶液及び陽極溶液」と訂正す
る。 (5)第2図及び第3図を添付の第2図及び第3図と差し
替える。
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール・ダブリュー・タウンセンド アメリカ合衆国カリフォルニア州90066, ロサンジェルス,ウォルシュ・アベニュー 12920,アパートメント 18 (72)発明者 ブルース・エム・エリアシュ アメリカ合衆国カリフォルニア州90034, ロサンジェルス,ハージス・ストリート 9106
Claims (19)
- 【請求項1】 電流を発生する熱電気化学装置で, a)陰極区画と陽極区画を有し、前記両区画に 共通な隔壁を有する電気化学電池と、 b)それぞれの前記区画内にあって、電流を発 生するために前記電池の外部接続を可能とする陰 極及び陽極と、 c)前記陰極区画内に前記陰極と接触して存在 する選ばれた強ブレンステッド酸(Bronstead acid)の濃縮水溶液からなり、電流の発生中に水 素イオンが消費されて水素ガス及び第1のセル反 応生成物を発生する陰極溶液と、 d)前記陽極区画内に前記陽極と接触して存在 する選ばれた比較的低融点の溶融塩溶液からなり、 前記塩の陰イオンが水素ガスと反応することによ って前記陽極区画内の水素イオン濃度を減らして 第2のセル反応生成物を形成し、また前記塩の陽 イオンが熱で分解されて水素イオンを発生する陽 極溶液と、 e)前記の第1のセル反応生成物を熱的に前記 の選ばれた酸及び中間再生生成物に変換する熱化 学的再生器と、 f)前記第1のセル反応生成物を含む前記陰極 溶液を前記陰極区画から前記熱化学的再生器へ移 送する手段と、 g)前記熱化学的再生器内で形成される前記選 ばれた酸を前記陰極区画へ移送して前記電流の発 生中に消費される前記の選ばれた酸を補給する陰 極再生手段と、 h)前記陽極区画からの前記第2のセル反応生 成物と前記の化学的再生器からの中間再生生成物 とを結合させることにより前記溶融塩を形成する 手段と、 i)前記h工程における前記結合の結果発生す る熱を除去する手段と、 j)前記熱化学的再生器内で発生する前記中間 再生生成物を前記結合手段へ移送する手段と、 k)前記第2のセル反応生成物含有する陽極溶 液を前記結合手段へ移送する手段と、 l)前記結合手段内で生成された前記溶融塩を 前記陽極区画へ移送することにより電流の発生中 に消費される前記溶融塩を補給する陽極再生手段 とからなる熱電気化学装置。
- 【請求項2】 前記陰極区画内で発生する水素ガスを前
記陽 極区画へ送って電流の発生中に前記陽極において 消費させる手段を含む請求項1に記載の熱電気化 学装置。 - 【請求項3】 前記熱化学的再生器内の前記選ばれた酸
と前 記結合手段内で発生した前記溶融塩とを、前記酸 が前記陰極区画へ、前記溶融塩が前記陽極区画へ 送られる前に分離して貯蔵するための貯蔵タンク を含む請求項1に記載の熱電気化学装置。 - 【請求項4】 前記第1のセル反応生成物を含む陰極溶
液と 前記第2のセル反応生成物を含む陽極溶液とを、 前記陰極溶液が前記の熱化学的再生器手段へ、前 記陽極溶液が前記結合手段へ送られる前に分離し て貯蔵するための貯蔵タンクを含む請求項1に記 載の熱電気化学装置 - 【請求項5】 前記熱を除去する手段が前記結合手段と
組合 わせられている請求項1に記載の熱電気化学装置。 - 【請求項6】 前記陽極及び陰極が不活性電極である請
求項 1に記載の熱電気化学装置。 - 【請求項7】 前記電気化学的電池が多数直列に接続さ
れる 請求項1に記載の熱電気化学装置。 - 【請求項8】 電流を発生するための熱電気化学装置
で、 a)陰極区画及び陽極区画を有し、該両区画が 共通のイオン透過隔壁を有する電気化学電池と、 b)それぞれの前記区画内に置かれ、電流発生 のために前記電池の外部的接続を可能する陰極及 び陽極と、 c)前記陰極区画内で前記陰極に接触している 燐酸の濃縮水溶液からなり、電流の発生中に前記 陰極において水素ガス及び燐酸二水素アンモニウ ムが発生し、燐酸が消費される陰極溶液と、 d)前記陽極区画内で前記陽極と接触する燐酸 アンモニウム及び/又は燐酸一水素アンモニウム の溶融塩溶液からなり、電流の発生中に前記陽極 において燐酸アンモニウム及び水素ガスが消費さ れ燐酸一水素アンモニウム又は燐酸一水素及び二 水素アンモニウムが発生する陽極溶液と、 e)前記陰極区画内で発生する燐酸二水素アン モニウムを燐酸及びアンモニアに熱的に変換する 熱化学的再生器と、 f)前記燐酸二水素アンモニウムを含む陰極溶 液を前記陰極区画から前記の熱化学的再生器へ移 送する手段と、 g)前記の熱化学的再生器内で形成される燐酸 を前記陰極区画へ送り電流の発生中に消費される 燐酸を補給するための陰極再生手段と、 h)前記熱化学的再生器内で形成される燐酸か ら熱を除去しこの熱を前記移送される陰極溶液へ 移す手段と、 i)アンモニアと燐酸一水素アンモニウムを結 合させて燐酸アンモニウムを作り水蒸気を凝縮さ せる燐酸アンモニウム再生器と、 j)前記熱化学的再生器内で発生するアンモニ ア及び水を燐酸一水素アンモニウムとの結合及び 反応のため前記燐酸アンモニウム再生器へ移送す る手段と、 k)燐酸一水素アンモニウムを含む陽極溶液を アンモニアとの結合及び反応のため前記燐酸アン モニウム再生器へ移送し前記の燐酸アンモニウム を形成させる手段と、 l)前記再生器内で形成される燐酸アンモニウ ムを前記陽極区画へ移送し電流の発生中に消費さ れる燐酸アンモニウムを補給する陽極再生手段と からなる熱電気化学装置。 - 【請求項9】 前記熱化学的再生器手段が、 前記陰極溶液を約300〜650℃の温度に加熱し て燐酸二水素アンモニウムを熱的に燐酸及びアン モニアに変換する手段、及び アンモニアを燐酸二水素アンモニウムから分離 する手段を含む請求項7に記載の熱電気化学装置。
- 【請求項10】 モル・ベースで0.1〜6部の燐酸一水
素アン モニウム、0.1〜2部の燐酸二水素アンモニウム、 0.1〜2部の燐酸、及び0.1〜50部の水からなる 作動流体が使われる請求項8に記載の熱電気化学 装置。 - 【請求項11】 前記陽極及び前記陰極が白金、パラジ
ウム、 パラジウム−銀合金、多孔性グラファイト−テフ ロン白金めっき燃料電池電極から選ばれた材料で 構成される請求項8に記載の熱電気化学装置。 - 【請求項12】 前記系内の圧力が約5〜400psi(34〜2
760 kPa)である請求項8に記載の熱電気化学装置。 - 【請求項13】 前記熱を除去する手段が前記の燐酸ア
ンモニ ウム再生器手段と組合わせられている請求項8に 記載の熱電気化学装置。 - 【請求項14】 陽極と陰極間に電流を発生させるため
の方法 であって、 a)陰極を濃縮燐酸水溶液からなる陰極溶液に 接触させ、前記陰極と陰極溶液とが陰極区画に置 かれ、前記陰極区画が陽極区画と共通のイオン透 過隔壁を有し、 b)陽極を前記陽極区画内で陽極溶液と接触さ せ、前記陽極溶液が燐酸アンモニウム及び/又は 燐酸一水素アンモニウムの溶融塩溶液からなり、 前記陽極及び陰極は両極間に電流を発生するため 接続が可能であり、電流発生中に前記陰極で水素 ガス及び燐酸二水素アンモニウムが発生し燐酸が 消費され、電流の発生中に陽極で燐酸アンモニウ ム及び水素ガスが消費され燐酸一水素アンモニウ ム又は燐酸一水素及び二水素アンモニウムが発生 し、 c)水素ガスを前記陽極区画に導入し、 d)燐酸二水素アンモニウムを含む陰極溶液を 前記陰極区画から除去し、 e)除去された陰極溶液内の燐酸二水素アンモ ニウムを熱的に燐酸、アンモニア、及び水に変換 し、 f)前記の熱的に変換された燐酸からの熱を燐 酸二水素アンモニウムを含む前記除去された陰極 溶液へ移し、 g)熱的に形成された燐酸を前記陰極溶液に移 し電流の発生中に消費された燐酸を補給し、 h)燐酸一水素アンモニウムを含む陽極溶液を 前記陽極区画から除去し、 i)前記除去された陽極溶液中の燐酸一水素ア ンモニウムをアンモニアと反応させ、燐酸二水素 アンモニウムから燐酸への熱的変換の間に生じた 水を凝縮させて燐酸アンモニウムを形成し、 j)燐酸一水素アンモニウムのアンモニアとの 反応により生じた燐酸アンモニウムを前記陽極区 画に移し電流の発生中に消費された燐酸アンモニ ウムを補給することからなる陽極と陰極間に電流 を発生させる方法。 - 【請求項15】 前記燐酸二水素アンモニウムが、除去
された 陰極溶液内で燐酸二水素アンモニウムを少なくと も約300℃に加熱することにより熱的に変換され、 燐酸二水素アンモニウムが燐酸及びアンモニアに 変換される請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 前記陰極において発生した水素ガスを
陰極区 画から除去して前記陽極区画に導入し前記陽極に おいて反応させる請求項14に記載の方法。 - 【請求項17】 前記陽極及び陰極が不活性電極である
請求項 14に記載の方法。 - 【請求項18】 前記陽極溶液及び前記陰極溶液の温度
が少な くとも100℃又はそれ以上に維持される請求項14 に記載の方法。 - 【請求項19】 前記装置にモル・ベースで0.1〜6部
の燐酸 一水素アンモニウム、0.1〜2部の燐酸二水素ア ンモニウム、0.1〜2部の燐酸、及び0.1〜50部 の水からなる作動流体が使われる請求項14に記載 の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP638A JPH06215791A (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 熱電気化学装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP638A JPH06215791A (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 熱電気化学装置及び方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06215791A true JPH06215791A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=18528257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP638A Pending JPH06215791A (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 熱電気化学装置及び方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06215791A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013542547A (ja) * | 2010-03-18 | 2013-11-21 | ブラックライト パワー インコーポレーティド | 電気化学的水素−触媒パワ−・システム |
| JP2016035924A (ja) * | 2011-04-05 | 2016-03-17 | ブラックライト パワー インコーポレーティド | H2oベース電気化学的水素−触媒パワーシステム |
| CN109958479A (zh) * | 2017-12-22 | 2019-07-02 | 浙江大学 | 热化学储热热电子发电装置 |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP638A patent/JPH06215791A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013542547A (ja) * | 2010-03-18 | 2013-11-21 | ブラックライト パワー インコーポレーティド | 電気化学的水素−触媒パワ−・システム |
| JP2015149284A (ja) * | 2010-03-18 | 2015-08-20 | ブラックライト パワー インコーポレーティド | 電気化学的水素−触媒パワー・システム |
| JP2016035924A (ja) * | 2011-04-05 | 2016-03-17 | ブラックライト パワー インコーポレーティド | H2oベース電気化学的水素−触媒パワーシステム |
| CN109958479A (zh) * | 2017-12-22 | 2019-07-02 | 浙江大学 | 热化学储热热电子发电装置 |
| CN109958479B (zh) * | 2017-12-22 | 2024-01-09 | 浙江大学 | 热化学储热热电子发电装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| AU582703B2 (en) | Low temperature thermoelectrochemical system and method | |
| US5470669A (en) | Thermoelectrochemical system and method | |
| US4818638A (en) | System for hydrogen thermal-electrochemical conversion | |
| US5264298A (en) | Lewis acid thermoelectrochemical converter | |
| CN113518837A (zh) | 氨制造装置和氨制造方法 | |
| US4810596A (en) | Sulfuric acid thermoelectrochemical system and method | |
| US20140050999A1 (en) | Flow Battery And Regeneration System | |
| EP3033790A1 (en) | Flow battery and regeneration system with improved safety | |
| EP3084872B1 (en) | Hydrogen/bromine flow battery in which hydrogen is freely exchanged between two cell compartments | |
| EP0540913B1 (en) | Thermally regenerated fuel cell | |
| JP2004337843A (ja) | 水素同位体水の濃縮方法及び装置 | |
| US4292378A (en) | Thermal regeneration of an electrochemical concentration cell | |
| JPH06215791A (ja) | 熱電気化学装置及び方法 | |
| JP5786666B2 (ja) | 電源システム | |
| JP4264993B2 (ja) | 再生型燃料電池設備 | |
| CA3250480A1 (en) | METHOD FOR OPERATION OF AN ELECTROLYSIS PLANT AND ELECTROLYSIS PLANT | |
| US20150318568A1 (en) | High Specific Energy Aqueous Flow Battery | |
| Scialdone | Thermally regenerative ammonia battery (TRAB): Fundamentals and perspectives | |
| WO2021234725A1 (en) | Electrochemical preparation method for vanadium electrolyte and its application thereof | |
| JPH0125192B2 (ja) | ||
| AU2024360081A1 (en) | Electricity production facility comprising a fuel cell and a chemical reactor and associated process | |
| WO2024232396A1 (ja) | アンモニア系化合物の製造方法およびアンモニア系化合物の製造装置 | |
| JPS5853074B2 (ja) | 電解水素の製造法 | |
| WO2023066911A1 (en) | Device for converting thermal energy of an external heat source into electrical energy including a thermolabile compound | |
| PL183934B1 (pl) | Sposób wytwarzania energii elektrycznej i ogniwo termoregeneracyjne |