JPH06217780A - 神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターおよびこの蛋白の使用 - Google Patents
神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターおよびこの蛋白の使用Info
- Publication number
- JPH06217780A JPH06217780A JP4258867A JP25886792A JPH06217780A JP H06217780 A JPH06217780 A JP H06217780A JP 4258867 A JP4258867 A JP 4258867A JP 25886792 A JP25886792 A JP 25886792A JP H06217780 A JPH06217780 A JP H06217780A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- nse
- present
- human
- specific enolase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、ヒト神経特異エノラーゼ
(NSE)を遺伝子操作によって安価にそして大量に供
給する技術を提供することである。 【構成】 本発明は、ヒトγ−エノラーゼをコードする
DNAを、発現ベクターpKK233−2のtacプロ
モーターの下流に挿入したNSE蛋白発現ベクターであ
る。更に、本発明はこのベクターを発現させて得られる
蛋白、この蛋白の免疫原、標識物、標準品としての利用
におよぶものである。 【効果】 本発明によって得られるNSE蛋白は、天然
のものと同一の免疫学的性質を持つため、免疫測定に必
要な原料を本発明によって安価に大量に供給することが
可能となる。
(NSE)を遺伝子操作によって安価にそして大量に供
給する技術を提供することである。 【構成】 本発明は、ヒトγ−エノラーゼをコードする
DNAを、発現ベクターpKK233−2のtacプロ
モーターの下流に挿入したNSE蛋白発現ベクターであ
る。更に、本発明はこのベクターを発現させて得られる
蛋白、この蛋白の免疫原、標識物、標準品としての利用
におよぶものである。 【効果】 本発明によって得られるNSE蛋白は、天然
のものと同一の免疫学的性質を持つため、免疫測定に必
要な原料を本発明によって安価に大量に供給することが
可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遺伝子操作によって得ら
れる神経特異エノラーゼならびに得られたエノラーゼ蛋
白の免疫測定における使用に関する。
れる神経特異エノラーゼならびに得られたエノラーゼ蛋
白の免疫測定における使用に関する。
【0002】
【従来技術】エノラーゼは2−ホスホグリセリン酸と2
−ホスホエノールピルビン酸との間を触媒する解糖系酵
素として知られており、その分子構造としては分子量約
44〜47kDの3種類のサブユニットα、β、γより
なる二量体で現在5種類のアイソザイムの存在が明らか
になっている。これらのうち、γ−サブユニットを含む
アイソザイムγγは神経細胞に特異的に存在することか
ら神経特異エノラーゼ(以下NSEと省略)と呼ばれて
いる。
−ホスホエノールピルビン酸との間を触媒する解糖系酵
素として知られており、その分子構造としては分子量約
44〜47kDの3種類のサブユニットα、β、γより
なる二量体で現在5種類のアイソザイムの存在が明らか
になっている。これらのうち、γ−サブユニットを含む
アイソザイムγγは神経細胞に特異的に存在することか
ら神経特異エノラーゼ(以下NSEと省略)と呼ばれて
いる。
【0003】近年NSEは特定の腫瘍や癌のマーカーと
なることが知られており、NSEの免疫測定は特に臨床
経過のモニターの用途においてすでに実用化されてい
る。
なることが知られており、NSEの免疫測定は特に臨床
経過のモニターの用途においてすでに実用化されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】NSE免疫原や標準品
は脳組織から精製されるが、その精製操作は繁雑で効率
も悪く、特にヒトの脳から抽出精製しなければならない
ため原料の供給に難がある。ウシの脳を原料として利用
することも可能であるが、NSEのアミノ酸配列のヒト
とウシとの間の相違等によって好ましい結果が得られな
い。
は脳組織から精製されるが、その精製操作は繁雑で効率
も悪く、特にヒトの脳から抽出精製しなければならない
ため原料の供給に難がある。ウシの脳を原料として利用
することも可能であるが、NSEのアミノ酸配列のヒト
とウシとの間の相違等によって好ましい結果が得られな
い。
【0005】NSEのような希少な蛋白物質を遺伝子操
作によって多量に安価に得ることが一般に行われている
が、ヒトのNSEについてはまだ報告されていない。
作によって多量に安価に得ることが一般に行われている
が、ヒトのNSEについてはまだ報告されていない。
【0006】また、たとえ遺伝子構造が決定されたとし
ても、これを微生物によって発現させて得られる蛋白は
もとの蛋白のアミノ酸配列のみが同一となっているにす
ぎない。天然の蛋白では更に糖鎖の付加等により構造の
変化、そして構造変化にともなう活性の変化等が観察さ
れる。
ても、これを微生物によって発現させて得られる蛋白は
もとの蛋白のアミノ酸配列のみが同一となっているにす
ぎない。天然の蛋白では更に糖鎖の付加等により構造の
変化、そして構造変化にともなう活性の変化等が観察さ
れる。
【0007】本発明は、ヒトNSEの免疫測定に有用な
NSE蛋白を遺伝子操作により精製し、そのようなNS
E蛋白から得られる抗体、標識物等を安価にかつ大量に
供給することを課題とする。
NSE蛋白を遺伝子操作により精製し、そのようなNS
E蛋白から得られる抗体、標識物等を安価にかつ大量に
供給することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は大腸
菌発現ベクターpKK223−3のtacプロモータの
下流にヒト神経特異エノラーゼのγサブユニット(以下
ヒトγ−エノラーゼと省略)をコードするDNAを挿入
してなる神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターによって
達成される。
菌発現ベクターpKK223−3のtacプロモータの
下流にヒト神経特異エノラーゼのγサブユニット(以下
ヒトγ−エノラーゼと省略)をコードするDNAを挿入
してなる神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターによって
達成される。
【0009】本発明のNSE蛋白発現ベクターは、公知
の方法によって構築することができる。
の方法によって構築することができる。
【0010】このベクターによって公知の方法で大腸菌
を形質転換させ、蛋白を回収、精製してNSE蛋白を得
ることができる。
を形質転換させ、蛋白を回収、精製してNSE蛋白を得
ることができる。
【0011】得られた蛋白は天然のNSEと同じように
免疫原、標識物、標準品として利用することができる。
免疫原、標識物、標準品として利用することができる。
【0012】
【作用】前記構成により、本発明の技術によって発現さ
せたNSE蛋白は、天然のヒトNSE蛋白と同一の免疫
学的性質を示し、免疫測定用の免疫原、標識物、標準品
として利用することができる。以下実施例に基づき本発
明を更に詳細に説明する。
せたNSE蛋白は、天然のヒトNSE蛋白と同一の免疫
学的性質を示し、免疫測定用の免疫原、標識物、標準品
として利用することができる。以下実施例に基づき本発
明を更に詳細に説明する。
【0013】
1.ヒトNSE蛋白発現ベクターの構築 大腸菌用発現ベクターpKK223−3(ファルマシア
LKBバイオテクノロジー社)に、ヒトγ−エノラーゼ
cDNAを挿入してヒトNSE蛋白発現ベクターを構築
した。
LKBバイオテクノロジー社)に、ヒトγ−エノラーゼ
cDNAを挿入してヒトNSE蛋白発現ベクターを構築
した。
【0014】1ー1.ヒトγ−エラノーゼのcDNA まずヒト脳組織1gを、10mlの下記D溶液中でテフ
ロンホモジナイザーによりホモジナイズした。次いで2
M酢酸ナトリウム(pH4.0)1ml、水飽和フェノ
ール10ml、クロロホルム/イソアミルアルコール
(49:1)2mlを加えて10秒間激しく振とうし
た。15分間氷冷してから10000rpmで20分間
遠心し、上清に100%イソプロパノールを加えて−2
0℃で1時間放置した。10000rpmで20分間遠
心してRNAを沈澱させ、75%のエタノールで洗浄後
乾燥し、TE緩衝液(10mMトリス−塩酸緩衝液、p
H7.4、1mMEDTA)1.0mlに溶解した。 D溶液: 4Mグアニジウム・チオシアネート 25mMクエン酸ナトリウム(pH7.0) 0.5%サルコシル 0.1M2−メルカプトエタノール
ロンホモジナイザーによりホモジナイズした。次いで2
M酢酸ナトリウム(pH4.0)1ml、水飽和フェノ
ール10ml、クロロホルム/イソアミルアルコール
(49:1)2mlを加えて10秒間激しく振とうし
た。15分間氷冷してから10000rpmで20分間
遠心し、上清に100%イソプロパノールを加えて−2
0℃で1時間放置した。10000rpmで20分間遠
心してRNAを沈澱させ、75%のエタノールで洗浄後
乾燥し、TE緩衝液(10mMトリス−塩酸緩衝液、p
H7.4、1mMEDTA)1.0mlに溶解した。 D溶液: 4Mグアニジウム・チオシアネート 25mMクエン酸ナトリウム(pH7.0) 0.5%サルコシル 0.1M2−メルカプトエタノール
【0015】このRNA溶液から、オリゴ(dT)セル
ロース・スパンカラム(クローンテック社製)を用いて
常法によりmRNAを得た。得られたmRNAは1/1
0容量の2M酢酸カリウム(pH5.0)および2.5
倍量の冷エタノール(−20℃)を加えて混和し、−7
0℃で保存した。
ロース・スパンカラム(クローンテック社製)を用いて
常法によりmRNAを得た。得られたmRNAは1/1
0容量の2M酢酸カリウム(pH5.0)および2.5
倍量の冷エタノール(−20℃)を加えて混和し、−7
0℃で保存した。
【0016】cDNAの合成にはcDNA合成キット
(ファルマシアLKBバイオテクノロジー社製)を利用
した。mRNA3μgをRNase活性を含まない精製
水20μlに溶かし、65℃で10分間加温後、DTT
溶液1μlを添加した。オリゴ(dT)プライマーとリ
バース・トランスクリプターゼによる1次反応(37
℃、1時間)に続いて、RNaseHとDNAポリメラ
ーゼIを加えて12℃で1時間反応後、更に22℃で1
時間反応させてcDNAを合成した。
(ファルマシアLKBバイオテクノロジー社製)を利用
した。mRNA3μgをRNase活性を含まない精製
水20μlに溶かし、65℃で10分間加温後、DTT
溶液1μlを添加した。オリゴ(dT)プライマーとリ
バース・トランスクリプターゼによる1次反応(37
℃、1時間)に続いて、RNaseHとDNAポリメラ
ーゼIを加えて12℃で1時間反応後、更に22℃で1
時間反応させてcDNAを合成した。
【0017】 1−2.ヒトγ−エノラーゼcDNAの増幅 1−1で合成したヒト脳の全cDNAから、下記配列1
に示すプライマーを用いたPCR法によりヒトγ−エノ
ラーゼDNAのみを増幅した。このプライマーによって
増幅されたDNAは、両端にEcoRI認識部位を持
つ。EcoRI認識部位を配列中に()で囲んで示し
た。 配列1; NSE5’プライマー:5’−TTT(GAATTC)
GATGTCCATACAGAAGATCTG−3’ NSE3’プライマー:5’−CCC(GAATTC)
TTATCACAGCACACTGGGATTACGG
A−3’
に示すプライマーを用いたPCR法によりヒトγ−エノ
ラーゼDNAのみを増幅した。このプライマーによって
増幅されたDNAは、両端にEcoRI認識部位を持
つ。EcoRI認識部位を配列中に()で囲んで示し
た。 配列1; NSE5’プライマー:5’−TTT(GAATTC)
GATGTCCATACAGAAGATCTG−3’ NSE3’プライマー:5’−CCC(GAATTC)
TTATCACAGCACACTGGGATTACGG
A−3’
【0018】合成した全cDNA10ngをPCR用緩
衝液50μlに溶解し、TaqDNAポリメラーゼ(P
ROMEGA社製)4単位を加えて反応液とした。反応
はDNA増幅装置(Thermal Programmer B−641;
倉敷紡績社製)を用いて、95℃で40秒、55℃で4
0秒、72℃で55秒のサイクルを30サイクル行っ
た。反応中は等量のミネラルオイルを重層して試料の蒸
発を防いだ。 PCR用緩衝液: 50mMKC1 10mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.8) 1.5mMMgC12 0.1%TritonX−100 0.2μM各NSEプライマー 0.2mMdNTPs
衝液50μlに溶解し、TaqDNAポリメラーゼ(P
ROMEGA社製)4単位を加えて反応液とした。反応
はDNA増幅装置(Thermal Programmer B−641;
倉敷紡績社製)を用いて、95℃で40秒、55℃で4
0秒、72℃で55秒のサイクルを30サイクル行っ
た。反応中は等量のミネラルオイルを重層して試料の蒸
発を防いだ。 PCR用緩衝液: 50mMKC1 10mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.8) 1.5mMMgC12 0.1%TritonX−100 0.2μM各NSEプライマー 0.2mMdNTPs
【0019】増幅したDNA断片は、1%アガロースゲ
ル電気泳動により約1.3kbであることが確認され
た。またその量はおよそ5μgであった。更に各種制限
酵素によるマッピングを試みたところ、公知のヒトγ−
エノラーゼをコードするDNA塩基配列(Eur.J.
Biochem.178,p413−417,198
8)と一致することが確認された。
ル電気泳動により約1.3kbであることが確認され
た。またその量はおよそ5μgであった。更に各種制限
酵素によるマッピングを試みたところ、公知のヒトγ−
エノラーゼをコードするDNA塩基配列(Eur.J.
Biochem.178,p413−417,198
8)と一致することが確認された。
【0020】 1−3.ヒトNSE蛋白発現ベクターの構築 1−2で増幅したDNA断片をEcoRI(ベーリンガ
ー・マンハイム社製,以下特に断らない限り制限酵素は
同社製のものを用いた)で消化し、同じくEcoRIで
消化したプラスミドベクターpKK223−3に連結し
た。
ー・マンハイム社製,以下特に断らない限り制限酵素は
同社製のものを用いた)で消化し、同じくEcoRIで
消化したプラスミドベクターpKK223−3に連結し
た。
【0021】得られたプラスミドベクターを塩化カルシ
ウム処理法により大腸菌(JM109)に導入し形質転
換させた。アンピシリン(50μg/ml)加LB寒天
培地で選択した形質転換体のプラスミドを精製し、pK
K223−3よりも高分子量のプラスミドを持つ菌株を
選別し、更にその中からヒトγ−エノラーゼcDNA断
片が正方向に組込まれているプラスミドを各種制限酵素
を用いた解析により選択し、最終的にヒトNSE蛋白発
現ベクターpHTK503を得た(図1:ベクターのマ
ップ)。
ウム処理法により大腸菌(JM109)に導入し形質転
換させた。アンピシリン(50μg/ml)加LB寒天
培地で選択した形質転換体のプラスミドを精製し、pK
K223−3よりも高分子量のプラスミドを持つ菌株を
選別し、更にその中からヒトγ−エノラーゼcDNA断
片が正方向に組込まれているプラスミドを各種制限酵素
を用いた解析により選択し、最終的にヒトNSE蛋白発
現ベクターpHTK503を得た(図1:ベクターのマ
ップ)。
【0022】2.ヒトNSE蛋白の発現と精製 pHTK503を持つ大腸菌を2.6lのLB培地に接
種した。対数増殖期まで培養した後にtacプロモータ
ーの誘導物質であるイソプロピル−β−D−チオガラク
トピラノシド(和光純薬工業社製、以下IPTGと略
す)を0.3mMとなるように添加し、ヒトNSE蛋白
の発現を誘導した。IPTG添加後2時間培養を続け、
遠心分離により細胞を回収した。回収した細胞(湿重量
約8g)を緩衝液Aに懸濁し、超音波処理して細胞を破
砕した後、遠心分離(約27000G)により上清を分
取した。
種した。対数増殖期まで培養した後にtacプロモータ
ーの誘導物質であるイソプロピル−β−D−チオガラク
トピラノシド(和光純薬工業社製、以下IPTGと略
す)を0.3mMとなるように添加し、ヒトNSE蛋白
の発現を誘導した。IPTG添加後2時間培養を続け、
遠心分離により細胞を回収した。回収した細胞(湿重量
約8g)を緩衝液Aに懸濁し、超音波処理して細胞を破
砕した後、遠心分離(約27000G)により上清を分
取した。
【0023】緩衝液A: 15mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.9) 5mMMgS04 0.1mMEDTA
【0024】回収した上清を40−80%飽和の硫安で
塩析し、沈澱を緩衝液Aに溶解して同じ緩衝液で透析し
た。不溶性成分を遠心分離で除去し、上清を緩衝液Aで
平衡化したDE53セルロース(ワットマン社製)カラ
ム(2.5x45cm)にアプライした。緩衝液Aで充
分に洗浄してから、0−0.6MのNaCl(緩衝液A
中)リニア・グラジェントにより溶出した。
塩析し、沈澱を緩衝液Aに溶解して同じ緩衝液で透析し
た。不溶性成分を遠心分離で除去し、上清を緩衝液Aで
平衡化したDE53セルロース(ワットマン社製)カラ
ム(2.5x45cm)にアプライした。緩衝液Aで充
分に洗浄してから、0−0.6MのNaCl(緩衝液A
中)リニア・グラジェントにより溶出した。
【0024】各フラクションを蛋白質濃度と酵素活性に
よって追跡し、ヒトNSEを含む画分をプールして緩衝
液Bに対して透析後、ブルー・セファロースCL−6B
(フアルマシアLKBバイオテクノロジー社製)カラム
(1.5x5cm)にアプライした。ヒトNSEはこの
カラムを通過するので、通過分画を40%の硫酸アンモ
ニウムを含む緩衝液Bで平衡化した。ブチル−トヨパー
ル650(東ソー社製)カラム(1.5x40cm)に
アプライし、40%−10%硫酸アンモニウムのリニア
・グラジェントにより溶出した。各フラクションを蛋白
質濃度によって追跡し、NSE蛋白含有フラクションを
プールして濃縮後、更に緩衝液Bで平衡化したDEAE
セファセール(ファルマシアLKBバイオテクノロジー
社製)カラム(1.5x8cm)にアプライした。緩衝
液Bで洗浄し、NSEを0−0.4MのNaCl(緩衝
液B中)リニア・グラジェントにより溶出させた。蛋白
質濃度によって各フラクションを追跡し、NSE蛋白含
有フラクションをプールした。
よって追跡し、ヒトNSEを含む画分をプールして緩衝
液Bに対して透析後、ブルー・セファロースCL−6B
(フアルマシアLKBバイオテクノロジー社製)カラム
(1.5x5cm)にアプライした。ヒトNSEはこの
カラムを通過するので、通過分画を40%の硫酸アンモ
ニウムを含む緩衝液Bで平衡化した。ブチル−トヨパー
ル650(東ソー社製)カラム(1.5x40cm)に
アプライし、40%−10%硫酸アンモニウムのリニア
・グラジェントにより溶出した。各フラクションを蛋白
質濃度によって追跡し、NSE蛋白含有フラクションを
プールして濃縮後、更に緩衝液Bで平衡化したDEAE
セファセール(ファルマシアLKBバイオテクノロジー
社製)カラム(1.5x8cm)にアプライした。緩衝
液Bで洗浄し、NSEを0−0.4MのNaCl(緩衝
液B中)リニア・グラジェントにより溶出させた。蛋白
質濃度によって各フラクションを追跡し、NSE蛋白含
有フラクションをプールした。
【0026】緩衝液B: 5mMリン酸緩衝液(pH7.4) 5mMMgSO4
【0027】このような精製工程によって、ヒトNSE
蛋白約6mgを得た。各精製段階におけるSDS−PA
GEの結果を図2に示す。DEAEセファセール陰イオ
ン交換クロマトグラフィーを終えた段階で、ヒトNSE
蛋白を単一のバンドとして確認することができた。また
本発明によるヒトNSE蛋白は、SDS−PAGEにお
いて脳から精製された天然のNSEと同一の分子量(約
46kD)を示すこと、イオン交換クロマトグラフィー
において天然NSEと同じ塩濃度の0.25Mの位置に
溶出されること、ゲル濾過においても天然NSEと同じ
分子量90〜95kDの位置に溶出されることが確認さ
れた。
蛋白約6mgを得た。各精製段階におけるSDS−PA
GEの結果を図2に示す。DEAEセファセール陰イオ
ン交換クロマトグラフィーを終えた段階で、ヒトNSE
蛋白を単一のバンドとして確認することができた。また
本発明によるヒトNSE蛋白は、SDS−PAGEにお
いて脳から精製された天然のNSEと同一の分子量(約
46kD)を示すこと、イオン交換クロマトグラフィー
において天然NSEと同じ塩濃度の0.25Mの位置に
溶出されること、ゲル濾過においても天然NSEと同じ
分子量90〜95kDの位置に溶出されることが確認さ
れた。
【0028】 3.得られたNSE蛋白の免疫測定への応用 市販のNSE免疫測定キット(栄研化学社製)によって
本発明のNSE蛋白を測定し、天然のNSEと免疫学的
反応性を比較した。測定操作はキットの指定に従った。
測定結果は図3に示すとおりであり、本発明のNSE
(recombinant)(図中点線で示す)と天然NSE(stand
ard) (図中実線で示す)との相関が示されている。本
発明によるNSE蛋白は、天然のNSEと同一の免疫学
的反応性を持つことが確認された。
本発明のNSE蛋白を測定し、天然のNSEと免疫学的
反応性を比較した。測定操作はキットの指定に従った。
測定結果は図3に示すとおりであり、本発明のNSE
(recombinant)(図中点線で示す)と天然NSE(stand
ard) (図中実線で示す)との相関が示されている。本
発明によるNSE蛋白は、天然のNSEと同一の免疫学
的反応性を持つことが確認された。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、NSEの免疫測定に必
要な蛋白を安価に、かつ大量に供給することが可能とな
る。これまでに300gのヒト脳を出発原料として12
mgのNSEを精製した例が知られている(Shimizu,et
al.,Biochim. Biophys.Acta748,278 −284(1983) )の
に対し、本発明では9gの菌体から約10mgのNSE
が回収されて、本発明の有用性は明らかである。
要な蛋白を安価に、かつ大量に供給することが可能とな
る。これまでに300gのヒト脳を出発原料として12
mgのNSEを精製した例が知られている(Shimizu,et
al.,Biochim. Biophys.Acta748,278 −284(1983) )の
に対し、本発明では9gの菌体から約10mgのNSE
が回収されて、本発明の有用性は明らかである。
【0030】しかも本発明で提供されるNSE蛋白は、
天然のNSEとほとんど同一の免疫学的反応性を示す。
したがって、免疫測定のための免疫原、標識抗原、標準
品として利用することが可能である。
天然のNSEとほとんど同一の免疫学的反応性を示す。
したがって、免疫測定のための免疫原、標識抗原、標準
品として利用することが可能である。
【図1】本発明におけるNSE発現ベクターのマップで
ある。
ある。
【図2】本発明によるNSE蛋白の各精製段階における
SDS−PAGEの結果を示す図である。
SDS−PAGEの結果を示す図である。
【図3】本発明のNSE蛋白を免疫測定した結果を示す
グラフである。
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 9/88 C12R 1:19)
Claims (5)
- 【請求項1】 大腸菌発現ベクターpKK223−3の
tacプロモーターの下流にヒト神経特異エノラーゼの
γサブユニットをコードするDNAを挿入したヒト神経
特異エノラーゼ蛋白発現ベクター - 【請求項2】 請求項1のベクターの発現産物から精製
されたヒト神経特異エノラーゼ蛋白。 - 【請求項3】 請求項2の蛋白を免疫原として得られる
抗体。 - 【請求項4】 請求項2の蛋白の標識物。
- 【請求項5】 請求項2の蛋白の標準品としての用途。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4258867A JPH06217780A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターおよびこの蛋白の使用 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4258867A JPH06217780A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターおよびこの蛋白の使用 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06217780A true JPH06217780A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=17326142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4258867A Pending JPH06217780A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターおよびこの蛋白の使用 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06217780A (ja) |
-
1992
- 1992-09-03 JP JP4258867A patent/JPH06217780A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Joachimiak et al. | Purification and characterization of trp aporepressor. | |
| Zavitz et al. | ATPase-deficient mutants of the Escherichia coli DNA replication protein PriA are capable of catalyzing the assembly of active primosomes. | |
| Ito et al. | Anthranilate synthetase, an enzyme specified by the tryptophan operon of Escherichia coli: purification and characterization of component I | |
| Kim et al. | Purification and characterization of the bacteriophage T7 gene 2.5 protein. A single-stranded DNA-binding protein. | |
| Sohlberg et al. | Functional interaction of heat shock protein GroEL with an RNase E-like activity in Escherichia coli. | |
| IE902079L (en) | Thermally stable cytosine deaminase | |
| Sykes et al. | Molecular cloning of genes encoding branched-chain keto acid dehydrogenase of Pseudomonas putida | |
| McFARLAN et al. | Purification, characterization and revised amino acid sequence of a second thioredoxin from Corynebacterium nephridii | |
| LaBonne et al. | Isolation of a yeast single-strand deoxyribonucleic acid binding protein that specifically stimulates yeast DNA polymerase I | |
| JP2754975B2 (ja) | ファルネシル二リン酸合成酵素およびそれをコードするdna配列 | |
| JPH06217780A (ja) | 神経特異エノラーゼ蛋白発現ベクターおよびこの蛋白の使用 | |
| US6251649B1 (en) | Thermostable flap endonuclease derived from a hyperthermophile bacterium belonging to the genus pyrococcus | |
| Silverberg et al. | [48] 6-Phospho-d-gluconate dehydrogenase from sheep liver | |
| JP3149319B2 (ja) | 組換え型gmtの製造方法 | |
| JPH06311884A (ja) | プラスミド及びそれで形質転換されたエ シェリチア・コリ | |
| JPH0251597B2 (ja) | ||
| Kapoor et al. | Purification and properties of pyruvate kinase from Mycobacterium smegmatis | |
| JP4040736B2 (ja) | 耐熱性フルクトシルアミノ酸オキシダーゼ | |
| Poullet et al. | Properties of the Catalytic Domain of Sdc25p, a Yeast GDP/GTP Exchange Factor of Ras Proteins: Complexation with Wild‐Type Ras2p,[S24N] Ras2p and [R80D, N81D] Ras2p | |
| Tamir | [159] Dihydrodipicolinic acid reductase (Escherichia coli) | |
| JP3508871B2 (ja) | クレアチニンデイミナーゼ活性を有する蛋白質の遺伝情報を有するdna並びにクレアチニンデイミナーゼの製造法 | |
| US6255081B1 (en) | Thermostable flap endonuclease derived from hyperthermophile bacterium belonging to the genus pyrococcus | |
| Brabson et al. | [81] Aspartate transcarbamylase from Bacillus subtilis | |
| JPH08322561A (ja) | 乳酸酸化酵素及び乳酸酸化酵素遺伝子 | |
| JP3113947B2 (ja) | 胆汁酸硫酸サルファターゼ遺伝子、新規な組み換え体dna及び胆汁酸硫酸サルファターゼの製造法 |