JPH06218043A - 血液ポンプ - Google Patents

血液ポンプ

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Publication number
JPH06218043A
JPH06218043A JP5012018A JP1201893A JPH06218043A JP H06218043 A JPH06218043 A JP H06218043A JP 5012018 A JP5012018 A JP 5012018A JP 1201893 A JP1201893 A JP 1201893A JP H06218043 A JPH06218043 A JP H06218043A
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JP
Japan
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blood
rotary
blood pump
pump
pedestal
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Withdrawn
Application number
JP5012018A
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English (en)
Inventor
Takeshi Aizawa
猛 相澤
Kazuyuki Ito
和之 伊藤
Yuuki Miyasoi
雄貴 宮副
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、ポンプ室からの血液の漏出や溶
血のない血液ポンプを提供することを目的にする。 【構成】 この発明の血液ポンプは、回転台座の上面に
複数のインペラを放射状に立設してなると共に、外部の
磁性体の回転により回転台座を回転可能にする磁石を内
蔵する羽根車をポンプ室内に配置し、ポンプ室内で、前
記回転台座の回転軸の下部を線接触状態または少なくと
も3点の点接触状態にて下部支持部材により支持し、前
記回転軸の上部を線接触状態または点接触状態にて上部
支持部材により支持してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は血液ポンプに関し、更
に詳しくは、たとえば2週間以上もの長期間にわたって
も円滑に運転することができる血液ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、血
液ポンプとしてたとえば図2、3および図4に示す構造
を有するポンプが知られている。
【0003】図2〜4に示す血液ポンプのいずれにおい
ても、上面にインペラあるいはコーンを有する回転台座
をポンプ室内に有すると共に、マグネットカップリング
方式でこの回転台座が回転するようになっている。
【0004】特に図2に示す血液ポンプ50は、回転台
座51そのものには磁石が設けられていず、回転台座5
1をマグネットカップリング方式で回転させるために、
回転台座51を収容するポンプ室52とは別の部屋にな
っている回転体室53内に、磁石54を装備する回転体
が配置され、この回転台座51の回転軸55と前記回転
体の回転軸56とが共通になっている。したがって、こ
の血液ポンプ50においては、回転台座51の回転軸5
5と回転体の回転軸56とが一本の回転軸となってお
り、この一本の回転軸がポンプ室52の底面から回転体
室53内へと貫通する。この血液ポンプでは、ポンプ室
52の底面から回転体室53内へと貫通する回転軸のシ
ール性を向上させるために、ポンプ室側で回転軸にシー
ル部材57が装着される。
【0005】しかしながら、回転軸のシール性を向上さ
せるとはいっても、そのシールは完全なものではなく、
血液ポンプを長期間にわたって運転し続けていると、回
転軸のシール部から回転体室への血液の漏出が発生す
る。血液のこのような漏出は、ベアリング部58におけ
る血液の凝固を生じさせ、回転軸に対する過負荷となっ
てる遂には回転台座51の円滑な回転を阻害する。つま
り、血液ポンプ50の故障を誘発する。
【0006】図3に示す血液ポンプ60は、ポンプ室6
1内に配置されると共に上面にコーン62を有する回転
台座63に、マグネットカップリング方式で回転させる
ための磁石64が装着されている。この血液ポンプ60
は、ポンプ室61内に立設された回転軸65に、ベアリ
ング部66を介して前記回転台座63が回転可能に支持
され、前記ベアリング部66への血液の浸入を防止する
ためにベアリング部に対するシール部67が設けられて
いる。
【0007】しかしながら、図3に示す血液ポンプにお
いても、シール部のシールは完全ではなく、血液ポンプ
を長時間に渡って運転するとシール部からの血液の漏出
が起こり、漏出した血液がベアリング部等に凝固し、そ
れがために回転台座に過負荷がかかり、遂には血液ポン
プの運転が停止する。また、回転軸65が装入されてい
る軸穴からも血液が漏出する可能性があり、上記と同様
な問題がある。
【0008】図4に示す血液ポンプ70は、回転軸71
の一端がポンプ室72内に装入されると共に他端が回転
体室73内に装入され、ポンプ室72内の回転軸71の
先端に複数の羽根を有するインペラ74が固定され、回
転体室73内の回転軸には磁石75を装着した回転盤7
6が結合されている。そして、この回転軸71に固定さ
れたシールロータ77とポンプハウジング78に固定さ
れたシ−ルステータ79との組み合わせでメカニカルシ
ールが構成されている。
【0009】しかしながら、図4に示す血液ポンプのシ
ール構造においても、シールロータ77とシールステー
タ79との面接触によってメカニカルシールが構成され
ているので、ポンプの運転に伴い、シールロータ77お
よびシールステータ79の摩耗が進行する。この摩耗の
進行により面接触部の平滑度および平面度が失われ、血
液の、ポンプ室から回転体室へのリークが発生する。リ
ークした血液は、図2および図3に示した血液ポンプの
場合と同様に、ベアリング部に達し、そこで血液の凝固
を生じさせ、回転板76の円滑な回転を阻害する。
【0010】さらに、図3および図4に示す血液ポンプ
は、回転台座の底面あるいはインペラ底面とポンプ室の
底面との間に血液の滞留が起こり易く、血栓形成が生じ
やすいという問題点がある。
【0011】この発明は、前記問題点を解決するために
なされた。すなわち、この発明の目的は、マグネットカ
ップリング方式で駆動するための磁石を内蔵すると共に
複数の羽根を有する回転台座を、シール部を設けること
なく、ポンプ室内に配置し、溶血を発生させずに、長期
間にわたって円滑に運転することのできる血液ポンプを
提供することにある。
【0012】またこの発明の他の目的は、マグネットカ
ップリング方式で駆動するための磁石を内蔵すると共
に、複数の羽根を有する回転台座の裏面から表面への血
液の流れを促進することにより、従来技術では問題であ
った回転台座裏面での血栓形成を最小限におさえ、長期
間にわたって円滑に運転することのできる血液ポンプを
提供することにある。
【0013】
【前記課題を解決するための手段】前記目的を達成する
ための請求項1に記載の発明は、回転台座の上面に複数
の羽根を立設してなると共に、外部の磁性体の回転によ
り回転台座を回転可能にする磁石を内蔵する羽根車をポ
ンプ室内に配置し、ポンプ室内で、前記回転台座の回転
軸の下部を線接触状態または少なくとも3点の点接触状
態にて下部支持部材により支持し、前記回転軸の上部を
線接触状態または点接触状態にて上部支持部材により支
持してなることを特徴とする血液ポンプである。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記回転軸は、
回転台座の底面の血液を回転台座の上面側へと還流させ
る貫通孔を有してなる前記請求項1に記載の血液ポンプ
である。
【0015】
【作用】この発明によると、回転台座を回転可能にする
回転軸がポンプ室外に貫通していないので、回転軸には
シール部を有していない。したがって、この発明の血液
ポンプはポンプ室外への血液の漏出が全くない。また、
この回転軸には、固定部分に対してベアリング等でその
回転の円滑性を保証する必要がないので、ベアリングを
使用したときのような、ベアリングへの血液の浸入およ
びその血液の凝固による回転軸への過負荷現象が全くな
い。
【0016】この血液ポンプにおいては、回転台座の回
転軸の下部を線接触状態または少なくとも3点の点接触
状態にて下部支持部材により支持すると共に、回転軸の
上部を線接触状態または点接触状態にて上部支持体によ
り支持しているので、従来のシール技術では問題となっ
ている、回転台座の高速回転中における、シール部の発
熱に起因する溶血の発生を低く抑えることができる。
【0017】回転軸の上下の支持方法については、回転
軸下部の支持部の接触径を回転軸上部の支持部よりも大
きくとった方が、回転時の支持が安定する。これは、回
転力がポンプ室外部の磁性体とポンプ室内部の磁性体と
の磁気カップリングによって伝達されるので、回転台座
は常にポンプ室外部の磁性体により回転軸下方に引っ張
られており、このため回転軸下部の回転接触部下部に
は、回転軸上部の、回転接触部より大きな接触圧力が作
用しているからである。したがって、回転軸上部と下部
との双方を点接触で支持することも可能ではあるが、ポ
ンプ運転時の安定性を考慮すると、回転接触部が線接触
である方が、望ましい。より具体的には、回転軸下部の
接触部径は、回転軸上部の接触部径の1.5倍以上であ
ることがより望ましい。
【0018】線接触支持を実現する方法としては、回転
台座の回転軸の端部を球形状、あるいは、円錐形状と
し、これを断面が円形のリングと接触させる方法、また
は、同様に回転軸の端部を球形状、あるいは、円錐形状
とし、これを円状に等配角で配置した、先端が球形状を
有する3個以上のピンで支持する方法などが適当であ
る。
【0019】回転軸上部および下部の接触部のクリアラ
ンスについては、血液ポンプを羽根車の回転軸の上下方
向に振動させた場合に、羽根車のガタを生じることがな
く、かつ、血液ポンプケーシングを手で持って、羽根車
の回転軸に直角な平面内で回転させた場合に羽根車がス
ムーズに回転する程度に調節されているのが最も適切で
ある。前述のようにポンプが停止しているとき、および
1,000rpn以下の比較的低回転時には、羽根車は
ポンプ室外部の磁性体との磁力結合力により回転軸下部
に引っ張られた状態であるが、回転数の上昇に伴い、羽
根車の下部(裏面)の圧力が下がり、羽根車上部(表
面)との圧力差が大きくなるので、回転軸の下部接触部
に加わる軸方向の圧力が低減され、回転軸上部の接触部
にも軸方向の圧力が加わる様になる。このようなポンプ
運転時の回転数の変化に伴う回転軸の上部および下部
の、支持接触部に加わる圧力の変化に対応して、安定し
たポンプの回転運動を維持させるためには、前述のクリ
アランス調節が最も適している。
【0020】回転軸上部および下部の支持接触部の材質
については、種々の材料の組み合わせが可能であるが、
ステンレス鋼、セラミックあるいはセラミックコーテイ
ング、ハードクロムメッキ、ニッケルメッキなどの表面
硬化処理を施した材料、黒鉛成型体、黒鉛と各種樹脂と
を混合してなる成型体、フッ化エチレン、ポリイミド、
ポリエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルスルホ
ン(PES)などとの組み合わせが好適に使用される。
【0021】羽根車の回転軸に、回転台座の下面の血液
を回転台座の上面側へと還流させる貫通孔を設けておく
と、血液ポンプの運転中に、回転台座の下面側で血液が
滞留するのを防止することができる。すなわち、血液ポ
ンプの運転中に、回転台座の下面側にある血液が前記貫
通孔を通じて、回転台座の下面側から上面側へと抜けて
行き、回転台座の下面側での血液滞留がない。
【0022】以上の構成により、この血液ポンプでは、
血液ポンプの運転中における溶血を低く抑制することが
できると共にシール部を有していないことから、長期間
の円滑な運転が実現される。回転軸に貫通孔を設けてお
くことにより、血液の滞留を防止して血栓成長をなく
し、これによっても、更に長期間の円滑な運転が実現さ
れる。
【0023】
【実施例】この発明の一実施例について図面を参照しな
がら説明する。なお、この発明はこの実施例に限定され
るものではなく、この発明の要旨の範囲内で適宜に設計
変更をすることができるのは言うまでもない。
【0024】(実施例1)図1に示すのはこの発明の一
実施例である血液ポンプを示す断面説明図である。
【0025】図1に示すように、この血液ポンプ1は、
ポンプ室2内に羽根車3を有する。
【0026】この羽根車3は、緩やかな傾斜面となって
いる円錐面である上面4を有する回転台座5と、この回
転台座5の上面に放射状に立設した複数のインペラ6と
を有する。この回転台座5中には、磁石板7が、回転台
座5の底面に平行な面内で、回転軸を中心にして環状に
配置されている。この回転台座5の上面中央部は円錐面
から緩やかな曲面を描いて上方に突出し、その頂部が半
球状に形成されている。この半球状の頂部を半球頂部8
と称する。また、この回転台座5の底面には、環状の平
面部9とその平面部9に囲まれたて逆円錐台形状に窪ん
だ凹部10と、その凹部10の中心部に半球状に突出す
る下半球部11とが形成されている。下半球部11から
半球頂部8には、回転台座5の底面側から回転台座5の
上面側へと貫通する貫通孔12の開口部13a、13b
がそれぞれ開口している。
【0027】図1に示すように、この血液ポンプ1はそ
の上面側にポンプ室2内に連通する血液導入管14が設
けられ、ポンプ室2の周側面には、ポンプ室2内から外
部へと血液を排出するための血液排出管15が設けられ
ている。
【0028】このポンプ室2内は、円周内面16と底面
17と前記円周内面16から連続して形成される円錐内
面18とを有して、全体として高さの低い円筒形内部空
間とその円筒形内部空間の上に形成された円錐形内部空
間とを合わせた形状の内部空間を有する。前記血液導入
管14は、前記円錐形内部空間の頂上部に開口するよう
に設けられ、血液排出管15は円筒形内部空間の周側面
に開口するように設けられている。
【0029】このポンプ室2内の底面には、その中心線
上に中心が位置するように、直径が前記下半球部11の
直径よりも小さく設計された環状の、かつ断面円形の第
1保持部材19がたとえば4本の傾斜支持部材20によ
り支持され、また、前記円錐形内部空間における血液導
入管14の開口部近傍で、ポンプ室2の中心線上に中心
が位置するように、直径が前記半球頂部8の直径よりも
小さく設計された環状の、かつ断面円形の第2保持部材
21がたとえば4本の傾斜懸垂部材22により懸垂され
ている。
【0030】そして、前記構造の羽根車3は、その下半
球部11を前記第1保持部材19で線接触状態にて支持
し、その半球頂部8を前記第2保持部材21で線接触状
態にて支持することにより、ポンプ室2内で、回転自在
に装着される。
【0031】この図1に示す血液ポンプにおいては、前
記第1保持部材19がこの発明における下部支持部材に
相当し、下半球部が回転軸の下部に相当し、前記第2保
持部材21がこの発明における上部支持部材に相当し、
半球頂部8が回転軸の上部に相当する。
【0032】下半球部11と、第1保持部材19との線
接触半径は、半球上部8と第2保持部材21との線接触
半径の1.7倍に設定されている。
【0033】上記構成の血液ポンプ1においては、血液
導入管14に、人体から血液を送り込むパイプが接続さ
れ、血液排出管15には、たとえば人工肺などを介して
人体に血液を戻すためのパイプが接続され、この血液ポ
ンプ1の外部に設けられた駆動装置によりマグネットカ
ップリング方式で回転台座5が高速回転し、インペラ6
の回転による遠心力の作用によって、血液導入管14か
らポンプ室2内に血液が導入され、ポンプ室2内から血
液排出管15を通じて外部に血液が排出される。
【0034】この場合、回転台座5は、半球頂部8から
下半球部11に至る縦部分を回転軸にして高速回転す
る。ポンプ室2内に導入された血液は、回転台座5の底
面とポンプ室2の底面との間にも流れ込むが、下半球部
11には貫通孔12の開口部13bが開口しているの
で、回転台座5の底面以下の血液は前記開口部13bか
ら貫通孔12内に流入し、半球頂部8に設けられた開口
部13aから回転台座5の上面側へと流出する。つま
り、貫通孔12を設けることによってポンプ室2内の血
液は回転台座5の底面側から上面側へと流通することに
より、ポンプ室2内を循環する。したがって、従来の血
液ポンプ1にしばしば見られたように回転台座5の底面
とポンプ室2内の底面との間に血液が滞留することがな
い。血液の滞留がないことにより、この血液ポンプ1で
は血栓を生じることもない。
【0035】下半球部11は環状の第1保持部材19に
対して線接触をし、半球頂部8は環状の第2保持部材2
1に対して線接触をしているので、下半球部11から半
球頂部8に至る回転軸が高速で回転をしても、回転によ
る摩擦熱の発生が抑制され、溶血現象の発生が抑制され
る。
【0036】この血液ポンプ1では、従来の装置におけ
るようにポンプ室2内から外部へと貫通する回転軸がな
いので、シール部を設ける必要がなく、ポンプ室2から
外部への血液の漏出がまったく存在しない。
【0037】したがって、以上のように血栓および溶血
が抑制され、しかも血液の漏出がないので、回転台座5
に過剰の負荷がかかることなくこの血液ポンプ1を長期
間に渡って円滑に運転することができる。
【0038】図1に示す血液ポンプが、長期間に渡って
安全に運転可能であることを確認するために、動物実験
を実施した。
【0039】《動物実験》体重80kgの子牛の左右両
心室をバイパスするために、図1に示した血液ポンプ2
個を接続し、バイパス流量を、左右ともに3リットル/
分に維持した。バイパス開始後2週間経過時点で、左右
の遠心ポンプを新しい2個の遠心ポンプと取り替え、さ
らに2週間の連続運転を行なった。
【0040】この動物実験により、左右各2個づつ、計
4個の遠心ポンプについて、2週間の耐久性および、そ
の間の溶血と血栓の有無を確認することができた。
【0041】4個のポンプはいずれも2週間、安定した
吐出性能を示した。この実験の期間中、子牛の血中遊離
ヘモグロビン量は、常に正常値(20mg/dl以下)
で維持された。また、実験終了後、4個の遠心ポンプを
分解し、ポンプ内接液部の目視観察を行なったところ、
臨床使用上問題と考えられるような、顕著な血栓形成は
認められなかった。
【0042】(実施例2)図5はこの発明の他の実施例
である血液ポンプを示す断面説明図である。
【0043】図5に示す血液ポンプの構造は、基本的に
は図1に示す血液ポンプの構造と同様であるが、図5に
示す血液ポンプ1Aが図1に示す血液ポンプ1と相違す
るところは、次のようである。
【0044】すなわち、図5に示す血液ポンプ1Aが図
1に示す血液ポンプ1と相違するところは、回転台座5
Aの底面における凹部10の中心に、底面から突出する
逆円錐台形状の軸基部11Aが設けられ、その軸基部1
1Aにおける円錐周面が第1保持部材19に線接触する
ように、軸基部11Aが第1保持部材19に支持され、
図1における血液ポンプ1の半球頂部8に相当する部分
が完全な半球ではなくて小さな半径の球面の一部をなす
球頂部8Aであり、第2保持部材21Aが図1に示すよ
うな環状を呈していず、前記球頂部8Aの半径よりも大
きな半径を有する凹状球面となった下面21aを有する
と共に傾斜懸垂部材22により懸垂され、この第2保持
部材21Aの下面に回転台座5Aの球頂部8Aが点接触
していることであり、また、前記軸基部11Aの円錐台
面に開口すると共に前記球頂部8Aにおける頂上部から
少しく下がった周面に複数箇所をもって開口する貫通孔
12Aが設けられていることである。
【0045】なお、図5に示す血液ポンプ1Aにおい
て、図1に示す血液ポンプ1におけるのと同様の部分に
ついては図1におけるのと同じ番号を付してある。
【0046】この回転台座5Aは、その軸基部11Aを
第1保持部材19に線接触状態で載置すると共に、第2
保持部材21Aが点接触状態で球頂部8Aを保持するよ
うにして、ポンプ室2内に配置される。
【0047】図5に示す血液ポンプにおいては、前記第
1保持部材19がこの発明における下部支持部材に相当
し、軸基部11Aが回転軸の下部に相当し、前記第2保
持部材21Aがこの発明における上部支持部材に相当
し、球頂部8Aが回転軸の上部に相当する。
【0048】図5に示す血液ポンプ1Aも、基本的には
図1に示す血液ポンプ1と同様な作用効果を奏する。た
だし、回転台座5Aの底面9とポンプ室2の底面17と
の間に存在する血液は、貫通孔12Aを流通して球頂部
8Aよりわずか下方に開口する複数の開口部から回転台
座5Aの上面に流れて行く。したがって、血液の滞留現
象がなくなり、血栓現象の発生が抑制される。回転台座
5Aが高速で回転しても、球頂部8Aは第2保持部材2
1Aと点接触し、軸基部11Aは第1保持部材19に線
接触をしているので、血液に剪断力を与えることがな
く、また摩擦熱を発生させることがないので、溶血現象
が抑制される。図5に示す血液ポンプ1Aは、回転台座
5Aの回転軸をポンプ室2外に貫通させていないので、
シール部がなく、この点においても溶血現象が抑制され
る。
【0049】したがって、図5に示す血液ポンプ1Aも
長期間にわたって円滑な運転を実行することができる。
【0050】(実施例3)図6にこの発明の他の実施例
である血液ポンプを示す断面説明図である。
【0051】図6に示す血液ポンプの構造は、基本的に
は図1に示す血液ポンプの構造と同様であるが、図6に
示す血液ポンプ1Bが図1に示す血液ポンプ1と相違す
るところは、次のようである。
【0052】すなわち、図6に示す血液ポンプ1Bが図
1に示す血液ポンプと相違するところは、図1に示す血
液ポンプにおける第1保持部材19および第1支持部材
20がなく、ポンプ室2の底面17の中心を中心とし、
かつ下半球部11の直径よりも小さな直径を有する円と
前記中心を通る仮想的な十文字とが交差する四つの仮想
的な交差点に立設されるところの、上部が球状に形成さ
れた4本の支柱23が、ポンプ室2の底面17に立設さ
れ、この4本の支柱23の上部で回転台座5における下
半球部11が支持されていることである。
【0053】前記構造の羽根車3は、その下半球部11
を4本の支柱23の上部で点接触状態にて支持し、その
半球頂部8を前記第2保持部材21で線接触状態にて支
持することにより、ポンプ室2内で、回転自在に装着さ
れる。
【0054】図6に示す血液ポンプ1Bにおいては、前
記支柱23がこの発明における下部支持部材に相当し、
下半球部11が回転軸の下部に相当し、前記第2保持部
材21がこの発明における上部支持部材に相当し、半球
頂部8が回転軸の上部に相当する。
【0055】なお、図6に示す血液ポンプ1Bにおい
て、図1に示す血液ポンプ1におけるのと同様の部分に
ついては図1におけるのと同じ番号を付してある。
【0056】図6に示す血液ポンプ1Bも、基本的には
図1に示す血液ポンプ1と同様な作用効果を奏する。
【0057】ただし、回転台座5の底面9とポンプ室2
の底面17との間に存在する血液は、貫通孔12を流通
して半球頂部8に設けられた開口部13aから回転台座
5の上面4に流れて行く。したがって、血液の滞留現象
がなくなり、血栓現象の発生が抑制される。回転台座5
が高速で回転しても、半球頂部8は第2保持部材21と
点接触し、下半球部11は支柱23に点接触をしている
ので、血液に剪断力を与えることがなく、また摩擦熱を
発生させることがないので、溶血現象が抑制される。図
6に示す血液ポンプ1Bは、回転台座5の回転軸をポン
プ室2外に貫通させていないので、シール部がなく、こ
の点においても溶血現象が抑制される。
【0058】したがって、図6に示す血液ポンプ1Bも
長期間にわたって円滑な運転を実行することができる。
【0059】(実施例4)図7にこの発明の他の実施例
である血液ポンプを示す断面説明図である。
【0060】図7に示す血液ポンプの構造は、基本的に
は図1に示す血液ポンプの構造と同様であるが、図7に
示す血液ポンプ1Cが図1に示す血液ポンプ1と相違す
るところは、次のようである。
【0061】すなわち、図7に示す血液ポンプ1Cが図
1に示す血液ポンプ1と相違するところは、回転台座5
の中央を突出した半球頂部8に形成する代わりに、回転
台座5の上面中央が逆円錐台形に窪んだ凹陥部24に形
成され、この凹陥部24には下半球部11に開口する開
口部13bから連通する貫通孔12の開口部13aが開
設され、また、図1に示される第2保持部材21および
第2支持部材22の代わりに、図7に示される第2保持
部材21Bおよび第2支持部材22Bが使用される。
【0062】図7に示される第2支持部材22Bは、血
液導入管14のポンプ室2内における開口部の内壁に支
持されると共に血液導入管14の軸線を中心線にして配
置された管状体である。第2保持部材21Bは、前記第
2支持部材22Bである管状体の下端部に形成されたと
ころの、前記凹陥部24の直径よりも大きな直径を有す
る半球体である。そして、この半球体の最下部には、前
記管状体の内管に連続する開口部21bが開口し、ま
た、前記管状体の周側面には内管に連続する複数の長孔
22bが開口している。
【0063】この図7に示される血液ポンプ1Cにおい
ては、羽根車3は、その下半球部11が第1保持部材1
9により点接触状態にて支持され、その凹陥部24に前
記半球体が線接触状態にて装入されることにより、ポン
プ室2内で、回転自在に装着される。
【0064】図7に示す血液ポンプ1Cにおいては、前
記第1保持部材19がこの発明における下部支持部材に
相当し、下半球部11が回転軸の下部に相当し、前記管
状体の下端部に形成された半球体がこの発明における上
部支持部材に相当し、凹陥部24が回転軸の上部に相当
する。
【0065】なお、図7に示す血液ポンプ1Cにおい
て、図1に示す血液ポンプ1におけるのと同様の部分に
ついては図1におけるのと同じ番号を付してある。
【0066】図7に示す血液ポンプ1Cも、基本的には
図1に示す血液ポンプ1と同様な作用効果を奏する。
【0067】ただし、回転台座5の底面9とポンプ室2
の底面17との間に存在する血液は下半球部11の開口
部13bから貫通孔12内に流入し、貫通孔12内に流
入した血液は凹陥部24の開口部13aから半球体にお
ける開口部21bへと流入し、半球体における開口部2
1bへ流入した血液は管状体の周側面に設けられた長孔
22bより回転台座5の上面に流出して行く。したがっ
て、回転台座5の底面9とポンプ室2の底面17との間
に存在する血液の滞留現象がなくなり、血栓現象の発生
が抑制される。回転台座5が高速で回転しても、凹陥部
24と半球体とは線接触し、下半球部と第1保持部材と
は線接触をしているので、血液に剪断力を与えることが
なく、また摩擦熱を発生させることがないので、溶血現
象が抑制される。図7に示す血液ポンプ1Cは、回転台
座5の回転軸をポンプ室2外に貫通させていないので、
シール部がなく、この点においても溶血現象が抑制され
る。
【0068】したがって、図7に示す血液ポンプ1Cも
長期間にわたって円滑な運転を実行することができる。
【0069】(実施例5)図8にこの発明の他の実施例
である血液ポンプを示す断面説明図である。
【0070】図8に示す血液ポンプの構造は、基本的に
は図7に示す血液ポンプの構造と同様であるが、図8に
示す血液ポンプ1Dが図1に示す血液ポンプ1と相違す
るところは、次のようである。
【0071】すなわち、図8に示す血液ポンプ1Dが図
1に示す血液ポンプ1と相違するところは、回転台座5
の中央を突出した半球頂部8に形成する代わりに、回転
台座5の上面中央が逆円錐台形に窪んだ凹陥部24に形
成され、この凹陥部24には下半球部11に開口する開
口部13bから連通する貫通孔12の開口部13aが開
設され、また、図1に示される第2保持部材21および
第2支持部材22の代わりに、図8に示される第2保持
部材21Cおよび第2支持部材22Cが使用される。
【0072】図8に示される第2支持部材22Cは、血
液導入管14のポンプ室2内における開口部の内壁に支
持されると共に血液導入管14の軸線Xと一致するよう
に配置された棒状体22dである。第2保持部材21C
は、前記第2支持部材22Cである棒状体22dの下端
部に形成されたところの、前記凹陥部24の直径よりも
大きな直径を有する球体21cである。そして、この球
体21cの最下部には、前記凹陥部24における開口部
13aに対向し、かつ同大の開口部21dが開口し、こ
の開口部21dは球体21cにおいて水平方向に向かっ
て開口する複数の開口部21eと連通している。
【0073】この図8に示される血液ポンプ1Dにおい
ては、羽根車3は、その下半球部11が第1保持部材1
9により点接触状態にて支持され、その凹陥部24に前
記球体21cが線接触状態にて装入されることにより、
ポンプ室2内で、回転自在に装着される。
【0074】図8に示す血液ポンプ1Dにおいては、前
記第1保持部材19がこの発明における下部支持部材に
相当し、下半球部11が回転軸の下部に相当し、前記棒
状体22dの下端部に形成された球体21cがこの発明
における上部支持部材に相当し、凹陥部24が回転軸の
上部に相当する。
【0075】なお、図8に示す血液ポンプ1Dにおい
て、図1に示す血液ポンプ1におけるのと同様の部分に
ついては図1におけるのと同じ番号を付してある。
【0076】図8に示す血液ポンプ1Dも、基本的には
図1に示す血液ポンプ1と同様な作用効果を奏する。
【0077】ただし、回転台座5の底面9とポンプ室2
の底面17との間に存在する血液は下半球部11の開口
部13bから貫通孔12内に流入し、貫通孔12内に流
入した血液は凹陥部24の開口部13aから球体21c
における開口部21dへと流入し、球体21cにおける
開口部21dへ流入した血液は球体21c内を通過して
開口部21eから回転台座5の上面に流出して行く。し
たがって、回転台座5の底面9とポンプ室2の底面17
との間に存在する血液の滞留現象がなくなり、血栓現象
の発生が抑制される。回転台座5が高速で回転しても、
凹陥部24と球体21cとは線接触し、下半球部11と
第1保持部材19とは線接触をしているので、血液に剪
断力を与えることがなく、また摩擦熱を発生させること
がないので、溶血現象が抑制される。図8に示す血液ポ
ンプ1Dは、回転台座5の回転軸をポンプ室2外に貫通
させていないので、シール部がなく、この点においても
溶血現象が抑制される。
【0078】したがって、図8に示す血液ポンプ1Dも
長期間にわたって円滑な運転を実行することができる。
【0079】(変形例)以上においてこの発明のいくつ
かの実施例を示したが、この発明は前記実施例に限定さ
れるものではなく、この発明の要旨の範囲内で適宜に設
計変更をすることができる。
【0080】この発明においては、前記回転台座の回転
軸の下部を線接触状態または少なくとも3点の点接触状
態にて下部支持部材により支持し、前記回転軸の上部を
線接触状態または点接触状態にて上部支持部材により支
持することができるのであれば、回転軸の上部および下
部の形状はどのようであっても良く、また、下部支持部
材および上部支持部材の形状はどのようであっても良
い。
【0081】この発明においては、回転台座の底面の血
液を回転台座の上面側へと還流させる貫通孔を有してい
れば良いのであるから、回転台座の回転軸中に貫通孔が
設けられる必要はなく、たとえば、回転台座におけるイ
ンペラ間において回転台座の底面から上面へと貫通する
貫通孔が少なくとも1基開設されていても良い。
【0082】
【発明の効果】以上に詳述したこの発明の血液ポンプ
は、回転台座の回転軸がポンプ室外に突き通されていな
いので、従来装置におけるようなポンプ室外に貫通させ
た回転軸とポンプ室とのシール性を高めるためのシール
部が不要になっており、シール部が存在しないことによ
り、従来装置におけるようにシール部における血液のポ
ンプ室外への漏出がなく、漏出した血液が凝固すること
により回転軸の回転を阻害することもない。
【0083】この発明の血液ポンプは、回転台座におけ
る回転軸の上部および下部がそれぞれを保持する保持部
材に対して線接触あるいは点接触により保持されている
ので、回転軸の高速回転に起因する剪断力による溶血現
象、高速回転に起因する摩擦熱による溶血現象が抑制さ
れる。
【0084】したがって、この発明の血液ポンプは血液
の漏出がなく溶血現象が抑制されているので、長期間の
運転にも耐えることができる。しかも、回転台座の底面
の血液を回転台座の上面側へと還流させる貫通孔を更に
設けることにより、血液の滞留を防止して更に長寿命の
ポンプとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は従来の血液ポンプの一例を示す断面図で
ある。
【図3】図3は従来の血液ポンプの一例を示す断面図で
ある。
【図4】図4は従来の血液ポンプの一例を示す断面図で
ある。
【図5】図5はこの発明の他の一実施例を示す断面図で
ある。
【図6】図6はこの発明の他の一実施例を示す断面図で
ある。
【図7】図7はこの発明の他の一実施例を示す断面図で
ある。
【図8】図8はこの発明の他の一実施例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 血液ポンプ 2 ポンプ室 3 羽根車 4 上面 5,5A 回転台座 6 インペラ 7 磁石板 8 半球頂部 8A 球頂部 9 平面部 10 凹部 11 下半球部 11A 軸基部 12,12A 貫通孔 13a,13b 開口部 14 血液導入管 15 血液排出管 16 円周内面 17 底面 18 円錐内面 19 第1保持部材 20 第1支持部材 21,21A,21B,21C 第2保持部材 21b 開口部 21c 球体 21d,21e 開口部 22 傾斜懸垂部材 22B,22C 第2支持部材 22b 長孔 22d 棒状体 23 支柱 24 凹陥部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転台座の上面に複数の羽根を立設して
    なると共に、外部の磁性体の回転により回転台座を回転
    可能にする磁石を内蔵する羽根車をポンプ室内に配置
    し、ポンプ室内で、前記回転台座の回転軸の下部を線接
    触状態または少なくとも3点の点接触状態にて下部支持
    部材により支持し、前記回転軸の上部を線接触状態また
    は点接触状態にて上部支持部材により支持してなること
    を特徴とする血液ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記回転軸は、回転台座の底面の血液を
    回転台座の上面側へと還流させる貫通孔を有してなる前
    記請求項1に記載の血液ポンプ。
JP5012018A 1993-01-27 1993-01-27 血液ポンプ Withdrawn JPH06218043A (ja)

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