JPH0621836B2 - ガスラインの異常検知装置 - Google Patents

ガスラインの異常検知装置

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JPH0621836B2
JPH0621836B2 JP61055524A JP5552486A JPH0621836B2 JP H0621836 B2 JPH0621836 B2 JP H0621836B2 JP 61055524 A JP61055524 A JP 61055524A JP 5552486 A JP5552486 A JP 5552486A JP H0621836 B2 JPH0621836 B2 JP H0621836B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス配管やプラント・ガスパイプライン等の
ガス漏れ等の異常を検知するガスラインの異常検知装置
に係わり、特に微少な圧力変動から確実にガス漏れ等の
異常を検知できるガスラインの異常検知装置に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
パイプラインの破損,破壊等により漏洩する流体には液
体のほかガス等が挙げられる。前者に関係する液体輸送
システムは、パイプの内部に所定の圧力を加えて油等の
液体を所定の場所へ輸送するときに使用される。この液
体輸送システムはパイプラインからの油の漏洩を検知す
る目的から各種の液体漏洩検知装置が開発され、かつ、
実際にパイプラインに設置されている。ところで、この
ようなシステムでは、パイプラインから液体が漏洩した
とき、その漏洩点から上流点,中間点および下流点で通
常第9図に示すような圧力変動が生じている。従って、
同図から明らかなように、上流点1ではその液体漏洩開
始時stおよび漏洩終了時enに比較的大きな圧力変動
が生じ、中間点2および下流点3へ伝播しており、この
ため比較的簡単、かつ、確実に液体の漏洩を検知でき
る。これは、液体が非圧縮性流体であるため、圧力変化
によらず体積がほぼ一定であること、換言すればごく僅
かの物質移動でも圧力が低下するために検出し易いこと
による。このような先行技術として、特開昭51−15
1180号公報、米国特許第3,962,905号明細
書および特開昭59−24320号公報などがある。
これに対し、ガスの漏洩検知の場合にはそれほど簡単で
はない。その理由として2つ考えられる。その1つは、
ガスは圧縮性の流体であるためパイプラインの内部でガ
スのラインパック量にダイナミックな変動が生じている
ためである。言い換えると、圧力とガスの密度が比例関
係にあるので、圧力の低下は物質移動によって起こる。
このことは、ガス漏洩が起こっても、測定位置でのガス
密度が低下しない限り、圧力が低下しないことを意味す
る。従って、例えばパイプライン一端でガス圧力または
ガス流量等の変化が生じても、パイプラインの他端にそ
の影響が現われるのにかなりの時間がかかり、しかも、
その圧力等の変化の影響はパイプライン内を伝播する途
中で減衰,拡散され、かなりなまった圧力変化の形で到
達する。さらに、その影響は常に一定の時間遅れをもっ
て現われるものではない。従って、ガス漏洩を検知する
ことは非常に大変なことである。
他の1つは、パイプラインの破損によってガスが漏洩し
ても、それに伴うガス圧力等の変化は液体に比べて信号
レベル的に非常に小さく、かつ、ガス圧力等の減衰,拡
散が激しく、プラントの通常操業下で生じている様々な
ガス圧力等の変化と識別することが難しい。
従って、ガスの漏洩検知は、以上のような特殊要因が存
在することから、前記液体漏洩検知装置をそのままガス
漏洩検知装置として適用すると、プラントの操業時に頻
繁に誤警報が発生し、その度にプラントの操業停止を余
儀なくされ、実際にガス漏洩が発生したときにそれを見
過ごしたりして大きな事故を引き起す危険があった。
そこで、従来、液体の漏洩検知とは異なるガス特有の性
質に根差した幾つかのガス漏洩検知手段が採用または提
案されている。以下、それらについて簡単に説明する。
その1つは、漏洩したガス成分を測定してガス漏洩と
判断するガス検知器を使用したものがあり、これは現在
のガス漏洩検知法の主流を占めている。即ち、このガス
検知器は、ヤード内であれば漏洩ガスの浮遊する確率の
高い場所に設置し、ガスパイプラインであればバルブハ
ウス内に設置し、あるいは巡回用パトロールカーの場合
にはそれに搭載し、ガス漏洩の有無を検知している。し
かし、このガス漏洩検知手段は、パトロールカーによる
監視を除けば多数のガス検知器を設置する必要があるた
めに例えばプラントの場合には実現性の点で問題があ
り、またパトロールカーによる監視を含めてプラント全
体を監視する場合には不向きなものである。
他の1つは、ガス漏洩時、ガス漏洩孔で漏洩音を発生
することに着目し、この漏洩音を可搬式マイクロホンで
検知するものである。このガス漏洩検知手段は、ガス漏
洩孔から近い場所に可搬式マイクロホンを設置する場合
はともかく、ガス漏洩孔から離れるに従ってガス漏洩を
検知することが非常に難しくなり、この手段についても
実用性および信頼性の点で問題である。
さらに、他のもう1つの手段は、ガス・パイプライン
の発基地,着基地またはパイプラインの途中に圧力検知
器を設け、この圧力検知器で検知した圧力と予め設定し
た上・下限設定値とを比較し、ガス漏洩を検知するもの
である。また米国特許3,962,905号明細書で
は、ガスの漏洩量と圧力降下の関係から、圧力降下速度
が所定量を越える場合、リークが発生したと判断するシ
ステムである。このガス漏洩検知手段は、間接的にガス
の漏洩を判断するものであるが、大量にガスが漏洩して
いなければ検知できない問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、ガス漏洩に
よって生じる微小な先頭波の圧力変動を確実に検知し、
また、種々のライン状態を考慮しつつ適切なデータ処理
を実施してガス漏洩から正確、かつ、迅速にガスライン
の異常を検知するガスラインの異常検知装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、特許請求の範囲第1項に対応する発明は、ガス
ラインに設けた流路抵抗体の前後から、前記ガスライン
の破損,破壊等に起因して当該ガスラインのガス媒体を
介して伝播する先頭波による圧力変動を取込んで差圧を
検出する差圧検出器と、この差圧検出器によって検出さ
れた差圧を、所定の周期でサンプリングするサンプリン
グ手段と、このサンプリング手段によって得られたサン
プリングデータのうち所定数のデータを記憶するデータ
記憶手段と、このデータ記憶手段によって記憶されたサ
ンプリングデータのうち所定数のデータを更新するデー
タ更新処理手段と、このデータ更新処理手段によって更
新されたデータのうち、所定のサンプリング時点よりも
前の複数のデータと当該サンプリング時点以降のデータ
のうち少くとも今回のデータとを用いて時系列的に統計
処理する演算手段と、この演算手段によって算出された
差圧変化分の大きさに基づいてガス漏洩の有無を判断す
る判断手段とを設けたガスラインの異常検知装置であ
る。
さらに、特許請求の範囲第2項〜第4項に対応する発明
は、前記演算手段を具体化した構成である。すなわち、
この演算手段は、所定のサンプリング時点よりも前の複
数のデータと当該サンプリング時点以降の複数のデータ
についてそれぞれの平均値を算出する平均値算出手段
と、この平均値算出手段で算出された両者の平均値の差
を求める差圧差演算手段とからなり、或いは更新された
データのうち所定時間内の複数のデータの中の最大値を
算出する最大値算出手段および前記複数のデータの中の
最小値を算出する最小値算出手段と、これらの算出手段
によって算出された最大値と最小値との差を求める差圧
演算手段とからなるものである。
さらに、演算手段は、ガス漏洩に関する異なる圧力特性
変化を把握するための複数のアルゴリスムを適宜選択す
る選択手段と、この選択されたアルゴリズムに基づいて
所定の演算を実行する手段とからなるものである。
〔作 用〕
従って、特許請求の範囲第1項に対応する発明において
は、ガスラインに設けた流路低抗体を挟んで差圧を求め
るので、ガスラインの破損,破壊等に起因して当該ガス
ラインのガス媒体を介して伝播する先頭波の圧力変動を
正確、かつ、迅速に検知できるとともに、高い分解能に
よって検知できる。そして、差圧データを所定の周期で
サンプリングした後、そのサンプリングデータのうち所
定数のデータを更新し、かつ、更新されたデータのう
ち、所定のサンプリング時点よりも前の複数のデータと
当該サンプリング時点以降のデータのうち少くとも今回
のデータとを用いて時系列的な統計処理を実施して変化
分を算出し、その変化分の大きさに基づいてガス漏洩の
有無を判断するので、ノイズを含む小さな漏洩であって
も、そのノイズに影響されずにガス漏洩に起因する信号
を抽出して正確にガスラインの異常を検知できる。
次に、特許請求の範囲第2項に対応する発明において
は、所定のサンプリング時点よりも前の複数のデータと
当該サンプリング時点以降の複数のデータについてそれ
ぞれの平均値を算出し、かつ、両者の平均値の差を求め
るようにすれば、ノイズを確実に除去して正確にガス漏
洩によるガスラインの異常を検知できる。
さらに、特許請求の範囲第3項に対応する発明は、ガス
漏洩に関する異なる圧力特性変化を把握するための複数
のアルゴリズムを選択し、その選択されたアルゴリズム
に基づいて所定の演算を実行することにより、ガスライ
ンの構成要素やガスの特性等を考慮しつつ、適切にガス
漏洩によるガスラインの異常を検知することができる。
さらに、特許請求の範囲第4項に対応する発明は、更新
されたデータのうち所定時間内の複数のデータの中の最
大値と前記複数のデータの中の最小値とを算出し、これ
らの最大値と最小値との差を求めることにより、差圧の
最大振幅を見ることができ、かつ、この最大振幅が設定
値を越えたとき、ガスラインの異常と判断することがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。第1図はガスライン11を含んだ異常検知装置の全
体構成を示す図である。本装置においてはガス漏洩点1
2に圧力検知器13が設置できるものであれば、第2図
から明らかなようにガス漏洩開始時st1に比較的大き
な圧力変動がとらえられるが、この圧力変動は伝播する
とともに減衰し、ガス漏洩点12より下流側の離れた位
置に圧力検知器14を設置した場合、第3図に示すよう
に徐々に圧力が低下するだけで、ガス漏洩と判断するの
が困難である。一方、ガス漏洩点12の下流側に設置さ
れている流路低抗体として機能する弁15の両端から差
圧を取り込む様に差圧検出器16を設けて差圧を検出す
ると、第4図に示すようにガス漏洩開始後st2に圧力
波の先頭波による圧力ダウンによって比較的大きな差圧
を発生することが確認された。従って、本装置における
ガス検知手段としては、ガス漏洩点12より上流側およ
び下流側の何れか一方または両方に圧力検知器14を設
置してガス圧力を検知するか、あるいはガス流量計を設
置して流量を検知してもよいが、望ましくはガス漏洩点
12の上流側および下流側の何れか一方または両方に設
置されている弁15の上流側と下流側を結ぶラインに差
圧検出器16を設置し、差圧を検知することが有効であ
る。
17はA/D変換手段であって、これは圧力,流量等の
ガス漏洩に関係する微少信号または差圧検知器16から
出力される微少な差圧検知信号を所定の増幅度で増幅
し、かつ、その増幅出力値に比例するディジタル信号に
変換して出力し、インターフェイス18へ送出する。1
9はシーケンスプログラムまたは外部からの指令に基づ
いて所定の演算処理並びに必要な構成要素を制御するC
PUである。このCPU19からはバス20が導出さ
れ、これに前記インターフェイス18のほか、ROM
(リード・オンリー・メモリ)21,RAM(ランダム
・アクセス・メモリ)22および入出力バッファ23等
が接続されている。前記ROM21は、シーケンスプロ
グラムや計算のための固定定数、更にはガス漏洩に関す
る異なる圧力特性変化を把握するために例えば4つのガ
ス漏洩検知アルゴリズムA1〜A4等が記憶されてい
る。因みに、各アルゴリズムA1〜A4について例を上
げると、 の通りである。ここで、Pは差圧検知信号、iはi回目
のサンプリング、Δtは任意の演算周期、Cは後述する
判断手段でガス漏洩と判断する為の設定値である。すな
わち、アルゴリズムA1は、n回前から前回までのサン
プリングデータの平均値と今回サンプリングデータとの
比較であり、前回までの平均データからの今回データの
差圧ずれを表わす。アルゴリズムA2は、n回前からm
回前までの平均値と(m+1)回前から今回までの平均
値との比較であり、過去平均値と今回平均値の差圧値を
表わす。アルゴリズムA3は、n回前から前回までのサ
ンプリングデータと今回のサンプリングデータとを個々
に比較し、その論理積(AND)または論理和(OR)
を得るものである。ここで、論理積は、 (Pi-n −Pi )/Δt>C AND (Pi-(n-1) −Pi /Δt>C AND (Pi-(n-2) −Pi /Δt>C AND …… AND (Pi-1 −Pi )/Δt>C で表わし、これはある一定時間内の過去の複数の個々の
データと今回データとの差(圧力差)の変化値が全て設
定値Cを越えたときにガス漏洩と判断することを意味す
る。
一方、論理和は、 (Pi-n −Pi )/Δt>C OR (Pi-(n-1) −Pi /Δt>C OR (Pi-(n-2) −Pi /Δt>C OR …… OR (Pi-1 −Pi )/Δt>C で表わし、これはある一定時間内の過去の複数の個々の
データと今回データとの差(圧力差)の変化値のうち、
何れか1つの変化値が設定値を越えたときにガス漏洩と
判断することを意味する。
アルゴリズムA4は、一定時間内の複数のデータの中の
最大値と最小値との比較であり、差圧の最大振れ幅を表
わすものである。そして、これらのアルゴリズムA1〜
A4はスナップスイッチその他一般的に使用するキーボ
ード等の入力キー24から前記入出力バッファ23を通
ってCPU19により読み込まれて選択される。前記R
AM22は演算処理結果のデータや相手側子局より到来
する伝送データ等を一時記憶するものである。25は出
力装置であって、非常に簡単な手段としては例えばガス
漏洩その他の異常を表示するランプが設けられ、更に必
要に応じて文字,図形等の画像を表示するCRTディス
プレイ、更には印字装置等が設けられるものである。要
は、CPUの処理能力,プログラム,価格等の諸条件を
考慮して選択使用される。
26はバス20に接続される入出力バッファ27を経由
して接続することが可能で、CPU19から制御データ
が入力され、このデータに基づいて弁15を制御する弁
制御部である。また、バス20にはインターフェイス2
8を介して子局の機能を有するテレコンテレメータ30
を接続することが可能である。なお、子局30は、本発
明装置ごとにそれぞれ設置され、各子局からのデータは
親局(図示せず)へ伝送され、あるいは親局より各子局
30へ送られてくる必要なデータを受信するようになっ
ている。そして、親局は、図示されていないがホストコ
ンピュータと接続され、ここでプラント全体の動作状態
を把握し、かつ、必要なデータ処理を行い、操作盤に備
える表示部に必要なデータ等を映し出して監視可能にす
るとともに、その監視結果に基づいてライン全体の制御
を行うものである。
次に、前記CPU19はシーケンスプログラムデータに
基づいて第5図に示す様な処理を行う。つまり、CPU
19は、データサンプリング手段A,データ更新処理手
段Bおよび相対値データ演算手段C等からなり、ガス漏
洩に関する相対値データを取得するガス漏洩データ取得
手段と、その相対値データに基づいてガス漏洩の有無や
必要に応じてガス漏洩場所等を判断する判断手段Dとを
有し、その他、付随的には前記相対値データや判断手段
Dで判断された結果データをテレコンテレメータ30を
介して親局へ伝送するための伝送制御手段Eおよび相対
値データや判断結果のデータを弁制御部26へ送ってラ
イン制御を行うライン制御手段Fと、圧力または流量検
知系の故障の有無を診断する診断手段G等を有するもの
である。
具体的には、前記サンプリング手段Aは、差圧検知器1
6によって検知されたディジタル的な差検知信号をクロ
ックを用いて所定の周期で順次サンプリングする機能で
ある。この所定の周期は例えば次のようにして定められ
る。つまり、差圧を含む圧力検知は、検知器器の設置箇
所を“一瞬に通過する一過性の圧力波変動を検知”しな
ければならず、しかも、プラント等の“通常操業下で生
じる圧力変動の影響を極力低減して検知”しなければな
らない。漏洩発生時に発生する圧力変動はパイプライン
の圧力,内径,漏洩量等により違いがあるが、数値解析
的または実験的には通常操業時とガス漏洩時との圧力変
動の比較を行うことにより、通常操業下での圧力変動の
影響を殆んど受けないサンプリング周期の上限と一過性
の微少圧力変動を確実に検知できるサンプリング周期の
下限が知ることができる。従って、サンプリング周期は
後段の構成要素のデータ処理分解能との関係で定められ
るが、好ましくは以上のサンプリング周期を目安にサン
プリングすることが望ましい。
次に、前記データ更新処理手段Bは、前記サンプリング
手段Aでサンプリングされたデータを順次更新しRAM
22のテーブルに格納するが、そのときの更新はデータ
格納エリア容量および何れの漏洩検知アルゴリズムを用
いて相対値データを求めるかによって定められる。
前記相対値データ演算手段Cは、複数の漏洩検知アルゴ
リズムの中からオペレータの欲する漏洩検知アルゴリズ
ムを選択し、これに基づいてROM21およびRAM2
2から必要なデータを読み出してアルゴリズムに従って
処理を行い、相対値データを求める機能を持っている。
前記判断手段Dは、各ガス漏洩検知アルゴリズムに応じ
て定める上限および下限の設定値またはそれらの何れか
1つを用い、更には過去の経験的なデータに基づいて相
対値データと比較し、ガス漏洩の有無を判断する。ま
た、この判断手段Dは、検知系診断手段Gから出力する
診断結果のデータを受けて伝送制御手段Eおよび弁制御
手段Fへ必要なデータを送出するものである。更に、こ
れらのデータを用いて必要に応じてガス漏洩場所の判断
を行うことができる。つまり、ガス漏洩の発生によって
生じる圧力波は、ガス漏洩点の上流側および下流側へ各
々ほぼ(音速−ガス流速)および(音速+ガス流速)で
伝播するので、予め知り得る間隔Lをもって複数の圧力
または差圧検知器を設置しておけば、各検知器の圧力波
検知時間間隔ΔT等から L=a+b ΔT={a/(音速−ガス流速)} −{b/(音速+ガス流速)} の連立方程式により簡単にガス漏洩発生地点を推定でき
るものである。aおよびbはガス漏洩点から検知器設置
場所までの距離である。
次に、以上のように構成された装置の動作を説明する。
差圧検知器16によって検知された弁15両端の差圧検
知信号がA/D変換手段17に送られると、ここで所定
の増幅度で増幅しディジタルデータに変換した後、複数
ビットラインを用いてインターフェイス18を経由して
バス20へ送られる。このとき、CPU19は、例えば
1sec 周期のクロックを用いてバス20上の差圧検知デ
ータをサンプリングし、RAM22のテーブルに格納さ
れている既知データを順次更新しながら記憶していく。
従って、通常、ガス漏洩点12の上流側に設置される差
圧検知器で生の信号をとらえると、第6図に示す雑音を
含んだ信号が検知されるが、サンプリング手段Aではそ
れを間引く処理も同時に行っている。
しかして、CPU19は、差圧検知データを所定の周期
で順次サンプリングしていくが、このサンプリングデー
タごとに次のような処理を行う。予め入力キー24から
所望とするガス漏洩アルゴリズムを指定するが、途中の
データ処理過程でアルゴリズムの指定替えを行う場合も
ある。この指定は例えばアルゴリズムA1は比較的に漏
洩有無の処理時間が速い。アルゴリズムA2はノイズに
強いが処理時間を必要とする。このようにラインの状態
およびプラントの重要性等を考慮しつつ過去の経験等を
踏まえてアルゴリズムの指定が行われる。そうすると、
例えばCPU19はその指定にしたがってROM21か
らガス漏洩アルゴリズム例えばA2を読み出し選択し、
サンプリングごとにn回前からm回前までの平均値と
(m+1)回前から今回までの平均値との比較を行って
過去平均値と今回平均値の差圧差を求める。第7図は一
例としてアルゴリズムA2によって求めた相対値データ
を順次プロットして得られた図である。そして、このよ
うにして求められた相対値データは判断手段Dにより判
断される。この判断手段Dは、漏洩判断設定値cとして
上限設定値Vuと下限設定値Vdとを有し、各サンプリ
ングごとに求めた相対値データと比較し、各設定値V
u,Vdを越えたときガスが漏洩していると判断し、必
要な構成要素例えば出力装置25でその旨を表示し、ま
たは入出力バッファ27を通して弁制御26を含むライ
ン制御手段Fにより弁15を閉塞する等を行い、また入
出力バッファ27からテレコンテレメータ30に指令を
与え、これを受けてテレコンテレメータ30は判断手段
Dからのデータをインターフェイス28を介して取り込
んで、親局(図示せず)へ所望の信号に変換して伝送す
る。なお、第8図は、サンプリングデータごとにアルゴ
リズムA4で演算処理して得られた相対値データを順次
プロットした図であり、この場合には1つの設定値V
を越えるとガス漏洩有りと判断するものである。
〔発明の効果〕
従って、特許請求の範囲第1項の発明は、ガスライン上
に設置される流路抵抗体を挟んで差圧を求めるので、ガ
スラインの破損,破壊等の異常に起因して当該ガスライ
ン内のガス媒体を介して伝播する先頭波の圧力変動を正
確、かつ、迅速に検知できるとともに、高い分解能によ
って検知できる。しかも、ガス漏洩に関係する信号を所
定の周期でサンプリングするので、通常操業下の比較的
大きな周期の圧力変動と区別して取り込むことができ
る。さらに、時系列的な統計処理を実施して変化分を算
出し、その変化分の大きさに基づいてガス漏洩の有無を
判断するので、ノイズを含む小さな漏洩であっても、そ
のノイズに影響されずにガス漏洩に起因する信号を抽出
して正確にガスラインの異常を検知できる。
また、特許請求の範囲第2項,第4項の発明において
は、ノイズを確実に除去して正確にガス漏洩によるガス
ラインの異常を検知でき、また差圧の最大振幅を見るこ
とができ、かつ、この最大振幅が設定値を越えたとき、
ガスラインの異常と判断することができる。
さらに、特許請求の範囲第3項の発明は、ガスラインの
構成要素やガスの特性等を考慮しつつ、適切にガス漏洩
によるガスラインの異常を検知できる。
従って、ガスラインをもつプラントの安全対策および環
境上の面からも非常に有効なガスラインのガス漏洩検知
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明装置の一実施例を説明する
ために示したもので、第1図は装置全体の概略構成図、
第2図ないし第4図は検知器の設置場所および検知法に
よって異なる圧力変動検知図、第5図は装置の機能ブロ
ック図、第6図はガス漏洩時における差圧の生データ
図、第7図および第8図は異なる漏洩検知アルコリズム
によって得られた相対値データ図、第9図は液体漏洩時
の圧力変動図である。 11……ガスライン、12……ガス漏洩点、13,14
……圧力検知器、15……弁、16……差圧検知器、1
9……CPU、21……ROM、22……RAM、24
……入力キー、25……出力装置、26……弁制御部、
30……テレコンテレメータ、A−サンプリング手段、
B……データ更新処理手段、C……相対値データ演算手
段、D……判断手段、E……伝送制御手段、F……ライ
ン制御手段、G……検知系診断手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−151180(JP,A) 特開 昭56−162029(JP,A) 特公 昭59−24302(JP,B2) 米国特許3962905(US,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスラインの破損,破壊等によって生じる
    ガス漏洩からガスラインの異常を検知する装置におい
    て、 前記ガスラインに設けた流路抵抗体の前後から、前記ガ
    スラインの破損,破壊等に起因して当該ガスラインのガ
    ス媒体を介して伝播する先頭波による圧力変動を取込ん
    で差圧を検出する差圧検出器と、 この差圧検出器によって検出された差圧を、所定の周期
    でサンプリングするサンプリング手段と、 このサンプリング手段によって得られたサンプリングデ
    ータのうち所定数のデータを記憶するデータ記憶手段
    と、 このデータ記憶手段によって記憶されたサンプリングデ
    ータのうち所定数のデータを更新するデータ更新処理手
    段と、 このデータ更新処理手段によって更新されたデータのう
    ち、所定のサンプリング時点よりも前の複数のデータと
    当該サンプリング時点以降のデータのうち少なくとも今
    回のデータとを用いて時系列的に統計処理する演算手段
    と、 この演算手段によって算出された2つの演算値を比較し
    てその変化分の大きさに基づいてガス漏洩の有無を判断
    する判断手段と を備えたことを特徴とするガスラインの異常検知装置。
  2. 【請求項2】演算手段は、所定のサンプリング時点より
    も前の複数のデータと当該サンプリング時点以降の複数
    のデータについてそれぞれの平均値を算出する平均値算
    出手段と、この平均値算出手段で算出された両者の平均
    値の差を求める差圧差演算手段とを有するものである特
    許請求の範囲第1項記載のガスラインの異常検知装置。
  3. 【請求項3】演算手段は、ガス漏洩に関する異なる圧力
    特性変化を把握するための複数のアルゴリスムを適宜選
    択する選択手段と、この選択されたアルゴリズムに基づ
    いて所定の演算を実行する手段とを有するものである特
    許請求の範囲第1項記載のガスラインの異常検知装置。
  4. 【請求項4】ガスラインの破損,破壊等によって生じる
    ガス漏洩からガスラインの異常を検知する装置におい
    て、 前記ガスラインに設けた流路低抗体の前後から、前記ガ
    スラインの破損,破壊等に起因して当該ガスラインのガ
    ス媒体を介して伝播する先頭波による圧力変動を取込ん
    で差圧を検出する差圧検出器と、 この差圧検出器によって検出された差圧を、所定の周期
    でサンプリングするサンプリング手段と、 このサンプリング手段によって得られたサンプリングデ
    ータのうち所定数のデータを記憶するデータ記憶手段
    と、 このデータ記憶手段によって記憶されたサンプリングデ
    ータのうち所定数のデータを更新するデータ更新処理手
    段と、 このデータ更新処理手段によって更新されたデータのう
    ち、所定時間内の複数のデータの中の最大値を算出する
    最大値算出手段および前記複数のデータの中の最小値を
    算出する最小値算出手段と、 これらの算出手段によって算出された最大値と最小値と
    の差を求める差圧差演算手段と、 この差圧差演算手段によって求められた差圧差の大きさ
    に基づいてガス漏洩の有無を判断する判断手段と を備えたことを特徴とするガスラインの異常検知装置。
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