JPH06215967A - 移送一体成形磁気回路の製造方法 - Google Patents
移送一体成形磁気回路の製造方法Info
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- JPH06215967A JPH06215967A JP5007300A JP730093A JPH06215967A JP H06215967 A JPH06215967 A JP H06215967A JP 5007300 A JP5007300 A JP 5007300A JP 730093 A JP730093 A JP 730093A JP H06215967 A JPH06215967 A JP H06215967A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来技術のように、例えば結合剤を含む磁性
粉体をバルク状部材と一体化する部位に供給し、バルク
状部材と一体化する部位で直接磁性粉体を圧縮すると、
バルク状部材の変形による圧力損失、磁性粉体とバルク
状部材との摩擦抵抗による圧力損失などが原因となって
磁性粉体の高密度化が困難となり高磁気特性の一体成形
磁気回路が得られない。本発明は、結合剤を含む磁性粉
体を圧縮してバルク状部材と一体的に固めた一体成形磁
気回路において、磁性粉体の高密度化により高磁気特性
化を図ることを目的とする。 【構成】 結合剤を含む磁性粉体を圧縮した仮成形部材
の移送と再圧縮とにより磁性粉体の高密度仮成形部材と
バルク状磁性部材とで一体的磁気回路を形成し、然るの
ち結合剤成分を重合硬化することにより高密度成形体と
バルク状磁性部材との磁気回路を製造するものである。
粉体をバルク状部材と一体化する部位に供給し、バルク
状部材と一体化する部位で直接磁性粉体を圧縮すると、
バルク状部材の変形による圧力損失、磁性粉体とバルク
状部材との摩擦抵抗による圧力損失などが原因となって
磁性粉体の高密度化が困難となり高磁気特性の一体成形
磁気回路が得られない。本発明は、結合剤を含む磁性粉
体を圧縮してバルク状部材と一体的に固めた一体成形磁
気回路において、磁性粉体の高密度化により高磁気特性
化を図ることを目的とする。 【構成】 結合剤を含む磁性粉体を圧縮した仮成形部材
の移送と再圧縮とにより磁性粉体の高密度仮成形部材と
バルク状磁性部材とで一体的磁気回路を形成し、然るの
ち結合剤成分を重合硬化することにより高密度成形体と
バルク状磁性部材との磁気回路を製造するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性粉体の成形部材と
バルク状磁性部材で構成される磁気回路において、磁性
粉体を圧縮した仮成形部材の移送と再圧縮により磁性粉
体の高密度成形体とバルク状磁性部材とで一体的な磁気
回路を形成する製造方法に関する。
バルク状磁性部材で構成される磁気回路において、磁性
粉体を圧縮した仮成形部材の移送と再圧縮により磁性粉
体の高密度成形体とバルク状磁性部材とで一体的な磁気
回路を形成する製造方法に関する。
【0002】上記磁気回路の具体的構成部材とその利用
分野として、例えば磁性粉体の成形体として樹脂磁石、
バルク状磁性部材として積層電磁鋼板を用いた磁石回転
子を挙げることができる。この磁石回転子は、例えば交
流サーボモータなどに搭載され利用される。
分野として、例えば磁性粉体の成形体として樹脂磁石、
バルク状磁性部材として積層電磁鋼板を用いた磁石回転
子を挙げることができる。この磁石回転子は、例えば交
流サーボモータなどに搭載され利用される。
【0003】
【従来の技術】ところで交流サーボモータの出力、効率
などの性能は磁石特性と磁石回転子を構成する軟磁性部
材の磁気回路に負うところが大きい。
などの性能は磁石特性と磁石回転子を構成する軟磁性部
材の磁気回路に負うところが大きい。
【0004】例えば、磁石回転子の磁気回路構成部材の
一例として磁性粉体を何らかの方法で特定形状の成形体
とした磁石と、軟磁性部材としての積層電磁鋼板との組
合せで成るものがある。
一例として磁性粉体を何らかの方法で特定形状の成形体
とした磁石と、軟磁性部材としての積層電磁鋼板との組
合せで成るものがある。
【0005】上記の磁石回転子に拘らず、磁石回転子の
磁石として求められる共通の性質は(1)始動電流に起
因した減磁界に対する減磁耐力に優れた高保磁力特性、
(2)出力向上や小型化に効果的な高残留磁化特性、
(3)固定子側からの高周波磁界に起因した渦電流に抗
する高電気抵抗特性、(4)積層電磁鋼板への組み込み
作業性や磁気回路の空隙減少のため高機械的特性と高寸
法精度特性などが高水準で整合していることである。
磁石として求められる共通の性質は(1)始動電流に起
因した減磁界に対する減磁耐力に優れた高保磁力特性、
(2)出力向上や小型化に効果的な高残留磁化特性、
(3)固定子側からの高周波磁界に起因した渦電流に抗
する高電気抵抗特性、(4)積層電磁鋼板への組み込み
作業性や磁気回路の空隙減少のため高機械的特性と高寸
法精度特性などが高水準で整合していることである。
【0006】磁石回転子の磁石材質は、一般にアルニコ
系鋳造磁石やフェライト系焼結磁石、希土類系焼結磁石
が知られているが、これらの磁石は磁石の求められる共
通の性質から見ると減磁耐力、出力向上、或いは渦電流
損、機械的強度、寸法精度の何れかに欠点がある。
系鋳造磁石やフェライト系焼結磁石、希土類系焼結磁石
が知られているが、これらの磁石は磁石の求められる共
通の性質から見ると減磁耐力、出力向上、或いは渦電流
損、機械的強度、寸法精度の何れかに欠点がある。
【0007】一方、保磁力、残留磁化、電気抵抗、機械
的強度、寸法精度の何れもが比較的高水準で整合した磁
石材質として米国特許第4,496,395号明細書に
開示されている急冷磁石粉末を結合剤で固めた樹脂磁石
が知られている。
的強度、寸法精度の何れもが比較的高水準で整合した磁
石材質として米国特許第4,496,395号明細書に
開示されている急冷磁石粉末を結合剤で固めた樹脂磁石
が知られている。
【0008】上記急冷磁石粉末は、J.F.Herbestらの"Ra
re earth-Iron-Boron Materials;ANew Era in Permanen
t Magnets" Ann.Rev.Sci. Vol.16,pp467〜485(1986)な
どによれば希土類元素Rと代表的遷移金属元素Fe/C
oとBとを2:14:1に近い割合で含む合金溶湯をメ
ルトスピニングすることで得られる。この急冷磁石粉末
は結晶化温度約580℃で、20〜400nmのR2TM
14B相(但しRはNd/Pr,TMはFe/Co)が非
晶質Fe相に分散した微細構造を呈し、磁気的に等方性
である。そして8kOeを超える高保磁力と約8kGの
高残留磁化を有する。また、急冷磁石粉末を樹脂で固め
た樹脂磁石は10-2Ωcm以上の高電気抵抗で、且つ機
械的強度や寸法精度も優れている。このため、例えば米
国特許第4,689,163号明細書に開示されている
ようにステップモータの磁石回転子などへ応用される。
re earth-Iron-Boron Materials;ANew Era in Permanen
t Magnets" Ann.Rev.Sci. Vol.16,pp467〜485(1986)な
どによれば希土類元素Rと代表的遷移金属元素Fe/C
oとBとを2:14:1に近い割合で含む合金溶湯をメ
ルトスピニングすることで得られる。この急冷磁石粉末
は結晶化温度約580℃で、20〜400nmのR2TM
14B相(但しRはNd/Pr,TMはFe/Co)が非
晶質Fe相に分散した微細構造を呈し、磁気的に等方性
である。そして8kOeを超える高保磁力と約8kGの
高残留磁化を有する。また、急冷磁石粉末を樹脂で固め
た樹脂磁石は10-2Ωcm以上の高電気抵抗で、且つ機
械的強度や寸法精度も優れている。このため、例えば米
国特許第4,689,163号明細書に開示されている
ようにステップモータの磁石回転子などへ応用される。
【0009】一方、磁石回転子の磁石と積層電磁鋼板と
の磁気回路の工夫例としては、磁石を積層電磁鋼板に空
隙なく配置する磁気回路が開示されている。例えば、特
開昭63−98108号公報は積層電磁鋼板の磁石スロ
ット内面で結合剤を含む急冷磁石粉体を圧縮し、この樹
脂磁石を積層電磁鋼板と一体的に成形するものである。
また、米国特許第4,981,635号明細書は積層電
磁鋼板の外周面で結合剤を含む急冷磁石粉体を圧縮し、
この樹脂磁石を積層電磁鋼板と一体的に成形するもので
ある。
の磁気回路の工夫例としては、磁石を積層電磁鋼板に空
隙なく配置する磁気回路が開示されている。例えば、特
開昭63−98108号公報は積層電磁鋼板の磁石スロ
ット内面で結合剤を含む急冷磁石粉体を圧縮し、この樹
脂磁石を積層電磁鋼板と一体的に成形するものである。
また、米国特許第4,981,635号明細書は積層電
磁鋼板の外周面で結合剤を含む急冷磁石粉体を圧縮し、
この樹脂磁石を積層電磁鋼板と一体的に成形するもので
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結合剤
を含む急冷磁石粉体を圧縮成形した樹脂磁石の保磁力
は、もとの急冷磁石粉末の水準と基本的には変わりない
が、残留磁化は樹脂磁石の密度に依存する。
を含む急冷磁石粉体を圧縮成形した樹脂磁石の保磁力
は、もとの急冷磁石粉末の水準と基本的には変わりない
が、残留磁化は樹脂磁石の密度に依存する。
【0011】従来技術では結合剤を含む急冷磁石粉体を
積層電磁鋼板と一体化する部位に供給し、この積層電磁
鋼板の一体化する部位にて急冷磁石粉体を圧縮成形す
る。これにより樹脂磁石は積層電磁鋼板の一体化する部
位にて空隙なく配置された磁気回路とすることができ
る。すなわち、従来技術では積層電磁鋼板を金型キャビ
ティの一部として配置し、そこで結合剤を含む急冷磁石
粉体を圧縮し、この樹脂磁石が積層電磁鋼板と一体的に
なるよう成形する。
積層電磁鋼板と一体化する部位に供給し、この積層電磁
鋼板の一体化する部位にて急冷磁石粉体を圧縮成形す
る。これにより樹脂磁石は積層電磁鋼板の一体化する部
位にて空隙なく配置された磁気回路とすることができ
る。すなわち、従来技術では積層電磁鋼板を金型キャビ
ティの一部として配置し、そこで結合剤を含む急冷磁石
粉体を圧縮し、この樹脂磁石が積層電磁鋼板と一体的に
なるよう成形する。
【0012】ところで、高残留磁化の樹脂磁石を得るに
は、この樹脂磁石を高密度に圧縮する必要があるが、そ
のためには一般に6〜8ton/cm2程度の圧縮圧力が必要
である。しかし、従来技術のように結合剤を含む急冷磁
石粉体を積層電磁鋼板と一体化する部位に供給し積層電
磁鋼板と一体化する部位にて直接、急冷磁石粉体を圧縮
すると積層電磁鋼板の変形による圧力損失、希土類磁石
粉体と積層電磁鋼板の積層面との摩擦抵抗による圧力損
失などが原因となって樹脂磁石の高密度化が困難とな
り、高残留磁化の樹脂磁石が得られない。
は、この樹脂磁石を高密度に圧縮する必要があるが、そ
のためには一般に6〜8ton/cm2程度の圧縮圧力が必要
である。しかし、従来技術のように結合剤を含む急冷磁
石粉体を積層電磁鋼板と一体化する部位に供給し積層電
磁鋼板と一体化する部位にて直接、急冷磁石粉体を圧縮
すると積層電磁鋼板の変形による圧力損失、希土類磁石
粉体と積層電磁鋼板の積層面との摩擦抵抗による圧力損
失などが原因となって樹脂磁石の高密度化が困難とな
り、高残留磁化の樹脂磁石が得られない。
【0013】本発明は上記欠点、すなわち結合剤を含む
急冷磁石粉体を圧縮して固めた樹脂磁石を積層電磁鋼板
に空隙なく配置する磁気回路において、樹脂磁石を高密
度化し、高残留磁化にすることを目的とする。
急冷磁石粉体を圧縮して固めた樹脂磁石を積層電磁鋼板
に空隙なく配置する磁気回路において、樹脂磁石を高密
度化し、高残留磁化にすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の移送一体成形磁気回路の製造方法は、結合剤
を含む磁性粉体を圧縮した仮成形部材の移送と再圧縮と
により磁性粉体の高密度仮成形部材とバルク状磁性部材
とで一体的磁気回路を形成し、然るのち結合剤成分を重
合硬化することにより高密度成形体とバルク状磁性部材
との磁気回路を製造するものである。
に本発明の移送一体成形磁気回路の製造方法は、結合剤
を含む磁性粉体を圧縮した仮成形部材の移送と再圧縮と
により磁性粉体の高密度仮成形部材とバルク状磁性部材
とで一体的磁気回路を形成し、然るのち結合剤成分を重
合硬化することにより高密度成形体とバルク状磁性部材
との磁気回路を製造するものである。
【0015】本発明の対象となる好ましい磁気回路を例
示すれば、先ず結合剤を含む磁性粉体がエポキシ樹脂組
成物とR−Fe−B系急冷磁石粉末および必要に応じて
適宜加える添加物からなり、バルク状磁性部材が積層電
磁鋼板である磁石回転子に使用されるような磁気回路を
挙げることができる。
示すれば、先ず結合剤を含む磁性粉体がエポキシ樹脂組
成物とR−Fe−B系急冷磁石粉末および必要に応じて
適宜加える添加物からなり、バルク状磁性部材が積層電
磁鋼板である磁石回転子に使用されるような磁気回路を
挙げることができる。
【0016】
【作用】以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0017】本発明で対象となる磁気回路とは、その用
途によって適宜材質選択される磁性粉体の成形体とバル
ク状磁性部材、および必要に応じて適宜使用される補助
部材から構成される。なお、本発明で対象となる磁気回
路において磁性粉体の成形体とバルク状磁性部材の磁気
的性質は硬軟何れであっても差し支えない。
途によって適宜材質選択される磁性粉体の成形体とバル
ク状磁性部材、および必要に応じて適宜使用される補助
部材から構成される。なお、本発明で対象となる磁気回
路において磁性粉体の成形体とバルク状磁性部材の磁気
的性質は硬軟何れであっても差し支えない。
【0018】先ず、本発明で対象となる磁気回路構成部
材について説明する。磁性粉体は米国特許第4,49
6,395号明細書に開示されているR−Fe−B系急
冷磁石粉末が好ましい。しかしながらNd−Fe系、S
m−Fe系、Sm−Co系異方性希土類磁石粉末、Sr
−,Ba系マグネトプランバイト構造フェライト磁石粉
末、或いはMn−Zn,Ni−Zn系スピネル構造フェ
ライト粉末、更にはFe系、Fe−Si−Al系、Mo
−Fe−Ni系など種々の軟磁性粉末を対象とすること
もできる。
材について説明する。磁性粉体は米国特許第4,49
6,395号明細書に開示されているR−Fe−B系急
冷磁石粉末が好ましい。しかしながらNd−Fe系、S
m−Fe系、Sm−Co系異方性希土類磁石粉末、Sr
−,Ba系マグネトプランバイト構造フェライト磁石粉
末、或いはMn−Zn,Ni−Zn系スピネル構造フェ
ライト粉末、更にはFe系、Fe−Si−Al系、Mo
−Fe−Ni系など種々の軟磁性粉末を対象とすること
もできる。
【0019】磁性粉体を固める樹脂は熱重合性樹脂組成
物、中でも磁性粉体やバルク状磁性部材などへの接着性
が良く、成形性(圧縮性)の経時変化が少ない潜在硬化
性のエポキシ樹脂組成物が好ましい。
物、中でも磁性粉体やバルク状磁性部材などへの接着性
が良く、成形性(圧縮性)の経時変化が少ない潜在硬化
性のエポキシ樹脂組成物が好ましい。
【0020】また、上記結合剤を含む磁性粉体に必要に
応じて適宜加える添加物とは、結合剤と磁性粉体の密着
性を高めるための各種カーボンファンクショナルシラン
化合物などのカップリング剤、圧縮時の圧力伝達を高め
るための各種高級脂肪酸およびその金属石鹸などの潤滑
剤を挙げることができる。
応じて適宜加える添加物とは、結合剤と磁性粉体の密着
性を高めるための各種カーボンファンクショナルシラン
化合物などのカップリング剤、圧縮時の圧力伝達を高め
るための各種高級脂肪酸およびその金属石鹸などの潤滑
剤を挙げることができる。
【0021】上記、結合剤を含む磁性粉体の材料形態と
しては本発明の生産性を高めるために粉末成形性の高い
材料形態に調整することが望ましい。例えば、結合剤を
含む磁性粉体を粉末成形性の高い材料形態に調整する具
体的手段としては、室温で液体のエポキシ樹脂を内包し
た高分子マイクロカプセルと潜在硬化性を有するアミン
化合物の微粒子を乾式混合したものを例示することがで
きる。
しては本発明の生産性を高めるために粉末成形性の高い
材料形態に調整することが望ましい。例えば、結合剤を
含む磁性粉体を粉末成形性の高い材料形態に調整する具
体的手段としては、室温で液体のエポキシ樹脂を内包し
た高分子マイクロカプセルと潜在硬化性を有するアミン
化合物の微粒子を乾式混合したものを例示することがで
きる。
【0022】一方、バルク状磁性部材としては積層電磁
鋼板のような軟質磁性材料の他にも特定のバルク形状に
加工した各種硬軟磁性材料を対象とすることができる。
鋼板のような軟質磁性材料の他にも特定のバルク形状に
加工した各種硬軟磁性材料を対象とすることができる。
【0023】次に、本発明の製造方法の核心となる移送
一体成形の製造プロセスを説明する。
一体成形の製造プロセスを説明する。
【0024】図1(a)〜(e)は本発明の移送一体成
形磁気回路の要部プロセスを示す。ただし図中1aは結
合剤を含む磁性粉体、1bは磁性粉体1aの仮成形部
材、1cは仮成形部材1bの再圧縮仮成形部材、2は仮
成形部材1bとともに磁気回路を構成するバルク状磁性
部材、3は磁性粉体1aの充填フィーダ、4はモールド
ダイ、5は磁性粉体1aの圧縮/移送/再圧縮に使用す
るパンチ、6はモールドストッパである。
形磁気回路の要部プロセスを示す。ただし図中1aは結
合剤を含む磁性粉体、1bは磁性粉体1aの仮成形部
材、1cは仮成形部材1bの再圧縮仮成形部材、2は仮
成形部材1bとともに磁気回路を構成するバルク状磁性
部材、3は磁性粉体1aの充填フィーダ、4はモールド
ダイ、5は磁性粉体1aの圧縮/移送/再圧縮に使用す
るパンチ、6はモールドストッパである。
【0025】以下、図1(a)〜(e)に従って要部プ
ロセスの動作について説明する。 (a)充填 充填フィーダ3の移動により結合剤を含む磁性粉体1a
をモールドダイ4とパンチ5で形成したキャビティに充
填する。
ロセスの動作について説明する。 (a)充填 充填フィーダ3の移動により結合剤を含む磁性粉体1a
をモールドダイ4とパンチ5で形成したキャビティに充
填する。
【0026】(b)圧縮 モールドストッパ6によりキャビティに充填した結合剤
を含む磁性粉体1aを封じ込め、パンチ5で圧縮する。
これにより結合剤を含む磁性粉体1aは仮成形部材1b
となる。
を含む磁性粉体1aを封じ込め、パンチ5で圧縮する。
これにより結合剤を含む磁性粉体1aは仮成形部材1b
となる。
【0027】ところで、高残留磁化の樹脂磁石を得るに
は、この樹脂磁石を高密度に圧縮する必要があるが、そ
のためには一般に6〜8ton/cm2程度の圧縮圧力が必要
である。本発明では仮成形部材1bを圧縮する際、従来
技術のように結合剤を含む磁性粉体1aをバルク状磁性
部材2と一体化する部位に供給し、その部位にて磁性粉
体1aを圧縮するものではないから圧力損失が少なく6
〜8ton/cm2程度の圧縮圧力で高密度の仮成形部材1b
が容易に得られる。
は、この樹脂磁石を高密度に圧縮する必要があるが、そ
のためには一般に6〜8ton/cm2程度の圧縮圧力が必要
である。本発明では仮成形部材1bを圧縮する際、従来
技術のように結合剤を含む磁性粉体1aをバルク状磁性
部材2と一体化する部位に供給し、その部位にて磁性粉
体1aを圧縮するものではないから圧力損失が少なく6
〜8ton/cm2程度の圧縮圧力で高密度の仮成形部材1b
が容易に得られる。
【0028】なお、結合剤を含む磁性粉体に異方性磁石
粉末が含まれている際には磁性粉体1aを磁界中で圧縮
することが好ましい。
粉末が含まれている際には磁性粉体1aを磁界中で圧縮
することが好ましい。
【0029】(c)バルク状磁性部材の供給 磁気回路を構成するバルク状磁性部材2をモールドダイ
5の所定位置に載置しモールドストッパ6にて所定位置
に支持する。
5の所定位置に載置しモールドストッパ6にて所定位置
に支持する。
【0030】(d)移送/再圧縮 仮成形部材1bの移送方向に垂直な面積Saはバルク状
磁性部材2に設けた仮成形部材1bの導入方向に垂直な
面積Sbよりも小さい。
磁性部材2に設けた仮成形部材1bの導入方向に垂直な
面積Sbよりも小さい。
【0031】バルク状磁性部材2に設けた仮成形部材1
bの導入部位へ仮成形部材1bをパンチ5で移送し、更
に再圧縮することにより再圧縮仮成形部材1cをバルク
状磁性部材2に空隙なく配置させる。なお、仮成形部材
1bの移送は一般にその圧縮圧力よりも遥かに小さい圧
力でよい。また再圧縮は一般に1ton/cm2以下の圧力で
仮成形部材1bを圧縮破壊させ再圧縮仮成形部材1cと
することでバルク状磁性部材2との空隙を埋める。
bの導入部位へ仮成形部材1bをパンチ5で移送し、更
に再圧縮することにより再圧縮仮成形部材1cをバルク
状磁性部材2に空隙なく配置させる。なお、仮成形部材
1bの移送は一般にその圧縮圧力よりも遥かに小さい圧
力でよい。また再圧縮は一般に1ton/cm2以下の圧力で
仮成形部材1bを圧縮破壊させ再圧縮仮成形部材1cと
することでバルク状磁性部材2との空隙を埋める。
【0032】(e)離型 モールドストッパ6を解除し、充填フィーダ3の移動に
よりバルク状磁性部材2と一体化した再圧縮仮成形部材
1cを離型する。
よりバルク状磁性部材2と一体化した再圧縮仮成形部材
1cを離型する。
【0033】以上、明らかなように図1(a)〜(e)
のプロセスは連続動作も可能である。最終的には再圧縮
仮成形部材1cの結合剤成分を硬化して本発明で言う移
送一体成形磁気回路が形成される。
のプロセスは連続動作も可能である。最終的には再圧縮
仮成形部材1cの結合剤成分を硬化して本発明で言う移
送一体成形磁気回路が形成される。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1に準じて説明す
る。
る。
【0035】[実施例1] (1)結合剤を含む磁性粉体の作成 合金組成Nd12Fe78Co4B6、保磁力10kOeのR
−Fe−B系急冷磁石粉末97重量%にエポキシ価0.
006eqiv.ratioのビスフェノール型エポキシ樹脂オリ
ゴマー70重量%を内包した平均粒子径15μmの尿素
樹脂単核球状カプセル2.55重量%、平均粒子径5μ
mの潜在硬化性アミン化合物:1,3−ビス(ヒドラジ
ドカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン0.
45重量%を加えてVブレンダにて混合した。
−Fe−B系急冷磁石粉末97重量%にエポキシ価0.
006eqiv.ratioのビスフェノール型エポキシ樹脂オリ
ゴマー70重量%を内包した平均粒子径15μmの尿素
樹脂単核球状カプセル2.55重量%、平均粒子径5μ
mの潜在硬化性アミン化合物:1,3−ビス(ヒドラジ
ドカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン0.
45重量%を加えてVブレンダにて混合した。
【0036】(2)バルク状磁性部材の作成 図2(a)は本実施例で使用するバルク状磁性部材2を
示す。
示す。
【0037】図のようにバルク状磁性部材2は板厚0.
35mmの電磁鋼板を10mm厚、8分割積層した積層電磁
鋼板21と、それらを連結する非磁性補助部材22によ
り構成され、これにより磁石導入部位23が設けられて
いる。
35mmの電磁鋼板を10mm厚、8分割積層した積層電磁
鋼板21と、それらを連結する非磁性補助部材22によ
り構成され、これにより磁石導入部位23が設けられて
いる。
【0038】(3)移送一体成形 図1(a)のように結合剤を含む急冷磁石粉体を超硬合
金製のダイ/パンチからなるキャビティに充填し、図1
(b)のように8ton/cm2で圧縮して仮成形部材とし
た。次に図1(c)のように積層電磁鋼板を所定位置に
載置・固定し、図1(d)のように仮成形部材を積層電
磁鋼板の磁石導入部位に移送し再圧縮した。移送の際の
圧力は仮成形部材の移送開始時が最大でほぼ0.6ton
/cm2程度、その後はほとんど圧力を要しない。そして
積層電磁鋼板の磁石導入部位の所定位置に移送が完了す
ると同時に仮成形部材の再圧縮が始まる。仮成形部材の
再圧縮で圧縮圧力は再び上昇に転じるが積層電磁鋼板の
磁石導入部位の空隙を埋めるために必要な圧縮圧力は2
ton/cm2程度で十分であった。
金製のダイ/パンチからなるキャビティに充填し、図1
(b)のように8ton/cm2で圧縮して仮成形部材とし
た。次に図1(c)のように積層電磁鋼板を所定位置に
載置・固定し、図1(d)のように仮成形部材を積層電
磁鋼板の磁石導入部位に移送し再圧縮した。移送の際の
圧力は仮成形部材の移送開始時が最大でほぼ0.6ton
/cm2程度、その後はほとんど圧力を要しない。そして
積層電磁鋼板の磁石導入部位の所定位置に移送が完了す
ると同時に仮成形部材の再圧縮が始まる。仮成形部材の
再圧縮で圧縮圧力は再び上昇に転じるが積層電磁鋼板の
磁石導入部位の空隙を埋めるために必要な圧縮圧力は2
ton/cm2程度で十分であった。
【0039】次に図1(e)のように一体化した再圧縮
仮成形部材と積層電磁鋼板を離型し、140℃で10分
加熱することにより結合剤成分を硬化し、図2(b)に
示す本発明移送一体成形磁気回路を得た。ただし、1d
は再圧縮仮成形部材1cの結合剤成分を硬化した樹脂磁
石である。この磁石部分の密度は6.2g/cm3であり
積層電磁鋼板と空隙なしに磁気回路を形成していた。
仮成形部材と積層電磁鋼板を離型し、140℃で10分
加熱することにより結合剤成分を硬化し、図2(b)に
示す本発明移送一体成形磁気回路を得た。ただし、1d
は再圧縮仮成形部材1cの結合剤成分を硬化した樹脂磁
石である。この磁石部分の密度は6.2g/cm3であり
積層電磁鋼板と空隙なしに磁気回路を形成していた。
【0040】図3(1)は、本実施例で得た密度6.2
g/cm3磁石の4πI−H曲線を示す。この磁石の残留
磁化は6.90kG、最大エネルギー積は10.0MG
Oeであった。
g/cm3磁石の4πI−H曲線を示す。この磁石の残留
磁化は6.90kG、最大エネルギー積は10.0MG
Oeであった。
【0041】[比較例1]実施例1と同じ結合剤を含む
磁性粉体を図1(a)のように充填し、図1(c)のよ
うに積層電磁鋼板を載置し、図1(d)のように結合剤
を含む磁性粉体を積層電磁鋼板の磁石導入部位に移送
し、積層電磁鋼板の磁石導入部位にて結合剤を含む磁性
粉体を直接圧縮した。ただし圧縮圧力は積層電磁鋼板に
大きな歪みが生じない2ton/cm2程度とした。次に図1
(e)のように離型し、140℃で10分加熱すること
により結合剤成分を硬化し、図2(b)と同様の外観の
一体成形磁気回路を得た。この磁石部分の密度は5.4
g/cm3であり積層電磁鋼板と空隙なしに磁気回路を形
成していた。
磁性粉体を図1(a)のように充填し、図1(c)のよ
うに積層電磁鋼板を載置し、図1(d)のように結合剤
を含む磁性粉体を積層電磁鋼板の磁石導入部位に移送
し、積層電磁鋼板の磁石導入部位にて結合剤を含む磁性
粉体を直接圧縮した。ただし圧縮圧力は積層電磁鋼板に
大きな歪みが生じない2ton/cm2程度とした。次に図1
(e)のように離型し、140℃で10分加熱すること
により結合剤成分を硬化し、図2(b)と同様の外観の
一体成形磁気回路を得た。この磁石部分の密度は5.4
g/cm3であり積層電磁鋼板と空隙なしに磁気回路を形
成していた。
【0042】図3(2)は、比較例1で得た密度5.4
g/cm3磁石の4πI−H曲線を示す。この磁石の残留
磁化は5.40kG、最大エネルギー積は6.40MG
Oeであった。実施例1の(1)と比較すれば保持力水
準は同じである。しかし残留磁化は実施例1の方が
(2)の比較例1よりも1.27倍も勝っていた。
g/cm3磁石の4πI−H曲線を示す。この磁石の残留
磁化は5.40kG、最大エネルギー積は6.40MG
Oeであった。実施例1の(1)と比較すれば保持力水
準は同じである。しかし残留磁化は実施例1の方が
(2)の比較例1よりも1.27倍も勝っていた。
【0043】[実施例2]合金組成Nd14Fe80B6の
異方性を有するリング焼結磁石(外径32mm、内径28
mm、高さ20mm)の内部に、予め8ton/cm2で圧縮した
実施例1と同じ結合剤3重量%を含むFe粉体の中空仮
成形部材を移送し2ton/cm2で再圧縮したのち離型し
た。続いて、140℃で10分加熱することにより結合
剤成分を硬化し本発明移送一体成形磁気回路を得た。ダ
ストコアの密度は6.5g/cm3であり焼結磁石と空隙
なしに磁気回路を形成していた。
異方性を有するリング焼結磁石(外径32mm、内径28
mm、高さ20mm)の内部に、予め8ton/cm2で圧縮した
実施例1と同じ結合剤3重量%を含むFe粉体の中空仮
成形部材を移送し2ton/cm2で再圧縮したのち離型し
た。続いて、140℃で10分加熱することにより結合
剤成分を硬化し本発明移送一体成形磁気回路を得た。ダ
ストコアの密度は6.5g/cm3であり焼結磁石と空隙
なしに磁気回路を形成していた。
【0044】[比較例2]焼結磁石の中に実施例2と同
じ結合剤3重量%を含むFe粉体を充填し、この粉体を
直接、比較例1の様に圧縮した。ただし、圧縮圧力は焼
結磁石が破損しない1ton/cm2程度とした。続いて14
0℃で10分加熱して結合剤成分を硬化し実施例2と同
様の一体成形磁気回路を得た。この磁石部分の密度は
4.0g/cm 3であり焼結磁石と空隙なしに磁気回路を
形成していた。
じ結合剤3重量%を含むFe粉体を充填し、この粉体を
直接、比較例1の様に圧縮した。ただし、圧縮圧力は焼
結磁石が破損しない1ton/cm2程度とした。続いて14
0℃で10分加熱して結合剤成分を硬化し実施例2と同
様の一体成形磁気回路を得た。この磁石部分の密度は
4.0g/cm 3であり焼結磁石と空隙なしに磁気回路を
形成していた。
【0045】
【発明の効果】本発明で対象となる磁気回路とは、その
用途によって適宜材質選択される磁性粉体の成形体とバ
ルク状磁性部材、および必要に応じて適宜使用される補
助部材から構成される。
用途によって適宜材質選択される磁性粉体の成形体とバ
ルク状磁性部材、および必要に応じて適宜使用される補
助部材から構成される。
【0046】本発明は磁性粉体の成形部材とバルク状磁
性部材で構成される磁気回路において磁性粉体を圧縮し
た仮成形部材の移送と再圧縮により一体的な磁気回路を
形成するものであるから磁性粉体を高密度の成形部材と
することができる。
性部材で構成される磁気回路において磁性粉体を圧縮し
た仮成形部材の移送と再圧縮により一体的な磁気回路を
形成するものであるから磁性粉体を高密度の成形部材と
することができる。
【図1】移送一体成形磁気回路のプロセス動作図
【図2】(a)バルク状磁性部材の一例を示す斜視外観
図 (b)移送一体成形磁気回路の一例を示す斜視外観図
図 (b)移送一体成形磁気回路の一例を示す斜視外観図
【図3】一体成形磁気回路の磁石部分の4πI−H特性
図
図
1a 磁性粉体 1b 仮成形部材 1c 再圧縮仮成形部材 1d 樹脂磁石 2 バルク状磁性部材 3 充填フィーダ 4 モールドダイ 5 パンチ 6 モールドストッパ 21 積層電磁鋼板 22 非磁性補助部材 23 磁石導入部位
Claims (2)
- 【請求項1】結合剤を含む磁性粉体を圧縮した仮成形部
材の移送と再圧縮とにより磁性粉体の高密度成形体とバ
ルク状磁性部材とで一体的な磁気回路を形成し、然るの
ち結合剤成分を重合硬化する移送一体成形磁気回路の製
造方法。 - 【請求項2】結合剤を含む磁性粉体がエポキシ樹脂組成
物とR−Fe−B(R=Nd/Pr)系急冷磁石粉末お
よび必要に応じて適宜加える添加剤からなり、バルク状
磁性部材が積層電磁鋼板である請求項1記載の移送一体
成形磁気回路の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5007300A JPH06215967A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 移送一体成形磁気回路の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5007300A JPH06215967A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 移送一体成形磁気回路の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06215967A true JPH06215967A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11662180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5007300A Pending JPH06215967A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 移送一体成形磁気回路の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06215967A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012105226A1 (ja) * | 2011-02-03 | 2012-08-09 | パナソニック株式会社 | 異方性ボンド磁石の製造方法およびモータ |
| JP2013515455A (ja) * | 2009-12-21 | 2013-05-02 | ホガナス アクチボラグ (パブル) | 変調極機械用の回転子 |
| JP2021114861A (ja) * | 2020-01-20 | 2021-08-05 | 愛知製鋼株式会社 | 界磁子の製造方法 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP5007300A patent/JPH06215967A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013515455A (ja) * | 2009-12-21 | 2013-05-02 | ホガナス アクチボラグ (パブル) | 変調極機械用の回転子 |
| WO2012105226A1 (ja) * | 2011-02-03 | 2012-08-09 | パナソニック株式会社 | 異方性ボンド磁石の製造方法およびモータ |
| CN102859622A (zh) * | 2011-02-03 | 2013-01-02 | 松下电器产业株式会社 | 各向异性粘结磁体的制造方法和电机 |
| JP2021114861A (ja) * | 2020-01-20 | 2021-08-05 | 愛知製鋼株式会社 | 界磁子の製造方法 |
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