JPH06219258A - アンチロックブレーキ - Google Patents
アンチロックブレーキInfo
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- JPH06219258A JPH06219258A JP1096093A JP1096093A JPH06219258A JP H06219258 A JPH06219258 A JP H06219258A JP 1096093 A JP1096093 A JP 1096093A JP 1096093 A JP1096093 A JP 1096093A JP H06219258 A JPH06219258 A JP H06219258A
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- torque
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- braking
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車輪がロックしそうな状態を適確に判定す
る。 【構成】 ブレーキキャリパ2とマスタシリンダ5とを
結ぶ作動油通路6に臨んで制動トルクに応じて拡縮する
油室33を設け、作動油通路6を開閉する電磁カットバ
ルブ7を備える。ブレーキ圧力を検出する圧力センサ9
と、制動トルクを検出するトルクセンサ10の出力に基
づき電磁カットバルブ7を閉鎖する手段11とを備え
る。高周波振動除去フィルタ16を用いてトルクセンサ
10の出力の位相を圧力センサ9の出力の位相に対して
遅らせることで、ブレーキ圧力変化の応答遅れを補償す
る。
る。 【構成】 ブレーキキャリパ2とマスタシリンダ5とを
結ぶ作動油通路6に臨んで制動トルクに応じて拡縮する
油室33を設け、作動油通路6を開閉する電磁カットバ
ルブ7を備える。ブレーキ圧力を検出する圧力センサ9
と、制動トルクを検出するトルクセンサ10の出力に基
づき電磁カットバルブ7を閉鎖する手段11とを備え
る。高周波振動除去フィルタ16を用いてトルクセンサ
10の出力の位相を圧力センサ9の出力の位相に対して
遅らせることで、ブレーキ圧力変化の応答遅れを補償す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二輪車等において制動
により車輪がロック状態となるのを防止するアンチロッ
クブレーキの改良に関する。
により車輪がロック状態となるのを防止するアンチロッ
クブレーキの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】二輪車の制動時に車輪の回転がロックさ
れのを防止するために、特開昭2−127155号に
は、ブレーキキャリパをリンクを介して車軸に揺動自由
に支持し、このリンクの揺動に連係して軸方向に変位す
るフィードバックピストンと、フィードバックピストン
の変位に応動して拡縮する油室とを設けることで、ブレ
ーキキャリパのブレーキ圧力が制動トルクに基づき制御
されるようにしたアンチロックブレーキが開示されてい
る。
れのを防止するために、特開昭2−127155号に
は、ブレーキキャリパをリンクを介して車軸に揺動自由
に支持し、このリンクの揺動に連係して軸方向に変位す
るフィードバックピストンと、フィードバックピストン
の変位に応動して拡縮する油室とを設けることで、ブレ
ーキキャリパのブレーキ圧力が制動トルクに基づき制御
されるようにしたアンチロックブレーキが開示されてい
る。
【0003】また、本出願人は先に特願平3−3414
26号において、上のような機械的なブレーキ圧力制御
機構に加えて、マスタシリンダとブレーキキャリパとを
結ぶ作動油通路の前記油室の上流側に電磁カットバルブ
を介装し、車輪が制動によりロックしそうになるとこの
電磁カットバルブを閉鎖するようにしたアンチロックブ
レーキを提案している。
26号において、上のような機械的なブレーキ圧力制御
機構に加えて、マスタシリンダとブレーキキャリパとを
結ぶ作動油通路の前記油室の上流側に電磁カットバルブ
を介装し、車輪が制動によりロックしそうになるとこの
電磁カットバルブを閉鎖するようにしたアンチロックブ
レーキを提案している。
【0004】車輪がロックしそうな状態は制動力と制動
トルクの各変化率の比によって判定される。制動トルク
はフィードバックピストンに加わる軸方向力や車軸に生
じる曲げ応力を歪みゲージなどで構成されたトルクセン
サが検出し、制動力はブレーキキャリパに至る作動油通
路に介装した圧力センサが検出する。
トルクの各変化率の比によって判定される。制動トルク
はフィードバックピストンに加わる軸方向力や車軸に生
じる曲げ応力を歪みゲージなどで構成されたトルクセン
サが検出し、制動力はブレーキキャリパに至る作動油通
路に介装した圧力センサが検出する。
【0005】そして、制動力と制動トルクの各変化率の
比が一定範囲を逸脱すると、電磁カットバルブを閉鎖
し、マスタシリンダからブレーキキャリパへの油圧の供
給を遮断する。
比が一定範囲を逸脱すると、電磁カットバルブを閉鎖
し、マスタシリンダからブレーキキャリパへの油圧の供
給を遮断する。
【0006】
【発明の課題】このアンチロックブレーキにおいても、
ブレーキ圧力はフィードバックピストンの変位に伴う油
室の拡縮により増減し、フィードバックピストンは制動
トルクに応じたリンクの揺動により変位する構造となっ
ているが、このような機械的なリンケージのために制動
トルクの変動からブレーキ圧力が変化するまでに若干の
時間的遅れが生じることは避けられなかった。
ブレーキ圧力はフィードバックピストンの変位に伴う油
室の拡縮により増減し、フィードバックピストンは制動
トルクに応じたリンクの揺動により変位する構造となっ
ているが、このような機械的なリンケージのために制動
トルクの変動からブレーキ圧力が変化するまでに若干の
時間的遅れが生じることは避けられなかった。
【0007】このため、圧力センサの検出する制動力の
変化とトルクセンサの検出する制動トルクの変化との間
に位相差が生じることになり、車輪がロックしそうな状
態を単純に同一時点における検出圧力と検出トルクの変
化率の比によって判定すると、位相差に基づく誤差が判
定精度を低下させる可能性があった。
変化とトルクセンサの検出する制動トルクの変化との間
に位相差が生じることになり、車輪がロックしそうな状
態を単純に同一時点における検出圧力と検出トルクの変
化率の比によって判定すると、位相差に基づく誤差が判
定精度を低下させる可能性があった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、車輪がロックしそうな状態を適確に判定する
ことを目的とする。
たもので、車輪がロックしそうな状態を適確に判定する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明は、作動油通路を
介してマスタシリンダから供給される圧力によりブレー
キディスクを制動するブレーキキャリパと、ブレーキデ
ィスクの制動に伴い車輪と路面との間に発生する制動ト
ルクに応じて拡縮してブレーキキャリパへの供給圧力を
変化させる油室とを備えたアンチロックブレーキにおい
て、作動油通路を開閉する電磁カットバルブと、ブレー
キキャリパへの供給圧力を検出する圧力センサと、前記
制動トルクの反力を検出するトルクセンサと、トルクセ
ンサの出力の位相を圧力センサの出力の位相に対して遅
らせる高周波振動除去フィルタと、位相補正後のこれら
のセンサ出力に基づき電磁カットバルブを閉鎖する手段
とを備えている。
介してマスタシリンダから供給される圧力によりブレー
キディスクを制動するブレーキキャリパと、ブレーキデ
ィスクの制動に伴い車輪と路面との間に発生する制動ト
ルクに応じて拡縮してブレーキキャリパへの供給圧力を
変化させる油室とを備えたアンチロックブレーキにおい
て、作動油通路を開閉する電磁カットバルブと、ブレー
キキャリパへの供給圧力を検出する圧力センサと、前記
制動トルクの反力を検出するトルクセンサと、トルクセ
ンサの出力の位相を圧力センサの出力の位相に対して遅
らせる高周波振動除去フィルタと、位相補正後のこれら
のセンサ出力に基づき電磁カットバルブを閉鎖する手段
とを備えている。
【0010】
【作用】ブレーキキャリパへの供給圧力は制動トルクに
応動して拡縮する油室により制御されるため、制動トル
クの変化に対して若干の応答遅れをもって変化する。し
たがって、トルクセンサの出力の位相を遅延手段を介し
て遅らせることにより、トルクセンサが検出する制動ト
ルクの変化と、圧力センサが検出する圧力の変化との位
相差が補償され、補償したデータに基づき電磁カットバ
ルブの開閉制御が精度良く行われる。
応動して拡縮する油室により制御されるため、制動トル
クの変化に対して若干の応答遅れをもって変化する。し
たがって、トルクセンサの出力の位相を遅延手段を介し
て遅らせることにより、トルクセンサが検出する制動ト
ルクの変化と、圧力センサが検出する圧力の変化との位
相差が補償され、補償したデータに基づき電磁カットバ
ルブの開閉制御が精度良く行われる。
【0011】
【実施例】図1〜図7に本発明の実施例を示す。
【0012】図1において、ブレーキキャリパ2は車軸
21に揺動自由に連結したリンク3に支持され、作動油
通路6を介してマスタシリンダ5に連通する。
21に揺動自由に連結したリンク3に支持され、作動油
通路6を介してマスタシリンダ5に連通する。
【0013】マスタシリンダ5はブレーキペダル48を
踏み込むに応じて加圧され、作動油通路6を介してブレ
ーキキャリパ2に油圧を供給する。ブレーキキャリパ2
には図示されないブレーキパッドが内蔵され、供給され
る油圧でブレーキパッドを車輪と一体回転するブレーキ
ディスク23に押しつけることで車輪を制動する。
踏み込むに応じて加圧され、作動油通路6を介してブレ
ーキキャリパ2に油圧を供給する。ブレーキキャリパ2
には図示されないブレーキパッドが内蔵され、供給され
る油圧でブレーキパッドを車輪と一体回転するブレーキ
ディスク23に押しつけることで車輪を制動する。
【0014】リンク3と車体との間にはレギュレータ1
2が介装される。このレギュレータ12はトルク支持バ
ネ4を介してリンク3を車体に支持するとともに、ブレ
ーキキャリパ2がブレーキディスク23に及ぼす制動ト
ルクの反力で変位するフィードバックピストン8と、フ
ィードバックピストン8の変位に応じて拡縮する油室3
3とを備える。
2が介装される。このレギュレータ12はトルク支持バ
ネ4を介してリンク3を車体に支持するとともに、ブレ
ーキキャリパ2がブレーキディスク23に及ぼす制動ト
ルクの反力で変位するフィードバックピストン8と、フ
ィードバックピストン8の変位に応じて拡縮する油室3
3とを備える。
【0015】油室33は作動油通路6に接続される。ま
た、油室33の接続部とマスタシリンダ5の間において
作動油通路6に電磁カットバルブ7が介装される。電磁
カットバルブ7はコントローラ11からの出力信号に応
動するドライバ回路13を介して開閉される。
た、油室33の接続部とマスタシリンダ5の間において
作動油通路6に電磁カットバルブ7が介装される。電磁
カットバルブ7はコントローラ11からの出力信号に応
動するドライバ回路13を介して開閉される。
【0016】コントローラ11にはブレーキキャリパ2
の制動力を検出すべく電磁カットバルブ7とブレーキキ
ャリパ2の間の作動油通路6に臨んで設けられた圧力セ
ンサ9からローパスフィルタ14とA/D変換器15を
介して圧力信号Pが入力される。また、制動トルクを検
出すべくレギュレータ12と車体との間に設けたトルク
センサ10からローパスフィルタ16とA/D変換器1
7を介してトルク信号Tが入力される。さらに、ブレー
キペダル48の踏み込みを検出するブレーキスイッチ2
0からブレーキ信号が入力される。なお、トルクセンサ
10は歪みゲージなどで構成される。また、トルクセン
サ10に変えて車軸21の曲げ歪みを検出するセンサを
使用しても良い。
の制動力を検出すべく電磁カットバルブ7とブレーキキ
ャリパ2の間の作動油通路6に臨んで設けられた圧力セ
ンサ9からローパスフィルタ14とA/D変換器15を
介して圧力信号Pが入力される。また、制動トルクを検
出すべくレギュレータ12と車体との間に設けたトルク
センサ10からローパスフィルタ16とA/D変換器1
7を介してトルク信号Tが入力される。さらに、ブレー
キペダル48の踏み込みを検出するブレーキスイッチ2
0からブレーキ信号が入力される。なお、トルクセンサ
10は歪みゲージなどで構成される。また、トルクセン
サ10に変えて車軸21の曲げ歪みを検出するセンサを
使用しても良い。
【0017】ローパスフィルタ14と16は図4に示す
ような周波数特性を備える。すなわち、いずれも高周波
成分をカットするが、トルクセンサ10用のローパスフ
ィルタ16の出力カット域は圧力センサ9用のローパス
フィルタ14に比べて若干低く、コントローラ11によ
るアンチロック制御対象となる最大周波数において位相
差φを生じるように設定される。これにより、ローパス
フィルタ14と16はトルク信号の位相を圧力信号に対
して遅らせる遅延手段を構成する。
ような周波数特性を備える。すなわち、いずれも高周波
成分をカットするが、トルクセンサ10用のローパスフ
ィルタ16の出力カット域は圧力センサ9用のローパス
フィルタ14に比べて若干低く、コントローラ11によ
るアンチロック制御対象となる最大周波数において位相
差φを生じるように設定される。これにより、ローパス
フィルタ14と16はトルク信号の位相を圧力信号に対
して遅らせる遅延手段を構成する。
【0018】コントローラ11は入力される圧力信号P
とトルク信号Tから、変化率ΔPとΔTを計算し、これ
らの値が以下の条件1)〜3)のいずれかに該等する時
は電磁カットバルブ7を閉鎖する。
とトルク信号Tから、変化率ΔPとΔTを計算し、これ
らの値が以下の条件1)〜3)のいずれかに該等する時
は電磁カットバルブ7を閉鎖する。
【0019】1)ΔP>0かつΔT/ΔP≦S1 2)ΔP>0かつΔT<0 3)ΔP<0かつΔT/ΔP≧S2 次に作用を説明する。
【0020】レギュレータ12による制動力の制御は前
記従来例の特開昭2−127155号と同じであり、ブ
レーキペダル48が踏み込まれるとマスタシリンダ5か
らブレーキキャリパ2に油圧Pが供給され、油圧Pに比
例したトルクでプレーキディスク23が制動される。そ
の結果、車輪と路面との間に制動トルクTが発生し、こ
のトルクが車輪、ブレーキディスク23、ブレーキキャ
リパ2及びリンク3を介してフィードバックピストン8
に伝達され、フィードバックピストン8が支持ばね4を
圧縮しながら油室33を収縮させる。フィードバックピ
ストン8は制動トルクTに基づくこの収縮力と、油圧P
と支持ばね4の反発力との合力とが釣り合う位置で停止
する。
記従来例の特開昭2−127155号と同じであり、ブ
レーキペダル48が踏み込まれるとマスタシリンダ5か
らブレーキキャリパ2に油圧Pが供給され、油圧Pに比
例したトルクでプレーキディスク23が制動される。そ
の結果、車輪と路面との間に制動トルクTが発生し、こ
のトルクが車輪、ブレーキディスク23、ブレーキキャ
リパ2及びリンク3を介してフィードバックピストン8
に伝達され、フィードバックピストン8が支持ばね4を
圧縮しながら油室33を収縮させる。フィードバックピ
ストン8は制動トルクTに基づくこの収縮力と、油圧P
と支持ばね4の反発力との合力とが釣り合う位置で停止
する。
【0021】この状態から例えば路面の摩擦係数の変動
などにより制動トルクTが減少すると、フィードバック
ピストン8は油室33を拡大する方向に変位して油圧P
を減少させる。逆に、制動トルクTが増加すると、フィ
ードバックピストン8は油室33を収縮する方向に変位
して油圧Pを増加させる。
などにより制動トルクTが減少すると、フィードバック
ピストン8は油室33を拡大する方向に変位して油圧P
を減少させる。逆に、制動トルクTが増加すると、フィ
ードバックピストン8は油室33を収縮する方向に変位
して油圧Pを増加させる。
【0022】このようにして、レギュレータ12はマス
タシリンダ5の踏み込みに対して実際に発生する制動ト
ルクTに応じて油圧Pを増減する。
タシリンダ5の踏み込みに対して実際に発生する制動ト
ルクTに応じて油圧Pを増減する。
【0023】一方、コントローラ11には圧力センサ9
とトルクセンサ10から圧力信号Pとトルク信号Tが入
力され、コントローラ11はこれらの入力信号に基づき
図5と6に示すプロセスで電磁カットバルブ7の開閉を
制御する。
とトルクセンサ10から圧力信号Pとトルク信号Tが入
力され、コントローラ11はこれらの入力信号に基づき
図5と6に示すプロセスで電磁カットバルブ7の開閉を
制御する。
【0024】すなわち、図5においてまずブレーキスイ
ッチ20からの入力信号によりブレーキペダル48が踏
まれているかどうかを判定する(S50)。ブレーキペ
ダル48が踏まれていない場合は通常走行中と判定して
電磁カットバルブ7をOFF(開放状態)にする(S5
5)。なお、S56においてリセットされるタイマ1と
タイマ2は電磁カットバルブ7の閉鎖により車輪がロッ
ク状態から一時的に解放されたような場合に、ただちに
電磁カットバルブ7を開放せずに一定の監視期間をおく
ためのものである。
ッチ20からの入力信号によりブレーキペダル48が踏
まれているかどうかを判定する(S50)。ブレーキペ
ダル48が踏まれていない場合は通常走行中と判定して
電磁カットバルブ7をOFF(開放状態)にする(S5
5)。なお、S56においてリセットされるタイマ1と
タイマ2は電磁カットバルブ7の閉鎖により車輪がロッ
ク状態から一時的に解放されたような場合に、ただちに
電磁カットバルブ7を開放せずに一定の監視期間をおく
ためのものである。
【0025】ブレーキペダル48が踏まれている場合に
は、S51〜54においてトルク信号Tと圧力信号Pを
読み込む。読み込まれた信号PとTはそれぞれ設定値P
0とT0と比較され、設定値を越えていない場合にはアン
チロック制御が不要な緩制動領域であると判定してS5
5と56において通常走行時と同様の処理を行う。
は、S51〜54においてトルク信号Tと圧力信号Pを
読み込む。読み込まれた信号PとTはそれぞれ設定値P
0とT0と比較され、設定値を越えていない場合にはアン
チロック制御が不要な緩制動領域であると判定してS5
5と56において通常走行時と同様の処理を行う。
【0026】また、トルク信号Tと圧力信号Pがともに
設定値P0とT0を上回るとアンチロック制御の対象領域
と判定してS57以下に進む。
設定値P0とT0を上回るとアンチロック制御の対象領域
と判定してS57以下に進む。
【0027】S57とS58でトルク信号Tの変化率Δ
Tと圧力信号Pの変化率ΔPを計算し、さらにS59と
60でこれらが図7のグラフに示す不感帯εt、εp以
上であれば、S61において変化率の比ΔT/ΔPを設
定値S1と比較する。不感帯εt、εpはゼロまたはゼ
ロに近い設定値である。
Tと圧力信号Pの変化率ΔPを計算し、さらにS59と
60でこれらが図7のグラフに示す不感帯εt、εp以
上であれば、S61において変化率の比ΔT/ΔPを設
定値S1と比較する。不感帯εt、εpはゼロまたはゼ
ロに近い設定値である。
【0028】そして、変化率の比ΔT/ΔPがS1以下
であれば、図7のグラフの領域Aに対応する車輪がロッ
クしそうな状態であると判定し、電磁カットバルブ7を
ON(閉鎖状態)にするアンチロック制御を行う(S6
2,63)。なお、S60においてΔTが不感帯εtを
下回る場合は図7のグラフの領域Bに相当するが、この
場合も車輪がロックしそうな状態と判定して同様の処理
を行う。
であれば、図7のグラフの領域Aに対応する車輪がロッ
クしそうな状態であると判定し、電磁カットバルブ7を
ON(閉鎖状態)にするアンチロック制御を行う(S6
2,63)。なお、S60においてΔTが不感帯εtを
下回る場合は図7のグラフの領域Bに相当するが、この
場合も車輪がロックしそうな状態と判定して同様の処理
を行う。
【0029】一方、S61でΔT/ΔPがS1を上回る
場合には車輪がロックしそうにない状態かあるいはアン
チロック制御によりロックから解放された状態かを判定
する(S70)。これは、電磁カットバルブ7が現在O
NかOFFかで判定する。
場合には車輪がロックしそうにない状態かあるいはアン
チロック制御によりロックから解放された状態かを判定
する(S70)。これは、電磁カットバルブ7が現在O
NかOFFかで判定する。
【0030】電磁カットバルブ7がOFFの場合は直ち
に車輪がロックする恐れはないと判定し、タイマ1とタ
イマ2をそれぞれリセットする。
に車輪がロックする恐れはないと判定し、タイマ1とタ
イマ2をそれぞれリセットする。
【0031】電磁カットバルブ7がONの場合はアンチ
ロック制御により車輪がロックから解放されたと判定
し、タイマ1がセットされているかどうかを判定し、セ
ットされていればさらにセット時間が経過したかどうか
を判定する(S71,72)。そして、セット時間が経
過している場合は電磁カットバルブ7をOFFにし、タ
イマ1とタイマ2をリセットする。つまり、アンチロッ
ク制御により車輪がロックから解放された後タイマ1の
セット時間の間は電磁カットバルブ7はONの状態を持
続するわけであり、これによりロックからの解放が瞬間
的なものでないことを確認してから電磁カットバルブ7
をOFFにする。
ロック制御により車輪がロックから解放されたと判定
し、タイマ1がセットされているかどうかを判定し、セ
ットされていればさらにセット時間が経過したかどうか
を判定する(S71,72)。そして、セット時間が経
過している場合は電磁カットバルブ7をOFFにし、タ
イマ1とタイマ2をリセットする。つまり、アンチロッ
ク制御により車輪がロックから解放された後タイマ1の
セット時間の間は電磁カットバルブ7はONの状態を持
続するわけであり、これによりロックからの解放が瞬間
的なものでないことを確認してから電磁カットバルブ7
をOFFにする。
【0032】S71においてタイマ1がセットされてい
ない場合は、ロックからの解放直後を意味するので、タ
イマ1をセットする(S74)。
ない場合は、ロックからの解放直後を意味するので、タ
イマ1をセットする(S74)。
【0033】上記は図7のグラフの領域AとBに対する
制御であり、領域Cに対する制御は図6のフローチャー
トに従って行われる。
制御であり、領域Cに対する制御は図6のフローチャー
トに従って行われる。
【0034】すなわち、図5のフローチャートのS59
においてΔPが不感帯εpより小さいと判定された場合
に、図6のS80でΔPが不感帯−εpより小さいかど
うかを判定し、小さい場合はブレーキペダル48が解放
されつつあると判定し、S81においてトルクの変化率
ΔTがεtを越えているかどうかを判定する。判定結果
がYesであれば正常な制動状態であるのでS84でタ
イマ1とタイマ2をリセットして制御プロセスの冒頭に
戻る。
においてΔPが不感帯εpより小さいと判定された場合
に、図6のS80でΔPが不感帯−εpより小さいかど
うかを判定し、小さい場合はブレーキペダル48が解放
されつつあると判定し、S81においてトルクの変化率
ΔTがεtを越えているかどうかを判定する。判定結果
がYesであれば正常な制動状態であるのでS84でタ
イマ1とタイマ2をリセットして制御プロセスの冒頭に
戻る。
【0035】S81の判定結果がNOの場合にはさらに
S82でΔTが−εtを下回るかどうかを判定する。こ
の判定結果がYESでS83においてΔT/ΔP≧S2
が成立する場合は図7のグラフの領域Cに相当するの
で、車輪がロックしそうな状態と判定してS62の処理
を行う。
S82でΔTが−εtを下回るかどうかを判定する。こ
の判定結果がYESでS83においてΔT/ΔP≧S2
が成立する場合は図7のグラフの領域Cに相当するの
で、車輪がロックしそうな状態と判定してS62の処理
を行う。
【0036】S82の判定結果がNOの場合は、ΔP<
−εpかつ−εt≦Δt≦εtの不感帯にあるため、S
70以降の処理を行ない、電磁カットバルブ7がONで
あればそのままの状態を一定時間に渡って持続する。S
83の判定結果がNOの場合も同様である。
−εpかつ−εt≦Δt≦εtの不感帯にあるため、S
70以降の処理を行ない、電磁カットバルブ7がONで
あればそのままの状態を一定時間に渡って持続する。S
83の判定結果がNOの場合も同様である。
【0037】また、S80の判定結果がNOの場合には
S90においてΔtが不感帯εtより大きいかどうかを
判定し、大きければアンチロック制御は不要でありS8
4を経て制御プロセスの冒頭に戻る。
S90においてΔtが不感帯εtより大きいかどうかを
判定し、大きければアンチロック制御は不要でありS8
4を経て制御プロセスの冒頭に戻る。
【0038】S80の判定結果がYES、すなわち−ε
p<ΔP<εpの不感帯にあれば、S90以降でΔTに
応じた処理を行う。
p<ΔP<εpの不感帯にあれば、S90以降でΔTに
応じた処理を行う。
【0039】S90ではΔTが不感帯εtを越えている
かどうかを判定し、越えていればアンチロック制御は不
要としてS84を経て制御プロセスの冒頭に戻る。ΔT
が不感帯εtであればS91でさらにΔTが不感帯−ε
t未満となる図7の領域Bに該当するかどうかを判定す
る。
かどうかを判定し、越えていればアンチロック制御は不
要としてS84を経て制御プロセスの冒頭に戻る。ΔT
が不感帯εtであればS91でさらにΔTが不感帯−ε
t未満となる図7の領域Bに該当するかどうかを判定す
る。
【0040】S91の判定結果がYESの場合はS62
へ進んでアンチロック制御を行う。また、NOの場合は
−εp≦Δp≦εpかつ−εt≦ΔT≦εtの不感帯に
あるため、S92以降でタイマ2に所定時間をセット
し、所定の時間が経過するまで不感帯領域からの変化を
監視する。
へ進んでアンチロック制御を行う。また、NOの場合は
−εp≦Δp≦εpかつ−εt≦ΔT≦εtの不感帯に
あるため、S92以降でタイマ2に所定時間をセット
し、所定の時間が経過するまで不感帯領域からの変化を
監視する。
【0041】すなわち、S92でタイマ2が動作中であ
れば、S93で所定時間が経過したかどうかを判定し、
経過していればS70以降の処理を行い、経過していな
ければ制御プロセス冒頭のS50に戻る。
れば、S93で所定時間が経過したかどうかを判定し、
経過していればS70以降の処理を行い、経過していな
ければ制御プロセス冒頭のS50に戻る。
【0042】S92でタイマ2が動作中でなければS9
4でタイマ2に所定の時間をセットして時間計測を開始
し、制御プロセス冒頭のS50に戻る。
4でタイマ2に所定の時間をセットして時間計測を開始
し、制御プロセス冒頭のS50に戻る。
【0043】これにより、電磁カットバルブ7の閉鎖に
より車輪がロック状態から解放され、図7の直線S2の
上方の正常な制動領域に一時的に移行するような場合に
は、タイマ2の設定時間だけ電磁カットバルブ7の閉鎖
を持続することになる。つまり、一時的なロック状態の
解放は無視され、この期間中にフィードバックピストン
8と油室33の前記動作によって車輪のロック状態を回
避する。これにより、車輪がロック状態から回復する際
の過渡的な制動トルクTや制動力Pの変動の影響は排除
される。
より車輪がロック状態から解放され、図7の直線S2の
上方の正常な制動領域に一時的に移行するような場合に
は、タイマ2の設定時間だけ電磁カットバルブ7の閉鎖
を持続することになる。つまり、一時的なロック状態の
解放は無視され、この期間中にフィードバックピストン
8と油室33の前記動作によって車輪のロック状態を回
避する。これにより、車輪がロック状態から回復する際
の過渡的な制動トルクTや制動力Pの変動の影響は排除
される。
【0044】ところで、上記の制御において使用される
圧力信号Pと制動トルク信号Tはそれぞれローパスフィ
ルタ14と16とを通って高周波成分を除去した信号で
ある。
圧力信号Pと制動トルク信号Tはそれぞれローパスフィ
ルタ14と16とを通って高周波成分を除去した信号で
ある。
【0045】このローパスフィルタ14と16は図4に
示すように特性が異なり、ローパスフィルタ16はロー
パスフィルタ14に比べて若干低い周波数までをカット
するように構成されている。
示すように特性が異なり、ローパスフィルタ16はロー
パスフィルタ14に比べて若干低い周波数までをカット
するように構成されている。
【0046】ここで、圧力センサ9の検出するブレーキ
圧力は路面と車輪との間に発生する制動トルクに基づき
リンク3、フィードバックピストン8、油室33及び作
動油通路6を介して制御されているので、トルクセンサ
10の検出する制動トルクと圧力センサ9の検出するブ
レーキ圧力との間には、これらの機械的リンケージに伴
う応答遅れが発生し、これが図3に示すようにアンチロ
ック制御の対象となる最大周波数において位相差φの応
答遅れをもたらす。
圧力は路面と車輪との間に発生する制動トルクに基づき
リンク3、フィードバックピストン8、油室33及び作
動油通路6を介して制御されているので、トルクセンサ
10の検出する制動トルクと圧力センサ9の検出するブ
レーキ圧力との間には、これらの機械的リンケージに伴
う応答遅れが発生し、これが図3に示すようにアンチロ
ック制御の対象となる最大周波数において位相差φの応
答遅れをもたらす。
【0047】しかしながら、これらの信号を処理するロ
ーパスフィルタ14と16は図4に示すようにローパス
フィルタ16がローパスフィルタ14より低い周波数域
から信号をカットするように構成されているので、トル
ク信号は圧力信号より低い周波数でカットされ、結果と
して圧力信号との位相差φが補償される。
ーパスフィルタ14と16は図4に示すようにローパス
フィルタ16がローパスフィルタ14より低い周波数域
から信号をカットするように構成されているので、トル
ク信号は圧力信号より低い周波数でカットされ、結果と
して圧力信号との位相差φが補償される。
【0048】したがって、これらのローパスフィルタ1
4と16で処理した信号に基づきコントローラ11が演
算するΔPとΔTは応答遅れを補償した同一時点のもの
となる。したがって、電磁カットバルブ7の開閉は精度
良く制御される。
4と16で処理した信号に基づきコントローラ11が演
算するΔPとΔTは応答遅れを補償した同一時点のもの
となる。したがって、電磁カットバルブ7の開閉は精度
良く制御される。
【0049】なお、リンク3やフィードバックピストン
8の剛性や、プレーキキャリパ2に内蔵したブレーキパ
ッドがブレーキディスク23に接する際の接触圧力の不
均一などによりトルク信号や圧力信号は図2に示すよう
な高周波成分を持ち、これが雑音としてコントローラ1
1の制御動作を不安定にする傾向があるが、このように
ローパスフィルタ14と16がトルク信号と圧力信号か
ら高周波成分を除去することで、制御動作を安定させる
ことができる。高周波成分は一般的にトルクセンサ10
の出力に多く含まれるので、ローパスフィルタ14を省
略し、ローパスフィルタ16のみで位相差の補正と高周
波成分の除去を行うようにすることも可能である。
8の剛性や、プレーキキャリパ2に内蔵したブレーキパ
ッドがブレーキディスク23に接する際の接触圧力の不
均一などによりトルク信号や圧力信号は図2に示すよう
な高周波成分を持ち、これが雑音としてコントローラ1
1の制御動作を不安定にする傾向があるが、このように
ローパスフィルタ14と16がトルク信号と圧力信号か
ら高周波成分を除去することで、制御動作を安定させる
ことができる。高周波成分は一般的にトルクセンサ10
の出力に多く含まれるので、ローパスフィルタ14を省
略し、ローパスフィルタ16のみで位相差の補正と高周
波成分の除去を行うようにすることも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明は、トルク信号と圧
力信号との位相差を補償する高周波振動除去フィルタを
備えたので、機械的フィードバック手段による圧力信号
の応答遅れが補償され、コントローラが処理するこれら
の信号は同一時点のものとなる。
力信号との位相差を補償する高周波振動除去フィルタを
備えたので、機械的フィードバック手段による圧力信号
の応答遅れが補償され、コントローラが処理するこれら
の信号は同一時点のものとなる。
【0051】したがって、電磁カットバルブの制御精度
が向上し、アンチロックブレーキの性能向上に好ましい
効果がある。
が向上し、アンチロックブレーキの性能向上に好ましい
効果がある。
【図1】本発明の実施例を示すアンチロックブレーキの
油圧回路図と信号回路図との合成図である。
油圧回路図と信号回路図との合成図である。
【図2】制動トルクとブレーキ圧力の出力信号の周波数
特性を示すグラフである。
特性を示すグラフである。
【図3】制動トルクとブレーキ圧力の出力信号のゲイン
と位相を示すグラフである。
と位相を示すグラフである。
【図4】ローパスフィルタのゲインと位相を示すグラフ
である。
である。
【図5】コントローラによる制御プロセスを説明するフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】コントローラによる制御プロセスを説明するフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】アンチロック制御領域を示すグラフである。
2 ブレーキキャリパ 5 マスタシリンダ 6 作動油通路 7 電磁カットバルブ 9 圧力センサ 10 トルクセンサ 11 コントローラ 14,16 ローパスフィルタ 33 油室
Claims (1)
- 【請求項1】 作動油通路を介してマスタシリンダから
供給される圧力によりブレーキディスクを制動するブレ
ーキキャリパと、ブレーキディスクの制動に伴い車輪と
路面との間に発生する制動トルクに応じて拡縮してブレ
ーキキャリパへの供給圧力を変化させる油室とを備えた
アンチロックブレーキにおいて、作動油通路を開閉する
電磁カットバルブと、ブレーキキャリパへの供給圧力を
検出する圧力センサと、前記制動トルクの反力を検出す
るトルクセンサと、トルクセンサの出力の位相を圧力セ
ンサの出力の位相に対して遅らせる高周波振動除去フィ
ルタと、位相補正後のこれらのセンサ出力に基づき電磁
カットバルブを閉鎖する手段とを備えたことを特徴とす
るアンチロックブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1096093A JPH06219258A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | アンチロックブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1096093A JPH06219258A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | アンチロックブレーキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06219258A true JPH06219258A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11764751
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1096093A Pending JPH06219258A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | アンチロックブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06219258A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009023649A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-05 | Messier Bugatti | トルク補正を備えた乗り物の制動機を制御する方法 |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP1096093A patent/JPH06219258A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009023649A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-05 | Messier Bugatti | トルク補正を備えた乗り物の制動機を制御する方法 |
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