JPH06216033A - 半導体化学気相成長装置 - Google Patents

半導体化学気相成長装置

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Publication number
JPH06216033A
JPH06216033A JP9172293A JP9172293A JPH06216033A JP H06216033 A JPH06216033 A JP H06216033A JP 9172293 A JP9172293 A JP 9172293A JP 9172293 A JP9172293 A JP 9172293A JP H06216033 A JPH06216033 A JP H06216033A
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JP
Japan
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susceptor
reaction tube
temperature
wafer
vapor deposition
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Withdrawn
Application number
JP9172293A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Sato
満雄 佐藤
Kiyoshi Yoshikawa
清 吉川
Tomio Minohoshi
富夫 蓑星
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な多層薄膜が形成できると共に生産性が
向上した半導体化学気相成長装置を提供する。 【構成】 縦形円筒状の反応管12内を、原料ガスの供
給ノズル17,17側とGaAsウェーハ15を載置す
るサセプタ14側の上側空間21と下側空間22に二分
するように複数の貫通孔23が穿設された整流板20を
設けるようにしており、これによって装置の高さを高く
することなく一回に処理数量を多くするようサセプタ1
4を大きくしても、供給ノズル17,17から供給され
た原料ガスは整流板20の貫通孔23を通過することに
よって整流され、サセプタ14上に載置された多数のG
aAsウェーハ15の上表面に均等に流れ、また供給ノ
ズル17,17とサセプタ14間の距離が長くならない
ために原料ガスの切換えが短時間の内に行え、生産性が
向上すると共に良好な多層薄膜が形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体化学気相成長装
置に関し、特に化合物半導体基板を作成する有機金属化
学気相成長法に好適するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ひ化ガリウム(GaAs)
の半絶縁性結晶によって形成されたGaAsウェーハの
表面に、有機金属化合物を気相エピタキシャル成長させ
る有機金属化学気相成長法(MOCVD法)によってG
aAs、InGaAlPなどの薄膜を積層して化合物半
導体基板を作成する。このGaAsウェーハの表面への
薄膜の積層は、有機金属気相成長装置(MOCVD装
置)によって原料ガスを切り換えながら行われる。
【0003】以下、従来のMOCVD装置について図6
乃至図9を参照して説明する。図6は構成の概略を示す
縦断面図であり、図7はサセプタ上へのGaAsウェー
ハの載置状態を示す平面図であり、図8はGaAsウェ
ーハを加熱した状態を示す要部縦断面図であり、図9は
サセプタの温度分布図である。
【0004】図6乃至図8において、1はMOCVD装
置であって、これは下方向に向かって拡径する高さ約5
50〜600mmの略円錐状縦形の反応管2と、この下
部に気密に取り付けられる下部ケース3を設けて構成さ
れる。下部ケース3には直径2インチの3枚のGaAs
ウェーハ4を所定の位置に載置でき、回転可能に構成し
たサセプタ5が設けられ、反応管2の上部には水平方向
に原料ガスを送出する供給ノズル6が、反応管2内に開
口するように取着されている。なお原料ガスは、図示し
ない原料ガス供給源からバルブが挿入された配管等を
経、供給ノズル6を介して反応管2内に供給され、排ガ
スは下部ケース3に形成されたガス排気口7から排出さ
れる。
【0005】また、サセプタ5は図示しない駆動装置に
よって回転駆動されると共に、内部に組み込んだ加熱ヒ
ータ8によって載置したGaAsウェーハ4を加熱する
ようになっている。加熱ヒータ8には近傍に熱電対9が
併設され、この熱電対9の測定温度は制御部10に入力
されるようになっていて、測定温度が予め制御部10に
設定された制御温度となるように加熱ヒータ8への通電
が制御部10で制御される。 MOCVD装置1には、
さらに図示しないものとして反応管2の上方に設けられ
たクリーンベンチ、及び反応管2を上下させるための駆
動装置や制御装置等が設けられている。
【0006】そしてGaAsウェーハ4の表面への薄膜
の積層は、先ず反応管2を持ち上げサセプタ5上の所定
の位置にGaAsウェーハ4を載置し、再び反応管2内
を密閉状態にし、続いて反応管2内を減圧した状態でサ
セプタ5上に載置したGaAsウェーハ4を加熱ヒータ
8を制御部10で所定の温度となるように制御しながら
加熱し、供給ノズル6を介して反応管2内に原料ガスを
導入して行われる。なお積層する薄膜の種類によって原
料ガスの切り換えが、配管に挿入されたバルブを操作す
ることによって行われる。
【0007】しかし、上記の従来技術においては、生産
量の増大に対応できるようにサセプタ5の直径を大きく
して載置できるGaAsウェーハ4の数を増し、一度に
多量のGaAsウェーハ4に薄膜を積層しようとする場
合、クリーンベンチ等を含めて約2m程度の高さとなっ
ているMOCVD装置1の全体が、略円錐状の反応管2
の高さがその下部直径を大きくする必要から高くなるの
に合わせ、より高いものとなってしまい、既設の建屋等
が利用できなくなる。すなわち、例えばサセプタ5に載
置するGaAsウェーハ4を7枚に増やそうとすると、
MOCVD装置1の全体の高さが約3〜4m程度のもの
となってしまう。
【0008】さらに、略円錐状の反応管2の高さが高く
なると、供給ノズル6とサセプタ5の間の距離が大きく
なり、複数の薄膜を順次積層していく際に原料ガスの切
り換えを行っても、サセプタ5の近傍での原料ガスの切
換え速度が緩慢なものとなり、形成された所定の薄膜の
界面に不純な薄膜ができてしまう。このため、これによ
って形成された化合物半導体基板によって半導体素子を
作成した場合、半導体素子の特性は良好ではなく、製造
歩留も低いものとなったしまう。またGaAsウェーハ
4に所定の薄膜を積層するに要する原料ガスの1枚当た
りのガス量も多くなってしまう。
【0009】一方、加熱してGaAsウェーハ4に複数
層の薄膜を連続的に積層して行く過程で、図8に示すよ
うにGaAsウェーハ4に反りが発生する。これにより
サセプタ5との間でGaAsウェーハ4には、接触して
いる部分の中央部と接触していない部分の外周縁部とで
温度分布が生じる。そして反りがさらに大きくなると共
に薄膜の成長にばらつきが多くなる。このため、このよ
うなGaAsウェーハ4によって形成された素子等の特
性も良好なものとはいえず、歩留も低いものとなってい
た。
【0010】また、GaAsウェーハ4が反ることによ
ってサセプタ5上での座りが悪くなり、サセプタ5が回
転することで、例えばサセプタ5上面に刻設された載置
凹部等の所定位置に嵌め込まれていたGaAsウェーハ
4が離脱し、反応管2や下部ケース3内に飛散する虞が
あり、Siウェーハに比較して高価なGaAsウェーハ
4を不良にし、損失を大きなものにしてしまうことにな
る。
【0011】さらに、サセプタ5は制御部10で制御さ
れながら加熱ヒータ8によって加熱されるものの周囲に
は原料ガスが通流することになるため、図9に示すよう
にサセプタ5は中心部よりも周辺部のほうが熱を奪われ
て温度が低く、均一な温度分布となっていない。このた
めサセプタ5上に載置されるGaAsウェーハ4の温度
分布の均一性が悪く、歩留も上がらず、GaAsウェー
ハ4から採れるチップ数も増やせなかった。
【0012】またさらにサセプタ5の温度は、加熱ヒー
タ8の近傍の温度を埋め込まれた熱電対9で測定し制御
部10で制御しているので、GaAsウェーハ4の温度
が成膜に最適な温度となっているか否かは数枚のGaA
sウェーハ4について成膜を行い、それらの評価を行っ
てからとなるため、成膜のプロセス条件を設定するため
の加熱温度設定に時間を要するものとなっていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように生産量の
増大に対応すべくサセプタを大きくし載置できるウェー
ハの枚数を増そうとすると、装置全体の高さが高くなり
既設の建屋等では納まらず、また供給ノズルとサセプタ
の間の距離が大きいために原料ガスの切換え速度が緩慢
なものとなり、形成された所定薄膜の界面に不純な薄膜
ができてしまったりし、さらにサセプタ上のウェーハは
反りが生じたり、通流する原料ガスの影響等によって温
度分布がついたりし、これによって作成された半導体素
子の特性は良好でなく、製造歩留も低い。このような状
況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とすると
ころは生産性を向上させながらも装置全体の高さが高く
ならず、既設の建屋等にも納めることができ、また急俊
な原料ガスの切換えが行えウェーハでの不純な薄膜の形
成が抑制でき、均一な温度分布が得られ良好な所定薄膜
が形成できる半導体化学気相成長装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体化学気相
成長装置は、上端部が閉塞された縦形円筒状の反応管
と、この反応管の側壁上部に取着され該反応管の内部に
原料ガスを送出する供給ノズルと、この供給ノズルの取
着部位より下方に位置して反応管内を上下に二分するよ
うに設けられた複数の貫通孔が穿設された整流板と、こ
の整流板の下方側に配置されたサセプタと、このサセプ
タ上に載置されたウェーハを加熱する加熱部とを備えた
ことを特徴とするものであり、さらに、供給ノズルは少
なくとも2つ設けられ、且つ該供給ノズルからは原料ガ
スが反応管の側壁内周面に沿った同一方向に送出される
ものであることを特徴とし、さらに、貫通孔が穿設され
た整流板の開口率が5乃至15%であることを特徴と
し、さらに、加熱部が複数のヒータ部分からなる加熱ヒ
ータを備えてなり、且つ各ヒータ部分は発熱量がそれぞ
れ調節可能に設けられているものであることを特徴とす
るものであり、また、反応管の下方に上面にウェーハを
載置するサセプタを設け、且つサセプタを下方側から加
熱する加熱部を設け、ウェーハの上面に所定の膜成長を
行わせるようにした半導体化学気相成長装置において、
サセプタ上面に載置されたウェーハの上方近傍の温度を
走査しながら測定する温度測定部が設けられていると共
に、加熱部が複数のヒータ部分からなる加熱ヒータを備
え、温度測定部の測定温度に基づき各ヒータ部分の発熱
量をそれぞれ調節するようにしたことを特徴とするもの
であり、さらに、サセプタが、載置されたウェーハの下
面との間に空隙を有するものであることを特徴とするも
のである。
【0015】
【作用】上記のように構成された半導体化学気相成長装
置は、縦形円筒状の反応管内を原料ガスの供給ノズル側
とウェーハを載置するサセプタ側との上下に二分するよ
うに複数の貫通孔が穿設された整流板を設けるようにし
ており、これによって装置の高さを高くすることなく一
回に処理するウェーハの数量を多くするようサセプタの
大きさを大きくしても、供給ノズルから供給された原料
ガスは整流板の貫通孔を通過することによって整流さ
れ、サセプタ上に載置された多数のウェーハの上表面に
均等に流れ、均一な薄膜の形成が行える。また供給ノズ
ルとサセプタ間の距離が長くならないために原料ガスの
切換えが短時間の内に行える。このため生産性を向上さ
せながらも装置全体の高さが高くならず、また急俊な原
料ガスの切換えが行えることによって不純な薄膜の形成
が抑制でき、良好な薄膜を形成することができる。
【0016】また、上記のように構成された半導体化学
気相成長装置は、サセプタ上面に載置されたウェーハの
上方近傍の温度を走査しながら測定する温度測定部が設
けられていると共に、加熱部が複数のヒータ部分からな
る加熱ヒータを備え、温度測定部の測定温度に基づき各
ヒータ部分の発熱量をそれぞれ調節するようにしてお
り、この結果、ウェーハの上方近傍の温度を、複数に分
割された加熱ヒータのヒータ部分の発熱量をそれぞれ調
節することによって所望の温度分布、例えばサセプタ上
面に複数載置された各ウェーハの上方近傍の温度が均一
なものとすることができる。このため、均一で特性良好
な薄膜の形成を行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるMOCVD装
置について図1乃至図5を参照して説明する。図1は構
成の概略を示す縦断面図であり、図2は反応管上部の横
断面図であり、図3はサセプタ上へのGaAsウェーハ
の載置状態を示す平面図であり、図4は加熱ヒータの平
面図であり、図5は温度制御に係る接続図である。
【0018】図1乃至図5において、11はMOCVD
装置であって、これは上端部が閉塞された縦形円筒状の
ステンレス製の反応管12と、この反応管12の下部開
口に気密に取り付けられた下部ケース13とを設けて構
成される。そして下部ケース13には反応管12の下部
開口に臨むようにして直径185mmのサセプタ14が
設けられており、このサセプタ14の上面には直径2イ
ンチの7枚のGaAsウェーハ15が水平に載置される
ようになっている。
【0019】反応管12の円筒状の側壁16の上部に
は、反応管12の中心軸に対して対称な位置に、側壁1
6内周面に沿って同一回転方向となるように原料ガスを
送出する一対の供給ノズル17,17が取着されてい
る。そして供給ノズル17,17には、例えばInGa
Pの発光ダイオードの半導体素子を形成するための化合
物半導体基板を製造するAsH3 、PH3 、(CH3
3 Ga、(CH3 3 Al、(CH3 3 In等の原料
ガスが、図示しない原料ガス供給源からバルブが挿入さ
れた配管18等を経て分配され供給されるようになって
いる。また下部ケース13の底部には、気相成長が行わ
れた後の排ガスを排出するためのガス排気口19が設け
られている。
【0020】さらに反応管12内には、供給ノズル1
7,17が開口する部分の下方近傍に、厚さ5mmの金
属製の整流板20が内部を径方向に横断するように設け
られていて、これによって反応管12内は上下に二分さ
れて供給ノズル17,17開口側に上部空間21が、ま
たサセプタ14側に下部空間22が区分されている。そ
して整流板20には、開口率が10%となるように、サ
セプタ14の上表面に直交する方向に貫通する直径3m
mの貫通孔23が略均等に多数穿設されている。なお2
4は反応管12内を冷却するために外側壁に設けられた
冷却機構である。
【0021】一方、サセプタ14はGaAsウェーハ1
5を載置する上面部分に、GaAsウェーハ15と略同
形状で、GaAsウェーハ15の厚さと同程度の深さに
棚25を有する凹部26が形成されていて、この凹部2
6の棚25に全外周縁部が約3mm程度載るようにして
GaAsウェーハ15が載置される。そして凹部26と
載置されたGaAsウェーハ15の下面との間には約1
〜2mm程度の空隙27が形成されるようになってい
る。
【0022】また、サセプタ14は下部をサセプタホル
ダ28の筒状部によって支持され、図示しない駆動装置
によって回転駆動されるようになっている。そしてサセ
プタホルダ28の内部にはサセプタ14の下部に近接し
て加熱部29が固定されており、この加熱部29には内
側ヒータ部分30と外側ヒータ部分31に分割された平
円板状の加熱ヒータ32がサセプタ14の上面に平行と
なるように組み込まれ、制御部33によって給電端子3
0a,30b,31a,31bへの給電量を調節し加熱
ヒータ32の発熱量を制御しながら上面に載置したGa
Asウェーハ15を加熱できるようになっている。なお
加熱部29内には加熱ヒータ32の両ヒータ部分30,
31の近傍に熱電対34,35が埋め込まれていて、各
ヒータ部分30,31近傍の温度の測定ができるように
なっている。
【0023】さらに下部ケース13の側壁上部には、駆
動機構36により駆動される石英管等で形成された温度
測定管37を、Oリング38等を装着して気密にGaA
sウェーハ15の上方に出入させる挿入部39が設けら
れている。この挿入部39を介して挿入される温度測定
管37は、先端部に熱電対40を収納しており、温度測
定管37が駆動機構36によりサセプタ14の上面と平
行な面内で半径方向Aに、サセプタ14の上方中央部分
から外周部分にかけて進退しながら走査することによ
り、GaAsウェーハ15の直上面近傍の温度が測定で
きるようになっている。
【0024】また制御部33はGaAsウェーハ15の
直上面近傍の温度を予め設定可能にした制御器41が備
えられている。さらに制御器41には温度測定器42が
接続されており、温度測定器42から制御器41に、温
度測定管37に収納された熱電対40が測定した温度に
対応する温度信号と、駆動機構36からの温度測定管3
7の出入量を算出することによって得られる熱電対40
が温度測定した位置に対応する測定位置信号とが出力さ
れる。
【0025】さらに制御部33には、加熱部29の加熱
ヒータ32の内側ヒータ部分30及び外側ヒータ部分3
1の発熱量を夫々調節する加熱調節器43,44と、熱
電対34,35が接続されこれらにより測定した両ヒー
タ部分30,31の近傍の測定温度が入力されると共
に、制御器41からの信号によって加熱調節器43,4
4の加熱調節量を出力する温度調節器45,46とが備
えられている。
【0026】そして制御器41からは、制御器41に予
め設定されたGaAsウェーハ15の直上面近傍の温度
と、熱電対40の測定温度との温度差に対応する温度差
信号が、測定位置信号と共に温度調節器45,46に出
力されるようになっている。
【0027】この他さらに図示しないものとして、MO
CVD装置11には、反応管12の上方に設けられたク
リーンベンチ、及びサセプタ14にGaAsウェーハ1
5を載置する時、あるいは反応管12の内部を清掃する
時に反応管12を上下させるための駆動装置や制御装置
等が設けられている。
【0028】このように構成されたものでGaAsウェ
ーハ15の表面に多層の薄膜を積層するには、先ず反応
管12を上方に持ち上げておいてサセプタ14上面の凹
部26に7枚のGaAsウェーハ15を載置し、再び反
応管12を下部ケース13とを気密に組み合わせて反応
管12内を密閉状態にする。続いて反応管12内を数十
Torr程度に減圧した状態にし、サセプタ14を回転
させながら内部に組み込まれた加熱ヒータ32によって
上面に載置したGaAsウェーハ15を600〜800
℃程度の所定温度に加熱する。
【0029】このGaAsウェーハ15の加熱に際し、
制御部33の制御器41に予めGaAsウェーハ15の
直上面近傍の温度を設定する。そして駆動機構36によ
って温度測定管37の先端部がサセプタ14の中央部分
のGaAsウェーハ15の直上面近傍に位置するように
駆動し、この位置での温度測定を熱電対40で行い、測
定温度信号と位置信号を温度測定器42を介して制御器
41に入力する。
【0030】このとき測定温度と設定温度との間に差が
ある場合には、その差に基づいて温度調節器45から加
熱調節量が出力され、加熱調節器43で加熱ヒータ32
の内側ヒータ部分30の発熱量が調節される。この調節
によってサセプタ14の中央部分に載置されたGaAs
ウェーハ15の直上面近傍の温度が設定温度となる。
【0031】さらに、駆動機構36によって温度測定管
37の先端部がサセプタ14の外側部分のGaAsウェ
ーハ15の直上面近傍に位置するように駆動し、同じく
熱電対40でこの位置の温度測定を行う。ここでも測定
温度信号と位置信号を温度測定器42を介して制御器4
1に入力し、測定温度と設定温度との間に差がある場合
には、同様にその差に基づいて温度調節器46から加熱
調節量が出力され、加熱調節器44で外側ヒータ部分3
1の発熱量が調節される。
【0032】この調節によってサセプタ14の外側部分
に載置されたGaAsウェーハ15の直上面近傍の温度
が設定温度となる。このようにしてサセプタ14の中央
部分から外周部分にかけての温度が均熱化されたものと
なる。なおGaAsウェーハ15の直上面近傍の温度が
設定温度となった時の各ヒータ部分30,31近傍の温
度は、熱電対34,35により測定され温度調節器4
5,46に記憶される。
【0033】続いて、GaAsウェーハ15の直上面近
傍の温度が設定温度となった時点で、温度測定管37を
駆動機構36によって退行させ、下部ケース13の内側
壁から突出しないようにして原料ガスの内部での通流を
妨げないようにする。そして以後は、熱電対34,35
により加熱ヒータ32の各ヒータ部分30,31近傍の
温度を測定し、この測定温度と温度調節器45,46に
記憶された温度を基にして、各ヒータ部分30,31で
の発熱量を加熱調節器43,44で調節し、GaAsウ
ェーハ15の直上面近傍の温度が設定温度となるように
する。
【0034】次いでGaAsウェーハ15の表面に1層
目のn型GaAsの薄膜を形成するために、対応する原
料ガスのバルブが開かれ、配管18を通じ供給ノズル1
7,17から反応管12内部に流れ方向が内周円の略接
線方向となるようにして原料ガスが所定流量で供給され
る。そして反応管12内に供給された原料ガスは整流板
20の上部空間21で反応管12の内周面に沿って同一
方向に回転しながら流れると共に混合され、整流板20
の貫通孔23を通過し流れ方向を反応管12の軸方向と
なるように整流されて下部空間22をサセプタ14方向
に均等に流れる。
【0035】供給された原料ガスは、高温となっている
各GaAsウェーハ15の上表面に均等に供給され熱分
解反応を起こし、それによりGaAsの薄膜を形成す
る。そして所定膜厚となるまで原料ガスの供給が行わ
れ、反応後の排ガスはガス排気口19から連続して排出
され回収される。
【0036】さらに、続けて1層目のn型GaAsの薄
膜上面に2層目のInGaAlPの薄膜を形成するため
に、1層目の薄膜を形成するに要した原料ガスのバルブ
が閉じられ、次いで2層目を形成するために要する原料
ガスのバルブが開かれる。
【0037】そして配管18を通じ同様に供給ノズル1
7,17から反応管12内部に対応する原料ガスが供給
される。供給された原料ガスは整流板20で整流され、
サセプタ14上に均等に流れ、熱分解反応によりGaA
sの薄膜の上表面にInGaAlPの薄膜を形成する。
所定膜厚となるまで原料ガスの供給が行われ、反応後の
排ガスはガス排気口19から連続して排出され回収され
る。この時、供給ノズル17,17とサセプタ14との
間の距離が長くなっていないため反応管12内の原料ガ
スの切り換えが短時間の内に行われ、1層目の薄膜と2
層目の薄膜の界面での不純な薄膜の形成が抑制されたも
のとなる。
【0038】同様にバルブの開閉を行うことで反応管1
2内に供給される原料ガスが制御され、さらにInGa
Pの薄膜、InGaAlPの薄膜、p型GaAsの薄膜
が多層に亘って積層され、化合物半導体基板が製造され
る。これらの積層を行う過程においても原料ガスの切り
換えが短時間の内に行われ、各薄膜の界面でも不純な薄
膜の形成が抑制されたものとなる。なお各薄膜の形成に
当たっては反応管内の圧力やサセプタの回転速度、ある
いは成長時間、GaAsウェーハ温度、さらに原料ガス
種及び原料ガス量が適正に選定されて行われる。
【0039】以上説明した通り本実施例によれば、反応
管12の高さを高くしなくてすむために、MOCVD装
置11及びクリーンベンチ等を含む装置全体の高さが高
くならず、この状態でサセプタに載置できるGaAsウ
ェーハの枚数が増し、これにより1バッチ当たりの処理
数が増加して生産性が向上する。
【0040】また原料ガスが同方向に回転するように一
対の供給ノズル17,17を設け、さらに反応管12内
を供給ノズル17,17側の上部空間21と、GaAs
ウェーハ15を載置するサセプタ14側の下部空間22
の上下に二分するように複数の貫通孔23が穿設された
整流板20を設けているので、サセプタ14上への原料
ガスの流れが均等なものとなり、各GaAsウェーハ1
5に積層される薄膜は均一性、組成等が良好なものとな
る。なお整流板20の開口率については、5%〜15%
において均一性、組成等が良好な薄膜が得られ、5%未
満であると原料ガスの送出圧力が増す等して、また15
%を超えると下部空間22での原料ガスの流れが乱流と
なってサセプタ14上への原料ガスの流れが均等なもの
とならず、形成される薄膜は均一性、組成等が良好なも
のではなかった。
【0041】さらに、反応管12の高さが高くならず、
供給ノズル17,17とサセプタ14との間の距離が長
くならないために反応管12内の原料ガスの切り換えが
短時間の内に行われる。この急俊性に富む原料ガスの切
換えによって各薄膜の成長が行え、このため各薄膜の界
面での不純な薄膜の形成が抑制された化合物半導体基板
が製造でき、このウェーハによって作成された半導体素
子の特性は良好なものとなり、製造歩留も向上した。ま
たGaAsウェーハ15に所定の薄膜を積層するに要す
る原料ガスの1枚当たりのガス量も多くなることがなか
った。
【0042】またさらに、GaAsウェーハ15は、サ
セプタ14上面に形成された凹部26の棚25に外周縁
部を載せるようにして置かれ、下面側でサセプタ14と
の間に空隙27が形成された状態となるため、サセプタ
14と接触することによる影響を受け難くなって熱放射
を均一に受けるようになる。
【0043】これにより、反りの発生が抑制されると共
に、GaAsウェーハ15の面内で数10℃有った温度
のばらつきが数℃以下となり、均熱性が向上したものと
なる。そして成長膜の膜厚のばらつきも数10%から数
%以下となり、このウェーハにより製作される素子、例
えば半導体レーザでは発振波長のばらつきが±5nmか
ら±2nm以下となるなど特性も向上し、歩留も向上す
る。また成膜過程でサセプタ14の凹部26に載置され
たGaAsウェーハ15の飛び散りもなくなる。
【0044】さらに、加熱部29が個々に温度調節可能
なヒータ部分に分割された加熱ヒータ32によって構成
され、GaAsウェーハ15の直上面近傍の温度が所定
温度となるよう夫々制御されるので、GaAsウェーハ
15の載置数量を増したサセプタ14でも、その中央部
分と外周部分での温度のばらつきが±5℃から±1℃以
下と温度分布が均一化したものとなる。そして成膜もサ
セプタ14の中央部分と外側部分とで均一に行えること
となって、一度に成膜できるGaAsウェーハ15の数
が増し生産性が向上したものとなる。また成膜に際して
のプロセス条件の設定確認も、GaAsウェーハ15の
直上面近傍の温度が容易に求められ短時間のうちに行う
ことができる。
【0045】尚、上記の実施例においては、化合物半導
体基板に係るMOCVD装置について説明したが、これ
に限定されるものではなく他の半導体基板を製造するた
めの化学気相成長装置(CVD装置)にも適用できるも
のであり、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施
し得るものである。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、縦形円筒状の反応管内を原料ガスの供給ノズル側と
ウェーハを載置するサセプタ側とに上下に二分するよう
に複数の貫通孔が穿設された整流板を設ける構成とした
ことにより、生産性を向上させながらも装置全体の高さ
が高くならず、また急俊な原料ガスの切換えが行えるこ
とによって不純な薄膜の形成が抑制でき、良好な薄膜を
形成することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す縦断平面図
である。
【図2】本発明の一実施例における反応管上部の横断面
図である。
【図3】本発明の一実施例におけるサセプタ上へのGa
Asウェーハの載置状態を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例における加熱ヒータを示す平
面図である。
【図5】本発明の一実施例における温度制御に係る接続
図である。
【図6】従来例の概略構成を示す縦断面図である。
【図7】従来例におけるサセプタ上へのGaAsウェー
ハの載置状態を示す平面図である。
【図8】従来例における成膜時のGaAsウェーハの状
態を示す要部縦断面図である。
【図9】従来例におけるサセプタの温度分布図である。
【符号の説明】
12…反応管 13…下部ケース 14…サセプタ 15…GaAsウェーハ 16…側壁 17…供給ノズル 20…整流板 21…上部空間 22…下部空間 23…貫通孔 29…加熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蓑星 富夫 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部が閉塞された縦形円筒状の反応管
    と、この反応管の側壁上部に取着され該反応管の内部に
    原料ガスを送出する供給ノズルと、この供給ノズルの取
    着部位より下方に位置して前記反応管内を上下に二分す
    るように設けられた複数の貫通孔が穿設された整流板
    と、この整流板の下方側に配置されたサセプタと、この
    サセプタ上に載置されたウェーハを加熱する加熱部とを
    備えたことを特徴とする半導体化学気相成長装置。
  2. 【請求項2】 供給ノズルは少なくとも2つ設けられ、
    且つ該供給ノズルからは原料ガスが反応管の側壁内周面
    に沿った同一方向に送出されるものであることを特徴と
    する請求項1記載の半導体化学気相成長装置。
  3. 【請求項3】 貫通孔が穿設された整流板の開口率が5
    乃至15%であることを特徴とする請求項1記載の半導
    体化学気相成長装置。
  4. 【請求項4】 加熱部が複数のヒータ部分からなる加熱
    ヒータを備えてなり、且つ前記各ヒータ部分は発熱量が
    それぞれ調節可能に設けられているものであることを特
    徴とする請求項1記載の半導体化学気相成長装置。
  5. 【請求項5】 反応管の下方に上面にウェーハを載置す
    るサセプタを設け、且つ前記サセプタを下方側から加熱
    する加熱部を設け、前記ウェーハの上面に所定の膜成長
    を行わせるようにした半導体化学気相成長装置におい
    て、前記サセプタ上面に載置された前記ウェーハの上方
    近傍の温度を走査しながら測定する温度測定部が設けら
    れていると共に、前記加熱部が複数のヒータ部分からな
    る加熱ヒータを備え、前記温度測定部の測定温度に基づ
    き前記各ヒータ部分の発熱量をそれぞれ調節するように
    したことを特徴とする半導体化学気相成長装置。
  6. 【請求項6】 サセプタが、載置されたウェーハの下面
    との間に空隙を有するものであることを特徴とする請求
    項1及び請求項5記載の半導体化学気相成長装置。
JP9172293A 1992-11-25 1993-04-20 半導体化学気相成長装置 Withdrawn JPH06216033A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002353151A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Sumitomo Chem Co Ltd 半導体製造装置
KR100530477B1 (ko) * 1997-08-21 2006-03-09 도시바 기카이 가부시키가이샤 고속회전기상박막형성장치및그것을이용한고속회전기상박막형성방법
JP2015018924A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 古河機械金属株式会社 気相成長装置及び気相成長用加熱装置

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KR100530477B1 (ko) * 1997-08-21 2006-03-09 도시바 기카이 가부시키가이샤 고속회전기상박막형성장치및그것을이용한고속회전기상박막형성방법
JP2002353151A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Sumitomo Chem Co Ltd 半導体製造装置
JP2015018924A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 古河機械金属株式会社 気相成長装置及び気相成長用加熱装置

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